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ニュース14号 - 全薬会議・道修町

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ニュース14号 - 全薬会議・道修町
全薬会議・道修町ニュース 第 14 号
2007 年 1 月
全薬道修町会長 2007 年 年頭のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。
大企業優遇、国民生活切り捨てのあべこべ政治が暴力的に推進され、
貧困と格差社会はますます深刻になってきました。国の薬業政策も国際競
争力強化の名の下にメガファーマの育成、強化を中心にした政策ばかりが
目に付きます。外資系といわれる企業からの政治献金も規制を緩和しようとの事。勝ち組優遇、負け組切り捨ての政治は
ますますエスカレートするでしょう。
全薬会議道修町では、昨年は、大阪府保険医協会の講師をお招きしての春の「医療制度改革」学習会、また大阪 C
型肝炎薬害訴訟原告の桑田さんをお招きしての秋の「薬害 C 型肝炎訴訟」の学習会、それを受けての薬害根絶に対す
る取り組み、また、「アステラス製薬仙頭史子さんの男女差別裁判」勝利への支援など働く労働者の生活と権利を守る運
動、憲法九条を守る「OM 九条の会」などの平和に対する取り組み等、色々な活動を行ってきました。また、このような運動
を通じ、大阪労連や大阪市中央区地域労組“こぶし”、大阪府保険医協会や保団連、民医連など、他組織との交流も年
を重ねるごとに広げる事が出来ました。
国民の生命と健康を守り、薬業関連企業で働く労働者の生活と権利を守る事を目的とする私達の活動は、今年も、ま
すます重要になってくるものと感じています。その為にも私達の職場やその周辺の方々はもちろんのこと、退職された
方々など多くの皆さんに職場を取り巻く現状を伝えつつ、全薬道修町の仲間を増やしながら、運動を引き続き強化しなけ
ればならないと考えております。
今年も「みんなで学び、みんなで話し合い、みんなで行動」を基本に、学習会の実施やニュースの発
行、全薬会議の厚生労働省交渉への参画、労働者の生活と権利を守る運動の先頭に立っている仲間の
皆さんとの協同、そしてもちろん仲間との交流会の開催等、取り組みを強めます。
皆様のより一層のご協力をお願い申し上げます。
アステラス製薬仙頭さん男女差別裁判 証人尋問 終わる !
証人調べの最終日となった 12 月 20 日、午前 10 時より大阪地裁大法廷において、傍聴者が法
廷外にあふれるなか、原告仙頭史子さんの証人尋問が行われました。
原告側弁護士による主尋問は2時間半に及び、被告側証言や陳述書の「嘘」や矛盾点を裁判
官にわかるように、証拠書類に基づき具体的かつ詳細に証言しました。特筆される内容は、営業
時代の上司である被告側証人が「個人の営業目標は無かった」と意図的に仙頭さんの実績を否
定した証言を、当時の営業会議で配られた個人別実績表に基づき「嘘」であると暴いたことが挙げられます。
これに対し被告側弁護士による 1 時間半の反対尋問は、特筆できる内容も無く想定内にとどまり、仙頭さんは非常に
落ち着いて切り抜けました。原告弁護団によれば、被告側弁護士は反対尋問でポイントを上げたというより、「女性は早
く辞めた」、「高卒女性でも経営職の人がいる」等、裁判官に対するアピールを狙ったようでした。
仙頭さんは最後に、こう証言を締めくくりました。「私は幸いにも裁判をする機会も気力も体力も
ありました。しかし私の後ろには裁判を出来なかった多くの女性がいます、藤沢薬品(現アステラ
ス)では男性の半分が管理職でしたが、女性はわずか 0.5%でした。この 100 倍の差は、会社が
意図的に差別を維持しない限り起こり得ない差です。・・・この現実を率直に見つめて、公正な判断をお願いします。」
2006年秋の学習交流会
「薬害 C 型肝炎とは-原告桑田さんを迎えて」開催!
11 月 18 日、恒例の「秋の学習会」を開催しました。
今回は、薬害 C 型肝炎訴訟の原告の一人である桑田さんと西念弁護士を講師にお招
きして、薬害 C 型肝炎について学習しました。西念弁護士からは国と製薬企業の
責任を豊富な資料を基に説明され、桑田さんからは本人と他の原告の被害内容に
ついて切々たる訴えがありました。お二人のお話の後、参加者から活発な質問が
出され、講師から丁寧なお答えをいただきました。後日、西念弁護士から「やは
り、製薬企業で働く方たちの学習会だけあって、質問が高度で深いですね。」との
感想が寄せられましたことをご紹介しておきます。
最後に、桑田さんから製薬企業に働く私達に裁判支援の要請がありました。全薬
道修町はまだまだ小さな組織ではありますが、できるだけ要請に応えていこうと確
認しあいました。
(N 記)
道修町ニュース・コラム:医薬品開発の目的は何か?
昨年末、ファイザー社はリピトールに代わる高脂血症治療剤の開発中止を発表しました。2006年はα/γPPAR
アゴニストと呼ばれる新世代の糖尿病治療薬の開発が相次いで中止されました。いずれも販売されれば世界的
に巨額の売上が見込まれた製品でした。
一方、メタボリックシンドロームという言葉はテレビでも普通に使われるようになりました。高脂血症、糖
尿病ともに境界域を広げて「病気に近い状態」が広く設定され、そこに大型の新薬が開発され使用
される、そんな状態になっています。
高血圧もそうですが、
「そのままにしておくと大変ですよ、でも生活習慣を変えずに薬剤でコ
ントロールする方法がありますよ」と言われれば安心してしまいます。薬が金儲けの手段とし
てではなく、国民の生命と健康を守ることを中心に開発され、使用されるようになることを改
(S記)
めて思います。
アステラス製薬仙頭さんの男女差別裁判支援カンパへのご協力のお願い(2月7日目処に)
全薬道修町役員会では昨年10月に、「2007年3月を目処に1口1000円で200口の支援カンパを集めよう」と決定し、
会員皆さんに支援のご協力をお願いしてまいりましたが、「支援する会」では証人尋問を終えた今、「早期解決を迫る集会」
を2月7日(水)に開催することを決定しました。全薬道修町役員会では、これを受けて200口カンパ達成期日を2月7日と
繰り上げることとしました。現在の到達点は60%です。会員皆さんのカンパを改めて訴えます。
全薬会議道修町「第5回総会&学習会」開催のお知らせ(予定)
下記のように予定していますのでお知らせします。日程の確保をお願いします(変更になる場合もあります)
日程:4月14日(土)14時~、 会場:未定
全国薬業労働者連絡会議(全薬会議)・道修町
連絡先:大阪市淀川区西宮原町2-6-64
日本シェーリング労組内
TEL:06-6392-5690
全薬会議大阪ブロック気付
FAX:06-6392-5691
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