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江 尻 - ヤマト

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江 尻 - ヤマト
和'S Light
和's Light / 2014年10月発行(第36号):株式会社ヤマト(総務部広報室)
群馬県前橋市古市町118 TEL.027-290-1891 FAX.027-290-1896
(わずらいと)
URL:www.yamato-se.co.jp/ 省エネ ヤマト
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和’
s Lightは、
歴史上の興味深い話題をピックアップして毎月お届けします。
季刊発行の和’
s YAMATOと合わせてお楽しみください。
江 尻
18
2
歌川広重画
東海道五十三次
見どころガイド
品川から京都まで、新幹線で
︵日本橋から ︶
軒 あ り、駿
50
18
番 目 の 宿 場 で、本 陣
軒、旅 籠 屋
2
東 海 道 の
軒、脇 本 陣
河の国では府中宿に次いで規模の大
き い 宿 場 で し た。江「 尻 と」 は 巴 川 の
尻︵下 流︶を 示 し て い ま す。川 沿 い に
は甲州武田氏が築かせた江尻城があ
11.1㎞
り、
城下町としても栄えていました。
3.9㎞
吉 原
9.1㎞
蒲 原
由 比
4.1㎞
興 津
江 尻
府 中
10.5㎞
2時間強。江戸時代は約500km
の東海道をおよそ2週間かけて
旅しました。浮世絵の大作「東海
道五十三次」を描いたのは、浮
世絵風景画の巨匠、歌川広重で
158.8 す。広重の描いた宿場の見どこ
㎞
ろを、連載でご紹介します。
終点(京都)まで あと341.4㎞
追分羊羹の店舗 追分羊羹は創業元禄八年
江浄寺 徳川家康の長男・信康の墓があります。信康は徳川家中の混乱により信長の命令で自害しました。
(1695)の老舗で、
日持ちがしたため東海道の道中食として
も人気がありました。店舗の一角には追分道標の石柱が
立っています。道標には「是より志三づ道」
と刻まれていま
す。清水を志三づと標記しているところが歴史を感じます。
都田吉兵衛供養塔
清水次郎長と敵対していた都田吉兵衛
(通称は都鳥)が森の石松の仇として、
こ
の場所で清水一家にうたれました。
上原延命子安地蔵 家康が武田側の武将で江尻城主の穴山梅雪とこ
の地で会見、
梅雪は家康に降伏し、武田氏滅亡のきっかけとなりました。
東海道 新幹
上原延命
子安地蔵
巴川
みかどだい
線
1
都田吉兵衛供養塔
追分羊羹の店
さくらばし
いりえおか
江浄寺
しんしみず
1
草薙神社の
日本武尊像
しみず
に火を放ち攻撃をしてきたが、天叢雲
日本武尊が東征の折、
この地で賊が草
剣草(あめのむらくものつるぎ)
で薙ぎ
払い、難を逃れたといわれています。
軍師官兵衛 これからの見どころ
(わずらいと)
■ 如水誕生
今年の
黒田如水
(福岡市博物館所蔵)
NHK 大河ドラマ
黒 田 官 兵 衛・関 連 年 表
天正10年 本能寺の変。
(1582) 清洲会議
天正11年 キリスト教に入信する。
(1583) (洗礼名・シメオン)
天正12年 小牧・長久手の戦い
(1584)
天正15年 九州征討の論功行賞で
(1587) 豊前6郡12万石の
国守となる。
天正17年 家督を長政に譲り
(1589) 「如水」と名乗る。
天正18年 秀吉の小田原城攻め
に参加。小田原城に
(1590) 乗り込み、北条氏政、
氏直父子に講和を勧め、
無血開城に導く。
文禄 元年 朝鮮外征軍の
軍監となって
(1592) 出兵する。
文禄 2年 朝鮮から許可なく帰国。
(1593) 秀吉の怒りを買い、
頭を丸めて謹慎する。
慶長 5年 関ヶ原の役。
(1600) 中津城にあって兵を募り、
石垣原の戦いなどで
勝利。九州の大半を
制圧するが、家康の命に
従い停戦する。
慶長 9年 京の伏見屋敷で病没。
(1604) 享年59。
大河ドラマ﹁軍師官兵衛﹂のこれから1ヶ月間の見どころをご紹介します。
N
H
K
(第43話・2014年10月26日放送予定)
朝鮮から無断で帰国したと秀吉に咎められ、蟄居中の官兵衛に秀吉より明日、登城せよとの通達が来
た。
「わが命尽きるか永らえるか・・・全ては明日決まる」善助に語りかけると、官兵衛はある決意を固め
た。翌日、広間に現れた官兵衛の姿を見た秀吉と三成は息を飲んだ。
「官兵衛・・・何の真似じゃ?」官兵
衛は剃髪し、坊主頭になっている。
「本日からは如水円清と号しとう存じまする。それがし、
まだ死ぬ訳
にはまいりませぬ。何とぞ、
この命、
お救い願いたい。」秀吉はしばし官兵衛を見つめると急に笑い出し
た。手には官兵衛の助命を願う清正や正則、小早川隆景、茶々までが名を連ねた助命嘆願の書状の束
を持っていた。
こうして官兵衛は許されこれを機に隠居を許された。文禄3年、朝鮮から長政らが帰っ
て来た。朝鮮出兵は武闘より飢えや病、
寒さで死んだ者が多く無謀な戦であったことを物語る。そんな
武将達を着々と取り込んだのは家康である。家康は武将達の不満に同情し、その真摯な姿に長政を含
む若い武将はすっかり家康に心を許してしまっていた。官兵衛は大阪の黒田屋敷で隠居の生活を過ご
していた、そこへ九郎左衛門が慌ててやってきた。何と秀吉の甥の秀次が謀反の疑いがあるというの
だ。関白の座にある秀次は、秀吉にとって目障りだった。秀吉は息子の「拾」
に関白を譲りたいため、秀
次を失脚させたかったのである。
■ 落ちゆく巨星
(第44話・2014年11月2日放送予定)
官兵衛は急ぎ秀次のもとに向かうと秀次は甲冑を着ていたが、逆心はなく鹿狩りに向かおうと支度と
したところ謀反の疑惑をかけられたという。秀次は如水の助言で秀吉申し開きしたが、秀吉は秀次の
官職を全て召し上げ、高野山に蟄居させ、切腹させた。それに加えて秀次一族39名が容赦なく成敗さ
れた。後日、如水が秀吉のもとに向かうと秀次にかわいそうなことをしたと秀吉は泣き崩れていた。
す
べては拾の災いとなるものを排除するためだったと言う。そして秀吉は官兵衛にもう一度自分に仕え
るよう懇願し、如水はこれに了承した。
なぜ再び秀吉に出仕するのか、家臣に疑問を投げかけられた如
水は
「・・・殿下に天命が迫っておる。
おそばにいて最期まで見届けるのがわしの務め」̶如水らしい決
断であった。再び朝鮮への出兵が決まった、明が秀吉の提示した和睦の申し条を無視したため秀吉が
激怒したからだ。如水は自ら出兵を願い出ると、長政らと再び朝鮮へと向かった。戦の前、如水は病の
床にある小早川隆景を見舞った。
■ 秀吉の最期
(第45話・2014年11月9日放送予定)
長政らが朝鮮に出陣して一年が経った。秀吉は体調すぐれず床に伏せ、口にする事といえば秀頼のこ
とだけだった。伏見城を訪ねてきた家康には秀頼を頼むと涙を流して懇願する始末であった。秀吉の
健康状況の悪化により、政治体制はいわゆる五大老五奉行による合議制となった。五大老の筆頭は家
康、五奉行の実権は三成が握っていた。そんな中、朝鮮より戻った如水は秀吉の病床を見舞った。秀吉
はげっそりとやつれていたが、夢うつつの状態で、
ひとしきりの昔の思い出を楽しげに語ると如水に問
う。
「おことほどの男が、
なぜ天下をねらわぬ?」
「・・・それがしは、世の乱れをおさめたいだけでござい
まする」
「・・・官兵衛は代わらぬな。いつまでたってもお人好しじゃ・・・すまなかった。
おぬしが思うよう
な立派な天下人になれなかった・・・」秀吉は如水をみつめ、優しく微笑んだ。一瞬、昔の秀吉に戻った
ようだった。
「・・・官兵衛、
さらばじゃ」部屋を出て行った如水の目からは行く筋も涙がこぼれ落ちた。百
姓に生まれ位人臣を極めた天下人・豊臣秀吉が息を引き取った。中津に戻っていた如水はしばし庭の
落ち葉を眺め、
やがて立ち上がると
「善助・・・。忙しくなるぞ。天下は再び乱れる。」その顔には、厳しい
表情が浮かんでいた。
■ 家康動く
(第46話・2014年11月16日放送予定)
秀吉がこの世を去り、朝鮮にいた将兵に帰国命令が出された。政治は五大老による合議制だが、対立
は徐々に顕在化していた。如水と長政は善助・太兵衛・九郎衛門、又兵衛ら黒田家臣団といずれやって
くるであろう大きな嵐に備え結束を固めた。秀頼は秀吉の遺言により大阪城に移ると、代わって伏見
城には家康が入ることとなった。さらに家康は諸大名と手を組み着々と味方を増やしていった。長政
も既に家康に心酔しており秀吉亡き世は家康派の長政、加藤清正、福島正則、対立するのは三成と小
西行長勢と明確になっていた。家康は天下への野心をむき出しにしており何かの拍子に矢の一つでも
放たれれば、即合戦となろう。
この騒動を止められるのは加賀の前田利家しかいない。如水の説得に
より利家を取り込もうとしていた三成の魂胆を阻止、何とかこの場で戦が勃発するのを防いだのだっ
た。
しかし利家が急死し保たれていた均衡がついに崩れた。その夜、長政・正則らが光成を打つために
清正の屋敷に集まるとこれを察知した光成はあろうことか家康のいる伏見城に逃げ込んでしまった。
家康は三成を討つと豊臣に対する逆賊となるので手を出せない。
三成は知恵で難儀を逃れたが、家康
により三成の領国佐和山に蟄居を言い渡された。家康は三成を生かし、反家康の武将を一気に叩き、
天下を握ろうとの策略を持っていた。如水は播磨を思い出していた、二十年以上前生き残る為に織田
につくか、毛利につくか、生き残る為の道を必死に探った事を・・・。黒田如水と家臣達が、ついに最後
の大勝負へと舵を切った瞬間であった。
参考資料 NHK大河ドラマストーリー 軍師官兵衛 完結編
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