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プロファイル | 出版物、レビュー - 及川潤耶

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プロファイル | 出版物、レビュー - 及川潤耶
プロファイル | 出版物、レビュー
© www.junya-oikawa.com
・ANA 機内誌 「翼の王国」- ANA MEETS ARTS, 2011 年 8 月号 掲載
監修:長谷川祐子、記事:川崎昌平 (作家/アーティスト)
翼の王国 及川潤耶
有名な「古池やかわずとびこむ水の音」の一句が示す音の空間性は、我々の音と向かい合う姿勢を改
めて考えようとするとき、小さくない啓示を含んでいる。芭蕉はまず行為として何をしたか。おそらく
は、聞いたのである、小さな水音を。静寂を破った、音となった幽かな水飛沫、この句はそこが起点
となっている。そこから、キャラクター(カエル)を配置し、物語の背景(古池)を描く。断言はで
きないが、私はその順序で成立したと信じている。池があってカエルがいて、飛び込んだので音がした
……では、音に対する発見がない。
当たり前か知れないが、人体に備わる諸々のセンサーは、当人の自覚なしに機能してくれなければ意
味がない。よし見るぞと覚悟決めてから信号の色を知るのでは判断が遅れるし、聞こうと耳傾けずと
も救急車のサイレンは耳に流れ込むべきであり、そうでなければサイレンの役割は果たせない。意識せ
ずとも飛び込んでくる情報を、瞬時に処理する能力が人間にはあり、その能力のおかげで、生活の基盤
が成立する……いや、それだけではない。意識の範疇の外から飛来する音のアクションが、イメージを
喚起し、思考を導くこともある。そして、その方向性の中にある発見の可能性こそが、おもしろく、美
しいのではないか。「聞こうと耳を傾けた」のではなく、「ふとした瞬間、聞こえてきた」からこそ、
芭蕉もあの句を描き出せたのに違いない。
そんなようなことを、私は東京都現代美術館で展示されていた及川潤耶の作品に触れ、考えた。本来、
美術館というものは「見ようとして見る」ための場所であり、即ち相当量の自覚を用意した上で見た
り聞いたりするための空間であり、意識せずに感覚器官が反応するのはちと不自然にも思える。しか
し、及川潤耶の作品は、その音は、確かに「聞くともなしに聞こえてくる」音の構造を有してい
た。
音と出会うまでの導入が、音に気付かせるまでの時間の操作が、うまいのである。もちろん美術館
にいるので、何かしらの作品があることは理解しており、相応の覚悟もあるのだが、しかし、そうした
私の意識をするりとかわしながら、緩やかに作品の空気が浸透し、静かに音が蔓延し、
気がつくと作品空間に私は飲みこまれていた。一連の構造そのものが作品の意図であ
るとするならば、単なる音を利用したインスタレーション以上の効用が、そこに
はあるように思える。音があるから聞くのではなく、徐々に聞くことへの意識が強まり、や
がて音の持つ可能性を発見するというシステムの意味は、小さくない。何気なく聞く音のおもしろ
さが、そこから生れる新しい思考が、及川潤耶の作品にはある。
© www.junya-oikawa.com
・Transformation - Sound Performance 会場パンフレット 2010
記事:長谷川祐子 (東京都現代美術館 チーフキュレーター)
(上記より抜粋)
Sonic intervention,construction,transformation of the space and body
及川潤耶と山川冬樹
不確実でたえず変わりつつある状況に対して、あるアーティストた
ちは、見る者の中に不断の変化を喚起するしかけをつくる。それは作
家自身の変化の反映であり、観客の身体に共振や不協和音を生じさせ
ることで彼らの変化を「自覚」させる。
及川と山川の二人の作家に共通するのは自己の身体の一部である声に
よって空間の中に自分の身体を拡張させようとする強い意識である。
二人は異なった形で自分の「声」を再発見し、これを変容し、「う
た」として空間を満たす。彼らの「うた」はただ空間を振動させるだ
けでなく、情報化され分節化された世界の裏側にある無意識ともよば
れる「分節されえない」世界を構造として浮かびあがらせ、あるいは、
その生の深みにおいて召喚しようとする。発生の過程で視覚より先に
発達する聴覚は、より原初的な意識の奥まで振動を伝達する。そして、
声は指紋と同様自己同一性のシンボルでもある。
及川は、自らの声を電子音をとおして変換する。彼のリップノ
イズは、獣のうなり声や女性(他者の声)、風のざわめきなどに変容する。
音はいったん空間に物質のように配置され、複数の音源(スピーカー)に
よって形成された音場を、しなやかに、暴力的に移動し、バーチャ
ルな風景や気象を出現させる。暗い空間の中、観客は音の発生に
より空間に亀裂が入り、空気が彫刻されていくような感覚とともに、
遠くに身体が連れ去られるような感覚に陥る。
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・ART it: 椿玲子 アートキュレーターからみる世界の動き/日本の動き 2011/
記事:椿玲子 (森美術館 アシスタントキュレーター)
[web.より抜粋]
日本の若手作家においても、世界を構成
する各要素の関係性や社会における個人の
アイデンティティの 位置や関係性などが
テーマになっているようにも思われます。
その表現はしばしば世界の各要素や自我の
溶解や派生といった形で現れます。例えば、
今年のヴェネチア・ビエンナーレ代表であ
る束芋や、伊 藤存、青木陵子、金氏徹平、
森千裕、パラモデル、中川トラオ、山口冴
子などの表現には、メディアは 絵画、ド
ローイング、コラージュ、オブジェ、ヴィ
デオ、インスタレーションと様々ですが、
概してそ ういった傾向が見られると言え
ます。(・・・)
6.「無意識」、「イメージ」、「宇宙的なもの」の現実空間への侵入
「無意識」や「イメージ」の現実空間への侵入ということも顕著になっている感じがします。なぜ
なら、イメージ的なものは「今ここには無いもの」を想像することに繋がっており、WEB 空間に
おいては物理的なレベルでは存在しないものの存在を認識するという意味で、よりイメージ世界
に近いものになってくるからです。人は「夢をみること」なしには生きられない動物です。それは
実際に眠っている 時に見る夢だけではなく、覚醒中の日常生活の中においても夢想するという意
味においてで、希望や目 的を持つといった直接的なレベルというよりは現実の中に無意識にある
イメージやある種の「詩」を夢 みるということです。自分のファインダーを通じて世界を見るこ
とは、全ての人間が体験していること で、逆にこのような自分なりの世界像を持てなければ生き
るのはかなり厳しいのではないかとも思いますが(・・・)
また宇宙的なヴィジョンが、振動や周波数といった音の根源的要素とその複雑な関係性のヴィジュ
アル 化を通じて音響彫刻空間となるカーステン・ニコライと池田亮司のユニット、Cycloの
パフォーマ ンスも注目されます。さらにサウンドインスタレーションでは、その場の記憶を、場
所の持つ振動を増幅させていくことで出現させるヤコブ・キルケゴールや、「トランス
フォーメーション」展で、内的な空間の変化を感じさせるのに成功していた及川
潤耶なども注目されます。
記載元リンク:
http://aar.art-it.asia/u/admin_edit1/2nmyJEHkFBe6IPtbj7sW
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・ Transformation 展 カタログ, 作家解説 2010
記事: 高井康充 (東京都現代美術館 学芸員)
(上記より抜粋)
及川は、ピアノやギターなどの楽器を用いた音楽活動をしていたが、その後物音や身体
から発せられる身近な音に興味をもつようになり、自身のリップノイズやささやき声など
をもとに電子音楽の作曲を手掛け始めた。 その手法は、対象音の構成要素を綿密に分析
し、その内部にある微細な音響を有機的に拡張/伸縮させることで異質な音へと変容させ
るというものである。 及川は、音響を単に時間軸のみならず、三次元の空間に重層的に配
置することで手に取れるような存在として体現する。視覚芸術とは異なり非物質で視覚や
触覚を介した知覚が不可能ではあるが、確かにそこにある存在を具現化する及川の作品
は、音楽というよりも音による絵画や彫刻と言えるだろう。 その体験は、空間内
に響く音を聞き取るものではなく、空間そのものがひとつの身体として機能
し、外部の音を聞き入れるような空間とのシンクロナイゼーションに観客を引き
込む。
2009 年に発表した《Voice Spell》の中で聞こえる声もすべて及川自身の声をもとに作ら
れている。彼が述べるように、声とは身体が届かない空間や次元にある存在に対して自己
を伝達することが出来る身体の一部分である。本作では、自己の一部でもある声を中心に、
個が判別出来る輪郭さえも完全に解体し、ジェンダーあるいは動物/人間や生物/無生物
(機械)の境界を飛び越えて、自己を変容させている。
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・2012 年 7 月ドイツ シュベービッシュ・グミュント市新聞/ドイツ国営ラジオ
ヨーロッパ教会音楽祭(来場者1万5000人)から新作委託により、街郊外にある 11 カ所の教会
の鐘の音等を録音してサウンドフィールド作品を制作、フェスティバルのオープニングセレ
モニーで発表。
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(上記から抜粋)
郷土の音は、ミュンスター広場において街の鐘の音によって提示された。
日本の若い芸術家でありカールスルーエメディア芸術センター”ZKM”にアーティストインレジテンスして
いる及川潤耶の仕事は、事前に録音した街の鐘の音を使ったサウンドパフォーマンスから成った。彼は舞台
上でコンピューターをコントロールし、観衆は広場で鑑賞した。3 つのシーンからなる私たちの街の日常風
景や、静かなノイズの増加、そして犬の鳴き声、教会の鐘、突風、雷鳴(全て録音した街の鐘の音から作られ
ている)。それらは、あたかも音響現象として作家の見えない声が拡張するかのごとく観衆を包みこみ、雨
の音にも関わらず興味深い音だった。
・SWR ドイツ国営ラジオ放送によるライブの模様/作家紹介。
(ラジオより抜粋 1:40)
http://www.junya-oikawa.com/mp3/2012_0713_SchwaebischGmeund_kircheMusikFes_Radio.mp3
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Artist Interview : Te pito records 2012 年 10 月
http://www.te-pito-records.com/002interview.html
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Japantage2012 KarlsruheTendency of Japanese Contemporary Sound Art 3D (solo concert)
22. April 2012
Letztes Jahr im Dezember habe ich Junya Oikawa kennengelernt.
Als mir erklärt wurde, dass er elektronische Musik macht, konnte
ich mir nicht viel darunter vorstellen, erst recht nicht als ich
erfuhr, dass er nicht an der Musikhochschule studiert sondern als
Gastkünstler am ZKM arbeitet. Elektronische Musik am ZKM?
Ist eher eine Installation mit mehreren Lautsprechern und Video,
meinte er. Er bearbeite Sounds, die er selbst aufnimmt und
elektronisch verarbeitet: Mal Sounds aus dem Alltag, mal seine
eigene Stimme. Nun hatte ich erst recht keine richtige Vorstellung
von seiner Arbeit. Deswegen war die Freude groß, als ich erfuhr,
dass Junya während der Japan-Tage am KIT ein Konzert geben
wird. Im Programm stand: „Tendency of Japanese Contemporary
Sound Art –3D Electro-acoustic Live-and Audio-Visual
Installation“ und „Electronic-Klangkünstler: Junya Oikawa“. Da
ich mit dem Wort „Klangkünstler“ auch nicht viel anfangen
konnte, war ich wirklich gespannt.
Das Erlebnis am Sonntagabend mit Worten zu beschreiben fällt
mir schwer. Knapp 200 Stühle wurden im Quadrat in der Mitte des Saals aufgestellt, ringsherum
acht Lautsprecher. Vorn ein Tisch mit einem Laptop, einer externen Festplatte und einem kleinen,
digitalen Mischpult/Synthesizer. Das Licht wurde gedimmt und ein einmaliges Klangerlebnis
begann. Mit dem Laptop und Mischpult arbeitend zauberte Junya Oikawa Töne und Sounds um den
Zuhörer herum. Mal eine Stimme, mal Fußtritte von links nach rechts, mal Klänge, die ich weder
definieren noch beschreiben kann. Ich kann es immer noch nicht so recht in Worte fassen, aber nun
kann ich mir unter dem Begriff „Klangkünstler“ etwas vorstellen. Noch dazu hat es mir sehr gut
gefallen.
Wer ist eigentlich dieser junge Künstler? Geboren
wurde er 1983 in Sendai, Japan. Das B.A.
Studium in Music und Sound Design hat er 2007
an der Senzoku Gakuen College of Music in
Tokyo mit Ehren abgeschlossen, ein M.A. wurde
ihm 2011 vom Department of Inter Media Art
an der Tokyo University of the Arts verliehen.
Seit Oktober 2011 arbeitet er als Gastkünstler am
ZKM. Ausstellungen und Konzerte gab er schon
in Japan, Deutschland, Brasilien, Frankreich,
Irland, Italien, Kanada, Portugal und den USA.
Die Liste der Preise, die er schon in Japan,
Belgien, Frankreich und Italien gewonnen hat, wäre zu lang für diesen Bericht. Dieses Jahr wurde
er Stipendiat der Kunststiftung Baden-Württemberg 2012 und kurz danach gewann er in Japan auch
noch einen Preis mit Stipendium.
Mehr Informationen über diesen außergewöhnlichen und sehr netten Klangkünstler kann man auf
seiner Webseite http://www.junya-oikawa.combekommen. Dort sind auch Bilder zu sehen und
Konzertausschnitte zu hören. Ein Videomitschnitt seines Konzerts bei den Japan-Tagen (und auch
andere Aufnahmen) gibt es auf YouTube.com, Stichwort „Junya Oikawa –Live in Germany 2012“.
Allerdings können die Stereoaufnahmen den vollen Umfang des Klangerlebnisses eines LiveKonzerts mit acht Lautsprechern nicht wiedergeben. Dieses können wir wieder im Oktober 2012 bei
einer geplanten Installation am ZKM erleben. Ich bin darauf gespannt und werde auf jeden Fall
hingehen. Es wird sich lohnen.
Lorrin Morton
(excerpt:DJG Karlsruhe Frühling 2012 Seite 7 )
© www.junya-oikawa.com
Erschienen: 22.10.2012: Seite:24-- © Schwäbisches Tagblatt GmbH
Wechselbad der Geräusche
Jazz- und Klassiktage III: Thomas
Maos und Junya Oikawa im Kunstamt
Tübingen.Das Knarzen wandert von links nach
rechts und wieder zurück, von einem
Lautsprecher zum anderen – als ob in der Ferne
ein Moped-Auspuff knattert. Ein fast
unangenehm hohes Fiepen kommt hinzu, mischt
sich ein, legt sich darüber.
Es lässt sich bald kaum noch unterscheiden,
welches der Geräusche Thomas Maos seiner EGitarre entlockt, abringt und aus ihr
herausquetscht, und welches Geräusch Junya
Oikawa über seinen Laptop abspielt.
Am Freitagabend waren der Tübinger Musiker Maos und der junge japanische
Klangkünstler Oikawa als Duo „Jade_Dekonstruktion“ im Tresorraum des Tübinger
Kunstamts (Doblerstraße) zu Gast. Oikawa hat in Tokio Klangdesign studiert und arbeitet
zur Zeit in Karlsruhe am „Zentrum für Kunst und Medientechnologie“. Mit Maos
teilt er das Interesse am Klang-Experimentieren und an „Soundscapes“, an Geräuschkulissen.
Oikawa nimmt dazu Klänge und Geräusche aus dem Alltag auf und verändert,
verwandelt sie auf seinem Laptop. Maos bearbeitet seine E- Gitarre mit Bottleneck, Plektrum
oder auch mal mit einem Luftballon, nutzt Loops und andere Effekte. Von dem gewohnten
Gitarren-Klang bleibt in solchen Fällen wenig übrig.
Was passiert, wenn die beiden Künstler
aufeinandertreffen, erlebten knapp 30 Zuhörer
am Freitagabend im Kunstamt. Auch wenn die
Stücke weder Rhythmus noch Melodie in
herkömmlichem Sinne hatten, so folgten sie aber
wohl einer Dramaturgie – einzelne Töne,
Geräusche oder auch kompakte Klänge bauten
sich langsam auf, Schicht für Schicht legten
sie sich übereinander, hin und wieder brach eine
Schicht weg, andere verwoben sich noch enger
oder gingen eigene Wege. Hin und wieder schien
fast ein Puls erkennbar.
Und gegen Ende schloss sich wieder der Kreis: Das anfängliche Knattern kehrte zurück,
langsamer abgespielt klang es wie ein Funkenregen aus vielen einzelnen Kurzschlüssen, ein
Tröpfeln, das doch noch einmal zu einem sirenenartigen Signal anschwoll und sich
aufbäumte.
Wer sich auf dieses besondere Konzert einließ, konnte ein Wechselbad der Geräusche
nehmen, sich von Funkenregen überströmen und von digitalem Donnergrollen einhüllen
lassen. Und ein weiterer Effekt dabei: Die Stille bekam eine ganz neue Aufmerksamkeit und
wurde zum Erlebnis für sich. del
photo:serge le goff
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・越後トリエンナーレ 2009(ダイナモアートプロジェクト)の記事 2009
記事:鷹見明彦(美術評論家) / 鶴岡真弓(多摩美術大学教授)
(上記より抜粋)
「(・・・)音楽室を閉鎖して戸の向こう側に間歇
する楽器の音を響かせた及川潤耶」鷹見明彦
「(・・・)あの音楽室からはスピリチュアル
な信号が耳に届いてきた。」鶴岡真弓
・足立朝日新聞社による記事- 柳原商店街にアートが出現
掲載:2009 年 12 月 20 日号(web と新聞を媒体に掲載された)
(抜粋)
北千住駅東側にある柳原商店街の一角に、夜に
なると幻想的なアートが出現する。町の人たちが日々
利用している、うなぎ店から自転車店までの 30 m足ら
ずの私道。そのアスファルトの上に雪の結晶が
散りばめられ、ところどころに描かれた円形の絵が青
く発光している。
これらを描いたのは及川潤耶さん、加藤久美子さん、
千吉良麗(ちぎらうらら)さん、今井明日香さんの4
人。 絵を光らせる仕掛けは、街灯に取り付けたLE
D。電池交換に訪れていた及川さんと中村さんに、初
挑戦の街中アートの感想を聞くと、「ここの人たちの
意識が変わったのが一番面白い。作業を始めた最初は
不審そうだったり否定的だった人たちが、話しかけて
くれてコミュニケーションを取れるようになった」と
いう。イルミネーションは今月 25 日までの午後6∼9
時半。20 分に1回、及川さん作曲の澄んだメロディが流れる仕掛けもある。
耳を澄ましてみよう。
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テレビ:
・2009 NHK「おはよう日本」(12/9 放送)
東京都 足立区 柳原商店街の協賛にて制作したグループワーク「mini mini イルミネーション」
が NHK にて紹介された。
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・NEW COMPOSER 2008 Vol.9 (自作品「Plastic recollections2」に対する記事)
記事: 木幡一誠 (音楽評論家)
(上記より抜粋)
及川潤耶の「Plastic Recollection 2 (live electronics ver.)」は、コンクリートブロッ
クをこすった音による加工音源とセンサーを駆使した、ライヴエレクトロニクス演
奏の試み(Laptop and Acousmonium:及川潤耶)。 三次元的な空間性まで含めた音響合
成のテクニックはすばらしく、カラーや質感の変化が重層的な流れを持ったテクス
チュアと見事に手を結ぶ。朝を告げる(?)鐘の音で幕を閉じるまでの流れも隙なく有
機的に構築されていた。
・音響空間による音楽環境の新しい発見 vol.1 2007
記事: 木邑芳幸 (画商)
「ホワイトノイズのスペクトルが丁寧にフィルターでス
ライスされて音色が生成されるプロセスは、白色光がプ
リズムで分光されて虹色が誕生する様を連想させる。
及川氏の作品の透明感はまさに、音の虹と呼ぶに相応し
い」(art space kimura ASK? 代表 木邑芳幸)
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・CD Journal による、作品「reminiscence」(CD/DVD)のレビュー 2010
“記憶”をテーマに、端正なピアノの調べとフィールド・レ
コーディングによる静謐な現実音が交錯する、甘美な音響
映像作品。CDとDVDのセットで、音楽と映像が呼応
することにより詩的で厳かな世界観が鮮明に見えてくる。
坂本龍一のファンにもお薦めのアルバムだ。
(記事:CD ジャーナル作品紹介より)
・Beams Records による、作品「reminiscence」(CD/DVD)のレビュー 2011
及川潤耶、齋藤高晴、2 人の気鋭若手作家による音楽と
映像のアンビエンス・ワールド!エレクトロニクスや生楽
器を最小限用いて表現された音響世界は、混沌としてい
ながらもどこか身近に感じさせる心象風景を浮かび上が
らせてくれます。一方映像は、断片的な光景を繋ぎ合わ
せ、音楽とシンクロしたアーティスティックな表現が試
みられています。聴覚と視覚を共に刺激する、シネマ
ティックでコンセプチュアルな作品を是非体感してみて
下さい!( Beams Records Online shop 作品紹介より)
・アフンルパル通信 第 11 号 (書肆吉成 かりん舎発行)より 2011
記事: 音-像・光-景を聴く, 宮木朝子 (音楽家/音楽レーベル te pito 代表)
tepito-002 『reminiscence』
空間に遺された夢のかたち、架空の人物の記憶を綴った音
響映像詩。
音楽と映像が展開することで、複数の「空間」が現れ出る。
心の中と向き合っているような内的で厳かな空間、日常の
開放的な空間など、心の外と内を繋ぐ架空の世界が、詩的
に時にエモーショナルに、空間を展開してゆく。透明な
疾走感、緻密で繊細な質感を持つ及川潤耶の、
現実音を主体とした電子音響と、分割スクリーン
表現、透徹としたポエジーを持つ齋藤高晴の映像。
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・RTE lyric fm アイルランド国営放送のラジオにて 2010
コメント: Bernard Clarke(RTÉ lyric fm Broadcaster)
「Diffusion Prize 2010(電子音楽コンクール) エ
ントリー作家である日本の若手作曲家、及川
潤耶。受賞は逃したものの、輝かしい将来性
を秘めた、非常に印象的な作家である」
Alva Noto と共にラジオコンサートにプログラムされる。
参考リンク
http://www.rte.ie/lyricfm/nova/1345924.html
海外 Web ラジオ:
・2012 EuropakircheMusikFestival (SWR/ Germany)
・2010 Tribute to IMEB (Cafe Sonore/ Netherlands)
・2010 Nova (RTE lyric fm/ Ireland)
・2008 Nuit Bleue2008 (Radio WNE/ France)
・2008 TEM Taukay Edizoni Musicali (TEM/ Itaria)
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出版物(CD / DVD / 書籍):
・[DVD+CD] Sound-Visual-Poetry reminiscence, Junya Oikawa+Takaharu Saito (Te Pito Records 2010 出版 /Japan )
・[DVD+CD] 宮木朝子 VIRTUAL RESONANCE [ギターリストとして参加。CD/Tr.1,5, DVD/Tr.4] (Te Pito Records 2009/Japan )
・[CD] 4th Biennial Acousmatic Composition Competition "Metamorphoses2006" (自作品「Eclipce」収録 / カナダ)
・[CD] C08 “FrammentAzioni” Dance Collaboration (自作品「Plastic
edge ver.2」収録 / イタリア)
© www.junya-oikawa.com
・[CD] 「闇と月」 (ロックバンド ”Luinspear” のサポートギターリストとして参加 2002 / 限定2000枚 自主制作)
・[CD] CANNONBALL Vol.1 (ロックバンド ”ze 零 ro” の編曲家として参加 2004/ 日本クラウンより)
・[CD] Concours international Musique Bruitiste 2011 Luigi Russolo – Rossana Maggia (自作品 Labile Lip 収録,
MonochromeVision Label / ロシア)
・[CD] LIFE (シンガーソングライター”NoBoRu” の編曲家として参加, Tr1,Tr7,Tr11/ 2012 / 日本)
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