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日本のエネルギー関連のプロフェッショナルが予想する 電力小売自由化
即時リリース用 日本のエネルギー関連のプロフェッショナルが予想する 電力小売自由化後の市場 東京 – 2014 年 10 月 7 日- スキッピンストーンは、140 名を超える電力業界のさまざまな分野に関わる プロフェッショナルに対して、今後予定されている電力小売自由化に関する意識調査の集計結果を公開し ます。この調査は、9 月に米国大使館の後援で開催された「事例に学ぶ米国電力市場の規制緩和戦略 と必要とされる技術」セミナーと電気新聞主催の「デマンドレスポンス」セミナーの会場で、参加者の協力を 得て実施されたものです。 参加者の考えや予想は、参加者が関係する業界の分野によっても大きな開きがあることが認められまし た。新電力事業者は、電力の供給会社を選択する際の判断基準として、価格が最優先としつつも、付加 価値製品とサービスや会社の信頼性なども僅かながら考慮されています。供給会社の評判については、新 電力事業関係者は全く考慮されないと判断しています。これに対して、一般電気事業者の顧客対応部 門では、顧客としては、価格、付加価値製品とサービス、供給会社の信頼性および多少の供給会社の評 判によって決定されると考えられています。 この調査の時点で、340 社以上が新電力として登録していました。新電力の生存率を考える上で、参 加者に 5 年後に今の新電力のうち何社が残っているか予想してもらいました。回答者全体で多かったのは、 300 社以上とする意見と 50 社から 100 社とする二つの意見でした。興味深い点は、新電力事業関係 者が、5 年後に日本に残っている新電力は 50 社に満たないと考えていることです。 調査ではさらに、マスマーケットにおいて、現在支払っている電気代がどの程度安くなるか予想してもらい ました。参加者の 59%が約 10%の電気代を削減できると予想している中、35%は現在の電気代とほぼ 同じか逆に今よりも高くなると考えている点は興味深い結果となりました。 関連する質問として、自由化後 3 年でどの程度の既存顧客が今の一般電気事業者のカスタマーカン パニーにとどまるか予想してもらいました。31%の参加者は顧客の 80%以上が現在の一般電気事業者の カスタマーカンパニーにとどまると予想し、参加者の 38%は一般電気事業者が顧客をつなぎ止めることがで きるのは全体の 60%から 80%程度と予想しています。また、新電力事業者は、より大量の一般電気事業 者からの顧客の移動を期待していることがわかりました。47%の新電力関係社は、一般電気事業者のつ なぎ止め率は 60%から 80%と予想しています。新電力関係者の 23%は 80%の顧客が一般電気事業 者にとどまると予想しています。 新電力と一般電気事業者のカスタマーカンパニーへの、ソフトウェアシステムに対して、どのような機能を 最も重要と考えるかという質問に関しては、スキッピングストーン社が別途米国で実施した調査と比較して みました。目的は、既に競争下にある企業(米国)と 今後競争することになる企業(日本)の意識の 違いを確認する事にあります。ベンチマークの結果は、特定の種類のソフトウェアの価値に関する考え方の 違いが浮き彫りにされました。 例えば、日本市場では、「供給、価格およびリスク管理システム」が最も重要とされ、米国市場では、 「データ収集およびデータ管理システム」が最も重要としています。米国では、「供給、価格およびリスク管理 システム」を 3 位とし、「請求システム」を 2 位に位置付けています。日本企業は、「請求システム」は 4 位で す。 スキッピングストーン社 CEO のピーター・ウェイガンド氏は、「調査結果は、日本のエネルギー業界のリーダ ー達が電力市場の完全自由化に向けた準備段階にあるこの時期に、どのような考えや予想をしているのか、 大変貴重な情報を得ることができた。」と話しています。今回実施した調査は、来年以降も継続的に実施 し、小売市場の自由化が近づくにつれて考えや予測がどのように変化し、さらには自由化以降にどのように 推移していくのかを検証していく予定です。ウェイガンド氏は、「今回の調査に多くの方が協力していただいた ことに感謝すると共に、調査結果を興味のある方に無償で提供できることを嬉しく思う。」とコメントしました。 アンケート調査の結果をプレゼンテーション形式にまとめたものは、下記サイトからダウンロードできます。 www.SkippingStone.com/Japan スキッピングストーンについて スキッピングストーンはエネルギー市場に焦点を当てた非上場のプロフェッショナルサービス会社です。経験豊 富なエネルギー産業分野の専門家を中心にしたチームがすべてのクライアントのプロジェクトに取り組む点に その特徴があります。私たちの専門は、アイディアや戦略、問題などについて、クライアントと協力しながら問 題を解決し、アイディアや戦略を成功に導くために必要になる様々なサービスを提供することです。スキッピン グストーンでは、アトランタ、ボストン、ロサンゼルス、ヒューストン、東京の事務所を通じて、グローバルに 250 社以上の顧客にサービスを提供しています。さらに詳しい情報につきましては www.SkippingStone.com を ご覧ください。 このプレスリリースに関するお問い合わせ先: Nancy Young 832-279-3029 [email protected] または 松本純孝 090-4426-9934 [email protected]