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東北農業研究 (TOhOku Agric Res)35,251-252(1984) ダ イ コ ン の 空 ど う 症 に 関 す る 研 究 窒素の 施肥量 について 第 2報 岩瀬 利 巳・ 大場 貞信 (青 森県畑作園芸試験場) Studies on “HOl10w Root" Diorder of Radお h 2 Amount oF nitrogen application Toshimi lwFsc and Sadanobu OBA (Aomori Field Crops and Hortlcultural Experiment station) 1 は し が " き 耕種概要 供試品種 空 どう症の発生はダイ コンの商品価値を損 なうと して , 産地では早 くから問題視されてお り試験例が多 い。 しか も, り"。 播種期 :7月 23日 。栽植密 とも 2″ /σ 。 3区 制 , 1区 175″ 。 2)基 肥及び追肥 試験 (昭 和 58年 ) その発生 原因や発生機 構及び防止対策 について ,多 くの提 1)試 験区の構成 案がなされて いるに もかかわ らず ,決 め手 となる説あるい は防止対策がな く,ま だ多 くの問題点をかかえて い る。 " 第 1報 では播種期と品種について検討 し,理 想系や白上 り系品種で発生 力多 く,6∼ 8月 播種 の “耐病総太り"は 播 1)。 種期が早 い はど発生 が多 くなる ことを報告 した 本報 で :“ 耐病総太 度 :う ね70",株 間25昴 ,571株 /α 。加里施肥量 :全 区 表 1参 照 耕種概要 供試品種 :“ 耐病総太 り"。 播種期 度 :う ね幅 33",湘間20",1515株 ″ (木 枠内)。 枠 の概要 :縦 2″ ,横 は ,窒 素 の施肥量 と施用方法 の違 いが空 どう発生 に及 ぼす 3 影響について検討 したので ,そ の概要を報告する。 :8月 /α 。 2日 。栽植密 2区 制 , 1区 13 ",深 さ60"。 “ 試験結果及び考察 (1)全 量基肥試験 2試 験 方 法 空どう発生率は ,窒 素 の基肥施用量 の増加 に伴 って高 く なる傾向が認め られ ,り ん酸の基肥 多施用区で最 も高か っ (1)全 量基肥試験 (昭 和 56年 ) 1)試 験区の構成 窒素 の施肥量 :1,2,3″ /′ (硫 安 )。 りん 酸 の施肥量 : 各 々2,4,6″ /α (過 石 )。 ホ ウ素 入 り高度 化成 (Nと し て):1,2.3″ /α (MMB S262号 )。 無施用区。 た。特に ,窒 素 の基肥施用量が 2″ /ι 以上になると,70 %以 上の高 い率で発生が認め られた (図 1)。 空 どうによる被害程度 (第 1報 参照 1))も 発生率 の推 移 と同様 の傾向を示 し,窒 素 の基肥施用量が増すにつ れ大き くなる傾向が認め られ ,り ん酸の基肥多施用区で最 も大き 試験 区の 構成 表 /a くな った 。特 に ,窒 素の基肥施用量が 2″ /σ 以上 の区で 区 番 は ,被 害程度が30以 上 とな り,商 品価値がな いと思われる ](│ま 基 肥 0 1 15 0 0 0 10 2 0 0 0 05 05 05 3 10 05 4 10 0 0 20 10 5 10 05 05 20 10 20 20 05 10 30 20 30 6 7 8 0 05 20 個体が多か った (図 2)。 0 0 0 0 また ,ホ ウ素入 り高度化成を用 いた場合に も,基 肥量が 増す にう れ ,発生率が高ま り被害程度が大き くなる傾向が み られ る (図 3,4)こ とか ら,空 ど う発生 はホウ素欠 乏 よりは,む しろ窒素過剰に起因 している もの と考え られる。 0)基 肥及び追肥試験 播種後25日 での空どう発生率は,基 肥量が多 い区で高 く, 播種後 15日 の追肥 によってやや 高 ま った (表 2)。 0 400 40 30 40 播種後 35日 では ,播 種後 25日 と同様 に ,基 肥量が多 い区 ほど発生率が高 く,基 肥量 0及 び 1″ /α の各区では追肥 によって更 に発生率が高まる傾向がみ られ た (表 2)。 号号 S S カ カ 安安 MC , , BU M D騒 種 ︰ 肥 ︰ の肥 助 肥 料 基 補 追 肥 注 0 2 67 力. 聯 聯 硫 0 区 区 嚇 9 ︲ ” は , 0 類 ︲ ︲ 0 , K20 合 計 25 0 P20, 収穫時の空 どう発生率は ,全 体 の施肥量が多 い区ほど高 く,基 肥量 o及 び1″ /α の各区では追肥量 の 増加 によ っ て更 に高まる傾向であった。また ,収 穫時の空どうによる -251- 東 北 農 業 研 究 (P2014り /a) (P2052均 /a) 図 1 35号 (1984) 第 (P205 6′ り/a) 室素及 び りん酸 の施 用 量 と空 ど う発生 率 (昭 56) 被 害 程 度 ///// 30 20 10 0 1 (P2052り /a) 図2 2 3 (P2056り /a) (P2054″ /a) 窒素及 び りん酸の施用量 と空 どうによる被害程度 ( 昭56) Om 発 生 50 率 0 0 1 ( 図3 2 N./rgla, MMB (N花 ′/a,MMB) ) MMB施 用量と空 どう 発生率 (昭 56) 図 4被 ¥着晨鼈 と空どうによる 被害程度は ,全 体の施肥量が多 いほど大き くな り,追 肥量 害程度が大き くなると考え られた。追肥については ,基 肥 の増加 に伴 って大きくなる傾向が認め られた。 この傾向は , 量が 1″ 基肥量 1り /α 2)。 空 ど うの発生 状 況 (昭 58) 空 洞の大 き さ は 種後 は種後 内 径 長 さ 収穫 時 25日 35日 ("露 ヽ (赫 ) 77 250 22 2 26 7 152 42 ' 23 1 17 6 25 ' 300 37 5 20 0 303 500 500 306 55 6 846 323 556 34 5 48 4 53 8 57 1 66 7 526 75 0 100 0 357 500 667 71 4 600 213 250 3 13 28 8 3 62 288 1 98 300 5 16 501 4 5 6 11 6 90 27 86 03 43 に害 度 (%) 空 よ程 区 番 1 23 45 6 7 89 ЮH 空 洞 発 生 率 4 143 288 233 ま 昭和 58年 は空どう発生 の極 めて少ない年であ ったが ,窒 94 50 328 420 て促 されるもの と考え られる。 58 44 347 442 504 725 140 0 /α 以 下の場合 は,追 肥量の増加 に伴 って空どう発 生率が高まり,空 どうによる被害程度が大きくな る ものと 考え られる。また ,基 肥量が 2り /α 以上の場合は ,空 ど うの発4及 び拡大が ,追 肥窒素よりはむ しろ基月 巴窒素 によっ 洞薇 表2 区で最 も顕著であった (表 素 の施肥量及び施用方法 の違 いによって ,空 どうの発生率 及びその程度 に明 らかな差異が認め られた。特に ,基 肥量 が 2″ /`以 上の場合及び基肥量が 1″ /α で も全体 の施 肥量が 3″ /α 以上の場合には ,発 生率が高まるだ けでは 25 0 26 8 68 8 20 0 なく,被 害程度力極 めて大きくなり,商 品価値が低下 した。 引 用 文 献 以上の結果か ら,空 どう発生及びその拡大は ,窒 素 の施 1)岩 瀬利 巳,富 田秀弘,大 場貞信 1982 ダイ コ ンの空 肥量 と深 くかかわ ってお り,基 肥量が多 くか つ全体 の施肥 どう症 に関す る研究 (第 1報 )東 北農業研究 が 多 くなるほど ,空 どう発生 率が高ま り,空 どうによる被 278 -252- 31:277-