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メキシコ:100 億BBL の巨大油田発見発表と、その主な背景について

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メキシコ:100 億BBL の巨大油田発見発表と、その主な背景について
更新日:2006/4/12
石油・天然ガス調査グループ:齊藤 晃
メキシコ:100 億 BBL の巨大油田発見発表と、その主な背景について
(ヒューストン事務所/TRC 情報、PEMEXHP、IOD、BNamericas、IHSE 情報、各種オンライン情報他)
・3 月中旬、フォックス大統領は、ベラクルス州沖合で 100 億バレル相当の巨大油ガス田が発見されたと
発表した(Noxal 1)。水深 936mの大水深域にある。ただ今回の発表で注意すべきは、試掘井を 1 本掘
削しただけかつテストを行っていない状況での発表であることである。多くの識者の見方は、「時期尚早」
との見方をしており、今後、テスト、探掘等の確認作業が必要である。なお、商業量の発見となれば生産
開始は 8 年~10 年後と見込まれている。今回の「時期尚早」な発表の背景には、①カンタレルの減退対
応、②本年 7 月の大統領選挙対策等があるものと思われる。
(注)4 月 12 日付の Platts Oilgram News 等の情報によると、Noxal1 の生産テストは 4 月中に終了予
定と報道されている(PEMEX 探鉱部門副社長 Adan Oviedo 氏の発言)。同時に、Noxal1 の構造が意
外に小さい可能性も報道されている(2 億BBL とも)。今後の生産テスト結果・探鉱結果等、注意深く見て
いく必要があると思われる。但し、Adan Oviedo 氏も、Coatzacoalcos 沖の、100 億 BBL のポテンシャ
ルの存在は否定していない模様。
3 月中旬、フォックス大統領は、メキシコ湾大水深域おいて、巨大油ガス田が存在する可能性があると
発表した。フォックス大統領は待ち望んでいたようで、メキシコの探鉱において「新時代の幕開け」である
と述べている。PEMEX(メキシコ国営石油会社)のルイス・ラミレス・コルソ総裁はその規模を、100 億バ
レル相当に達する可能性があると発言した。また今回の発見がメキシコの新たな産油ガス田地域を開い
たとも発言した。対象は、Noxal 1 で、場所は東部ベラクルス州Coatzacoalcos 沖約102km(60 マイル)
に位置する。一方でコルソ総裁は今後 2~3 年で 5~7 坑の探掘井(appraisal well)が必要であるとも語
っている。
今回の発見の発表で特徴的なことは、以下の2点である。(1) この試掘井が水深 936m の、大水深域
に位置することである。現在メキシコには大水深域に位置する油ガス田は発見されておらず、生産中の
油ガス田の最大水深は 100m 程度である。今後大水深での開発に関する「技術」や「資金」が必要とされ
ていることは周知の事実である。(2) 試掘井 1 本のみ、かつテストがされていない段階での発表であるこ
と。これに対しては「時期尚早」との見方が強い。また「懐疑的」に見る向きもある。
今回は、100 億 BBL の発見の発表に関して、概要と背景(カンタレルの斜陽化、埋蔵量、本年のメキ
シコ総選挙等)について、簡単に記載することとする。
●Noxal 1 の概要
Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、
機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたも
のであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結
果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申
し上げます。
今回掘削された Noxal 1 は、ベラクルス州 Coatzacoalcos の沖合約 100kmに位置する(図 1 参照)。
水深936m において昨年12 月初旬から掘削を開始した、大水深域では PEMEX にとって、3 番目の試
掘井である(※1)。コントラクターは Diamond Offshore Drilling、リグは Ocean Worker である。3月末
現在の掘削深度は、約 3500m と推測される(目標は 4000m)。試掘は終了しておらず、また現時点でテ
ストが行われたという情報も伝えられていない。
なお、Noxal 1 の 20km 南東には、Tabscoob 1 が掘削されており、1998 年に油・ガスを発見している
(水深 194m)。
(※1)昨年 11 月 13 日、PEMEX 探鉱開発部門(PEMEX E&P)の副社長である Adan Oviedo Perez 氏は、約 2~3 週間後
に、メキシコ大水深域 3 番目となる Noxal-1 の掘削を開始すると発表していた。第 1 番目は Nab1、第 2 番目は Caxui1(dry)
と言われている。
図 1:Noxal1 の概略図(出所:IHSE 情報より JOGMEC 作成)
●時期尚早との見方
試掘井は 1 本のみによる発表という状況を受け、多くの見方は今回の発表が「時期尚早」と判断してい
る(ドイツ銀行レポート他)。現時点で、テストを行なったとの情報もなく、今後、少なくともテストの結果を
待ち、どれだけの炭化水素が発見されたかを明確にする必要がある。また先述したように、今後試探掘
等、確認作業が必要である。このため巨大油田発見と発表されたことに対しては疑問を呈する向きも多
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果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申
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い。なお、フォックス大統領の発表によると、商業量の発見となれば、生産開始まで今後 8 年~10 年要
するとしている(試探掘、油層の広がり、埋蔵量確定、ファシリティの建設等の期間を含めてと思われる)。
●大きな構造?油層厚い?
ただ、2004 年 8 月の約 540 億バレルの発見(参考参照)でも報道されたように、PEMEXはメキシコ
湾大水深域において、2001 年以降、大規模な地震探鉱を進めてきた(三次元地震探査: 23,000km2、
二次元地震探査: 10,000kmといわれる)。2004 年8 月の発表は、基本的に 2001 年以降に取得された
地震探査データを元にした評価結果の発表であった(油・ガスを含む可能性のある複数の構造を摘出し
たもので、実際に試探掘が行われたものではない)が、今回は実際に試掘を行なった上での発表である
(まだ試掘作業は終了していないが)。その点で今回の報道の方が、2004 年 8 月の時よりも、僅かでは
あるが信頼性が向上したとの見方ができる。
また、ラミレス総裁の探掘井を 5~7 坑掘削する必要があるという発言によって、それなりの大きさの構
造であったのではないかと見る向きもある。また油層が厚かったのではないかとの見方もあるが、どちら
も推測の域を出ない。
いずれにしても試掘作業中のテスト前の段階で判断した結果であることから、先述したように今後の探
鉱等、確認作業が必要である
(参考:約 540 億バレルのポテンシャル[2004 年 8 月発表])
2004 年 8 月末、当時 PEMEX の探鉱開発部門(PEMEX E&P)の社長であったコルソ氏(現在、
PEMEX 総裁)は、3 年におよぶ探査の結果、約 540 億バレルを埋蔵する新たな油田を発見したと発表
していた(※2)。ただし、この発表は、あくまで地震探査データを元にしたスタディによって、油・ガスを含
む可能性のある複数の構造を摘出したもので、炭化水素ポテンシャルは高いものと推定されるが、実際
に試探掘が行なわれたものではなかった。なお、コルソ社長(当時)によると、約 540 億バレルのほとん
どが、Perdido 褶曲帯、Coatzacoalcos 沖合等のメキシコ湾大水深域に存在すると述べていた。メキシコ
全体の確認埋蔵量は、現在約165億バレル(2005年末。PEMEX発表)と言われており、大水深域での
開発はブルゴス盆地、チコンテペック盆地での開発と並び今後のメキシコの石油生産を大きく左右する
ものである。
(※2)2004 年 8 月発見報道の全対象エリアは、7ブロック(Sabinas 盆地、Burgos 盆地、Tampico-Misantla 盆地、Veracruz 盆地、Sureste
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のであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結
果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申
し上げます。
盆地、メキシコ湾大水深、Yucatan Platform)。本報道の約 540 億バレルの大部分はメキシコ湾大水深域に存在し、その中でもメキシコ湾北
部の Perdido 褶曲帯と南部の Coatzacoalcos 沖合の二ヶ所が有望であるとしていた。
図 2 メキシコ領メキシコ湾の主な有望地域(出所:石油公団スタディ結果)
図 3:メキシコ石油ポテンシャル概要図(PEMEX 資料)
●カンタレル油田の減退
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果については一切責任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申
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このように、100 億バレルの「時期尚早」な油田発見発表が行なわれた背景の1つに、主力油田のカン
タレルの減退が本格的に始まることがある。
カンタレル油田は、05 年に約 200 万 b/d 生産しており、メキシコ全体の石油生産の約 6 割を占め、世
界油数の大油田である。既に04年より減退開始と言われているが、06年以降減退が本格的に進む見込
みである。最近発表された PEMEX 見通しでは、今後カンタレル油田の生産は、06 年に 190 万b/d、07
年に 168 万 b/d、08 年に 143 万 b/d となる予定である。因みに、PEMEX の 06 年投資計画は、131 億
ドルが予定(前年比約 21%増)されており、そのうち 79%が探鉱生産関係に投資される予定である。
●カンタレルの減退予想以上に早い?
カンタレル油田の減退速度が、もっと速いと見る見方もある(最悪ケースの場合)。2 月末、PEMEX の
探鉱開発部門(PEMEX E&P)の技術計画部門のシンコ・レイ(Herber Cinco Ley)副社長は、主力の
カンタレル油田の生産見通しが、最悪ケースの場合、06 年 154 万 b/d、07 年 87 万 5 千 b/d、08 年 52
万 b/d になると警告している。この最悪ケースの実現可能性は現実的ではないと考えられているが、カ
ンタレル減退の深刻さを提示し、国民に危機感を煽った可能性もある。
その理由としては、炭化水素資源の外資開放を禁じる現行の憲法を改正させるよう、世論を誘導する
ことを目的としたものと考えられる。現在、主力油田のカンタレルに代わるポテンシャルの中心は、メキシ
コ湾の大水深域であるが、この開発には技術と豊富な資金が必要である(PEMEX は大水深域の開発
技術を保有せず、かつ資金不足であり、双方を持つメジャー等との提携を要する)。この苦境をブレーク
スルーする手っ取り早い方法は、炭化水素資源権利の外資保有を禁じる現在の憲法を改正し、大水深
域の開発技術を保有するメジャー等の外資と提携することである。危機感を煽った上で、外資開放の流
れを作る政治的意図がないとは言えない。
(参考)カンタレル油田について
1976 年頃に発見され、79 年頃から生産が開始された。可採埋蔵量は 2P(確認+推定埋蔵量)で約
180 億バレル(2004 年末。残存可採埋蔵量約 60 億バレル。PEMEX 発表)、重質油で API22 度となっ
ている。80 年代~90 年代にかけては約 100 万 b/d 前後であったが、窒素注入等により生産が増加、現
在では 200 万 b/d を超えるまでに至った。しかし、生産はピークを迎え、04 年度より減退したと言われて
いる。2006 年からは本格的に減退する見込みである。ある予測では毎年 5%~14%ずつ減退すると見
込まれている(2005~37 年)。仮に 8%ずつ減少した場合、2014 年頃現状の半分の約 100 万 b/d の生
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産量となる見込みである。
なお、2006 年の石油生産量は約 340 万 b/d が計画されているが、カンタレル油田で減少しても、Ku
Sinan、May Bolontiku Mison 等の生産増が寄与する模様。
●メキシコ埋蔵量について
本年 3 月末、PEMEX はメキシコ炭化水素資源の埋蔵量を発表した。2005 年末の、1P(確認埋蔵量)
は前年比 6%減少の約 165 億バレル、3P(確認+推定+予想埋蔵量)が 464 億 bbl になったと発表し
た(前年比約 5 億 bbl 減)。うち石油関係については、約 118 億 bbl(前年比 9%減)となっている(重質
油 64%、軽質油 30%、スーパーライト 6%)。石油・ガス合計の確認埋蔵量は約 165 億 bbl(約 72%が
石油、04 年 176 億 bbl)となっている。PEMEX は3P において、前年比の減少幅が 5 億 bbl に留まっ
ていることに評価を与えているようであるが、1P の落ち込みが激しいことにも注目すべきかと思われる
(特に石油)。
また、リプレースメント・レシオであるが、05 年実績は 59%であった(04 年実績 57%)。PEMEX は、
リプレースメント・レシオの目標に関して、2006 年で 75%、2010 年で 100%に設定しており、カンタレル
油田に代わる、新規油ガス田(メキシコ湾大水深域、チコンテペック盆地等)の開発が急務である。
図 4:メキシコ炭化水素資源埋蔵量推移
(参考)メキシコの石油生産について
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05 年の石油生産量は、PEMEXの発表によれば、約 333 万b/dであり、前年より若干減少している(04
年:338 万b/d、PEMEXは 05 年にメキシコを襲ったハリケーン等の影響と説明)(表 1 参照)。なお、
PEMEXは今後の生産見通しとして、以下のような方針を立てている。「カンタレル油田の生産減退を行
なうため、短期的にはKu-Maloob-Zaap、中期的にはチコンテペック盆地の油田開発、長期的にはメキ
シコ湾の大水深開発を具体的な目標としている」(エネルギー省石油・天然ガス上流部門責任者の発言。
昨年 11 月開催の、第 9 次メキシコエネルギー会議)。なお 3 月中旬、コルソ総裁が今後 400 万b/dの生
産を行なうためには、チコンテペックの開発にも注目していると発言している。またKu-Maloob-Zaap,
Bermudez, and Jujo-Tecominoacanのプロジェクト等に関して、今後進展させたい意向を示している。
表 1:メキシコ石油生産量推移
(単位:万b/d)
1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年E
302
307
291
301
313
318
337
338
333
340
※06 年は予測量。それ以外は実績値(PEMEX 発表資料を基に作成)
●メキシコ大統領選挙との関係(政治関係)
今回の「時期尚早」な発見報道の背景の1つに、カンタレル油田の減退策の他に、本年7月2日実施さ
れるメキシコ大統領選もあるとする向きも多い。
政権与党の PAN(国民行動党)候補(現在はカルデロン候補)は、現在苦戦しており、与党の PAN
(国民行動党)が敗北する可能性が高いと見られている。一方、国民的人気の高い、左翼系の前メキシコ
市長であるロペス・オブラドール氏(PRD[民主革命党])が有力視されている(ラテンアメリカ全体に左翼
系政権発足の流れもあるが)。なお、オブラドール候補は、ポピュリズム的傾向があり、炭化水素資源の
外資への開放、メキシコ湾大水深域の開放には、他の有力候補 2 人と比べ、消極的であると見られてい
る。
ミトフスキーの世論調査の傾向を見ると(下記参考参照)、政権与党 PAN 候補とオブラドール候補との
差は、昨年末一度は縮まる様相を示したものの、現在では再度差が拡がっており、劣勢を跳ね除けるた
めに(オブラドール氏を牽制、PAN の政治的意図?)、発表を急いだとする見方も強い。なお、大統領
選挙は 7 月 2 日に予定されており、4 月 25 日には大統領候補による第 2 回の討論会が開催される予定
である。
なお、天然ガス関係については、昨年 6 月より中断していたブルゴス盆地における MSC(Multiple
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Service Contract)(※3)の入札が5月に再開される予定である。今後、チコンテペック盆地もMSC方式
による入札が検討されている模様。
(※3)ブルゴス盆地のガスの開発は MSC(Multiple Service Contract、法的に外資への資源所有権の移転を伴わないメキシ
コ独自の包括的サービス契約) という請負契約の形で、一部外資に開放されている(日本の帝国石油、ペトロブラス等も参加)。
昨年MSC を違憲とする裁判が提訴されたため、一時的に中断されていたが裁判所が MSC 合憲の判断を行なったため、入札
が再開されることになった。
(参考:世論調査の動向)
ミトフスキーの世論調査の傾向を見ると、①昨年5月にオブラドール候補と PAN 候補の支持率の差は
26%開いていたが(オブラドール候補(PRD)(49%)と政権与党PAN の候補(23%))、②昨年12 月に、
その差は約 3%にまで縮まった(オブラドール候補 34.7%、カルデロン(PAN)候補 31.5%)。しかし
③本年に入ると、2 人の候補の差は、むしろ大きく開く方向にある。(1 月には、2 人の候補の差は約 7.
7%に開き(オブラドール候補:38.7%、カルデロン候補 31%)、この 3 月の調査でも 2 人の候補の差は
更に広がっている(約 10%程度)。
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