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2013年12月/市場動向トピックス

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2013年12月/市場動向トピックス
【韓国】
12月の市場動向トピックス
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放射能汚染と食品の安全に対する不安感の軽減
放射能汚染水漏れに関する報道はほぼ見られなくなり、心理的な抵抗感は和らぎつつある。
9 月以降減少した水産物全体の売上も 11 月から回復傾向を見せており、食品の安全に対
する不安感も軽減されている。訪日旅行についても、今後の回復に向けて引き続き正確な
情報発信とプロモーションを実施していく。

航空会社などのキャンペーン価格販売
訪韓日本人数、訪日韓国人数ともに伸び悩む状況のなか、旅客確保のため LCC によるキャ
ンペーン料金での航空券の販売が行われ、大手航空会社の運賃も低価格で推移している。

東南アジアを筆頭とした温暖な地域への人気
旅行会社へのヒアリングによると、韓国の厳しい寒さを避け暖かい地域への旅行志向が高まっ
ている。東南アジアや台湾、香港方面とともに、気軽に行ける旅行先として沖縄や九州など
への訪日旅行が人気を集めている。

訪韓旅行者の動向
韓国観光公社の発表によると、2013 年に韓国を訪れた外国人旅行者数は 1,218 万人(内、
クルーは 152 万人)で、前年比 9.3%増であった。特に中国人旅行者の伸びが著しく、前年
比 52.5%増の 433 万人を記録した。
12月の主なプロモーション活動

有職女性をターゲットに、訪日旅行の魅力として「おもてなし、冬の温泉」に関するリリースを
発信し、ウェブニュース記事への掲載を狙った話題喚起を図った。

訪日旅行について需要の高いテーマに沿って収集した画像・動画コンテンツを作成し
J-Route ウェブサイト上に公開した。データベース公開にあわせ、12 月 12 日に旅行会社、航
空会社などを集め説明会を実施し、VJ 事業に関して意見交換を行った。
話題喚起のためのメディア向けリリース
データベース画面
【中国】
12月の市場動向トピックス

上海発コスタクルーズ 3 隻が日本寄港、2 隻は寄港地変更
VJ 事業で販売促進を支援した、コスタクルーズ社の上海発のクルーズ船 3 隻が合計約 6 千
人を集客し、それぞれ福岡、沖縄、鹿児島・沖縄に寄港した(うち福岡、沖縄行きは旅行会
社のチャーター、鹿児島・沖縄行きはコスタクルーズ社自社催行)。一方、12 月 16 日、21 日
に予定されていた 2 隻は、韓国のみ寄港の短期クルーズに変更された。

広東省:訪日旅行ツアーの価格競争力の向上傾向
11 月以降さらに進んだ円高の是正と、10 月の旅遊法施行以降続いている訪日旅行商品の
相対的なお得感により、訪日旅行商品の価格競争力が強まりつつある。12 月の旅行商品を
見ると、広州発の日本ゴールデンルート 6 日間が 5,799 元であるのに対し、韓国ゴールデンル
ート 6 日間が 7,489 元になるなど、日韓で価格が逆転している商品も出てきている。
12月の主なプロモーション活動

11 月 11 日~12 月 6 日に、上海のオンライン旅行会社 Ctrip とタイアップし、訪日旅行キャン
ペーンを実施した。同社サイトのトップページに『美食日本』をテーマとしたキャンペーンバナーを
掲載し、訪日旅行商品のページへの誘導を図った。合計 20 件以上の訪日旅行商品を掲載
し、当キャンペーンページから約 3 千人を送客した。また、VJ タイアップ商品として、通常価格
より 500 元割引される「東京 5 日間自由旅行」を設定し、当旅行商品としては計 742 人を
送客した。

12 月 9 日~15 日に、ショッピングセンター上海龍之夢購物中心(ロンジーモンゴウウージョンシ
ン)にて、訪日旅行 PR および旅行会社 5 社による相談会を行う「日本旅遊節」を開催した。
VJ ブースでは、FIT に関する具体的な質問が多く寄せられた。旅行会社ブースでの訪日ツア
ーの予約件数は 29 件、訪日旅行商品についての質問など具体的な説明を伴った相談件数
は 660 件、その他日本の観光情報などの質問件数が 1,300 件と、非常に反応が良かった。

春節期の訪日旅行需要の喚起のため、北京、上海、広州の地下鉄と杭州、成都のバスで、
日本を PR するイメージ広告を掲出した。各都市で新聞への共同広告も実施した。
上海の地下鉄広告
広州の日韓ツアー新聞広告
【台湾】
12月の市場動向トピックス

2013 年の訪日台湾人数は過去最高を記録
2013 年の訪日台湾人数は、これまで過去最高であった 2012 年の 146.6 万人を上回り、
221.1 万人(50.8%増)と大幅な伸びをみせた。増加の要因としては、VJ事業での誘客プロモ
ーション展開や、2011 年のオープンスカイ協定締結以降の航空座席供給量の増加、LCC の
新規就航、そして継続する円高の是正傾向が挙げられる。ショッピングを目的とした都市滞
在型の旅行者が主に増加した。また、訪台日本人数も前年に比べて増加傾向であり、日台
相互旅行者数は過去最高の 350 万人を突破する見込みである。

日台間フライト、安定的な増便
2011 年以降、日台間航空便数は安定的に増加しており、12 月時点で前年同月比 54 便
増/週、平均搭乗率も 8 割を超過している。12 月11日には、エバー航空が高雄-成田便を
新規就航させ、台湾南部市場の需要掘り起こしに積極的な姿勢を見せているほか、バニラエ
アが旧エア・アジアの路線を引継ぎ台北-成田便を就航し、就航記念セールで破格の販売
料金を発表し、搭乗率 9 割強と非常に好調な滑り出しを見せている。
12月の主なプロモーション活動

関西地方と北陸地方のプロモーション映像を制作し、台湾で映像放映イベントを実施したほ
か、VJ 台湾サイトや台湾 Yahoo で日本特集ページを制作し、訪日旅行商品やブロガーによ
る訪日旅行記事を紹介した。関西版プロモーション映像は台湾の司会者兼タレントの侯昌
明(ホウ・チャンミン)一家を起用し、大阪のショッピング、京都・奈良の寺社仏閣や、神戸の
温泉・夜景を取り上げた。北陸版では俳優の藍正龍(ラン・ジェンロン)と歌手・女優の周幼
婷(ジョウ・ヨウティン)が出演し、新潟の温泉・グルメや、富山の合掌造りを紹介した。プロモー
ション映像の露出と合わせて、関西地方と北陸地方をテーマとした交通広告やウェブでの記
事広告を展開した。

12 月 3 日~5 日に、台北、台中、高雄の 3 都市で、旅行会社を対象とした訪日旅行手配
についての勉強会を開催した。訪日シーズンや日本の法令についての説明を行うとともに、最
繁忙期に団体向けバスなどの不足を回避できるよう、早目の旅行手配について理解を促し
た。
関西地方、北陸地方を台湾人タレントが紹介
syutte 旅行博
【香港】
12月の市場動向トピックス
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2013 年は 1 月を除き、2 月から 11 カ月連続で毎月の過去最高を記録
11 月に引き続き、12 月中旬までは例年オフシーズンであるが、東京や大阪などの都市部へ
のショッピング目的の訪日旅行の人気が高く、また、クリスマス休暇時期は、テーマパークを目
的とした家族連れの訪日旅行が、個人旅行、団体旅行ともに好調であった。旅行会社への
ヒアリングでは、前年同月比で送客数が 30%程度増加したと回答した旅行会社が多かった。

LCC の増便に伴い訪日旅行が更に手軽に
香港エクスプレスが、12 月 7 日から香港-関西便を週 11 便に増便した。香港エクスプレスは、
11 月 21 日に香港-関西便を週 7 便就航させたばかりであるが、販売状況が好調であること
から、就航後数週間で増便となった。割安な LCC の増便により、更に日本が手軽な旅行先
となっている。
12月の主なプロモーション活動

旅行会社 16 社と、鉄道旅行やドライブ旅行の促進を目的に「Rail & Drive」をテーマとした共
同広告を実施した(11 月 1 日~12 月 15 日)。

旅行会社(9 社)と連携して、Facebook を活
用した販売促進アプリケーションを制作した。
各旅行会社のアプリケーションでは、訪日旅
行商品の紹介とウェブサイトへのリンクを掲載
するとともに、訪日旅行に関するクイズの正
解者に訪日旅行商品などの景品が当たると
いったキャンペーンを実施した(11 月 1 日~
12 月 15 日)。
Facebook を活用したアプリケーションの一例
【タイ】
12月の市場動向トピックス

新規就航やチャーター便による座席供給量の増加
12 月 3 日から、タイ国際航空がバンコク-仙台便を週 3 便新規就航させた。また、アジア・ア
トランティック・エアラインズ(AAA)は、12 月 29 日、30 日にバンコク-成田の往復チャーター便
を運航し、年末の航空座席の供給量不足が解消された。

反政府デモ活動が継続
首都バンコクで反政府デモが続くなか、同国は 1 月 21 日に非常事態宣言を発令した。2 月
2 日の総選挙に備え事態の収拾を狙うものの、デモ隊との更なる衝突も予想される。反政府
デモ活動が長引けばタイ経済の落ち込みも懸念され、訪日旅行への影響が出る可能性もあ
る。
12月の主なプロモーション活動

12 月 3 日~3 月 2 日にかけて、バンコク市内の高架鉄道(BTS)で車体のラッピング広告を実
施している。ラッピングには、新幹線、富士山、招き猫、相撲など日本を想起させるものがデザ
インされ、さらに査証免除のロゴを入れることで思い立ったらすぐに旅立てる日本をアピールして
いる。

1,000 万人達成に向けたラストスパート施策として、航空会社 4 社が実施する特別価格での
訪日ツアーキャンペーンに対して共同広告を実施した。割安な訪日商品の露出増加を図り、
年末の訪日旅行者数の伸びに貢献した。
バンコク市内を走る BTS ラッピング広告
【シンガポール】
12月の市場動向トピックス
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夏から秋のイベントでの送客実績
VJ 事業の一環として出展した旅行博「NATAS Holidays」(8 月 16 日~18 日)では、12 月
出発の訪日旅行商品の購入者数は 3 千名弱で、昨年の同イベントと比較して約 40%増加
した。また、同じく VJ 事業として実施した「JAPAN Travel Fair 2013」(10 月 4 日~6 日)で
は、12 月出発の訪日旅行商品は前年比約 60%増の売り上げで、12 月の訪日シンガポール
人旅行者数の増加に大きく寄与した。

円高の是正による訪日旅行商品の割安感
2013 年の継続的な円高是正の効果により、訪日旅行ツアー価格が前年同月比で約 10%
値下がっており、訪日旅行の割安感が浸透している。旅行会社へのヒアリングによると、12 月
の販売状況も依然として好調であった。
12月の主なプロモーション活動

12 月 7 日~12 日、シンガポールでインセンティブを取り扱う旅行会社の代表 3 名を宮崎県に
招請した。宮崎県のコンベンション施設、観光施設、ゴルフ場などを視察したほか、アイスクリ
ーム作りやガラス工芸も体験した。また宮崎県視察の後、東京で日本側インセンティブ関係
者との商談会を実施した。

『癒しの旅』をテーマにした女性向け TV 番組「Letting Go」(メディアコープ社)を支援した。取
材チームは約 2 週間の日程で、和歌山、京都、箱根、富士急ハイランド、神奈川県(横浜
市、江ノ島、鎌倉)、東京、長野県(軽井沢)など日本全国で取材を行った。
旅行会社の宮崎県視察の様子
【マレーシア】
12月の市場動向トピックス

スキーシーズンに伴う訪日旅行需要の増加
12 月は学校休暇(11 月 16 日~2014 年 1 月 1 日)の後半にあたり、一年を通じて最も訪日旅
行の需要が増加する時期である。冬のシーズンに特に人気がある北海道や飛騨高山などを訪問
する旅行商品への出発が相次いだ。訪日旅行を取扱う最大手旅行会社では、12 月単月で 6 本
の北海道チャーター便を運航した。また、複数の旅行会社へのヒアリングによると、12 月はツアー価
格が上昇するため、11 月出発の旅行需要が見られ、団体旅行に関しては各旅行会社とも前年
並みもしくはそれを上回った。ムスリム向けツアーの増加が見られたというコメントも寄せられた。

航空会社による訪日旅行プロモーション効果
エアアジア X では、日本便へのプロモーションを継続しており、11 月から羽田、大阪の各路線を強
化している。大阪便については、クアラルンプール市内の繁華街の大型スクリーンで、観光案内映
像やプロモーション運賃の告知などを行い、12 月のロードファクターは月間を通じて高い伸びを示す
結果となった。今後、クアラルンプール-名古屋便の新規就航が予定されており(2014 年 3 月 17
日予定)、更なる訪日旅行者の増加が期待される。
また 12 月は航空便運賃の値上がりを理由に旅行時期を変更する旅行者もみられる中、マレーシ
ア航空では、早期割引運賃(12 月 1 日出発~対象)を 11 月から発売した結果、査証免除の効
果も相俟って、FIT 旅行者を中心とした訪日旅行者の増加に繋がった。
12月の主なプロモーション活動

シンガポール、マレーシア、インドネシアにおいて実施しているシンガポール航空(SQ)との共同プロモ
ーションにおいて、季節にあった広告素材を生かし、SQ の機内誌(12 月号、1 月号)に広告を掲載。
同地域からの訪日旅行需要を喚起した。
シンガポール航空機内誌での記事広告掲載(12 月号、1 月号)
【インドネシア】
12月の市場動向トピックス

年末の海外旅行ピークシーズンはおおむね好調
2013 年 6 月以降、共同広告、イベントへの出展などの VJ 事業が本格化し、継続的なプロ
モーションが行われたことから、12 月の学校休暇時期に訪日旅行への需要喚起が図られ、団
体ツアーおよび FIT ともに好調であった。一方で、2013 年後半のインドネシア経済の鈍化と、
米ドル高/インドネシア・ルピア安の進行により、訪日旅行のキャンセルや旅行先を韓国などへ
変更する動きも一部見られた。

太田国土交通大臣、インドネシア訪問
12 月 26 日~29 日の日程で、太田国土交通大臣がインドネシアを訪問した。27 日にはイン
ドネシアのマリ観光創造経済大臣と会談し、今後の更なる双方向の観光交流の促進と、イ
ンドネシア日本の友好の機運を高めていくことについて、意見交換を行った。今後、さらに両国
間の旅行が促進されることが期待される。
12月の主なプロモーション活動

旅行会社各社が年末の海外旅行シーズンに向けて広告の頻度、本数を増加させる動きを捉え、
VJ 事業として訪日旅行商品の広告を支援した。東南アジア市場横断事業として実施しているフ
ォトコンテストキャンペーンにおいても、インドネシアからのアクセス数は堅調に増加している。

12 月 19 日~12 月 22 日、インドネシア・日本国交樹立 55 周年のフィナーレを飾る事業とし
て、「インドネシア日本エキスポ」(来場者数約 6 万人)が開催され、JNTO はジェトロと共同で
ブースを出展した。北海道、ゴールデンルート、中部・北陸、関西、九州などを中心に、訪日
旅行および日本観光の情報提供を行った。また、本イベントの開会式では、全日空とガルー
ダインドネシア航空の包括的業務提携が発表された。今後共同運航便が就航されるなど、
訪日旅行者の地方都市への利便性向上が期待される。
アセアン横断事業 フォトコンテスト
インドネシア日本エキスポ参加
【豪州】
12月の市場動向トピックス
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豪州からの訪日外客数、過去最高を達成
12 月下旬から本格的なスキーシーズンが到来し、昨年に引き続き今年もスノーレジャー客の
訪日旅行が好調で、12 月として過去最高の 30,300 人が訪日した。また、2013 年の豪州か
らの訪日旅行者数は 244,600 人で、これまで過去最高であった 2008 年(242,031 人)を上回
り、こちらも過去最高を達成した。

ジェットスター航空、メルボルン-成田便就航
ジェットスター航空は、4 月 29 日よりメルボルン-成田便を週 4 便で新規就航することを発表
した。人口 400 万人のメルボルンと日本を結ぶ直行便の就航は、2008 年以来の復活となる。
メルボルンを含めたビクトリア州全体からの訪日旅行者の増加が期待される。
12月の主なプロモーション活動

12 月 14 日シドニーにて、日豪観光交流年である 2013 年の最後のイベント「Japan Expo
and Matsuri in Sydney」(来場者約 2 万人)が開催された。政府関係機関、在シドニーの日
系団体に加え、日本からは東京都、沖縄県、テーマパーク施設などの民間団体が出展した。
日本の伝統文化を体験できるブースや、CG アニメワークショップに参加できるクールジャパンを
テーマとしたブースなどが設置されたほか、ステージでは浴衣コンテスト、コスプレコンテスト、よさ
こい、鮪の解体ショー、フードトークショーなどが行われ、多くの来場者で賑わった。JNTO シド
ニー事務所は、ジャパンインフォメーションブースにおいて、来場者に向けて日本の観光魅力の
プロモーション、情報提供を行った。
ジャパンインフォメーションブースの様子
ステージを囲む観客
日本文化体験(書道教室)
【米国】
12月の市場動向トピックス

2013 年:環境要因と VJ プロモーションの相乗効果
年初から約 20%近く円高が是正されたこと、年間を通じて活発であった増便や新規就航によ
る座席供給量の増加、年度当初から間断なく展開された VJ 事業による訪日プロモーションと、
環境要因と VJ による取り組みの相乗効果が旅行者の訪日意欲を後押ししたことにより、2013
年の訪日米国人数は前年比 11.5%増の大きな伸びに繋がった(参考:2013 年に韓国、中国
を訪れた米国人旅行者数は、それぞれ前年比 3.5%増、1.6%減であった)。
また、従来の高所得者層やアジア系米国人層をターゲットとした事業に加え、オンライントラベル
エージェント(OTA)を活用したデスティネーションキャンペーン、ブログや CM を活用した懸賞キャン
ペーンの実施により、中間所得者層や一般消費者における訪日旅行の認知度向上に貢献し、
2014 年に向けた市場の醸成に繋がった。
12月の主なプロモーション活動

アリゾナ州スコッツデールで開催された「United States Tour Operators Association(USTOA)」
の年次総会に参加した。米国市場向けに海外旅行商品を造成する大手旅行会社と商談を
行い、訪日旅行の新規造成、販売強化を働きかけた。

在ロサンゼルス日本国総領事館が主催した天皇陛下誕生祝賀レセプションにおいて、JNTO ロ
サンゼルス事務所長が、招待客である南カリフォルニアの日米関係者に対し訪日旅行を働きか
けるスピーチを行った。また、本レセプションおよび在デンバー日本国総領事館が主催する天皇
誕生日記念レセプション会場内に、JNTO ブースを設け、招待客約 200 名に対して資料提供
などによる訪日旅行の PR を行った。

VJ 事業として、富裕層をクライアントに持つ旅行エージェントコンソーシアム Virtuoso の加盟エー
ジェントを対象に、ウェビナー(オンラインセミナー)を開催した。今年度 2 回目となる今回は 114
名が参加し、前回要望の多かった桜の見頃時期、名所などを中心に、春以降の訪日旅行手
配に役立つ情報を紹介した。

デルタ航空と連携し、リテールエージェンシーである Tzell Travel Group の加盟旅行エージェント
80 名に対し、訪日旅行に関するセミナーを実施した。同社の日本路線や、ゴールデンルートを
中心とした訪日旅行に関する情報提供を行った。
「USTOA」年次総会 商談会の様子
Tzell でのセミナーの様子
【カナダ】
12月の市場動向トピックス

航空券価格の値下がりと割安感のある旅行商品の販売が好調
旅行会社へのヒアリングによると、12 月の送客は極めて好調で、各社とも前年同月比 2 桁増の送
客数だった。カナダドル高の傾向に加えて、航空券価格の値下がりが、年末の訪日旅行者数の
増加を後押しした。また、秋から継続的に実施した航空会社との共同広告キャンペーンや、旅行
会社と連携して造成した割安感のある訪日旅行商品の販売支援が奏功した。

新規路線の発表と予約開始
全日空は 3 月 30 日からのバンクーバー-羽田便(週 7 便)の新規就航を、また、エア・カナダは 7
月 1 日からのトロント-羽田便の新規就航を発表した。それぞれ 12 月 19 日、12 月 10 日より予
約を開始しており、春以降の訪日旅行者の増加が期待される。
12月の主なプロモーション活動

1,000 万人達成に向けたラストスパート施策として、航空会社からバンクーバー-成田間のプロモ
ーション料金の提供を受け、カナダ西海岸の大手旅行会社と連携して企画・造成した割安感のあ
る訪日旅行の商品販売を支援した。
当該旅行会社のうちの1社である Cambell Travel (金寶旅遊)は、新聞広告への掲載や中国語
ラジオ放送に広告をオンエアするなど、積極的に訪日商品を販売した。
Ming PaoDaily News 紙(中国語新聞)に掲載された Cambell Travel(金寶旅遊)の広告
【英国】
12月の市場動向トピックス

割安な航空券による順調な訪日旅行者数の伸び
12 月の訪日英国人旅行者数は、前年比 10.1%増、2013 年の年間では 10.3%増と、順調
に推移し、旅行会社へのヒアリングによると、1 月以降の訪日旅行商品への予約状況も概ね
好調である。1 英ポンド=170 円を超える為替水準や、経由便を中心とした航空券運賃の
値下がりが、訪日旅行者数の増加に好影響を与えている。
12月の主なプロモーション活動

VJ事業(ラグジュアリー事業)の一環として、トレンドに敏感な英国の高所得者層を読者にも
つ雑誌「Monocle」と共催で、『日本』をテーマとしたクリスマスイベントを 12 月 7 日、8 日に実
施し、日本の観光魅力をアピールした。

VJ 事業として、現地旅行会社 2 社と、英国の有力フリーペーパーおよび旅行オンラインサイト
上でそれぞれ約 1 週間、共同広告を実施した。また、12 月末からはキャセイ・パシフィック航空
との共同広告を実施した。
「Monocle」共催クリスマスイベントの様子
航空会社との共同広告
【フランス】
12月の市場動向トピックス

航空会社との共同広告の効果
10 月以降に実施した、航空会社 3 社との共同広告によるプロモーション航空券の搭乗期間
が 12 月対象となっており、12 月の訪日フランス人旅行者数の増加に貢献した。2013 年の訪
日フランス人旅行者数は 154,900 人で、これまで過去最高であった 2010 年(151,011 人)を
上回り、欧州市場では唯一年間としての過去最高を記録した。

昨今のフランス人の旅行動向
フランス産業・サービス総局(DGCIS)統計によると、フランス人の旅行の約 9 割は国内旅行で
あり、海外旅行も欧州圏内が 7 割強で、景気低迷に伴う購買力の停滞による安近短志向
が更に強まっている。フランス人の海外への出国者数は、この 10 年で約 1.5 倍に増加したなか
で、アジア方面へは約 2.6 倍の増加となっており、母数は少ないもののアジア方面はフランス人
にとって魅力のある地域と考えられる。
12月の主なプロモーション活動

12 月 2 日~5 日に、フランスのカンヌで開催された「ILTM2013(International Luxury Travel
Market)」に出展し、①富裕層事業における情報収集、②日本に関するインフォメーションの
提供、③日本ブースにおける各出展者(計 12 団体)への商談アポイント取次、④日本酒の
試飲希望者への配布などを行った。「ILTM2013」は、世界各国の富裕層を顧客に持つ旅行
会社との商談イベントであり、富裕層市場の動向や各国政府観光局の富裕層市場に対す
るプロモーションについて情報収集を行った。
「ILTM2013」の様子
【ドイツ】
12 月の市場動向トピックス

航空会社によるプロモーション航空券
10 月以降に実施した、航空会社との共同広告によるプロモーション航空券の搭乗期間が 12
月対象となっており、割安な航空券が発売されていたことに加え、為替レートは 12 月に 1 ユー
ロ=140 円台に突入したことが相乗効果となり、12 月の訪日ドイツ人数は順調に増加した。

4 月からデュッセルドルフ便の就航
全日空は 3 月 30 日からのデュッセルドルフ-成田便(週 7 便)の新規就航を発表した。デュッセル
ドルフ国際空港は規模としてはフランクフルト国際空港、ミュンヘン国際空港に及ばないものの、
ドイツ最大の日本人コミュニティがあり、今後の訪日旅行者の集客が期待される。
12 月の主なプロモーション活動

VJ 事業として、現地旅行会社 2 社と、ドイツの主要な新聞および雑誌で共同広告を実施し
た。旅行会社からは訪日旅行促進のため、割引や特典などの提供があり、春の訪日ツアーの
販売支援を行った。

在フランクフルト日本国総領事館の主催による天皇陛下誕生祝賀レセプションにおいて、
JNTO ブースを設置し、日本の観光紹介を行った。

JNTO フランクフルト事務所のドイツ語ホームページに掲載している訪日ツアーリストを、2014
年度版に刷新した。ドイツで訪日旅行商品を取り扱う旅行会社(50 社以上)による、250 件
以上のツアーリストを掲載し、クリスマス休暇明けの1週間での閲覧件数は 200 件以上となっ
た。
旅行会社との共同広告
訪日ツアーリスト
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