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2015年4月/市場動向トピックス
【韓国】 4 月の市場動向トピックス 円安基調の継続 先月の流れから引き続き円安基調で推移。最安値が 4 月 28 日の 100W=11.64 円(100 円=895.39W)、最高値が 4 月 1 日の 100W=10.89 円(100 円=918.52W)。為替の面から見 れば、訪日旅行が割安と捉えられる情況が続いている。 船舶需要の回復 2015 年 4 月 16 日で、セウォル号事故から一年が経過し、韓国内では大々的に報道され、 追悼行事も催されたが、これにより船舶需要が再び萎縮に転じた等の情報は入っていない。 未だ船舶利用による旅行商品のテレビショッピング販売は再開されていないものの、全般的な 傾向としては、回復基調が続いていると考えられる。 釜山発日本路線市場の競争激化 釜山発の日本路線としては、長らくアシアナ航空、大韓航空及び LCC のエア釜山が中心で あったが、今年 4 月 3 日よりチェジュ航空が「釜山~関西」「釜山~福岡」の二路線を新規就 航。さらにジンエアも「釜山~福岡(7 月予定)」など釜山発の日本路線を順次就航予定で あり、LCC と船舶との競争がさらに激しくなると見られる。既に各社のホームページでは大幅な 割引チケットのイベントを展開しており、特に運賃価格にシビアな韓国市場ではこうしたイベン トの訴求効果は大きいと考えられる。 4 月の主なプロモーション活動 旅行会社での企画展や航空会社での訪日イベントを活用して共同広告を行い、春の美しい 情景写真等を用いた切れ目のない露出を行うことで、春の訪日旅行意欲を高めた。 春期の訪日旅行促進のために、韓国語 Facebook(Join J route)にて桜をはじめとする花の 名所紹介、温泉、食、レンタカー旅行等を紹介するなど、情報発信を継続的に行った。 香川県屋島の桜 佐賀県御船山楽園のつつじ 埼玉県羊山公演の芝桜 【中国】 4 月の市場動向トピックス 単月として過去最高の 405,800 人が訪日 4 月の訪日中国人数は 405,800 人となり、前年同月の 190,558 人に比べ 113%増加。4 月と して過去最高を記録しただけでなく、すべての国・地域の中で単月として史上初の 400,000 人 台突破を記録した。 桜鑑賞目的の訪日の増加 桜シーズン到来を受け、桜鑑賞を目的とした訪日旅行が大幅に増加。ソメイヨシノが終った後 も、富士山周辺の芝桜が人気を集めたほか、東北や北海道への桜鑑賞ツアーも好調であっ た。 日中間の航空・海上の輸送力拡大 3 月末より広州⇔福岡便が再開したほか、寧波⇔静岡、寧波⇔関空や、鄭州⇔関空、西 安⇔関空、上海⇔旭川など多くの航空路線の就航や航空会社の新規参入により、日中間 の航空座席供給量が大きく増加している。また、訪日クルーズ寄港数も昨年の 9 隻から 14 隻に増加しており、訪日客増に大きく貢献した。 4 月の主なプロモーション活動 桜(ソメイヨシノ)以外の「桜」として徐々に知名度と人気を高めつつある芝桜の鑑賞ツアー需 要喚起を目的に、北海道での芝桜景勝地の情報を、また大幅に増加している FIT 客向けの 情報として無料 WIFI 情報を、それぞれ JNTO オフィシャル微博から発信。芝桜については「普 通の桜もきれいだが、こちらもすごくきれいだ」など賞賛するコメントが相次いだ。 5 月以降でも楽しめる芝桜の紹介 無料 WIFI についての紹介 【台湾】 4 月の市場動向トピックス 春のピークシーズン到来 春の訪日旅行の定番となっている立山黒部ツアーや花見目的の渡航が盛況で、単月として は過去最高の 33 万人の訪日客を記録した。円安の益々の進行や 4 月以降の航空路線の 増便等も市場の拡大を後押ししている。航空路線については、2 月から高雄発着便が 5 路 線増加しており、台湾南部の市場の成長も期待される。一方で、日本国内のバスや宿泊施 設不足を懸念する声もあり、早めの手配や慎重なツアー企画等が求められる。また、特定の 地域への集中を緩和するためにも、新鮮かつ多様な観光素材の提案が必要である。 LCC の存在感拡大&FIT 化に寄与 4 月 2 日、タイガーエア台湾が台北-成田線の運航を開始した。2 月から就航しているバニラ エアの高雄-成田線も市場に定着し、「安く行って買い物を楽しむ」という訪日需要が高まっ ている。航空会社への聞き取りによれば、LCC 利用者の多くが個人旅行であり、発券総数は 前年同月比で概ね 40%増加していることから、今後、FIT 市場の成長・拡大が見込まれる。 4 月の主なプロモーション活動 4 月 17 日~20 日の 4 日間、台北で開催された「Touch the Japan」に出展した。震災復 興、風評被害からの回復に向けて、台湾の一般消費者に対して東北の桜など日本の元気 な姿を紹介する目的で、日本の観光、文化、商品など幅広い分野の企業・団体が参加した。 JNTO は東北・中国など震災や自然災害の影響を受けた地域と共同で VJ ブースを出展し、 約 4 万人の来訪者に、桜をはじめ旬の情報を提供した。他の物販や食等のブースとの相乗 効果もあり、日本への関心を一層高め、訪日旅行機運を盛り上げることができた。 「Touch the Japan」VJ ブース 「Touch the Japan」映像エリア 【香港】 4 月の市場動向トピックス 単月として過去最高を記録、桜シーズンの到来に伴い旅行需要が増加 4 月の訪日香港人数は、4 月として過去最高の 119,600 人(前年同月比 50.7%増)で、27 カ 月連続で各月の過去最高を更新した。桜鑑賞の適地として知られる大阪、京都、東京への 団体ツアーが好調だったほか、中部・北陸への個人旅行需要も増加。桜前線の上昇とともに 目的地も北上する動向が見られるなど、桜鑑賞のための訪日旅行が定着化している。 チャーター便や臨時便の運航、新規路線の就航により、団体ツアー・FIT ともに好調。 今年のイースター休暇は清明節と重なったため例年より長い 5 日間(4 月 3 日(金)から 7 日 (火)まで)の大型連休となった。円安の追い風、桜シーズンとも重なり、イースター休暇中には 計 8 便の日本行チャーター便(札幌:3 便、関西:2 便、成田:1 便、米子:2 便)が運航した ほか、期間前後にはキャセイパシフィック航空が計 5 便、香港エクスプレス航空が計 9 便の臨 時便を運航した。また、香港航空が 3 月 28 日から宮崎便を週 2 便で就航しており、従来の 鹿児島便と組み合わせた鹿児島・宮崎周遊ツアーの造成が期待される。 4 月の主なプロモーション活動 JNTO 香港事務所の Facebook を通じて日本の観光魅力に関する情報発信を行っている。 4 月は上野駅のサンドイッチ専門店、北海道・山梨・埼玉の芝桜、大阪・山形・岩手 2 泊 3 日旅の投稿が特に人気であった。 Facebook を通じた情報発信 【タイ】 4 月の市場動向トピックス 4 月単月過去最高を記録 継続的な円安傾向に加えて、3 月末の広告事業の展開や 2 月のTITFへの出展などの効果 により、タイ最大の旅行シーズンとなるソンクラーン休暇が 4 月中旬にあったこと、また 4 月の桜 シーズン需要もあり、タイ市場として、初めて単月として 10 万人台を突破し 117,900 人を記録 し、また累計でも過去最高の 299,100 人となった。 4 月の主なプロモーション活動 TTAA(タイ観光サービス協会)の年次総会への参加 4 月 28 日にバンコク市内ホテルにて開催された、タイの旅行事業者団体である「タイ観光サー ビス協会(TTAA)」の年次総会へ参加し、現地旅行会社とのネットワーキングを図った。訪日 旅行をあまり扱っていない旅行会社への働きかけも行った。 タイ Facebook への情報発信 季節の花の景色(チューリップや桜等)、食や生活文化(お弁当、コンビニ)、綺麗な自然景色 (沖縄の海等)やユニークレストラン(忍者レストランなど)を紹介した結果、4 月単月でのファン 数が 2,450 人増加した。同じコンテンツであっても鮮やかな写真が好まれることや、タイの人たち は SNS での情報発信を頻繁に行うために、タイ市場において今後も継続的に Facebook を活 用しての情報発信強化、口コミの拡散を図る。 TTAA 総会での様子 Facebook での情報発信事例 【シンガポール】 4 月の市場動向トピックス 4 月単月過去最高を記録 4月として初めて訪日シンガポール人が2万人台を突破し、過去最高となる24,800人を記録し た。対前年同期比32.9%増となり、好調に推移している。 継続的な円安傾向や燃油サーチャージの値下がりに加え、2014年度に実施したシンガポール における旅行博出展や、女子旅キャンペーンなどの効果により訪日数が増加した。また桜シー ズン需要の拡大やアルペンルート開通(雪の大谷)なども訪日意欲を促進した。 4 月の主なプロモーション活動 4月3日~5日、マリーナベイサンズで開催された旅行フェア「Travel Revolution 2015」に Japan Pavilionを出展した。同フェアは3日間で76,000人が来場した。リー・クアンユー元首相 の逝去により同フェア開催は当初予定の3月末より1週間順延となったものの、入場者数や訪 日販売数ともに会場の様子等からはマイナス面での影響は見受けられず、飲食やショッピング などの複合施設であり立地が極めて良いマリーナベイサンズで開催されたこともあり、結果的に 購買層の中心となった従来の客層(中華系家族層)に加え、訪日未経験者・中華系以外 の層などの来場もあり幅広い層に日本の魅力を訴求した。 3月に引き続き、頻繁に花の写真や祭り等の情報発信を行ない、好反応を得た。4月に JNTOシンガポールFacebookで投稿した訪日情報で、Like数1位・2位を獲得したのは共に、 東京・根津神社のつつじの花の投稿であった。1位を獲得したのは4月27日に投稿した記事 (37,482Likes)、2位を獲得したのは4月7日の記事で、根津神社で開催される「文京つつじ 祭り」を紹介した記事(31,107Likes)。共に、日本をイメージさせる神社とつつじの花のきれ いなコラボレーションの風景が人気を集めた。 活況の「Travel Revolution 2015」VJブース Facebook での情報発信 【マレーシア】 4 月の市場動向トピックス 前年同月比 17.6%増の 29,600 人 4 月の訪日マレーシア人は対前年同月比 17.6%増であり、4 月としては過去最高の 29,600 人を記録した。その主な要因としては以下の 4 点が挙げられる。 ① 3 月末から出発が相次いだ桜ツアーの人気が 4 月以降も継続しており、旅行需要が増 加した。 ② MATT フェアにおける VJ 事業による共同広告や、メディア招請による記事の掲載等、訪 日旅行の露出拡大及び各旅行会社のプロモーションにより旅行需要が押し上げられ た。 ③ 各種航空会社(シンガポール航空、エアアジア・ゴー、エアアジアX等)による訪日プロモー ションにより、旅行需要が押し上げられた。 ④ マレーシアのメディア大手社と日本テレビ放送網との共同制作による、訪日旅行TV番組 および CM の制作・放送により、訪日旅行の認知度向上に寄与した。 4月の主なプロモーション活動 4 月 27 日から 5 月 2 日にかけて、マレーシアの主要日刊紙、雑誌記者3社3名を招請し、 東北地方の取材を行った。桜の開花時期が早く満開の桜の取材はできなかったものの、遅咲 きの桜や、残雪など東北の雄大な春の景色、文化、食べ物等を地元自治体の協力の下、 取材することが出来た。本取材の様子は、旅行博に合わせた旅行会社との共同広告に合わ せて、雑誌掲載を予定している。 参加記者媒体の Facebook に取材の様子が掲載 【インドネシア】 4 月の市場動向トピックス 訪日インドネシア人、単月 23,400 人達成! 4 月として初めて訪日インドネシア人が 2 万人台を突破し、過去最高となる 23,400 人を記録 した。シンガポールやタイ、韓国など競合国がインドネシアからの誘客に苦戦するなか、訪日イ ンドネシア人数は対前年同期比 35.2%増となり、好調に伸長している。主な増加要因は下 記が挙げられる。 ① 桜シーズン以降の訪日旅行需要喚起、販売促進を目的に訪日旅行に特化した旅行 フェアを 3 月に開催。フェア会場での訪日販売は前回実績比約 250%増の 877 人となり、 4 月の訪日数にも寄与した。 ② 燃油サーチャージの値下げにより、航空会社から昨年よりも更に安価な特別料金が提 供されている。特別料金を提供する航空会社との共同広告を実施したことが奏功し、 約 3,000 人(2015 年 2 月出発以降分)の需要を獲得。 ③ インドネシア人の有名ロック歌手イワン・ファルス氏が、愛知県体育館にてチャリティーコン サートを実施。現地報道によると、同コンサートに参加するため約 1,700 人が来日し、訪 日数の底上げに貢献した。 4 月の主なプロモーション活動 日本の新たな観光地情報を発信するため、4 月よりインドネシア全土の旅行会社および航空 会社、メディア関係者約 1,400 名に対し、ニュースレター配信事業を開始した(2 回/月)。既 に一部旅行会社より、「役に立つ」という評価を受けている。今後も訪問地の分散化に向け、 継続して新たなツアー開発に資するコンテンツを作成・配信予定。 訪日団体ツアーの送客数・最大手の Golden Rama 社が 4 月 24 日(金)~26 日(日)にジャカル タ市内の高級ショッピングモール(Grando Indonesia)で開催した旅行フェア「Magical Holiday Expo」 に出展。中華系富裕層を中心とした来場者に観光パンフレットの配布、訪日旅行情報の発信を 行い、同社の販売支援を行った。6 月の学校休暇、7 月のレバラン休暇の旅行シーズンに向け、 各旅行会社が独自の旅行フェアを開催しており、今後も各社の旅行フェアを支援し、訪日旅行需 要の拡大を図っていく。 ニュースレター例 Golden Rama Magical Holiday Expo の様子 【豪州】 4 月の市場動向トピックス 4 月として過去最高を記録 訪日旅行への認知・関心の高まりの結果、訪日豪州人数は前年度同月の実績 30,174 人から 13.0%増加し、4 月として過去最高の 34,100 人となった。イースター休暇にあわせた訪日客が 3 月に分散したこと、また、クルーズの就航が前年同月と比較して減少したことから、3 月の伸び (対前年比 36.9%増)と比べて小幅な伸びにとどまった。 ジェットスターのメルボルン=成田便就航 2014 年 4 月末から就航しているジェットスターのメルボルン=成田便については、メルボルンか らの訪日需要の喚起に繋がっており、訪日需要の底上げに寄与していると見られる。ここ数か 月は搭乗率も高水準で推移している。 4 月の主なプロモーション活動 2015 年 3 月に当地のジャーナリスト Kris Madden 氏の訪日取材を支援し、彼女が執筆した記 事が「Get Up & Go」および「Cruise」の 2 誌に掲載された。「Get Up & Go」では、新幹線につ いて、「Cruise」では、日本をクルーズで周遊する際に寄港する各都市の紹介を掲載している。 Kris Madden 氏は、オーストラリアの National Travel Industry Awards で「Best Travel Writer」 にもノミネートされており、今回の記事掲載も訪日旅行需要喚起につながることが期待される。 「Get Up & Go」掲載記事 「Cruise」掲載記事 【米国】 4 月の市場動向トピックス 4 月の訪日米国人数 95,900 人、単月過去最高を記録更新 4 月は 3 月に記録した単月過去最高を再度更新する 95,900 人を記録し、2 月から継続して 対前年比 12.4%増と二桁の伸びを示した。4 月は 3 月に続き、桜の時期として人気の季節で はあるが、米国発の海外旅行の需要が伸びていること、年始から販売が開始されている春・ 夏に向けた新商品とそのプロモーション、旅行計画時とされる半年前からドル高円安傾向が 強くなっていたことから、訪日需要の喚起に繋がった。 4 月の主なプロモーション活動 4 月 12 日(日)から 18 日(土)にカナダ・ブリティッシュコロンビア州ウィスラーにて開催されたスキ ー 等 ウ ィ ン タ ー ス ポ ー ツ を 目 的 と し た 旅 行 業 界 関 係 者 向 け 商 談 会 Mountain Travel Symposium (MTS)に参加し、旅行会社・スキー愛好家団体との商談を行った。期間中、 JNTOの商談件数は 71 件にのぼり、JNTO を含め日本からは計 6 団体が参加し海外スキー 旅行先としての日本の需要喚起を行った。 4 月 14 日(火)にニューヨークで開催されたアフィニティ旅行(*)に関するリージョナルミーティング ETC(Educational Travel Community) Roundtable に参加し、大学同窓会・美術館・博 物館等、各種非営利団体の旅行企画担当者やツアーオペレーター、各国・地域の政府観 光局などと共に、最近の同業界の動向、来年の ETC のスケジュールなどについて意見交換を 行った。 (*)アフィニティ旅行 : 大学同窓会、美術館・博物館、歴史・自然保護団体などが会員向 けに実施する旅行や、バードウォッチング、写真撮影などの愛好家を対象とした募集旅行など、 共通の所属、関心、目的を持つ参加者により実施される旅行。 Mountain Travel Symposium の様子 【カナダ】 4 月の市場動向トピックス 前月に続き 2 万人を突破 4 月の訪日カナダ人数は 21,900 人となり、単月として過去最高を記録し、2 カ月連続で 2 万 人を突破した。VJ 事業の継続実施によるプロモーション効果に加え、4 月からの燃油サーチャ ージの値下がりや継続的な円安傾向が訪日旅行の割安感を後押しした。 4 月の主なプロモーション活動 トロント事務所で取材の支援を行った旅行雑誌「Travel Courier」に、訪日旅行の特集記 事が掲載された。5 月から就航するバンクーバー⇔関西空港便の紹介や、北陸新幹線と東 京からのルートの紹介、また金沢、輪島をはじめとした北陸地方の紹介など、訪日旅行の魅 力が2ページにわたって紹介された。 JNTO トロント事務所では Facebook「I LOVE JAPAN」にて様々な発信をしている。4 月掲 載分では桜、春スキー、和菓子紹介といった記事に多く「いいね!」がされている。 「Travel Courier」4 月 23 日号 トロント事務所 facebook 【英国】 4 月の市場動向トピックス 4 月として過去最高の訪日英国人数 4 月の訪日英国人は 27,100 人と、これまで 4 月としては過去最高であった 2014 年の 23,588 人を超えた。旅行先としての人気の定着、英国経済の改善や円安基調の持続等から対前 年同月比 14.9%と増加し、旅行会社の訪日ツアー商品は 3 月に引き続きほぼ完売の状況 であった。 4 月の主なプロモーション活動 メディアの取材支援を行った結果、女性誌「Marie Clair」で福岡、京都、東京、城之崎温泉が 紹介された。また、高級日刊紙 「The Telegraph」(4 月 25 日付)において改修が完了したば かりの姫路城、高級日刊紙「Financial Times」 (4 月 4 日付)では熊野古道が掲載された (後者は関西地域振興財団主催のメディア招請事業。JNTO ロンドン事務所にて招請する メディア選定の支援を行った)。いずれもゴールデンルート以外の地域への関心を惹起すること が期待される。 女性誌「Marie Clair」 高級日刊紙「Financial Times」 【フランス】 4 月の市場動向トピックス 単月として過去最高の訪日者数を記録 2015 年 4 月の訪日フランス人数 27,100 人は、単月過去最高(これまでの単月過去最高は 2014 年 4 月の 22,166 人)を記録した。他の欧米諸国では、イースターと春休みが連動し長い休暇とな ったが、フランスではイースターと春休みの時期が離れており、イースター休暇の影響を受けることは なかったものの、順調な増加を示している。これは、航空会社や旅行会社との継続的な広告事 業、パリ及び地方部を含めた旅行博への出展を積極的に行っていることなどの効果が顕れたもの と思われる。 4月の主なプロモーション活動 旅行業者およびメディアに向けたニュースレターを配信した(配信数 8,887 件)。情報提供として奈 良・和歌山・三重の紀伊地方をメイントピックスとして取り上げるとともに、花見の様子や春のイベ ントの紹介などを行った。今後は、訪日旅行商品を取扱う旅行会社や商品の種類の増加に対 応して、ゴールデンルート以外の地域に関する情報や最新のプラクティカルインフォメーションなど、さ らに魅力的な訪日商品の造成に結びつく内容とすべく、新しい形のニュースレター発信を予定して いる。 業界向けニュースレター 【ドイツ】 4 月の市場動向トピックス 4 月の訪日ドイツ人数、13 ヶ月連続で過去最高を記録 4 月の訪日ドイツ人数は 15,700 人と、昨年 4 月以降 13 か月連続で月間過去最高を更新 している。ドイツ経済の安定成長基調による消費意欲の高まりと、円安傾向の継続による訪 日旅行の割高感の払拭により、継続的に訪日需要が増加しているものと思われる。ただし、 東京、京都などのホテル不足と、4 月 3 日~6 日のイースター休暇前の休暇取得により、4 月 は他の月に比べ低い伸び率になったと思われる。 4 月の主なプロモーション活動 JNTO ドイツ語ウェブサイト及び Facebook において、新ツアーの紹介や具体的な観光魅力情 報の積極的な発信を行っているところ、今年に入り訪日ツアーリストのダウンロード件数が 2,100 件と前年比 41%増と大幅に伸びており、訪日ツアーの情報源としての役割が高まっている。ま た、スイスからの当所サイトへの訪問も対前年比 11%以上の増加となるなど、フランクフルト事 務所管内のドイツ語圏からの訪日関心が高まっている。 ドイツ発・訪日ツアーリスト画面 http://www.jnto.de/weitere-infos/downloads/cat_view/36-veranstalter-japan-reisen.html