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PDF:13K - 防衛省・自衛隊
件 名:大臣・NATO事務総長共同会見概要(ぶら下が り) 日 時 平成 19 年 5 月 4 日 1645∼1654 担 当 大 臣 官 房 広 報 課 場 所 NATO本部(ブリュッセル) 備 考 NATO事務総長 1 発表事項 (久間防衛大臣) 防衛庁が防衛省になったのを機会に国際協力業務についても本来任務になりま した。その一環として、これから先は色々なことを研究していかなければなりませ ん。NATOも今までの冷戦時代の対立の形、軍組織としての対立の形から、侵略 に備えるという、ヨーロッパのそういう形は持ってはいますが、今後色々な業務を 拡大していくのではないかと思います。これから先、NATOがどのように変革を 遂げようとしているのか、その時に地域がどのように拡大されるのか、これらにつ いても忌憚なく見通し等について、話をしてもらいたいというのもありまして、こ ちらを訪問致しました。 (NATO事務総長) 日本の防衛大臣にNATOをご訪問いただき大変光栄です。今回のご訪問自体も さることながら、日本がNATOにとって最も重要な活動であるアフガニスタン復 興のオペレーションにおいて、大変重要な役割を果たしていることを高く評価して います。復興・開発分野における日本の役割は特筆すべきものであり、日本からの 財政支援は、NATOの活動への支援になっています。日本とNATOの関係につ いて言及するにあたり、まず、最も重要なものである日本のアフガニスタンにおけ る活動を取り上げましたが、他にも日本とNATOは現在の安全保障環境において 正にテロとの戦い、大量破壊兵器の拡散、ミサイル技術、破綻国家及び破綻しつつ ある国家等の共通の脅威に直面しています。日本とNATOの協力関係は深化して います。今回の大臣のNATO訪問を大変嬉しく思うとともに、私自身も安倍総理 からのご招待を受け、本年後半に予定している日本訪問をとても楽しみにしている ところです。先般の安倍総理のNATOご訪問は大成功でした。我々は、様々な問 1 題や課題について議論を行いました。こうした点からも、総理のご訪問は高く評価 されています。 (久間防衛大臣) 私の方からも言いましたのは、例えば、アフガンに行って日本は正面的にはな かなかできない点もある。今、インド洋における補給活動をやっているけれども、 まず財政的には民生の安定等についてバックアップしようとしているが、そうい う時に自衛隊として、どんなことができるのか、それはまた研究してみたいと。 NGOの資材とか、NGOの人々を輸送するとか、そういうことも含めて、あの 地域がどういう状況かにもよりますが、色々と研究してみたいと、そういうこと を言いました。はっきりとは言いませんでしたが、それは大いにやっていただき たいと、向こうはそういう気持ちだと思います。 2 質疑応答 Q:NATOと日本はどういう分野で具体的にと、お考えですか。 A(久間大臣):具体的とまではいっていないけれども、今言いましたように、 例えばNATOがアフガンでも今PRTとしてやっています。そういう時に、 日本としては財政援助だったらできるでしょう。それはまた実際にやっている でしょう。それ以外に自衛隊が具体的に応援することがどの程度できるか、N GOと治安部隊が一緒になって行く時にそういう輸送はできるのか、できない のか、あるいはそのための資材の輸送等はできるのか、できないのか、そうい うことについてはこちらもまた内部で、あるいは国会で色々と議論をしてみよ うということです。 Q:事務総長は久間大臣の発言に対して、どのようにお考えですか。 A(NATO事務総長):もちろん久間大臣のお考えと同意見です。日本国内に おける議論については、私はコメントする立場にもありませんが、もう一つは っきりさせたいのは、アフガンでは日本は財政面でも開発面でも非常に重要な 役割を果たしており、NATOのアフガニスタンでの活動に対する主要な資金 拠出国の一つであるということです。二つめとして、NATOがより強固なパ ートナーシップを求めているという事実があります。リガサミットで決定され たとおり、NATOは域外国との関係強化を希望しています。私が日本を訪問 する際には、日本とNATOの間の関係強化について、更に話し合いたいと思 2 います。 以 3 上