Comments
Description
Transcript
そして、フライドチキン
東小だより 仲間 平成28年5月13日 文責 校長 No. 3 森永浩幸 学校教育目標・・・みんなと仲良く伸びる子供の育成 東っ子の ひびきあうあいさつ・ がんばる読書 合い言葉 しっ かり仕事・ コミュニケーション力! 「生きる力」「生き抜く力」 学 校 教 育 で は 、よ く「 生 き る 力 」の 育 成 と い う 言 葉 を 使 い ま す 。 一言で言うと、確かな学力、豊かな心、健やかな体の知・徳・体 をバランスよく育てることです。この「生きる力」という言葉の 情意面を強調した「生き抜く力」という言葉もあります。 さて今号は、皆さんご存知の某フライドチキン創始者、カーネ ル・サンダースについてご紹介します。 早くに父を亡くしたサンダースは、工場で働く母を助けて6才 で料理を始めました。弟妹と母のために焼いたパンが皆に大喜び されたのが7才。このときの嬉しさをカーネルは生涯語り続け、 その感動は「おいしいもので人を幸せにしたい」という理念へとつながりました。 成人してカフェを経営し、評判の店となりますが、火事やハイウェー建設による立地条 件の悪化から、65歳のサンダースは、経営不振によって自分のカフェを売却することに なりました。手元に残ったのは、わずかなお金と圧力釜、そして長年の研究の積み重ねの 成果であるフライドチキンのレシピ(秘伝の調理法)だけでした。 そこで、サンダースは、レシピを売ってフランチャイズ経営(同一の経営手法による姉 妹店経営)をすることを考え、契約者を探す旅に出ます。しかし、老人の言葉に耳を傾け るレストランオーナーはいませんでした。それでも彼はあきらめず、お金を節約するため に 車 の 中 で 寝 て 、食 事 は す べ て 試 食 用 に 調 理 し た フ ラ イ ド チ キ ン で 済 ま せ ま し た 。さ ら に 、 レストランの裏口に回り従業員に食べさせて、従業員の口からオーナーに勧めてもらうな ど、様々な工夫をしたのです。 現在、店舗は80か国にあり、店舗数は約10,000店舗。彼は、経営から引退した 後も、美味しいフライドチキンがちゃんと提供されているかを確認するため、“味の親善 大使”として全世界の店舗を巡り、90歳で生涯を閉じました。 彼の人生を思うとき、私はいつも「生きる力」「生き抜く力」という言葉が浮かんでき ます。ぜひ、このような力を東唐津小学校の一人一人の児童に育みたいと考えています。 「デメリット」を「メリット」に 本校の児童数は53人。少人数という点では、デメリット(不利)も多々あります。し かし、校長一人に対して53人の子どもたち。校長一人あたり数百人の学校に比べれば、 メリット(価値)にもなります。このように、様々な場面でデメリットをメリットとして 生かし、本校の特徴・特色を生かした教育を先生方と共に、今年度も進めていきます。