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目標に準拠した評価(いわゆる絶対評価)とは
目標に準拠した評価(いわゆる絶対評価)とは Q なぜ目標に準拠した評価(いわゆる絶対評価)なのでしょうか 学習指導要領においては,自ら学び自ら考える力などの「生きる力」をはぐくむことを目指し,学 習指導要領に示された基礎的・基本的な内容の確実な習得を図ることから,学習指導要領に照らして その実現状況を見る評価を重視し, 達成できたかどうかを適切に評価していくことが重要になります。 そこで,目標に準拠した評価が求められてきています。 その理由として,子どもたち一人一人の進歩の状況や教科の目標の実現状況を適切に把握して,授 業に生かしていくためということがあります。また,学習指導要領の内容を確実に習得したかどうか の評価を一層徹底するためにということもあります。これは評価を授業の改善に生かすことにより, 指導の質を高めていくことにつながります。さらに,上級の学校段階との指導と評価の円滑なつなが りのためにも大切になります。一方,少子化等により,学年,学級の中での相対的な位置付けを明ら かにする評価では,客観性や信頼性が確保されにくくなっているためでもあります。 また,今回の改訂では評定についても, 「目標に準拠した評価」を行うように改められました。評価 と評定を「目標に準拠した評価」に統一したことで,二つの評価の間に明確なつながりができました。 Q 目標に準拠した評価はどのようにすればよいのでしょうか 子どもたちが自らの目標をもって学習に取り組むことはとても大切です。また,教員はその実現状 況を把握し,適切な支援を行うことが重要になってきます。そのためにも「目標に準拠した評価」が 必要とされています。 「目標に準拠した評価」とは,目標の実現状況を見る評価であることから,まず,学習指導要領の 各教科の目標に照らして,より具体化・明確化する必要があります。そのため,各学校で評価規準作 りを行う必要があります。また,その具体化・明確化された目標について,テスト,作品,提出物, 観察等の様々な評価方法を用いて観点毎に評価していくことが重要になります。