...

持続性の高い農業生産方式の推進

by user

on
Category: Documents
8

views

Report

Comments

Transcript

持続性の高い農業生産方式の推進
普及活動の成果
課題名
(様式6 左)
持続性の高い農業生産方式の推進
振興局名
五島振興局
①エコファーマー:五島振興局管内全
生産者(21 年度実績:ブロッコリー、そら
まめ、他 12 品目)
②農地・水・環境保全向上対策および
活動対象
GAP:市小木地域資源保全会,長手 実施期間
地域資源保全会,上崎山地区環境保全
平成 21 年 4 月
∼平成 22 年 3 月
整備会,下崎山地区環境保全会,山内
地域資源保全会、葉たばこ生産者、J
Aごとうびわ部会
【対象の概要】
①五島振興局管内の農業者戸数は約1500戸。エコファーマー認定は平成13年度初取得。現在、
18品目で551戸が取得している。
②農地・水・環境保全向上対策営農活動実践組織およびGAP取組組織
・営農活動実践組織
秋大豆は、付加価値を高めるため、特別栽培農産物レベルの栽培を行っている。
トンネルばれいしょは、平成19年度に環境にやさしい農業の展開とブランド強化のため中心地で
ある崎山地区(長手・上崎山・下崎山)の生産者50名が長崎県特別栽培農産物認証を取得し、平
成21年度には崎山地区全域で農地・水環境保全向上対策の先進的営農活動の取組が始まった。
・GAP取組組織
葉たばこ生産者は100戸、平成20年度にGAPへの取組を決定、21年度より開始した。
JA五島びわ部会の生産者は12戸。
【課題設定の背景】
①エコファーマー認定者の確保および資質向上
地域の主要品目で未取得の品目について取得に向けた推進活動やまた認定取得者に対しても更新
に向けた取り組み内容の向上と、技術向上への支援が必要である。
②環境保全型農業実践組織の育成
エコファーマー認定者数の増加に伴い環境保全型農業の普及は一定の成果を上げている。しかしな
がら、環境保全型農業には様々な展開(GAP、特別栽培、有機農業、農地・水環境保全向上対策
等)があり、さらなる環境にやさしい防除技術・減化学肥料の肥培管理などの支援が必要である。
【活動目標】
①エコファーマー認定件数(延べ)の増加
目標:611件
エコファーマー研修会の開催
②環境保全型農業実践組織の育成
農地・水・環境保全向上対策の営農活動支援へ取り組む組織の確保および活動支援
目標:4組織(2組織→4組織)
GAP活動集団数
目標:4集団(3集団→4集団)
GAP研修会の開催
目標:1回
普及活動の成果
(様式6 右)
【関係機関との連携(活動体制・役割分担)】
①エコファーマー認定者の確保および資質向上
JAごとう、五島地域環境保全型農業推進協議会と連携し、制度の推進・認定支援および円滑な認
定申請事務を支援する。
②環境保全型農業実践組織の育成
・農地・水・環境保全向上対策
五島地域協議会:共同・営農活動の実績,計画検討の場。各種事務総括を行う。
五島市農林課・支所:共同・営農活動の推進や現地確認および各種事務支援を行う。
JA ごとう本支店:営農活動の推進、農業者の会合開催、現地確認補助、各種資料提供を行う。
五島振興局農村整備課:共同・営農活動の推進、地域協議会の運営を行う。
五島振興局農業振興課農政推進班:営農活動の推進、営農活動に係る事務手続き。
五島振興局技術普及課:営農活動に係る現地活動・技術支援を行う。
・GAPの取組支援
西九州たばこ耕作組合福江支所および五島市農業振興対策協議会たばこ部会と連携し、葉たばこ生
産者へのGAPの周知および実践を支援した。
JAごとうと連携し、びわ部会へのGAPの周知・合意形成を行った。
【活動経過】
①エコファーマー認定者の確保および資質向上
・エコファーマーの新規・変更および更新認定申請作業支援を行った(ブロッコリー、そらまめ、アスパラ
ガス他、大豆、茶、びわ、ばれいしょ、さやいんげん、さやえんどう、きゅうり、かぼちゃ、
レタス生産者)。
・エコファーマー申請に必要な土壌分析支援を行った
(アスパラガス、そらまめ)。
・アスパラガス部会を対象にエコファーマー研修会を開催した。
・技術支援として緑肥を利用したスナップエンドウの連作障
害対策について効果を検討した。
・葉たばこ生産者にむけて土づくりの講習会を行った。
エコファーマー申請手順説明会
②環境保全型農業実践組織の育成
・農地・水・環境保全向上対策の営農活動に20年度から取組んでいる2組織(長手、市小木)
について、先進地視察、実績報告作成などの支援を行った。
・21年度からの農地・水・環境保全向上対策の営農活動への取組を推進した3組織のうち2組
織(上・下崎山)の営農活動をへの支援を
行った。1組織(山内)は合意に至らなか
った。
・葉たばこ生産者へ、回収したGAP
チェックシートの集計・分析結果を
報告した。
・びわ部会へGAPの取組を推進し、合
意を得てチェックシートを配布した。
土づくり・土壌診断講習会およびGAP講習会。
普及活動の成果
(様式6 左)
【普及活動の成果】
①エコファーマー認定者の確保および資質向上
・エコファーマーの今年度の新規認定件数は、ブロッコリー:122 件、
そらまめ:27件、ばれ
いしょ:4件、スナップエンドウ:6件、いんげん:9件、レタス:2件、かぼちゃ:8件、さ
やえんどう:4件、きゅうり:1件、大豆:23件、茶:3件、びわ:1件、アスパラガス:2
件が認定された(認定者数:551名、認定件数727件)。
・平成21年度更新対象者のうち17名が更新申請を行った(更新しなかった生産者は、営農上の
理由もしくは健康上の理由などにより行わなかった。
)
・アスパラガス部会員52名中38名が研修会を受講し、エコファーマーへの理解を深めた。
・スナップエンドウの緑肥による連作障害対策実証圃は播種日の違いで高温・多雨により発芽が影響
を受けたこともあり、緑肥による連作障害対策の効果は判然としなかった。しかし、土壌物理性の
改善効果は多少はあると思われる。
②環境保全型農業実践組織の育成
・農地・水・環境保全向上対策の営農活動に取り組む4組織が計画どおり活動した。
・上崎山、下崎山、長手の3組織は、合同で先進地視察研修等を開催し、情報を共有することで互
いに今後の取組への意識を高めた。
・葉たばこ生産者25名が研修会を受講し、土壌分析の重要性、土づくりへの理解を深めた。
・葉たばこ生産者のGAPチェックシートの集計・分析結果を葉たばこ生産者全戸に報告すること
ができ、次作では100%の回収を目指すことを目標とするなど意識の向上が見られた。
【農地・水・環境保全向上対策営農活動取組み面積:21年度実績】
地域活動組織名
市小木
先進的営農作物
大豆
先進的営農面積
317a
長
手
上崎山
下崎山
ばれいしょ
ばれいしょ
ばれいしょ
842a
575a
1,708a
【対象の声】
・エコファーマー研修会によりエコファーマーや環境にやさしい農業への理解を深めることができ
た。
・農地・水・環境保全向上対の活動の目的・理念は理解しているが、制度が複雑で難しい。きめ細や
かな支援をしてほしい。
【今後の課題】
①新規認定者の確保および認定取得者への情報提供や研修会の開催、次年度更新対象者への働きか
け。
②・農地・水・環境保全向上対策の営農活動実践組織支援の継続と取組拡大に向けた検討。
・葉たばこ生産者およびびわ生産者のGAPチェックシートの100%の回収およびチェック体制
の強化による、意識の向上を図る。
【成果の活用及び普及上の留意点】特になし
発表・参考資料
特になし
Fly UP