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NHK大河ドラマ追走番組プロジェクト 東峰テレビ

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NHK大河ドラマ追走番組プロジェクト 東峰テレビ
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(「地域情報化大賞」奨励賞受賞)
住民ディレクター発! NHK大河ドラマ追走番組プロジェクト
(東峰テレビ(福岡県東峰村、一般社団法人八百万人
(東京都杉並区))
〔概要〕
村民が自ら制作した番組をケーブルテレビやネットで配信する「住民ディレクター活動」
について、大河ドラマと
いう全国誰もが参加できる題材をベースに、追走番組を1年間(50回)配信し、I
CTを利活用した多元中継や広報
活動を各地域が連携して展開。
その結果、視聴数約3万人(推定)
を達成する等、地域の歴史の見直しや人や地
域をつなぐ番組づくりへの共感を通じて地域活性化に寄与。
〔コラム〕
<事業の背景や経緯>
取組の概要
「地域課題解決の場づくりと住民自治能力の育成」
を大きな目的として行う番組づくりという継続的な人材育
成プログラムであった。
毎週の生放送と最終回26時間テレビを総合すると38時間にも及ぶ交流時間をもちな
がら全国的な議論の場、協働作業の場を構築していった。
これまでの住民ディレクターは各地の個性や特有
の課題に特化して行ってきた。今回は大河ドラマという全国共通のレイヤーを共有し、ケーブルテレビやイン
ターネットの放送、配信、またFa
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kやUs
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mなどのアプリケーションを日常的に利活用し一丸となって
連携する仕組みが出来上がっていった。
<事業内容の詳細>
NHK大河ドラマ
「軍師官兵衛」追走番組 官兵衛で國創りとは?
2014/1/5
(日)初回から
「軍師官兵衛」放送直後に生放送!
(最終回まで)
」最終回は26時間生放送実施。
番組づくりの中心になったのが全国の住民ディレクター。住民ディレクターは番組づくりの“プロセス”
が地域づ
くりの企画力を養成すると平成8年に番組総合プロデューサー岸本が提唱し、すでに全国約3
0地域に横展開し
ていた。
東峰テレビの住民ディレクター、福岡県内ゆかりの地に新たに育成した住民ディレクター、
(一社)八百
万人の住民ディレクター全国ネットワークを結んで運営した。
最終回までにNHK大河ドラマチーフプロデュー
サーや役者さん、NHK会長、NHK制作局長、NHK福岡放送局などと幅広く交流し、実質的な大河ドラマ追走
番組としてNHK公認の存在となり、現在第2弾
「花燃ゆ」
追走番組を実施中。
<サービスイメージやシステム構成>
管理サーバーは東峰テレビのサーバーにて行ったが、全国をネットでつないだ分については既存の無償クラ
ウドサーバーを活用した。動画編集は各地域で行ったが最終仕上げ作業は東峰テレビがキーステーション機能
を果たし全国の指導・サポートをした。
<事業実施にあたって苦労した点や工夫した点>
大河ドラマを追走するという前代未聞の取り組みを当初はイメージできる人がいなかったので発案者の総合
プロデューサーが最初は企画、取材、編集、配信の中心となった。
しかも毎週の生放送なので中継現場での
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T方式でスタッフに動き方をみせるやり方で始めた。
徐々に理解したスタッフが増えると共に福岡県内、全国
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地域情報化
特集4 地方創生に資する
「地域情報化大賞」受賞優良事例
各地への横展開がスムーズにいきはじめた。
<実施運営体制>
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<波及効果>
◇制作費はNHKの1000分の1で?
? 地方創生への道。
大河ドラマの制作費は推定で1本当たり5,
000~6,
000万円、年間で約2
5億円。比較すべくもないが「官兵
衛で國創り」
は1本当たり5万円。現在はボランティア活動に支えられているが、
「地方創生」
をテーマにした新
たな市場を創出する大きなビジネスチャンスに満ちている。住民ディレクター育成と低コスト機材の技術運用
で“これまでの放送の常識を破る”
人材育成プログラムとコンテンツ産業を開拓する。
◇絶え間ない情報発信!
!一年中マスコミに話題提供をした
地元紙、テレビをはじめ1年間絶えることなく話題を発信し続けた。
◇1年間で38時間の生放送実施
毎週15分生放送を49週、最終回は26時間テレビ。
交流、議論、発信の場として役割が明確になった。
NHK
「軍師官兵衛」年間放送時間とほぼ同じ。
◇スタッフの自発的行動が高まった
当初はスタッフの95%が大河ドラマへの関心が薄かったが、中盤からはほぼ全員が自らリサーチや企画、
取材をはじめるなど大きく変わった。
自発的行動をする人材の増加が総合的な地域活性化を果たすので大き
な成果だった。
◇NHK、
マスコミ各社との幅広い交流
NHK会長との懇談、
「軍師官兵衛」
チーフ・プロデューサーは最終回の東峰テレビに出演いただいた。
NHK福岡放送局とは情報交換、取材等で一年間交流が続いた。
また民放、新聞等幅広くマスコミの応援も
得られた。
◇「故郷名品プレゼント」
2週間で100品目集める
最終回26時間テレビで「人柄、地域性、手作り感を伝える」
をコンセプトに全国募集、人と地域の強力な
ネットワークを示す例だった。
◇参加地域の増加に伴うI
CT利活用の促進
スタート時は数地域、12月には全国5
0地域以上に広がり、I
CT利活用が圧倒的に増え、日常的な交流度
合いが深まった。
◇視聴数3万人、
ケーブルテレビとネット同時配信で
当初はケーブルテレビ、ネット合わせて約2,
000人。夏頃から約3万人に。
(視聴可能世帯16万人ある熊本のケーブルテレビで放送開始が大きい)
◇Fa
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「いいね!」
1700獲得
夏頃から増え、最終的には1700を越えた。大河ドラマ館もあり「軍師官兵衛」
の本拠地で人口5
4万人の姫
路プロジェクトの
「いいね!」
2400に迫った。
<事業の効果>
課題と取組による効果・成果
①:地域課題解決の場づくりと
自分たちの手で地域をつくる力(住民自治能力)
各地域から発信される番組は当該地域以外の当事者意識を呼び起こせない(議論の場となりにくい)
と
いう課題に対し、
「大河(官兵衛)」
という誰にもわかるキーワードが入口になったことで、多彩な人々が参画
し、距離や立場を超えた深い関係性が構築された。
結果、参加者からの自発的な提案や自らが考えて動く
状況が次々生まれ、議論を通じて課題解決の方向を考える住民自治能力の素地が育まれた。
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地域情報化
特集4 地方創生に資する
「地域情報化大賞」受賞優良事例
②:各地が連携した情報発信力の強化
これまで番組配信を行う技術のノウハウは蓄積してきたが、広く一般の人々にむけての発信力が弱かっ
た。今回の取組みでは、広報チームを編成し、全国各地のマスコミへの発信を含め連携して総合的な広報
戦略を推進。成果として、視聴数は毎回推定約3万3,
000人、SNS等からの継続的発信で、一般の方たち
が我々の活動や地域に興味と共感を持つようになった。
そしてその活動と熱意が公の場で認められたこと
が自信へつながり、九州・福岡の枠を超え全国各地の人々と共に成長し続けている。
<今後の課題と展開>
この取組がうまくいっている理由や、今後の発展の方向性など
先進→共感→協働→共創の循環がスパイラル状に運動し続けるモデルであり、多様な間口から誰もが参画
できる基盤があることがうまくいっている理由。今後は2020年の東京オリンピックを見据え東京と全国各地と参加
各国の住民同士がI
CTを活用してダイレクトに国際交流を深めるプロジェクトを構想中。
プロジェクトの継続
2015年1月4日(日)~ 大河ドラマ
「花燃ゆ」追走番組放送中
4月1日(水)~ 地方創生テーマの全国生放送開始
(予定)
2016年1月3日(日)~ 大河ドラマ
「真田丸」追走番組放送予定
※「花燃ゆ」追走にて準備すすめる
<導入費・維持費>
導入費用
ケーブルテレビとインターネットの同時配信は長年かけて東峰テレビで構築したオリジナルシステムで、
これを東峰テレビが提供するという形で事業をすすめた。一般テレビ局で行う中継システムと同様な簡易
中継システム
(東峰テレビオリジナル)
は開局以来の4年間で約300万円かけてシステム化した。
維持費用
スタジオ維持費、機材費、配信費用など合わせて年間で約1
20万円。
番組制作費としては見積もり時点では約1
000万円。東峰村からの一部委託費 3
00万円。
差額分については実質の企画・制作・運営会社株プリズムが負担(一部制作費収入あり)。
村民スタッフや外部応援スタッフのボランティア活動の支えも大きい。
(問い合わせ先)
団体 東峰テレビ
〒838-1701 福岡県朝倉郡東峰村大字宝珠山166-1
担当部署名:制作事業部
TEL/FAX:
0946-23-9107
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