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2016赴任前留意事項(PDF/411KB)
2016(平成 28)年 3 月 31 日 ペルー事務所 ボランティア赴任前留意事項 ■青年海外協力隊(長期) ■青年海外協力隊(短期) ■シニア海外ボランティア(長期) ■シニア海外ボランティア(短期) □日系社会青年ボランティア □日系社会シニア・ボランティア ※本資料に記載の情報は、作成日現在のものであり、その後状況が変化している場合があります。記載内容につい ては正確を期していますが、万が一誤りがあった場合にはJICAは責任を負いかねますのでご了承ください。 ※本資料はJICAボランティアを対象としたものであり、その他の方には該当しない情報も含まれている可能性があ ることをご承知おきください。 記載項目 《全ボランティア共通》 1. 携行荷物について ・ 赴任時に必ず持参するもの 2. 別送荷物について ・ アナカン・郵送等の利用について ・ 通関情報について 3. 通信状況について ・ パソコンの普及状況(現地で購入可能なPCの機種・価格、プロバイダ、E-mail の利用状 況など) ・ 固定電話、携帯電話の普及状況 4. 現金の持ち込み等について ・ 現金持込にかかる注意 ・ 両替状況 ・ 赴任時に用意することが望ましい金額について 5. 6. 7. 8. 治安状況について 交通事情について 医療事情について 蚊帳について *マラリア・デング熱汚染地域のみ ・ 蚊帳の要否、現地での購入可能か否か 《青年海外協力隊/日系社会青年ボランティア対象》 *単車貸与者、自動車関連職種の派遣がある国のみ 9. 運転免許証について ・ 本邦、国際免許証の携行の要否 ・ 現地運転免許の取得手続き 《シニア海外ボランティア/日系社会シニア・ボランティアのみ》 10.車両の購入・輸送について ・ 運転免許証について(本邦、国際免許証携行の要否) ・ 現地運転免許の取得手続き 11.その他 (1)衣類 (2)電気製品 (3)食料品、食器、調理器具 <注意事項> 1.携行荷物について 赴任時に必ず持参するもの JV 制服(SV はスーツ、男性はネクタイ着用) 着任後早い段階でペルー国関係機関表敬のため 公用旅券用防犯用パスポートケース(首提げタイプを推奨) 公用旅券は貴重品とは別にして身につけて赴任すること 携帯電話携行用防犯用ストラップ(首提げタイプを推奨) 着任後安全対策用携帯電話が貸与される。常に携行するため。 スペイン語学習用書籍(辞書等) 着任約 1 週間後に現地語学訓練に入るため ボランティアハンドブック 赴任前に全て熟読した上で持参のこと ポータルシステム用 ID、パスワード 緊急連絡先届、海外手当て受取銀行口座届等の申請、報告書提出に必要 2.別送荷物について アナカン・郵送等の利用について 郵便については、封筒・はがき類は通常1週間程度で本邦から到着する。小包等につ いては、航空便利用の場合は1週間から10日間程度、船便利用の場合は2ヶ月から3 ヶ月を要する。いずれの場合も、梱包サイズ/内容物/価格等によっては、税関に留め 置かれ指定料金の支払い手続き後、引き取ることができる。ペルーから日本への郵 便も同程度の期間で届く。アナカン(別送手荷物)は、通関の際に複雑な引取り手続 き及び時間や手数料、また、荷物に対する関税がかかることもあるため推奨しない。 ※2年分の使い捨てコンタクトレンズ郵送したところ、商品と見なされ高額な税金を課 せられた結果、受け取りを断念せざるを得ないケースがある。他にも、スポーツ用品 などにも税金が課せられケースがあるため、必要なものは着任時に手荷物として持 ち込むことを推奨する。 通関情報について 赴任にあたり、本邦出国前に、送り主・受取人ともボランティア名として送付した荷物 がペルー入国後 6 ヵ月以内に税関へ到着した場合に限り、免税措置の手続きが可能 となる。手続きを希望する場合は、当国到着時に送り状とパッキングリストを事務所 へ提出すること。ただし、措置に対する判断は当国外務省が行なうため、申請の結果 として必ずしも免税扱いとなるわけではない。いずれの場合も、引取手数料及び保管 料等の手数料は個人負担となる。 別送品送り先住所:ボランティア名・住所のみ(JICA 事務所名は書かない) Sr. / Sra. / Srta. ボランティア氏名(ローマ字) Edificio “Torre Siglo XXI” Piso 21 Av. Canaval y Moreyra 380, San Isidro, Lima 27, PERU 国内留守宅から送られてくる CD・DVD 等に高額の税金がかけられる例が散見されて いるため、その旨国内関係者に説明しておく。 3.通信状況について パソコンの普及状況(現地で購入可能な PC の機種・価格、プロバイダ、E-mail の利用 状況など) パソコンの普及率は高く、Windows・Apples 機共に入手可能。周辺機器も含め価格も 日本とほぼ同等で現地調達が可能であるが、OS は西語もしくは英語となるため、日 本語ソフトもインストールすると機能障害を起こす例が絶えないため、日本語使用が 中心となる場合はパソコンを日本から持参した方がよい(事務所との連絡手段や書類 の提出手段として必要不可欠)。プリンター等は必要に応じて現地調達できる。パソコ ンの盗難防止には充分な注意が必要である。 プロバイダーは複数あり、インターネット接続(自宅への ADSL 回線設置)やメールア ドレスの取得は通常 1 週間程度で完了すると言われるが、場合によっては1ヶ月以上 かかる場合もある。(Dual と呼ばれる地上電話回線とインターネット(常時接続 ADSL リ ンク速度下り1Mbps 公称)を組み合わせたサービスが月額 S/89(約 3600 円)で提供さ れている。)また、都市部・一部の村落部では USB インターネットモデムの利用した無 線のインターネット接続も可能である。 都市部には無料の Wifi を提供するカフェ等の商業施設も多く存在する。 固定電話、携帯電話の普及状況 ペルーのほぼ全土に渡り電話による通信が可能。また、携帯電話の普及率は非常に高 く、スマートフォンの普及率も高い。地方都市を含む都市部での通話は殆ど問題のない 状況である。事務所では安全対策措置(緊急連絡手段の確保)として、携帯電話(プリペ イド式・国際電話可能)を貸与しているが、SIMフリータイプのものを持参すれば、現地で SIMチップを調達し利用可能。 4.現金の持ち込み等について 現金持込にかかる注意、両替状況、赴任時に用意することが望ましい金額 着任後、1 ヶ月以内に銀行口座を開設する。最初の四半期分(赴任月によって異なるが 平均 3 ヶ月分程度)の現地生活費は、開設した各自の口座へ事務所が米国ドル建てで 送金し、当地の銀行では米国ドルの引き出しが可能である。 通常任地へ移動するまでの約 1 ヶ月をオリエンテーション期間として首都で過ごすため、 この間に必要となるのは日々の食費代・交通費等であるが、ゆとりをみて US$600-1000 程度は最低でも準備されたい。 高額な外貨の持ち込みは不要であるが、任期中に休暇を取得し国内外を旅行するため の必要額は用意して赴任するか、または、有効なクレジットカードを用意しておくことを推 奨する。 ※現地語学訓練開始日にホームステイ食費として US$100 程度が必要(現金持参のこ と) (1) 現金 リマ市内においては、米ドルが商店やスーパーやレストラン等で使用が可能な上、両替 商も多く容易に換金が可能。このため、米ドルの現金を持参するのが最も便利(円の換 金はほとんど行われていない)。 首都のスーパーマーケット・商店では米ドル(ただしこの場合は 20 米ドル程度)で支払い、 釣銭を現地通貨で受領することができる。(1米ドル=約 3.50 ソル、市中レート 2016 年 3 月末) また、銀行の口座開設時に発行されるキャッシュカードでは、米ドル・現地通貨(ソル)い ずれの引出しも可能(ただし一日に引出し可能な上限額あり)。デビッドカード機能も付し ている。 なお、当国到着時は、リマ市内まで JICA 事務所公用車または事務所借上げ車両での移 動となるため交通費の支払いは不要。 (空港でそのための換金をする必要はない) (2)トラベラーズチェック(T/C) 銀行以外で換金できず、使い勝手が悪いため持参を推奨しない。 (3)クレジットカード VISA、MASTER、DINERS、AMEX は国内主要都市で利用可能(ホテル・レストラン・スー パーマーケット等)。また、ATM によるキャシングも可能である。インターネットで航空券 を購入またはホテル予約には必要な場合もあるので、有効なクレジットカードの持参を 推奨する。 5.治安状況について 当国の治安は大きく「テロ」と「一般治安」に分けて考える必要がある。 (1)テロリズム 現在では一般民衆や日本人を標的としたテロ活動は殆どなくなっており、一部山岳地帯 (主にVRAEM 地域)における軍・警察との衝突事件が散発的に発生している程度。リマ 市における武力テロ活動は2002年3月20日の米国大使館前車両爆弾事件以降、起きて いない。 しかし、過去にテロ集団によりJICA の技術協力専門家が標的になり殺害された事件が 起きたこと、および日本大使公邸が占拠された事件が起きたことは認識しておく必要があ る。 ①JICA専門家殺害事件 1991年7月12日、リマ市北方80kmのワラルにおいて技術協力プロジェクトを実施中で あった「野菜生産技術センター」に派遣中の日本人専門家3名がテロ集団 センデロ・ル ミノソの襲撃に遭遇し、尊い命を落とされました。JICAの歴史で、JICA関係者がテロリス トの攻撃目標になった初めての事件である。 ②日本大使公邸占拠事件 1996年12月17日、レセプション開催中の日本大使公邸にテロ集団 MRTAが武器を携 えて侵入。約800人の招待客を人質に取って占拠するという事件が発生、翌年4月22日、 ペルー軍の特別部隊が強硬突入し、ペルー人の人質1名と軍兵士2名の計3名の犠牲 者を出したものの、公邸内に残っていた71名の人質は無事救出された。 (2)一般犯罪 ペルーは中南米諸国の中では比較的殺人事件は少ない方であるが、銃器 ・凶器を用い た犯罪は日常的に発生しており、ほかの開発途上国同様常に注意が必要である。観光 国であるペルーでは、外国人観光客を狙った様々な犯罪が発生しており、ボランティアも 外国人と見なされるために十分な注意が必要である。ペルーで特に注意を要する犯罪は 次のとおり。 ①人気の少ない道・公園などを歩行中の強盗。 夜間や治安の特に悪い地域だけでなく、日中、比較的安全とされる高級住宅地区や商 業地区においても、人気の少ない路地等での単独行動は危険を伴う。 ②タクシー運転手またはその仲間による乗客への強盗。 タクシー営業は許可制であるが、路上で拾えるタクシーの大半は無許可の白タクである と言われている。それらの中には、乗客を人通りの少ない道に連れて行き銃器で脅して 金品を巻き上げた後乗客を路上に放置したり、車内に仲間が隠れていて乗客の背後か ら首を絞めたりするなどのタクシー強盗が存在する。 ③歩行中の犯人が外から停止した車窓のガラスを割り、乗用車・バス等の乗客が膝の 上に乗せた荷物を強奪される犯罪。 複数のJICA関係者が過去に被害にあっている。特に、リマ国際空港からリマ市内に向 かう途中のAv.Marina、Av.Sucreなどにおける渋滞ポイントで被害が起きている。(空港で 目立たない。荷物は車外から見えないようにするという対策が必要。) ④Marca強盗。 銀行またはATMで現金を下ろした際に後をつけられ、人気の少ない道に被害者が移動 した際に現金を強奪される犯罪。 ⑤Raqueteo強盗。 犯人は複数で偽造ナンバー等の車両で移動し、路上の通りすがりの通行人・車の運転 者を銃器で脅して金品を強奪する手口で、2011年頃から増加している。 ⑥置き引き・スリ。 荷物を目・手の届かない所に置いた隙に盗られるもの。ホテルの受付・ロビー、長距離 バスでの移動時、レストランでの食事時など、様々な場所で起きている。 これら以外にも、労働運動や政治運動に起因する大規模なデモ活動が頻繁に予告なく実 施され、置石や倒木による道路の封鎖等の強硬手段に訴えるケースもままあるので、常 に情報収集と危険回避意識を高くもつことが求められる。 JICA では、安全対策の基本(セルフディフェンス)を念頭に、「目立たない」「行動を予知さ れない」「用心を怠らない」の 3 原則を遵守し、以下の安全対策行動規範を各自が徹底す ることとしている。 ① 立ち入り禁止地域の設定(外務省渡航情報に基づき、ペルー政府により非常事態宣 言が出ている一部地域(主に山岳地帯)への立ち入り禁止等の措置を設けている。 ② 事務所貸与の携帯電話の常時携行 ③ 緊急連絡網の周知 ④ 安全対策連絡協議会の開催 ⑤ 住居・ホームステイ先の指定:事前に事務所が配属先と協議の上、居住地域を指定 する。 ⑥ 移動の制限: ・治安の悪い地区への立ち入りや夜間の外出は控える。 ・一人歩きは控え、移動はバス・ミニバス・コンビなどの公共交通機関およびタクシーを利 用する。止む得ない早朝や夜間の移動は無線タクシーを利用する。 ・夜間(22:00~05:00)の長距離車輌(バス等)による移動禁止 ・長距離バス移動には、事前に乗客の身元確認がなされる。出来るだけ運航中客引きや 途中乗下車をしないバス会社を選択する(原則、事務所が事前に指定する会社のバスを 利用:Cruz del Sur, Movil Tour, Hursa)。 ・業務出張および私事旅行のいずれにおいても、日程と連絡先を事務所所定の様式に記 入し、事前(移動の1週間前まで)に事務所に提出する。 ・集会やデモ、不特定多数の人が集まっている場所へは近寄らない。 ・米国、英国、イスラエル権益のある施設には近寄らない。 ⑦貴重品管理の工夫:貴重品は原則持ち歩かない。止むを得ず持ち歩く際は目立たない ように工夫する。 事務所からは必要に応じた治安情報を提供し、安全対策を周知する体制をとっている。 当事務所専属の安全対策クラークからの指導や相談受付も行われる。 6.交通事情について 近年急速に自動車の保有台数が増加したペルーの道路交通マナーは非常に悪い。全 国の交通事故は年間11万件を超え、人口あたりの交通事故死者数は南米で2番目に多 く日本の4倍超になっており、また死亡者の内約8割が歩行者とされている。(2011年、 INEI国家統計局調べ)。 歩行者が横断歩道を青信号で渡っていてもその前に自動車が曲がって突っ込んで来 るなど、歩行者が優先されることは殆どないため、歩行時には十分な注意と機敏な行動 が必要である。 またタクシーやバスに乗車する際にも、車両の整備不良、スピードの出し過ぎ、急な車 線変更・カーブ・停車、道路面の穴・膨らみ等のため、予想外の揺れ・衝撃を受ける可能 性があるので油断できない。 公共交通機関には、大型・中型バス、コンビと呼ばれる小型乗り合いバス等があり国 内の様々な路線をカバーしているが、JICA関係者の利用に関しては、安全なルート、利 用時間に注意するよう指導がなされている。 長距離移動については、陸路では大型バスと空路では中~小型ジェット機が主要移動 手段となっている。 長距離バスは通常全席座席指定・エアコンを完備しており海岸部を南北に結ぶ路線が 発達しているが、JICA関係者の夜間の都市間長距離陸路移動を安全対策の観点から 禁止している。 国内航空路線はよく発達しており、首都と主要地方都市間には通常2~3社の民間航 空会社が運航しているため、片道1000キロを超える遠隔地であっても首都との日帰り往 復が可能となることが多い。 ※交通安全対策のため、JV・SV とも自転車・単車の貸与はしていない。 7.医療事情について ペルーでは「風土病」はほとんど見られないが、アマゾン地域など衛生環境が良くない 地区においては、コレラ、マラリア、バルトネラ症、デング熱等の感染症も発生している。 首都リマをはじめ都市部では、生水や生物の飲食を避ける等の注意を怠らなければ過 度の懸念は不要である。ただし、年間を通じて湿度が高いため、食物や衣服がかびやす い点には注意が必要である。 リマ市内の、特に私立病院では最新医療機材の導入が積極的に行われ、多くの病院 が MRI を有するなど、ハード面では日本の病院並みの医療が期待できるようになった。 現地では腹腔鏡(内視鏡)による虫垂炎(盲腸)手術、胆石手術などにおいて問題はなく、 胸部手術、脳外科手術、高度な整形外科手術なども可能となってきている。 ※但し JICA ボランティアが手術や輸血等の医療行為を現地で受ける場合は、必ず事前 に本部健康管理課顧問医の判断を仰ぐことになっている。 現在では、質の良い医療サービスを受けられる「日秘百周年記念病院」利用が最も薦め られる。 高地(クスコ、プーノ、ワラス、カハマルカ等の観光地はいずれも標高 2,600m~3,400m 以上)を訪問する際には急性高山病(Soroche)への注意が必要となる(予防薬は薬局で 入手可能)。ただし、個人差や体調差が大きく、画一的な対策はない。 <医薬品について> 欧米の医薬品がライセンス生産されており、輸入品も豊富であり、また市中にも薬局が 多くあることから大半のクスリは入手できる。 ただし、一般的にペルーで販売されている医薬品は成分量の多いものが販売されてお り、日本の医師が処方した通りの成分量の錠剤等が入手できず服用に際し工夫が必要 になることがある。医師も抗生物質に頼る傾向がある。 常備薬は日本から持参するとよい(総合感冒薬、解熱剤、目薬、湿布薬等)。防虫剤や 虫除けは日本製では効力が無い場合が多く、現地製が有効なため持参する必要はない。 衛生用品(包帯・ガーゼ・綿棒・生理用品等)は豊富で、現地購入できる。 8.蚊帳について 基本的にマラリアの心配はほとんどないが、デング熱の事例は報告されており、2011 年 2 月にはロレト州(ペルー北部山間部)において死者も出ている。また、季節によって は蚊が多く発生するため、特にアマゾン地域や沿岸地域においては蚊帳の利用を推奨 する。現地調達可能。購入は自己負担。 《青年海外協力隊/日系社会青年ボランティア対象》 9.運転免許証について 該当無し(当国では単車貸与はしていない) (JV は自動車運転禁止:万国共通ルール) 《シニア海外ボランティア/日系社会シニア・ボランティアのみ》 10.車両の購入・輸送について 該当無し(当国では SV による車輌運転、所持を推奨していない) 11.その他 (1) 衣類 首都リマは、12 月頃から 4 月頃までは日中気温が上がり湿度も高く、日差しも強い。日 中は夏服が適しており、戸外では帽子やサングラスを着用するのが望ましい。しかし朝 晩は涼しく上着が必要となるため、気温の差に注意が必要である。 それ以外の時期は平均気温が 12~15 度程度と数字の上ではそれ程低くはない。 しかし、湿度が高く風の影響などにより体感温度は 5~6 度となるため、防寒対策(コート、 セーター等)が充分必要である。高湿度による衣類や靴等革製品へのカビにも注意が必 要となる。 国土の広いペルーでは地域によって気候が大きく異なるため、任地の気候に合わせた 衣類だけでなく、他の季節にも対応した衣類があるとよい。(前任者情報にある同地域の ボランティアとコンタクトを取り、情報収集するとよい)首都リマおよび都市にはショッピン グセンター等があり、衣類に限らず物資は豊富である。 ペルー人はパーティー好きなため、祝い事にはパーティーがつきもの。一般的なパーテ ィーでの服装は堅苦しくない軽装で問題ない。公の行事・パーティーは、男性はネクタイ に上着、女性はスーツやワンピースで対応可能。 (2)電気製品 電圧と周波数は 220V、60Hz が基準であるが、変圧器も現地に豊富にあり持参の必要は ない。電気製品のプラグおよびコンセントの形状は二相・三相、=型・○型と種類がある が、アダプターも豊富にあることから持ち込み製品で使用不可能なものはほとんどない。 必要な電気製品はほぼ全て現地にて調達できる。 (3)食料品(日本食含む)、食器、調理器具 日系人社会があるため、日本食に関しては首都にて調味料、乾物等の製品、野菜、生 鮮食品等ほとんどが割高ではあるが入手可能である(豆腐、味噌、納豆、のり、ふりかけ、 こんにゃく、沢庵、梅干、お茶、ごぼう、白菜、里芋、ねぎ等)。したがって、日本から大量 に持参する必要はない。 現地食についても、米が多く食され料理のバリエーションも豊富で、低価格のものでも 日本人の口にあったものが多い。 また、日本食器(茶碗、湯のみ、お椀、急須、箸)も品数は限られるが入手可能である。 <注意事項> 入国時、新品の電化製品等の持込みについては課税の対象となるので、毅然とした 態度で自家用であることを伝える。パソコン 1 台程度の持ち込みは問題とされず免税 となる。 ダンボール箱での預入荷物は開梱検査を受けて課税の対象とされやすく、トラブルの 元になりかねないため避けた方が良い。 地方派遣の場合、任地へ国内線フライトで移動するが(リマ近郊およびイカ赴任を除 く)、国内線の許容チェックイン荷物は 1 個 23kg が上限であり、超過する場合は自己 負担となるため留意する。(例えば 23kg のスーツケース 2 個の場合、約 US$100 の 超過料金が掛かる。) 以 上