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2016赴任前留意事項(PDF/378KB)

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2016赴任前留意事項(PDF/378KB)
平成 28 年 4 月 1 日
ヨルダン事務所
ボランティア赴任前留意事項
■青年海外協力隊(長期)
■青年海外協力隊(短期)
■シニア海外ボランティア(長期)
■シニア海外ボランティア(短期)
※本資料に記載の情報は、作成日現在のものであり、その後状況が変化している場合があります。記載内容
については正確を期していますが、万が一誤りがあった場合にはJICAは責任を負いかねますのでご了承
ください。
※本資料はJICAボランティアを対象としたものであり、その他の方には該当しない情報も含まれている
可能性があることをご承知おきください。
記載項目
《全ボランティア共有》
1. 携行荷物について
・ 赴任時に必ず持参するもの
2. 別送荷物について
・ アナカン・郵送等の利用について
・ 通関情報について
3. 通信状況について
・ パソコンの普及状況
・ 固定電話、携帯電話の普及状況
4. 現金の持ち込み等について
・ 現金持込にかかる注意
・ 両替状況
・ 赴任時に用意することが望ましい金額について
5. 治安状況について
6. 交通事情について
7. 医療事情について
8. その他
・住居について
・食について
《シニア海外ボランティアのみ》
9. 車の運転について
《全ボランティア共有》
1.携行荷物について
・ 赴任時に必ず持参するもの
○到着後すぐ使用する身の回り品、機材、教材は赴任時に携行品として持参して下さい。
・常備薬等(別に送った場合は、当国薬事局の検閲や証明などで引き取りに手間取るこ
とがあります。)
・パソコン(郵送では税金がかかり破損の可能性もあります。)
・JICA ボランティアハンドブック
・海外交通安全ハンドブック
・国際協力共済会 総合ハンドブック
・健康診断のしおり(シニア海外ボランティアのみ)
・予防接種のご案内(シニア海外ボランティアのみ)
(生活必需品・食材・家電製品等)
首都アンマンには大型スーパーのほか巨大なショッピングモールもあります。食材に
ついては、米・しょうゆもスーパーのほか個人商店でも購入可能です。地方都市でも日
用品や食料は市内の商店で不自由なく手に入りますが、しょうゆ以外の日本食材は入手
困難です。電気製品は、最新式の日本製品でなければ、ほぼ全ての製品が日本と同程度
の価格で入手できます。
(衣服)
ヨルダンは日本と同じように四季があるので、東京を基準にしてオールシーズンのも
のを準備する必要があります。服装については、外国人でも女性は肌を露出するもの(特
に首回り、足)、体にピッタリしたものは避けることが基本です。夏でも女性は長袖~
七分袖、長ズボン(地方によってはヒジャブ[スカーフ]で髪を覆う)、男性も長ズボン
をはきます。また、アジア人蔑視の傾向があるので、特にアンマンでは労働者に見えたり、
貧相に見える服装はしないで下さい(例えば、よれよれの服や汚れた服、破れた靴など)。
乾季(5 月~10 月)は夏にあたり気温が上昇(40℃程度)しますが、乾燥しているの
で日本の夏よりも過ごしやすいです。日差しが強いので帽子、サングラス、日焼けどめ
の使用をお勧めします。雨季(11 月~4 月)は雨が多く、雪が降ることもありますので、
防寒用の衣類・長靴も必須です。道路は穴や段差、障害物が多いので、歩きやすい靴を
持参して下さい。なお、衣服は全て現地で購入することもできます。ただし、小柄な方
のサイズのものは少ないようです(価格は日本と同じくらい)。
○公式の場に出席することもありますので、ダークスーツまたはそれに準じる服を
用意して下さい(3 シーズン使えるものを 1 着)。女性はスカートではなくスラッ
クスを準備して下さい。
○女性のノースリーブ、膝上丈のスカート、ショートパンツなどは一部のリゾート
地以外では着用できません。半袖も避けた方が無難です。
2.別送荷物について
・ 郵送等の利用について
・ 通関情報について
○郵送:荷物の送り先住所は下記のとおりです。
C/O JICA JORDAN OFFICE ボランティア氏名
(*氏名はローマ字で、忘れずに記入願います)
P.O.BOX 926355, AMMAN 11190, JORDAN
Tel: 962 (6) 5858921
2 ㎏以上の荷物はアンマン中央郵便局での検閲および課税されることがあり、各
自で郵便局まで引き取りに行かなければなりません。また、荷物は持ち運びに便利
なように、20kg 以下にして下さい。
2 ㎏以下(SMALL PACKET)については検閲がない場合が多く、その場合は事務所で
引き取りができることがあります。ただし、厳密に 2 ㎏を計量しているのではなく、
担当者の裁量で決まることが多いため、あくまで目安として下さい。
関税は 20kg ほどの荷物でおよそ 20~100JD ほどかかりますが、包装の解かれてい
ない新品とわかるものや、中古でも電気製品には非常に高額の関税がかかります。
使い捨てコンタクトレンズなど数が多くなるものも注意が必要です。
EMS>航空便>船便の順で料金が高くなりますが、到着は早くなります。EMS を利用
すると、1 週間~2 週間位で郵便局まで届きます。日本の郵便局では、私書箱宛の
EMS は取り扱わないと言われることもあるようですが、事務所宛の私書箱で問題な
く届いています。
荷物発送では壊れにくい容器や厚手のダンボールを使用して下さい。電気製品、
薬品、酒、煙草などの絵が描かれているダンボールは使用しないほうが無難です。
3.通信状況について
・ パソコンの普及状況
ほとんどのパソコンは日本と同程度の価格で現地購入できますが、OS がアラビア語
又は英語ですので、パソコンは赴任時に携行してください。
インターネットについては、日本で使用しているパソコンをそのまま使用できます。
経費は契約内容により異なりますが、ADSL は月額 19~30JD、無線で 20~38JD 程度と
なっています。多くのパソコンがウイルスに感染しているので、ウイルス対策はしっ
かり行うようにしてください。
なお、現在活動中のボランティア全員が、Eメールのアドレスを持ち、業務連絡用と
しても利用していますので、Eメールの環境整備を必ずお願いします。
・ 固定電話、携帯電話の普及状況
最近では固定電話よりも携帯電話が一般的です。携帯電話については、事務所からボ
ランティアの皆さんに緊急連絡用として貸与いたします。自宅で固定電話機を使用する
場合は、必要であれば事務所が希望者に貸与します。
4.現金の持ち込み等について
・ 現金持込にかかる注意
・ 両替状況
・ 赴任時に用意することが望ましい金額について
1)現金の持ち込みに関して特に制限はありません。
2)両替=空港及び市内に両替所があり、容易に両替が可能です。公定換金率は
US$1=JD0.708(固定相場)です。日本円より US$の方が歓迎されます。T/C も利用可
能ですが、交換レートは現金より悪く、換金できる両替商も非常に限定されます。
3)赴任時に用意することが望ましい金額
[長期 JV] 約 US$1,000
当座の生活には US$500 あれば十分ですが、電化製品等をすぐに購入するのであれ
ば約 US$1,000 用意することが望ましいです。赴任後 1-2 週間以内には銀行口座
を開設し、初回の海外生活手当約 3 ヶ月分が振り込まれます。
[長期 SV] 約 US$4,000
赴任後 1-2 週間以内には銀行口座を開設し初回の海外手当約 3 ヶ月分が振り込ま
れますが、それまでの当座の生活費として約 US$2,000 を準備しておくことが望ま
しいです。着任時にホテルに宿泊する場合、ホテル代は事務所が支払います。ま
た、住居費については、初回の住居費(*)は事務所から支払うことは可能です。
ただ、稀に家主や不動産屋が住居契約時に 4 か月分以上の家賃前払いを要求する
ことがありますので、念のため追加分として約 US$2,000 を持参することをお勧め
します。なお、SV の家賃立て替え分については、以後の定期送金で返済されます。
(*)赴任のタイミングにより支給額は 2 か月分から 3 か月分の間で変動します。
[短期 JV、SV]
住居費は事務所が支払います。現地生活費については派遣前に日当として支給さ
れますので、それを日本円またはドルで持参して下さい。ちなみに長期ボランテ
ィアの(2016 年 4 月現在)現地生活費支給月額は JV が US$625、SV が US$1,250
となっています。なお、派遣期間 6 か月以上のボランティアの場合、6 か月以降の
日当については後日、別途支払われます。
5.治安状況について
中東は、アラブ諸国とイスラエルとの紛争や、民族・宗教問題等複雑な要因が恒常
的に存在し、テロ・暴動・内乱・戦争等の緊急事態に発展する可能性の高い地域です。
ヨルダンでは、2005 年アカバのミサイル攻撃やアンマンのホテルでの自爆テロ、2010
年 7 月のアカバのミサイル攻撃事件が発生し、また近隣でも 2011 年1月のチュニジア
からはじまった「アラブの春」がエジプト騒乱やシリア紛争に波及するなど、絶えず
安全管理に注意を払う必要があります。こうした問題の理解を深めるため、赴任前に
中東の現代史に目を通しておくことをお勧めします。
1)テロ関連:アメリカ、イスラエル等の大使館や文化センターには近づかないでく
ださい。不特定多数の人が集まる場所や、アメリカ資本系のホテル、イラクの復興
を支援している機関などもテロの標的になる可能性があるため、モスクやショッピ
ングセンター、欧米系のホテルや施設など大勢の人が集まる場所には近づかないな
どの注意が必要です。
2)一般犯罪:当国の一般犯罪は比較的少なく、殺人や傷害等の凶悪犯罪はまれです。
ただし、空き巣や置き引き、ひったくり、ホテルでの貴重品の盗難などが起こって
いますので、注意が必要です。また、イスラム社会において日本人を含む外国人女
性は非常に目立ち、現地男性の中には異教徒の女性には何をしてもよいと誤解をし
ている者もいるため、女性に対する痴漢行為や性犯罪、色々な場所でのアジア人へ
のハラスメントが多発しているので慎重な行動が必要です。
6.交通事情について
ヨルダンの交通機関は発達しています。首都アンマンではタクシーやセルビス(乗合
タクシー)、路線バスの利用が一般的であり、都市間では路線バスとセルビスが手軽に
利用できます。また、長距離区間は専用の直通バスがあります。但し、バス・セルビス
は夕刻には便数が減ることや安全のために、移動は明るい時間帯に行います。また、ア
ンマン市内での路線バスは限定されているため、タクシーの利用が多くなりますが、タ
クシーを利用すると割高になります。当国での交通・運転マナーは非常に悪く、車優先
となっているため、乗車中・歩行中に関わらず常に注意が必要です。また、近年の人口
増加により都市部は常に激しい交通渋滞が発生しています。信号や横断歩道は殆ど無い
為、道路横断時には細心の注意が必要です。なお、ボランティアの単車・自転車の乗車
は禁止しています。
7.医療事情について
ヨルダンには国公立と私立病院があり、医療機関の水準はアラブ諸国の中では比較的
高いと言えます。殊に、外国人が多く利用する私立病院では、先進国並みの設備が整っ
ており、高度医療が提供されています。しかし、中東文化の特殊性や言語、慣習の違い
により、邦人が想像する医療サービスとは大きな違いがある事、先進技術の存在が「医
療の質」を保証するものではない事に注意して下さい。
ヨルダン派遣中に継続的に内服および病気の経過観察を必要とされる方は、日本の受
診機関に相談し、現地での受診時に英語の診断書(Medical Report)の準備を行い、病
気や内服薬について説明できるようにしておくことをお勧めします。また、ヨルダンで
は日本とほぼ同様の薬が入手可能ですが、ご自身で常用している内服薬が必ずしも入手
可能とは限りませんので、心配な方はお問い合わせください。
また、歯科治療も可能ですが、治療費が高額であること、英語・アラビア語での受診
が困難なこと等から、可能な限り日本で治療を終えてから赴任されることをお勧めしま
す。
ヨルダンは乾燥地帯ということもあり風土病は多くなく、マラリアやデング熱といっ
た熱帯特有の感染症は基本的にありません。罹りやすい疾患としては、A 型肝炎、腸チ
フス、アメーバー赤痢、食中毒、寄生虫による下痢症といった経口感染症があります。
その他の特徴としては、風邪やインフルエンザ、咽頭炎などの上気道感染、1 月下旬
から 5 月頃までは、アーモンドやオリーブ、スギ花粉などによる花粉症がある他、特に
夏は強い日差しや乾燥による脱水症に注意が必要です。
8.その他
(住居について)
住居は、①配属先が提供する場合、②民間の住宅を賃貸する場合があります。①の
場合は、安全上に問題が無い限り、配属先に一任しますが、②の場合、赴任時(初回)
は事務所が住居探しをサポートします。但し、自己都合による二回目以降の引越し(住
居探し)に関しては、原則としてボランティア本人が行います。
(食について)
都市部ではアラブ料理、中華料理、西洋料理レストランや各種ファストフード店が
あります。アンマンには日本食レストランもありますが高額です。地方では、女性一
人での外食店利用は好ましくないとされています。
(電圧・プラグタイプについて)
電圧は 220V。周波数は 50Hz。プラグはCタイプが最も多いが、BやBFタイプ
も使われており、違うタイプのコンセントが混在しているが、各種プラグタイプに
適合するアダプターは現地でも購入できる。
以下は自炊をする場合の参考にして下さい。
○炊飯器……現地で日本製のものとは若干機能が異なりますが、中国製・ヨーロッ
パ製を購入することは可能です。
○食材/調味料
アンマンでは高額ですが日本食材を多少みかけるようになりました。ただし、
地方では日本食材の入手は困難です。以下に挙げるのはアンマン市内の例です。
ないもの…味噌、もち、キムチの素、粉末だしの素、つゆの素、みりん、日本
的なカレールー、七味、日本茶、こんにゃくなど
あるもの…しょうゆ、ワサビ、豆板醤、酢(ビネガー)、鷹のつめ、乾燥椎茸、
ごま油、とうふ、米、乾麺、カレー用香辛料各種、海苔など
野菜………季節によっては種類が少ない時もありますが、一般的に野菜・
果物は豊富です。菜っ葉類は種類が少ないですが、冬になるとダイ
コン、ハクサイが店頭に並ぶこともあります。
肉/魚……牛肉、羊肉、鶏肉があり、アンマンでは豚肉、豚加工品も手に入り
ます。魚は種類が少ないですが、鮮魚冷凍共にあります。えび、い
かもあります。
《シニア海外ボランティアのみ》
9.車の運転について
ヨルダンは交通事情が非常に悪く、車も日本とは逆の左ハンドルです。過去にシニア海外ボ
ランティア(SV)の死亡事故等により多くの犠牲者が出ていることに鑑み、自動車の保有はも
とより運転そのものを控えていただくようお願いしています。近年車を運転される SV の方はお
らず、SV の方の交通事故被害の事例もありません。ヨルダンでは公共交通機関が発達し
ており、アンマン市内では路線バスやタクシーが利用できますし、都市間でも路線バス
や乗合タクシーが手軽に利用できますので、移動に際してはこれらの交通手段を利用し
て頂きますようお願い致します。
以上
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