Comments
Transcript
5.都市計画道路整備プログラム(案)策定の考え方 (PDF形式, 191.43KB)
Ⅴ 都市計画道路整備プログラム(案)策定の考え方 1.都市計画道路整備プログラム(案)策定の基本的な考え方 対象路線の整備着手時期については、図-5に示すように、第 1 期、第 2 期、第 3 期という 10 年ごとの期間に分けた『路線別の整備着手時期(案)』を策定し、お 示しすることとします。 『路線別の整備着手時期(案)』を策定するにあたっては、「事業性による評価」 と、 「道路整備効果による評価」の2つの視点による評価を行った上で、 「投入可能 な道路整備費」を勘案して決定しました。 図-5 都市計画道路整備プログラム(案)の策定フロー 都市計画道路整備プログラム(案)の対象路線 事業性による評価 道路整備効果による評価 投入可能な道路整備費 今後見込まれる道路整備予算 個別路線の事業費 「路線別の整備着手時期(案)」 第1期 第2期 第3期 今後 10 年以内に整備着手 今後 11~20 年の間に整備着手 今後 21 年以降に整備着手 (平成 19~28 年度) (平成 29~38 年度) (平成 39 年度~) ※資料編 P13 に詳細なフローを掲載しています。 7 2.事業性による評価 表-1に示す 4 つの評価項目により対象路線の事業性の評価を行いました。 表-1 評価項目 評価の基準 ・現在事業中の土地区画整理事業に近接している 市街地再開発事業 ・現在事業中の市街地再開発事業に近接している 近接区間事業中 ・近接する区間が現在事業中である 地区計画 の熟度 生活環境 への影響 基準の内容 土地区画整理事業 関連事業等 事業最終区間 事業化へ 事業性による評価の基準 ・対象路線が整備されれば全線整備完了となる ・対象路線を含む区域に地区計画が定められてい る その他 ・上記以外の関連事業がある 用地先行取得 ・先行取得している土地がある 地元要望 ・地元住民等から対象路線の整備に関する要望が ある 公園・緑地、商店街、 ・対象路線の整備により公園・緑地、商店街、文 文化財等への影響 化財等に影響を及ぼす 大気・騒音・地域分断 ・車線数 4 車線以上で整備する計画となっている 鉄道立体交差事業 ・鉄道と立体交差する計画になっている 事 業 制 約 橋梁老朽化対策 要 因 近隣市町接続路線 ・橋梁の老朽化対策が必要となっている その他 ・近隣市町に接続する計画となっている ・上記以外の事業制約要因がある 8 3.道路整備効果による評価 表-2に示す 7 つの評価項目により対象路線の整備効果を把握し、点数化しました。 表-2 視点 評価項目 自動車交通 の円滑化 広 域 的 な 視 地域間の交 流化 点 災害時の避 難動線 地域生活の 利便性 公共交通の 地 利用 区 的 な 視 点 交通安全 防災対策 道路整備効果による評価の基準 評価の基準 基準の内容 道 路が な い と ころ ・車線数が増加する路線のうち、現況道路が無 に 新た に 道 路 が整 い又は生活道路である路線 備されたり、2 車線 ・車線数が増加する路線のうち、現況道路が既 から 4 車線に車線 に 2 車線以上である路線 数が増加するなど、 ・車線数は変わらないが、現況道路が生活道路 自 動車 交 通 を 円滑 である路線 にする路線 ・上記に該当しない路線 ・国道、主要地方道、主要幹線道路である路線 国 道や 主 要 地 方道 ・都市高速道路へのアクセス路線 に 位置 づ け ら れて ・市内外を結ぶ橋梁が新設される路線 いるなど、主に地域 ・県道、都市幹線道路である路線 間 の自 動 車 交 通を ・市内で橋梁が新設される路線 処理する路線 ・上記に該当しない路線 ・震災に強いまちづくり方針(案)で避難路に位置 災 害時 の 避 難 や延 づけられている路線のうち、現況道路が無い又 焼防止のための「避 は生活道路である路線 難路」に指定されて ・震災に強いまちづくり方針(案)で避難路に位置 づけられている路線のうち、上記以外の路線 いる路線 ・上記に該当しない路線 周 辺 に 行 政 機 関 や ・主要施設(医療・福祉施設、行政機関、大規 医療・福祉施設、学 模小売店舗、学校等)に接続する路線 校等があり、整備に ・主要施設(医療・福祉施設、行政機関、大規 よ り 地 域 生 活 の 利 模小売店舗、学校等)から半径 500m以内の 便 性 が 向 上 す る 路 路線 線 ・上記に該当しない路線 鉄道駅の近くや、バ ス な ど の 公 共 交 通 ・鉄道駅へ接続する路線 が十分でない地域 内 に 計 画 さ れ て お ・鉄道駅から半径 500m以内又は公共交通空白 り、整備により公共 地域内の路線 交通の利用が促進 ・上記に該当しない路線 される路線 現 状 の 歩 道 が 狭 か ・現況の有効歩道幅員が 2m以下かつ周辺地区 ったり、高齢者居住 の高齢者居住率が高い(14%以上)路線 率が高い地域に計 画されているなど、 ・現況の有効歩道幅員が 2m以下又は周辺地区 整 備 に よ り 歩 行 者 の高齢者居住率が高い(14%以上)路線 や自転車の安全性 ・上記に該当しない路線 が向上する路線 ・震災に強いまちづくり方針(案)で「建物の倒れ 木 造 住 宅 密 集 度 が やすさ、燃えやすさの危険度」が特に高い地区 高 い 地 域 内 に 計 画 内に計画されている路線 されており、整備に ・震災に強いまちづくり方針(案)で「建物の倒れ よ り 災 害 時 の 地 域 やすさ、燃えやすさの危険度」が高い地区内に の 安 全 性 が 向 上 す 計画されている路線 る路線 ・上記に該当しない路線 点数 30 15 0 5 3 0 15 8 0 10 5 0 10 5 0 20 10 0 10 5 0 ※「点数」は、平成 16 年 10 月に行った「市政アンケート」の回答結果をもとに決定しました。 その内容を資料編 P14 に掲載しています。 9 4.今後見込まれる道路整備予算 今後 10 年間の道路整備予算は、現在と同程度の水準で推移するものと想定し、 約 1,100 億円を見込んでいます。一方、今後 11~20 年の間の予算は、その半分程 度の約 600 億円を見込んでおり、21 年以降の予算も同程度を見込んでいます。 10