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有識者会議資料2(第2回)(PDF形式:3988KB)
越 前 市 総 合 戦 略 の 体 系 図 《 総合戦略の基本的考え方》 《 基本目標》 総合戦略の位置付け 総合戦略は、 総合計画を補完し、 人口問題対 策の観点から、 短期的にある程度の成果を上げ るためにメ リ ハリ を付け、 定住化の促進につい ての実効性に特化した戦略的な計画とする。 生産年齢人口の確保 市内企業の設備投資による、 旺盛な求人要請が 計画期間 平成2 7 年度∼平成3 1 年度 総合戦略の策定・ 推進にあたり 、 現在の本市 の直面する状況から、 以下の5 つの柱を基本目 標とし、 これに沿って施策を展開する。 I J Uターン支援 県外の大学へ進学した方の市内へのUターンを 促す施策の展開 市内にはグローバルに活躍できる企業もあるこ ①生産年齢人口の確保 とから、 I ターン・ J ターン者を誘導する施策を ②I J Uターン支援 展開 ③非婚・ 晩婚化対策 ④子ども条例による子ども子育て支援と教育 の充実 ⑤イメ ージアッ プ( 情報発信) 本市の強み 本市の強みは、 ものづく り のまちとして、 3 つの伝統産業から繊維産業、先端産業まで、様々 非婚・ 晩婚化対策 その中でも、 電子部品や自動車関連を中心に 旺盛な求人要請があり 、 武生公共職業安定所管 内の有効求人倍率は1 . 2 8 倍となっている。 あり 、 若者の結婚につながる施策を展開 結婚年齢の若年齢化につなげ、 産み育てる子供 の数を増加させる施策を展開 子ども条例による子ども子育て支援と教育 の充実 子どもの自立の実現に向け、 家庭、 地域、 学校 を始め事業者や市民及び市が協働して取り 組むこ 本市の課題 立地企業の旺盛な求人要請に応えるため、 労 とを定めた「 越前市子ども条例」 の趣旨に則り 、 子ども子育て支援施策を展開 働人口の確保が重要である。 市内企業に勤務し、 市外に住んでいる方の、 市内居住の促進対策が必要である。 県外の大学へ進学した学生のUターン率が、 直近の就職世代( 現在の年齢で2 5 ∼2 9 歳) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 立地企業への支援 中小企業への支援強化 企業による女性の働く 場の創出 創業支援( 金融機関との連携) 求める人材へのピンポイント で情報発信( 日経 BP 社との連携) 企業が必要と する人材マッ チング支援( 大手人 材紹介会社との連携) ハローワークとのネッ ト ワーク確立 企業による新しい働き方の提案( モデル事業) 居住場所の確保 伝統産業等後継者育成支援 地域に根差した大学の活動拡大 学生の定着促進 ・ I J Uターン就職支援( 域外への求人) ・ I J U新規就農支援 ・ グローバルに活動する市内・ 県外企業情報の発 信 ・ 奨学金制度を活用したUターン支援( 返還免除 等) ・ 県外に住む市内出身者とのつながり の継続 ・ ふるさと福井移住定住支援機構との連携 移住希望者への情報提供・ 支援体制の確立 ・ 市I J U課と企業I J U課の交流促進 資料3 《 施策の方向性》 ①立地企業への支援、 既存産業の活性化等による 働く 場所の確保充実 ②女性の働く 場・ 働き方の創出 ③転入就職者の住まいの受け皿となる物件の充実 ④市内企業と連携した職住近接支援 ⑤働く 世代の定住化促進 ①I J Uターン者の働く 場の創出 ②女性の働く 場・ 働き方の創出( 再掲) ③I J Uターンの奨励 ④Uターン思考の涵養を図る教育の実施 ⑤転入就職者の住まいの受け皿となる物件の充実 ( 再掲) ⑥働く 世代の定住化促進( 再掲) 人口減少を止めるには、 結婚・ 出産が不可欠で な産業が存在し、 ものづく り のまちとして発展 してきた。 ・ ・ ・ ・ ・ あることから、生産年齢人口の確保を目的とした、 施策を展開 5 本の柱 《 有識者会議等での意見》 ( 案) イメ ージアッ プ( 情報発信) 子育て環境・ 自然環境など市の魅力の発信を始 で、 1 6 . 3 %に落ち込んでいる。 特に女性の め、市内企業の情報など、定住化促進に向けた様々 落ち込みが大きいため、 キャリア女性の働く 場 な情報を、 適切で効果的な媒体で発信し、 市のイ の確保と県外進学者への市内・ 県内企業の情報 発信が課題である。 メ ージアッ プを図る ・ 出会いの場の創出 ・ 結婚のための環境づく り ( 経済的支援など) ・ 市内企業と連携した非婚・ 晩婚化対策( 出会い・ ・ 働く 環境改善) ・ 親に対する婚活情報の発信 ・ 住宅取得への支援 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 子育て環境の良さを発信( ワーママのまち) 妊娠から子育てまでの切れ目のない支援 子どもに関する相談窓口の一元化 子どもの社会参加の促進 金融機関と連携した子育て世代への支援 三世代同居者への支援 安全で安心な環境づく り 充実した教育環境 子どもへ地域の歴史・ 伝統・ 文化を教育 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 子育て環境の情報発信( 日経BP 社との連携) 移住ツアー実施( 日経BP 社との連携) 工芸の里構想の推進 中心市街地活性化の取り 組み強化 大学との連携による地域活性化 地域コミ ュニティ の活性化支援 ①女性の転入・ 定住促進 ②結婚・ 婚活支援 ③新婚世帯支援 ①子育て家庭への支援 ②親と子どもの健康増進のための支援 ③援助を必要とする子ども支援 ④子どもに関する相談体制の充実 ⑤地域における支援 ⑥安全で安心な環境づく り ⑦教育環境の充実 ①越前市に関する情報の発信 ②転入就職者の住まいの受け皿となる物件の充実 と情報発信の支援( 再掲) ③働き手を呼び込むための情報発信 ④地域活性化の取り 組み強化 資料3 −2 生産年齢人口の確保 【 数値目標】 ◆ 【 具体的な施策】 【 KPI 】 ①立地企業への支援、 既存産業の活性化等による働く 場所の確保・ 充実 ・ 企業の市内進出や設備投資などを支援 ・ 伝統工芸産業の活性化と新商品の開発、 販路拡大、 人材育成などを支援 ・ ものづく り 企業の創業、 商品開発、 販路拡大等を支援 ・ ものづく り 技術を引き継ぐための中小企業等の人材育成を支援 ②女性の働く 場、 働き方の創出 ・ 企業の女性エンジニアの採用を支援 ・ 女性のための職場環境づく り を行う 企業や事業所に対して支援 ・ I J Uターンしたシングルマザーの就業を応援 ・ 起業する女性を家賃補助などで支援( I J Uターンの場合は、 さらに手厚く ) ・ I J Uターンで就職や起業する女性に就職奨励金を手厚く 支給 ・ インターネッ ト 上の仮想モール「 越前ガールズモール( 仮称) 」 の創設と創業を支援 ③転入就職者の住まいの受け皿となる物件の充実 ・ まちなかでの住宅団地の整備を支援 ・ まちなかでの共同住宅の整備を支援 ・ まちなかでの空き家の解体を支援 ・ 民間の共同住宅の借上げにより 、 まちなかで市営住宅を新規供給 ④市内企業と連携した職住近接支援 ・ 旺盛な求人のある企業に対して、 市内不動産情報を積極的に発信 ・ 企業の事業所近く での従業員用社宅の整備を支援 1 生産年齢人口の確保 【 数値目標】 ◆ 【 KPI 】 ⑤働く 世代の定住化促進 ・ 賃貸住宅を借り る新婚夫婦に家賃の一部を支援 ・ まちなかで住宅を取得する人を支援 ・ 公有地を購入し、 住宅を新築する人を支援 ・ まちなかの空き家をリ フォームして売買・ 貸出しする人を支援 ・ まちなかの賑わいを創出する事業・ 取組みを支援 ・ まちなかで開業する人を家賃補助などで支援 ・ 金融機関と連携し、 労働者に生活の安定のための資金を支援 ・ 新規に就農する若者に対し、 就農資金や経営の安定のための資金を支援 ・ 働く 若者の交流を応援 ・ 家庭への支援による働く 世代のワークアンド ライフバランスを支援 ( 全保育園での延長保育や一時保育、 全小学校区での学童保育、 充実した介護環境の 提供など) 2 I J Uターン支援 【 数値目標】 ◆ 【 具体的な施策】 【 KPI 】 ①I J Uターン者の働く 場の創出 ・ 企業の市内進出や設備投資などを支援( 再掲) ・ 伝統工芸産業の活性化と新商品の開発、 販路拡大、 人材育成などを支援( 再掲) ・ 第二新卒者を受け入れる企業、 事業所を開拓し情報発信 ・ 三大グルメ 提供店の事業継承のための後継者受け入れを支援 ②女性の働く 場、 働き方の創出( 再掲) ・ 企業の女性エンジニアの採用を支援( 再掲) ・ 女性のための職場環境づく り を行う 企業や事業所に対して支援( 再掲) ・ I J Uターンしたシングルマザーの就業を応援( 再掲) ・ I J Uターンで起業する女性を家賃補助などで支援( 再掲) ・ I J Uターンで就職や起業する女性に就職奨励金を手厚く 支給( 再掲) ・ インターネッ ト 上の仮想モール「 越前ガールズモール( 仮称) 」 の創設と創業を支援 ( 再掲) ③I J Uターンの奨励 ・ 大学を卒業後Uターン就職した人は、 奨学金の返済を1 /2 を免除 ・ I J Uターンで就職や起業した人を支援 ・ 仁愛大学生が行う 市民との交流や地域活動を応援 ・ Uターン就職者には、 奨学金返済免除や教育ローン利子補給 ・ 民間企業でのI J U課とのI J U課連携による取り 組みを応援 ・ I J U希望者ツアーや交流会の実施 ・ 市内大学・ 専門学校卒業生の市内就職と市内定住を応援 ・ 高校を卒業し市内に就職した人は、 市奨学金の返済を1 /2 免除 3 I J Uターン支援 【 数値目標】 ◆ 【 具体的な施策】 【 KPI 】 ④Uターン志向の涵養を図る教育の実施 ・ 小・ 中学生を対象に、 越前市愛を育む教育を実施 ・ 親に対して、 地元就職を勧めることの啓蒙 ・ 世界を相手にモノ づく り している地元産業の誇り や、 地元でグローバルな仕事ができる 意識を小・ 中学生、 高校生の頃から根付かせる教育の実施 ⑤転入就職者の住まいの受け皿となる物件の充実( 再掲) ・ まちなかでの住宅団地の整備を支援( 再掲) ・ まちなかでの共同住宅の整備を支援( 再掲) ・ まちなかでの空き家を解体を支援( 再掲) ・ 民間の共同住宅の借上げにより 、 まちなかで市営住宅を新規供給( 再掲) ⑥働く 世代の定住化促進( 再掲) ・ 賃貸住宅を借り る新婚夫婦に家賃の一部を支援( 再掲) ・ まちなかで住宅を取得する人を支援( 再掲) ・ 公有地を購入し、 住宅を新築する人を支援( 再掲) ・ まちなかの空き家をリ フォームして売買・ 貸出しする人を支援( 再掲) ・ まちなかの賑わいを創出する事業・ 取組みを支援( 再掲) ・ まちなかで開業する人を家賃補助などで支援( 再掲) ・ 金融機関と連携し、 労働者に生活の安定のための資金を支援( 再掲) ・ 新規に就農する若者に対し、 就農資金や経営の安定のための資金を支援( 再掲) ・ 働く 若者の交流を応援( 再掲) 4 非婚・ 晩婚化対策 【 数値目標】 ◆ 【 具体的な施策】 【 KPI 】 ①女性の転入・ 定住促進 ・ 企業の女性エンジニアの採用を支援( 再掲) ・ I J Uターンで就職や起業する女性に就職奨励金を手厚く 支給( 再掲) ・ 女性のための職場環境づく り を行う 企業や事業所に対して支援( 再掲) ・ インターネッ ト 上の仮想モール「 越前ガールズモール( 仮称) 」 の創設と創業を支援 ( 再掲) ②結婚・ 婚活支援 ・ 結婚を希望する方々に対して、 きめ細やかなニーズに対応した出会いの場を提供 ・ 親に対する婚活情報の提供 ・ 愛のキューピッ ト ( おせっかいおばさん) による独身男女の出会いのきっかけづく り を 応援 ・ 働く 若者の交流と出会いを応援 ・ 会社ぐるみ・ 地域ぐるみでの出会いの場の創出を応援 ③新婚世帯支援 ・ 賃貸住宅を借り る新婚夫婦に家賃の一部を支援 ・ 越前市に住宅を取得する子育て世代に、 住宅取得にかかる費用の一部を支援 5 子ども条例による子ども子育て支援と教育の充実 【 数値目標】 ◆ 【 具体的な施策】 【 KPI 】 ①子育て家庭への支援 ・ 充実した子育て環境の提供による子育て支援 ・ 保護者の就労などにより 通常の開園時間を超えて保育を必要とする児童や、 休日や祝日 に保育に欠ける児童の保育を実施 ・ 子どもが病気または回復期に、 仕事の都合や疾病等の理由で看護できない時の一時預か り を支援 ・ 就職活動、 疾病、 事故その他の事情により 、 家庭での保育が困難な時に子育て家庭を支 援 ・ 保護者が病気や看護、 仕事が夜間に及ぶとき、 また事情によって家庭で養育ができない 時の預かり を支援 ・ 越前市に里帰り して出産するとき生まれてく る子の兄、 姉の育児が困難な場合、 公立保 育園での一定期間の預かり を支援 ・ 指定した事業を行う 民間保育園に対し、 事業費及び施設整備を助成 ②親と子どもの健康増進のための支援 ・ 食育を担う 保育園や小学校自校直営による、 おいしい給食の提供 ・ 夢をはぐく むはじめのいっぽとして、 5 か月児健診で絵本のよみきかせを実施 ・ 子ども条例発達自立支援システムによる妊娠期から始まる切れ目ない支援 ③援助を必要とする子ども支援 ・ 障がいをもつ子どもや外国籍など気がかり さがある子どもへの保育士等の加配を実施 ・ ひとり 親家庭や生活困窮世帯の子ども等へのより そい支援 6 子ども条例による子ども子育て支援と教育の充実 【 数値目標】 ◆ 【 具体的な施策】 ④子どもに関する相談体制の充実 ・ 子育て支援センターにおける未就学児の子どものいる家族と子どもに交流の場の提供と 子育て不安の解消 ・ 子ども子育て総合相談室と地域拠点で、 包括的に支える相談体制を強化 【 KPI 】 ⑤地域における支援 ・ 放課後に保護者が就労等により 家にいない児童を、 児童館・ 児童センター、 保育園等で 預かり 、 共働き、 ひとり 親家庭児童の健全育成及び子育てを支援 ・ 三世代同居者への支援 ・ 市内企業と地域ぐるみでワーママ・ イクメ ン・ 子どもをサポート ⑥安全で安心な環境づく り ( 子どもの遊び場の充実) ・ 地域における児童健全育成活動を推進 ・ 武生中央公園を再整備し、 子どもの遊び場を充実させ、 親子がふれあえる場を提供 ⑦教育環境の充実 ・ 「 読書のまち」 を宣言し、 学校や家庭での読書環境の推進 ・ 子どもたちの夢を育む「夢の教室」「越前発夢先生協働事業」を実施 ・ 市内企業の協力による、 小中学校での「 モノ づく り 出前講座」 の実施 ・ 小中学生の競技力を向上させる「 夢レベルアッ プチャレンジ事業」 の実施 ・ 創造性を伸ばすための「 ロボッ ト コンテスト 」 の実施 ・ 児童生徒一人ひとり に応じたきめ細かな指導を通した、 「 確かな学力」 の育成 ・ 学校I C T 環境を再構築し、 教育情報化を推進 ・ 適応指導教室の設置やソーシャルワーカーの増員による、 教育相談等の実施 ・ 小・ 中学生を対象に、 越前市愛を育む教育を実施( 再掲) ・ 世界を相手にモノ づく り している地元産業の誇り や、 地元でグローバルな仕事ができる 意識を小・ 中学生、 高校生の頃から根付かせる教育の実施( 再掲) 7 イメ ージアッ プ( 情報発信) 【 数値目標】 ◆ 【 具体的な施策】 【 KPI 】 ①越前市に関する情報の発信 ・ ふるさと大使の協力による越前市の魅力発信 ・ 積極的な情報提供による旅行誌からの情報発信 ・ 都心部で有効なメ ディ アを活用しての情報発信 ・ 官民連携I J U推進協議会の創設と情報発信 ・ S NS を活用した情報発信 ・ 仁愛大学生に向けたイベント 情報発信 ・ 子育て環境の充実を情報発信 ・ 安心安全な食の産地見学ツアーの実施 ②転入就職者の住まいの受け皿となる物件の充実と情報発信の支援 ・ まちづく り 会社を支援し、 市内不動産情報の収集と情報発信 ・ ワンスト ッ プサービスの提供 ③働き手を呼び込むための情報発信 ・ 伝統工芸後継者発掘のため全国に対して情報発信 ・ 県外に進学した学生へ市内求人情報の提供 ・ 親に対する地元企業情報の提供 ④地域活性化の取り 組み強化 ・ 中心市街地活性化の取り 組み強化 ・ 大学との連携による地域活性化 ・ 地域コミ ュニティ の活性化を支援 8 資料4 越前市総合戦略( 素案) に関する パブリ ッ クコメ ント の募集について 企画部政策推進課 ■地方創生 日本の人口減少は、 今後加速度的に進むと予測されます。 国は、 人口減少を克服し、 活力ある 社会を維持するため、東京一極集中を是正し、それぞれの地方が潤いのある豊かな生活を営むこ とができる社会の形成などを目指す「 まち・ ひと・ しごと創生法」 を制定しました。 ■人口減少時代の到来 国立社会保障・ 人口問題研究所による本市の将来の人口推計では、 2040 年に現在から 22%減 の約6 万6 千人になり 、 65 歳以上の人口割合は約4 割を占めることになるとしています。 人口が減少することは、 消費・ 経済力が低下し、 経済社会に対して大きな重荷になり ます。 ま た、 単身高齢者の増加や核家族化も進み、 防災、 福祉など地域を取り巻く 課題もより 複雑・ 多様 化していく ことになり ます。 国は、 地方から東京圏への人口流出に歯止めを掛け、「 東京一極集中」 を是正するため「 しご との創生」 と「 ひとの創生」 の好循環を確立し、 その好循環を支える「 まち」 に活力を取り 戻す ことを目指した「 地方創生」 を本格的に始動させました。 国の方針を受け、 本市でも、「 越前市版総合戦略」 の策定を目指し、 地方創生に向けた取組を 進めていきます。人口減少や少子高齢化に対応し、地域の活力を創生するため、越前市らしさを 生かしたまちづく り が必要です。 ■パブリ ッ クコメ ント 「 越前市版総合戦略」 計画期間: 平成2 7 年度∼平成3 1 年度の5 年間 国と一体となった取組を進めるため、人口の現状と将来展望を示す人口ビジョ ンをまとめ、そ の課題解消に向けた施策を位置付けた「 越前市版総合戦略」 を5 年間で集中的に実施していく 予 定です。 「 越前市版総合戦略」 に対するご意見をお寄せく ださい 意見募集期間 9 月1 5 日( 火) ∼1 0 月5 日( 月) 問合先 政策推進課 電話2 2 ―3 0 1 6 -1- ■越前市版総合戦略 5 本の柱 ①生産年齢人口の確保 ・ 市内企業の設備投資による、 旺盛な求人要請があることから、 生産年齢人口の確保を目的とし た施策を展開する。 【 施策の例】 ・ 市内企業勤務者の市内定住化の促進 ・ 移住定住につながる住環境の整備促進 ・ 女性が活躍できる就労環境整備と女性の雇用創出 ・ 伝統産業の振興と後継者育成に伴う 雇用創出と市内定住化 ②I J Uターン支援 ・ 県外の大学へ進学した方の市内へのUターンを促す施策の展開する。 ・ 市内にはグローバルに活躍できる企業もあることから、 I ターン・ J ターン者を誘導する施 策を展開する。 【 施策の例】 ・ 県外の大学進学者への市内Uターンを促す施策の展開 ・ 市内企業情報の提供 ・ 女性のI J Uターンに対する特別奨励制度 ・ 空き家の有効活用 ③非婚・ 晩婚化対策 ・ 人口減少を止めるには、結婚・ 出産が不可欠であり 、若者の結婚につながる施策を展開する。 ・ 結婚年齢の若年齢化につなげ、 産み育てる子供の数を増加させる施策を展開する。 【 施策の例】 ・ 子どもを産み育てるにやさしいまちの推進 ・ 今後も待機児童をつく らない環境の維持と受け入れ態勢の充実 ・ 子どもを産み育て、 働き続けられる職場環境の推進 ・ 市外女性と市内男性を対象とした婚活イベント の開催 -2- ④子ども条例による子ども子育て支援と教育の充実 ・ 子どもの自立の実現に向け、 家庭、 学校を始め事業者や市民及び市が協働して取組むことを定 めた「 越前市子ども条例」 の趣旨に則り 、 子ども子育て支援施策を展開する。 ・ 教育環境を充実させる施策を展開する。 【 施策の例】 ・ 妊娠・ 出産・ 育児まで切れ目のないサポート 「 子ども子育て相談室」 の推進 ・ 地域ぐるみで行う 子育て環境整備とサービス提供 ・ 小学校から大学までそろった教育環境の維持発展 ・ 「 越前市愛」 を育む教育 ⑤イメ ージアッ プ( 情報発信) ・ 子育て環境・ 自然環境など、 市の魅力の発信を始め、 市内企業の情報など、 定住化促進に向け た様々な情報を、 適切で効果的な媒体で発信し、 市のイメ ージアッ プを図る 【 施策の例】 ・ 若者や女性の転入促進を図る情報の発信 ・ 越前市を全国にP Rするシティ プロモーショ ン活動 ・ 地域資源を活用した観光戦略の推進と交流人口拡大 ・ 都市と越前市をつなぐ連携・ 交流の企画・ 促進 -3- 越 前 市 総 合 戦 略 の 体 系 《 基本目標》 《 施策の方向性》 生産年齢人口の確保 市内企業の設備投資による、 旺盛な求人要請があ ること から、 生産年齢人口の確保を目的と した、 施 策を展開 I J Uターン支援 県外の大学へ進学した方の市内へのUターンを促 す施策の展開 市内にはグローバルに活躍できる企業もあること から、 I ターン・ J ターン者を誘導する施策を展開 ①企業立地支援、 既存産業の活性化等による働 く 場所の確保充実 ②女性の働く 場・ 働き方の創出 ③転入就職者の住まいの受け皿となる物件の充 実 ④市内企業と連携した職住近接支援 ⑤働く 世代の定住化促進 ①I J Uターン者の働く 場の創出 ②女性の働く 場・ 働き方の創出( 再掲) ③I J Uターンの奨励 ④Uターン思考の涵養を図る教育の実施 ⑤転入就職者の住まいの受け皿となる物件の充 実( 再掲) ⑥働く 世代の定住化促進( 再掲) 非婚・ 晩婚化対策 人口減少を止めるには、 結婚・ 出産が不可欠であ り 、 若者の結婚につながる施策を展開 ①女性の転入・ 定住促進 ②結婚・ 婚活支援 ③新婚世帯支援 結婚年齢の若年齢化につなげ、 産み育てる子供の 数を増加させる施策を展開 子ども条例による子ども子育て支援と ①子育て家庭への支援 ②親と子どもの健康増進のための支援 教育の充実 ③援助を必要とする子ども支援 子どもの自立の実現に向け、 家庭、 地域、 学校を 始め事業者や市民及び市が協働して取り組むこと を定めた「 越前市子ども条例」 の趣旨に則り 、 子ど ④子どもに関する相談体制の充実 ⑤地域における支援 ⑥安全で安心な環境づく り ⑦教育環境の充実 も子育て支援施策を展開 イメ ージアッ プ( 情報発信) 子育て環境・ 自然環境など市の魅力の発信を始め、 市内企業の情報など、 定住化促進に向けた様々な情 報を、 適切で効果的な媒体で発信し、 市のイメ ージ アッ プを図る -4- ①越前市に関する情報の発信 ②転入就職者の住まい探しの受け皿となる物件 の充実と情報発信の支援( 再掲) ③働き手を呼び込むための情報発信 ④地域活性化の取り 組み強化 資料編 -5- 越前市の人口 越前市人口ピラミッドの変化 -6- 越前市の年齢階級別人口を人口ピラミッドで見ると、出生率・死亡率ともに低い「釣鐘型」から、 年少人口の減少により「つぼ型」になってきている。 1 越前市の人口 越前市人口ピラミッド 越前市人口ピラミッド (平成22年) -7- 老年人口(65歳以上):20,757人(24%) 生産年齢人口(15∼64歳):52,357人(61%) 年少人口(0∼14歳):12,270人(14%) 老年人口(65歳以上):24,999人(37%) 生産年齢人口(15∼64歳):34,663人(52%) 年少人口(0∼14歳):6,989人(10%) 2 越前市の人口 越前市の階層別人口推計 (社人研推計準拠) 100000 90000 総人口 80000 81, 941人 85, 380人 70000 66, 651人 60000 -8- 50000 総人口 生産年齢人口 53, 206人 年少人口 52, 353人 生産年齢人口 40000 老年人口 34, 663人 30000 老年人口 20000 24, 999人 19, 145人 10000 年少人口 12, 270人 9, 590人 0 20, 757人 6, 989人 1980年1990年2000年2010年2020年2030年2040年 3 越前市の人口 越前市の人口推計 90000 85, 613人 85000 80000 77, 433人 75000 70000 70, 411人 70, 411人 -9- 66, 649人 62, 957人 (社人研推計準拠) パターン2 ( 日本創生会議準拠) シュミレーション1 シミュレーション1 シュミレーション2 シミュレーション2 65000 60000 パターン1 58, 699人 55000 50, 802人 50000 2010年 2020年 2030年 2040年 2050年 2060年 パターン1 : 全国の移動率が今後一定程度縮小すると仮定した推計( 社人研推計準拠) パターン2 : 全国の移動総数が、 平成2 2 年から平成2 7 年の推計値と概ね同水準でそれ以降も推移すると仮定した推計( 日本創生会議準拠) シミ ュレーショ ン1 : 合計特殊出生率が人口置換水準2 . 1 まで上昇したとした場合のシミ ュレーショ ン シミ ュレーショ ン2 : 合計特殊出生率が人口置換水準2 . 1 まで上昇し、 かつ人口移動が均衡した場合の推計 4 生涯未婚率の推移(昭和60年∼平成22年) 16 (%) 14.98 14.29 14 福井県男 12 越前市男 福井県女 10 越前市女 -10- 8 6 4.69 4 2.91 2 0 昭和60年 平成2年 平成7年 平成12年 ★男性の生涯未婚率が、平成7年あたりから急激に上がっている。 平成17年 平成22年 生涯未婚率:50歳時の未婚率 5 -11- 越前市の男女人口比較と女性人口 -12- 男女の人口差が2000年以降、男性超過となっている。また、15∼49歳の女性の人口も減っている。 越前市の産業 従業者数 -13越前市の産業別の従業員者数を表した図。 雇用を支えている産業は、 上位より 、 製造業、 卸売業・ 小売業、 医療・ 福祉、 建設業と続いてい る。 地域経済分析システム( RESAS) より 6 越前市の産業 従業者数 -14前ページで表した産業をさらに細かく 分析すると、 例えば製造業の中でも電子部品・ デバイス・ 電子回路製造業や繊維工業、 輸送用機械器 具製造業が多く なっている。 地域経済分析システム( RESAS) より 7 越前市の産業 売上高 -15越前市の産業別の売上高を表した図。 上位より、 製造業、 卸売業・ 小売業が大半を占めている。 地域経済分析システム( RESAS) より 8 越前市の産業 売上高 -16前ページで表した産業の売上高をさらに細かく 分析すると、 電子部品・ デバイス・ 電子回路製造業、 輸送用機械器具製造業、 が多く なって いる。 地域経済分析システム( RESAS) より 9 越前市の産業 付加価値額 -17越前市の産業別の付加価値額を表した図。 越前市は、 製造業が付加価値額全体の約2 分の1 を占め、 製造業が越前市の産業を支えていると いえる。 地域経済分析システム( RESAS) より 10 越前市の産業 付加価値額 -18前ページで表した産業別の付加価値額をさらに細かく 分析すると、 越前市は、 電子部品・ デバイス・ 電子回路製造業、 続いて輸送用機械 器具製造業が付加価値を稼いでいる産業となっている、 地域経済分析システム( RESAS) より 11