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投資する理由 - Microsoft

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投資する理由 - Microsoft
世界を舞台に活躍するイトーグループが
IT を使った
コミュニケーションに
投資する理由
日本の製品を技術支援と共に世界へ届ける
エレクトロニクス製品のアッセンブリに必要な日本製の製造設備・部材を販売する株式会社イトー
( 以下、イトー) 。従業員数としては大きな企業ではありませんが、携帯電話や PC のメーカーなど世界
に名だたる企業を顧客に、今日の厳しいビジネス環境の中、急成長を遂げています。顧客が求める設
備、部材を日本で仕入れ、世界中の工場に届けるいわゆる商社事業を中核としますが、イトーの代表
取締役社長 ピーター・オプダール 氏は、自社のビジネスを単に「商社」と呼ぶことを嫌います。
「イトーのビジネスは、品物を右から左へと動かすだけではありません。納めた設備が正常に稼働し、
本来の性能を発揮するよう納入後のメンテナンス、サポートまでを含めてワンストップで対応してい
ます」(ピーター 社長 )。
代表取締役社長
ピーター・オプダール 氏
物を売るだけ、届けるだけではないというビジネスの基本姿勢は、その企業ロゴにも表れています。
社名の i、t、o を組み合わせたロゴは、ビジネス上の課題を抱えている世界中の企業に対してあらゆる
支援を行おうと、手を差し伸べる姿を表しているのです。
日本メーカーと海外の顧客企業との橋渡し役として、イトーは現地の商習慣に則ったサポートを大
切にしています。世界 9 か国に展開する海外拠点のスタッフは、すべて現地採用。現地の商習慣を重視
しつつ、グローバル企業イトーグループの一員として一貫したコーポレート バリューを体現しているこ
とが、今日のイトーの成長を支えています。
日本メーカーと海外顧客との橋渡しになること、外国人スタッフと共に各市場のニーズに対応する
など、これから日本企業にも起こり得る変化を先取りしているイトー。その成功には、これからグロー
バル展開へと進む企業が学べるポイントが潜んでいます。その 1 つが、IT を使ったコミュニケーショ
ンへの投資です。
手を差し伸べる姿を現した
イトーの企業ロゴ
イトー文化の社内浸透のため、
コミュニケーション促進に積極的に投資
事業の急成長に伴い、短期間で海外拠点を展開したことで、さまざまな文化背景を持つスタッフが
イトーグループに加わりました。それぞれの国の文化や自主性を尊重しつつも、イトーグループとして
何を重視するのか、企業としてのあるべき考え方や、品質レベルの統一といったイトーの文化を浸透
させる必要がありました。そこでイトーが力を入れたのが、各拠点やスタッフ同士のコミュニケーショ
ンです。イトーの取締役 海外担当営業部長 鈴木 隆史 氏は次のように話します。
1
「イトーでは各拠点が裁量の範囲内でビジネスを進める、比較的自由なスタイルを取っています。日本
からの指示をこなすだけではなく、各拠点が主体的に動けるようにならなければグローバルで強み
を発揮できないからです。こうしたスタイルなので、それぞれの拠点がどのように動いているのかを
知っておくことは重要です」( 鈴木 氏)。
海外展開を始めた当初は Microsoft Excel で月次報告を作ってもらっていましたが、その手法で
は各拠点と東京本部の 1 対 1 の情報共有しかできません。各国拠点にイトーの文化を浸透させ、自
主性を持ってビジネスに取り組む人材も育てていかなくてはならないことを考えると、海外拠点同士
を含むグループ内のコミュニケーションを活性化させる必要がありました。また、海外拠点の技術者
同士がもっと活発に情報交換できるようになれば、顧客対応の質もさらに向上するのではないかと
取締役 海外担当営業部長
鈴木 隆史 氏
▼
いう期待がありました。
イトーが目指す各拠点のコミュニケーションの活性化
東京と各国拠点を結ぶだけではなく、各拠点同士のコミュニケーション活性化が目標
メンテナンス情報
新規ビジネス情報
各拠点のビジネス情報
課題解決に向けて、イトーが IT に求めた役割
日本のメーカーが作った製品を売り出すだけではなく、顧客の要望を取り入れた製品をメーカーと
共に開発するケースも増えています。日本のメーカーと顧客企業との橋渡しとして顧客の要望を細か
く聞き取り、それを開発現場にフィードバックするためにも、各拠点とのリアルタイムで緊密なコミュ
ニケーションの重要性が、ますます高まっています。
特に、生産設備に技術サポートなどサービスの付加価値をつけて提供しているイトーにとっては、
各拠点の情報をリアルタイムに吸い上げ、素早い意思決定を行えるかどうかはビジネスの成否に直結
します。グローバルな市場では、対応の速さを武器とする中国、韓国のライバル企業との競争を勝ち
抜かなければならないからです。
「日本企業はテスト段階でも完璧なものを作ろうと時間をかけ過ぎる傾向があります。クライアント
がスピードを求めている場合、それでは競争に負けてしまいます。日本の品質を活かしながら、世界
のライバ ル 企 業に勝 つためには、IT を駆使して情 報 共 有のスピードを高めなければなりません」
(ピーター 社長)。
世界を相手に戦う企業にとって、IT への投資は情報共有のスピードを高めるための投資であり、
すなわちビジネス チャンス拡大への戦略的投資なのです。
2
▼
課題解決において IT に求めた役割
「顧客の情報」
「 営業ノウハウに関する情報」
「 技術ノウハウに関する情報」を集約し、情報共有のスピード向上を目指す
IT を活用して、
■
■
■
■
■
顧客の情報
過去の商談
コンタクト パーソン情報
利用製品情報と評価
潜在的に抱えている課題
傾向と次期マーケット
■
■
■
Microsoft
Dynamics CRM
Online
■ トラブル報告
■ 顧客から寄せられることが
多い改善点
■ リスク
技術ノウハウ
提案の成功事例
顧客から寄せられることが
多いサービス要望
マネージメント情報
営業ノウハウ
Microsoft Dynamics CRM Online 選定の決め手
拠点間の情報共有とリアルタイムなコミュニケーションを強化するためにイトーが注目したのは、
顧客情報を管理する CRM (Customer Relationship Management) の活用でした。当初は無償で
利用可能な CRM を運用してみたものの、充分な効果が得られませんでした。そこで、運用の負担が
少なく、もっと柔軟性のあるクラウド サービスへ移行することを決断しました。候補としていくつか
の 製品、サービスを比較した結果、選ばれたのが Microsoft Dynamics CRM Online です。
「まず Dynamics CRM Online を選んだ理由は、世界規模で実績のあるマイクロソフトのクラウド
サービスであるという点が大きいと思います」( 鈴木 氏)。
世界中に浸透する Windows PC や Microsoft Office など、ビジネスの世界標準として親しまれ
ているマイクロソフトのインターフェイスであれば、操作方法のトレーニングにかける時間を大きく減
らせます。遠方、特に世界各地に拠点を展開している場合には、非常に大きな違いになります。
世界中に広がるサポート ネットワークを持つこと、対応言語が多いことも選定の大きなポイントと
なりました。グローバルなビジネスでは英語が基本ですが、日本語や中国語の社員名、顧客名も正し
く扱えなければなりません。また、多面的にリスクを考慮すれば、東京に自社管理のシステムを持つよ
りも、クラウドで提供されるサービスの方が安心して利用できると判断しました。
情報が集まりやすく、活用しやすくなったことで
高まるイトーの魅力
「各拠点でのトレーニングを通じて実感したのは、Dynamics CRM Online の使いやすさです。すで
になじんでいる Microsoft Outlook の画面からそのまま情報共有できるので、情報入力への抵抗
感がありません」( 鈴木 氏)。
通常の CRM は、情報を入力するためにアプリケーションを起動しなければなりません。ほんのひ
と手間、ほんの数秒の違いですが、そのストレスが情報入力の高いハードルになるとピーター社長は
指摘します。その点 Dynamics CRM Online なら Outlook から他の画面に移動することなく、すぐ
に情報を入力したり、閲覧したりできます。
「細かい情報をリアルタイムに共有できるようになったことで、日々積み重ねたファクトをベースにコ
ミュニケーションを取れるようになりました。Dynamics CRM Online に集められた情報は、ビジネ
スの全体像を把握し、次の戦略を決めるために役立っています」(ピーター 社長 )。
情報が 1 か所に集まりやすくなったこと、その情報を活用しやすくなったことで、各国のエンジニ
アに対する情報共有も進みました。自分がメンテナンスする製品と同じ製品が使われている他拠点と
3
情報を共有し、製品に潜むリスクを事前に把握できるようになったのです。
「実際にある工場で発生した問題についてエンジニアが情報を書き込み、それを見た別の海外拠点の
エンジニアが同製品の情報を追加、最終的に集まった情報に基づいて改善提案をして、以降のトラブ
ルを未然に防げたこともありました。事前に情報を共有してリスクを最小限に抑えることができれ
ば、
『 イトーで買った製品は故障しない』という信頼を得られます。その信頼感は、他の案件へとビジ
▼
ネスを展開するための重要な資産となるでしょう」(ピーター 社長 )。
Microsoft Dynamics CRM Online を選んだ理由
こうした Dynamics CRM Online ならではのメリットが、選定の決め手となった
Outlook 連携で
グローバルに
サポートできる
使いやすい
インターフェイス
クラウド型に対応
メールや
スケジュールが
そのまま営業情報に
導入が簡単
全社のどの部署でも
目的に合わせて
情報を利用しやすい
情報共有を促進し、
より一層の躍進に向けて踏み出したイトー
株式会社イトー
会社情報
イトーグループは、1946 年に東京で創
今日のイトーでは、Dynamics CRM Online に大きく 2 つの期待が寄せられています。1 つは営
立 さ れ た 、エ レ クト ロ ニク ス の 精 密
業面での活用、そしてもう 1 つが組織マネージメントへの活用です。
アッセンブリ技術に特化する、
セールス・
「グローバルにビジネスを展開すると、世界各国でプロジェクトが起ち上がります。その地域をよく知
サー ビ ス・エ ン ジニアリング カンパ
る拠点がプロジェクトを主導し、その情報が Dynamics CRM Online に記録されれば、日本を含め
ニーで す。欧 米、アジア各 国 に 拠 点 を
た各拠点で世界の動きを共有でき、新たなビジネス事例にもなります」( 鈴木 氏)。
持ち、世界のトップ メーカーへ革新的
ビジネスで成功するためにプランや分析は大切ですが、それが行動に表れなければ意味がありま
で高品質な製品を、設計から完成まで
せん。イトーで重視しているのは、まず行動すること。ただ行動するのではなく、情報を分析し、理念を
のサービスとともに提供しています。
持って正しく行動すること。そして、スピード感。世界のライバルと戦い、勝ち抜くためには、正しいこ
とを今すぐやる必要があるのです。こうしたイトーのビジネス姿 勢は、
「 Do it. Do it right. Do it
right now.」というスローガンに端的に示されています。
「機動力を武器にグローバル展開する企業にとっては、サービスに付加価値をつけるための情報戦略
が、勝敗の鍵を握ります。Dynamics CRM Online の導入で、情報共有の基盤は整いました。しかし
道具があっても使わなければ意味がありません。IT による情報活用を全社員が意識し、使いこなして
いくことが、これからのビジネスにとって必須と考えています」(ピーター 社長 )。
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