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対トンガ王国 国別援助方針
対トンガ王国 国別援助方針 平成 24 年 4 月 1.援助の意義 トンガを含む太平洋島嶼国は、国土が広大な地域に散らばり(拡散性)、国内 市場が小さく(狭隘性)、国際市場から地理的に遠い(遠隔性)など、開発上の 困難を抱えている。 トンガは、天然資源に乏しく、人口が少ないことに加え、生活物資等の大半 を輸入し、一方で外貨収入は海外送金や援助に依存した経済であることから、 自立的な経済発展・社会開発を達成するための構造的な制約に直面している。 また、気候変動や自然災害に対しても脆弱性を抱えている。特にサイクロンや 地震・津波などの自然災害のリスクが高く、災害への脆弱性の克服が同国の社 会・経済発展には不可欠である。また、都市化による水資源への影響が顕在化 していることから、環境に配慮した社会インフラの整備が必要とされている。 同国は 2006 年 11 月の反政府抗議デモを発端とする暴動を経て、2010 年には より民主的な政治制度へ移行したが、今後、民主主義を根付かせ、政治的安定 を維持するためには、調和のとれた経済発展が必要不可欠である。 また、同国は南太平洋唯一の王国であり、トンガ王室は日本の皇室と非常に 親密である他、文化・スポーツの交流が盛んである。さらに、これまで国際場 裏における我が国の立場や国際機関の選挙での我が国の立候補を支持するなど、 良好な二国間関係を築いているが、近年、新興ドナーの影響力拡大による我が 国の存在感の相対的な低下が指摘されている。同国の自立的・持続的な発展の 後押しと二国間関係の強化のため、継続的な支援が重要である。 2.援助の基本方針(大目標) :環境に配慮した持続的経済成長の達成と国民の 生活水準の向上 我が国は、トンガの国家開発計画、1997 年から 3 年に 1 度開催している「太 平洋・島サミット」における我が国の支援方針等を踏まえ、環境保全や気候変 動に対する支援をはじめとして、基礎的な社会サービスの向上やインフラ整備 を含む持続的な経済成長基盤の強化に対しても支援を行う。 3.重点分野(中目標) (1)環境・気候変動 自然災害のリスクを軽減するため、東日本大震災を踏まえた我が国の防災面 での経験・技術・知見の活用を念頭においた支援を行う。また、環境に配慮し た社会を整備するため、太陽光発電の普及・活用を推進することにより、再生 可能エネルギーの導入を促進する「トンガ・エネルギー・ロードマップ 2010-2020」の取り組みへの支援や、住民の良質な水へのアクセスを確保するた め、水資源の保全についての支援を行う。 (2)脆弱性の克服 保健医療水準の向上のため、フィラリアを 2020 年までに撲滅するための支援 をはじめとする感染症予防強化を含む保健医療サービスへの支援に重点を置く。 また、コミュニティレベルでの保健・医療施設へのアクセス向上及び国民の健 康意識向上に資する取組に対する支援を行う。教育分野に関しては、基礎教育 及び職業訓練教育の質の向上及びアクセス向上のため、研修やボランティア等 を通じた支援を行う。また、基幹産業である観光業、農林水産業等の産業振興 の環境を整備するため、社会インフラの整備と維持管理、産業を担う人材育成 についても支援を行う。 4.留意事項 (1)我が国は、主要ドナーであるオーストラリア、ニュージーランドを始め とした他の援助国と積極的な意見交換を行い、援助の重複を回避するとともに、 相乗効果を生むような、効果的かつ効率的な援助の実施に努める。 (2)我が国からのボランティア及び専門家派遣、ならびにトンガからの研修 員受入プログラムは同国政府から高い評価を得ており、直接的に日本の顔が見 えることや両国間の人材交流の機会確保の観点から、今後とも積極的に実施す る。 (了) 別紙: 事業展開計画 対トンガ王国 事業展開計画 2012年4月現在 基本方針 (大目標) 重点分野1 (中目標) 環境に配慮した持続的経済成長の達成と国民の生活水準の向上 環境・気候変動 【現状と課題】 大洋州地域は、地理的条件からサイクロンや地震・津波などの自然災害のリスクが高いことから、トンガにおいても早急に自然災 害に対する適応策及び備えを講じていく必要がある。また、同国のエネルギー資源は輸入石油に依存してきたが、近年はエネル ギー多消費型経済への移行を反映し、石油の利用が増加している。そこで「トンガ戦略的開発フレームワーク(TSDF)」では、目 標の一つとして、政策立案及びプログラムの実行における「環境の持続可能性、災害リスクの低減及び気候変動への配慮」が掲げ られ、災害リスク管理や再生エネルギーの活用等気候変動の適応と緩和に取り組むとしており、災害リスク管理においては、「太 平洋災害リスク削減管理行動枠組み(Pacific Disaster Risk Reduction Management Framework for Action 2005-2015)」を踏まえた 災害体制の強化、再生エネルギーにおいては、2012年に50%の電力を再生可能エネルギーによりまかなうといった具体的な目標が TSDFに明記された。なお、エネルギー分野については、各国の支援も得て、トンガ・エネルギー・ロードマップが作成された。 【開発課題への対応方針】 防災分野での協力として、地震観測を含めた防災対策支援を進めていく。特に防災対策計画作成や啓発活動などソフト型 の支援を中心として、災害警報などの迅速な情報伝達が可能となるよう、関係機関の連携促進や効果的なコミュニティへ の伝達に係る取り組みを実施する。また、フィジーを中心とした気象観測能力向上への支援と連携し、サイクロンなどの 災害情報の共有を促進する。 再生エネルギー分野では、離島における太陽光発電の導入を支援し、地方電化を促進するとともに、再生可能エネルギー の導入に際して、既存の電力系統を補うバランスのとれた安定的かつ効率的な電力供給につながるよう支援していく。 実施期間 協力プログラム名 開発課題1-1 (小目標) 気候変動対策 防災プログラム 協力プログラム概要 プロジェクト名 これまで実施してきた地震観測網の運用 防災関連ボランティア派遣(2名) プロジェクト(技プロ)の成果を踏ま え、また、フィジーで実施される気象分 野の第三国研修や防災分野の課題別研 防災関連課題別研修(2件) 修、村落開発に係るボランティア派遣な どにより、災害情報が迅速にコミュニ ティに伝達される体制の構築や、そのた 地震観測網の運用プロジェクト めの人材育成に協力する。 大洋州地域気象分野第三国研修 防災ワークショップ クリーンエネルギー 導入促進プログラム 太陽光発電施設の提案・導入を進め、既 太陽光発電関連課題別研修(2件) 存発電機の燃料費の削減及び温室効果ガ スの排出量の削減を行う。 太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画 スキーム 2011 年度 以前 2012 年度 2013 年度 2014 年度 支援額 2015 年度 2016 年度 備考 (億円) JOCV 課題別研修他 技プロ 広域 第三国研修 広域 マルチ アジア太平洋電気通信共同体 (APT) ● 課題別研修他 無償 5.90 【現状と課題】 現在、首都ヌクアロファのあるトンガタプ島やババウ本島では、急速な都市化や都市への人口流入が起こっており、その結果、島 内で処理しきれない廃棄物の増加や、水資源の枯渇・汚染等、環境の悪化が懸念されている。トンガタプ島では、廃棄物処理が開 始されたが、管理が不十分であるため、環境へのマイナスのインパクトが懸念され、また離島の辺縁部では地下水の塩水化が進行 するなど、揚水量の増加による淡水レンズへの影響も危惧される。一方、水資源の涵養を促進する森林などの自然環境の保全に関 しては、自然保護区の指定等はあるものの、実質的な管理体制は伴っていない。 【開発課題への対応方針】 水資源をはじめとした島の脆弱な環境を保全していくため、人間の生活や経済活動などが環境に与える影響を最小化する 循環型社会の形成に関する案件形成を図っていく。そのためには、コミュニティー開発、環境保全、生計向上、廃棄物管 理など複数の課題への分野横断的な取り組みが必要である。 他方、水資源アクセスの維持については、コミュニティレベルでの水資源アクセスが確保されるよう引き続き給水施設の 拡充を行う他、都市部住民の良質な水へのアクセス向上についても今後支援を検討していく。 実施期間 協力プログラム名 開発課題1-2 (小目標) 環境保全 島嶼における循環型 社会形成支援プログ ラム その他 協力プログラム概要 当該プログラムは、水資源をはじめとし た島嶼の脆弱な環境を保全するため、広 域技プロ「太平洋地域廃棄物管理改善支 援プロジェクト」を中心に、廃棄物管理 や環境教育、リサイクル活動、有機農 業、植林などに係る研修やボランティア 派遣、草の根技プロの実施により、特に ババウ諸島において、島嶼における循環 型社会のモデルの形成を支援する。また 併せて、水資源へのアクセスの維持・向 上にも協力する。 その他 プロジェクト名 環境保全関連ボランティア派遣(3名) 環境保全関連研修(3件) スキーム 2011 年度 以前 2012 年度 2013 年度 2014 年度 支援額 2015 年度 2016 年度 備考 (億円) JOCV 課題別研修他 美ら島ババウ・もったいない運動プロジェクト 草の根技協 太平洋地域廃棄物管理改善支援プロジェクト 技プロ 広域 沿岸資源管理 個別専門家 ノムカ給水施設整備計画他(4件) 草の根無償 0.36 フォイノ村給水タンク整備計画他(4件) 草の根無償 0.25 森林減少・劣化からの温室効果ガス排出削減のための 地域気候変動エコシステムとエネルギー計画 マルチ ● ● 日・国連開発計画(UNDP)パート ナーシップ基金 重点分野2 (中目標) 脆弱性の克服 【現状と課題】 大洋州地域では、これまで感染症対策を地域共通課題として集中的な取組みが進められており、PIPS(大洋州地域予防接種事業) による予防接種の強化に向けた域内人材育成の強化を通じて非常に高い摂取率を達成している。一方で、この感染症対策や母子保 健を除く地域住民の健康管理・保健医療サービス等の公衆衛生分野は改善が求められている。特に生活習慣病である糖尿病の罹患 率は成人で40%を超えており、運動療法や食習慣の改善に向けた健康教育などの協力がますます重要となっている。当国の国家戦 略計画構想でも非感染性疾患(NCD:Non Communicable Diseases)への本格的な取り組みが保健分野での中心課題とされてお り、オーストラリアが当該分野での支援を表明している。また、感染症の中でも、HIV/AIDSについては、これまでのところ確認さ れた感染者数は僅少ながら、潜在的な感染者の存在が想定され、対策が必要である。 【開発課題への対応方針】 保健分野については,国際保健政策2011-2015も踏まえ,トンガにおける公衆衛生の改善に向けて、同国の中核的医療施 設であるバイオラ病院のリファラル(重症患者受入機能)病院機能を充実させるとともに、トンガの主要課題である非感 染性疾患(NCD:Non Communicable Diseases)対策を中心に歯科保健、HIV/AIDS予防も含めた保健衛生教育促進活動を 支援し、併せて医療人材のキャパシティービルディングを図っていく。 実施期間 協力プログラム名 開発課題2-1 (小目標) 保健医療サービス の向上 島嶼型保健医療プロ グラム 協力プログラム概要 本プログラムでは、バイオラ病院のリ ファラル(重症患者受入機能)病院機能 を充実させるため、「バイオラ病院改善 整備計画(無償)」を実施するととも に、課題別研修、ボランティア派遣を通 じて病院管理や施設の維持管理を支援す る。また、健康教育促進活動への支援と して、草の根技プロ、ボランティア、研 修等の連携を通じて、生活習慣病対策や 歯科保健等への支援を行うとともに、公 衆衛生を中心的に担う人材として、ボラ ンティア事業と連携しつつ技プロにより 地域保健看護師の育成を支援する。な お、これら協力にあたってはプライマ リ・ヘルス・ケア(PHC: Primary Health Care)の強化を目指す。 プロジェクト名 ボランティア派遣(6名-病院運営関連(1名)、 歯科(1名)、保健衛生・生活習慣病予防関連(4名)) 保健医療関連課題別研修(4件-病院管理1件、 生活習慣病対策1件、障害者支援2件) バイオラ病院改善整備計画 (フェーズII) 感染症対策医療特別機材(フィラリア) 学校歯科保健向上プロジェクト 地域保健看護師のための「現場ニーズに基づく現任研修」強化プ ロジェクト(広域) ニウエイキ病院改修 トンガ赤十字社車両整備計画他(2件) 【現状と課題】 初等教育の就学率は高いものの、算数の基礎が定着していない生徒は多い。また、全人格的な発達を保障するための理数科教育、 情操教育、体育、外国語教育については取り組まれているものの、改善が必要となっている。さらに就学前教育や統合教育の質に は課題が多い。併せてこれら教育に携わる教員の能力向上や施設および機材の拡充も課題となっている。こうした中、ニュージー ランド、世銀によるTESP (Tonga Education Support Project) の下、カリキュラム・シラバス・教材の製作、環境整備などが行われ ている。 開発課題2-2 (小目標) スキーム 2011 年度 以前 2012 年度 2013 年度 2014 年度 支援額 2015 年度 2016 年度 備考 (億円) SV/JOCV 課題別研修他 19.00 無償 個別機材 草の根技協 技プロ 広域 草の根無償 0.1 草の根無償 0.1 【開発課題への対応方針】 教育分野については,新教育政策2011-2015も踏まえ,これまで実施してきたババウ高校やエウア高校などの教育施設の 改善に向けた協力を継続し、教育施設全般への支援とともに、教員養成や現職教員支援を通じて就学前教育や統合教育の 質の向上、算数教育を中心とした初等教育の改善に取り組む。また、中・高等レベルでの教育での多様なニーズに配慮し つつ、特に情操教育や、異文化理解教育としての日本語教育を通じて、より豊かな人格形成に協力する。 実施期間 協力プログラム名 協力プログラム概要 プロジェクト名 スキーム 教育機能強化 島嶼・遠隔地教育支 援プログラム 当該分野では、ボランティア派遣及び課 題別研修を通じて、そろばんの普及を含 め算数能力の改善を目指したソフト面で の支援をTESPと協調しながら実施す る。また、日本語教育、情操教育や、就 学前教育、統合教育等の分野への支援も 継続する。教育インフラの改善について は、草の根無償での取り組みを継続す る。 ボランティア派遣(14名、算数・数学教育関連(2名)、 小学校教諭(3名)、日本語教育関連(4名)、幼児教育(4名)、養護 (1名)) 理数科教育関連研修(1件) SV/JOCV 課題別研修他 2011 年度 以前 支援額 2012 年度 2013 年度 2014 年度 2015 年度 2016 年度 備考 (億円) 【現状と課題】 トンガにおいて、本島と離島との著しい地域格差を埋めるためには、運輸・通信網の整備・強化が不可欠であり、また、公共サー ビスに必要な各種インフラ整備も重要であるが、トンガ政府が独自に対応することは財政上難しい状況にある。こうした中、AD Bによる統合都市開発支援など、各ドナーもインフラ開発分野での支援を重視しつつある。 また、若年層の多いトンガでは、慢性的な失業問題への対策として、国内及び域内の産業・経済の発展に寄与する技術教育/職業 訓練の拡充を図ることが政府の重要課題である。 【開発課題への対応方針】 運輸通信網の整備・強化をはじめとした公共インフラ整備への支援を進めるとともに、観光や農業などの産業振興に係る 人材の育成を支援する。また、産業・経済発展に役立つ技術教育/職業訓練の強化を進める。なお、協力にあたっては、 研修、草の根技術協力、フォローアップ、ボランティア配置等の有機的連携を図り、限られた投入の中で可能な限り高い 協力効果を目指す。 実施期間 協力プログラム名 開発課題2-3 (小目標) 経済成長基盤 の強化 経済インフラ 整備・維持管理 能力強化プログラム 協力プログラム概要 プロジェクト名 課題別研修やボランティアの派遣によ り、インフラ開発に際しての政府関係者 離島間連絡船建造計画 の計画管理や施工監理能力、インフラ施 設の維持管理能力の向上等、人材育成を 中心に支援を行うとともに、無償資金協 ノン・プロジェクト無償資金協力 力(草の根無償を含む)によるインフラ 「途上国の要望を踏まえた工業用品の供与」 整備を継続する。また、過去の無償資金 協力へのフォローアップを実施する。 インフラ整備関連ボランティア派遣(5名) インフラ整備・維持管理、行政サービス関連課題別研修 (5件) 島嶼国ワークショップ トンガ放送協会番組作成機材整備計画 産業振興 プログラム 本プログラムでは、職業訓練教育の質向 上に資する施設整備や備品供与を行う 産業振興・職業訓練関連ボランティア派遣(10名) 他、ボランティア派遣により、現職の公 務員や民間企業技術者に対し、我が国が 得意とし、豊富な人的リソースを持つ技 産業振興・職業訓練関連課題別研修(6件) 能分野でのスキルアップ支援(自動車整 備、電気関係、ICT等)を行う。また、 農業分野を中心に産業振興を担う人材育 観光開発支援関連課題別研修(3件) 成を行う。 トンガ科学技術専門学校自動車科整備計画他(3件) スキーム 2011 年度 以前 2012 年度 2013 年度 2014 年度 支援額 2015 年度 2016 年度 備考 (億円) 無償 16.76 無償 2.50 SV 課題別研修他 マルチ アジア太平洋電気通信共同体 (APT) ● 草の根無償 SV/JOCV 課題別研修他 課題別研修他 草の根無償 0.23 【凡例】 「協準」(=全ての協力準備調査)、「詳細設計」(=有償勘定技術支援による詳細設計)、「技プロ」(=技術協力プロジェクト)、「開発計画」(=開発計画調査型技術協力及び旧来の開発調査)、「個別専門家」、「個別機材」、「国別研修」、「課題別研 修他」(=課題別研修及び青年研修)、「JOCV」(=青年海外協力隊)、「SV」(=シニア海外ボランティア)、「第三国専門家」、「第三国研修」、「科学技術」(=科学技術協力(技プロ型及び個別専門家型))、「草の根技協」(=草の根技術協力)、「○○省 技協」(=外務省・JICA以外の省庁及び独立行政法人等が実施している技術協力)、「無償」(=以下に特記するサブスキームを除く全ての無償資金協力)、「ノンプロ」(=ノン・プロジェクト無償)、「草の根無償」(=草の根・人間の安全保障無償)、「日本NG O」(=日本NGO連携無償)、「一般文化」(=一般文化無償)、「草の根文化」(=草の根文化無償)、「有償」(=円借款)、「マルチ」(=国際機関等を通じた多国間協力スキーム)、実線「―――」(=実施期間)、破線「- - - -」(=実施予定期間)、黒丸「●」 (=マルチの実施年度)