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ビデオ講演 - 石油エネルギー技術センター

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ビデオ講演 - 石油エネルギー技術センター
「最近の中東情勢と米国の中東政策」
ライス大学ジェームス・A・ベーカー研究所所長
E.P.ジェレジアン大使
[2006 年 11 月 30 日「日米共同セミナー」ビデオ講演]
本日は、お集まりの優れた皆様方に対し中東情勢についてお話しする機会を頂き、誠に光栄に存
じます。石油産業活性化センター、日本エネルギー経済研究所、ベーカー研究所共催のこのよう
なセミナーを通じて、日米両国が意見交換と情報の共有を行い、共に中東に関する最善の戦略を
策定することは、極めて重要なことであります。このような機会はまた、今日の変動の激しい不
安定な国際石油市場が抱える困難な状況を乗り切る上で、必要不可欠なことでもあります。
本日はこのセミナーに出席できず大変申し訳ありません。今週、私は「イラク研究グループ」の
一員としてワシントンにおける重要な会議への出席を要請されており、残念ながら日本を訪問し
て皆様とご一緒することができなくなりました。しかし、電話会議での参加を予定しており、皆
様との討議を楽しみにしています。
おそらく報道でご存知かと思いますが、ベーカー研究所は「イラク研究グループ」を構成する 4
つの公共政策研究所の 1 つであります。「イラク研究グループ」は、米国を代表する超党派のリ
ーダーグループで、米国の今後のイラク政策について独立した評価を行います。その報告書の準
備のため、日夜努力しているところであります。ジェームズ・A・ベーカー閣下とリー・ハミル
トン元下院議員に率いられるこのグループはその勧告を米国大統領、議会、アメリカ国民に提示
します。
私は本日、中東情勢についての考えを皆様にお話ししますが、その前に私のよき友人である、日
本エネルギー経済研究所の内藤正久理事長に本日の機会を与えてくださったこと、およびベ―カ
ー研究所とそのエネルギー分野での情報に基づく現実的な公共政策の策定・促進の使命に対する
長年の強力な支持に深く感謝する次第です。
また、石油産業活性化センター(JPEC)の高萩光紀理事長と工藤冨之専務理事に日本エネルギ
ー経済研究所とともに本日のセミナーを開催してくださったことに感謝致します。JPEC と我々
のエネルギー共同研究はこれまでで最も成功した国際ベンチャーです。我々は日本の優秀な研究
者や政府専門家の方々と国際エネルギー状況を共同研究する機会に恵まれたことに深く感謝して
おります。本日のセミナーは長年にわたるこの高度な協力関係の賜物です。
また、本日開会の辞を述べて頂いた経産省・資源エネルギー庁資源燃料部の岩井良行部長、それ
にご多忙にもかかわらずこの重要な会にご参加くださったご来賓、官公庁および民間部門の皆様、
中東および全世界からの多くの外交関係者の方々に感謝いたします。
ベーカー研究所は現在、JPEC と国際エネルギー市場における国営石油会社の役割の研究を行な
っております。この研究は 2007 年 3 月に発表される予定ですが、国際市場における国営石油会
社の増大する影響と将来の世界エネルギー需要に対するその資源供給の重要性を検証するもので
す。この研究にはイラク、イラン、サウジアラビアの石油産業とその他の主要石油・ガス産出国
に関する広範な調査が含まれます。この話題については私の同僚のエイミー・ジャフィ氏がこの
あとお話しします。
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私はこの機会に中東における米国の政策についての私の意見と、特にワシントンおよび東京でよ
り理解されなければならない重要な動向についてお話ししたく思います。
先ず、イラク問題について述べさせて頂きますが、「イラク研究グループ」の活動メンバーとし
て、私は検討中の内容について公に議論することに非常に厳しい制約を受けています。したがっ
て、詳細についてお話できないことをお許しください。是非ご理解頂きたいと思いますが、これ
については皆さん、いたく失望されることでしょう。しかし、我々の作業と検討のプロセスにつ
いてお話しすることはできます。先ず、「イラク研究グループ」は議会から委託されているとい
うことです。2 番目に、ジェームズ・A・ベーカー元長官とリー・ハミルトン元議員の共同議長
に率いられる民主党と共和党の有力者の超党派グループである、ということです。
3 番目に、イラクの現情勢を評価中である、ということです。我々は過去を振り返っているので
はありません。我々の任務は将来に向けた道を提言することです。我々は米国で最高レベルの会
議を重ねています。米国大統領、国家安全保障チーム、軍部、共和党および民主党の議会関係者
まで幅広く接触しています。先週もホワイト・ハウスで大統領を始め、そのトップ・アドバイザ
ー、閣僚、高官と会合をもちました。またその翌日にはビル・クリントン前大統領および元国務
長官を始めとする民主党の幹部と会合をもちました。これで「イラク研究グループ」の活動が超
党派であることがお分かりいただけると思います。
英国のトニー・ブレア首相、ムバラク大統領、シリアやイランの代表を始め、多くの外国の首脳
や外交官、代表にも会ってきました。バグダッドでは、イラクのタラバニ大統領、マリキ首相、
閣僚や次官、さまざまな政党関係者、宗教指導者、NGO、イラク駐留の我が軍最高司令官、在
イラク米国大使館の外交官などと会合を重ねました。ワシントンでは大勢の専門家グループを組
織しました。豊富な専門知識があり、左から右まで多様な意見を代表する人たちです。これら多
くの人たちが中東とイラクについて豊富な専門知識をもっています。我がエイミー・ジャフィ氏
もこれら専門家作業部会の一員であります。
「イラク研究グループ」ではイラクとこの地域の情勢につき非常に厳しく点検しています。今年
末までに総合的な勧告をまとめることを予定しています。1 つ明確なことはイラクのこの状況に
ついて、簡単な解決策や万能薬は存在しないということです。しかし、我々の検討は非常に重要
な超党派の努力であり、いわゆる「stay the course(このまま進め)」と「cut and run(撤退
しろ)」の間に解決策を見つけようとしています。この成果がもたらし得る影響は非常に大きく、
我々はこの仕事を非常に重く受け止めています。
ここで、戦略的な意味合いで中東に目を向けてみましょう。私がお話ししたいのは、状況をアラ
ブ対イスラエルの対立、シリア、イランの軸から眺め、これらの問題すべてに今後どのように対
処するかを検討するということです。私の基本的な提言、あるいは勧告は、中東では「紛争の管
理」から「紛争の解決」に向けた転換を開始しなければならない、ということです。それによっ
て、この地域にこれほどの悲劇的な痛みや苦痛を引き起こしている激しい対立に、より恒常的な
解決を見出そうというものです。それにこの問題はこの地域の諸国だけでなく、我がアメリカ合
衆国、ヨーロッパ、アジアおよび全世界の安全保障に影響を与えているのです。中東は、いうま
でもなく、我々の地球上でも非常に重要な戦略的地域です。
米国の対中東政策についていえば、我々は非常に重要な岐路に立っていると思います。現在の危
機は、例えば、イラクであれ、イラン情勢であれ、はたまた、アラブ対イスラエルの問題であれ、
私の考えでは前述したように「紛争の管理」から「紛争の解決」へ移行する機会です。中途半端
な解決では、例えばイスラエルとその近隣のアラブのどこかの国と次の衝突が勃発するまで単に
問題を先延ばしするだけだと私は考えます。米国は、例えば最近のイスラエル・ヒズボラ・レバ
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ノン紛争のような機会を捉えて、平和的な最終解決を視野に、アラブ・イスラエルの和平へ向け
た総合的な戦略に転換すべきと思います。私は米国が国際社会に率先してそのような努力を行な
うときがやってきたと思います。私の見方では、地域の平和、安全保障、政治、経済、社会的進
展への将来展望を高揚させることは、他のどのような方策よりイスラム過激主義とテロリズムの
力を削ぐことになります。
このアプローチには米国の政権の大胆で明確なシーダーシップと議会の支援が必要です。さらに
日本のような同盟国や中東地域の国々の緊密な協力が欠かせません。何にも増して、イスラエ
ル・ヒズボラ紛争が痛いほど明快に我々全員に、また当事者全員に証明したのはアラブ対イスラ
エルの対立に有効な軍事的な解決法はない、ということでした。
イスラエルは地域で圧倒的な軍事的優位性をもってしても和平と安全を軍事力だけで得ることは
できないし、それはヒズボラ、ハマス、パレスティナのイスラムジハードでも同じで、テロ攻撃
や自爆攻撃でイスラエル国家を破壊することはできないのです。また、イスラエルの占領地域か
らの一方的な撤退と壁を建設する政策でも真の安全は得られないことが証明されました。要する
に、交渉により両者を拘束する合意だけが真の安全保障と平和をもたらすものだということです。
ヒズボラは実際、イスラエルとレバノン間の最新の対立に火を点けました。しかし、それは根本
的原因ではありません。2 つの主要な原因は未解決のパレスティナ、レバノン、シリア前線にお
けるアラブ対イスラエルの対立とイスラム世界に内在する穏健派近代化勢力と原理主義勢力の根
源的な思想闘争です。イスラムのジハード勢力はアラブ対イスラエルの対立を自分たちに有利に
使っています。和平の欠如はテロリストたちや原理主義者に都合がよいのです。彼らは、地域全
体にイスラムが支配する原理主義モデルを確立する目的で闘争を生存権の問題にしています。
アルカイダによれば近くの敵は堕落したアラブ体制とイスラエルで、遠くの敵は米国とそのよう
なアラブ体制とイスラエルを支援する外国勢力です。この思想闘争とアラブ・イスラエルの対立
には関連性があります。これについて誤解してはいけません。アラブの中心問題であるパレステ
ィナ問題で特にそうです。
1990 年代初頭のソ連の崩壊とそれによる 2 大国間の中東におけるゼロ・サムゲームの終焉以来、
この地域における米国の政策はアラブ・イスラエル対立の平和的解決に加え、2 つの主要目的に
注力しなければならないことは明らかでした。第一に、地域の穏健派を支援し、民主主義実現の
実績積み重ねを促進し、各国の、これが非常に大事なことですが、各国の固有状況と伝統に即し
て幅広い政治的参加を促すことです。2 番目には雇用創出のため、経済改革と市場経済を発展さ
せ、貧困層へのセーフティ・ネットに十分配慮しながら社会正義を促進することです。
民主主義とは単に選挙をすることではありません。法の支配、政党、市民社会の発達、少数派の
権利保護、人権、経済発展と機会の平等などほかにも多くのことを実現しなければなりません。
民主主義とその実現を促進するやり方は重要です。地域の文化的な枠組みおよびその地方、人種、
宗派、社会的な伝統を考慮しなければなりません。
アラブとイスラエルの対立問題と和平の実現に関して言えば、原理主義者はこの対立をアラブ世
界に 1940 年代から 1950 年代に持ち込まれた生存権の問題として位置づけ、イスラエル国家を
壊滅させようとしています。地域の穏健派は引き続き land for peace(和平と引き換えに領地を
放棄)の原則による政治的解決を受け容れます。言い換えれば、問題は国境、そう国境問題であ
り、生存権ではないのです。
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皆様はアラブとイスラエル間の和平の実現に米国が 1967 年から努力してきた歴史的経緯につい
てよくご存知だと思います。それについてはいくつか前向きな結果が得られた事例があります。
努力が実らなかった例もありますが、成功例もあります。ニクソン大統領とキッシンジャー長官
が 1973 年から 1974 年に行なった第 4 次中東戦争の兵力引き離し協定。1979 年にイスラエルと
エジプトに和平をもたらしたジミー・カーター大統領の努力とキャンプ・デービッド合意。ジェ
ームズ・A・ベーカー国務長官とジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュ大統領により、
1991 年に史上初めてイスラエルとアラブの当事者同士が直接顔を合わせて交渉した非常に重要
なマドリード和平会議の実現。マドリードの枠組みは今日でも総合的なアラブ・イスラエルの和
平の枠組みになっています。クリントン大統領はパレスティナとシリア双方に対し果敢な働きか
けを行いました。進展はあったものの、結果として両者は和平に至ることができませんでした。
ジョージ・W・ブッシュ大統領は彼の素晴らしいビジョンを言葉に、行動に、何度も繰り返し反
映させる必要があると思います。そのビジョンはすべての前線における総合的なアラブとイスラ
エルの平和的解決で 2002 年 6 月のスピーチで示されたものです。非常に重要なことは米国の大
統領がパレスティナ国家とイスラエル国家が隣接して平和的に安全に共存するという二国家構想
による解決法を提唱したことです。エリエル・シャロンとエフード・オルマートのようなよき指
導者たちが、二国家構想の解決を支持したことも非常に有意義でした。彼らは、ヨルダン川とイ
スラエル間の民族的現実と増加し続けるアラブの人口を考慮すれば、イスラエルがその民主的な
ユダヤ国家としてのアイデンティティを将来的に維持する方法として、二国家構想を実現可能で
有効な前進と捉えたのです。
ベイルートで開催されたアラブ・サミットにおいて、米国のイニシアティブと当時サウジのアブ
ドラ皇太子、現在のアブドラ国王によるサウジアラビアの和平イニシアティブによって宣言され
たのは、イスラエルと隣接するアラブの国々が総合的な和平協定を結び、正常な関係を確立する
というものでした。これはハマス、ヒズボラ、パレスティナ、イスラムジハードとイランの阻害
活動を封じ込める可能性を大いに高めます。
この和平への総合的アプローチはマドリード和平会議の枠組みをモデルとしたものということが
できます。そこではアラブとイスラエルの両者が共同でパレスティナ、レバノン、シリアでの前
線の諸問題に個別に、かつ並行して取り組むものです。
ここで目をシリアに向けてみましょう。中東で米国にとって最も困難な関係はシリアとイランで
す。問題は、米国がこれらの国を関与させるべきか否かです。私のコメントを申し上げましょう。
シリアの指導者、つまり特にシリアのバシャール・アル・アサド大統領に建設的な役割を果たそ
うという政治的な意図があるのか、その強固な意志があるかどうかは確認する必要があると私は
思います。
ブッシュ政権の 2003 年から 2005 年にかけてのシリアとの関わりは両者ともに不満を残す結果
に終わりました。ワシントンにとっては多くの問題についての真摯な活動の成果があまりにも少
なく、あまりにも遅いという印象でした。シリアはワシントンが常に要求水準を上げ続け、交渉
の結果に決して満足しないという印象をもちました。しかし、そうは言っても 1991 年のマドリ
ード会議以来、シリアは米国を、イスラエルとの和平交渉の重要な仲介人、誠実なブローカーと
みなしてきました。この交渉を通じて、シリアは完全な和平の見返りにゴラン高原の返還をかち
取ることを目指しています。
ジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュ大統領とビル・クリントン政権時代には詳細な交
渉が続き、最終合意には達しなかったものの、国土、和平、安全保障、水、水利権等、重要な諸
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問題が幅広く取り扱われました。私の見るところ、これらの交渉の内少なくとも 90%は、細か
い定義ができており、これを再開することができます。
米国政権は、中東における地域問題についての総合的アプローチの観点から、シリアを関与させ
るメリットを真剣に考えるべきだと思います。1980 年代の終わりから 1990 年代にかけての米国
の骨太の外交は、このシリアの関与に加え、レバノン内戦の終結、砂漠の嵐作戦、マドリード和
平会議への道を開いたシリアのイスラエルとの直接交渉への合意など大きな成果を上げました。
今日における状況は当時と同じではなく、人気があったレバノンのラフィク・ハリリ前首相の暗
殺に対する国連捜査により深刻な阻害要因が加わるかもしれませんが、シリアはこの地域を考え
る上で無視することはできません。
ここで目をイランに転じてみましょう。イランはレバント地方におけるヒズボラとの関係では重
要なアウトサイダーの役割を演じています。シリアが支援者だとすれば、イランはヒズボラの思
想的、政治的、財政的な庇護者であります。ヒズボラは間違いなくレバノンの草の根組織ですが、
イランの影響は強大です。戦略レベルで考えると、レバノン南部においてヒズボラとの間で、持
続的な合意に達しようとすれば、何らかの形で必ずイランが関わってきます。
イランをどう取り込むかというのは頭が痛い問題です。率直に云って、特に米国・イラン関係と
イランの政策を考えると難しい問題です。しかしながら、米国とイランはアフガニスタンでは建
設的に関与し合いました。
イラクではそれより多くのことがなされなければなりません。核問題は国連安全保障理事会とそ
の常任理事国 3 ヶ国、英国、フランス、ロシアとの関連で扱われていますが、引き続きその場で
の交渉の中心でなければならないと考えます。イランは米国がイラクで苦しむのを自国の利益と
思っているようですが、米国の政策が頓挫してイラクに全面的な内戦が勃発すると、結局はイラ
クの国土が分裂・崩壊することにつながり、イランの利益にはならないでしょう。
イランの人口は 50%強がペルシャ人ですが、少数民族のアゼリ人が 24%、それにクルド人とア
ラブ人がいます。したがって、イラクに最悪事態が訪れるとイラン自身の国内安全保障問題に深
刻な結果をもたらす可能性があります。
イランの指導部は世界をイスラム世界のプリズムを通して眺めております。東西の枠組み・条件
ではありません。自分自身を地域の大国と任じております。世界からも、特に米国にそのように
扱われることを望んでいます。現在はイラク国内が混乱する中、イラクへの影響力を強めてはい
ますが、イランは膨張した経済構造、高い失業率とインフレに悩まされています。イランには重
要な改革派の運動があり、また非常に若い人口層がいます。したがって、現在の重要な任務と課
題はイランを建設的な枠組みに取り込むことができるかどうか、その中で彼らが地域の建設的な
政策に取り組む意思があるかどうかである、と思います。
したがって、私の話を終えるに当たって強調したいことは、中東から発せられている危険な挑戦
課題に対して、我々にはここで述べたような首尾一貫した戦略的なアプローチが必要であるとい
うことです。主要な問題のすべて、つまり、アラブ対イスラエル問題、イラク問題、イラン問題、
政治的・経済的改革の必要性、原理主義・テロリズム対穏健派近代化勢力の苦闘、がすべて複雑
に絡み合っています。私の考えでは、総合的な戦略こそが必要なのです。それにより、原理主義
とテロ勢力の力を削ぎ、米国と同盟諸国の価値観と利益を増進し、世界での我々のイメージを高
めることができます。問題は今後の進め方に関し、このような方向に我々と同盟国の政治的な意
思をまとめることができるかどうかに掛かっています。
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皆様のご清聴、大変ありがとうございました。それではご質問にお答えしましょう。よろしくお
願いします。
以上
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