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高効率化に向けた一体品削り出しエルボ技術開発

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高効率化に向けた一体品削り出しエルボ技術開発
事例14
航空機関連部品の軽量化、高効率化に向けた一体品削り出しエルボ技術開発
基盤技術分野
金属加工:金型
川下産業分野
航空機分野
川上・川下ネットワーク
構築事業
平成19年度 次世代航空機部品開発・供給における連携促進ネットワーク構築事業
平成21年度 航空機分野におけるインテグレーター創出に向けた川上・川下ネット
ワーク構築事業
川上・川下ネットワーク構築事業の果たした成果・役割について
JCを活用し、川下企業のニーズに沿った研究開発を実施
新技術の開発の背景及び経緯
自社特許商品の開発を通じた航空機部品分野への参入
航空機業界では世界的大手航空機メーカーの調
による部品供給を目標とした活動を展開。
達方式が変化したことを受けて、国内機体メーカー
当事業の平成19年度及び21年度事業に参加し
の発注形式が変化した。増大が予想される需要に
ていた野田金型(有)は、鍛造ブロックからの削り出し
対して、完成部品納入の要求の高まり等を捉えた中
技術による自社特許商品の開発を通じて航空機部
小企業ネットワーク編成による「一貫生産システム」
品分野への参入及び受注活動を目指していた。
当事業採択以来、参入ポイントに対応した研究会
業のニーズ把握に努めた結果として新たな研究開
の設立等の参入活動に加わってきた。「次世代型
発テーマとして「削り出しによるエルボ」の開発につな
航空機部品供給ネットワーク(OWO)」に参画して、
がり、平成22年度の戦略的基盤技術高度化支援
川下企業の見学会、ネットワークフォーラム等に継
事業にも採択されることとなった。またFSWへの取り
続的に参加。得意分野を擁する川上中小企業の横
組みを実施することとなった。
連携をつくりだし、統括窓口とし、協力する中小企業
この部分の中心的役割を果たす
が分担してインテグレーション
を行う共同会社の設立活動
にも参画した。
その中で「川下企業の
ニーズ」に沿った研究開発も
重視している。良い技術、良
新技術の開発の概要及び成果
一体切り出しエルボの技術開発、戦略的基盤技術高度化支援事業に取組み中
野田金型は、中繰り加工を得意とし、金型や大型
精密部品の製造を行ってきた。近年、自社商品とし
多々ある。開発テーマのミス
リードを防ぐことを目的に川下
薄板接合技術の実証実験も行っている。
企業OBであるジョイント・コー
折管)」を開発。これは管内の肉厚が一定で耐久性
画」の認定をうけ、22年度に川上中小企業2社と連
が高い特徴をもち、「真円」のエルボを製造できるた
携し航空機部品向け「摩擦撹拌接合技術(FSW)」
め、航空機部品の軽量化、高効率化を目指し、技
研究会を設立。摩擦熱で柔らかくして接合する新た
術確立を通じて受注に取組んでいる。既に海外プラ
な製造技法開発(「戦略的基盤技術高度化支援事
イムエンジンメーカーに試作品を納品済みである。
業」)に取組み中。
ディネータを活用し、川下企
Ⅳ.新技術の開発に成功した事例
平成21年度「特定ものづくり高度化研究開発計
また、航空機メーカーOBのジョイント・コーディ
ズが存在しないということは
汲み取り、航空機メーカーの受注活動を行うため、
て鍛造ブロックからの削り出し技術による「エルボ(屈
ネータによる航空機部品の開発ニーズを受けて、試
い製品であっても市場のニー
平成22年度川上川下ネットワーク構築事業概要図
海外受注に向けて、商社、行政の支援を受けて
シカゴ、リヨンに出展し受注活動を行っている。
ワンポイントアドバイス
作品受注のマッチングを通じて、川下企業ニーズを
川上企業の研究開発には川下企業のニーズが最優先
航空機業界に限ったことではないが川下企業の
いくことが重要である。従来からの下請型の企業活
ニーズに沿った研究活動を促進していくことがポイン
動から脱却を目指すことが経営力強化につながると
トである。
考えられる。
川上企業の「経営力」の強化につながるようにして
問 い合 せ 先
肉厚均等エルボ
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120度エルボ
企 業 名
野田金型 有限会社
担 当 者
代表取締役 堀口展男
所 在 地
大阪府高石市高砂3―38
実施機関名
由良産商 株式会社、次世代型航空機部品供給ネットワーク(OWO)
所 在 地
大阪府大阪市東西区立売堀4-8-17
担 当 者
小野恭義
T E L
06-6532-1401
シニア・ジョイント・コーディネータ名 榊 達朗
F A X
06-6532-1410
メ ー ル
[email protected]
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