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輸入食品監視指導業務説明会 - FORTH|厚生労働省検疫所

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輸入食品監視指導業務説明会 - FORTH|厚生労働省検疫所
説明会の開催報告
輸入食品監視指導業務説明会を開催しました
説明内容
(1)平成 26 年度輸入食品監視指導計画に基づく検査結果等について
(2)平成 27 年度輸入食品監視指導計画について
(3)平成 27 年度における検査命令及びモニタリング計画について
(4)品目登録及び自主検査等の取扱いの変更について
(5)輸入相談について
(6)その他
日
時
平成 27 年 4 月 22 日(水)
午後 2 時から午後 3 時 30 分まで
参加人数
80 名
開催場所・担当課
神戸検疫所 事務棟会議室 ・ 神戸検疫所食品監視課、食品監視第二課
当日の配付資料
(配付資料の抜粋を以下に添付します。)
食安発0330第1号
平成27年3月30日
各検疫所長
殿
医薬食品局食品安全部長
( 公
印
省
略 )
平成27年度輸入食品監視指導計画の策定について
輸入食品等に対する輸入時の監視指導の実施に当たっては、平成26年度輸
入食品監視指導計画に基づくモニタリング計画の達成等、その適切な実施に
御尽力いただいているところである。
本日、食品衛生法(昭和22年法律第233号)第23条第1項の規定により、
「食品衛生に関する監視指導の実施に関する指針」(平成15年厚生労働省告
示第301号)に基づき、平成27年度において食品、添加物、器具、容器包装及
びおもちゃの輸入について国が行う監視指導の実施に関する計画(以下「平
成27年度輸入食品監視指導計画」という。)を別添1のとおり定め、同条第
3項の規定により官庁報告として公表した。
ついては、平成27年度輸入食品監視指導計画に基づき、適切な監視指導の
実施方よろしくお願いする。
なお、都道府県等に対し、別添2のとおり通知していることを申し添える。
別添1
平成 27 年度輸入食品監視指導計画
平成 25 年度に販売又は営業の目的で我が国に輸入された食品、添加物、器具、
容器包装及びおもちゃ(以下「食品等」という。)は、輸入届出件数が約 219 万
件、輸入重量が約 3,098 万トンであった。農林水産省の食料需給表によると、
我が国の食料自給率(供給熱量ベースの総合食料自給率)は約4割であり、供
給熱量ベースで約6割を国外に依存する状況となっている。
これら我が国に輸入される食品等の現状を踏まえ、平成 26 年度において、厚
生労働省本省(以下「本省」という。)及び検疫所は、検査機器の整備による輸
入時の検査項目の拡充を図り、モニタリング検査(食品衛生法(昭和 22 年法律
第 233 号。以下「法」という。)第 28 条第1項の規定に基づき多種多様な食品
等について食品安全の状況を幅広く監視すること及び法違反が発見された場合
に、輸入時の検査を強化するなどの対策を講ずることを目的として、年度ごと
に計画的に実施する検査をいう。以下同じ。)、検査命令(法第 26 条第2項又は
第3項の規定に基づき法違反の可能性が高いと見込まれる輸入食品等について、
輸入者に対して輸入の都度の検査を命じるものをいう。以下同じ。)等の輸入時
における監視指導の強化を行った。また、輸出国における安全対策の適正化を
推進するため、計画的な輸出国の対日輸出食品に関する制度調査並びに個別問
題に係る輸出国との協議及び調査を実施したほか、牛海綿状脳症(以下「BS
E」という。)等に係る輸出国の安全管理についても現地調査を行った。
これらの取組について、平成26年12月に公表した平成26年度輸入食品監視指
導計画監視結果(中間報告)では、平成26年4月から9月までの速報値として、
輸入届出件数は約114万件、輸入重量は約1,195万トン、検査件数は約9万9千
件であり、うち法違反件数は430件であった。平成27年度においては、これまで
の施策を更に進めるとともに、経済連携協定等を踏まえ、諸外国の食品衛生に
係る情報の収集及び輸入動向に応じた監視体制の整備を行うこととする。モニ
タリング検査については、平成26年度のモニタリング検査結果、輸出国の安全
管理体制に係る調査結果等を勘案して見直しを行う。具体的には、海外での検
出情報等を踏まえた病原微生物に係るモニタリング検査の着実な実施、農薬等
が人の健康を損なうおそれのない量として定められる量を超えて残留する食品
の販売等を原則禁止するいわゆるポジティブリスト制度(以下「ポジティブリ
スト制度」という。)の着実な施行及び過去の検査実績等を踏まえた検査項目等
の見直しを行う。また、冷凍加工食品等の成分規格違反の状況等を踏まえ、加
工食品の成分規格に係るモニタリング検査を強化するとともに、その結果を踏
まえ、輸入者に対し、製造者等における衛生管理体制の徹底を指導する。さら
に、輸出国に対し、生産、製造、加工等(以下「生産等」という。)の段階にお
ける安全対策の推進を要請し、必要に応じて、現地調査を行うとともに、輸出
国の政府担当者や食品等事業者に我が国の食品衛生規制を周知するための説明
会を開催し、海外の生産現場における衛生管理をより一層推進する。
なお、BSEの問題に係る対日輸出牛肉の安全性確保については、現地調査
及び輸入時の検査を通じて、輸出国政府が管理する対日輸出プログラムの遵守
状況を引き続き検証していくものとする。
これらの取組に加え、輸入食品についても異物混入事案が確認されているこ
とも踏まえ、引き続き「「輸入加工食品の自主管理に関する指針(ガイドライン)
」
について(平成20年6月5日付け食安発第0605001号厚生労働省医薬食品局食品
安全部長通知)」の別添1「輸入加工食品の自主管理に関する指針(ガイドライ
ン)」
(以下「加工食品ガイドライン」という。)に基づき、輸入者に対し、チェッ
クリストを用いた輸出国段階における自主的な安全管理の徹底を指導するとと
もに、輸出国における食品安全対策の適正化を推進するため、計画的に対日輸
出食品について、輸出国の食品安全に関する制度調査の実施に努めていくこと
とする。
1
目的
本計画は、輸入食品等の重点的、効率的かつ効果的な監視指導の実施を推
進し、もって、輸入食品等の一層の安全性確保を図ることを目的とする。
2
本計画の適用期間
平成 27 年4月1日から平成 28 年3月 31 日までとする。
3
輸入食品等の監視指導の実施についての基本的考え方
食品安全基本法(平成 15 年法律第 48 号)第4条において、食品の安全性
の確保は、国の内外における食品供給の行程の各段階において必要な措置が
適切に講じられることにより行われなければならないとされている。この観
点から、輸入食品等の安全性確保のため、輸出国における生産の段階から輸
入後の国内流通までの各段階において、次の措置を講ずる。
(1) 本省は、輸出国の生産等の段階における安全対策を推進するため、我が
国の食品安全規制に関する情報を在京大使館、輸入者、輸出国の政府担当
者及び輸出国の生産者、製造者、加工者等(以下「生産者等」という。)
へ提供し、本省のホームページ(以下「ホームページ」という。)に掲載する。
また、輸出国との二国間協議、現地調査、技術協力等を実施する。
(2)
本省は、特定の国若しくは地域又は特定の者により生産等がなされた輸
入食品等について、食品衛生上の危害の発生を防止するために特に必要が
あると認める場合には、法第8条第1項又は第 17 条第1項の規定に基づく
包括的輸入禁止措置を講ずる。
(3) 本省は、法違反を繰り返すなどの輸入者に対し、法違反の原因を改善さ
せることを目的として指導し、必要に応じて法第 55 条第2項の規定に基づ
く輸入者の営業の禁止又は停止(以下「輸入者の営業の禁停止処分」とい
う。)を命ずる。
(4) 本省は、法違反が判明した際には、法第 63 条に基づき違反事例の公表を
行う。
(5) 検疫所は、法第 27 条の規定に基づく輸入届出等により、法第 11 条第1
項又は第 18 条第1項の規定に基づく食品等の規格又は基準(以下「規格基
準」という。)への適合状況を始めとする法への適合について確認する。
(6) 検疫所は、多種多様な輸入食品等の食品安全の状況について幅広く監視
するため、モニタリング検査を計画的に実施する。
(7) 検疫所は、食品衛生上の危害の発生防止のため、法第 26 条第2項又は第
3項の規定に基づき、法違反の可能性が高いと見込まれる輸入食品等につ
いて、検査を命ずる。
(8) 検疫所は、輸入者が食品等事業者の責務として、自主的な安全管理を推
進するため、講習会の開催及び輸入前指導の取組を行う。
(9) 検疫所は、法違反が判明した際には、廃棄指導等の措置を講ずるととも
に、輸入者への指導等、再発を防止するための措置を講ずる。
(10) 輸入後の国内流通段階においては、都道府県、保健所を設置する市及び
特別区(以下「都道府県等」という。)が監視指導を行うとともに、法違反
発見時には、本省、検疫所及び都道府県等は連携を図り、輸入者による回
収等が適確かつ迅速に行われるよう措置を講ずる。
4
生産地の事情その他の事情からみて重点的に監視指導を実施すべき項目に
関する事項
(1) 法第 27 条の規定に基づく輸入届出による確認
検疫所は、法第 27 条の規定に基づく輸入届出がされた食品等について、
法第6条各号、第9条第2項又は第 16 条に該当する食品等でないこと、法
第8条第1項又は第 17 条第1項の規定に基づき輸入が禁止された食品等で
ないこと、法第 10 条の規定に基づき定められた添加物であること及び規格
基準に適合している食品等であることについて、輸入者による輸入届出の
ほか、必要に応じて輸出国政府の発行する証明書、輸入者からの報告徴収
等により確認する。
(2)
法第 28 条第1項の規定に基づくモニタリング検査
検疫所が実施するモニタリング検査は、多種多様な輸入食品等の食品安
全の状況について幅広く監視し、法違反が発見された場合には輸入時の検
査を強化するなどの対策を講ずることを目的とする。
① モニタリング計画の策定等
本省は、重点的、効率的かつ効果的なモニタリング検査を行うため、
統計学的に一定の信頼度で法違反を検出することが可能な検査数を基本
として、食品群ごとに、法違反率、輸入届出件数、輸入重量、違反内容
の健康に及ぼす影響の程度等を勘案し、モニタリング検査の検査件数及
び検査項目(以下「モニタリング計画」という。)を定める。また、ポジ
ティブリスト制度を着実に施行するため、農薬等の海外における規制状
況、使用状況、検出事例等を勘案しモニタリング計画を策定する。
さらに、輸出国制度の調査結果、輸出国内における食品等を原因とす
る健康被害の発生、不衛生食品等の回収等の情報に基づき、モニタリン
グ計画を見直す。
なお、残留農薬等について検査命令の対象となっている食品について
は、当該輸出国における残留農薬等の管理の不徹底及び使用農薬等の変
更の可能性があり、検査命令の対象項目以外の農薬等が基準値を超えて
残留する懸念があるため、輸出国における残留農薬等管理の検証を目的
にモニタリング検査を実施する。
平成 27 年度のモニタリング計画は、別表第1のとおりとする。
② モニタリング検査の計画的な実施
検疫所は、モニタリング計画に規定された件数の検査を実施するため
に、本省により割り当てられた検査件数について年間計画を立て、計画
的に検査を実施する。
本省は、モニタリング計画に基づく検査の実施状況について適宜点検
を行い、検疫所に対して必要な指示を行うとともに、輸入状況等の変化
により、検疫所ごと又は食品群ごとの検査計画の実施が困難と判断する
場合等にあっては、輸入実態に即した効果的な検査が実施できるよう、
必要に応じ当該年度中にモニタリング計画の見直しを行う。
③ モニタリング検査の強化等
本省は、輸出国等における食品等の回収や健康被害発生に関する情報
を得た場合、モニタリング検査等により法違反が発見された場合又は都
道府県等の監視指導において法違反が発見された場合にあっては、必要
に応じて検疫所に対して当該輸入食品等に対する検査の強化を指示する。
なお、本省は、残留農薬等に係る検査の強化については、輸出国にお
ける残留農薬等の管理体制を把握するため統計学的に一定の信頼度で法
違反を検出することが可能となるよう、当該輸入食品等及び検査項目に
係るモニタリング検査の検査率を引き上げて一定期間継続して実施する。
また、モニタリング検査の強化を開始した日から1年間を経過し、又
は 60 件以上の検査を実施して同様の法違反事例がない場合は、通常の監
視体制とする。
(3) 法第 28 条第1項の規定に基づくモニタリング検査以外の行政検査
検疫所は、輸入届出の内容を踏まえ、モニタリング計画に基づく検査以
外にも、初回輸入時の検査、輸送途中で事故が発生した場合の検査等、必
要に応じて輸入食品等の検査を実施する。
(4) 法第 26 条第2項又は第3項の規定に基づく検査命令
① 検査命令の発動
本省は、法違反の可能性が高いと見込まれる輸入食品等について、厚
生労働大臣が食品衛生上の危害の発生防止を図るため必要があると認め
る場合に、輸入者に対し検査命令を発動する。
なお、検査命令対象への追加の公表に当たっては、健康影響について
分かりやすく説明するよう努める。
ⅰ 輸出国や我が国において健康被害が発生している場合若しくは健康
被害が発生するおそれのある場合又はアフラトキシン、病原微生物等
のモニタリング検査等の結果、法違反が発見された場合には、同一の
製造者、加工者等又は同一の輸出国からの同一の輸入食品等について
直ちに検査命令の対象とする。
ⅱ 残留農薬等について、同一の製造者、加工者等又は同一の輸出国か
らの同一の輸入食品等に対するモニタリング検査等の結果、法違反が
複数回発見された場合には、輸出国における規制及び安全管理体制の
状況、当該輸入食品等の法遵守の履歴等を勘案した上で、当該輸入食
品等の全部又は一部を検査命令の対象とする。
② 検査命令の解除
法違反の食品等が我が国に輸出されるおそれがないと認められる場合
にあっては、検査命令を解除し、通常の監視体制とする。
ⅰ 輸出国における原因究明及びそれに対応した輸出国での新たな規
制、農薬等の管理体制の整備、検査体制の強化等の再発防止対策が講
じられた場合には、二国間協議、現地調査又は輸入時検査によりその
有効性が確認され次第、検査命令を解除する。
ⅱ 残留農薬等に係る検査命令対象食品等であって、検査命令の通知の
日以降、直近の法違反事例の判明した日(検査命令の通知の日以降に
法違反事例がない場合は当該検査命令の通知の日)から2年間新たな
違反事例がないもの又は1年間新たな違反事例がなく、かつ、検査命
令の実施件数が 300 件以上あるものについては、検査命令を解除する。
その後、統計学的に一定の信頼度で法違反を検出することが可能とな
るよう、当該輸入食品等及び検査項目に係るモニタリング検査の検査
率を引き上げて一定期間継続して検査し、法違反が発見された場合に
は、直ちに検査命令を発動する。
(5) 法第8条第1項又は第 17 条第1項の規定に基づく包括的輸入禁止措置
特定の国若しくは地域又は特定の者により製造等がなされた輸入食品等
について、当該輸入食品等の検査件数全体に対する違反率がおおむね5%
以上であること、生産地における食品衛生上の管理の状況等からみて引き
続き法に違反する食品等が輸入されるおそれがある場合において、人の健
康を損なうおそれの程度等を勘案して、当該輸入食品等に起因する食品衛
生上の危害の発生を防止するために特に必要があると認めるときは、厚生
労働大臣は、薬事・食品衛生審議会の意見を聴き、輸入禁止措置を講ずる。
(6) 海外からの問題発生情報等に基づく緊急対応
本省は、輸入食品等の安全性確保のため、関係府省及び輸出国政府と連
携しながら海外からの食品安全上の問題について情報を入手し、主な事例
についてはホームページに掲載する。また、我が国への法違反食品等の輸
入の可能性がある場合には、当該食品等の我が国への輸入状況を調査し、
輸入実績がある場合には、関係する検疫所又は都道府県等にその流通・在
庫状況の調査及び必要に応じ輸入者等に対する検査、回収等を指示すると
ともに、検疫所に検査の強化を指示し、対応状況について公表する。
5
輸出国における安全対策の推進
輸出国の生産等の段階において法違反を未然に防止するため、以下の取組
により輸出国における安全対策の推進を図る。
(1) 我が国の食品安全規制等の周知
本省は、ホームページにおいて、我が国の食品安全規制、検査命令の対
象食品、モニタリング検査の強化食品、本計画及びその監視指導の結果を
英訳して情報提供を行う。
また、在京大使館等に対する規格基準等改正時における説明会、独立行
政法人国際協力機構が実施する食品安全規制に関する研修会、輸出国にお
ける説明会の開催等を通じて、輸出国の政府担当者、生産者等に対し、こ
れらの情報の周知を図る。
(2)
二国間協議、現地調査等
本省は、輸入時に検査命令が実施されている食品等のほか、法違反の可
能性が高い食品等については、輸出国政府等に対し、法違反の原因の究明
及びその結果に基づく再発防止対策の確立について二国間協議等を通じて
要請し、輸出国の生産等の段階における安全管理の実施、監視体制の強化、
輸出前検査の実施等の推進を図る。
平成 26 年度輸入食品監視指導計画監視結果(中間報告)によれば、カビ
毒等の有毒な又は有害な物質の含有等による法第6条各号違反、残留農薬、
動物用医薬品及び微生物等に係る法第 11 条第2項又は第3項違反等の事例
が違反事例の大多数を占めている。平成 27 年度においても、当該違反事例
の多い国及び我が国への輸出量の多い国を中心に計画的に輸出国の対日輸
出食品の安全対策に関する情報を収集するとともに、現地調査により輸出
国の衛生対策の推進を図る。また、輸入牛肉等の安全確保のため、輸出国
における生産等の段階での安全対策の検証が必要な場合には、専門家を派
遣し、当該輸出国における対策の確認を行う。
さらに、平成 22 年5月、日中両国担当大臣により署名が行われた「日中
食品安全推進イニシアチブ覚書」に基づき、日中間における食品の安全性
向上のため、閣僚級会議を開催し、日中両国で輸出入される食品等の安全
分野における交流及び協力の促進を目的とした行動計画を策定するととも
に、実務者レベル協議及び現地調査を実施する。
(3) 技術協力等
本省及び検疫所は、残留農薬、カビ毒等の試験検査技術の向上など、輸
出国における監視体制の強化に資する技術協力等を行う。
6
輸入者への自主的な安全管理の実施に係る指導に関する事項
輸入者を含む食品等事業者は、食品安全基本法第8条第1項において、自
らが食品の安全性の確保について第一義的責任を有していることを認識して、
食品の安全性を確保するために必要な措置を食品供給行程の各段階において
適切に講ずる責務を有するとされている。また、法第3条第1項において、
自らの責任において輸入食品等の安全性を確保するため、必要な知識及び技
術の習得、原材料の安全性の確保、自主検査の実施等の措置を講ずるよう努
めなければならないこととされている。
これらを踏まえ、法違反を未然に防止するため、検疫所は、輸入者に対し、
以下の指導等を通じて、自主的な安全管理の推進を図る。
(1) 輸入者に対する基本的な指導事項
法に基づく輸入手続、検査制度、規格基準、添付が義務付けられている
衛生証明書等の食品安全上の規制、輸入者の責務等について周知を図る。
また、輸入者の自主的な安全管理を推進する観点から、輸入食品等の違
反、衛生問題の情報、新たに制定された規格基準及び輸出国の食品安全に
関する規制を輸入者に対し適時適切に提供するとともに、輸入者が自ら輸
入食品等の安全性確保に努めるよう、講習会、輸入届出時等において指導
を行う。
輸入者に対する基本的な指導事項は、別表第2のとおりとし、輸入者が
取り扱う具体的な輸入食品等の輸出国及び品目に応じ、更に必要な事項に
ついて指導を行う。加工食品にあっては、加工食品ガイドラインに基づき、
輸入者に対し、輸出国の食品安全関連規制の整備及び施行の状況、製造者
の安全管理の水準等を勘案して、輸出国での生産等の段階において必要な
確認を行うよう指導する。
また、輸入する食品等が輸出国において違法に生産等されたものではな
いことを確認するとともに、加工食品ガイドラインのチェックリスト等を
用いて原材料、添加物、製造方法、検査データ等が法に適合していること
についての確認を徹底するよう指導する。
あわせて、生産者等を通じて入手した正確かつ最新の情報に基づく適正
な輸入届出を行うよう指導するとともに、特に継続的に輸入する場合にあ
っては、原材料、製造方法等に変更がないこと及び届出時に提示する自主
検査等の成績と届出貨物の同一性が確保されていることを十分確認するよ
う指導する。
さらに、規格基準の改正、検査強化、販売の禁止措置等がなされた場合
にあっては、輸入者に対し検疫所等を通じ情報提供する。
(2) 輸入前指導の実施
輸入者に対し、(1)の指導事項を踏まえ、生産者等から必要な資料を入手
するなど、事前に輸入する食品等の安全性、医薬品、医療機器等の品質、
有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和 35 年法律第 145 号)により
規制される医薬品成分の含有の有無等を確認するよう指導する。特に輸入
者が、食品等を我が国に初めて輸入しようとする場合、同種の食品で法違
反事例又は衛生問題が確認されたものについては、事前に検疫所の輸入食
品相談指導室等に相談するよう、ホームページ、講習会の実施等を通じて
周知する。
また、輸入前の自主検査の実施を推進する観点から、当該検査結果を4
の(1)の検疫所の確認の際に活用する。
(3) 輸入前指導による法違反発見時の対応
輸入者による事前の安全性の確認の結果、輸入食品等が法に適合しない
ことが判明した場合には、輸入者に対し、法に適合するよう適切な対策を
講じ、改善が図られるまで輸入を見合わせるよう指導する。
また、改善の結果、法に適合することが書類等で確認できたものについ
ても、必要に応じて、当該食品等が規格基準等を満たしているか否かを検
査により確認するよう指導する。
(4) 自主検査の実施
初回輸入時においては、輸入食品等の規格基準及び添加物等の使用状況
に基づき、当該輸入食品等が法に適合していることの確認のために必要な
検査項目について自主検査を行うよう指導する。また、継続的に輸入する
場合にあっては、(1)の指導事項を踏まえ、定期的に当該輸入食品等の規格
基準及び添加物等の使用状況を確認し、同種の食品の法違反情報等も参考
としながら、自主検査を行うよう指導する。
(5) 輸入食品等の記録の作成及び保存
「食品衛生法第1条の3第2項の規定に基づく食品等事業者の記録の作
成及び保存について(平成 15 年8月 29 日付け食安発第 0829001 号厚生労
働省医薬食品局食品安全部長通知)」の別添「食品衛生法第1条の3第2項
の食品等事業者の記録の作成及び保存に係る指針(ガイドライン)」を踏ま
え、輸入者に対し、輸入食品等の流通状況についての確認が常時行えるよ
う、食品等に関する輸入及び販売状況の記録等の適正な作成並びに保存に
努めるとともに、法違反が発見された場合において、関係する検疫所又は
都道府県等に当該記録等を速やかに提供することが可能となるよう指導す
る。
(6) 輸入者、通関業者及び保税等倉庫業者の食品安全に関する知識の向上
輸入者、通関業者及び保税等倉庫業者に対し、(1)から(5)までの指導事
項等についての説明会を開催するとともに、関係団体等が開催する講習会
においても検疫所から担当者を積極的に派遣することにより、事業者の食
品安全に関する知識の習得に努め、輸入食品等の安全性が確保されるよう
指導する。
また、必要に応じ、輸入者に対し、適正な期限表示などの表示内容につ
いて輸入者の所在地を管轄する都道府県等へ事前に相談することを促すな
ど、情報提供を行う。
7
法違反等が判明した場合の対応
輸入届出のあった検疫所、本省及び都道府県等は、相互に連携を図り、輸入
者に対し、廃棄、積戻し若しくは食用外用途への転用(以下「廃棄等」という。)
又は迅速な回収を行い、原因究明及び再発防止策を講じるよう指示するととも
に、輸入時における検査の強化等の必要な措置を以下のとおり講ずる。
(1)
輸入時の検査等で法違反が発見された場合
① 法違反が判明した食品等が通関前の場合
検疫所は、輸入者に対し、廃棄等を指示するとともに、措置状況につ
いて報告を求める。
また、本省においては、輸入時における検査の強化等の必要な措置を
講ずる。
② 法違反が判明した食品等が通関後の場合
輸入者の所在地を管轄する都道府県等は、輸入者に対し、必要に応じ
て回収の命令等を行い、措置状況について報告を求める。
このため、輸入者による回収等が円滑に行われるよう、検疫所は、本
省に法違反の輸入食品等に係る輸入時におけるロット構成、輸入者の名
称、所在地その他の必要な情報(以下「法違反の輸入食品等に係る情報」
という。)を速やかに報告する。
また、本省は、輸入者の所在地を管轄する都道府県等に対し、法違反
の輸入食品等に係る情報を通報するとともに、輸入時における検査の強
化等の必要な措置を講ずる。
なお、検疫所は、輸入者に対し、法違反の輸入食品等の廃棄等の措置
を講ずるよう暫定的に指導するとともに、当該輸入者の所在地を管轄す
る都道府県等の指示に従うよう指導する。また、本省は、消費者安全法
(平成 21 年法律第 50 号)第 12 条第1項の規定に基づき、消費者庁との
情報共有を図る。
(2) 国内流通時の検査等で法違反等が発見された場合
本省は、都道府県等の収去検査(法第 28 条第1項の規定に基づく収去又
は検査をいう。)、販売者等の自主検査等により、国内流通時に輸入食品等
の法違反が発見された旨の連絡を受けた場合は、検疫所に対して法違反の
輸入食品等に係る情報の提供を行うほか、必要に応じて、当該情報に基づ
き輸入時における検査の強化等の必要な措置を講ずる。また、輸入食品等
に起因する健康被害の情報があった場合には、被害拡大防止の観点から、
速やかに、以後輸入される食品等については検疫所に対し、国内流通して
いる食品については都道府県等に対し通報し、必要な措置を講ずる。
(3) 再発防止のための輸入者への指導等
検疫所は、法違反のあった輸入者に対し、法違反の再発を防止するため、
以下の事項について報告を求める。
① 法違反原因の調査及び報告
当該食品等の法違反の原因の調査を求め、結果が判明次第、報告を求
める。法違反が発覚して3か月を経過しても原因が判明しない場合にあ
っては、調査の進捗状況の報告を求める。
② 輸入再開時の改善結果報告
同一製品を再度輸入する場合にあっては、①の原因の調査を求め、改
善が図られたことを確認するほか、必要に応じ、輸入者自らによる現地
での調査、法違反となった項目の輸出国における検査等により検証する
とともに、改善結果について報告を求める。
(4) 法第 55 条第2項の規定に基づく輸入者の営業の禁停止処分
本省は、食品の安全性の確保の観点から、法違反を繰り返す輸入者、法
違反により健康被害を発生させ、若しくは発生させるおそれを生じさせた
食品等の輸入者などに対し、法違反の原因の改善及び再発の防止措置を講
じさせること並びにその他衛生上の必要な措置を講じさせることを目的と
して、輸入者の営業の禁停止処分を行う。
また、本省は、「食品衛生法第 55 条第2項に基づく輸入者の営業の禁止
及び停止処分について(平成 18 年1月 10 日付け食安発第 0110003 号厚生
労働省医薬食品局食品安全部長通知)」の別添「食品衛生法第 55 条第2項
に基づく輸入者の営業の禁止及び停止処分の取扱い指針(ガイドライン)」
に基づき、違反率がおおむね5%を超え、輸入者の営業の禁停止処分の検
討対象となった輸入者に対しては、再発防止対策を提出させ、法違反を繰
り返すことのないよう指導する。検疫所は、違反内容に応じて当該輸入者
が輸入する食品についてモニタリング検査を強化し、当該輸入者が講じた
再発防止措置を検証する。
(5) 悪質な事例の告発
検疫所は、虚偽の輸入届出、法違反又は法違反の可能性の高い食品等の
不正輸入など、犯罪があると思料するときは、告発するとともに、当該告
発内容について、適時公表を行う。
(6) 違反事例の公表
本省は、食品衛生上の危害の状況を明らかにするため、法第 63 条の規定
に基づき、法又は法に基づく処分に違反した輸入者(違反が軽微であって、
当該違反について直ちに改善が図られた輸入者は除く。)の名称、対象輸入
食品等の違反情報をホームページに速やかに掲載し、公表する(名称につ
いては1年間に限り公表する。)。また、違反者の名称等の公表に併せ、違
反食品の回収、廃棄等の措置状況、改善措置の内容、違反原因等について
も、判明次第公表する。
8
国民への情報提供
本省及び検疫所は、ホームページ等により輸入食品等の安全性確保に関す
る情報を広く国民へ提供する。
(1) モニタリング計画等に関する情報の提供
検疫所は、輸入者、通関業者及び保税等倉庫業者に対し、本計画に基づ
く監視指導を円滑に実施できるよう、モニタリング計画、検査命令、検査
の強化等に関する通知等を周知する。
また、本省は、モニタリング計画、検査命令の発動、検査の強化等に関
する情報について公表する。
(2) 二国間協議及び現地調査に関する情報の提供
本省は、輸出国の安全対策の推進等のため実施した、二国間協議及び現
地調査に関する情報について公表する。
(3) 本計画に基づく監視結果の公表
本省は、モニタリング検査、検査命令等の輸入食品等に係る検査の実施
状況及びその結果の概要、輸入者に対する監視指導及びその結果の概要等
の本計画に基づく監視指導の実施状況について、翌年度の8月を目途に公
表する。また、4月から9月までの年度途中の状況についても 12 月を目途
に公表する。
(4) 食品等の安全に関するリスクコミュニケーションの取組
本省は、食品等の安全に関するリスクコミュニケーションについて、都
道府県等及び関係府省庁と連携し、計画の内容、輸入食品等の監視指導の
状況等を、消費者、事業者等へ情報提供するとともに意見交換を行い、食
品等の安全性について適切に理解されるよう努める。
(5) その他
検疫所は、一般消費者を対象とした見学の受入れ等、輸入食品等の監視
指導の現状について、国民の理解を得るよう努める。
9 その他監視指導の実施のために必要な事項
(1) 食品安全に関する人材の養成、資質の向上
本省は、検疫所で監視指導や試験検査に従事する食品衛生監視員に対し、
食品安全に関する知識及び技術の習得に係る研修を実施する。
(2) 検疫所が実施する食品等の試験検査に係る点検
本省は、地方厚生局の助言を得てモニタリング検査等が適正に実施され
るよう、検疫所の試験検査の業務管理に係る点検及び指導を計画的に実施
する。
別表第1
食品群
畜産食品
牛肉、豚肉、鶏肉、馬肉、その他食鳥肉等
畜産加工食品
ナチュラルチーズ、食肉製品、アイスクリーム、冷凍食
品(肉類)等
水産食品
二枚貝、魚類、甲殻類(エビ、カニ)等
水産加工食品
魚類加工品(切り身、乾燥、すり身等)、冷凍食品(水
産動物類、魚類)、魚介類卵加工品等
農産食品
野菜、果実、麦類、とうもろこし、豆類、落花生、ナッ
ツ類、種実類等
農産加工食品
冷凍食品(野菜加工品)、野菜加工品、果実加工品、香
辛料、即席めん類等
その他の食料品
健康食品、スープ類、調味料、菓子類、食用油脂、冷凍
食品等
飲料
ミネラルウォーター類、清涼飲料水、アルコール飲料等
検査項目※1
抗菌性物質等
残留農薬
添加物
病原微生物
成分規格等
放射線照射
抗菌性物質等
残留農薬
添加物
病原微生物
成分規格等
抗菌性物質等
残留農薬
添加物
病原微生物
成分規格等
放射線照射
抗菌性物質等
残留農薬
添加物
病原微生物
成分規格等
抗菌性物質等
残留農薬
添加物
病原微生物
成分規格等
カビ毒
遺伝子組換え食品
放射線照射
抗菌性物質等
残留農薬
添加物
病原微生物
成分規格等
カビ毒
遺伝子組換え食品
放射線照射
残留農薬
添加物
成分規格等
カビ毒
残留農薬
添加物
成分規格等
カビ毒
添加物
器具及び容器包装
おもちゃ
成分規格等
検査強化食品分※3
抗菌性物質等、残留農薬、
添加物、病原微生物、成分
規格等、カビ毒、遺伝子組
換え食品、放射線照射、S
RM除去
総 計(延数)※2
項目別件数※2
延検査件数※2
1,900
1,200
100
700
300
30
2,200
1,700
1,200
3,600
2,200
2,600
1,000
300
1,100
350
30
4,100
4,100
1,900
4,700
4,900
2,600
8,800
450
1,500
350
2,500
450
100
600
7,000
4,500
1,000
2,300
2,800
200
400
1,000
3,000
600
1,100
90
1,100
650
100
4,230
10,900
5,380
19,700
16,750
18,800
5,700
1,940
1,600
1,600
10,000
10,000
95,000
※1:検査項目の例
・抗菌性物質等:抗生物質、合成抗菌剤、ホルモン剤等
・残留農薬:有機リン系、有機塩素系、カーバメイト系、ピレスロイド系等
・添加物:保存料、着色料、甘味料、酸化防止剤、防ばい剤等
・病原微生物:腸管出血性大腸菌O26、O104、O111及びO157、リステリア・モノサイトゲネス、腸炎ビブリオ等
・成分規格等:成分規格で定められている項目(細菌数、大腸菌群、放射性物質等(病原微生物を除く。))、貝毒(下痢性貝毒、麻痺性貝毒)等
・カビ毒:アフラトキシン、デオキシニバレノール、パツリン等
・遺伝子組換え食品:安全性未審査遺伝子組換え食品等
・放射線照射:放射線照射の有無
※2:検査件数は、抗菌性物質、残留農薬等の検査項目別の延検査件数の概数を示したもの。
※3:輸入時の法違反事例や海外情報等に基づき、本計画実施中に検査頻度を強化して行うもの。
別表第2
輸入時における危害要因等
(代表的な事例)
食品等一般
(共通事項)
事前の確認事項
定期的確認事項
(初回輸入時を含む。)
輸送及び保管時の確認事項
・有害、有毒物質の含有
・原材料の受入れ、製造・ ・定期的な試験検査による ・事故・不適切な温度管理
・腐敗、変敗及び不潔・異
加工行程等における有
有害、有毒物質等の確認
等による腐敗、変敗がな
物の混入
害、有毒物質等の混入防
いこと
止対策
・塩蔵等の食品等を長期間
屋外に保管することがな
いこと
・倉庫等で使用する殺虫剤
等の薬剤による汚染がな
いこと
・病原微生物による汚染
・病原微生物による汚染防 ・定期的な試験検査による ・微生物の増殖による危害
止対策
病原微生物の確認
の発生を防止するための
適切な温度管理
・指定外添加物の使用
・原材料に使用されている ・定期的な試験検査による
・添加物の対象外使用、過
添加物を含め、指定外添
指定外添加物が含有して
量使用等使用基準不適合
加物が使用されていない
いないこと、添加物の使
こと
用基準等の適合の確認
・使用基準に適合しない添
加物が使用されていない
こと、また、使用量等が
適量であること
・規格基準不適合
・成分規格、製造・加工基 ・製造工程、原材料等に変 ・保存基準の遵守
(清涼飲料水、食肉製品、 準等の規格基準に適合し
更がないこと
・事故の有無
冷凍食品等)
ていること
・定期的な試験検査による
・放射線照射による殺菌等
成分規格等の適合の確認
が行われていないこと
・最終製品の試験検査によ
(ばれいしょの芽止めを
る食品衛生法の適合の確
除く。)
認
・製造工程、製品に使用さ
れている原材料及び添加
物の正確な名称・割合等
の生産・製造者への確認
・必要に応じ、最終製品の
試験検査による食品衛生
法の適合の確認
農産物及びその ・アフラトキシン、パツリ ・収穫時及び輸送・保管時 ・定期的な試験検査による ・カビの発生を防止するた
加工品
ン等のカビ毒
におけるカビの発生防止
カビ毒の確認
めの適切な温度、湿度等
(穀類、豆類、香辛料、
対策
の管理
りんごジュース等)
・有害、有毒植物の植物性 ・自然毒の有無の確認
・定期的な試験検査による
自然毒
・製造・加工等により自然
自然毒の確認
(シアン配糖体等)
毒を除去できる対策を講
じていること
・有害、有毒植物の混入防
止対策
・放射性物質汚染
・採取地域が放射性物質汚 ・定期的な試験検査による
(きのこ、ベリー類濃縮
染地域でないこと
放射性物質濃度の確認
加工品、ハーブ等)
・腸管出血性大腸菌
・病原微生物による汚染防 ・定期的な試験検査による ・微生物の増殖による危害
O 157等の病原微生物
止対策
病原微生物の確認
の発生を防止するための
(生食用野菜)
適切な温度管理
・残留農薬
・農薬の使用状況
・収穫前後における農薬の ・収穫後における農薬の使
・加工品の原材料は、残留
基準に適合していること
適正な用法及び用量の遵
守
・定期的な試験検査による
残留農薬の確認
用の有無
・安全性未審査の遺伝子組 ・遺伝子組換え食品の承認 ・定期的な試験検査による ・適正な管理
換え食品
の有無
安全性未審査の遺伝子組
(とうもろこし、パパイ ・安全性未審査の遺伝子組
換え食品が混入していな
ヤ等)
換え食品の混入防止対策
いことの確認
・品質、鮮度等を誤認させ ・着色料、漂白剤等、品質、 ・定期的な試験検査による
るおそれのある添加物の
鮮度等を誤認させるおそ
添加物の確認
使用
れのある添加物が使用さ
(生鮮野菜)
れていないこと
畜産物及びその ・腸管出血性大腸菌
・病原微生物による汚染防 ・定期的な試験検査による ・微生物の増殖による危害
加工品
O 157、リステリア・
止対策
病原微生物の確認
の発生を防止するための
モノサイトゲネス等の病
適切な温度管理
原微生物
(食肉、ナチュラルチー
ズ等)
・放射性物質汚染
・生産地域が放射性物質汚 ・定期的な試験検査による
(トナカイ肉、ビーフエ
染地域でないこと
放射性物質濃度の確認
キス等)
・衛生証明書の不備
(食肉、食肉製品)
・生産国及び輸出国政府機
関が発行する衛生証明書
の記載事項
・衛生証明書の確認
・牛海綿状脳症
・生産地域が輸入禁止対象
(牛肉及び牛由来製品)
国・地域でないこと
・特定危険部位を含まない
こと
・輸入禁止対象国・地域由
来の牛肉等の混入・使用
がないこと
・牛海綿状脳症
・生産地域が牛海綿状脳症
(めん羊肉、山羊肉等)
発生国でないこと
・特定危険部位をふくまな
いこと
・輸入禁止対象国・地域由
来のめん羊肉、山羊等の
混入・使用がないこと
・残留農薬、残留動物用医 ・農薬、動物用医薬品、飼 ・動物用医薬品、飼料添加
薬品、残留飼料添加物
料添加物の使用状況
物の適正な用法、用量、
・加工品の原材料は、残留
休薬期間等の遵守
基準に適合していること ・定期的な試験検査による
残留農薬、残留動物用医
薬品、残留飼料添加物の
確認
・品質、鮮度等を誤認させ ・着色料等、品質、鮮度等 ・定期的な試験検査による
るおそれのある添加物の
を誤認させるおそれのあ
添加物の確認
使用
る添加物が使用されてい
(食肉)
ないこと
水産物及びその ・腸炎ビブリオ等の病原微 ・加工場で使用される洗浄 ・定期的な試験検査による ・保存基準の遵守
加工品
生物
水等の病原微生物による
病原微生物の確認
・微生物の増殖による危害
(切り身、むき身の生食
汚染防止対策
の発生を防止するための
用鮮魚介類等)
・加工基準の遵守
適切な温度管理
・生食用かきの成分規格、 ・我が国と同等の加工基準 ・定期的な試験検査による ・保存基準の遵守
加工基準及び保存基準の
であることが確認された
成分規格の適合の確認
不適合
国であること
・下痢性・麻痺性貝毒
(貝類)
・貝毒の監視が適切に行わ ・定期的な試験検査による
れている海域から採取さ
貝毒の確認
れた貝類であること
・有毒フグの混入
・輸入が認められている魚
種であること
・魚種鑑別による異種フグ
の混入防止対策
・輸出国政府機関が発行す
る証明書の確認
・魚種鑑別による異種フグ
の混入がないことの確認
・シガテラ毒魚等の有毒魚 ・漁獲海域の確認
の混入
・魚種鑑別による有毒魚の
(南方産ハタ、ブダイ、
混入防止対策
カマス等)
・魚種鑑別による有毒魚の
混入がないことの確認
・残留動物用医薬品、残留 ・動物用医薬品の使用状況 ・動物用医薬品、飼料添加
飼料添加物
・加工品の原材料は、残留
物の適切な用法、用量、
基準に適合していること
休薬期間等の遵守
・定期的な試験検査による
残留動物用医薬品、残留
飼料添加物の確認
・品質、鮮度等を誤認させ ・着色料、一酸化炭素等、 ・定期的な試験検査による ・鮮紅色等の有無の確認
るおそれのある添加物の
品質、鮮度等を誤認させ
添加物の確認
使用
るおそれのある添加物が
(鮮魚介類等)
使用されていないこと
・ヒスタミン
・原材料の受入時における ・定期的な試験検査による ・ヒスタミンの生成による
確認
ヒスタミンの確認
危害の発生を防止するた
・製造、加工工程等におけ
めの適切な温度等の管理
る温度管理が適切になさ
れていること
いわゆる健康食 ・医薬品成分の含有
品
・医薬品、医療機器等の品 ・試験検査による医薬品成
質、有効性及び安全性の
分を含まないことの確認
確保等に関する法律上の
医薬品成分を含まないこ
と
・輸出国における食経験等
添加物及びその ・指定外添加物の使用
製剤
・規格基準不適合
・添加物の正確な名称、基 ・定期的な試験検査による ・保存基準の遵守
原物質及び抽出溶媒の種
成分規格の確認
類
・添加物製剤の場合、それ
ぞれの正確な名称と割合
・指定外添加物が使用され
ていないこと
・成分規格、製造基準等の
規格基準に適合している
こと
・安全性未審査の遺伝子組
換え技術を利用していな
いこと
器具及び容器包 ・規格基準不適合
装、おもちゃ
・材質、形状、色柄、対象 ・定期的な試験検査による
年齢及び用途の確認
原材料一般の規格、材質
・原材料の一般規格、材質
別規格等の確認
別規格、用途別規格、製
造基準等の規格基準に適
合していること
食安輸発0330第4号
平成27年3月30日
各検疫所長
殿
医薬食品局食品安全部監視安全課
輸入食品安全対策室長
( 公 印 省 略 )
「輸入加工食品の自主管理に関する指針(ガイドライン)」に
係るチェックリストについて
標記については、平成20年6月5日付け食安発第0605001号及び平成27年1月16
日付け食安輸発0116第1号により通知しているところです。食品への異物混入事案
については、昨年7月のベトナム産冷凍ししゃもや、本年1月に国内品で相次いだ
ことを踏まえ、各検疫所においては、関係事業者に対し説明会を開催するなど、輸
入食品に係る自主管理の徹底について指導方お願いします。
また、本指針に基づく主な確認事項を別紙にて作成したので、これを参考に、輸
出国の食品安全に係る法整備等も踏まえ、輸入者自らが輸出国の食品製造施設の管
理が実施できるチェックリストの作成等について指導方よろしくお願いします。
別紙
○輸入加工食品の自主管理に関する指針(チェックリスト)
記入日 確認者名 生産国 製造所名: 製品名:
①製造において
段階
輸出国政府による
監督等
( )は任意項目
チェック項目
チェック
①輸出国における法規制を遵守しているか
□
②製造施設の施設設備の水準が我が国と同等以上であるか
□
③製造施設の衛生管理の水準が我が国と同等以上であるか
□
④HACCPに基づく衛生管理手法を導入しているか
(□)
①原材料毎に我が国の規格基準を含む品質規格を定めているか
□
②納入ロット毎①に適合しているものであることの確認をしているか
□
③①について定期的な試験検査等によりその適合性を確認をしているか
□
④原材料に寄生虫、病原微生物及び異物等が含まれていないか
□
原材料受入段階
⑤輸出国行政機関等によるモニタリング検査結果を確認しているか
製品の製造、
加工段階
(□)
⑥原材料毎に適切なロット管理が行われているか
□
①衛生的な環境下での製造・加工が行われる管理体制が整備されているか
□
②有害、有毒物質の混入防止対策がなされているか
□
・窓及び出入口は解放せず、やむを得ず解放する場合は昆虫等の侵入
防止措置を講じているか
□
・機械器具及びその部品は、食品への混入防止措置をしているか
□
・洗浄剤・殺そ剤・薬品等の化学物質の使用管理記録、保管設備が整備
されているか。また、適切に使用されているか
□
・部外者が無断で敷地内に立ち入ることができない施設管理であるか
□
・そ族及び昆虫の施設内への侵入防止が図られているか
□
・原材料、製品、包装資材等は容器に入れられ、床又は壁から離して保
管しているか
□
・廃棄物の容器は、他の容器と区別され、清潔に保たれているか
□
・廃棄物の保管場所は、食品取扱区域又は保管区域にないか
□
・食品の製造等において、病原微生物及びその毒素は死滅又は除去さ
れているか
□
・原材料及び製品への異物の混入防止措置が講じられているか
□
・包装資材又は封入ガスは無毒で、食品の安全性や品質に影響がない
ものであるか
□
・使用水は飲用適であり、定期的な水質検査を実施しているか
□
製品の製造、
加工段階
・食品取扱者に衛生的な作業着、帽子、マスク及び専用の履物等を着用
させているか
□
・異物の持ち込みを禁止するとともに、施設への入退場管理が行われて
いるか
□
・食品取扱者以外の者が施設に立ち入る際は、専用衣等を着用させ、規
定に従わせているか
□
③食品衛生に関する責任者を定めているか
□
④最終製品が我が国の法に基づく規格基準に適合していることを定期的な
試験検査により確認しているか
□
⑤製品毎に適切なロット管理が行われているか
□
①有害、有毒物質の混入防止対策がなされているか
□
②輸送に用いる車両、コンテナ等は、食品や容器包装を汚染するようなもの
ではないか
□
③食品と食品以外の貨物とを混載する場合にあっては、適切な区分けがなさ
れ、汚染防止が図られているか
□
④微生物の増殖による危害発生防止のため、適切な温度管理が実施されて
製品の保管・輸送・ いるか
流通段階
⑤事故や不適切な温度管理等による腐敗、変敗がないか
□
□
⑥保存基準が定められている場合、これに遵守しているか
□
⑦塩蔵等の食品等を長期間屋外に保管していないか
□
⑧部外者が無断で施設敷地内に立ち入ることができないよう施設管理されて
いるか
□
①ロットコードシステムの構築ができているか
□
②製品出荷・販売記録を保管しているか
□
③有症苦情ファイルを作成しているか
□
④回収チームを編成しているか
□
⑤回収手続きの規定ができているか
□
⑥消費者への連絡方法を規定しているか
□
⑦回収製品の処理方法を規定しているか
□
⑧回収進捗状況及び回収結果の評価方法を規定しているか
□
⑨回収等に際して、必要に応じ、消費者への注意喚起のため、回収等に関
する情報の公表について考慮することを規定しているか
□
①製造者に対し、我が国の食品衛生規制の教育指導を実施しているか
□
②国内外における同様の違反事例等を製造者等に対して情報提供しているか
□
③輸入時の記録、販売時の記録等を適切に作成及び保存しているか
□
④輸入者は、検査結果の信頼性が確保されていることを確認しているか
□
②製品の回収・その他
製品の回収
その他
食安輸発0330第3号
平成27年3月30日
各検疫所長
殿
医薬食品局食品安全部監視安全課
輸入食品安全対策室長
( 公 印 省 略 )
「平成27年度輸入食品等モニタリング計画」の実施について
平成27年度輸入食品監視指導計画に基づく輸入食品等のモニタリング検査に
ついては、別添の計画によることとしますので、御了知の上、その円滑な実施
方よろしくお願いします。
なお、残留農薬等の食品衛生法違反発見時における年度途中のモニタリング
検査の強化等については、別途指示によることとします。
(別添)
平成27年度輸入食品等モニタリング計画
Ⅰ 輸入食品等モニタリング検査実施要領(共通事項)
1
実施期間
平成27年4月1日から平成28年3月31日まで
2
対象
(1) 食品等
ア. 別表第1に掲げる食品等とし、次に掲げる食品等については除外する。
(ア) 事故品
(イ) 積み戻り品
(ウ) 税関職員から食品衛生上の問題があるとして連絡のあった食品等
(エ) 初めて本邦に輸入される食品等
イ. 厚生労働大臣の登録検査機関、外国公的検査機関の検査成績書の提出があった
もの及び輸入食品等事前確認制度で登録された食品等並びに同一食品等の継続輸
入として、過去の検査成績書の提出のあるものについても対象とする。
(2) 検査項目
別表第1に掲げる食品群について、厚生労働省令又は告示等において定められてい
る項目、添加物、有毒有害物質及び病原微生物等とする。
(3) 検査件数
別表第1に示すとおりとし、企画情報課検疫所業務管理室(以下「管理室」という。)
から別途指示する各検疫所に割り当てられる各食品群の検査項目及び検査件数によ
り年間計画を立て、計画的に検査を実施する。
また、例年と比較して輸入量が急増している品目や新規に輸入が認められた品目な
どの輸入動向、類似品目の食品衛生法(以下「法」という。)違反の状況、輸入届出
の原材料・加工方法等の情報に基づき個別に検査の実施が必要と判断される場合にあ
っては、別表第1によらず検査を実施して差し支えない。
その他、残留農薬等の法違反発見時におけるモニタリング検査の検査頻度を30%に
引き上げて強化するものについては別表第2及び当該法違反に関連する製造者、製造
所、輸出者及び包装者に対する輸入の都度の自主検査の指導については別表第3によ
る。これらの検査は、強化日から1年間を経過し、又は60件以上の検査を実施して同
様の法違反事例がない場合は、通常の監視体制とすることとしており、その都度、別
表第2又は別表第3を改正する。
3
検査方法
(1) 検体の採取
法第28条に基づき収去し、別表第4から別表第6により、ロットを代表するものと
なるよう食品衛生監視員の判断により無作為に抽出した検査対象から検体を採取す
る。
なお、検体の採取に当たっては、試験品取扱標準作業書に基づき実施し、採取方法、
採取した貨物の形態及び表示事項等について、詳細に記録する。
(2) 試験方法
次の試験法のうちから、各食品等の特性に応じ、適切な試験法を選択し、標準作業
1
書に基づき正確かつ迅速に行う。
ア.食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)に定められた試験法
(以下「告示法」という。)
イ. 乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(昭和26年厚生省令第52号)に定めら
れた試験法
ウ.部長通知等で定められた試験法
エ.厚生労働省監修「食品衛生検査指針」に記載された方法
オ.日本薬学会編「衛生試験法注解」に記載された方法
カ.その他A.O.A.C.法等の信頼できる試験法
なお、試験の実施に当たっては、上記以外の試験法であっても、通知等で示してい
る試験方法と比較して、真度、精度及び定量限界において、同等又はそれ以上の性能
を有するとともに、特異性を有する試験方法により実施しても差し支えない。
4
試験実施機関への検体の送付
各検疫所で採取した検体は、試験を行うために適切な保存状態を保持し、管理室か
らの別途通知及び検疫所で締結した受託契約に基づき各試験実施機関へ送付する。
なお、検体の送付に際しては、検体の授受及び試験検査が円滑に行われるよう送付
先の担当者と事前に十分調整を行う。
5
結果の報告
モニタリング検査において法違反が発見された場合は、輸入者に対して貨物の流通
状況を確認するよう指導するとともに、食品衛生法違反連絡書により当室まで速やか
に連絡する。
6
その他
(1) 検査対象の抽出
モニタリング検査は、輸入届出に対し無作為に抽出を行い、届出重量が少量のもの
に偏ることや、輸入者の申出等により省略することのないよう配慮する。
(2) ばら積み貨物からの検体採取
穀類、豆類等のばら積み貨物については、輸入者に対し、貨物の搬入前に届出を行
うよう指導する等、あらかじめ十分な時間的余裕をもって輸入状況を把握する。
また、検査対象とする貨物の採取が可能な時間、場所、同一ホールドの貨物の動向
等について情報を入手した上、速やかに採取計画を策定し、輸入者に通知する。
(3) 加工食品(簡易な加工を除く。)の残留農薬検査
ア.採取検体のうち、半量を均一に粉砕して製品での検査に供し、残り半量は未粉砕
の状態で保管しておく。
イ.検査の結果、残留農薬を検出した場合にあっては、その検出原因を確認し、原材
料の残留基準値、配合割合及び製造加工方法等を考慮の上、規格基準への適合性を
判断する。
ウ.製品からの検出原因が不明な場合又は製品での検査が実施困難な場合にあっては、
物理的に分離可能な原材料毎に個別に検査を実施する。
2
Ⅱ
1
畜水産食品のモニタリング検査実施要領
対象
(1) 畜水産食品及びその加工品
ア.食肉(内臓を含む。)
イ.食肉製品
ウ.チーズ及びその他乳・酪農製品
エ.蜂に関連した食品(ハチミツ、ローヤルゼリー、花粉等)
オ.水産食品(魚類(ウナギ、サケ・マス、ヒラメ等)、水産動物類(エビ、イカ、
タコ等)、貝類等)
(2) 検査項目及び検査件数等
ア.抗菌性物質等
検査項目は別表第7のとおりとし、各試験方法に示されている分析対象項目につ
いて検査を行う。また、検査件数は別表第1に示すとおりとする。
イ.残留農薬
検査項目は別表第8のとおりとし、各試験方法に示されている分析対象項目につ
いて検査を行う。また、検査件数は別表第1に示すとおりとする。
なお、鯨肉については、検査件数を 59個体とする。
ウ.その他
(ア) 麻痺性貝毒、下痢性貝毒
検査件数は、二枚貝(貝柱のみのホタテ貝は除く。) 178件、二枚貝以外の貝
類 29件とする。
(イ) 水銀
検査件数は、魚介類 299件とする。
(ウ) PCB
検査件数は、牛肉 59件、豚肉 59件、魚介類 147件とする。
(エ) フグ混入
検査件数は、カワハギ乾製品 5件、アンコウ切り身 5件とする。
2 検査方法
(1) 検体の採取
ア.抗菌性物質等、残留農薬(高度な加工食品を除く。)、水銀、PCB、麻痺性貝毒、
下痢性貝毒及びフグ混入については、別表第4の検査項目「畜水産食品の残留有害
物質等」の欄による。
イ. 採取した検体は、原則として冷凍状態で試験実施機関に送付する。
(2) 試験方法
以下に示す検査項目以外のものについては、告示法又は「食品に残留する農薬、飼
料添加物又は動物用医薬品の成分である物質の試験法について」(平成17年1月24
日付け食安発第0124001号、以下「残留農薬等通知法」という。)により試験を実施
する。
ア.抗生物質
「輸入畜水産食品の有害物質モニタリング検査実施要領」(平成6年7月13日付
け衛乳第113号)中の「畜水産食品中の残留抗生物質簡易検査法(改定)」によるこ
ととし、陽性と判定された検体については、同通知中の「畜水産食品中の残留抗生
物質の分別推定法(改定)」により試験を実施する。
3
なお、上記の方法により陽性と判定されたものについては、物質名の同定及び定
量を行う。
イ.残留農薬
加工食品(簡易な加工を除く。)にあっては、「食品中に残留する有機リン系農
薬に係る試験法について」(平成20年3月7日付け事務連絡)により試験を実施す
る。
ウ.ストレプトマイシン
ハチミツについては、「平成14年度輸入食品等モニタリング検査の実施につい
て」(平成14年3月29日付け食監発第0329005号)中の別紙2により試験を実施す
る。
エ.麻痺性貝毒、下痢性貝毒
麻痺性貝毒については、「貝毒の検査法等について」(昭和55年7月1日付け環
乳第30号)によること。
下痢性貝毒については、「下痢性貝毒(オカダ酸群)の検査について」(平成27
年3月6日付け食安基発0306第4号・食安監発0306第2号)により試験を実施する。
オ.水銀
「魚介類の水銀の暫定的規制値について」(昭和48年7月23日付け環乳第99号)
により試験を実施する。
カ.PCB
「食品中に残留するPCBの規制について」(昭和47年8月24日付け環食第442号)
で示される分析法により試験を実施する。
キ.フグ混入
「輸入魚類加工品のフグ種鑑別検査法について」(平成23年9月6日付け食安輸
発0906第1号)により試験を実施する。
4
Ⅲ
農産食品のモニタリング検査実施要領
1
対象
(1) 農産食品及びその加工品
ア.野菜
イ.果実
ウ.穀類(ミニマム・アクセス輸入米及び関税化米を含む。)、豆類及び種実類
エ.茶
(2) 検査項目及び検査件数等
ア.残留農薬
検査項目は、別表第8のとおりとし、各試験方法に示されている分析対象項目に
ついて検査を行う。また、検査件数は、別表第1に示すとおりとする。
イ.アフラトキシン
検査件数は、別表第1に示すとおりとする。
ウ.パツリン
検査件数は、りんごジュース(原料果汁がりんごに由来するものに限る。)59件
及び原料用りんご果汁 59件とする。
エ.デオキシニバレノール(DON)
小麦を対象として、管理室から別途指示する対象船舶について検査を実施する。
オ.カドミウム及びその化合物
検査件数は、米 119件とする。
カ.鉛及びヒ素
検査件数は、野菜(ばれいしょ、トマト、きゅうり及びほうれんそうに限る。)
119件、果実(なつみかん、なつみかんの外果皮、りんご、日本なし、もも、いち
ご及びぶどうに限る。) 119件、米の鉛119件とする。
2
検査方法
(1) 検体の採取
ア.残留農薬(米を除く。)
別表第4の検査項目「農薬」の欄又はばら積み貨物の方法による。
イ.米の残留農薬、アフラトキシン、カドミウム及びその化合物、鉛
別表第6による。
ウ.アフラトキシン(米を除く。)
別表第5又はばら積み貨物の方法及び「アフラトキシン検査における検体採取に
ついて」(平成23年9月22日付け食安輸発0922第1号)による。
エ.パツリン
別表第4の検査項目「パツリン」の欄の②又は③の方法による。
オ.DON
別表第4の検査項目「DON」の欄又はばら積み貨物の方法による。
(2) 試験方法
ア.残留農薬
固相抽出による残留農薬一斉分析法、残留農薬等通知法又は告示法により試験を
実施する。
なお、固相抽出による残留農薬一斉分析法により試験を実施し、検出された値が
残留基準値を超える疑いがある場合には、残留農薬等通知法又は告示法により試験
5
を実施する。
ただし、加工食品(簡易な加工を除く。)にあっては、「食品中に残留する有機
リン系農薬に係る試験法について」(平成20年3月7日付け事務連絡)により試験
を実施する。
イ.アフラトキシン
「総アフラトキシンの試験法について」(平成23年8月16日付け食安発0816第2
号)に示された試験法又はこれと同等以上の性能を有すると認められるその他の方
法により試験を実施する。
ウ.パツリン
「清涼飲料水等の規格基準の一部改正に係る試験法について」(平成26年12月
22日付け食安発1222第5号)により試験を実施する。
エ.DON
「デオキシニバレノールの試験法について」(平成15年7月17日付け食安発第
0717002号)により試験を実施する。
3
その他
(1) 米の検査の留意点
ア.1の(1)のウ.中のミニマム・アクセス輸入米とは、主要食糧の需給及び価格の
安定に関する法律第30条及び第31条に定めるものであり、関税化米とは、主要食糧
需給及び価格の安定に関する法律第34条に定める納付金を納めて輸入されるもの
である。
イ.同一ロット(米の種類(玄米、精米、砕精米、うるち米、もち米等の別)、生産
国、輸入者及び本船が同一のもの。)のうち貨物が最初に積み降ろされる港(以下
「一次港」という。)において検査を実施する。このため、一次港で実施した同一
ロット貨物の検査結果については、一次港を管轄する検疫所がそれ以降の港を管轄
する検疫所へ適宜連絡する。
ウ.植物防疫法に基づくくん蒸が実施される場合にあっては、輸入者に対し、当該く
ん蒸剤の試験に係る自主検査を実施するよう指導する。
エ.検体採取時の異物検査については、「輸入米中に混入するヒルガオ科植物種子取
扱要領について」(昭和32年4月26日付け衛食第81号)を留意の上、実施する。
オ.検査の結果、コーデックス基準における最大基準値である0.2ppmを超えて鉛が検出さ
れた場合、輸入者に対し積み戻し等を指導すること。
(2) DONの検査結果の取扱い
DONの検査の結果、「小麦のデオキシニバレノールに係る暫定的な基準値の設定に
ついて」(平成 14年5月21日付け食発第0521002号)に示すDONの暫定的な基準値を
超えた場合にあっては、同通知記の3に基づき、輸入者に対して輸入、販売等の自主
規制等の措置について指導を行う。
6
Ⅳ
病原微生物のモニタリング検査実施要領
Ⅳ-1 生食用鮮魚介類等に係る腸炎ビブリオの検査
1 実施期間及び対象
(1) 検査強化対象食品
ア.実施期間
平成27年6月1日から同年10月31日まで
イ.対象食品
(ア) 平成26年度の検疫所におけるモニタリング検査等により腸炎ビブリオの法違反
が認められた食品。
a.韓国産生食用アカガイ
b.フィリピン産生食用ウニ
(イ) 平成26年度のモニタリング検査等により腸炎ビブリオの法違反が認められなか
った食品のうち、平成25年度に法違反が認められた食品。
インドネシア産生食用ゆでがに
(ウ) 1(2)の食品において法違反と判断された場合には、当該輸出国の当該食品につ
いては、以後、1(1)「検査強化対象食品」として取り扱う。
(2) 検査強化対象食品以外の食品
ア.実施期間
平成27年4月1日から平成28年3月31日まで
イ.対象食品
食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)により、腸炎ビブリオ
の成分規格が設定されているゆでだこ、ゆでがに(飲食に供する際に加熱を要しな
いものに限る。)、生食用鮮魚介類、生食用かき(むき身に限る。)及び冷凍食品
(生食用冷凍鮮魚介類に限る。)。
(3) 検査項目
腸炎ビブリオ
(4) 検査件数
上記1(1)の対象食品のうち、イ.(ア)及び(ウ)については、当該期間中は全ての輸入
届出について、また、イ.(イ)については、当該期間中は輸入届出の30%について実施
し、当該期間以外の期間は、上記1(2)の食品とともに、別表第1の水産加工食品「病
原微生物」で定める項目別件数の範囲内で行う。
2
検査方法
(1) 検体の採取
別表第4の検査項目「微生物」の欄による。
(2) 試験方法
告示法により試験を実施する。なお、腸炎ビブリオの試験法中「同定方法」及び「同
等以上の性能を有すると認められる試験法」については、平成13年6月29日付け食基
発第23号により試験を実施する。
3
その他
(1) 検査対象の抽出
上記1(2)の食品の検査については、食品の種類、輸出国、加工施設、輸入者及び過
去の検査結果等を十分に考慮し、生食用ウニ及び貝類等、汚染の高いと思われる食品
7
を中心に、特に夏期において効率的に実施する。
(2) 食品等輸入届出済証の交付
検査を行ったいずれの食品についても検査結果判明前に食品等輸入届出済証を輸入
者に交付して差し支えないこととするが、以下の点に留意する。
ア.上記1(1)に該当する食品については、食中毒発生の未然防止に資するため、当該
検査結果が判明するまで、生食用として消費者等の小売り段階への販売を行わない
よう輸入者に対して指導する。
イ.上記1(2)に該当する食品については、法違反が判明した場合に速やかに当該食品
の遡り調査及び回収措置等が可能となるよう、あらかじめ輸入者に対して、当該食
品の保管及び流通状況の把握に努めるよう指導する。
(3) 基準値以内の腸炎ビブリオが検出された場合の取扱い
生食用鮮魚介類、生食用かき(むき身に限る。)及び冷凍食品(生食用冷凍鮮魚介
類に限る。)については、検査の結果、腸炎ビブリオ最確数が100/g以下であっても、
3.0/g以上検出された場合にあっては、腸炎ビブリオの増殖による食中毒発生の未然防
止に資するために、国内における保管及び流通時等における保存基準の厳守を指導す
るとともに、当該食品による食中毒が発生した場合に当該食品の遡り調査が速やかに
行われるよう、流通状況について厳格な把握に努めることを輸入者に対して指導する。
(4) 衛生管理の指導
「輸入生食用むき身ウニ及びアカガイの安全確保について」(平成15年9月19日付
け食安監発第0919007号)も参考とし、輸出国の製造所における加工基準の遵守、食品
の輸送時及び保管時における保存基準の厳守、製造所が異なる食品については製造所
毎に別ロットとして輸入届出を行うこと等、衛生管理の指導の徹底を図るよう輸入者
に対して指導する。
Ⅳ-2 生食用鮮魚介類等に係る腸炎ビブリオ以外の検査
1 対象
(1) 畜水農産食品及びその加工品
ア.食肉(内臓を含む。)
イ.食肉製品
ウ.チーズ及びその他乳・酪農製品
エ.水産食品(魚類(ウナギ、サケ・マス、ヒラメ等)、水産動物類(エビ、イカ、
タコ等)及び貝類等)
オ.野菜
カ.果実
キ.穀類(ミニマム・アクセス輸入米及び関税化米を含む。)、豆類及び種実類
(2) 検査項目及び検査件数
ア. 腸管出血性大腸菌
検査件数は、牛肉 598件、馬肉 59件、非加熱食肉製品 59件、ナチュラルチーズ 598
件、加熱せずに表皮も食する野菜 598件、加熱せずに表皮も食する果実 299件、漬
け物野菜 299件とする。
イ.リステリア・モノサイトゲネス
検査件数は、加熱せずに食する非加熱食肉製品 299件、ナチュラルチーズ 598件、
その他乳・酪農製品 299件とする。
ウ.ノロウイルス
検査件数は、生食用二枚貝 299件、二枚貝以外の生食用貝類 59件とする。
8
エ.A型肝炎ウイルス
検査件数は、生食用二枚貝 299件、二枚貝以外の生食用貝類 59件、加熱せずに表
皮も食する果実 299件、無加熱摂取冷凍食品(果実加工品)(製造工程において加
熱工程があるものを除く。) 59件とする。
オ.サルモネラ属菌
検査件数は、加熱せずに食する非加熱食肉製品 59件、加熱食肉製品 598件、ナチ
ュラルチーズ 299件、アイスクリーム 59件、鶏卵製品・その他卵製品 59件、生食
用魚介類 598件、無加熱摂取冷凍食品(水産物)598件、落花生及びナッツ類(加熱
せずにそのまま食するものに限る。) 299件、無加熱摂取冷凍食品(農産物) 299
件とする。
カ.赤痢菌
検査件数は、生食用魚介類 299件、無加熱摂取冷凍食品(水産物、農産物) 各299
件とする。
キ.Kudoa septempunctata
検査件数は、冷凍以外の生食用養殖ヒラメ 299件とする。
ク.黄色ブドウ球菌
検査件数は、非加熱食肉製品 59件、加熱食肉製品 598件とする。
2
検査方法
(1) 検体の採取
ア.別表第4の検査項目「微生物」の欄による。
イ.Kudoa septempunctataについては、冷凍状態で試験実施機関に送付する。
(2) 試験方法
ア.腸管出血性大腸菌O26、O103、O104、O111、O121、O145及びO157
「腸管出血性大腸菌O26、O103、O111、O121、O145及びO157の検査法につ
いて」(平成26年11月20日付け食安監発1120第3号)により試験を実施する。
「腸管出血性大腸菌O104の検査法について」(平成26年11月20日付け食安輸発
1120第1号)により試験を実施する。
イ.リステリア・モノサイトゲネス
「リステリア・モノサイトゲネスの検査について」(平成26年11月28日付け食安
発1128第3号)により試験を実施する。
ウ.ノロウイルス
「ノロウイルスの検出法について」(平成15年11月5日付け食安監発第1105001
号)により試験を実施する。
エ.A型肝炎ウイルス
「A型肝炎ウイルスの検出法について」(平成21年12月1日付け食安監発1201第
1号)により試験を実施する。
オ.サルモネラ属菌
生食用魚介類については、「サルモネラ属菌試験法」(平成5年3月17日付け衛乳
第54号別紙1の第3の1の(3))の方法、その他の食品については、「食品衛生検査
指針微生物編」Ⅱ.第2章4「サルモネラ」(1)に記載された方法により試験を実施す
る。
カ.赤痢菌
「赤痢菌の試験法について」(平成14年1月9日付け事務連絡)により試験を実
施する。
9
キ.Kudoa septempunctata
「Kudoa septempunctata の検査法について(暫定版)」(平成 23 年7月 11 日付
け食安監発 0711 第1号)により試験を実施する。
3
その他
検査の結果、陽性と疑われる場合は、管理室を通じて当室に連絡すること。
10
Ⅴ
遺伝子組換え食品のモニタリング検査実施要領
1
対象
(1) 安全性未審査の遺伝子組換え食品
ア.米及びその加工品
イ.菜種及びその加工品
ウ.パパイヤ及びその加工品
エ.小麦
(2) 検査項目及び検査件数
ア.63Bt、NNBt及びCpTIコメ
検査件数は、米及びその加工品(米を主原料とするもので、米粉、ビーフン等、
未加熱又は加熱の程度が低いもの) 299件とする。
イ.RT73 B.rapa
検査件数は、菜種及びその加工品 5件とする。
ウ.PRSV-YK及びPRSV-SC
検査件数は、パパイヤ及びその加工品(パパイヤが分別可能なものに限る。)
299件とする。
エ.MON71800
検査件数は米国産小麦 59件とする。なお、管理室から別途指示する対象船舶につ
いて検査を実施する。
2
検査方法
(1) 検体の採取
「安全性未審査の組換えDNA技術応用食品の検査方法について」(平成24年11月16日
付け食安発1116第4号)により検体を採取する。
ただし、米(米の加工品を除く。)について、残留農薬等と併せて試験を実施する
場合には、検体採取量の合計を2kgとする。
(2) 試験方法
「安全性未審査の組換えDNA技術応用食品の検査方法について」(平成24年11月16日
付け食安発1116第4号)により試験を実施する。
3
その他
米の検査は、Ⅲの3の事項に留意する。
11
Ⅵ
放射線照射食品のモニタリング検査実施要領
1
対象
(1) 畜産物、水産物及び農産物
「放射線照射された食品の検知法について」(平成19年7月6日付け食安発第
0706002号、最終改正:平成24年9月10日付け食安発0910第2号)において示されて
いる食品。
(2) 検査項目及び検査件数
放射線照射の有無について検査を行う。検査件数は、別表第1に示すとおりとする。
2
検査方法
(1) 検体の採取
別表第4の検査項目「放射線照射」の欄による。
(2) 試験方法
「放射線照射された食品の検知法について」(平成19年7月6日付け食安発第
0706002号、最終改正:平成24年9月10日付け食安発0910第2号)により試験を実施
する。
3
その他
(1) 標準線量の照射
試料への標準線量の照射は、次の機関に依頼する。
原子燃料工業株式会社 熊取事業所
〒590-0481 大阪府泉南郡熊取町朝代西1丁目950番地
TEL 072-452-3901 FAX 072-453-3559
(2) 検査結果の取扱い
検知された場合は、法第11条第2項違反として措置するとともに、輸入者に対し、
製造国及び原料の生産国における放射線照射の有無等について確認を行う。
12
Ⅶ
放射性物質のモニタリング検査実施要領
1 対象
(1) 対象食品
牛肉、豚肉、鶏肉、アヒル肉、その他生鮮畜産食品、乳製品、はちみつ、ゼラチン、
ビーフエキス、鳥獣エキス、きのこ及びきのこ乾製品、ベリー類及びベリー類加工品
(濃縮加工品、ピューレ、ペースト、シロップ漬け、原料用果汁等)、香辛料及び茶
(不発酵、半発酵、発酵、茶の代用品)
(2) 対象地域
ヨーロッパ地域(トルコ及び旧ソ連のウラル山脈以西をいう。)等から輸入される
もの。
(3) 検査項目及び検査件数
放射性物質について検査を行う。検査件数は、別表第1の成分規格等の範囲とする。
2
検査方法
(1) 検体の採取
別表第4の検査項目「放射性物質」の欄による。
(2) 試験方法
平成24年3月15日付け食安発0315第5号「食品中の放射性物質の試験法について」
または、平成24年3月1日付け事務連絡「食品中の放射性セシウムスクリーニング法
の一部改正について」により試験を実施すること。
13
Ⅷ
計画輸入貨物のモニタリング検査実施要領
1
検査の実施
(1) 初回届出時の検査
法施行規則第32条第4項に定める輸入手続きによる農産食品等については、初回届
出時に必ず現場検査及び残留農薬等に係る検査を実施する。なお、自主検査成績書が
添付されており、残留農薬に係るモニタリング検査が省略できると考えられる場合等
にあっては、管理室を通じて当室まで照会する。
(2) 貨物情報の確認
到着予定年月の前月に輸入者に連絡し、輸入年月日、荷捌予定、通関業者等検査に
必要な情報を確認する。また、貨物が本船通関される場合には、円滑な採取が行える
よう輸入者と十分に調整した後、搬入港を所管する検疫所が採取を実施する。
2
検査対象の抽出
初回届出がなされた検疫所においては、輸入者から提出された輸入計画に基づき、
以下の頻度を目安に、輸入時期、生産地域等を勘案し、モニタリング検査を実施する。
なお、対象貨物が他の検疫所が担当する港に搬入される場合には、当該検疫所と協
議して計画を策定する。
輸入計画における年間輸入件数
(2回目以降)
11 ~ 40
41 ≦
3
モニタリング件数
(2回目以降)
1
2
その他
上記2の検査は、同一ロットの貨物が複数の港に積み降ろされ、当該貨物が法違反
となった場合、大量の貨物を速やかに措置する必要が生じることから、一次港におい
て実施するよう配慮する。
14
別表第1
※1
食品群
検査項目
抗菌性物質等
残留農薬
畜産食品
牛肉、豚肉、鶏肉、馬肉、その他食鳥肉等
添加物
病原微生物
成分規格等
放射線照射
抗菌性物質等
残留農薬
畜産加工食品
ナチュラルチーズ、食肉製品、アイスクリーム、冷凍 添加物
食品(肉類)等
病原微生物
成分規格等
抗菌性物質等
残留農薬
水産食品
二枚貝、魚類、甲殻類(エビ、カニ)等
添加物
病原微生物
成分規格等
放射線照射
抗菌性物質等
水産加工食品
魚類加工品(切り身、乾燥、すり身等)、冷凍食品
(水産動物類、魚類)、魚介類卵加工品等
残留農薬
添加物
病原微生物
成分規格等
抗菌性物質等
残留農薬
添加物
農産食品
野菜、果実、麦類、とうもろこし、豆類、落花生、
ナッツ類、種実類等
病原微生物
成分規格等
カビ毒
遺伝子組換え食品
放射線照射
抗菌性物質等
残留農薬
添加物
農産加工食品
病原微生物
冷凍食品(野菜加工品)、野菜加工品、果実加工品、
成分規格等
香辛料、即席めん類等
カビ毒
遺伝子組換え食品
放射線照射
残留農薬
その他の食料品
添加物
健康食品、スープ類、調味料、菓子類、食用油脂、冷
成分規格等
凍食品等
カビ毒
残留農薬
飲料
添加物
ミネラルウォーター類、清涼飲料水、アルコール飲料
成分規格等
等
カビ毒
添加物
器具及び容器包装
おもちゃ
※3
検査強化食品分
成分規格等
抗菌性物質等、残留農薬、
添加物、病原微生物、成分
規格等、カビ毒、遺伝子組
換え食品、放射線照射、S
RM除去
総 計(延数)※2
項目別件数
※2
1,879
1,191
118
657
295
29
2,236
1,697
1,247
3,584
2,236
2,572
1,014
297
1,074
359
34
4,114
4,051
1,924
4,661
4,930
2,559
8,831
474
1,495
355
2,513
464
119
598
6,980
4,551
956
2,349
2,774
198
424
1,014
2,984
598
1,135
88
1,075
657
118
延検査件数
※2
4,169
11,000
5,350
19,680
16,810
18,830
5,731
1,938
1,582
1,582
10,000
10,000
95,090
※1:検査項目の例
・抗菌性物質等:抗生物質、合成抗菌剤、ホルモン剤等
・残留農薬:有機リン系、有機塩素系、カーバメイト系、ピレスロイド系等
・添加物:保存料、着色料、甘味料、酸化防止剤、防ばい剤等
・病原微生物:腸管出血性大腸菌O26、O104、O111及びO157、リステリア・モノサイトゲネス、腸炎ビブリオ等
・成分規格等:成分規格で定められている項目(細菌数、大腸菌群、放射性物質等(病原微生物を除く。))、貝毒(下痢性貝毒、麻痺性貝毒)等
・カビ毒:アフラトキシン、デオキシニバレノール、パツリン等
・遺伝子組換え食品:安全性未審査遺伝子組換え食品等
・放射線照射:放射線照射の有無
※2:検査件数は、抗菌性物質、残留農薬等の検査項目別の延検査件数を示したもの。
※3:輸入時の違反事例や海外情報等に基づき、本計画実施中に検査頻度を強化して行うもの。
別表第2
対象国・地域
アルゼンチン
最終改正:平成27年4月17日
対象品目
検査項目
検査強化日
残留農薬(ピリミホスメチル)
平成27年2月16日
残留農薬(2,4-D)
平成27年4月17日
チアシード及びその加工品(簡易な加工に限る。)
英国
パースニップ及びその加工品(簡易な加工に限
る。)
残留農薬(テブコナゾール)
平成27年4月17日
オーストラリア
菜種及びその加工品(簡易な加工に限る。)
残留農薬(フェニトロチオン)
平成27年4月3日
鰻及びその加工品(簡易な加工に限る。)
オフロキサシン
平成26年9月25日
残留農薬(トリシクラゾール)
平成26年11月28日
残留農薬(ヘキサコナゾール)
平成26年12月12日
韓国
ししとう及びその加工品(簡易な加工に限る。)
グアテマラ
ブロッコリー及びその加工品(簡易な加工に限る。) 残留農薬(プロフェノホス)
平成26年12月4日
残留農薬(EPN)
平成26年7月14日
残留農薬(クロルピリホス)
平成26年12月25日
残留農薬(2,4-D)
平成26年9月19日
カミメボウキ及びその加工品(簡易な加工に限る。)
ニオイタコノキ及びその加工品(簡易な加工に限
る。)
タイ
中国
未成熟えんどう(さや用種及びスナップエンドウと称
されるものに限る。)及びその加工品(簡易な加工 残留農薬(フルシラゾール)
に限る。)
平成26年11月6日
オオバコエンドロ及びその加工品(簡易な加工に限
残留農薬(シペルメトリン)
る。)
平成26年12月25日
おくら及びその加工品(簡易な加工に限る。)
残留農薬(イソプロチオラン)
平成27年3月13日
わけぎ及びその加工品(簡易な加工に限る。)
残留農薬(ジフェノコナゾール)
平成26年5月14日
ごまの種子及びその加工品(簡易な加工に限る。) 残留農薬(ジコホール)
平成26年6月12日
あげまきがい及びその加工品
残留農薬(プロメトリン)
平成26年7月14日
花椒(学名:Zanthoxylum bungeanum)及びその加
工品
(花椒を10%以上含有するものに限る。)
アフラトキシン
平成26年9月25日
くわい及びその加工品(簡易な加工に限る。)
残留農薬(パクロブトラゾール)
平成26年10月2日
レイシ(ライチ)及びその加工品(簡易な加工に限
る。)
残留農薬(4-クロルフェノキシ酢酸)
平成26年12月12日
養殖えび及びその加工品(簡易な加工に限る。)
スルファメトキサゾール
平成27年2月20日
未成熟えんどう(さや用種及びスナップエンドウと称
されるものに限る。)及びその加工品(簡易な加工 残留農薬(ジニコナゾール)
に限る。)
2/8
平成27年3月27日
別表第2
最終改正:平成27年4月17日
対象国・地域
ニュージーラン
ド
対象品目
検査項目
検査強化日
グリーンピース及びその加工品(簡易な加工に限
る。)
残留農薬(ハロキシホップ)
平成26年7月1日
にんじん及びその加工品(簡易な加工に限る。)
残留農薬(メタミドホス)
平成26年7月31日
ほろほろ鳥肉及びその加工品(簡易な加工に限
る。)
ブロチゾラム
平成26年12月9日
フランス
りんごジュース(原料果汁がりんごに由来するものに
パツリン
限る。)及び原料用りんご果汁
平成27年4月7日
ベトナム
養殖えび及びその加工品(簡易な加工に限る。)
平成27年3月27日
ボリビア
ごまの種子及びその加工品(簡易な加工に限る。) 残留農薬(ハロキシホップ)
平成27年2月20日
ホンジュラス
生鮮コーヒー豆
残留農薬(クロルピリホス)
平成26年9月29日
メキシコ
スターフルーツ及びその加工品(簡易な加工に限
る。)
残留農薬(フルジオキソニル)
平成27年4月1日
ルーマニア
りんごジュース(原料果汁がりんごに由来するものに
パツリン
限る。)及び原料用りんご果汁
3/8
スルファジアジン
平成26年10月1日
別表第3
最終改正:平成27年4月17日
対象国・地域
対象品目
アルゼンチン
チアシード及びその加工品(簡易な加
工に限る。)
英国
菜種及びその加工品(簡易な加工に
限る。)
韓国
ししとう及びその加工品(簡易な加工に
限る。)
検査強化日
残留農薬(ピリミホスメチル)
NATURYA LIMITED (英国)
平成27年2月16日
残留農薬(2,4-D)
NUTIVA(米国)
平成27年4月17日
FREDERICK HIAM FOODS
平成27年4月17日
GREENERY PRODUCE B.V.
(オランダ)
平成27年4月17日
パースニップ及びその加工品(簡易な
残留農薬(テブコナゾール)
加工に限る。)
オーストラリア
グアテマラ
検査項目
製造者、製造所、
輸出者及び包装者
残留農薬(フェニトロチオン) GLENCORE GRAIN LTD
平成27年4月3日
残留農薬(トリシクラゾール)
GYEONGNAM TRADING INC.
平成26年11月28日
残留農薬(ヘキサコナゾー
ル)
GYEONGNAM TRADING INC.
平成26年12月12日
ブロッコリー及びその加工品(簡易な加
残留農薬(プロフェノホス)
工に限る。)
AGROINDUSTRIA LEGUMEX,
S.A
平成26年12月4日
STARBUCKS CORPORATION(米
平成27年1月23日
国)
コロンビア
生鮮コーヒー豆
残留農薬(クロルピリホス)
LOUIS DREYFUS COMMODITIES
平成27年1月23日
COLOMBIA S.A.S.
タイ
えだまめ及びその加工品(簡易な加工
残留農薬(トリアゾホス)
に限る。)
UNION FROST CO.,LTD.
平成26年6月11日
ニオイタコノキ及びその加工品(簡易な
残留農薬(2,4-D)
加工に限る。)
SIAM FOODS EXPRESS
(THAILAND) CO.,LTD.
平成26年9月19日
オオバコエンドロ及びその加工品(簡
易な加工に限る。)
残留農薬(シペルメトリン)
KANJITSU THAILAND CO.,LTD 平成26年12月25日
カミメボウキ及びその加工品(簡易な加
残留農薬(クロルピリホス)
工に限る。)
KANJITSU THAILAND CO.,LTD 平成26年12月25日
JALUX ASIA LTD.
中国
平成27年3月13日
おくら及びその加工品(簡易な加工に
残留農薬(イソプロチオラン) JALUX ASIA SERVICE LTD.
限る。)
平成27年3月13日
TANIYAMA SIAM CO.,LTD.
平成27年3月13日
さといも(タロイモ)及びその加工品(簡
残留農薬(クロルピリホス)
易な加工に限る。)
ANQIU FENGYANG FOOD
CO.,LTD.
平成26年4月24日
わけぎ及びその加工品(簡易な加工に 残留農薬(ジフェノコナゾー
限る。)
ル)
HANGZHOU RIXIN IMP.&
EXP.CO.,LTD.
平成26年5月14日
しそ及びその加工品(簡易な加工に限
残留農薬(イソプロカルブ)
る。)
LIANYUNGANG SHENGYE
AGRICULTURAL
DEVELOPMENT CO.,LTD.
平成26年2月21日
タコ及びその加工品(簡易な加工に限
フラゾリドン
る。)
PUTIAN HUIFENG FOOD
INDUSTRY CO.,LTD.
平成26年5月1日
くわい及びその加工品(簡易な加工に 残留農薬(パクロブトラゾー
限る。)
ル)
LAIYANG YONGHE
FOODSTUFF CO.,LTD.
平成26年10月2日
レイシ(ライチ)及びその加工品(簡易
な加工に限る。)
LONG HAI YI DE INDUSTRY
AND TRADE CO.,LTD.
平成26年12月12日
SHANGHAI GROWING
AGRICULTURAL
DEVELOPMENT CO.,LTD.
平成27年1月23日
残留農薬(4-クロルフェノキ
シ酢酸)
未成熟えんどう(さや用種及びスナップ
エンドウと称されるものに限る。)及びそ 残留農薬(ピリダベン)
の加工品(簡易な加工に限る。)
4/8
別表第3
最終改正:平成27年4月17日
対象国・地域
対象品目
検査項目
ニュージーラ にんじん及びその加工品(簡易な加工
残留農薬(メタミドホス)
ンド
に限る。)
製造者、製造所、
輸出者及び包装者
検査強化日
NEW ZEALAND GOURMET
HOLDINGS LTD
平成26年7月31日
LES VOLAILLES REMI RAMON
(EST:FR 53.121.001 CE)
平成26年12月9日
STE FLECHARD RAYMOND
ALLAIN LEBAILLY(EST:FR
53.127.001 CE)
平成26年12月9日
GILLES WICKY
平成27年4月7日
WICKY GILLES
平成27年4月7日
CAVEAU CHANCENARD
平成27年4月7日
NISHIMOTO TRADING
CO.,LTD.
(WISMETTAC ASIAN FOODS)
平成26年5月15日
DRISCOLL STRAWBERRY
ASSOCIATES,INC.
平成26年5月15日
スルファジアジン
VIETNAM CLEAN SEAFOOD
CORPORATION
平成27年3月27日
ホンジュラス 生鮮コーヒー豆
残留農薬(クロルピリホス)
COFFEE PLANET
CORPORATION
平成26年9月29日
ミャンマー
食品
残留農薬(クロルピリホス)
PYILONECHANTHA TRADING
CO.,LTD.
平成27年1月9日
ルーマニア
りんごジュース(原料果汁がりんごに由
来するものに限る。)及び原料用りんご パツリン
果汁
S.C. PROLISOK DESIGN S.R.L.
平成26年10月1日
ほろほろ鳥肉及びその加工品(簡易な
ブロチゾラム
加工に限る。)
フランス
りんごジュース(原料果汁がりんごに由
来するものに限る。)及び原料用りんご パツリン
果汁
米国
ベトナム
ブルーベリー及びその加工品(簡易な
残留農薬(ブプロフェジン)
加工に限る。)
養殖えび及びその加工品(簡易な加
工に限る。)
5/8
別表第4
添加物
検査項目
包装形態
微生物
特定せず
放射線照射
特定せず
放射性物質
特定せず
酸価、過酸化物価
特定せず
① 均一に分布するもの
特定せず
② 不均一に分布するもの
特定せず
① 乾燥野菜、乾燥果実、茶
(抹茶を除く)
特定せず
② キャベツ(芽キャベツを
除く)及びハクサイ※2
特定せず
③ 加工食品(簡易な加工を
除く)
特定せず
④ ①、②及び③を除く
特定せず
① 下痢性貝毒及び麻痺性貝
毒
特定せず
② フグ混入
特定せず
③ 乾燥海藻類
特定せず
④ ①、②及び③を除く
特定せず
ロットの大きさ
(N)
検体採取のため
の開梱数(n)
検体採取量
(kg)
≦ 150
151 ~ 1,200
≧ 1,201
≦ 50
51 ~ 500
501 ~ 3,200
≧ 3,201
≦ 50
51 ~ 150
151 ~ 500
501 ~ 3,200
3,201 ~ 35,000
≧ 35,001
≦ 50
51 ~ 500
501 ~ 3,200
≧ 3,201
≧ 1
≦ 50
51 ~ 500
501 ~ 3,200
≧ 3,201
≦ 50
51 ~ 150
151 ~ 500
501 ~ 3,200
3,201 ~ 35,000
≧ 35,001
3
5
8
2
3
5
8
3
5
8
13
20
32
2
3
5
8
1
2
3
5
8
3
5
8
13
20
32
0.3
0.3
0.3
特定せず
4
≦ 150
151 ~ 1,200
≧ 1,201
≦ 50
51 ~ 150
151 ~ 500
501 ~ 3,200
3,201 ~ 35,000
≧ 35,001
≦ 150
151 ~ 1,200
≧ 1,201
≦ 150
151 ~ 1,200
≧ 1,201
≦ 150
151 ~ 1,200
≧ 1,201
≦ 150
151 ~ 1,200
≧ 1,201
≦ 280
281 ~ 500
501 ~ 1,200
1,201 ~ 3,200
≧ 3,201
≦ 50
51 ~ 500
≧ 501
≦ 50
51 ~ 500
501 ~ 3,200
≧ 3,201
3
5
8
3
5
8
13
20
32
6(3×2)
10(5×2)
16(8×2)
3
5
8
3
5
8
3
5
8
32
50
80
130(65×2)
210(70×3)
2
4(2×2)
6(2×3)
2(2×1)
3(3×1)
6(3×2)
9(3×3)
農 薬
畜水産食品
の残留有害
物質等
パツリン※3
及びDON
① 袋詰めで内容量がおおむ
ね20kg以上のもの
袋
② 缶入り又はカートン入り
で内容量が4.5kg以上のもの
缶又はカート
ン
③ ①及び②以外のもの
小型容器包装
0.5※1
0.5※1
0.5※1
0.5※1
1
1
1
1
1
1
1.5
1.5
1.5
1.5
0.3
0.3
0.3
0.3
0.3
0.3
0.3
0.3
0.3
0.3
0.3
4個をそれぞれ4等分
し、各々から1等分を
集めたもの
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1(0.5×2)
1(0.5×2)
1(0.5×2)
1尾(ピース)を1検
体として、各カートン
より2尾を採取する
0.3
0.3
0.3
0.5
0.5
0.5
1
1
1
2 (1×2)
3 (1×3)
0.5
1 (0.25×2)×2
1.5(0.25×2)×3
1サンプルの最小採取
単位は150gとし、150g
未満のものにあっては
必要量を集めてこれを
1サンプルとする
検体数
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
2
2
6
10
16
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
3
1
2
3
1
1
2
3
※1:水産物(しゃこ)にあっては 1 とする。 ※2:千切り、乱切り等、細切したものを除く。 ※3:パツリンは、②又は③の方法に
よる。
※穀類、豆類等のばら積み貨物の検体採取については、次のとおりとする。
ア.サイロ又ははしけ(以下「サイロ等」という。)搬入時の検体採取
サイロ等に搬入する際に任意の1サイロ等を1ロットとして、ロット全体を代表する検体となるようオートサンプラー等を用いて検体
採取を行うものとし、適正な時間的間隔をもって15回、計10kg以上を採取したものを縮分して1検体(1kg以上)とする。
イ.はしけにおける検体採取
任意の1はしけ内の上部、中部、下部の計15か所から計10kg以上を採取したものを縮分して1検体(1kg以上)とする。
ウ.コンテナにおける検体採取
任意の1コンテナ内の上部、中部、下部の計15か所から計10kg以上を採取したものを縮分して1検体(1kg以上)とする。
別表第5
検査項目
① 袋詰めで内容量がおおむ
ね20kg以上のもの
アフラトキシ
ン(食品1粒 ② 缶入り又はカートン入り
重量が0.1g以 で内容量が4.5kg以上のもの
下のもの)
③ ①及び②以外のもの
① 袋詰めで内容量がおおむ
ね20kg以上のもの
アフラトキシ
ン(食品1粒
重量が0.1gを ② 缶入り又はカートン入り
超えるもの) で内容量が4.5kg以上のもの
③ ①及び②以外のもの
包装形態
袋
缶又はカートン
小型容器包装
袋
缶又はカートン
小型容器包装
ロットの大きさ(N)
検体採取のため
の開梱数(n)
検体採取量
(kg)
検体数
≦ 280
281 ~ 500
501 ~ 1,200
1,201 ~ 3,200
≧ 3,201
≦ 50
32
50
80
130(65×2)
210(70×3)
2
1
1
1
2 (1×2)
3 (1×3)
1
1
1
1
2
3
1
51 ~ 500
4(2×2)
2 (0.5×2)×2
2
≧ 501
6(2×3)
3(0.5×2)×3
3
≦ 50
2(2×1)
1
51 ~ 500
3(3×1)
501 ~ 3,200
6(3×2)
≧ 3,201
9(3×3)
1サンプルの最小採取
単位は150gとし、150g
未満のものにあっては
必要量を集めてこれを
1サンプルとする
≦ 280
32
5
1
281 ~ 500
50
5
1
1
2
3
501 ~ 1,200
80
5
1
1,201 ~ 3,200
130(65×2)
10 (5×2)
2
≧ 3,201
210(70×3)
15 (5×3)
3
≦ 50
2
5
1
51 ~ 500
4(2×2)
10 (2.5×2)×2
2
≧ 501
6(2×3)
15(2.5×2)×3
3
≦ 50
2(2×1)
1
51 ~ 500
3(3×1)
501 ~ 3,200
6(3×2)
≧ 3,201
9(3×3)
1サンプルの最小採取
単位は150gとし、150g
未満のものにあっては
必要量を集めてこれを
1サンプルとする
1
2
3
※1:穀類、豆類等のばら積み貨物の検体採取については、次のとおりとする。(食品1粒重量が0.1g以下のものは1kg、0.1gを超えるもの
は5kgとする。)
ア.サイロ又ははしけ(以下「サイロ等」という。)搬入時の検体採取
サイロ等に搬入する際に任意の1サイロ等を1ロットとして、ロット全体を代表する検体となるようオートサンプラー等を用いて検体採
取を行うものとし、適正な時間的間隔をもって15回、計10kg以上を採取したものを縮分して1検体(1kg又は5kg以上)とする。
イ.はしけにおける検体採取
任意の1はしけ内の上部、中部、下部の計15か所から計10kg以上を採取したものを縮分して1検体(1kg又は5kg以上)とする。
ウ.コンテナにおける検体採取
任意の1コンテナ内の上部、中部、下部の計15か所から計10kg以上を採取したものを縮分して1検体(1kg又は5kg以上)とする。
※2:粉末状食品の検体採取については、アフラトキシン(食品1粒重量が0.1g 以下のもの)を適用する。
別表第6
ロットの大きさ
≦ 15
16 ~ 25
26 ~ 90
91 ~ 150
151 ~ 280
281 ~ 500
501 ~ 1,200
1,201 ~ 3,200
3,201 ~ 10,000
10,001 ~ 35,000
35,001 ~ 150,000
150,001 ~ 500,000
≧ 500,001
検体採取のための
開梱数
2
3
5
8
13
20
32
50
80
125
200
315
500
検体採取量
(kg)
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
検体数
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
※穀類、豆類等のばら積み貨物の検体採取については、次のとおりとする。
ア.サイロ又ははしけ(以下「サイロ等」という。)搬入時の検体採取
サイロ等に搬入する際に任意の1サイロ等を1ロットとして、ロット全体を代表する検体となるようオートサンプ
ラー等を用いて検体採取を行うものとし、適正な時間的間隔をもって15回、計10kg以上を採取したものを縮分して1
検体(1kg以上)とする。
イ.はしけにおける検体採取
任意の1はしけ内の上部、中部、下部の計15か所から計10kg以上を採取したものを縮分して1検体(1kg以上)と
する。
ウ.コンテナにおける検体採取
任意の1コンテナ内の上部、中部、下部の計15か所から計10kg以上を採取したものを縮分して1検体(1kg以上)
とする。
事
務
連
絡
平成27年4月22日
関
係
各
位
神戸検疫所 食品監視課
食品監視第二課
輸入届出を行わない食品等で実施した検査結果の取扱いについて
標記については、平成21年11月11日付け食安輸発1111第1号「品目登録について」
により、実施してきたところです。
今般、品目登録制度を用いた検査結果の登録状況を確認した結果、統一的な運用
の確保が得られていたことから、今後にあっては、別紙に基づく書類が食品等輸入
届出に添付され、一定要件を満たすことが確認できる場合は、輸入届出を行わない
食品等で実施した検査結果についても、受け入れることとしますのでよろしくお願
いします。
(別
紙)
年
月
日
輸入届出を行わない食品等で実施した検査結果確認書
(輸入者)
住所
氏名
印
電話番号
検査結果通知書について、次の項目を確認しましたので報告します。
確認項目
確認欄
※1
1 次の事項が記載等されていること。
(1)製造者又は輸出者から登録検査機関に直接送付された未開封
(税関等行政機関の検査による開封を除く 。)の検体を検査に
供した旨
(2)当該検体を特定する名称、品番、 JAN コード、製造者名等
(3)原材料、材質等
(4)2に掲げる書類が当該検体に係るものであることを確認した
上で検査を実施した旨
器具、容器包装及び乳幼児用おもちゃについて
(5)当該検体の色彩や模様が確認できるカラー写真の添付
□
□
□
□
(□)
※2
2 製造者等が作成した次の書類が添付されていること。
(1)当該検体を特定する名称、品番、 JAN コード、製造者名等及
び当該検体が製造者等から登録検査機関に直接送付されたこと
を証するインボイス、船荷証券( B/L )等
(2)当該検体を特定するカタログ、写真等
(3)適用される規格基準が特定可能な原材料、材質及び製造方法
(検体が加工食品の場合に限る 。)を証する書類
器具、容器包装及び乳幼児用おもちゃについて
(4)当該検体が部品である場合は、製品との関連を示す展開図な
どの図面等
※1
※2
□
□
□
(□)
※2
確認欄は、□に「レ点」を記入すること。
( □ )は、器具、容器包装及び乳幼児用おもちゃの場合に限り「レ点」
を記入すること。
輸入食品等事前相談のご案内(平成 27 年度)
神戸検疫所食品監視課
輸入食品相談指導室
神戸検疫所では、食品等の輸入者や関係事業者の自主的な衛生管理の推進を図るため輸入前
相談を実施しています。食品等の輸入手続き、輸入時の検査制度、食品添加物や残留農薬等の
規制等について相談を希望される方は、お気軽にご利用下さい。
1.相談時間
月曜日~金曜日(年末年始、祝日を除く)
9:00~17:15
2.相談方法
相談は原則として面談で対応します。
3.予約方法
相談をご希望される場合は、事前に電話予約をお願いします。
電話番号:078-672-9655
担当者
谷
4.相談時に用意する資料
相談アイテム毎に、以下の資料を製造者等より入手し、提出してください。
未加工食品
加工食品
①輸出者、所在地
②包装者、所在地
①製造者、所在地
②製造所、所在地
③原材料(食品添加物を含む場合は、物質名、使用量)
④製造加工方法
⑥保管方法
⑤容器包装の材質
⑦用途
①製造者、所在地
食品添加物
器
具
容器包装
④添加物製剤の場合は、成分
③物質名
⑤使用目的
⑥容器包装の材質
⑦保管方法
①製造者、所在地
②製造所、所在地
③食品が触れる部分の材質
(組み合わせ器具の場合は、展開図、部品リスト)
①製造者、所在地
指定おもちゃ
②製造所、所在地
③材質
②製造所、所在地
④可塑化された材質の有無
⑤可塑化された材質の場合は可塑剤の物質名
⑥塗膜の材質
⑦使用・販売方法(遊び方、対象年齢、販売先等)
*輸入者名(相談者が輸入者でない場合に限る)、自主検査予定項目、輸入予定港、輸入時期につい
てもお伺いしますので、事前に確認をお願いします。(別添の事前調査整理票を活用ください)
また、商品サンプル、カタログ等がお手元にある場合は、必ず相談時にお持ちください
5.到着貨物の取扱い
販売等営業目的で使用される到着済み商品は、速やかに検疫所窓口に食品等輸入届出書及び
関係資料を提出し、自主検査指導を受けてください。届出書の記載方法及び提出方法等につい
て不明な点があればご相談ください。
事前相談の流れ
事前調査
情報整理

平成 27 年度監視指導計画別表第2を参考に調査実施

加工食品は、「輸入加工食品の自主管理に関する指針」も
参考に調査実施(チェックリスト)

製造者、輸出者等より製造工程表、原材料(材質)表の入手

サンプル、カタログ、製品写真等の入手

製造・加工基準、保存基準、規格基準、添加物使用基準確認

過去の違反事例確認

相談内容の整理、自主検査項目の検討
→別添事前調査整理票を活用ください

相 談
追加調査
相談終了

相談内容説明

事前整理表の提出

製造工程表、原材料(材質)表の提出

サンプル、カタログ、製品写真等の提出

追加調査結果説明

追加資料の提出

事前相談終了

来所相談の場合、『輸入食品等事前相談記録票』の交付

FAX、電子メール等の簡易相談の場合、口頭指導
〒652-0866
神戸市兵庫区遠矢浜町 1-1
神戸検疫所食品監視課 輸入食品相談指導室
電話:078-672-9655
輸入相談ホームページ
参考様式
事前調査整理票
名 称
相談者
所在地
担当者
連絡先
名 称
輸入者
所在地
担当者
連絡先
生産国
□別紙参照
製造者名、所在地
□別紙参照
製造所名、所在地
種 別
□食品 □食品添加物 □器具 □容器包装 □おもちゃ
商品の種類、名称
□別紙参照
原材料(材質)
□別紙参照
食品添加物の
名称、用途、使用量
*使用量は使用基準がある場合記入
□別紙参照
製造方法
容器包装の材質
内容量
保存方法
使用用途
調理、喫食、使用方法
自主検査予定項目
輸入予定港・時期
参考様式
記載例
事前調査整理票
相談者
輸入者
名 称
株式会社厚生太郎
所在地
神戸市兵庫区遠矢浜1-1
担当者
検疫太郎
連絡先
tel 078-000-0000 fax 078-000-0000
名 称
厚生商事株式会社
所在地
東京都千代田区霞が関1-2-2
担当者
東京一郎
連絡先
tel 03-0000-0000 fax 03-0000-0000
生産国
製造者名、所在地
製造所名、所在地
種 別
商品の種類、名称
中国
ABC PREFECTURE FOREING TRADE & RELATION CORP.
103 JINYU STREET CHENGDU, CHINA
□別紙参照
ABC PREFECTURE FOREING TRADE & RELATION CORP.
104 JINYU STREET CHENGDU, CHINA
□別紙参照
■食品 □食品添加物 □器具 □容器包装 □おもちゃ
清涼飲料水 黒烏龍茶
□別紙参照
原材料(材質)
茶葉、水
□別紙参照
食品添加物の
名称、用途、使用量
*使用量は使用基準がある場合記入
L-アスコルビン酸ナトリウム(酸化防止剤)
安息香酸ナトリウム(保存料) 0.50g/Kg
□別紙参照
製造方法
茶葉抽出-調合ー殺菌(130℃、15秒)ー自動充填ー自動密栓ーラベリングー
包装
容器包装の材質
内容量
ペットボトル
500ml
保存方法
常温保管
使用用途
小売用
調理、喫食、使用方法
そのまま飲用
自主検査予定項目
清涼飲料水成分規格、安息香酸、サイクラミン酸
輸入予定港・時期
神戸港 2014年1月
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