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第 3章 環境保全に向けて国・県・市の取組 第 3章 環境保全に

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第 3章 環境保全に向けて国・県・市の取組 第 3章 環境保全に
第3章 環境保全に向けて国・県・市の取組
環境の保全や創造に向けて行政はどんな取組をしているの?
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国や県の環境保全への取組
地球規模の環境問題は、生活や産業活動に伴う環境への負荷が複雑に関連しあっており、
そのため対策も容易ではありません。平成 4(1992)年 6 月にリオデジャネイロで開催され
た「環境と開発に関する国連会議(地球サミット)」において、地球温暖化など地球規模の
環境問題について議論され、
「気候変動に関する国際連合枠組条約」と「生物の多様性に関
する条約」の署名が開始されました。
国の第四次環境基本計画の概要
わが国では長期的・総合的な環境政策への転
換を図っていくため、平成 5(1993)年に環境基
本法※を制定、翌年、環境基本計画を策定し、
持続可能な社会
循環型社会
自然共生社会
総合的・計画的な環境施策を推進してきました。
また、地球温暖化対策推進法(平成 10(1998)
低炭素社会
年)、循環型社会形成基本法(平成 12(2000)年)、
生物多様性基本法(平成 20(2008)年)を制定す
安全が確保される社会
るなど、関連する法令の整備や計画を策定し、
とちぎ環境立県戦略の概要
取組を進めてきました。
栃木県においても、こうした国の取組と連動
し、栃木県環境基本条例の制定、栃木県環境基
本計画などを策定しています。これらに基づい
た環境保全対策の充実・実施により、生活環境
や自然環境を概ね良好な状態に保ってきまし
た。平成 21(2009)年には『地球と人にやさしい
“エコとちぎ”』をめざす社会像とした「とち
ぎ環境立県戦略」を掲げ、戦略的な展開を図っ
てきています。
しかし、平成 23(2011)年 3 月 11 日に発生した東日本大震災に伴う福島第一原子力発電
所事故を原因として放出された放射性物質による環境汚染への対応と併せて原子力発電所
の稼働停止に伴う電力不足への対応などが緊急を要する重大な問題となりました。このう
ちエネルギーについては、今後とも節電などの省エネ対策やエネルギーの有効利用を進め
ていくとともに、大規模災害時における電気の確保と温室効果ガス ※排出削減を目的とし
た自立分散型のエネルギー源の確保が課題となっています。このエネルギー源として、太
陽光発電などの再生可能エネルギーの活用と普及が期待されています。
国は、平成 24(2012)年に第四次環境基本計画を策定し、持続可能な社会の社会像として
低炭素社会、循環型社会、自然共生社会の構築と、これらの基盤としての「安全が確保さ
れる社会」をめざしていくことになりました。
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市の環境保全への取組
市では、環境保全に係る法令を踏まえ、県や塩谷広域行政組合と連携し、生活環境や水
環境の保全、ごみの減量化や適正な廃棄物処理など、さまざまな取組を進めてきました。
こうした中、地球温暖化などの地球環境問題への対応をはじめ、水環境の保全や里地里山
の保全と活用、ごみの減量・資源化など、環境負荷の少ない持続可能な循環型社会の構築
を、まちづくりと一体となって総合的に進めていくことの必要性が高まってきました。
このため、市では平成 21(2009)年 12 月 15 日に、高原山のふもとに広がる素晴らしい環
境を将来の世代に引き継ぐため、市民・事業者・市が一体となり環境の保全とより良い環
境の創造に取り組む「環境都市宣言」を行いました。平成 22(2010)年には道の駅やいたに
エコモデルハウスを建設し、自然と共生した環境負荷の少ない持続可能なまちづくりを進
めていくための情報発信をはじめました。
東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故は、放射性物質による環境汚染と除染に
伴う廃棄物の処分問題をはじめ、節電や省エネ対策、原子力発電に頼らない電力の確保と
再生可能エネルギー利用などの様々な課題が浮き彫りとなり、安全で安心して暮せる環境
負荷の少ない持続可能な社会の構築が急務となりました。
このような状況の中で、平成 24(2012)年 9 月に福島第一原子力発電所事故に伴い県内で
発生した放射性「指定廃棄物※」の最終処分場候補地として市内の国有林野が選定されま
した。このことに対して処分場候補地の白紙撤回を求める矢板市民同盟の結成と反対運動
が展開され、市民の環境に対する関心が一層高まりました。
以上のような社会情勢や、環境に対しての課題に市民・事業者・市が一体となって取り
組んでいくために、市は平成 25(2013)年 6 月に「矢板市環境基本条例」を制定し、長期的・
総合的な環境の保全とより良い環境の創造に係る施策を計画的に進めていく「道しるべ」
となる、矢板市環境基本計画を策定することにしました。
矢板市の主な環境政策の推移
S56(1981)年
S59(1984)年
S60(1985)年
H 7(1995)年
H12(2000)年
H13(2001)年
H14(2002)年
H18(2006)年
H21(2009)年
H22(2010)年
H23(2011)年
H24(2012)年
H25(2013)年
主な条例・計画など(<>内は計画期間など)
矢板市民憲章
矢板市あき地の環境保全に関する条例
矢板市廃棄物の処理及び清掃に関する条例
矢板市廃棄物の減量及び適正処理等に関する条例(廃棄物の処理及び清掃に関する条例の改正)
矢板市土砂等の埋立て等による土壌の汚染及び災害の発生の防止に関する条例
一般廃棄物処理基本計画〈H12~17 年度〉
(塩谷広域行政組合)
21世紀矢板市総合計画〈H13~22 年度〉
矢板市水環境保全条例
一般廃棄物処理基本計画〈H18~H23 年度〉(塩谷広域行政組合)
矢板市環境都市宣言
次期ごみ処理施設建設予定地安沢地区に決定
第 2 次21世紀矢板市総合計画〈H23~32 年度〉、前期基本計画〈H23~27 年度〉
矢板市まちづくり基本条例
矢板市市民協働推進指針
一般廃棄物処理基本計画〈H24~28 年度〉
(塩谷広域行政組合)
ごみ処理施設整備基本計画(塩谷広域行政組合)
矢板市環境基本条例
矢板市都市計画マスタープラン〈H26~45 年度、概ね 10 年後に見直しを予定〉
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