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広報泗水 1995年4月1日 328号 8~9ページ目(PDFファイル)
匝1 回 今月は、増田特派員です 私たちが身近な話題を提供します。 同じ地球にいながら同じ人間でありながら私たちはあまりにも 恵まれ過ぎています。 ように学校すら行けなく食べる物がな-餓死する人々がいる。 血書 道として'奥さんの恭子さんは'中古ミシンを現地へ送ること を始められました。 またへ小学校を出るとすぐ売春の目的で都会へ売られ病気を 患って帰郷する。そのようなタイ女性を救うため自立自活への 指導や青少年教育のため谷口農場を作り指導にあたっておられ ます。 もらえないだろう。だから'今自分に出来ることを東南アジア でしておきたいとタイへ渡られ'ケシ栽培に代わる換金作物の 地球上に食糧危機が来た時へ今の日本のやり方では、助けて 像もつかぬ程貧困な生活のようです。 め、何千年も続けられてきた焼畑農業が出来な-なりへ ケシ栽 培(麻薬)も禁止されて貧し-なったり'今日の日本からは想 来ない現状だそうです。 タイ北部の山岳民族は'木を切ることを法律で禁止されたた タイ国社会は'さまざまな矛盾を内在させたまま急速な経済 成長の中へ 都市と農村との経済格差は広がり農村では就学も出 タイ国の事情 奥さんを日本に残して、単身でタイへ渡られ十三年目を迎えら れました。妻の恭子さんは日本からご主人の活動を支援されて います。 富の原中央出身で国際的にすばらしい貢献をされている谷口 巳三郎さん (七一)恭子さん (ユハ九) ご夫妻を結介しますo 谷口巳三郎さんは、熊本県立農業大草の教官を定年退職後、 タイ国を支援して十三年 谷口巳三郎さん恭子さん夫妻レポート また、根本的な治療法として、タイ国の将来を担う若い人た ちに教育の場を提供し'良い指導者を早-育成することにより、 今の政治をより艮-変えたいと願い奨学金里親制度を設けられ 現在百三十二人の方が里親となっておられます。 恭子さんはこう語られました。 奨学金により高い教育を受けた生徒は、売春婦の中身が分か り自分は絶対ならないと考えが変わり防止効果は絶大です。今へ 日本の東京で最も多い売春婦はタイ女性だそうです。その根源 地を治療することは'エイズ防止にも大きな効果があると思い ます。 自分は夫と一緒にタイに行かず日本に残ったのは'私の一生 の仕事である﹁人づ-り﹂ こそ今の日本に必要と思ったから、 物や金が豊かすぎて暖かい心を忘れかけている日本人が本当に 生かされていることに感謝し'暖かい心で豊かな経済力を地球 家族のために使っていただきたい。﹁すばらしいことをやって おられますね﹂という言葉だけでな-実働に移してほしいとも 語られました。 里親になって 潤水在住の七十七歳のある主婦の方が'タイの二人の里子か 毎日感謝して暮らしていても、同情する優しい気持ちは持っ ていても'それをもう一歩踏み込んで小さなことからでも行動 に移す強さを持たな-てはならないと思いました。またへ この 十三年の間には、言葉では言い表せないご苦労がた-さんあっ らお礼の手紙に感激。十三歳の女の子は﹁足りない分は、草取 りのパ1-で補って念願の中学に行けてとても感激しています。 両親とも亡-なり兄妹五人の貧しい家ですが、しっかり勉強し たことと思います。これからも、お元気で頑張られることをお 祈りします。私たちも'先生の青年のごときエネルギーと ﹁持 てる国は貧しい国に援助すべき﹂が持論の強固な信念と奥様の がり、小さなことからでも何か始めなければと強-思ったこの 度の取材でした。 本当の暖かい地球家族を作りたいとおっしゃる気持ちに頭がさ てご恩に報います﹂と。 この方は、一人暮らしの年金をさいて奨学金を送られており' 来年からもう少し増やしてやりたい。長生き出来たら高校、大 学まで出してあげたいと新開の読者のひろばに記されておられ ました。 最後に 私たちは今の生活が当然かのごと-暮らしていますが、この