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平成24年度 庄内町6次産業化推進戦略会議報告書
平成24年度 庄内町6次産業化推進 戦略会議報告書 ~ 6次産業化の里づくりを推進するために ~ 平成24年12月 庄内町6次産業化推進戦略会議 ■新産業創造館の運営と活用について 町総合計画の重点プロジェクトに掲げる“農商工が一 体となった活気あるまちづくり”の実現のために取り組 む新産業創造館の整備にあたり、その完成後の効果・ 効率的な施設運営と活用を図るため、次の点について 留意し推進ください。 また、新産業創造館を推進拠点とした“産業の振興”、 “雇用の創出”及び“中心市街地の活性化”の3つの整 備目的の実現を期待します。 1 ○現行案と指摘事項 ①食と米の工房(A棟) (現行案) ・こだわりの米や地域食材等を活用した取り組みを展開。食のアンテナレスト ランやオープンスペースの活用を検討 ・レストランのテーブル席を囲み厨房や前室の配置とともに、小工房と収納ス ペース(倉庫)も配置 ・A棟の入口部分は、レストラン用のテーブル席以外に、バザール購入品等 の飲食スペースに椅子やテーブルを設置 (指摘事項) ・当該エリアに配置されるオープンスペースについては、館内で提供する商 品等の飲食スペースにも利用される可能性が考えられるため、レストラン利 用者とのスペース区分を明確にすべきである。 ・当該エリアに予定される小工房利用については、レストラン利用の客層と 異なることが想定されることから、同一エリアでスペースを共有することは望 ましいことと思えない。それぞれの店舗が特色を押し出すためにも現行エリ アを一業種にすべきである。 ・イベントスペースと考えているレストランのオープンスペース(飲食エリア) については、中心的な利用者となる厨房入居者がエリア全体を管理した方 が効率的であると感じる。 ・隣接している飲食スペースが、レストラン部分と産直等購入部分に区分さ れているなど、利用者には分かりずらい区分になっている。 ・このエリアは、スローフードを目指しているもので、ファストフードスペースが 入ることで違和感を覚える。 ・当該エリアに隣接する管理棟は、施設内で最良の場所であるが事務室の 活用となっている。店舗や工房等による効果的な利用を検討すべきである。 2 ②6次産業化工房(B棟) (現行案) ・特産品等の開発や製造のため、貸工房(4区画)と共同利用できる機械設 備(1区画)を配置。 貸工房 ・入居募集は公募とし、占用面積に係る使用料は500円/㎡を想定。 光熱水費は入居者が負担。 工房製造品の陳列と販売及び工房内の作業状況の可視化。 入居者ごとに製造等の許可を取得。 ・使用区分ごと(各作業室)に半日を単位とし料金(1,575/㎡)を設 共同利 定。光熱水費は使用料金に含む。 用設備 利用者組織の設置と運営を検討。 利用組織等が製造等の許可を取得。 (指摘事項) ・工房や設備の利用料等に関し軽減施策を設ける考えであれば、その適用 を町民に限定することなく実施することが必要である。町内外を含め多種多 様な方の利用が期待できるとともに、効率的な設備利用が見込まれる。 ・施設の効率的な利用のため、軽減措置等の適用を限定しないことを基本と していただきたいが、町民の優先利用も考慮すべきである。 ・長期にわたる利用となる貸工房の稼働形態を考えると、24時間利用可能 な施設環境が必要である。 ・貸工房の可視化については、は企業秘密にかかわる部分については、ス クリーン処理も必要である。 ・共同利用設備に関しては、不特定多数の方が利用するため、利用組織の 設置等により徹底した安全及び衛生面での管理が必要である。加えて、専 門的知識を有する方を配置し指導にあたることも重要である。 ・貸工房の利用料金設定に関しては、実験工房的な利用手段を想定する方 には割高感があるのではないのか。 3 ③なんでもバザール(中土間) (現行案) ・町民が誰でも参加できるマーケットで、工房で製造した加工品以外にも地場 野菜等の販売スペースを設置 ・産直組織の設立、育成と既存組織との連携を推進 ・貸工房の使用料単価(500円/㎡)を基本にした、陳列棚等の使用料金設定 (指摘事項) ・産直機能に限らず、加工特産品やお土産品を主体とした取り組みについて も検討する必要がある。 ・陳列する特産品等とともに、なんでもバザールの集客に欠かせない定期、 不定期のイベント等について具体的に準備することが重要である。 ・運営体制(組織)については、複雑な組織体制を避け、効率的で機動力が 発揮できる枠組みの構築が必要である。なお、施設の直接的な管理運営は、 役所以外の組織が担い、役所は全般的な支援を担うことが理想である。 ・組織を担うリーダーの育成や確保については、残された時間を念頭に早め の着手が必要である。 ・バザール運営の経費試算からは、新たな組合を組織し、その運営を担うこ とが困難ではないか。 4 ④6次産業化支援 (現行案) ・新産業創造館内に支援体制の整備として、6次産業化推進業務に携わる専 門員や支援員に加え支援部署として職員を設置 ・加工設備等の導入支援や6次産業化スキルアップ支援の6次産業化支援 施策を創設 ・運営経費に直結する新産業創造館の各エリア使用料は、利用者等の負担 軽減のため安価に設定 (指摘事項) 特になし。 5 ⑤-1 共通課題(管理運営手法) (指摘事項) ・施設の運営を行ううえで、運営経費等の積算とともに必要経費を賄う売り上げ 目標を設定することが重要であり、目標を達成するための具体的な方策、取り 組みが見えてくる。(経営戦略と青写真) ・地場産品、在来農産物等の掘り起しと特産品開発に加え、マーケティングの 重要性の認識と先進事例に負けない商品づくり。(販売戦略) ・新産業創造館で取組むことは、生産者との中間に入り出口を保証し商品等を つくるシステムを提供すること。(生産者と販路を結ぶコーディネート) ・今、整備しようとしている施設は、時間的な余裕が少ない中で生産部門(農作 物)と販売部門(販路確保)に最も力を注ぐ必要がある。 ・この様な施設の管理運営は、役所主導の手法で進むと成果が残しにくいため、 早めの指定管理者制度への移行が望ましい。 ・各種エリアの委託等を考えているのであれば、受託者サイドについても人材 育成が必要となるため、早めの委託先等の決定が必要不可欠である。 ⑤-2 共通課題(人材育成) (指摘事項) ・特産品等のものづくりと同時に消費者開拓が必要不可欠であり、販路の確保、 営業担当の人材確保が重要 ・共同利用加工場等の設備管理については、専門的な知識を有する方を配置 し、常時、良好な状態を保つ管理体制が必要 ・各エリアを運営する組織をつくりことは可能であるが、その組織の管理や運営 に十分な知識と行動力を有する人材を確保することが困難である。農協等の専 門組織からの協力を得ることができれば安心である。 ・創造館は特色のある各エリアの運営はもとより、施設全体の方向性等をプロ デュースする方等の人材育成も重要になる。 6 庄内町6次産業化推進戦略会議 ○委員名簿 職 氏名 所属等 委員長 安 藤 一 雄 庄内たがわ農業協同組合 新余目支所 副委員長 藤 科 智 海 山形大学農学部 委員 森 昭 裕 株式会社 森畜産 同 鶴 巻 一 宏 庄内たがわ農業協同組合 立川加工所 同 阿 部 政 樹 余目町農業協同組合営農部 同 佐 藤 優 人 有限会社 米シスト庄内 同 山 澤 清 ハーブ研究所 スパール 同 佐 藤 恵 美 子 ばーむさんく 同 齋 わかば会 同 佐 藤 修 一 郎 余目製パン株式会社 同 小 澤 尚 弘 東北に若者の雇用をつくる株式会社 同 佐 藤 一 良 株式会社 イグゼあまるめ 同 阿 良 武 農産物交流施設管理運営組合 同 佐 藤 広 美 山形県庄内総合支庁農業技術普及課 アドバイザー 奥 田 政 行 庄内イタリアン アル・ケッチァーノ オーナーシェフ 同 菅 喜 嗣 株式会社 MNH 代表取締役会長 同 鳥 巣 研 二 株式会社 キースタッフ 代表取締役 同 森 岡 裕 人 山形県工業技術センター庄内試験場 場長 同 高 橋 武 山形県食産業協議会 事務局長 藤 て い ○開催経過 年月日 会議等 主な内容 平成24年7月11日 第1回戦略会議 創造館運営と各種支援施策等の検討 9月 5日 第2回戦略会議 6次産業化工房(鳥巣研二アドバイザー) 9月27日 第3回戦略会議 なんでもバザール(菅喜嗣アドバイザー) 10月 9日 第4回戦略会議 食と米の工房(奥田政行アドバイザー) 11月 1日 第5回戦略会議 6次産業化支援施策(高橋武アドバイザー) 11月26日 第6回戦略会議 運営等素案の報告と戦略会議報告書の確認 7