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消費者行政ニュース 第2号 - 東京都生活協同組合連合会

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消費者行政ニュース 第2号 - 東京都生活協同組合連合会
くらしの安心・安全は組合員・都民の願いです
消費者行政ニュース
第2号
東京都生活協同組合連合会
発行日
2009 年 7 月 5 日
発行責任者
東京都生活協同組合連合会
専務理事 竹内 誠
東京都中野区中央 5-41-18
東京都生協連会館
5 月 29 日 消 費 者 庁 設 置 関 連 3法 案 が 可 決
法案は、消費者行政を一元的に担う消費者庁を内閣の外局として設置、消費者行政を消費者
目線で監視する消費者委員会を消費者庁から独立して設置するというもので評価できます。
今秋の消費者庁および消費者委員会の設置に向けて、私たち消費者も学習を深めていく必要
があります。
「国 民 生 活 白 書 から学 ぶ」
副題:「消費者市民社会」を展望した消費者・生活者、消費者団体、行政の役割と課題
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。
6月16日(火) 東京都消費生活総合センターにて「国民生活白書から学ぶ」学習・
意見交換会が開催されました。学習会・意見交換会の企画段階では消費者設置法案は国会
審議中でしたが、3法案の可決を受けて、盛り上がりのあるものになりました。
今回の学習・意見交換会は東京都生活協同組合連合会消費者行政連絡会、東京消費者団
体連絡センターの共催で開催されました。
また東京都消費者月間協賛事業(http://kurashifesta-tokyo.org/festa/index.html)の位
置付けでもありました。
当日は消費者行政に関心のある94名の参加があり、一人ひとりの生活実感にあった講
演に聞き入り、また活発な質疑応答も含め2時間が短く感じるほどの内容となりました。
講師:高橋敏明氏(内閣府国民生活局総務課
調査室 政策企画専門官)
熱心にメモを取る学習・意見交換会の参加者
白書は50年前から発行され、「消費者」という視点のテーマは初めて!
「国民生活白書」(http://www5.cao.go.jp/seikatsu/whitepaper/index.html)は昨年暮れの閣議に提
出されました。白書はその時勢に問うべきテーマが掲げられ、これまで“少子化社会の到来”や“家族
のくらし”等々。平成20年度版は“消費者市民社会の到来-ゆとりと成熟した社会構築に向けて-”
とあり、消費者視点のテーマは今年初めてのものです。講演は白書のダイジェスト版を元に進められま
した。
学習会の内容の一部を紹介します
①
消費者被害の相談は、数字で表されているのは年間 100 万件ぐらい。しかし氷山の一角。
②
消費者被害による損失は 3 兆 4 千万円を超える。50 人に一人は被害に遭っている現状。消費者被
害をなくすことは、経済全体にとっても大事な視点。
③
(振り込め詐欺の)被害が多いのは東京近郊だが、大阪は少ない。被害の実態には地域それぞれ
の特徴がある。それぞれの地域の実態に合わせた対策を立てる事が大切。
④ 自然に身につけていける教育が必要。小さく言えば「騙されない」、大きく言えば「ゆとりと成熟」
の社会になっていく事が大切ではないか。
⑤「財布のゆとり」と「心のゆとり」で違う商品選択ができる。ひいては、ゆとりと成熟の社会を作
り上げる事ができる。
⑥ 消費者は受身としての存在ではなく、自らが主体となり働きかけていく存在であるべき。積極的
な関与により、社会的弱者が住みよい社会を作っていける。
⑦
政府に対する信頼度は、消費者庁ができたからといって今までの失策が帳消しになるとは言えな
い。組織がひとつ増えるということだけではあるが、浸透していくまでには時間がかかる。
④ 日本の消費者団体の現状は他国と比べ会員数・会費収入の差は大きい。消費者庁関連法案の付帯決
議の中に、消費者団体に関する表記があり、今後何らかの措置を講じていく必要がある。
学習・意見交換会は充実したものになりました
講演内容に関して、概ね「ためになった」との声が多数でした。また、消費者教育の重要性や今
秋に設置される「消費者庁」に対する期待や不安などの声もありました。
学習会「国民生活白書から学ぶ」はいかがでしたか?(アンケートより)
参考になった
41名
参考にならない
1名
どちらともいえない
3名
無回答
4名
東京都生協連は消費者問題に今後も継続して取り組みます
今年度方針として総会議案書で
「5.改正消費生活条例や消費者団体訴訟制度などを生かして、会員生協の消費者被害をなくす取り組み
と連動を図りつつ、消費者問題に取り組みます。とりわけ、消費者行政一元化や活性化基金をめぐる消費
者行政に正面から関わり「連絡会」のもとで取り組みます。」としています。
その具体化として4月21日に『第1回
東京都生協連消費者行政連絡会』を開催しました(次回は9
月29日)。
今回の「学習・意見交換会」の成果も踏まえながら進めていきますので、協力をお願いいたします。
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