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Press Release
Press release 中国から米国までのディーゼル市場の概況 インド:モンスーンの影響によって売上増大、ブラジル:乗用 車セグメントではディーゼルが停滞、米国:大きく躍進の兆し 米国:ディーゼル分野に急成長の兆し 新車登録台数:米国の総新車登録台数に占めるディーゼル車の割合は現在のところ、 1%程度にとどまっています。しかしディーゼルモデルの種類が急速に増えつつあるこ とから、将来的にはマーケットシェアの著しい拡大が見込まれています。ボッシュは、 2018年までにディーゼルが小型乗用車市場で10%のシェアを獲得するという予測を 立てていますが、その様相が次第に現れてきています。 ビジネス環境の変化:新しい排出ガス規制のもとでは、累進課税制度が低燃費車種に 有利に作用し、ディーゼルにとって商機を生む環境が整いつつあります。それと同時に、 米国の小型乗用車市場は、2012年までに13.3%の成長を遂げました。 増加する選択肢:米国市場に、すでに多くの欧州メーカーが最先端のディーゼル技術を 搭載した乗用車を投入しています。そして2013年には、米国メーカーもついにディーゼ ルモデルの販売に乗り出しました。ボッシュは、北米でのディーゼルモデルの数が 2017年までには60に達すると予測しています。最近の例ではシボレークルーズがあり、 ボッシュはこのモデルに排出ガス後処理システム、エンジン制御システム、セラミックス パークプラグと各種センサー類を供給しています。 商用車:2012年に世界中で販売された小型商用車のうち、その45%は北米で新車登 録されています。世界的に見ると、2012年に重機の約14%が米国とカナダで登録され ました。北米市場だけに限ってみると、事実上すべての重機がディーゼル燃料で走行し ていることがこの統計数値からわかります。 中国:先端技術がもたらす進歩 排出ガス規制:現在中国がディーゼル乗用車の世界市場シェアで占める割合は、わず か1%です。ただ、2013年7月1日に導入された排出ガス規制「China 4」により、商用 車に課せられる要件はさらに厳しくなることから、将来的にはコモンレールシステムなど、 最先端のディーゼル技術の需要が中国の国内で高まり、市場の大きな成長につながる と考えられます。 自動車市場:現在(2012年現在)の中国の乗用車保有率は1,000人当たり約37台で すが、中国経済の堅調な発展ぶりを考慮すると、まだ成長の余地が十分にあります。 一方、EU域内の1,000人当たりの乗用車の平均保有台数は約500台となっています。 インド:都市化の途上にあるディーゼル大国 ディーゼル車のシェア:インドは2012年にディーゼル乗用車の世界市場シェアの15% Robert Bosch GmbH E-mail [email protected] Corporate Communications, Postfach 10 60 50 D-70049 Stuttgart Phone +49 711 811-6282 Fax +49 711 811-5180386 Brand Management, and Sustainability Senior Vice President: Uta-Micaela Dürig www.bosch-press.com 2013年8月 PI 8215 DS FF/af 動画: 世界のディーゼル 事情 を占め、欧州に次ぐ世界2番目の規模を誇る市場となっています。現段階では、新車登 録される全乗用車のうち、半分以上がディーゼル車です。ただし、この数字については、 保有率を踏まえて捉える必要があります。2012年初めのインドの自動車保有率は、 1,000人当たりわずか16台にとどまっているからです。 都市化:現在、インドの人口の約30%が都市部とその郊外に暮らしていますが、この割 合はまもなく40%に達すると予測されています。都市化が進むにつれ、交通量も当然 増すことから、それに対処するための社会基盤の整備が必須となってきます。また、そ れに伴う国内取引や物流の増大によっても、ディーゼルの役割はさらに大きくなっていく でしょう。 モンスーンシーズン:インドにはモンスーンの影響を受ける雨季があるため、トラクター やその他の農機の需要が集中する時期が年に数回やってきます。そのため、インドが 世界有数の3輪トラクター生産国であるのも不思議ではありません。 ブラジル:乗用車セグメントでディーゼルは停滞 ディーゼル乗用車が禁止:ブラジルは、ディーゼル乗用車の販売と使用を禁じています。 それに代わるのが、純エタノールまたはエタノールとガソリンの混合燃料(FlexFuel)で 走行する自動車で、ブラジルではこのタイプが広く普及しています。 自動車は贅沢品:輸入制限と税金の高さにより、ブラジルでは一般的に、自動車は非 常に高価なものとされています。このことは、国民1,000人当たり約200台という自動車 保有率の低さにも現れています。 商用車:商用車セグメントでは、ディーゼルがかなり力強い存在感を示し、そのシェアは 小型商用車で約40%、大型商用車に至ってはほぼ100%を占めています。 日本:都市部のドライビングソリューションに重点 ディーゼル車のシェア:日本の乗用車市場において、ディーゼル乗用車の新車登録台 数はここ数年増加の傾向を示してはいるものの、依然として1%未満にとどまっていま す。2009年まではメルセデスのEクラスが日本市場で唯一のセダンタイプのディーゼル 車でしたが、今ではさまざまなメーカーから12モデルを超えるディーゼル車が発売され ています。 トレンドはハイブリッド:日本ではインフラが高度に整備されており、乗用車の走行のほ とんどに都市交通が関わってくるため、ハイブリッドや電気自動車の代替テクノロジーに 強い関心が寄せられています。こうしたエコカーが2011年12月に政府補助金の対象と なったことが、この傾向にますます拍車をかけています。 商用車:小型商用車の約10%と、ほぼすべての重機にディーゼルエンジンが搭載され ています。 欧州:ディーゼル車の新車のうち4分の3が欧州市場に集中 マーケットシェア:欧州市場ではディーゼル車がすでに大きなシェアを占め、普及率も高 く、一般に浸透しているため、その分成長も比較的緩やかです。2012年には、全世界 のディーゼル車(乗用車、商用車を含む)の新車2台のうち1台が欧州で登録されました。 ただ、乗用車に限れば、この数値は全新車登録の3分の2に跳ね上がります。 上位市場:ディーゼル車の販売水準が最も高いのはドイツ、フランス、イタリア、スペイ ン、そしてイギリスです。 Page 2 of 3 SUV:SUV の購入層は、自動車市場でも最も急速な伸びを示すセグメントの 1 つで、そ のほとんどがディーゼルエンジンを選択しています。また、2012 年の大型 SUV セグメ ントにおけるディーゼルエンジンのシェアも約 80%に達しています。 報道関係対応窓口: Florian Flaig 電話: +49 711 811-6282 自動車機器テクノロジーセクターはボッシュ・グループ最大の事業セクターです。2012 年の売上高は 31.1 億ユーロで総売上高の約 59%を占めています。自動車機器テクノロジーの売上により、ボッ シュ・グループはリーディング・サプライヤーのポジションを確立しています。 全世界において約 177,000 人の自動車機器テクノロジーセクターの従業員が、内燃機関用噴射技 術、代替駆動コンセプト、効率的そしてネットワーク化されたパワーワトレイン周辺機器、アクティブ/ パッシブセーフティシステム、運転支援/コンフォート機能、ユーザーに優しいインフォテインメント技術 や Car-to- Car および Car2X コミュニケーションとコンセプト、オートモーティブアフターマーケット向 けのサービスや技術という 7 つの事業分野で働いています。 ボッシュ・グループは、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC(エレクトロニック・スタビリティ・コ ントロール)、ディーゼルシステム用コモンレールなどの重要な革新的自動車技術にも対応しています。 ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カン パニーです。2012年度の従業員数は約30万6,000人、売上高は525億ユーロを計上しています。ま た2013年初めからは、自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・建築関 連テクノロジーの4事業セクター体制に移行しました。 ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社約360社、世界約50カ国にあるドイツ国 外の現地法人で構成されており、販売、サービス代理店のネットワークを加えると、世界の約150カ国 で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、ボッシュのさ らなる成長の基盤です。 ボッシュでは2012年に約48億ユーロもの金額を研究開発に投じ、さらに全世界では4,800件以上の 国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。私たちは革新的で有益なソリューションを提供 し、そのすべての製品とサービスを通して、人々を魅了し、人々の生活の質を向上させることを目的に しています。この方針に基づき、ボッシュは全世界において人と社会に役立つ革新のテクノロジーを提 供し続けていきます。それこそが「Invented for life」です。 さらに詳しい情報は www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文) www.boschpress.com ボッシュ・メディア・サービス(英文),ツイッターhttp://twitter.com/BoschPresse を参照 してください。 Page 3 of 3