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2015年2月/市場動向トピックス
【韓国】 2月の市場動向トピックス 訪日韓国人数は 1 月に続き、単月 30 万人を突破 2015 年は旧正月休暇(2 月 18 日~22 日)が 6 連休で海外旅行の需要が伸び、韓国観光 公社によると 2 月の韓国人出国者数は前年同月比 10.1%増の 1,445,609 人となった。訪日 旅行に関しては、継続的な円安傾向、訪日プロモーションの取り組みにより、前年同月比 38.9%増の 321,600 人となり、先月に続き 30 万人を超えた。現地主要旅行会社へのヒアリン グによると、3 月~4 月にかけては桜をからめた旅行商品などを筆頭に販売が好調で、引き続 き明るい見通しである。 2月の主なプロモーション活動 韓国の主要メディアである朝鮮日報の記者を招請した。新聞への記事掲載のほか、オンライ ンメディアであるデジタル朝鮮日報にも特設ページを設け、情報発信の強化、拡散を図った。 韓国と日本の交流が深い宮崎(鵜戸神宮、青島、鬼の洗濯板、堀切峠など)を訪れ、温泉、 グルメなどが紹介された。記事は 2 月から 3 月上旬にかけ、計 3 回掲載された。 Facebook による情報発信を実施し、特に旧正月期のショッピング促進(東京グランドショッピ ング)などについての PR を行った。 デジタル朝鮮日報 記事掲載(宮崎) Facebook での情報発信 【中国】 2月の市場動向トピックス 単月として過去最高の 35 万 9,100 人が訪日 2 月の訪日中国人数は 35 万 9,100 人で、前年同月の 13 万 8,236 人の約 2.6 倍を記録し たほか、中国市場として初めて 30 万人台を突破した。更に、1 月の訪日韓国人の記録 (358,100 人)も上回り、全市場を通じた月間過去最高の記録を更新した。2 月 18 日~24 日の春節休暇だけでなく、その前後を含めた訪日旅行が大変好調であった。免税制度の拡 充や継続的な円安傾向により、個人旅行者層を中心にショッピングが楽しめる旅行先として 人気を集めた。 2 月はクルーズ船 13 便が寄港 2 月はコスタクルーズ、中華泰山(チャイニーズタイシャン)などクルーズ船計 13 便が、福岡、長 崎などに寄港し、約 1 万 9,000 人の訪日に繋がった。前年同月は 1 便の寄港となっており、 大幅に増加した。 2月の主なプロモーション活動 中国の主要旅行専門誌「旅行者」に、訪日旅行特集記事を 100 ページに渡って掲載した。 重点訴求地域である九州各地の食、温泉、自然などの取材を約 10 日間に渡って実施し、 九州の魅力を発信した。 1 月 19 日から運用された個人観光ビザの発給要件緩和を受け、VJ 事業として個人観光ビ ザを活用した訪日プロモーション動画を作成している。動画はウェブサイトへの掲載のほか、各 種旅行博、イベントでの放映を予定している。 旅行専門誌「旅行者」掲載記事 個人観光ビザプロモーション動画取材の様子 【台湾】 2月の市場動向トピックス 春節の旅行動向について 今年は、2 月 18 日~23 日の春節 6 連休、そして直後の 2 月 27 日~3 月 1 日の和平記 念日 3 連休と、2 月後半の飛び石連休効果で、大いに旅行需要が創出された。ただし、例 年に比べ春節が 6 連休と短めだったため、春節期間中のツアー料金が高騰したほか、連休直 後(24 日)から学校の新学期がスタートしたことから、家族旅行を中心とした団体旅行需要は、 例年と比較して低下した。訪日旅行については、円安傾向や免税制度拡充の浸透が訪日 促進に繋がり、前年同月と比較し 45.2%増と大幅に増加した。 台湾南部発の直行便が急増 南部からの新規航空便就航が目立っている。個人旅行者の増加が著しい東京、大阪路線 を中心に、高雄発の直行便が 2 月から計 21 便/週 増加している。一部の路線は、チャータ ー便で就航していた路線が定期化するもの。定期便の充実による航空座席供給量の増加 により、特に南部発の旅行需要の成長が期待される。 【参考】2 月の新規就航、増便 2/1- 高雄~新千歳便 週 5 便 中華航空 2/1- 高雄~成田便 週 7 便 バニラエア 2/4- 高雄~那覇便 週 2 便 華信航空(定期化) 2/5- 高雄~関西便 週 7 便 エバー航空 2月の主なプロモーション活動 1 月から 3 月にかけて、ブロガーによる新しい日本の魅力を探求するキャンペーンを展開してい る。日台間就航エアライン 6 社とのタイアップで、北海道『女子旅』、青森『田舎体験』、山形 『秘境』、長野『雪体験』、九州『電車旅』、沖縄『レンタカー』の各地域にテーマを設け、台湾 人消費者の目線で体験型の観光魅力を紹介。ブロガーによる記事は台湾大手のポータルサ イト Pixnet で日本特集を企画し搭載するほか、3 月には消費者向けのトークショーも予定し ている。 台湾人の目線で体験型の訪日魅力を紹介 【香港】 2月の市場動向トピックス 単月として過去最高を記録、春節は最長 9 連休で家族旅行が人気 2 月は 10 万 9,400 人(前年同月比 68.8%増)で、これまで単月として過去最高であった 2014 年 12 月の 10 万 6,200 人を上回った。また、25 カ月連続で各月の過去最高を更新した。今 年の春節は 2 月 19 日~22 日の 4 連休で、春節を挟んだ約 2 週間は家族旅行向けの団体 ツアー商品が数多く催行された。円安の追い風を受けて訪日旅行の人気は好調で、大手旅 行会社が用意した団体ツアー商品はほぼ完売し、2014 年の夏休みやクリスマスを上回る販 売実績となった。 2月の主なプロモーション活動 香港~東京路線の増便などを契機に、『東京 120%キャンペーン』を開始した。東京とその 近郊への旅行をテーマとし、航空会社との共同広告を実施したほか、2 月 2 日~27 日にかけ て、一般消費者を対象にモデルルートを募集するウェブキャンペーンを実施し、約 90 件の応 募があった。優勝者は 3 月中旬にレポーターとしてモデルルートを実体験する。 http://www.welcome2japan.hk/differentjapan/tokyo120/ 2 月 14 日、香港日本人倶楽部にて、香港事務所の Facebook ファンの集いを開催した。訪 日旅行の経験豊富なリピーター約 60 名が参加し、チームごとに日本の各地域の魅力を意見 交換するワークショップ、プレゼンテーションを行った。ガイドブックなどでは紹介されていない地 方の観光資源などが積極的に提案された。 『東京 120%キャンペーン』 ワークショップの様子 参加者によるプレゼンテーション 【タイ】 2月の市場動向トピックス 活発なインセンティブ旅行 1 月に続き仕入れ価格が安く、比較的手配がしやすい 2 月はインセンティブ旅行が好調であっ た。旅行会社などへのヒアリングによると、2 月に催行された 60 名以上の訪日インセンティブ旅 行は 11 本で、行き先は 1 月と同様、北海道が多かった(北海道 6 本、関西方面 4 本、ゴー ルデンルート 1 本)。自動車関連業の会社によるインセンティブ旅行には、200 名規模のものが あった。 2月の主なプロモーション活動 2 月 6 日~8 日、バンコクの高級ショッピングセンターのサイアムパラゴンにて「JAPAN EXPO」 が開催され、VJブースを出展した。一般消費者に日本の観光情報を提供するなど、春以降 の訪日旅行の需要を喚起した。 2 月 25 日~3 月 1 日、バンコクで開催された旅行フェア「Thai International Travel Fair #17(TITF)」に VJ ブースを出展した。JNTO が取りまとめた日本側出展団体の 83 ブースや、 日系旅行会社のブースなど日本関連のブースが多数出展し、クイーンシリキッド国際会議場 のプレナリーホールは、約 40%を日本関連のブースで占められた。訪日旅行の圧倒的な人気 ぶりを示すとともに、春の訪日旅行の魅力を発信し、3 月やソンクラン休暇のある 4 月の訪日 タイ人数増加に向けてプロモーションを実施した。 ● 活況の「TITF」VJ ブース 【シンガポール】 2月の市場動向トピックス 2 月として過去最高を記録 2 月は前年同月比 57.2%増と大幅に増加し、2 月としての過去最高を記録した。昨年は 1 月 下旬から始まった旧正月休暇が今年は 2 月中旬に移動したことや、円安の継続が増加要因 である。現地旅行会社へのヒアリングによると、旧正月休暇期間のツアー出発状況は他国と 比較しても日本行きが好調であった。 2月の主なプロモーション活動 20 歳~30 歳代独身女性層に向けた訪日プロモーションを集中的に行っている。電子ガイドブ ックの第一弾として実施した関東編に続き、第二弾となる西日本編を作成した。関東編と同 様、制作にあたっては JNTO シンガポール事務所の Facebook ページにて実施してきた『女子 旅』に関する情報発信の反響などを鑑みて、掲載内容を決定した。電子ブックは JNTO シン ガポール事務所 Facebook にて無料でダウンロードできる。 https://www.facebook.com/visitjapan2010 バスのラッピング広告、地下鉄での交通広告、オンラインでの広告を実施した。20 歳~30 歳 代独身女性層をメインターゲットに、春のイメージをモチーフとして掲出した。 バスラッピング広告 電子ブック(西日本編) 【マレーシア】 2月の市場動向トピックス 前年同月比 36.8%増と、好調に推移 2 月の訪日マレーシア人は、前年同月比 36.8%増の1万 9,300 人を記録した。好調に推移し た要因としては、以下が挙げられる。 ① 継続的な現地のプロモーションが訪日数増加を下支え ゴールデンルート、北海道のほか、中部地方や九州地方への新たなルート開発に力をい れている。2 月発のツアーでは北陸を含む商品も販売されており、地方誘致のプロモーショ ンが功を奏している。 ② 旧正月休暇(2 月 19 日~22 日) 旧正月休暇に伴い、中華系マレーシア人を中心に旅行需要が増加した。スノーレジャーを 目的とする北海道や、ゴールデンルートに飛騨高山を組み込んだツアーが人気である。旅 行会社へのヒアリングでは、前年同月比 10%~30%増の売上を記録しているとの声も聞か れた。 2月の主なプロモーション活動 ムスリム旅行者に向けた情報発信ツールであるガイドブック「Japan Travel Guide for Muslim Visitors」ウェブ版の掲載情報を更新した。日本各地のモスク情報や人気ブロガーの記事、 「MATTA Fair」に向けたムスリム対応訪日旅行商品の情報などを追加し、より適切な情報を 豊富に発信することで、マレーシアからのムスリム旅行者数の拡大を狙う。 メディア招請による訪日取材記事が、新聞、雑誌等の 6 媒体に掲載された。記事に合わせて 3 月の「MATTA フェア」における共同広告を掲載し、消費者の購買意欲の喚起を図った。 ムスリムブロガーによる訪日体験記事 メディア招請記事と共同広告の同時出稿(一例) 【インドネシア】 2月の市場動向トピックス 前年同月比 24.1%増で、2 月として過去最高を記録 2 月の訪日インドネシア人数は、前年同月比 24.1%増の 8,100 人で、2 月として過去最高を 記録した。好調に推移した背景には、以下が挙げられる。 ① VJ 事業の一環として、昨年末から特別料金を提供する航空会社との共同広告を実施し た。格安の航空券の販売により、閑散期である 1 月~2 月の個人旅行層の需要喚起に 貢献した。 ② 1 月に続き、インセンティブ旅行が好調である。2 月はさっぽろ雪まつりもあり、北海道ツアー の催行が目立った。ギブアウェイを提供するなど、JNTO ジャカルタ事務所としても支援を行 った。 2月の主なプロモーション活動 閑散期対策として、特別料金を提供する航空会社 3 社(日本航空、キャセイ・パシフィック航 空、マレーシア航空)と共同広告を実施した。インドネシアで最大の発行部数を誇る一般紙 Kompas に各社と新聞広告を実施したほか、特別料金を紹介する期間限定のキャンペーン サイト(http://www.ayokejepang.com/)を立ち上げ、バナー広告によるウェブサイトへの誘導、 航空券購入の促進を図った。 2 月 26 日~3 月 1 日、ジャカルタ市内のショッピングモールで開催された、ガルーダ・インドネシ ア航空主催の旅行フェア「Garuda Travel Experience」に協力し、JNTO 職員によるトークショ ーを実施した。トークショーでは、来場者に対し春や夏の訪日旅行の魅力を紹介したほか、 2014 年 12 月から開始した査証免除についての情報発信を行った。 航空会社との共同広告 「Garuda Travel Experience」 キャンペーンサイトへのバナー広告 トークショーの様子 【豪州】 2月の市場動向トピックス 2 月として過去最高を記録 2 月は前年同月比 14.0%増の 3 万 300 人が訪日し、2 月として過去最高の訪日豪州人数と なった(これまでの 2 月過去最高は 2014 年の 2 万 6,589 人)。スノーレジャーを目的とした訪 日は夏休みのある 1 月がピークだが、スノーレジャーの環境としては 1 月と変わらない 2 月もオ ンシーズンであり、好調に推移した。 カンタス航空、8 月以降の路線計画を決定 カンタス航空は昨年 12 月に、現在のシドニー~成田便(週 7 便)を今年の 8 月からシドニー ~羽田便(週 7 便)運航に替え、ブリスベン~成田便を週 4 便で新規就航することとしていた が、再度の発表でブリスベン~成田便の運航を週 4 便から週 7 便のデイリー運航へと変更す ることを明らかにした。 2月の主なプロモーション活動 2 月 7 日~8 日、メルボルンにて開催されたオーストラリア最大手の旅行会社 Flight Centre 主催の旅行博「Travel Expo」(2 日間の来場者数 2 万 2,000 人)に VJ ブースを出展し、訪 日プロモーションを行った。また、旅行博の翌日には、現地旅行会社を対象とした訪日旅行セミ ナーを開催し、旅行会社やメディアなど 77 名が参加した。広島県、沖縄県、東京都、安比高原 などによるプレゼンテーションのほか、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンもブースを出展し、現地旅行 会社との商談やネットワーキングを実施した。 2 月 24 日~25 日、コンベンション専門見本市「Asia Pacific Incentives and Meeting Expo2015」 にブースを出展し、、MICE デスティネーションとしての日本、および日本観光の PR を行った。アジ ア・オセアニア地域を中心とする国際会議主催者、およびインセンティブ旅行企画担当者がバイヤ ーとして一堂に会する見本市であり、今年は共同出展者を含む計 7 団体での参加となった。ハ ッピーアワーでの寿司職人による握りパフォーマンスや、ネットワーキングイベントとして日本酒の試 飲会を実施するなど、バイヤーの注目を集めた。商談のなかでは、1 年~2 年以内にインセンティブ や企業会議を実施予定という話も多く、MICE デスティネーションとしての関心の高まりが感じられ た。 Travel Expo Melbourne の様子 訪日旅行セミナーの様子 AIME2015 の日本ブース 【米国】 2月の市場動向トピックス 2 月の訪日米国人数 5 万 9,200 人、2 月として過去最高を記録 2 月は前年同月比 13.8%増と、2 桁台の伸びを示し、2 月としての過去最高を記録した。円安 の継続や、ウェブサイトなどでの閑散期プロモーションが奏功し、訪日需要の喚起に繋がった。 2月の主なプロモーション活動 2 月 18 日~20 日、ニューヨークのグランド・セントラル・ターミナル構内で、一般消費者向け訪 日観光プロモーションイベント「Japan Week」を開催した。『デパ地下を通じた日本各地の魅 力の発信』をコンセプトに、お弁当、お菓子、小物、服飾品などを展示販売した。また、観光 情報の発信や伝統文化紹介に加え、ハネムーン需要の喚起や和装文化の紹介を目的とし た婚礼衣装の着付け、鎧のフォトセッション、日本酒の試飲などを実施し、3 日間で 40 万人 を集客した。The New York Times 紙、Food & Wine 誌など主要媒体の取材があったほか、 4 回目の開催ということで日本のメディアの関心も高く、日本の報道番組などでも紹介され た。 2 月 21 日~22 日、カリフォルニア州ロングビーチで、一般消費者向け旅行博「ロサンゼルス・ トラベル・アンド・アドベンチャー・ショー2015」が開催され、VJ 事業として出展した。事業パート ナー15 社とともに日本パビリオンを形成して PR を実施し、2 日間で延べ 1 万 8,000 人以上が パビリオンを訪れた。国立公園の PR ブースを運営した環境省をはじめ、独自ブースを設けた JR 東海や東京都とも連携し、オールジャパンによる訪日プロモーション展開を図った。 「Japan Week」デパ地下開催の様子 「ロサンゼルス・トラベル・アンド・アドベンチャー・ショー」 日本パビリオン周辺の様子 【カナダ】 2月の市場動向トピックス 訪日カナダ人数、2 月として過去最高を記録 2 月の訪日カナダ人数は 42.7%増の 1 万 6,300 人と、2 月としての過去最高を記録した。カナ ダの海外旅行市場が好調で、プロモーション効果が出やすい状況となっている。旧正月休暇 に合わせて里帰りした中華系カナダ人の日本への立ち寄りなどが、2 月の増加に繋がった。 好調な海外旅行市場 カナダ経済好調の背景もあり、カナダ人の海外旅行市場が好調である。2014 年のカナダから の海外旅行者数(米国を除く)は、前年比 9.6%増の 1,051 万人と好調に推移した。 2月の主なプロモーション活動 在トロント日本国総領事館との連携で、アウトドア見本市「The Outdoor Adventure Show」 に VJ ブースを出展し、共同出展者 8 団体とともに、現地一般消費者に対し訪日旅行情報 を提供した。同時にスキーをテーマにしたセミナーを開催するなど、日本の自然やアウトドア活 動の魅力についてのプロモーションを行った。 2 月 7 日カルガリー、21 日バンクーバーにて、カナダの大手旅行会社 Flight Centre が主催す る旅行博に VJ ブースを出展し、訪日 PR を行った。カルガリー、バンクーバー両会場とも多くの 来場者がVJブースを訪れ、訪日旅行に関する質問などが寄せられた。 「The Outdoor Adventure Show」の様子 訪日セミナーの様子 【英国】 2月の市場動向トピックス 2 月として過去最高の訪日英国人数 2 月の訪日英国人は 1 万 7,800 人と、これまで 2 月として過去最高であった 2005 年(1 万 7,644 人)を超え、リーマンショック以前の水準を上回った。航空会社との共同プロモーション、 テレビ番組や新聞などの現地メディアでの継続的な露出が奏功した。 2月の主なプロモーション活動 ロンドン事務所にて取材の支援を行った結果、2 月も様々な媒体で日本各地が紹介された。 「Times」には家族旅行をテーマにした記事、「The Daily Telegraph」にはスキーをテーマにした 記事が掲載された。 ロンドン事務所の Facebook ページにて、1等賞品が日本行き航空券の懸賞キャンペーンを 実施した。約1カ月のキャンペーン期間で、4 万 3,000 件の応募があるなど、盛り上がりをみせ た。 今年度より潜在市場としてプロモーションを実施しているイスラエルにて、在外公館と連携し旅 行博「IMTM」に VJ ブースを出展し、訪日プロモーションを実施した。 「The Daily Telegraph」記事 【フランス】 2月の市場動向トピックス 2 月も過去最高を記録 2 月の訪日フランス人数は前年同月比 35.1%増の 1 万 2,000 人で、2 月として初めて 1 万人 を突破し、2 月としての過去最高を記録した。昨年 3 月下旬の新規就航に伴う航空路線網 の充実と、これまでの各種プロモーションの成果が、訪日フランス人数の拡大に寄与している。 2月の主なプロモーション活動 訪日旅行促進のために、航空会社との共同でプロモーションを行った。パリ市内地下鉄 150 カ所への大型ポスター掲出、新聞(Le Figaro)、オンライン料金比較サイト(Liligo)、フランス パン袋(パリおよび南仏のパン屋 174 店舗にて 17 万 4,000 枚使用)など、同時期に様々な 媒体で露出を高め、相乗効果を狙った総合的なプロモーションを実施した。 2 月 27 日~3 月 1 日、フランス中東部に位置する都市・リヨンで開催された旅行博「Salon du Tourisme Mahana (Lyon) 2015」に共同出展者 2 社と共に出展し、訪日プロモーションを行っ た。和傘と桜をあしらった VJ ブースは、プレスとジャーナリストが投票する「ブース最優秀賞」を 受賞するなど、多くの来場者の目を引き、多数の来場者でにぎわった。 航空会社との共同プロモーション例 「Salon du Tourisme Mahana (Lyon) 2015」 VJ ブースの様子 【ドイツ】 2月の市場動向トピックス 訪日ドイツ人数、前年同月比 9.4%増の 9,800 人を記録 2 月の訪日ドイツ人数は前年同月比 9.4%増の 9,800 人で、1 桁の伸びに落ち着いたものの、 各月の過去最高を 11 カ月連続して記録しており、好調に推移している。 2月の主なプロモーション活動 ドイツ第 2 の人口を誇るハンブルク、第 3 の都市ミュンヘンで開催された見本市「Reisen Hamburg」、「f.re.e Muenchen」に出展した。ハンブルグは 5 日間、ミュンヘンは 6 日間の実施 期間に、それぞれ日本ブースへ 1,300 人、1,850 人の来場者が訪れた。ハンブルグでの来場者 の多くはシニア層で、日本の一般観光情報を熱心に収集するとともに、パッケージツアーの情 報を求める姿が見られた。一方、ミュンヘンでは、具体的な情報収集を目的とした来場者が 多く、ハイキングやキャンピング、自然探索などのアウトドアアクティビティに関する問合せも多く 寄せられた。 新たなルートの訪日旅行商品造成を目的として、新幹線が開通する北陸地域を目玉に旅 行会社の招請を行った。また、北海道(道東)の冬の自然の魅力を紹介するプレストリップを 実施した。 訪日需要の喚起と販売促進を図るため、フィンエアーとの共同広告を行った。オンラインでバナ ー広告を掲出したほか、特設サイト(welcome-japan.jp)において航空券のあたる懸賞キャン ペーンも実施した。YouTube でのプレロール広告の視聴は 8 万 4,000 回におよび、好調であっ た。 ハンブルクで開催された「Reisen Hamburg」 ミュンヘンで開催された「f.re.e Munchen」