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資料1(PDF:213KB)
資料1 食料品の輸入及び検査の概要について 平成25年9月6日 食 1 品 安 全 課 食料自給率 平成24年度統計では、日本の食料自給率はカロリーベースで約39%であり、約6割以上 を国外に依存している。 図1 食料自給率の推移(農林水産省 HP「食料自給率の部屋」) カロリーベースの自給率は、昭和 40 年には 73%であったが徐々に低下し、平成元 年には初めて 50%を割り込んだ。平成5年には記録的な米不作により 37%に低下し、 平成 9 年~24 年は 39~41%前後で推移している。 なお、農林水産省の「食料・農業・農村基本計画(平成22年3月30日 閣議決定)」で は、平成32年度の食料自給率目標を「供給熱量ベースで50%」としている。 100% 80% 60% 輸入 40% 国産 20% 0% 米 小麦 大豆 野菜 果実 畜産物 魚介類 砂糖類 油脂類 その他 合計 図2 平成24年度品目別供給熱量総合食料自給率(農林水産省「平成24年度食料自給率について」) 米を除く穀物のほとんどを輸入に頼っていることが、食料自給率が低い原因となって いる。 2 食品等の輸入状況 (1)平成23年度の食品等(食品、添加物、器具、容器包装及び乳幼児用おもちゃ)は、 輸入届出件数で約210万件、輸入重量で約3,341万トンであった。最も多いのは農産食 品、農産加工品であり、約70%を占める。 食品添加物 器具 2.0% 2.1% 容器包装 0.2% おもちゃ 0.2% その他の食料品 4.3% 飲料 4.7% 水産食品、水産加 工食品 7.3% 農産食品、農産加 工品 69.7% 畜産食品、畜産加 工食品 9.3% 図3 品目分類別輸入重量の構成(厚生労働省「平成 23 年度輸入監視統計」) (2)平成16~23年度の国別届出件数の上位5か国は、中国、アメリカ、フランス、 タイ、韓国である。中国が最も多く、約1/4を占めている。ただし、重量別輸入量 では、アメリカが約1/3以上を占め、最も多い。 100% 80% その他 60% 韓国 タイ フランス 40% アメリカ 中国 20% 0% H16 図4 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 輸入届出件数の国別割合(厚生労働省「平成 23 年度輸入監視統計」) (3)平成 23 年度の輸入主要国別の上位 5 品目(重量ベース)は次のとおりである。 (厚生労働省「平成23年度輸入食品監視統計」) 中国:ゆり科野菜、野菜冷凍食品、加熱食肉製品、魚冷凍食品、切り身、むき身の鮮 魚類 アメリカ:とうもろこし、小麦、大豆、豚肉、うるち米 フランス:ミネラルウォーター類、果実酒、その他の清涼飲料水、増粘安定剤、豚肉 タイ:うるち米、加熱食肉製品、増粘安定剤、タピオカデンプン、糖類 韓国:その他アルコールを含む飲料、糖類、ミネラルウォーター類、蒸留酒、その他 の清涼飲料水 (4)輸入食品等に対する検査による輸入届出件数上位5か国及び全輸入件数の違反率(違 反件数/検査件数、平成 16~23 年度平均)は図5のとおりである。 1.00% 0.76% 0.80% 0.60% 0.70% 0.60% 0.49% 0.43% 0.40% 0.40% 0.20% 0.00% 全輸入 図5 中国 アメリカ フランス タイ 韓国 平成 16~23 年度における輸入届出件数上位5か国及び全輸入件数の平均違反率 (平成 16~23 年度厚生労働省輸入食品監視統計より算出) (5)平成 23 年度における5か国の違反内容の主なものを多い順に列挙すると、次の とおりである。(厚生労働省「平成23年度輸入食品監視統計」) 中国:微生物規格、残留農薬、器具・容器包装、添加物、有毒・有害物質・病原微生 物 アメリカ:有毒・有害物質・病原微生物、腐敗変敗カビ、添加物、残留農薬、微生物 規格、器具・容器包装 フランス: 微生物、添加物、有毒・有害物質・病原微生物、器具・容器包装、残留 農薬 タイ:腐敗変敗カビ、微生物規格、残留農薬、添加物、残留動物医薬品 韓国:微生物規格、器具・容器包装、添加物、残留農薬、有毒・有害物質・病原微生 物