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2013年9月/市場動向トピックス

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2013年9月/市場動向トピックス
【韓国】
9月の市場動向トピックス

放射能汚染と食の安全に対する不安感
先月に続き、韓国では放射能汚染水漏れに関するニュースが報道された。日本の水産物の
販売不振が続くなか、韓国政府によって福島県など 8 県の水産物輸入禁止の措置が取られ
た。不安感を払拭するため、引き続き在外公館等と連携し、日本の安全性を情報発信して
いく。

「秋夕(チュソク)」の大型連休
今年は秋夕(韓国のお盆)が土日と合わせ 5 連休となり、さらに直前の 2 日間の休暇を取れ
ば 9 連休となったため、多くの韓国人が外国旅行に出かけ、訪日旅行者数増加の後押しとな
った。

航空会社などによるキャンペーン価格での販売
日本と韓国間の航空便運航数が増加して、座席供給数が拡大した一方で、訪韓日本人
数と訪日韓国人数はともに伸び悩むなか、乗客確保のため LCC によるキャンペーン価格での
航空券販売が行われ、大手航空会社の運賃も低価格で推移している。
9月の主なプロモーション活動

仁川-成田便を利用した訪日旅行商品の販売促進のため、地下鉄動画広告の支援や、
カフェとのタイアップ・キャンペーンを行い、旅行商品の露出を図った。また、航空会社と釜山-
関西便の新規就航記念とし、ウェブサイト上でプレゼントキャンペーンを行った。

旅行会社、ホテル予約ウェブサイト、航空会社、クルーズ会社への支援を行う共同広告として、
テレビショッピング、新聞広告、交通広告等を掲出し、訪日旅行促進を図った。あわせて、
J-Route ウェブサイト上に旅行商品ページを設置し、共同広告支援商品への誘導を図った。
青森旅行商品の共同広告
航空会社とのプレゼントキャンペーン
【中国】
9月の市場動向トピックス

旅遊法施行前の駆け込み需要の発生
10 月 1 日から施行される旅遊法により、10 月以降の団体旅行価格の上昇が見込まれ、9
月は価格上昇前の旅行需要の高まりが一部都市で見られ、中秋節休暇(9 月 19 日~21
日)を利用したツアーが盛況となった。訪日旅行に関しては、旅遊法による価格上昇が小さい
ことから、10 月に入ってからの旅行手控えの様子は特に見られない。

訪日旅行自粛・忌避ムードの払拭
日中関係が冷え込んだ 2012 年 9 月から約 1 年が経過したが、今年の 9 月には特に混乱は
発生しなかった。個人旅行の堅調な伸びに加え、減少していた団体旅行にも回復の兆しが
見られる。
9月の主なプロモーション活動

9 月 5 日~8 日の 4 日間、天津で開催された「天津旅遊産業博覧会」にジェトロと連携し、
ブースを出展した。来場客からは、査証や個人旅行に関する質問が寄せられた。

6 月~8 月の 3 カ月間、中国 11 都市(北京市、青島市、大連市、瀋陽市、上海市、杭州
市、南京市、成都市、重慶市、広州市、深セン市)の大手旅行会社 45 社を対象に、
「2013 年夏季セールスコンテスト」を実施した。各社の販売成績優秀者 70 名を、10 月下旬
に北海道もしくは沖縄の視察に招請する。

VJ 簡体字キャンペーンサイト「Go! 我的日本自由行」を開設し、All About の専門家による
「プロガイドがお勧めするテーマ別 FIT コース」コーナーや、季節の特集記事、個人旅行 FAQ を
掲 載 し 、 FIT 向 け 情 報 提 供 を 強 化 す る 。 10 月 以 降 も コ ン テ ン ツ を 充 実 さ せ て い く 。
http://www.welcome2japan.cn/vj2013/
VJ キャンペーンサイト「Go! 我的日本自由行」
【台湾】
9月の市場動向トピックス

中秋節で海外旅行は好調
円高の是正による訪日旅行の割安感やショッピング需要喚起、観光庁・自治体・民間などの
プロモーション展開により、訪日旅行人気は引き続き高い伸びを維持している。9 月 19 日~
22 日の 4 日間は中秋節の連休となり、この前後の旅行需要が増加したことも、9 月の好調要
因となった。日本以外では、タイ、シンガポールへの渡航者は順調に推移しているが、フィリピン、
インドネシア、韓国は伸び悩んだ。

日本商品の多様化
訪日旅行者の急増を受けて、旅行会社各社でテーマ性のある新たな訪日ツアー商品が展
開されてきている。マラソンやサイクリング、登山などのアクティビティ参加型、アニメや漫画、ミシ
ュランのレストラン巡りなど新テーマのツアー商品のほか、高級温泉ツアーや、スポーツ観戦ツア
ーなどユニークな商品が販売されている。
9月の主なプロモーション活動

台湾の司会者兼タレント、侯昌明(ホウ・チャンミン)一家が出演し、仙台を紹介するプロモ-
ション映像を制作され、台中で一般消費者向けに放映イベント、トークショーを実施した。また、
VJ 台湾サイトや台湾 Yahoo の旅行ページで、訪日旅行の特集ページを制作し、各地域ごと
のモデルルートやブロガー記事などを紹介した。

上記映像の露出と合わせて、仙台をテーマとしたバス車体広告や、主要紙、旅行誌での記
事広告を掲出し、多角的なメディア露出を図った。

台湾の教育関係者を対象に、訪日教育旅行説明会を実施した。日本から参加した 36 道
府県の自治体・学校関係者ブースを台湾関係者が訪問し、具体的な訪日計画についての
相談を行った。
仙台プロモ映像の 1 コマ
東北地方の広告(一例)
【香港】
9月の市場動向トピックス

1 月から 9 月までの累計で、2012 年の訪日香港人数を上回る
旅行会社へのヒアリングでは、円高の是正により、前年同月比で送客数が 30%以上増加し
たと回答した旅行会社が多かった。この背景には、9 月は旅行のオフシーズンであるものの、シ
ョッピングを目的とした都市滞在型の訪日旅行の人気が若者を中心に高まったとのことであっ
た。

中秋節、国慶節の前倒し休暇
2012 年の中秋節は 10 月 1 日であったが、今年の中秋節は 9 月 20 日(金)であり、土日を
含めると 3 連休となった。旅行会社へのヒアリングでは、この 3 連休を含んだ期間の訪日旅行
の人気が高く、また 9 月 30 日(月)を休むと前週の土日と国慶節(10 月 1 日)を合せて 4 連
休となり、この連休を利用した訪日旅行者も多かった。

LCC の増便に伴い、日本が更に手軽な旅行先に
ピーチ・アビエーションが 9 月 1 日から 10 月 27 日まで、週末に 1 往復 2 便を増便し、(週末
ダブルデイリー化)し、割安な航空券により、更に日本が手軽な旅行先となった。
9月の主なプロモーション活動

VJ キャンペーンサイトで、アンケートに参加した方を対象に、日本行の往復航空券ペアチケッ
トやテーマパーク入場券等を抽選でプレゼントするなどのラッキードローキャンペーンを実施して
いる(キャンペーン期間:7 月 3 日~10 月 31 日)。

VJ キャンペーンウェブサイト上で、「Japan Gourmet Photo Contest」を実施している。日本ら
しい食べ物の写真を投稿し、優秀者には賞品を授与する(キャンペーン期間:9 月 19 日~2
月 28 日)。

旅行会社 8 社と、秋の鉄道旅行やドライブ旅行の促進を狙い、「Rail&Drive」をテーマに、共
同広告を実施した(9 月 15 日~10 月 31 日)。
「Japan Gourmet Photo Contest」ページ
旅行雑誌へ掲出した秋の広告
【タイ】
9月の市場動向トピックス

インセンティブ旅行の催行
10 月は学校の中期休暇などがあることから訪日旅行が増える時期であり、旅行シーズンに入
る前の 9 月にインセンティブ旅行を催行する企業が多く見られた。行き先としては、東京や京
都を周るゴールデンルートが 5 本、北海道が 2 本、沖縄が 1 本であった。業種としては、電気
メーカー2 社、化学メーカー2 社、その他教育関係、タイヤメーカー、広告関係、空調設備が
それぞれ 1 社ずつであった。最近では大学関係のインセンティブ旅行や政府関係(特に県単
位)のインセンティブ旅行も多くなってきている。政府関係のインセンティブ旅行の目的としては、
日本のごみ処理場、環境(特に ECO 関連)やリサイクル施設、さらに行政の町おこし視察の
人気が高くなってきている。

査証免除の認知の浸透
旅行会社へのヒアリングによると、査証の免除措置が始まった 7 月から約 3 ヶ月が経過し、航
空会社や旅行会社などの観光関連事業者に限らず、一般旅行者にも査証免除の認知が
浸透してきており、富裕層リピーターにも日本は訪問しやすい国であるという評判が定着してき
ている。
9月の主なプロモーション活動

東南アジア共通事業として、市場横断キャンペーンが開始し、ASEAN 共通キャンペーン特設
ウェブサイトが公開された。特設ウェブサイト上ではフォトコンテストキャンペーン「Fun Times in
Japan」を実施する。日本のテーマパークや観光地での写真やビデオを投稿し、優秀者には賞
品を授与する。
http://www.visitjapan.jp/ASEAN/en/

VJ 事業により、春の北海道を舞台にして撮影されたタイ人気女優で歌手の Noona(ヌーナー)
のミュージックビデオの撮影を支援しており、9 月 29 日に新曲ミニアルバムの発売記念ファンクラ
ブ向けイベントが開催された。メディアも取材に訪れ、多くの来場者で賑わった。ミニアルバムには、
北海道で撮影されたイメージ写真集が同封されており、Noona を通して一般消費者に北海道の
露出が図られた。
Noona のファンクラブ向け発売記念イベントの様子
フォトコンテストキャンペーンのページ
【シンガポール】
9月の市場動向トピックス

円高の是正、プロモーション効果の好影響が継続
円高是正の効果により、ツアー料金が昨年に比べ 10%程度値下がっており、訪日ツアー販
売が依然として好調である。訪日旅行取扱主要 5 社へのヒアリングによると、全ての会社で、
9 月の送客実績としては前年同月に比べ増加しているとの回答を得た。中には送客数が前
年同月比で 3 倍に増加したと回答した旅行会社もあった。円高是正効果に加え、訪日旅行
商品のバリエーションが増え、訪日旅行の魅力が高まっていることも理由として挙げられた。

放射能汚染水問題についての反応
旅行会社へのヒアリングでは、放射能汚染水の問題について、『日本に対する問い合わせが
減った』、『行先を他国に振り替える動きがみられる』といった懸念の声もあったが、9 月としては
過去最高の訪日外客数を記録した。引き続き、日本の安全性を情報発信し、最新情報の
提供を行っていく。
9月の主なプロモーション活動

東南アジア共通事業として、市場横断キャンペーンが開始した。ASEAN 共通キャンペーン特
設ウェブサイトを設置し、ウェブサイト上でテーマパークを中心とした日本の観光魅力を紹介す
るほか、フォトコンテストキャンペーンを開始した。キャンペーンに合わせて現地旅行会社との共
同広告を実施し、キャンペーンを広く告知するとともに、訪日旅行商品の露出を高め、さらな
る訪日旅行需要の拡大を狙う。
http://www.visitjapan.jp/ASEAN/en/

約 17 万 5 千人(2013 年 10 月時点)のファン数を持つ Facebook の日本ファンページを通じ
て、イベント、季節、食などの情報発信を行った。特に今後見ごろになる紅葉情報はファンか
ら好評で、日本の秋の魅力を強く訴求する内容であった。
Facebook での情報発信
ASEAN 共通キャンペーン特設ウェブサイト
【マレーシア】
9月の市場動向トピックス

査証免除の効果による閑散期の需要拡大
9 月は旅行のオフシーズンとなるが、7 月 1 日からの査証の免除措置を受け、今年は個人旅
行者を中心に増加している。LCC へのヒアリングによると、9 月の搭乗率は東京便、大阪便と
もに前年同月と比較して上昇している。更に 11 月、12 月の繁忙期に向けては、座席供給量
の逼迫が予想されている。

インセンティブ旅行の需要が拡大
査証の免除措置とともに、円高の是正、マレーシア・リンギットの対ユーロ安の影響により、日
本へのインセンティブ旅行の需要が拡大している。旅行会社へのヒアリングによると、インセンテ
ィブ旅行を実施する企業からの問い合わせは増加傾向で、9 月に催行された訪日インセンティ
ブ旅行も昨年と比較して増加した。
9月の主なプロモーション活動

9 月 6 日~8 日、クアラルンプールにおいて「MATTA Fair KL 2013」(来場者総数 86,867 人)
が開催され、VJ 事業として 18 団体の共同出展者とともにジャパン・パビリオンを形成した。7
月から実施された査証免除の案内コーナーと、ムスリム専用コーナーの設置を日本パビリオン
の目玉に訪日プロモーションを行い、査証案内コーナーでは、3 日間で 2,500 件もの問い合わ
せを受けた。ムスリム専用コーナーでは、日本のムスリム旅行者への対応の受け皿が整ってき
たことを強く訴求したと同時に、更なる受け入れ態勢の充実の必要性を再認識した。
大勢の来場者で賑わうジャパンパビリオン(左)、ムスリム案内コーナー(中央)、在馬日本大使館の協力による査証案内コーナー

9 月 9 日より、訪日旅行者の拡大が期待される 3 都市(コタキナバル、クアラルンプール、ペナ
ン)にて、現地旅行会社・メディアと、日本側参加者(自治体、旅行会社、ホテルなど)による
旅行会社向けの商談会を開催した。クアラルンプールでは、午前中は教育旅行、午後は一
般観光旅行のセミナーと商談会を実施した。各都市によって訪日旅行に対する熟知度が異
なるが、特にペナンの旅行会社は情報収集に熱心で、マレーシア第 2 の市場としてペナンへの
セールス強化の意向を示していた日本側参加者も多かった。
(右)
コタキナバルでのセミナー・商談会(左)、クアラルンプールでのセミナー・商談会(中央)、ペナンでのセミナー・商談会(右)
(左)、ムスリム案内コーナー(中央)、在馬日本大使館の協力による査証案内コーナー(右)
【インドネシア】
9月の市場動向トピックス

LCC を利用した個人旅行者の伸長
インドネシアからの訪日旅行は、団体旅行が中心の市場である。旅行会社へのヒアリングによ
ると、ジャカルタ都市圏だけではなく地方都市から LCC を利用した個人旅行での訪日旅行も
伸びてきている。

共同広告による需要喚起
主要な旅行会社 8 社と計 9 回の共同広告を最大日刊紙「Kompas」で実施しており、広告
出稿日には旅行会社への問合せおよび申込みが増加した。訪日旅行商品の露出が集中
的に増え、訪日意欲を高める効果があった。

為替レートの影響
一方で、2013 年 5 月以降、インドネシア・ルピアの相場は対ドル・対円ともに下落を続けてい
る。(インドネシアでは団体ツアー、航空券などの旅行商品は米ドルで販売されている。)その
ため、一般消費者の間では海外旅行商品の買い控え傾向が見られており、相対的に高価
格商品にあたる訪日旅行についても一部影響を与えている。旅行会社へのヒアリングによると、
訪日旅行商品の販売状況としては、前年比増を維持してはいるものの、伸びを抑制する要
因となっている。
9月の主なプロモーション活動

9 月 1 日~8 日にジャカルタ市内で開催された「ジャカルタ日本祭り」(主催:ジャカルタ日本祭
り実行委員会)に共同出展者 8 団体とともに合同で VJ ブースを設置し、訪日旅行のバーチ
ャル映像体験、展示パネル、誘客パンフレットなどで、情報提供および訪日旅行の商品を紹
介した。

9 月 13 日~15 日にジャカルタ市内で開催された「ガルーダトラベルフェア」に VJ ブースを設置
し、日本の秋・冬シーズンの魅力を中心とした訪日旅行の情報提供、および 11 月から就航
するジャカルタ-関西空港便を利用した訪日旅行商品などの販売支援を行った。
「ジャカルタ日本祭り」VJ ブースの様子
「ガルーダトラベルフェア」VJ ブースの様子
【豪州】
9月の市場動向トピックス

豪州の教育旅行
9 月はスクールホリディのシーズンであり、日本語学習者による訪日教育旅行のピークシーズン
にあたる。昨年は震災の影響により、教育旅行を見送った学校と実施した学校に二分された
が、旅行会社へのヒアリングによると、全体的に今年の教育旅行は伸びた。
9月の主なプロモーション活動

共同広告事業の一環として、有力紙 2 紙で日本特集号が掲載され、日本食や温泉、スキ
ーやゴルフなど様々なコンテンツが取り上げられた。その他に、雑誌にて共同広告を実施し、
業界紙 2 誌で日本特集号が掲載された。日本の露出が増え、冬から春にかけての訪日旅
行の需要拡大が期待される。

JNTO シドニー事務所とシドニー国際空港との共同事業で、訪日旅行者向けに日本観光の
ウェブサイトを制作した。9 月 2 日から 1 年間、シドニー国際空港ウェブサイト内で公開される。
これから訪日する旅行者向けに、日本の観光情報やイベント情報、天気、宿泊、レンタカー
の情報などが掲載されている。
http://www.sydneyairport.com.au/prepare/travel-guides/japan.aspx

9 月 10 日にシドニー、12 日にメルボルンにおいて、現地旅行会社を対象にした訪日旅行セミナ
ーを開催した。シドニーで 104 名、メルボルンで 66 名が参加し、JNTO とともに東京都、大阪府、
京都府、富山県、高山市、広島市のプレゼンテーションが行われた。文化パフォーマンスとしてよさ
こいソーランが披露された後、交流会では各自治体のブースに多くの旅行会社が情報を求め、各
地の観光プロモーションを実施した。
シドニーセミナーの様子
「Sydney Morning Herald」
での日本特集号
シドニー空港の訪日ランディングページ
【米国】
9月の市場動向トピックス

環境要因と VJ プロモーションの相乗効果
VJ 事業による継続的なプロモーション展開、航空座席供給量の増加に加え、9 月の旅行の
手配時期である 3 カ月~6 カ月前はここ数年で最も円高が是正された傾向にあった。9 月は
夏の旅行シーズンが明け、例年米国人の外国旅行が落ち込む時期であるが、これらの相乗
効果により訪日米国人旅行者数は前年同月比 14.2%増と、同 14.5%増を記録した 7 月に
次ぐ大きな伸びに繋がった。
9月の主なプロモーション活動

日本の多角的な魅力の紹介と、VJ 米国ブログページへのアクセス増加を目的とし、米国ブロ
グページ上で懸賞事業「ONLY IN JAPAN Sweepstakes」を展開した。テーマの異なる 6 種
類の訪日旅行で、「Heritage」、「Modern」、「Gourmet」、「Pop Culture」、「Luxury」、
「Outdoor」の各テーマに沿った映像と共に、訪日旅行の魅力を紹介した。キャンペーンの周
知は、VJ米国 Facebook と Google+への記事掲載、旅行雑誌「Travel & Leisure」、及び
「National Geographic Traveler」オンライン版へのバナー掲載により行い、キャンペーンが終了
した 9 月末時点で 2 万人強が懸賞に応募、各映像の閲覧数の合計は 1 万 8 千回に上っ
た。作成した映像は、現在 YouTube の VJ チャネル(米国)で閲覧可能:
www.youtube.com/visitjapanusa

メインストリーム系大手旅行会社で、富裕層向けの旅行商品を取り扱う Collet Vacations と
共同プロモーション(DM と E メールによる情報発信)を行った。

富裕層旅行手配エージェントを対象とした旅行博「Luxury Travel Exchange 2013(LTX)」に
VJ 事業として出展し、航空会社、旅行会社、ホテル、自治体の計 9 団体と共に、訪日旅行
セミナーを実施するとともに、商談会を行った。

観光庁、JNTO と在メ キシコ 大使館の連携事業として、中南米最大の国際旅行博
「FITA2013」にジャパンブースを出展し、現地一般消費者及び業界関係者に対し、訪日旅
行情報を提供した。今後、有力メディア及び旅行会社を対象とした招請事業の実施を予定
している。
「FITA 2013」の様子
Collet Vacations との共同事業(DM)
「ONLY IN JAPAN Sweepstakes」
ウェブサイト
「LTX 2013」 セミナー会場
【カナダ】
9月の市場動向トピックス

航空会社のキャンペーン運賃の設定
エア・カナダは 9 月 16 日から、VJ 事業の共同広告により、カナダ発日本往復のプロモーション
運賃を設定し、キャンペーンを開始した。このキャンペーンによる航空券に反応して、米系など
の航空会社が航空券の価格を引き下げるなど、訪日旅行の促進に向けて、利用者には訪
日旅行をしやすい動きが出てきたほか、東日本大震災(2011 年 3 月)以降で最も割安感の
ある航空運賃により、訪日旅行の需要が喚起されると期待される。
9月の主なプロモーション活動

9 月 16 日から 3 週間にわたって、エア・カナダとの共同広告キャンペーンを一般消費者を対象
に展開した。就航都市のトロント、カルガリー、バンクーバーの 3 都市を中心に、主要紙
「Toronto Star」、「Calgary Herald」、「Vancouver Sun」、フリーペーパー「Metro」、フランス
語紙「Toronto L’Express」等の印刷媒体に加えて、エア・カナダの週刊メールマガジン「web
Saver」等のオンライン媒体に共同広告を掲載し、10 月~12 月の送客に向けて訪日旅客需
要の喚起を図った。

高野山、熊野古道に関する記事が 10 ページにわたってエア・カナダ機内誌 9 月号に掲載され
た。JNTO トロント事務所は、同紙記者を地方自治体へ紹介するなど、同取材に協力し、
記事の掲載の充実を図った。
エア・カナダとの共同広告
エア・カナダ機内誌『enRoute』9 月号記事
【英国】
9月の市場動向トピックス

英国市場における訪日旅行の商品販売市況
旅行会社へのヒアリングによると、9 月の訪日旅行の販売実績は前年比増のところが多く、10
月発の予約も好調で昨年以上の予約が既に入っており、また日本商品を中心に取り扱う旅
行会社によると販売実績は過去最高記録に近い、というコメントもあった。桜の時期、夏休み
に続くピーク期である秋の紅葉シーズンでの訪日旅行者の増加に期待している。
9月の主なプロモーション活動

9 月 1 日より、キャセイパシフィック航空と英国の主要フリーペーパーである「Metro」、「Evening
Standard」及び旅行ガイドブック「Lonely Planet」のオンライン版にて共同広告を実施した。キ
ャセイパシフィック航空からは日本行 529 英ポンド~、という料金で航空券を発売(渡航期間
は 11 月~)。また 9 月中旬からは現地旅行会社 2 社と同媒体で共同広告を展開。ディスカ
ウントなど特典を用意し、訪日旅行をアピールした。

9 月 24 日に、富裕層向けパッケージ旅行や個人旅行の手配などを行う老舗旅行会社の店
舗勤務スタッフを対象に、トレーニングイベントを実施した。同社とは 2014 年 1 月に共同広告
を実施する予定であり、それに先駆けて日本に対する知識の向上を図る目的で実施した。
『都内での交通費(パス)や JR パスなどの存在を知り、"日本=高い"という印象が変わっ
た』『トップクラスのスキーリゾートやトロピカルなビーチがあることを知った』など様々な反応があり、
今回のトレーニングを経て訪日旅行の商品販売や手配に自信がついたという人も見られた。
トレーニングイベントの風景
航空会社、旅行会社との共同広告
【フランス】
9月の市場動向トピックス

訪日旅行商品の好調な売れ行き
旅行会社へのヒアリングによると、今年 1 月以降、全体的に訪日旅行商品の販売は好調で
ある。ある旅行会社では、2010 年を上回る販売実績を達成しており、訪日旅行商品の販売
強化のため、販売員の数を今夏から 4 名から 8 名に増員するなどをして、更なる訪日旅行商
品販売に意欲を示している。

フランス旅行市場を取り巻く国際情勢
シリア問題や、イラン問題などのフランスと結びつきの強い中東・アフリカ地域で紛争発生の火
種が依然としてくすぶっており、関連する報道の影響により、フランス国内でも不安感が浸透し
ている。紛争、テロなどへの不安によるフランス人の海外旅行への影響を、引き続き注視して
いく。
9月の主なプロモーション活動

フランスの主要一般向け旅行雑誌「Grands Reportages」の 9 月号に、信州・木曽路の特集
が 12 ページにわたって掲載された。JNTOパリ事務所にて、取材調整や自治体への協力依
頼等の支援を行った。

JR九州が 10 月 15 日からクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」の運行を開始することに合わ
せ、9 月下旬に欧州のメディアを対象とした視察ツアーを実施した。JNTO パリ事務所、ロンド
ン事務所、フランクフルト事務所にて視察ツアーに参加するメディア選定を支援した。
「Grands Reportages」9 月号の信州・木曽路特集
ななつ星 in 九州の前で取材に応じる
欧州メディアとJR九州関係者
【ドイツ】
9月の市場動向トピックス

旅行会社の訪日ツアーの販売好調
ドイツの旅行会社の訪日ツアーでは、秋が春の桜ツアーと並び商品ラインアップが最も豊富な
時期である。旅行会社へのヒアリングによると、今年は特に訪日旅行商品の販売状況が好
調で、各社の予約状況は前年同月と比較して大幅に増加している。また、9 月 22 日にドイツ
連邦議会選挙が実施されたことにより、外国旅行が控えられる傾向が見られたとのコメントも
あったが、訪日旅行者数は 9 月として過去最高を記録した。
9月の主なプロモーション活動

9 月 25 日~10 月 3 日の日程で、旅行会社と連携して、メディア対象の訪日視察ツアーの支
援を実施した。ドイツ全土から招請した記者 5 名は、福岡県、熊本県、長崎県の各所を視
察した。

9 月 24 日~27 日にハンブルグで開催されたクルーズ関係の展示会「Seatrade Europe」に出
展した。当展示会は 2 年毎に開催されており、今年は世界 40 カ国から 150 以上の出展者が
参加した。東アジアからの出展は日本だけということもあり、沖縄県のブースとともにクルーズ業
界関係者で賑わった。クルーズ会社へのヒアリングによると、東日本大震災を機に日本への寄
港は一時休止していたが、2014 年以降ワールドクルーズ、アジアクルーズの一環で日本への
寄港を実現させたい意向を持っている。
「Seatrade Europe」での商談の様子
「Seatrade Europe」での VJ ブースの様子
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