資料6：TSUNAMI de EXCELの紹介

第９回津波予測技術に関する勉強会 資料６
津波シミュレーション学習
及び
津波啓発資料作成用ツール
TSUNAMId EXCEL
TSUNAMIdeEXCEL
の紹介
開発経緯と活用方針

気象庁では、自治体等における津波シミュレーションによる被害想定の作
成などにおいて 地方気象台等が積極的に技術支援（アドバイス）をするこ
成などにおいて、地方気象台等が積極的に技術支援（アドバイス）をするこ
ととしており、そのための津波シミュレーションに関する技術力の向上に取
り組んでいる。

このため、地方気象台等の職員が、津波警報等にも利用している津波シ
のため 地方気象台等の職員が 津波警報等にも利用し いる津波シ
ミュレーションの基本技術を習得、活用することを目的として、PC上で動作
するツールの作成を進めた。

平成22年度、簡便に津波シミュレーションが可能なツール「TSUNAMI
deEXCEL」を開発し、一部地方気象台等での試用を経て、本年度より本ツー
ルを用いた全国的な取り組みを開始している。
ルを用いた全国的な取り組みを開始している

本ツールの利用を通じて、地方気象台等の職員の津波シミュレーションに
関する技術力向上を図り、住民等への津波防災に関する周知啓発の充実
（津波シミュレーション動画等の作成）、自治体等への技術支援の拡充（正
津波
動 等 作成 自治体等
技術支援 拡充
式なハザードマップ作成前の地震津波の想定材料の提供等）、地域毎で
の津波の特性の検証・調査の推進による津波警報の改善などを目指して
いくこととしている。
ツ ルの概要
ツールの概要

操作が簡単で習熟期間が短く、既存の物品のみを用いて、
他と同様の津波シミ レ シ ンが行えるツ ルとして
他と同様の津波シミュレーションが行えるツールとして、
Microsoft EXCELを用い、プログラムを VBA（Visual Basic
for Applications）にて記述した津波シミュレ
Applications）にて記述した津波シミュレーションツール
ションツ ル
（TSUNAMIdeEXCEL）を作成した。

TSUNAMIdeEXCELの特徴
・Excelさえあれば（WindowsのPCで準備等することなく）簡単
Excelさえあれば（WindowsのPCで準備等することなく）簡単
に津波シミュレーションが出来る
・シミュレーションのコード部を意識することがなく、津波シミュ
シミュレ ションのコ ド部を意識することがなく、津波シミュ
レーションが実行出来る。
・可視化が容易である（Excelのグラフ機能）
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TSUNAMIdeEXCELの概要
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本ツ ルを用いたシミュレーション波形と実測との比較
本ツールを用いた
観測値
2003年十勝沖地震の十勝沖海象計での波形比較
年十勝沖地震 十勝沖海象計
波形比較
TSUNAMIdeEXCELでの結果
2.0 ｍ
1.5 1.0 05
0.5 0.0 0 ‐0.5 ‐1.0 ‐1.5 ‐2.0 15 30 45 60 75 90 105 120 135 150 165 180 195 210 225 分
TSUNAMIdeEXCELを各地の気象台で使用した事例

①富山地方気象台
・富山県の津波シミュレーション（2012年）と同様の断層パ
富山県の津波シミ
シ （2012年）と同様の断層パ
ラメータ（呉羽山断層帯）を使用してシミュレーションを実
施。
・動画化したものを来台者への津波防災に関する啓発、
・動画化したものを来台者への津波防災に関する啓発
広報活動に活用。

②津地方気象台
・過去事例（宝永地震、昭和東南海地震等）の断層パラ
メータや南海トラフの巨大地震モデル検討会 (内閣府）
断層 ラ
タを使用
シ
シ ンを実施 、痕
の断層パラメータを使用してシミュレーションを実施し、痕
跡高との比較等を行い、気象庁内の技術検討会におい
て発表。

③福岡管区気象台
・福岡県の津波シミュレーションと同様の断層パラメータ
（雲仙断層群）により有明海の津波に関して調査を実施。