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計画(PDF)
対アンゴラ共和国 事業展開計画
2012年9月現在
【外交政策上の特記事項等】
●アンゴラは、ナイジェリアに並び、サブサハラ・アフリカ最大の産油国。
●2002年の内戦終結以降、好調な経済成長を遂げ、2010年の実質GDP成長率は世界金融経済危機の影響を受け3.4%にとどまったものの、2011年は3.9%、2012年は6.8%を見込む。特に中国、ポルトガル、スペイン、
米国、ブラジル等から高い関心を集め、資金ニーズも膨大。
●政治的にも安定する中で、アフリカ連合(AU)、ポルトガル語諸国共同体(CPLP)、南部アフリカ開発共同体(SADC)、中部アフリカ諸国経済共同体(ECCAS)等の地域機関における中心メンバーとして地域の
平和と安定に積極的に貢献。
●農業、漁業、水・エネルギー等の潜在能力も高いほか、ダイヤモンド等鉱物資源の供給国としても重要。特に鉱物資源については、日本企業の関心も高い。
●2009年11月、IMFは、対アンゴラ・スタンドバイ取極(総額14億ドル、27ヶ月プログラム)を承認。段階的な融資を経て、2012年3月に満額融資を承認。
●2010年8月、外務副大臣を団長とする総勢60名の貿易投資促進官民合同ミッションが訪問。その際に円借款個別案件検討開始を表明。2011年2月、外務省賓客としてシコティ外務大臣が訪日。以降現在までに、
ダヴィッド地質鉱山・工業大臣、ガンボア協力長官、トマス運輸大臣が次々に訪日する等、二国間協力関係の強化が顕著となっている。
●2010年10月、JBICとアンゴラ間で繊維工場のリハビリ・プロジェクトの融資契約に署名した他、日本企業によるJBIC融資を活用した案件形成の増加が期待される。
【援助重点分野】
【開発課題】
経済開発
【現状と課題】
好調な石油収入などを背景に、GDP成長率は約23%(2007年)、約14%(2008年)に及び、世界金融経済危機後の2009年も2.4%
で持ちこたえ、2010年には3.4%に回復するなど、急激な経済復興を遂げてきた。しかしながら、貧富格差は大きく、国全体の安
定かつ公平な開発を推進するためには産業育成、多角化を図るための人材不足が最大の課題である。
【開発課題への日本の対応方針】
我が国として、基礎教育及び経済成長を支える人材育成のための職業訓練について、実施済み案件のフォローアップをし
つつ、新規プロジェクト支援を検討する。教育分野については,新教育政策2011-2015を念頭に置いた取組を行う。
実施期間
協力プログラム名
協力プログラム概要
初等・中等教育について学校建
設などの安全な学習環境の提供
と共に、理数科教員育成などの
教育の質の面での支援を行い、
教育プログラム 就学機会の向上と共に教育の質
における充実を目指す。
プロジェクト名
中等理数科教育強化計画
現地国内研修
教育関連本邦研修(1件)
課題別研修
教育関連第三国研修(1件)
第三国研修
開発に資する人材
育成
2012
年度
2013
年度
2014
年度
支援額
2015
年度
2016
年度
備考
(億円)
ケニアでの第三国研修
0.2百万USD
教育支援関連草の根(4件)
草の根無償
0.39
職業訓練支援
個別専門家
無償
8.44
ヴィアナ職業訓練センター機材整備計画
無償
2.20
課題別研修他
地上デジタルテレビ導入/番組制作
個別専門家
地上デジタルテレビ関連研修(2件)
国別研修
鉱物資源分野国別研修(1件)
国別研修
アンゴラ地質院能力強化支援
個別専門家
アンゴラ地質院能力強化研修
国別研修
国連教育科学文化機関(UNESCO)
ブラジルとの共同プロジェクト
ヴィアナ職業訓練センター整備計画
職業訓練支援関連研修(2件)
その他
2011
年度
以前
マルチ
アンゴラ高等教育機関の効果的管理のための能力強化
飛躍的に成長しつつある産業界
への人材供給を支援するため、
ニーズの高い建設分野に係る職
職業訓練プログ 業訓練コースの新規立ち上げを
目指す。
ラム
スキーム
【開発課題】
【現状と課題】
経済発展を支えるための基礎インフラは内戦による崩壊から未だ再建の途上である。道路、港湾、鉄道、通信、電力、農業シス
テム、保健システム、教育システム等、あらゆるインフラの再構築が必要とされている。特に、アンゴラの地理的立地条件か
ら、周辺国にも裨益するような国境を越えた広域インフラ整備の必要性は高い。
【開発課題への日本の対応方針】
基礎インフラ整備は、同国暫定PRSPにおいて開発課題の柱である。我が国はこれまで給水分野、通信分野等で無償資金協
力を実施してきたが、経済復興に重要な要素となる港湾分野にて、開発調査結果を受けて無償資金協力を実施した。引き
続き社会経済基盤インフラの支援を中心として、我が国協力のインパクトを高める案件形成を目指す。
実施期間
協力プログラム名
協力プログラム概要
港湾施設や電力、水力等の基礎
インフラの整備を通じて、アン
ゴラの経済発展、貧困削減に資
する支援を実施する。
基礎インフラ整備
インフラ整備プ
ログラム
プロジェクト名
ナミベ港近代的コンテナヤード管理システム専門家
ナミベ港近代的コンテナヤード管理システム研修
2012
年度
2013
年度
2014
年度
支援額
2015
年度
2016
年度
地方電力開発事業準備調査
協準(有償)
インフラ関連本邦研修(10件)
課題別研修他
第三国研修
ブラジルでの第三国研修
【開発課題への日本の対応方針】
国民の大部分を占める貧困農民層に裨益し、農村地域の活性化、雇用創出する上でも農業開発は重要である。残存地雷の
問題を踏まえた上で、支援必要分野・支援対象層・地域・三角協力の可能性などを見据えた支援を展開していく。
実施期間
協力プログラム名
協力プログラム概要
内戦からの復興にあたり復員兵
士、戦災被害者などへの支援を
継続する一方、食糧安全保障お
よび非鉱物資源産業の育成とい
う観点から、農業生産向上に向
けたハード・ソフト面での支援
可能性を検討する。
農業・
食糧安全保障
農業プログラム
プロジェクト名
市場志向の小自作農
農業振興協力プログラム形成
スキーム
マルチ
国別研修
稲作復興支援
個別専門家
稲作開発
農業支援関連草の根(2件)
農業関連本邦研修(1件)
農業関連第三国研修(2件)
2011
年度
以前
2012
年度
2013
年度
2014
年度
支援額
2015
年度
2016
年度
備考
(億円)
400万USD
世界銀行(日本開発政策・人材育成基
金(PHRD))
協準
稲作復興研修
稲作開発プロジェクト
備考
(億円)
国別研修
協準
【現状と課題】
アンゴラの国家経済は石油収入に大きく依存しているが、均衡のとれた持続的な経済発展を遂げるためには、農業開発が根本的
な役割を果たす。アンゴラはもともと気候条件等が農業に適しており、貧困削減、食料自給率の向上、非石油部門の経済開発の
観点から、大きな潜在能力を持っている。
2011
年度
以前
個別専門家
ナミベ港改修計画準備調査
インフラ関連第三国研修(3件)
【開発課題】
スキーム
技プロ
国別研修
草の根無償
0.2
課題別研修他
第三国研修
ブラジルでの第三国研修
【援助重点分野】
【開発課題】
平和の定着
【現状と課題】
地雷除去は経済復興・開発の前提となる重要課題であり、国際社会からの継続的な支援が求められている。
【開発課題への日本の対応方針】
我が国はこれまで国際NGO及び国際機関への支援を通じて地雷除去・地雷回避教育・地雷被害者支援等の協力を行ってき
ているが、現在の案件の進捗状況・効果を十分踏まえた上で、引き続き支援可能性について検討する。
実施期間
協力プログラム名
地雷対策
協力プログラム概要
地雷除去に係る政府機関のキャ
パシティビルディング及び地雷
地雷除去・対策 除去NGOの支援と並行し、地雷被
支援プログラム 害者や地雷回避教育の為の支援
を行う。
【開発課題】
プロジェクト名
国家地雷除去院能力向上計画
地雷除去機専門家
スキーム
2011
年度
以前
2012
年度
2013
年度
2014
年度
支援額
2015
年度
2016
年度
6.05
無償
アンゴラ共和国ベンゴ州における地雷処理・地域復興事業
4.00
日本NGO
【開発課題への日本の対応方針】
行政・治安機構の機能強化・腐敗防止などにおけるガバナンスの向上のため、本邦及び第三国での研修等への参加促進を
機軸として、公的機関関係者の能力開発を支援する。
実施期間
ガバナンスの向上
協力プログラム概要
援助調整専門家の派遣継続と国
別研修の実施を中心に、政府機
ガバナンスの向 関の能力向上に向けた支援を継
上プログラム
続的に行っていく。
プロジェクト名
援助調整アドバイザー
【開発課題】
スキーム
2011
年度
以前
2012
年度
2013
年度
2014
年度
支援額
2015
年度
2016
年度
ガバナンスの向上関連本邦研修(1件)
課題別研修他
第三国研修
人間の安全保障
【現状と課題】
内戦による社会システムの破壊はアンゴラに大きな打撃を与え、中でも保健・医療分野の開発の遅れは、サブサハラ・アフリカ
諸国の中でも際立っており、人間の安全保障の観点から早急な対応が望まれる。アンゴラ政府は、暫定PRSPの中で「保健・医
療」を重点政策分野として掲げて「保健4カ年計画(2009年-2012年)」に基づき、医療施設の整備、母子保健・医療サービスの
改善、感染症対策、保健医療人材育成の強化に取り組んでいる。
【開発課題への日本の対応方針】
我が国は、人間の安全保障の視点を踏まえて、保健分野における協力を引き続き実施する。保健・医療分野では人材育成
が重要な課題であり、第三国専門家の活用を通じて、無償資金協力により整備したジョシナ・マシェル病院を核とした研
修や、地域医療体制確立への支援等、ニーズに沿った協力の可能性を検討する。保健分野に関しては,新保健政策20112015を念頭に置いた取組を行う。
実施期間
協力プログラム名
保健・医療
備考
(億円)
個別専門家
ガバナンスの向上関連第三国研修(1件)
【援助重点分野】
国連開発計画(UNDP)
個別専門家
【現状と課題】
2008年に国会議員選挙が平和裡に実施され、内戦終結後の民主化が進展していると評価される。一方で公的機関の機能強化が大
きな課題として残っている。
協力プログラム名
備考
(億円)
協力プログラム概要
アンゴラのトップレファラル病
院の一つであるジョシナ・マシェ
ル病院を中心とした保健・医療
人材への研修を通じてアンゴラ
保健・医療人材 における保健レファラル体制の
育成プログラム 強化を支援しつつ、地域保健の
向上による支援の可能性につい
て検討する。
感染症対策
プログラム
地方部で未だ深刻である感染症
対策を支援していく。
プロジェクト名
ジョシナ・マシェル病院人材育成機能強化プロジェクト
ポリオ撲滅計画
保健・医療人材育成関連本邦研修(2件)
スキーム
無償
2013
年度
2014
年度
支援額
2015
年度
2016
年度
備考
(億円)
ブラジルとの共同プロジェクト
3.83
国連児童基金(UNICEF)
課題別研修他
第三国研修
保健・医療関連草の根(2件)
草の根無償
感染症対策関連第三国研修(1件)
2012
年度
技プロ
保健・医療人材育成関連第三国研修(4件)
感染症対策関連本邦研修(1件)
2011
年度
以前
ブラジルでの第三国研修
0.20
課題別研修他
第三国研修
ブラジルでの第三国研修
【凡例】 「協準」(=全ての協力準備調査)、「詳細設計」(=詳細設計)、「技プロ」(=技術協力プロジェクト)、「開発計画」(=開発計画調査型技術協力及び旧来の開発調査)、「個別専門家」、「個別機材」、「国別研修」、「課題別研修他」(=課題別研修及
び青年研修)、「JOCV」(=青年海外協力隊)、「SV」(=シニア海外ボランティア)、「第三国専門家」、「第三国研修」、「科学技術」(=科学技術協力(技プロ型及び個別専門家型))、「草の根技協」(=草の根技術協力)、「○○省技協」(=外務省・JI
CA以外の省庁及び独立行政法人等が実施している技術協力)、「無償」(=以下に特記するサブスキームを除く全ての無償資金協力)、「ノンプロ」(=ノン・プロジェクト無償)、「草の根無償」(=草の根・人間の安全保障無償)、「日本NGO」(=日本NGO連携
無償)、「一般文化」(=一般文化無償)、「草の根文化」(=草の根文化無償)、「有償」(=円借款)、「マルチ」(=国際機関等を通じた多国間協力スキーム)、実線「―――」(=実施期間)、破線「- - - -」(=実施予定期間)、黒丸「●」(=マルチの拠出年
度)
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