Comments
Description
Transcript
(1)長崎県 21 世紀まちづくり補助事業関係 ① 観光客等誘致事業 修学
平成23年度 事業報告 (1)長崎県 21 世紀まちづくり補助事業関係 ① 観光客等誘致事業 修学旅行誘致事業では、長崎県観光連盟と連携し関東地区(5/18~20)、中国地区(7/27 ~28)、関西地区(9/7~9)、中部地区(12/7~9)、首都圏(3/14~16)、沖縄への誘致 を実施しました。また、独自誘致活動として修学旅行誘致委員会を中心に、大分県の小 学校(6/22~24) 、宮崎県の中学校(12/7~9)小・中学校への誘致を行いました。これ ら活動は毎年実施しておりその結果、平成 23 年度は体験プログラム延べ数で 6,472 名 の修学旅行生を受け入れました。 (誘致実績一覧・会場掲示) 一般観光客誘致では、県観光連盟の開催する観光情報説明会や、JR大阪駅で開催し た新幹線利用の誘客を促進する「夏は新幹線で長崎に行こうキャンペーン」に参加しま した。他にも旅行代理店担当者の研修受入・下見対応、長崎ランタンフェスティバル等 のイベントにも参加して、積極的な誘客を図りました。その結果、体験プログラム延べ 数で 1,991 名の一般観光客を受入ました。 教育関係者及び代理店担当者の招聘事業は、 (株)日本旅行の担当者(7/5~7)26 名 を招聘、近畿中学校長会修学旅行専門委員会の委員(1/20~21)7 名を招聘して、情報 交換会や南島原市の民泊研修を通じて意見を集約しました。 ② 宣伝資材作成事業 島原半島全域を網羅した観光ガイドブック「島原半島旅びより」を 30,000 部発行。 観光主要拠点等に配置したほか、誘致活動の主要ツールとして活用しました。また、各 種イベント参加時に着用するハッピを 20 着製作して、JR博多駅での「春祭」で使用 するなどしました。 ③ 特別観光宣伝事業 島原半島世界ジオパークの更なる認知度向上と、新幹線利用客へのアピール対策とし て、JR新大阪駅、JR岡山駅、JR博多駅構内にそれぞれ電照看板を掲出して、誘客 促進を図りました。また、熊本県側の海の玄関口でもある、熊本港ターミナル内にも看 板を設置しました。 ④ メディアPR事業 各種メディアを利用したPRとしては、長崎県東京事務所と連携し近畿日本ツーリス トの機関誌「KNTaste(ケイエヌテイスト)6月夏号」に、島原半島の見開き記事広告を掲載 しました。また、観光客が多く利用するハイウェイマップ「わぉマップ」に、平成 24 年 5 月に開催される「ジオパーク国際ユネスコ会議」の広告を掲載。この媒体は、高速 道路サービスエリアを中心に設置しています。島原半島の新しい観光素材でもある「し まばら芝桜公園」の本格オープンをPRするため「リビング熊本」紙面にて、3/17、3/24、 3/31 の 3 回記事広告を掲載しました。なお、この広告は芝桜見物ツアーの募集記事が 併載されました。 ⑤ 地域基盤整備事業 即戦力となるインストラクターを養成するため、(財)都市農山漁村交流活性化機構 主催のグリーン・ツーリズムインストラクター研修会に、NPO法人がまだすネットを 通じて 2 名を受講させました。2/17 には、ジオパーク事務局の寺井先生を講師に内部 研修会を開き、修学旅行生受入時にジオパーク情報を分かりやすく伝える術を学びまし た。このほか、リピーター確保対策として実施している季節の体験イベントを定期的に 実施して、338 名のリピーターを獲得しました。 (2)「がんばらんば長崎」地域づくり支援事業(GAMADASUプロジェクト) 平成 23 年 11 月には、長崎県の「がんばらんば長崎」地域づくり支援事業(GAMA DASUプロジェクト)の採択を受け、内部に組織委員会、基盤整備委員会、元気・G EOツーリズム委員会、体験ツーリズム委員会、誘致戦略委員会、物販戦略委員会を設 置して事業活動を開始しました。この間、専任事務局長の配置等により、組織基盤の強 化を図りました。平成 23 年度においては、以下の3事業を展開しました。 ① 元気・ジオツーリズム事業(元気・GEOツーリズム委員会) ▼戦略プランの策定 観光振興のアドバイザーや島原半島内の観光協会(協議会)、長崎県関係機関と連携 しながら、長崎県EV・PHVタウン構想への取り組み検討、薬草や地域の特産品(馬 鈴薯等)を活用した物販品の開発とWEB販売等、観光素材(商品)の造成・企画と物 販体制構築を柱とする戦略プランを策定しました。 ▼薬草関連商品の開発販売プロモート 長崎大学と連携し、薬草関連商品(料理)として「薬草焼き」や薬草茶「元気がでる っ茶」を開発。薬草焼きは販売を開始しました。また、シマバライチゴを使ったバター、 ジャム、ドレッシングの試作・試食を行い調査研究しました。 ▼GAMADASUプロジェクト推進「地域づくり講演会」の開催 島原半島内の多様な業種や住民を対象にした「地域づくり講演会」を開催しました。 2名の講師を招聘して「観光マネジメントと観光マーケティングを考える」「未来型ド ライブ観光」をテーマに見識を深めました。 ② 誘致戦略事業(誘致戦略委員会) ▼ポータルサイトの仕様書作成 島原半島内の観光情報をリアルタイムかつ一元的に情報発信するため、平成 24 年度 にリニューアルするホームページの仕様書を作成しました。主なターゲットを首都圏等 の都市部の「デジタルシニア」加えて、日帰りや1泊型商圏の 20 代後半~40 代前半の ファミリー層を対象としています。 ③ 基盤整備事業(基盤整備委員会) ▼組織体制の整備 旅のコンシェルジュとして、着地型観光を推進する「コーディネート組織」の確立を 図るため、専任事務局長1名と嘱託職員1名を雇用し、組織体制を強化しました。また、 組織内部に6つの専門委員会を設置しました。 ▼交通アクセス改善への取り組み 基盤整備委員会の中でJR九州長崎支社等、交通関係企業へ聞き取り調査を実施。公 共交通機関の利便性向上を図る施策等について協議しました。 (3)長崎県エコツアー・コーディネーター育成事業(受託事業)関係 平成 21 年度から継続して 1 名の専属職員を配置して、観光客の受入基盤強化と誘致、 実際の受入活動等、以下の項目で活動しました。 ① 企画ツアーの実施・PR 平成 23 年度は新規開発 6 プログラムと既存プログラムを合わせて 20 プログラム を特別企画として実施。チラシ製作・配付やリピーターへのDMを作成して、公共 施設や複合施設などへ設置しました。また、プレスリリースをテレビ・ラジオ・新 聞等に実施、誘客を図りました。ホームページや情報共有サイトなどを活用して、 情報提供・集客も行いました。その他、長崎バス観光連携した「農業体験」 「ジオパ ークと街巡り」を軸としたバスツアーなどを企画しました。 【新規プログラム】 ・ジオの恵み 温泉の不思議を知ろう!(7 月 24 日/雲仙) ・平成新山のふもとを巡るジオツアー(10 月 23 日/島原) ・黒牛の餌やりとブラッシングに挑戦!(11 月 13 日/南島原)※催行人数未達 ・手づくりアロマで心も体もリフレッシュ!(11 月 19 日/雲仙) ・今年の X‘mas リースは多肉植物で飾ろう!(12 月 4 日/島原) ・塩麹を使った旬のチーズケーキ作り(3 月 4 日/島原) ② 人材育成 島原半島ジオパーク推進連絡協議会と連携し、ジオパークガイド養成講座を実施 しました。同協議会の寺井氏、大野氏を講師に迎え座学・巡検を行い 16 名が修了し た。また、過去のジオパークガイド養成講座修了者と半島内の体験プログラムイン ストラクターを対象としたスキルアップ研修を 9 月に実施。 (財)都市農山漁村交流 活性化機構専任講師を招き、28 名がガイド・インストラクターの心構えや技術、ま た安全対策などについて学びました。 ③ エコツアーを活用した誘致 関東(2 回) ・中部・関西・中国の主要 4 エリアにおいて体験プログラムを軸とし た修学旅行誘致を実施しました。それぞれの学校の特色に合わせた提案や教育的効 果をPRしました。特に東日本大震災の影響から「復興」をキーワードに火山学習 プログラムに注力し、復興を体感できる点を全面に打ち出し誘致しました。 ④ 講習会・研修会への参加 鹿児島のグリーン・ツーリズム団体などが主催する「九州グリーン・ツーリズム シンポジウム」に参加。九州各県のグリーン・ツーリズム(エコツアー)における 現状・課題などを情報交換しました。長崎県主催の教育旅行シンポジウムでは、修 学旅行においても全国的に関心の高い「防災学習」について学びました。また、 (財) 都市農山漁村交流活性化機構主催のインストラクタースクールに参加して、体験プ ログラムの主催として求められる責任・安全対策、また交流人口拡大について手法 などを学びました (4)各種委員会等運営 昨年に引き続き長崎県、3 市並びに島原半島観光関係者が出席した、半島観光のあり 方について協議する「島原半島観光活性化会議」では、観光客サービスのワンストップ 窓口となる組織体制・運営について議論を重ねました。また、観光協会長、事務局長会 議では今後の事業運営について協議。NPO法人がまだすネットの体験プログラム受入 窓口を、本年度より一本化して受入体制を強化しました。 (5)雲仙天草観光圏整備事業関係(島原半島分) ① 西欧の香り漂う雲仙天草事業 多言語ガイドブック(英語、繁体字、簡体字、ハングル各 3,000 部)合計 12,000 部及び日本語版 5,000 部及び、韓国ブロガー取材によるトラベルノート 30,000 部 を製作・発行しました。 誘致事業では、オーストラリア、アメリカ、ドイツ旅行会社及びマスコミ関係者 のほか、アメリカ退役軍人ツアー、オーストラリアキリスト教関係者ツアー等を招 聘しました。また、韓国(ソウル)での旅行商品商談会に参加して、韓国ランド社 等とツアー企画について協議しました。 ② 観光圏パスポート発行事業 プロモーション事業を外部委託し、福岡KBCテレビ番組内(九州・山口地区) 及びイベント「水と緑の物語」内でチラシ、うちわ配付によるPRをしました。そ の他、KBCラジオひまわり号リポートや九州じゃらん(11 月号)広告掲載、口之 津港、島原港、多比良港ターミナル内と九州(沖縄除く)エリア高速道路SA・P AにA4チラシを設置。天草ぐるっと周遊バス内に広告掲出するなどしました。 ③ 雲仙天草観光圏ユビキタス事業 HP新規システム開発等を外部委託し、サイト全体のデザインのリニューアル、多言 語(英語、韓国語、繁体字、簡体字)に対応。旅行者による観光コース作成システムや フェイスブック、ツイッターとの連動が可能になりました。その他、ユビキタスQRコ ード看板を利用した情報収集や新着情報の変更・更新システムを導入しました。 ④ 地旅商品企画開発・販売促進事業 着地型旅行商品の中心素材として、構築した体験プログラム(街歩きガイド)を 活用したツアー商品造成を、代理店へ投げかけるとともに、タイアップ広告による 集客を展開し 6 社代理店で 11 回のツアーを企画しました。また、これまで構築し たプログラム等の素材を統一したフォーマットで整理、並行してGAP調査を展開 し、観光客ニーズ(満足度、興味度)を把握しました。また、島原半島と天草の海 を巡るショートクルーズのモニターツアーにより、クルーズ船を使った商品企画の 可能性を専門家の意見を聴取して検討しました。