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審査会合における指摘事項の回答 (設計基準対象施設) 玄海原子力

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審査会合における指摘事項の回答 (設計基準対象施設) 玄海原子力
資料1-4-1
玄海原子力発電所3号炉及び4号炉
審査会合における指摘事項の回答
(設計基準対象施設)
平成28年 6月28日
九州電力株式会社
枠囲みの範囲は、防護上の観点又は機密に係る事項であるため、公開できません
審査会合における指摘事項の回答
No.
指
摘
事
項
1226-11
【耐震設計方針】
屋外重要土木構造物の評価対象断面位置の設定における床応答スペクトルの考慮についても説明する
こと。
1226-12
【耐震設計方針】
評価手順のフローのうち、「詳細検討」については、代表例を示すなどして説明すること。
頁
1~2
3~4
1226-13
【耐震設計方針】
設計用自然条件設定について説明すること。
5~8
1226-14
【耐震設計方針】
PCCVの荷重の組合せについて資料に反映すること。
9~11
1226-15
【耐震設計方針】
波及的影響検討で抽出された設備の詳細評価について説明すること。
12~16
1226-17
【耐津波設計方針】
津波監視設備の風荷重の組み合わせの考え方に関して、詳細に説明すること。
17
1226-18
【耐津波設計方針】
余震に関する設計への考慮について、一般的な考え方を説明すること。
18
1226-19
【耐津波設計方針】
内郭防護として実施している貫通部の止水対策について、設備の位置づけや設計上の考え方(余震に
対する考慮の考え方も含む)を整理し示すこと。
19
0227-1
【燃料体等取扱施設及び貯蔵施設】
基準地震動Ssと弾性設計用地震動Sdを使い分けしている理由を、耐震評価において説明すること。
0213-5
【指摘事項回答 保安電源 No.0822-5】
タンクローリーの重要度分類をMS-1とすることについて再整理すること。再整理にあたっては、DBの
要求事項を明確にし、それらに対しての対応を説明のこと。
20~21
22
審査会合における指摘事項の回答(1/2)
【No.1226-11】
1.指摘事項
屋外重要土木構造物の評価対象断面位置の設定における床応答スペクトルの考慮につ
いても説明すること。
(ご指摘の背景)
第64回審査会合資料「玄海原子力発電所3号炉及び4号炉の耐震設計方針について」に
おいて、屋外重要土木構造物の評価対象断面の考え方について、構造物の耐震性を主眼
に整理していたため、上記指摘を受領。
2.回
答
○ 上記指摘を踏まえ、表-1のとおり、評価対象断面は、構造物の耐震評価の観点の考
え方に加え、機器・配管設計の床応答スペクトルの観点を考慮し、選定を行っている。
【構造物の耐震評価の観点】
・Sクラス機器・配管の重量や荷重条件が最も厳しい断面を選定
【機器・配管設計の床応答スペクトルの観点】
・Sクラス機器・配管を支持する全ての標準断面を網羅的に選定
-1-
審査会合における指摘事項の回答(2/2)
【No.1226-11】
○ 床応答スペクトルの観点から、海水管ダクトについては、全線に亘って配管を支持することから、
全ての標準断面(①~⑥断面)を床応答スペクトルの評価対象断面とし、4断面(③~⑥断面)追加
○ 耐震評価上の観点から、取水ピットについては、全ての標準断面(①~⑤断面)から耐震評価対象断
面を1断面(①断面)追加
耐震評価の対象断面
図-1
海水管ダクトの評価対象断面
床応答評価の対象断面
変更前
変更後
変更前
変更後
海水管ダクト
①,②断面
同 左
①,②断面
①,②,③,④,
⑤,⑥断面
取水ピット
③断面
①,③断面
③,⑤断面
同 左
図-2
取水ピットの評価対象断面
-2-
審査会合における指摘事項の回答(1/2)
【No.1226-12】
1.指摘事項
評価手順のフローのうち、「詳細検討」については、代表例を示すなどして説明すること。
(ご指摘の背景)
審査会合当時、既設施設の評価フロー(次項に示す第6-1-2図)を添付しており、そのフローにおいて、
発生値が評価基準値以下とならない場合の詳細評価について、事例の代表例を用いて説明するようにご
指摘をいただいた。
2.回
答
○ 評価手順フローにおける詳細検討の当時の例としては、例えば格納容器ポーラクレーンの評価
において入力する地震力が大きくなる場合に、設計用床応答曲線を入力とするスペクトルモーダ
ル解析による評価から、時刻歴応答を入力とする時刻歴解析による評価を適用する解析手法への
プロセスへ戻る例がある。
○ 玄海では先行プラントにて実績のある範囲の手法を適用することとしている。
3.資
な
料
し
-3-
審査会合における指摘事項の回答(2/2)
【No.1226-12】
第64回玄海原子力発電所3号炉及び4号炉
審査会合(平成25年12月26日)資料より抜粋
基準地震動 Ss
建屋-機器連成モデルの作成
機器・配管系モデルの作成
格納容器ポーラクレーンの例
建屋地震応答解析
床応答スペクトル
等の算定
スペクトルモーダル
時刻歴応答解析法
床応答スペクトルを入力として、
スペクトルモーダル解析法を行い、
発生値と評価基準値を比較した結果、
発生値が評価基準値以下とならない場合
解析法等
詳細検討
地震力(荷重、モーメント、変位等)
・応力の算定または応力解析
発生値が評価
基準値以下か
NO
YES
詳細検討※
評
価
終 了
※検討の内容に応じて
必要なプロセスへ戻る。
時刻歴応答を入力とする
時刻歴解析による評価を行い、
発生値と評価基準値を比較し、
発生値が評価基準値以下となるため
評価終了
第6-1-2図 機器・配管の基準地震動Ssに対する評価手順
-4-
審査会合における指摘事項の回答(1/4)
【No.1226-13】
1.指摘事項
設計用自然条件設定について説明すること。
(ご指摘の背景)
審査会合当時、設置許可基準規則第6条において考慮すべき自然現象を審査中であったことから、その
結果をふまえて地震との荷重の組合せを考慮すべき自然現象を網羅的に整理するようにご指摘いただい
たもの。
2.回
答
設計用自然条件の設定について、自然現象の抽出から設定方法ついて説明する。
(1) 自然現象の組合せの評価フロー
国内外の基準等に基づき、考えられる外部ハザードを網羅的に抽出
敷地の周辺の自然環境を考慮し、海外の評
価手法を参考に除外※1
敷地において想定される自然現象として12事象を選定し評価(関連し
て発生する事象含む)
※1 除外した自然現象例
砂嵐:付近で発生しない
塩害:進展が遅く、事前に排除可
濃霧:安全施設の機能に影響なし
満潮:影響が他事象に包含
隕石:発生頻度が非常に低い
地形において発生しない洪水及び地滑り並
びに高潮を除外
個別に評価済である地震及び津波を評
価対象に追加
想定される自然現象である11事象の組合せを作成※2
2事象を網羅的に組合せ(発生頻度の高い事象については3
事象以上の組合せも考慮)
組合せについて、安全施設の安全機能を損なわないことを評価※3
※2
想定される自然現象及び原子炉
施設に与える影響を次頁に示す。
※3 以下の観点から評価を実施
①個々の自然現象の設計に包含
②組合せによる影響の方が個々の自然現象に
比べて小さくなる
③同時発生は考えられない
-5-
審査会合における指摘事項の回答(2/4)
【No.1226-13】
(2)想定される自然現象と原子炉施設に与える影響
設置許可基準規則第6条において、想定される自然現象と自然現象により原子炉施設が受ける影響
について検討した結果を下表に示す。
表
想定される自然現象と原子炉施設に与える影響
プラントに及ぼす影響
自
然
現
象
荷重
温度
閉塞
浸水
電気的
影響
腐食
磨耗
アクセス
性
視認性
風(台風)
○
―
―
―
―
―
―
○
―
竜巻
○
―
―
―
―
―
―
○
―
凍結
―
○
○
―
―
―
―
○
―
降水
―
―
―
○
―
―
―
○
○
積雪
○
―
―
―
―
―
―
○
○
落雷
―
―
―
―
○
―
―
―
―
火山
○
―
○
―
○
○
○
○
○
生物学的事象
―
―
○
―
○
―
―
―
―
森林火災
―
○
○
―
○
―
○
○
○
地震
○
―
―
―
―
―
―
○
○
津波
○
―
―
○
―
―
―
○
―
○ :影響あり - :影響なし
-6-
審査会合における指摘事項の回答(3/4)
【No.1226-13】
(3) 設計上考慮すべき荷重評価における自然現象の組合せ
前頁にて整理した自然現象のうち、安全施設に荷重として影響を及ぼすおそれのある自然現象は
風(台風)、積雪、竜巻、火山、地震及び津波である。
これらの自然現象のうち竜巻は発生頻度が低く(10-6/年以下) 、影響範囲が極めて限定的である
ことから、荷重の組合せは考慮しない。
竜巻以外の自然現象を、発生頻度及び荷重の大きさの観点から主荷重、従荷重に区別して組合せ
を検討する。下表に、それぞれの荷重の大きさ、最大荷重の継続時間及び発生頻度を示す。
表
荷重の大きさ
最大荷重の
継続時間
発生頻度(/年)
地震
特大
短(約30秒)
10-4
津波
特大
短(約15分)
10-5
火山
大
長(約1ヶ月)
10-4
風(台風)
小
短(約10分)
2× 10-2
積雪
小
長(約1週間)
2× 10-2
荷重の種類
主
荷
重
従
荷
重
主荷重及び従荷重の性質
-7-
審査会合における指摘事項の回答(4/4)
【No.1226-13】
前頁に示した荷重の性質を考慮し、地震と組み合わせるべき自然現象についての検討を以下に示す。
a.主荷重
(a)地震+津波
基準地震動の震源を波源として発生する津波については従属関係があるため考慮する。
(b)地震+火山
基準地震動の震源と火山とは十分な距離があり、それぞれ発生頻度が小さいことから組み合わせを
不要とする。
b.従荷重
(a)地震+風、地震+積雪
施設の形状等を考慮し、風荷重又は積雪荷重の影響が大きい施設については組み合わせを考慮する。
(b)地震+風+積雪
地震と風は最大荷重の継続時間が短く同時に発生する確率が低く、更に積雪を加えた3事象が同時
に起こる確率はより低くなることから、組み合わせを不要とする。
荷重の種類
地震
主荷重
従荷重
津波
火山
風
積雪
風+積雪
○
-
○
○
-
○ :組合せ要 - :組合せ不要
3.資
料
資料1-4-2
玄海原子力発電所3号炉及び4号炉
設置許可基準規則等への適合性説明資料(設計基準対象施設)
6条(外部事象)-別添1-29~70
-8-
審査会合における指摘事項の回答(1/3)
【No.1226-14】
1.指摘事項
PCCVの荷重の組合せについて資料に反映すること。
(ご指摘の背景)
第64回審査会合資料 「玄海原子力発電所3号炉及び4号炉の耐震設計方針について」において、
建物・構築物の設計基準対象施設としての耐震設計における荷重組合せ表を、PCCVを除いた記
載としていたため、上記指摘を受領。なお、先行審査プラントにおいては、詳細設計段階の資料に
記載される事項となっている。
2.回
答
○ PCCVの荷重の設計基準対象施設としての荷重組合せについては、発電用原子力設備規格
コンクリート製原子炉格納容器規格((社)日本機械学会 2003)(CCV規格)を踏まえ設定す
る。
○
設定した荷重の組合せについては、先行審査プラント(川内1,2号炉、高浜3,4号炉、伊方3号炉)
における資料構成の変更を踏まえ、工事計画認可申請書添付資料に記載する。
3.資
料
な
し
-9-
審査会合における指摘事項の回答(2/3)
【No.1226-14】
■ 設計基準対象施設としての評価における荷重組合せ及び許容限界
設計基準対象施設としての荷重の組合せについては、発電用原子力設備規格 コンクリート製原子炉格納
容器規格((社)日本機械学会、2003)(CCV規格)に基づき、基本的な考え方は以下の通りとする。
耐震
クラス
荷重の組合せ
D+L+F+P1+Kd
S
クラス
(注1)
D+L+F+P1+KS
D+L+F+P2+Kd
許容限界
CCV規格における荷重状態Ⅲの許容値
CCV規格における荷重状態Ⅳの許容値
(注1)(注2)
D+L+F+P2+Kd
CCV規格における荷重状態Ⅲの許容値
CCV規格における荷重状態Ⅳの許容値
〔記号の説明〕
D
:死荷重
L
:活荷重
F
:プレストレス荷重
:運転時圧力荷重
P1
P2
:異常時圧力
Kd
:弾性設計用地震動Sdによる地震力又は静的地震力
Ks
:基準地震動Ssによる地震力
(注1) :温度以外の荷重による応力状態と温度を含む全荷重による応力状態を考慮する。
(注2) :異常時圧力及び異常時配管荷重の最大値と地震荷重が同時に作用しないものとする。
この組合せにおいて考慮する異常時荷重は、異常発生直後を除き、その後に生じている荷重とする。
-10-
審査会合における指摘事項の回答(3/3)
【No.1226-14】
■ (参考)重大事故等対処施設としての評価における荷重組合せ及び許容限界
重大事故等対処施設としての荷重の組合せについては、その後の審査プラント(高浜3,4号炉、伊方3号炉)
の状況を勘案し、先行審査プラント同様、頻度の概念を考慮した荷重組合せを設定し、基本的な考え方は
以下の通りとする。
耐震
クラス
荷重の組合せ
D+L+F+P1+KS
S
クラス
D+L+F+P2+Kd
許容限界
CCV規格における荷重状態Ⅳの許容値
(注1)(注2)
D+L+F+P3+Kd
CCV規格における荷重状態Ⅲの許容値
CCV規格における荷重状態Ⅳの許容値
〔記号の説明〕
D
:死荷重
L
:活荷重
F
:プレストレス荷重
P1
:運転時圧力荷重
P2
:異常時圧力
P3
:SAで長期的に作用する圧力荷重
Kd
:弾性設計用地震動Sdによる地震力又は静的地震力
Ks
:基準地震動Ssによる地震力
(注1) :温度以外の荷重による応力状態と温度を含む全荷重による応力状態を考慮する。
(注2) :異常時圧力及び異常時配管荷重の最大値と地震荷重が同時に作用しないものとする。
この組合せにおいて考慮する異常時荷重は、異常発生直後を除き、その後に生じている荷重とする。
-11-
審査会合における指摘事項の回答(1/5)
【No.1226-15】
1.指摘事項
波及的影響検討で抽出された設備の詳細評価について説明すること。
(ご指摘の背景)
審査会合当時、基準地震動に対して構造強度を確保することにより波及的影響を防止する方針としてい
る設備について、その詳細評価結果を提示するように求められたもの。
2.回
答
○ 波及的影響検討設備の基準地震動に対する構造強度評価結果については、詳細設計の内容にな
ることから、工事計画にて説明する。
○ 参考として、波及的影響検討で抽出された設備とその耐震評価手法を次頁以降に示す。
3.資
料
資料1-4-2
玄海原子力発電所3号炉及び4号炉
設置許可基準規則等への適合性説明資料(設計基準対象施設)
「第4条:地震による損傷の防止」P4条-別添4-1~19
-12-
審査会合における指摘事項の回答(2/5)
【No.1226-15】
許可基準規則の解釈第4条において、耐震重要施設が、耐震重要度の下位のクラスに属するものの波及的
影響によって、その機能を損なわないように設計するよう要求されている。波及的影響を検討すべき対象設
備の抽出及び耐震評価は以下の方針による。
<抽出の方針>
・波及的影響の検討にあたっては、「設置許可基準規則の解釈別記2」に記載の4つの観点で実施する。
<設置許可基準規則の解釈別記2に記載の4つの観点>
①設置地盤及び地震応答性状の相違等に起因する相対変位又は不等沈下による影響
②耐震重要施設と下位のクラスの施設との接続部における相互影響
③建屋内における下位のクラスの施設の損傷、転倒及び落下等による耐震重要施設への影響
④建屋外における下位のクラスの施設の損傷、転倒及び落下等による耐震重要施設への影響
-13-
審査会合における指摘事項の回答(3/5)
【No.1226-15】
・4つの観点を踏まえ、設備図書類を用いた机上検討及び現地調査により、敷地全体を俯瞰した調査・
検討を実施し、波及的影響を検討すべき対象設備を抽出する。
○屋内施設
○屋外施設
Sクラス建屋・機器
Sクラス機器
-14-
審査会合における指摘事項の回答(4/5)
【No.1226-15】
<評価の方針>
・波及的影響検討で抽出された設備の評価方針を以下に示す。抽出された設備の個別の評価方針を表1に示す。
(1) 評価用地震動
設置許可基準規則に従い、耐震重要施設の設計に用いる地震動を適用する。(基準地震動Ss)
(2) 耐震評価方針
下位クラス施設は原則、耐震重要施設に対して離隔距離をとって配置しているが、離隔距離がとれない設備については、
耐震重要施設の設計に用いる地震動又は地震力に対して構造強度を確保するよう設計する。構造強度を確保できない施
設については、損傷・転倒・落下した場合に耐震重要施設の機能に影響がないように設計する。
表1
波及的影響対象設備の個別の評価方針一覧表(1/2)
下位クラス施設
観点
評価用
地震動
耐震評価方針
評価モデル
解析手法
先行プラント実績
廃棄物処理建屋
①
Ss
構造強度評価
多質点系モデル
時刻歴応答解析
廃棄物処理建屋(川内)
タービン建屋
①
Ss
タービン建屋の構造強度
評価及び原子炉補助建屋
への衝突時の影響評価
3次元FEMモデル
(タービン建屋)
時刻歴応答解析
タービン建屋(川内)
燃料取扱棟(鉄骨梁、屋根等)
③
Ss
構造強度評価
3次元FEMモデル
時刻歴応答解析
燃料取扱建屋(川内)
燃料取替用水タンク建屋(鉄骨
梁、屋根等)
③
Ss
構造強度評価
3次元FEMモデル
時刻歴応答解析
燃料取扱建屋(川内)
タンクローリ車庫
④
Ss
構造強度評価
多質点系モデル
時刻歴応答解析
タンクローリ車庫(川内)
第1重大事故等対処設備保管庫
④
Ss
構造強度評価
多質点系モデル
時刻歴応答解析
タンクローリ車庫(川内)
中央制御室天井
③
Ss
構造強度評価
3次元FEMモデル及び単純ば
りモデル
時刻歴応答解析及び手計算
中央制御室天井(川内)
-15-
審査会合における指摘事項の回答(5/5)
表1
【No.1226-15】
波及的影響対象設備の個別の評価方針一覧表(2/2)
観点
評価
用地
震動
耐震評価方針
評価モデル
解析手法
先行プラント実績
燃料取替用水補助タンク
③
Ss
構造強度評価
1質点系モデル
手計算
燃料取替用水補助タンク(川内)
3号機1次系純水タンク
③
Ss
構造強度評価
1質点系モデル
手計算
1次系純水タンク(川内)
1次冷却材ポンプモータ
②
Ss
構造強度評価
1質点系モデル
手計算
1次冷却材ポンプモータ(川内)
循環水ポンプモータ
④
Ss
構造強度評価
1質点系モデル
手計算
循環水ポンプモータ(川内)
ロータリースクリーン
④
Ss
構造強度評価
3次元はり要素及びシェル
要素モデル
3次元FEM解析法(固
有値解析)及び手計算
ロータリースクリーン(川内)
耐火隔壁
③
Ss
構造強度評価
等分布はりモデル
両端ピン支持モデル
手計算
耐火隔壁(高浜)
格納容器ポーラクレーン
③
Ss
構造強度評価
多質点はりモデル
(車輪とレール間は非線
形)
非線形時刻歴応答解析及
び手計算
格納容器ポーラクレーン(川内)
使用済燃料ピットクレーン
③
Ss
構造強度評価
多質点はりモデル
スペクトルモーダル解析
及び手計算
使用済燃料ピットクレーン(川内)
使用済燃料ピットポンプ
②
Ss
機能維持評価及び構造
強度評価
1質点系モデル
手計算
使用済燃料ピットポンプ(川内)
使用済燃料ピット冷却器
②
Ss
構造強度評価
1質点系モデル
手計算
使用済燃料ピット冷却器(川内)
使用済燃料ピット冷却配管
②
Ss
構造強度評価
等分布はりモデル
標準支持間隔法
使用済燃料ピット冷却配管(川内)
空調用冷却水配管
②
Ss
構造強度評価
等分布はりモデル
標準支持間隔法
空調用冷却水配管(川内)
燃料取替用水設備配管
②
Ss
構造強度評価
等分布はりモデル
標準支持間隔法
燃料取替用水設備配管(川内)
化学体積制御設備配管
②
Ss
構造強度評価
等分布はりモデル
標準支持間隔法
化学体積制御設備配管(川内)
原子炉補機冷却設備配管
②
Ss
構造強度評価
等分布はりモデル
標準支持間隔法
原子炉補機冷却設備配管(川内)
3号機燃料取扱棟換気空調ダ
クト
③
Ss
構造強度評価
等分布はりモデル
標準支持間隔法
Sクラスダクト(川内)
海水管ダクト竪坑部蓋
④
Ss
構造強度評価
単純ばりモデル
手計算
海水管ダクト竪坑部蓋(川内)
下位クラス施設
-16-
審査会合における指摘事項の回答
【No.1226-17】
1.指摘事項
津波監視設備の風荷重の組み合わせの考え方に関して、詳細に説明すること。
2.回
答
風荷重の組合せの基本的な考え方として、屋外の直接風を受ける場所に設置されている施設の
うち、風荷重の影響が地震荷重又は津波荷重と比べて相対的に無視できないような構造、形状及
び仕様の施設においては、組合せを考慮する。組合せる荷重は、平成12年5月31日建設省告示第
1454号に定められた佐賀県(全域)風速34m/sを使用する。なお、竜巻については、発生頻度が
低く(10-6/年以下)、影響範囲が極めて限定的であることから、荷重の組合せは考慮しない。
3.資
料
資料1-4-2
玄海原子力発電所3号炉及び4号炉
設置許可基準規則等への適合性説明資料(設計基準対象施設)
別添1:添付資料16 津波監視設備の設計における風荷重及び積雪荷重の組合せの
考え方について P5条-別添1-添付16-1~4
-12-
-17-
審査会合における指摘事項の回答
【No.1226-18】
1.指摘事項
余震に関する設計への考慮について、一般的な考え方を説明すること。
2.回
答
現段階では、基準津波の継続時間のうち最大水位変化を生起する時間帯において発生する余震
レベルを決定するための知見は十分でないため、安全側の評価として、基準津波の波源の活動に
伴い発生する本震レベルを考慮することとし、保守性を有する地震動として、弾性設計用地震動
Sdを考慮する。
3.資
料
資料1-4-2
玄海原子力発電所3号炉及び4号炉
設置許可基準規則等への適合性説明資料(設計基準対象施設)
別添1:添付資料17 余震に関する設計への考え方について
P5条-別添1-添付17-1~10
-13-
-18-
審査会合における指摘事項の回答
【No.1226-19】
1.指摘事項
内郭防護として実施している貫通部の止水対策について、設備の位置づけや設計上の考え方
(余震に対する考慮の考え方も含む)を整理し示すこと。
2.回
答
タービン建屋から浸水防護重点化範囲への地震による循環水管の損傷箇所からの津波の流入等
を防止するため、浸水防止設備(内郭防護)として貫通部止水処置を実施する。
また、屋外の循環水管の損傷箇所から海水ポンプエリア及び海水管ダクトへの津波の流入等を
防止するため、浸水防止設備(内郭防護)として貫通部止水処置を実施する。
設計における荷重の組合せを考慮する自然現象として、津波(漂流物を含む。)、地震(余
震)、風及び積雪を考慮し、これらの自然現象による荷重を適切に組合せる。
3.資
料
資料1-4-2
玄海原子力発電所3号炉及び4号炉
設置許可基準規則等への適合性説明資料(設計基準対象施設)
「第5条:津波による損傷の防止」5条-38
別添1:3.1(4) 貫通部止水処置 P5条-別添1-188~195
-14-
-19-
審査会合における指摘事項の回答(1/2)
【No. 0227-1】
1.指摘事項
基準地震動Ssと弾性設計用地震動Sdを使い分けしている理由を、耐震評価において説明す
ること。
2.回
答
使用済燃料ピットへの重量物落下による燃料貯蔵施設の健全性評価において、審査会合時点で
は、燃料取扱棟クレーンが作業で使用済燃料ピット上部に位置する可能性があった。このため使
用済燃料ピットへの落下時影響評価において、作業時間と地震の発生確率を考慮して、基準地震
動Ssとの組合せは不要とし、弾性設計用地震動Sdによる耐震評価を実施して地震時の使用済
燃料ピットへの落下物とならない設計としていた。その後、使用済燃料ピットの手前にリミット
スイッチを設置し、燃料取扱棟クレーンを自動停止させるとともに、走行制限ストッパを設けて
使用済燃料ピット上部に寄り付かない設計に変更することで使用済燃料ピットへの落下を検討す
べき重量物から対象外とした。
3.資
料
資料1-4-2
玄海原子力発電所3号炉及び4号炉
設置許可基準規則等への適合性説明資料(設計基準対象施設)
16条別添P1-7,8
-20-
審査会合における指摘事項の回答(2/2)
【No. 0227-1】
4.補
足
玄海3号機燃料取扱棟クレーンの可動範囲については以下のとおり。なお、玄海4号機につい
ても同様の対応を行っている。
玄海3号機
燃料取扱棟クレーンの可動範囲
備
考
変 更 前
燃料取扱棟クレーンが作
業で使用済燃料ピット上
部に位置する可能性があ
ることから、使用済燃料
ピットへの落下時影響評
価において、弾性設計用
地震動Sdによる耐震評
価を実施して地震時の使
用済燃料ピットへの落下
物とならない設計とする。
変 更 後
使用済燃料ピット手前の
燃料取扱棟クレーンの
レールに、リミットス
イッチを設置し、燃料取
扱棟クレーンを自動停止
させるとともに、走行制
限ストッパを設け、可動
範囲を制限し燃料取扱棟
クレーンが使用済燃料
ピット上を走行すること
は出来ないことから、使
用済燃料ピットへ落下す
るおそれはない。
-21-
審査会合における指摘事項の回答
【No.0213-5 】
1.指摘事項
タンクローリーの重要度分類をMS-1とすることについて再整理すること。再整理にあたって
は、DBの要求事項を明確にし、それらに対しての対応を説明のこと。
2.回
答
保安電源に対する要求事項は以下のとおり。
【条文:第33条第7項】
非常用電源設備及びその附属設備は、多重性又は多様性を確保し、及び独立性を確保し、その系統を構成する
機械又は器具の単一故障が発生した場合であっても、運転時の異常な過渡変化時又は設計基準事故時において工
学的安全施設及び設計基準事故に対処するための設備がその機能を確保するために十分な容量を有するものでな
ければならない。
【解 釈】
第7項に規定する「十分な量」とは、7日間の外部電源喪失を仮定しても、非常用ディーゼル発電機等の連続運
転により必要とする電力を供給できることをいう。非常用ディーゼル発電機等の燃料を貯蔵する設備(耐震重要
度分類Sクラス)は、7日分の連続運転に必要な容量以上を敷地内に貯蔵できるものであること。
タンクローリは、非常用ディーゼル発電機の7日分の燃料を貯蔵できるよう新規設置した燃料油
貯蔵タンクから既設の燃料油貯油そうへの燃料輸送を目的として配備している。
タンクローリは一般産業品であって、DB設備に該当しない「資機材」として整理しているため、
重要度分類は定義しない。
ただし、資機材ではあるものの、タンクローリの担う機能の重要性に鑑み、DB設備に準じ、地
震や竜巻等の自然現象に対する要求事項を考慮した設計とする。
3.資
料
資料1-4-2
玄海原子力発電所3号炉及び4号炉
設置許可基準規則等への適合性説明資料(設計基準対象施設)
33条:添付4 保安電源設備の燃料について P33条-添付4-1~23
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