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監査結果フォローアップ報告
監査結果フォローアップ報告 1 監査結果フォローアップとは 地方自治法第 199 条第 12 項の規定により、 市長等が監査結果に基づき改善を図ったときは、 その措置状況を監査委員に通知することとなっている。監査結果フォローアップでは、市長 等から通知のあった措置状況について、内部統制が有効に機能しているかという視点のもと 検証を行い、改善が認められない事項に対して再度の指摘を行う。このように牽制機能を発 揮することにより、監査の実効性を高めていこうとするものである。 また、市の内部統制の総括を担当する総務局行政管理部行政管理課総合調整・内部統制担 当と連携して、指摘事項の事後検証等を行うことより、類似指摘の再発の防止を図ろうとす るものである。 ― 定期監査の主な流れ ― 監査の実施・監査結果の公表 ↓ 市長等から監査結果に基づく措置状況の通知 (総務局行政管理部行政管理課総合調整・内部統制担当等で取りまとめ) ↓ 監査結果に基づく措置状況の公表 ↓ 監査結果フォローアップ 2 フォローアップの対象となる指摘事項 平成 25 年度定期監査の対象となった課等に対する、前回の定期監査における指摘事項(前 回の定期監査:平成 23 年度[区役所においては平成 22 年度] ) 3 フォローアップの結果 前回の定期監査の指摘事項 36 件を確認したところ、その結果は次のとおりであった。 状 況 (1)指摘事項に対する措置状況が既に通知されているもの 件 数 34 件 ア 改善が認められないため再度指摘したもの (2件) イ 措置状況が確認できたもの (32 件) (2)指摘事項に対する措置状況が未だに通知されていないもの 66 2件 (1)指摘事項に対する措置状況が既に通知されているもの ア 改善が認められないため再度指摘したもの (ア) 番町西土地区画整理清算金の滞納整理について(都市局 都市計画部 市 街地整備課)【平成 23 年度第2回定期監査】 指摘事項 の 概 番町西土地区画整理事業は完成から 10 年以上経過し、平成 24 年1月 要 末現在の滞納額は 149 万円となっている。 清算金の徴収については、文書催告や、継続的な折衝を実施するほか、 土地区画整理法第 110 条の規定により、差押等の滞納処分をすることと され、市税等と同様の滞納整理が必要であるが、これらの滞納者に対し て、平成 23 年度は4月から9月までの半年間、文書催告や納付折衝等 の滞納整理を全く行っておらず、今年度、時効により消滅した債権が 43 万円となっていた。 措置状況 滞納整理の年間スケジュールを策定していなかったことが半年間滞 納整理を行っていなかった原因と考え、同様の指摘が生じないように年 間スケジュールを策定し、年間を通して滞納整理事務の体制強化を図り ました。 また、時効による債権消滅を防ぐために滞納者に対して金融機関など への財産調査を行い、適正な滞納整理事務を執行するように徹底してい くことにしました。 (平成 24 年7月 24 日通知・平成 24 年8月1日公表) 検証結果 番町西土地区画整理清算金の滞納整理の状況を確認したところ、平成 25 年度の年間スケジュールが作成されていなかった。また、4月から9 月までの半年間に文書催告や納付折衝等の滞納整理が全く行われてお らず、指摘事項が改善されていなかった。そのため、再度指摘すること とした。 (21 ページの指摘事項参照) (イ) 行政財産の目的外使用許可事務について(経済局 農林水産部 水産漁 港課)【平成 23 年度第1回定期監査】 指摘事項 の 概 要 行政財産の目的外使用に係る使用料については、市行政財産の目的外 使用に係る使用料に関する条例第4条の規定により、使用前にその使用 料を納付しなければならないとされている。 しかし、駿河区広野五丁目のブロック製作ヤード内への電柱の設置に 係る行政財産の目的外使用については、5月1日からの使用にもかかわ らず、特別な理由も無く使用料の納期を8月 30 日としていた。 67 措置状況 行政財産の目的外使用料の納付が前納であるべきところを、使用開始 日以降を納付期限としてしまったことについては、他の漁港施設等占用 料の納付期限の設定と混同してしまったことがその原因と考え、同様の 指摘が生じないよう事務手続きマニュアルを作成し、職員に徹底するよ う改善を図りました。 (平成 24 年5月 23 日通知・平成 24 年5月 31 日 公表) 検証結果 駿河区広野五丁目のブロック製作ヤード内への電柱の設置に係る行 政財産の目的外使用許可事務を確認したところ、簡易な事務手続きマニ ュアルは作成されていたものの、3年間の許可期間の中で2年目以降は 年度当初の4月1日からの使用であるにもかかわらず、納期を 11 月 29 日に設定して使用料の請求を行っていた。そのため、再度指摘すること とした。 (51 ページの指摘事項参照) イ 措置状況が確認できたもの 前回の指摘事項 32 件について、監査委員に通知された措置が対象課等で実施されて いたことを確認した。しかし、次に掲げた【3Eの観点からの主な指摘事項】につい ては、まだその効果が十分現われていないものや、さらなる改善の余地が残るものも 見受けられたため、今後も引き続き改善に取り組まれたい。 【3Eの観点からの主な指摘事項】 ・井川湖渡船運航業務について(生活文化局市民生活部井川支所) ・各高齢者生活福祉センターの利用状況の改善について(保健福祉局福祉部高齢者福祉 課) ・観光案内等各施設の効果的な運営について(経済局商工部観光・シティプロモーショ ン課) ・雨水貯留浸透施設設置等補助金について(上下水道局下水道部下水道維持課) ・静岡駅南口駅前広場ルノワール作品の有効活用について(都市局都市計画部市街地整 備課) (2)指摘事項に対する措置状況が未だに通知されていないもの 未だに措置状況が通知されていない前回の指摘事項は以下の2件であった。 (※所管部 局名は現在の組織名で記載) ア 児童福祉総務費負担金の債権回収及びその体制について【平成 23 年度第2回定期 監査】 (子ども未来局 子ども未来部 児童相談所) イ 学校等用地に係る借地について【平成 23 年度第2回定期監査】 (教育委員会事務 局 教育部 教育施設課) 68 なお、これらの対応状況(改善の進捗状況)については、総務局行政管理部行政管理 課のホームページで公表されていた。 (http://www.city.shizuoka.jp/deps/soumu/kansataiou.html) 69