...

プロダクトデザイン学科共通

by user

on
Category: Documents
16

views

Report

Comments

Transcript

プロダクトデザイン学科共通
デ ザ イ ン 学 部 | プ ロ ダ クト デ ザ イ ン 学 科 |
プロダクトデザイン学科共通
プロダクトコミュニケーションコース
このコースでは、工業製品から情報、環境まで、
あらゆるプロダクトについて、人と情報、人と人をつなぐ
「コミュニケーション」
という要素を大切に
したデザインを学びます。入試前の心構えとして、
日常生活のなかで自分自身、
また家族、友人、知人が使っているモノや空間、
またそれらと自分
との関係、
自分たちを取り巻く環境にもよく注意してみてください。今後みなさんが進んでいくのは、デザインを通して新しい生活や価値観を提供
する仕事です。日常のなにげない時間や行為のなかにヒントを見つけることが、
その世界への足がかりになります。
ライフクリエイションコース
インテリアや雑貨、
クラフト、
アクセサリー、住まいや店舗などの空間まで、生活や感性を豊かにするデザインを学ぶのが、
ライフクリエイションコー
スです。4年間で、デザインを通して暮らしそのものを提案する力を身につけていきます。試験に臨むみなさんには、
日常生活のなかで使っている
モノや空間、
また自分たちを取り巻く自然や社会について、ふだんからよく見ておいてもらいたいと思います。みなさんがなにげなく過ごしている時
間や行動のなかにこそ、
デザインにおける大切なものが潜んでいるのです。
2011年度 試験内容
■ プロダクトデザイン学科共通 鉛筆デッサン
2012年度 試験内容変更 点
変更なし
■ プロダクトデザイン学科共通 色彩構成
■ プロダクトデザイン学科共通 小論文 + 面接
プロダクトデザイン学 科 共 通 鉛 筆 デッサン
2011年度 入試問題
□ 出 題 意 図
身の回りにある生活用品や道具など、3種類程度のモチーフを描写します。
形や構造をよく観察し正確にとらえ、モチーフの配置によって
奥行感を表現する魅力的な空間構成力と、鉛筆による素材感と色表現などの描写力を評価します。
公募制推薦入試
時 間
問 題
■ モチーフ
■
■
■
支給材料
3時間
与えられたモチーフを机上に配置し、鉛筆で描きなさい。
ディスプレイボックス 1個
ソープディスペンサー 1個
ランチョンマット 1枚
※与えられたモチーフは自由に配置してよいが、
すべて描写すること。
■
画用紙(B3)1枚
Kyoto Seika University 2012
芸術学部
プロダクトデザイン学科共通
鉛筆デッサン 作品評価
評価要素として、比較的落ち着きがちなモチーフに
動きや奥行きを持たせた構図設定が挙げられます。
手前の円筒ボトルの中腹部の回り込みに表現不
足な点が見られますが、個々のモチーフの縦横・奥
行き・比率等の形取りはほぼ正確にできていると感
プロダクトデザイン学 科 共 通
じます。異なる素材のモチーフは個々に色艶、肌合
い、光沢、温度等が異なり、
それを描き分ける質感
表現に付いても工夫の跡が伺えます。手前のボト
ルの存在感の弱さは有るものの、各質感の特徴を
簡潔に描いた作品です。
鉛 筆 デッサン
プロダクトデザイン学科共通
鉛筆デッサン 作品評価
形の捉え方として、木製ボックスの裾が広がって描
かれており、実物との狂いが見られますが、各質感
ごとに鉛筆の硬さやタッチを変えて表現しようとした
マン ガ 学 部
ますし、透明なプラ板にも反射光や映り込み、硬さ
人文学部
点と、円筒要素の集合体であるソープボトルのプロ
プロダクトデザイン学科共通
鉛筆デッサン 作品評価
ポーションの正確さは評価します。今後、求めるのは
質感への観察眼。暗い色調の中にも木目は存在し
が有るはずです。鉛筆の使い方含め、
より習練を重
ねることで、
メリハリの有る魅力溢れる作品になると
思います。
まず、各モチーフの形の取り方は比較的忠実に捉
えている点を評価します。但しデッサン能力には形
を取ることに加え、光や影、質感等を捉えて表現す
る力が求められます。この作品では硬い鉛筆が多
用されているのが見受けられますが、ボトルではそれ
がマッチしていても布では本 来の柔らかさが 失わ
れ、新聞紙のような硬さになっています。物の肌合
いや温度感がこの作品に付加されると、
よりまとまり
のある作品になっていくでしょう。
Kyoto Seika University 2012
一般入試A日程
3時間
■
与えられたモチーフを机上に配置し、鉛筆で描きなさい。
■
支給材料
芸術学部
時 間
問 題
■ モチーフ
■
野菜水切り器 1個
赤タマネギ 1個
※与えられたモチーフは自由に配置してよいが、
すべて描写すること。
■
画用紙(B3)1枚
プロダクトデザイン学 科 共 通
鉛 筆 デッサン
プロダクトデザイン学科共通
鉛筆デッサン 作品評価
ともすればモノの「白さ」が描き込みによって失われ
マン ガ 学 部
る恐れがあるのですが、
この作品ではモチーフの白
さを失うことなく平滑さや硬さ等が簡潔に表現され
ている点と、赤タマネギの色艶、肌合い、重量感等、
良く表現している点を評価したい。ただし構図やス
ケール感が控え目なのと、水切カゴの透けや光沢
感の表現が弱く、二重構造の様子があまり見えて
こない点などに今後の改善の余地を感じます。
人文学部
プロダクトデザイン学科共通
鉛筆デッサン 作品評価
モチーフの特徴を良く捉えたダイナミックな構図設
定と様々な角度の楕円要素もほぼ正確に表現して
いる点が評価できます。手間を悔まずモノがモノらし
く見える構図と、水切り穴等の細かな表現は描く側
の意欲が感じられます。
さらなる向上の余地としては
蓋の上に載った取手の陰影にメリハリを持たすこと
で奥行き感が増す点と、赤タマネギの濃いトーンの
中の明るい部分に浮かび上がる繊維等を表現する
ことで水々しさや生命感が増すのではと思います。
Kyoto Seika University 2012
色彩構成
2011年度 入試問題
□ 出 題 意 図
与えられたテーマやモチーフから、形、色彩、材質、場(空間)の性格をとらえ、
そのモノあるいはモノと空間の関連性をとらえ色彩で表現します。
芸術学部
写実のみにこだわるのではなく、
オリジナリティあふれる豊かな色彩感覚と構成力を評価します。
公募制推薦入試
■
■
時 間
問 題
プロダクト デザ イン 学 科 共 通
■ モチーフ
■ 支給材料
3時間
与えられたモチーフをもとに、
形とその特徴をとらえ、
色彩で表現しなさい。
卵 1個
■
画用紙(A3)1枚
色彩構成
プロダクトデ ザイン学科共通
色彩構成 作品評価
卵の殻の表面、黄身の表面にできる光沢を色の微
妙な違いによって、丁寧に塗り分け、表現されてい
ます。殻の割れた箇所は厚みをもって、
まるで山々
の険しい稜線のように、谷をえぐる川のように描か
マン ガ 学 部
れています。また卵の殻の外は濃い暗めのトーン
で、黄身より上はパステル調で明るいトーンでと、卵
をしっかり色彩で表現しながらも、
その生命感から大
地に結びつくような躍動感まで、色彩構成としてし
っかり表現されている作品です。
人文学部
プロダクトデザイン学科共通
色彩構成
作品評価
卵と卵の間にできる、同じようでいて同じでない形も
構成の要素に取り入れているアイデアが目を引きま
す。また橙色の卵の黄身の部分は何か向こうに広
がる世界を覗く穴のようでもあり、紫色の卵の黄身
の部分は殻がそこだけ残されたようにも見えます。
微妙に色の混じった白い卵は立体としての卵を想
像させます。全体的に色数は多くありませんが、立
体的な感覚と平面性、手前と奥行きなど、画面に豊
かな空間をつくりだしている作品です。
Kyoto Seika University 2012
芸術学部
プロダクトデザイン学科共通
色彩構成
作品評価
卵の表面にできる陰影を簡明なグラデーションによ
ってうまく表現しています。全体としては構成がいさ
プロダクト デザ イン 学 科 共 通
さかまとまりを欠いており、塗りの表現も決して良い
とは言えません。
しかし、卵の陰影をグラデーション
で表現するというアイデアが、卵でありながら、何か
未知の浮遊する物体のような、独特な世界観をつく
り出すことに成功している作品です。
色彩構成
一般入試A日程
■
■
■
■
時 間
問 題
3時間
モチーフ
支給材料
絵皿(梅皿)1個
与えられたモチーフをもとに、
形とその特徴をとらえ、色彩で表現しなさい。
■
画用紙(A3)1枚
マン ガ 学 部
人文学部
プロダクトデザイン学科共通
色彩構成
作品評価
構成は梅皿を前後に配置したシンプルなものです
が、梅皿を特徴付けている、溶き口の単位の形に
着目しています。それぞれの単位の中で、
グラデーシ
ョンを施し、暖色、寒色、中間色と広範な色を使用し
描かれています。そのことが、梅皿の当たり前のよう
に見ていた姿の特徴を引き出すことに成功し、全体
として明るく、軽やかな世界観が表現された作品で
す。いささか、塗りの仕事に関してはもっと丁寧さを
期待します。
Kyoto Seika University 2012
芸術学部
プロダクトデザイン学科共通
色彩構成
作品評価
梅皿は暖色を用いて、光の映りこみの違いを丁寧に
描写しています。背景には寒色を用いることにより、
物体としての梅皿と明確に対比されています。また
プロダクト デザ イン 学 科 共 通
背景は梅皿の曲線でつくられた形に対して、屈折し
た直線で構成され、
ここでも明確に対比が強調され
ています。これら2つの対比が画面の中でうまく呼応
し、梅皿の躍動感が描かれています。色数はありませ
んが、対比を構成の中で上手に表現した作品です。
色彩構成
2011年度 入試問題
□ 出 題 意 図
小論文+面接
製品を介し生活者に新しい生活価値を創造するプロダクトデザインの仕事では、
客観的視点を持ちながら自分の意見を述べることが重要です。
問題の文章意図を読み取り、文章と面接で自己の論をアピールしてください。熱い思いを評価します。
マン ガ 学 部
人文学部
Kyoto Seika University 2012
Fly UP