...

総合戦略(暫定版)

by user

on
Category: Documents
14

views

Report

Comments

Transcript

総合戦略(暫定版)
資料№3
H27.10.06 案
紫波町まち・ひと・しごと創生
総合戦略(暫定版)
平成 27 年 10 月
紫波町
もくじ
はじめに
1
1 総合戦略策定の趣旨
1
2 総合戦略の位置づけ
1
3 総合戦略の対象期間
1
Ⅰ
4つの基本目標
2
Ⅱ
基本目標別戦略
3
1 ローカル経済でしごとが生まれる
(1) 数値目標
(2) 基本的方向
(3) 主要な施策と重要業績評価指標(KPI)
2 女性・若者に選ばれて新しいひとの流れが生まれる
4
(1) 数値目標
(2) 基本的方向
(3) 主要な施策と重要業績評価指標(KPI)
3 子育て支援・教育の充実で若い世代の安心が生まれる
5
(1) 数値目標
(2) 基本的方向
(3) 主要な施策と重要業績評価指標(KPI)
4 民の活力が湧き上がり時代に合った地域が生まれる
7
(1) 数値目標
(2) 基本的方向
(3) 主要な施策と重要業績評価指標(KPI)
Ⅲ
3つの連携プロジェクト
8
1 稼ぐ地域プロジェクト
8
2 現代版三つ子の魂百までプロジェクト
9
3 リノベーションまちづくりプロジェクト
Ⅳ
10
戦略の推進
11
1 推進組織
11
2 効果検証
11
3 計画の見直し
11
はじめに
1
総合戦略策定の趣旨
紫波町まち・ひと・しごと総合戦略は、人口減少問題の克服と稼ぐ力の確保のために策定します。
(1)人口減少問題の克服
紫波町の人口は減少しています。一定程度の社会増があることで、現時点では減少のスピードは
ゆるやかなものになっていますが、死亡数は増加傾向に、出生数は減少傾向にあるため、これから
も人口減少は避けられないと考えられます。
紫波町は昭和 50 年代(1970 年代半ば)の古館駅周辺の民間開発を契機に人口が増加をつづけ、
平成 17(2005)年国勢調査時点では 33,288 人までになりましたが、以降、人口は緩やかに減少し
ています。合計特殊出生率が向上し、社会増減が均衡したとしても平成 72(2060)年には 27,000
人程度まで減少すると考えられます。
わたしたちは、人口減少社会が到来したことを認識しつつ、人口減少社会にあっても、町が持っ
ている強み、資源を最大限に活かし、誰もが安心して住み続けることができる、持続可能なまちを
つくらなければなりません。
(2)稼ぐ力の確保
地域経済は、大都市圏に比べ、消費の回復に遅れがみられるほか、人口減少に伴い人手不足も顕
在化しています。このような状況下、官民連携、地域間連携、政策間連携によりローカル経済で稼
ぐ仕組みを整え、町の経済発展の確保に努め、人口減少時代に合った活力ある紫波町をつくる必要
があります。
本町のオガールプロジェクト(官民連携による紫波中央駅前の町有地を活用した経済開発)が地
方創生の先行事例として取り上げられています。これは、リスク・責任・判断の一致の原則に基づ
き、民がリスクをとって事業を実施、官は規制緩和などの支援を、金融機関は金融支援を行うこと
で民の持続可能な事業経営が実現していることが評価されていることによります。紫波町における
まち・ひと・しごと創生への取組みは、本町がこれまで取り組んできた、民の知見が最大限活かさ
れた公民連携によるまちづくりを基本に据えます。
2
総合戦略の位置づけ
総合戦略は、国の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」(平成 26年 12月 27日閣議決定)や岩手
県の「岩手県ふるさと振興総合戦略」(平成 27 年 10 月 日策定)を勘案しつつ、紫波町人口ビジ
ョンを踏まえ、今後5ヵ年の目標や施策の基本的方向、具体的な施策をまとめたものです。
また、第二次紫波町総合計画(平成 23~32 年度)との整合性に配慮しつつも、総合戦略は、人
口減少対策に特化したプロジェクト事業の推進を図るために、総合計画とは別に策定します。
3
総合戦略の対象期間
紫波町まち・ひと・しごと総合戦略の対象期間は、国や県の総合戦略に合わせ、平成 27(2015)
年度から平成 31(2019)年度の5ヵ年間とします。
1
Ⅰ
4つの基本目標
国の総合戦略が定める4つの政策分野(①地方における安定した雇用を創出する、②地方への新し
い人の流れをつくる、③若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる、④時代に合った地域をつく
り、安心なくらしを守るとともに、地域と地域を連携する)を勘案し、それぞれの分野ごとに紫波町の
4つの基本目標を設定します。
1 ローカル経済でしごとが生まれる
2 女性・若者に選ばれて新しいひとの流れが生まれる
3 子育て支援・教育の充実で若い世代の安心が生まれる
4 民の活力が湧き上がり時代に合った地域が生まれる
2
Ⅱ
1
基本目標別戦略
ローカル経済でしごとが生まれる
(1)数値目標
平成 31(2019)年までの起業数 20 件
(2)基本的方向
・起業に挑戦する人と挑戦する人を応援する人を支援し、「稼ぐ」持続可能な産業を育てる。
・町の地理的特徴や地域資源を生かした産業の定着を進める。
(3)主要な施策と重要業績評価指標(KPI)
具体的な施策・事業
重要業績評価指標(KPI)
1-1 食・農と結びついた新しい経済活動を支援
食・農を中心とした新分野、高度化、異業種進出、6次産業
6次産業化技術取得研修受
講者 5人
化等による新しい産業分野への就業を促進させる。
1-1-1 農産物食品加工技術習得支援
1-1-2 新分野での技術・システム開発
1-2 「稼ぐ」産業にチャレンジする起業家・新規就農者を支援
新規に農林業等の産業に就業しようとする人を育成・支援す
新規就農技術取得研修受講
者 20 人
るとともに、経営継承を支援する。
1-2-1 起業なんでも相談・サポート
1-2-1 新規就農者研修
1-2-2 担い手支援(経営継承支援)
1-3 立地を希望する企業の進出と既存企業の成長を支援
新規企業立地数 3社
町の特性に合った企業の立地を阻害する要因を取り除き、丁
寧なマッチングを行い、企業誘致を推進するとともに、既存企
業の成長を支援する。
1-3-1 企業立地ワンストップサービス体制整備
1-3-2 企業立地のための環境整備
1-3-2 既存企業の稼ぐ力の強化支援
1-4 地域資源を活用した観光振興
観光入込客数
紫波町に存在する史跡・文化・自然、産業などの観光資源を
消費や誘客に繋げる取り組みを支援する。
1-4-1 観光交流推進
1-4-2 特産品開発・販売促進
1-4-1 地域資源を活用した新事業創出支援
3
人
新商品等開発件数 3件
2
女性・若者に選ばれて新しいひとの流れが生まれる
(1)数値目標
社会増減の均衡
(2)基本的方向
・主に女性・若者にとって住みよい、働きやすい環境をつくる。
・若い世代を中心とした田園回帰ニーズに応え、町の魅力を発信し、移住・定住を促進する。
(3)主要な施策と重要業績評価指標(KPI)
具体的な施策・事業
重要業績評価指標(KPI)
2-1 ワークライフバランスの実現
就業者数 16,198 人
若者・女性の仕事と育児の両立支援を行う。
(H22 国勢調査 16,971 人)
2-1-1 男女共同参画啓発
2-1-2 男女共同参画サポート
2-2 魅力ある職住近接環境の整備
オガールエリア民間事業者
人が住み、集まる良好な居住・滞在環境の形成を図る。
の立地件数 2件
2-2-1 都市の交通拠点の機能強化
オガールタウン新規居住者
2-2-2 オガールエリア都市空間確保
20 人
2-2-3 環境共生住宅普及
2-2-4 若者定住促進住宅の整備誘導
2-3 移住・定住情報の整備・発信
転入者数 年間 1,000 人
空き家等の移住・定住に関する情報を総合的に整備し、移住・ (H25 1,008 人)
定住希望者に対し的確に情報発信する。
2-3-1 定住・交流情報発信ワンストップ化
2-3-2 農地・農業施設を含めた空き家情報整備
2-4 大学・企業との交流促進
体験交流者数
大学生や企業による交流を通じて町の魅力を発信するととも
に、移住を促す。
2-4-1 紫波企業の森活動
2-4-2 大学との連携による地域活性化
2-4-3 都市生活者向け山・川・食でリフレッシュ
4
人
3
子育て支援・教育の充実で若い世代の安心が生まれる
(1)数値目標
年少(0~14 歳)人口
4,100 人
(2)基本的方向
・出産・子育ての切れ目のない支援と充実した教育で、安心して子どもを生み育てることのでき
る環境を整える。
・ “正解”のない時代に“納得解”を導き出せる「生きる力」を育むため、就学前の人格形成
期から学齢期に至るまで、家庭と社会が一体となって子育てを推進する。
(3)主要な施策と重要業績評価指標(KPI)
具体的な施策・事業
重要業績評価指標(KPI)
3-1 妊娠・出産期のお母さんと赤ちゃんの健康確保
育児不安の解消に向けた支援を行い、妊娠・出産期における
母子の心身の健康を確保する。
パパママ教室参加者が情報
交換・交流できたと感じた割
合 80%
3-1-1 妊産婦健康づくり支援
3-1-2 産後ケア
新生児等訪問
全戸訪問
3-1-3 乳幼児健康診査
3-1-3 未熟児養育医療費給付
3-1-4 不妊治療費補助
3-2 就学前の子どもを家庭と社会で育てる環境づくり
母親の就労を支える保育・子育て環境の整備・充実を図ると
保育施設入所待機児童数
0人
ともに、ひとり親世帯への支援を行う。
3-2-1 保育所・児童館・こどもの家運営
3-2-2 児童施設整備
3-2-3 子育て応援センター運営
3-2-4 母親クラブ等活動助成
3-2-5 児童相談・児童保護
3-2-6 幼児教育・保育共通カリキュラム策定
3-3 小中学生の学力向上のための学習支援
1日2時間以上家庭学習を
一人ひとりの資質や能力を伸ばす学習指導の充実を図るとと
もに豊かな人間性を育む心の教育を推進する。
3-3-1 少人数時代における教育環境づくり
3-3-1 学習指導
3-3-2 国際理解教育推進
3-3-3 学校教育の振興
3-3-4 教育振興運動
3-3-5 家庭学習サポート
5
している中学3年生 50%
3-4 切れ目のない障がい児支援
幼児教室開催回数 年 20 回
発達障害などの支援の必要のある子とその家庭を、誕生から
学齢期に至るまで、トータルでサポートする。
3-4-1 幼少期から学齢期にかけての障がい児支援
6
4
民の活力が湧き上がり時代に合った地域が生まれる
(1)数値目標
新たな地域づくり拠点数 3箇所
(2)基本的方向
・地域の小さな取り組みにも光をあて、ヒト・モノ・カネが循環する弾力性のある地域づくりを
支援する。
・公民連携によるまちづくりを推進する。行政と民間が連携し、お互いの役割を分担しながら官
民で公益を担う。
(3)主要な施策と重要業績評価指標(KPI)
具体的な施策・事業
重要業績評価指標(KPI)
4-1 ヒト・モノ・カネの地域内循環を生み出す地域経営を応援
新たな地域づくり活動件数
地域の課題を地域が解決し、自立した、稼ぐ地域の創出を図
る。
10 件
地域おこし協力隊 2人
4-1-1 地域おこし協力隊
4-1-2 市民活動支援
4-1-3 地区コミュニティ支援
4-2 リノベーションまちづくりの推進
リノベーション物件数2件
日詰商店街を中心にリノベーションまちづくり手法を取り入
現代版家守創出人数 2人
れて賑わいの再生を図る。
4-2-1 民間活力誘導(未利用不動産の市場調査)
4-2-2 遊休不動産基礎調査
4-2-3 リノベーションまちづくり市民参加
4-2-4 家守事業者育成
4-3 パブリックマインドを持った人材が生まれる土壌づくり
まちづくりに関するトップランナーを講師に迎えた研修会を
まちづくり研修参加者数
500 人
通じ公共を担う人材育成を図る。
4-3-1 持続可能なまちづくり研修会
4-3-2 公民連携研修会
4-4 地域間の連携促進による自立的な経済・生活圏の形成促進
連携協約に基づく事業実施
盛岡広域連携中枢都市圏に参画、盛岡市と連携協約を締結し、 数 10 件
地域間連携により共通の課題解決を図る。
4-4-1 盛岡広域首長懇談会
4-4-2 盛岡広域連携中枢都市圏ビジョン事業実施
7
Ⅲ
3つの連携プロジェクト
4つの基本目標の達成に向け、主要事務事業を選択・パッケージ化し、3つの連携プロジェクトとし
て集中して事業を進めます。
1 稼ぐ地域プロジェクト
既存企業の成長を支援するとともに、地域を支える人材が生まれる土壌づくりを行い、町のいた
るところに稼ぐ力を重層的に構築し、ひとつひとつは小さくても強靭で持続可能なローカル経済を
構築します。
商店街
起業
環境
事業継承
科学
アクティ
発酵
ビティ
里山
保育
自立・共感
カフェ
規制緩和・誘導
託児
公民連携
人材発掘・育成
観光
福祉
デザイン
新規就農
文化
健康
ぶどう畑
牛肉
教育
8
2
現代版三つ子の魂百までプロジェクト
子どもが家庭環境や障がいの有無などによって差別されることなく、自立心や社会性を身につけ
ながら、のびのびと暮らせるよう、妊娠・出産期から幼児期、学齢期に至るまで子どもを生み育て
やすい環境を整えます。特にも、就学前の子どもが健康で幸福に暮らし、生きる力がはぐくまれる
よう対策を講じます。
1
妊産婦検診・出産
2
育児休業
妊娠・
9
8
出産期
就学援助
3
乳幼児健診
家庭
と
社会
学童保育
学齢期
4
幼児期
5
7
予防接種
児童手当
児童保育
6
職場復帰
【新規】幼児教育・保育共通カリキュラム
保育所、幼稚園の区別なく、幼児期に真に子どもにとって質の高い就学前教育・保育
を確保するとともに、小学校教育との円滑な接続を図るため、幼稚園、保育所で実施す
る乳幼児期の教育・保育の基本となるカリキュラムを整備します。
このカリキュラムの実施により、
「生きる力」をはぐくみます。
9
3
リノベーションまちづくりプロジェクト
地域経営課題である空き店舗・空き家の増加、商業・サービス業の衰退、事業者の高齢化・後継
者不足、地域資源活用の機会損失、未利用不動産の活用を解決するため、公民連携手法を活用した
リノベーションまちづくりを推進します。
都市計画
コミュニティ
産業振興
未利用不動産
定住促進
複数分野にわたる複合的な地域経営課題
課題解決
リノベーションまちづくり
「今あるものを活かし、新しい使い方をしてまちを変える」
パブリックマインドを持った人材の育成
リノベーションスクール、家守塾、各種研修会等の実施により人材を育成
10
Ⅳ
戦略の推進
1 推進組織
外部の有識者会議と内部の庁内組織で戦略の推進を図る
(1) 有識者会議
総合戦略の推進にあたっては、産、官、学、金、労、言、町民からなる「紫波町まち・ひと・
しごと創生推進協議会」において、官民連携により総合戦略の推進を図る。
(2) 庁内組織
ア 紫波町まち・ひと・しごと創生推進本部において戦略推進の全体調整・進行管理を図る。
イ 部局横断・政策連携プロジェクト推進部署の新設
各部にプロジェクト推進担当をそれぞれ設置し、部局横断、政策間連携により戦略の推進を
図る。
2 効果検証
有識者会議「紫波町まち・ひと・しごと創生推進協議会」が専門的見地から戦略の実施状況の効
果検証を行う。
3 戦略の見直し
PDCAサイクルにより不断の見直しを行う。
紫波町まち・ひと・しご
と創生推進協議会(有識
議会
Plan
者会議)
「計画」
紫波町まち・ひと・し
紫波町まち・ひ
Action
Do
「見直し」
「実施」
ごと創生推進本部及び
庁内プロジェクト推進
部署(庁内組織)
と・しごと創生推
進本部及び庁内
プロジェクト推
Check
進部署(庁内組
織)
「評価」
議会
紫波町まち・ひと・しごと創生
推進協議会(有識者会議)
11
Fly UP