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総合論文誌 第5号「建築ものづくりのフロンティア」

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総合論文誌 第5号「建築ものづくりのフロンティア」
総合論文誌
第5号「建築ものづくりのフロンティア」
学術論文の募集
日本建築学会
総合論文誌刊行の目的
総合論文誌は、学術的、横断的テーマに関して会員の発表の場を拡大し、かつ、
学会の社会的な責任を果たすことを目的としている。
総合論文誌の背景には、近年学問が細分化し広い視野に立った社会的インパク
トのある論文が減少しており、専門家のための論文集になっているという根本的
学術論文の募集要項
第 4 部 論文のテーマとセッション
「建築ものづくり」を公募論文のテーマとする。以下のセッションおよびキー
ワードから中心となる項目を1つずつ選び、分析・調査、理論の構築・検証、課
題解決方策提案などを展開すること。
【セッション】
①建築ものづくりの市場と産業のあり方、②ものづくりプラクティスのフロンテ
ィアと人材育成 ③ものづくりビジネスの新展開とコアコンピテンス、④生産高
度化と技術革新、⑤建築=ものづくりの質と価値
【キーワード】
(a)企画・計画・設計、
(b)マネジメント論・マネジメント技術、
(c)材料・
構法・工法・新技術、
(d)情報化・自動化・ロボット化、
(e)コスト・労働・
生産性、
(f)資源・環境・サステナブルビルディング、
(g)制度・産業・経営
(h)教育・人材育成、
(i)その他
な問題意識がある。
本誌では、建築分野だけでなく工学、医学、社会科学、人文科学等の諸分野と
連携して、学際的、横断的な取り組みが必要な諸課題を扱い、オピニオン的な総
合論文誌として育てていく。フロンティア的なテーマを設定し、そのテーマに即
した幅広い論説、論文、実例、レビュー等を提示する。
1.応募資格
著者のうち少なくとも一人が本会会員(個人)であること。
2.採択件数
3.論文の採否
10編程度
審査は2段階方式を採用する。第1次査読は概要で行い、第1次査読を通過し
たものに対して、第2次査読を論文(フルペーパー)にて行う。審査は総合論文
テーマ「建築ものづくりのフロンティア」の背景と概要
建築はものづくりである。ものづくりは数多くの人々が関与する総合的な創
造行為であり、したがっていつの時代にも多くのフロンティアがある。第 5 号を
数える総合論文誌で「建築ものづくり」を取り上げる第一の理由はここにある。
一方、今世紀に入って「建築ものづくり」はこれまで経験したことのない多く
の課題を抱えるにいたった。
「建築ものづくり」には大きな転換と変質が求めら
れている。建築はこれまでのようにあるばかりでは持続可能ではない。
「建築も
誌委員会およびプロジェクト編集委員会が担当する。
4.原稿の提出
(1) 第1次査読原稿:概要3部 ( A4判用紙で800字以内、セッション、
キーワード、執筆者名、所属,専門分野,住所、電話、E-mail を明記)
(2)第2次査読原稿:論文 3部
(フルペーパー:基準頁4頁、超過頁は2頁まで可)
(3)本会は原稿の作成費を負担しない。
のづくり」には新たなフロンティアを切り開くことが緊急に求められている。そ
5.原稿の取り扱い
れが、このテーマが選ばれた第二の理由である。
6.応募原稿締切
状況を具体的に述べると、まず、建築市場をめぐる環境が激変した。かつての
ような成長はもはや望みえず、高齢少子化の到来により市場のさらなる縮退も予
想されるところである。需要の内容も大きく変わりつつある。新築に代わって建
築ストックの維持・改善・活用が関心を集め、環境の保全にも多くの努力が傾注
されつつある。今後必要とされる住宅や各種施設の内容とその配置も変化しつつ
ある。
市場の変化は、成長期を通じて市場形成の主役であった供給サイドの重みと役
割に変化をもたらす。発注者およびその代理者の役割と責任が増大するとともに、
審査のため提出された原稿は原則として返却しない。
(1)第1次査読原稿は2006年6月2日(金)17 時必着
(2)第2次査読原稿は2006年8月2日(水)17 時必着
7.著作権について
(1)著者は、掲載された学術論文・質疑討論の著作権の使用を本会に委託する。
ただし、本会は第三者からの文献等の複製・引用・転載に関する許諾の要
請があった場合は原著者に連絡し許諾の確認を行う。
(2)著者が、自分の学術論文・質疑討論を自らの用途のために使用することに
ついての制限はない。
(3)図・表・写真などの引用・転載にあたっては,著者自身が原著者などの著
総合建設業に偏心していたわが国の産業構造とその構成員の機能、行動様式にも
作権所有者の許可をとらなければならない。なお、掲載された学術論文・質
転換が迫られている。コンストラクションマネジャー等の新しい第三者専門職能
疑討論は本会および関連するサーバーで、電子形態によって全文公開される
を含む建築サービスの領域の整備・拡大・再編、関連する手法や知識の構築・体
ので留意すること。
(4)編集出版権は、本会に帰属する。
8 .登載料、超過頁料金、カラー印刷掲載料金
採用された学術論文に対して登載料 10,000 円を徴収する。また,超過頁料
金およびカラー印刷掲載に要する費用は規定に従い著者が別途負担する。
9.別 刷
学術論文および質疑討論の別刷は有料にて頒布する。
10.その他 本誌に掲載される「学術論文」等の発表会を検討していま
系化とその普及、および人材育成・教育は喫緊の課題である。プラクティスの変
革をつうじて透明性と競争性を備えた市場を実現することのほかに、職能倫理の
確立と徹底が求められていることは今般の耐震偽装問題の勃発に明らかである。
供給サイドから見れば、技術領域における革新は依然として「ものづくり」の
中核をなす重要なフロンティアである。情報化や自動化、あるいは新しい素材や
構工法の開発は、生産性を高め産業競争力を増大させるほか、建築のかたちや質
を一新する可能性を持つ。また、資源・環境を見据えた研究開発は地球環境の保
全に役立つとともに、建築ものづくりの新しいビジネスモデルを生み出すシーズ
ともなる。一方、市場環境の変化は技術革新のポテンシャルを低下せざるを得な
いことから、今後成長に代わる技術革新の駆動力をどこに確保するかが重要な課
題となっている。
「建築ものづくり」は先端技術の対極に技能労働を不可欠の要素としてあわせ
す。実施する場合、詳細は追って連絡いたします。
原稿提出先・問合せ
日本建築学会総合論文誌委員会
担当 安 裕和
〒108-8414 東京都港区芝 5-26-20
E-mail::[email protected]
TEL 03-3456-4135 FAX 03-3456-2058
もつ。その担い手をめぐる状況を看過して「ものづくり」の将来を考えることは
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できない。構造的側面を離れれば、この問題はプロダクトの「質」やプロセスの
総合論文誌委員会
「価値」をいかに評価できるかという課題に行き着く。ブリーフ、デザインマネ
委員長:河野泰治
ジメント、総合評価、VFM といった今日的キーワードもその延長に位置づけら
れる。
総合論文誌第 5 号のテーマは、持続可能な社会をめざした「建築ものづくり」
の探索と要約することができる。関連諸分野より広く先端的研究、理論、実践の
提示を求めてこのテーマを立体的に描き出すことが本号の目的である。
第 5 号の内容構成は次のとおりである。
・第 1 部 総論
・第 2 部 各論
・第 3 部 プラクティス
・第 4 部 学術論文
・第 5 部 重要論文のレビューとリスト
上記の第 4 部「学術論文」を会員から募集する。下記応募要項を参照のうえ、
来る 2006 年 6 月 2 日(金)までに応募されたい。会員諸氏からの積極的な応募
を期待する。
2006 年 3 月
総合論文誌委員会・プロジェクト編集委員会
幹 事:安藤正雄 河村 廣 翠川三郎
委 員:稲田 達夫 小玉 祐一郎 坂上恭助 髙田光雄 多治見左近
中山 實 西村幸夫 平石久廣
藤岡洋保 山崎正史
第 5 号プロジェクト編集委員会
チーフエディター:嘉納成男
サブエディター :安藤正雄 遠藤和義 汐川 孝
編集委員
:秋山哲一 岩松 準 浦江真人 大沢幸雄 小栗 新
小見康夫 蟹澤宏剛 金多 隆 小畑晴治 清家 剛
多治見左近 角田 誠 平沢岳人 古阪秀三 松村秀一
山崎雄介
野城智也 湯浅洋一
刊行時期・配布
この総合論文誌は 2007 年 2 月に刊行し、
「建築雑誌」2007 年 2 月号とともに全会
員へ無料で配布いたします。
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