...

対モーリシャス共和国 事業展開計画

by user

on
Category: Documents
18

views

Report

Comments

Transcript

対モーリシャス共和国 事業展開計画
対モーリシャス共和国 事業展開計画
2012年6月現在
【外交政策上の特記事項等】
●政治的安定性、良好な投資・経済環境(世界銀行の「Doing Business」ランキングにおいて、アフリカ諸国の中で最上位)に鑑み、南部アフリカ開発共同体(SADC)、東南部アフリカ市場共同体(COMES
A)、インド洋委員会(IOC)の加盟国として南アフリカと並び南部アフリカ地域及びインド洋地域における経済発展の先進事例となり得る国である。
●広大な排他的経済水域を擁しており、入漁関係国として重要な国である。
●南西インド洋に位置する島嶼国であり、TICADIV議長サマリーで言及された「島嶼国に対する特別な配慮」に該当する国である。
●「高中所得国」に分類される(世銀融資ガイドラインカテゴリー4)ため、一般プロジェクト無償資金協力は対象外。円借款は環境、人材育成、格差是正、防災・災害対策、広域インフラ及び農業・農村開発の6分野
におけるパッケージ型インフラ海外展開支援に資する案件についてのみ適用対象。
【援助重点分野】
環境・防災
【現状と課題】
モーリシャスはアフリカ域内では比較的経済成長が進んでおり、持続的な開発・経済成長を支えるための環境コストへの配慮が次
なる課題となっている。同国は土地や水資源が限られた島嶼国であること、観光が重要な産業であること、また隣国のマダガスカ
ル同様に貴重な生態系を有していることから環境保全に係る協力のニーズは高い。
【開発課題への日本の対応方針】
「環境・防災」という開発課題の中でも、特に、気候変動対策に重点を置いた取り組みを行う。また、モーリシャスが各種自然
災害に対し脆弱であることに鑑み、地すべり対策、海岸保全といった各プロジェクトを、「防災」という観点で整理し、案件間
の連携を図りながら効果的な協力プログラム運営を実施する。その際、日・UNDP共同枠組による「アフリカ気候変動適応支援プ
ログラム」を上位プロジェクトと位置付け、連携を意識するとともに、同プロジェクト終了後には後継案件を実施することによ
り、一貫性のある協力による開発効果の最大化を目指す。
中でも下水処理に関しては、都市機能の整備という観点に加え、国の主な水源である地下水や観光資源である海岸・海洋環境を守
るための重要な課題と位置付けられ、現在は2012年までに人口の50%を下水システムに接続させることを目的とした下水セクター政
策の実現が急務となっている。
「環境・防災」という一つの開発課題に協力を集中していることや、浄水場運営・地すべり対策・海岸保全等、島の全土を対象
にする協力を実施することにより、成果の可視化および国家レベルでのインパクトの大きい協力を展開する。
また、気候変動に関しては、開発が比較的進んでいることから温室効果ガスの排出削減と経済成長の両立が大きな課題である。特
に、同国は島嶼国という性質上、海面上昇や熱帯低気圧による被害、降雨パターンの変動などの異常気象といった問題に対して脆
弱であり、国民の資産、資源を守るための防災対策が求められている。モーリシャス政府は、国家政策としての「気候変動アク
ションプラン」の策定や「持続可能な島基金」の設置等を通し、気候変動に対する適応・緩和に係る対策を積極的に推進してい
る。
実施期間
【開発課題】
協力プログラム名
協力プログラム概要
環境・防災
プロジェクト名
グラン・ベ地域下水処理施設整備計画
浄水場運営に係る技術移転
モーリシャス政府の推進する気
アフリカ気候変動適応支援プログラム
候変動対策を支援する。特に、
気候変動「適応策」として、地 気候変動対策にかかるセクターアプローチ
環境・気候変動 すべり対策、海岸保全、気象
対策・防災プロ 分野等の協力を行うととも
に、「環境」対策として、上
グラム
下水道の整備及び観光資源・
海洋環境の保全等の協力を行
う。
【援助重点分野】
気象サービス計画準備調査
スキーム
2011
年度
以前
2012
年度
2014
年度
支援額
2015
年度
2016
年度
70.12
有償
0.45
個別専門家
マルチ
備考
(億円)
●
3百万USD
「日・UNDP共同枠組」
技プロ
協準
地すべり対策プロジェクト
開発計画
4.00
海岸保全・再生に関する能力向上プロジェクト
開発計画
4.40
課題別研修8件
課題別研修他
青年研修1件
課題別研修他
その他
【現状と課題】
【開発課題への日本の対応方針】
【開発課題】
その他
2013
年度
実施期間
協力プログラム概要
プロジェクト名
草の根無償(1件)
課題別研修4件
スキーム
草の根
2011
年度
以前
2012
年度
2013
年度
2014
年度
支援額
2015
年度
2016
年度
備考
(億円)
0.05
課題別研修他
【凡例】 「協準」(=全ての協力準備調査)、「詳細設計」(=詳細設計)、「技プロ」(=技術協力プロジェクト)、「開発計画」(=開発計画調査型技術協力)、「個別専門家」、「個別機材」、「国別研修」、「課題別研修他」(=課題別研修及び青年研修)、「JOCV」(=青
年海外協力隊)、「SV」(=シニア海外ボランティア)、「第三国専門家」、「第三国研修」、「科学技術」(=科学技術協力(技プロ型及び個別専門家型))、「草の根技協」(=草の根技術協力)、「○○省技協」(=外務省・JICA以外の省庁及び独立行政法人等が実施している
技術協力)、「無償」(=以下に特記するサブスキームを除く全ての無償資金協力)、「ノンプロ」(=ノン・プロジェクト無償)、「草の根無償」(=草の根・人間の安全保障無償)、「日本NGO」(=日本NGO連携無償)、「一般文化」(=一般文化無償)、「草の根文化」(=草
の根文化無償)、「有償」(=円借款)、「マルチ」(=国際機関等を通じた多国間協力スキーム)、実線「―――」(=実施期間)、破線「- - - -」(=実施予定期間)、黒丸「●」(=マルチの実施年度)
Fly UP