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木もちいいかたち

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木もちいいかたち
2013年
10 月号
木もちいいかたち
発行・編集:(株)井藤工務店
10月です。通勤中の車内からコスモス畑をよく目にします。ピン
クに赤や白のコスモスがぐーんと空に向かってのび、風にゆらゆら
そよいでいるのを見ると、コスモスが、「いってらっしゃい! 今日もが
んばりや!」「おかえり!ようがんばったな!」なんて僕に話しかけ
てくれているような気持ちになります。青空にコスモス。本当に美し
いです。
こんな良い季節というに、我が家は風邪が流行っております…。
かわりばんこに熱をだし、かわりばんこに喉をいため…治ったかと思
うとまた、振り出しにもどるかんじでずーっとぐるぐる負のスパイラル。
きっとこれを脱したら、 今度は良いことばっかりめぐってくるんだ!と
信じておる今日この頃です。うがい・手洗い・三度の飯!とはよく言
ったものです。本当に寒くなる季節に向けて、ウイルスに負けない
体づくりと生活習慣を心がけていきたいものです。皆々様もお体に
気をつけてお過ごしください。
[イルカの散歩]
お祭りの翌日の朝。お祭りで買ってもらったイルカの風船(以後イルカ
さん)を見るなり、「イルカさんお空を散歩したいんやって。散歩したらな
あかんなぁ」と眉間にしわを寄せながら嫁さんに言ってきたそうです。そ
して、お散歩に出かたそうです。父ちゃんは、イルカさんは青空を泳げ
て、きっと気持ちがよかったと思うよ。
甲八幡神社秋祭り☆
10月は、お祭りの季節です。太鼓の音が心(しん)の臓(ぞう)にどんどん響いてくると自然にテンション
が上がってきます。祭り日にあわせて子どもたちは、夜、太鼓を練習しています。秋の乾いた空気に太鼓の
音が澄みわたります。そこへ虫たちの合唱もあわさるそんな秋の夜。あぁ、僕はこの村に生まれてきて良か
ったな。なんて、しんみりふるさとを感じてしまったりしています。…というとなんだか詩人みたいですが…(笑)
そして、10月13日。「よぉーいやさ!えーんやさ!」今年もやってきました!豊富では、山の上にある甲
八幡神社に屋台が集合します。僕たちの村は、神社から遠く、朝5時にまわしをしめ、6時過ぎには村を
出発せなあかんというなかなか過酷な時間スケジュールなんですが、テンションとはすごいもので、寒い朝
にまわし姿でもなんだか寒さをそこまで感じないもんなんです。「そんなこと言ってても、お尻にはさぶいぼ
(鳥肌)出てんで。」って嫁さんには笑われてましたが…。
ともあれ、屋台を担いで山に登るのが見どころの豊富のお祭り。担ぎながら登るのは、本当に本当に本
当につらいし、しんどい(汗)。みんなで力をふりしぼって登る先には、勿論やりきったという達成感・連帯感
も大いにあるのですが、それ以外は、翌日の筋肉痛と肩の腫れという痛みが待っているだけなのに、やめ
られないこの祭り独特の盛り上がってしまう空気。35歳の自分が一年の中で一番次の日を考えずはしゃ
いでしまう一日です(笑)。
よいやさ大好きの娘にハッピや地下足袋を用意し、準備万端にしておった井藤家ですが、この日を迎
える数日前から体調がすぐれない長女。けれども、「よいやさを見に行く!」という強い気持ちが、大嫌い
な薬を頑張って飲む力を娘に与えてくれていました。目からいっぱい涙を流し、鼻水を出しながらも「よいや
さみにいくーーー」と声を張り上げて薬を服用している姿に見ているこっちが泣けてきました。が…そのかい
あってか、万全ではないもののよいやさを見に行くことが出来ました。来年は、家族そろって元気いっぱい・
力いっぱいお祭りを楽しめるようにしたいです。
1
Y様邸(東阿保)地鎮祭
9月14日。地鎮祭が執り行われ、10月14日、無事に着工しました。今は基礎工事を進めています。
Y様邸の一階は、全体を一体的につかえるような間取りになっています。洗面室と脱衣室の分離。キ
ッチン裏に、しっかりとしたパントリースペース(備蓄スペース)を確保。また、二階には子どもの遊び場
としてのステージ、そして6畳のロフトもあるなど、特徴のある素
敵なお家になっています。設計の段階でも、施主様のこだわり
がしっかりあって、アイディアが膨らみ楽しく設計させていただき
ましたし、勉強させてもらいました。
毎回どの施主様に対しても思うことですが、一家族一家
族、施主様のこだわりを聞かせていただき、施主様と一緒に
カタチにしていく工程が本当に楽しく面白いです。そして、やり
がいを感じています。勿論頭も使って大変悩む事もありますが、
それ以上の喜びがあります。
あとは、このカタチを実際のお家として提供できるよう丁寧
に最後まで仕上げていきたいです。
O 様邸(福崎)が無事に完成しました!!
6月に上棟した O 様邸が9月末に完成しました。7月
号の通信で、素敵なお庭があるおうちとして、丸桁(まる
げた)と共に紹介させていただいたお家です。
素敵な仕上がりをみせたおうちを少し紹介しますね。
①
[素敵なあかり窓↑]
②
吹き抜けの上側にあかりと
りと換気のためにとった窓があ
ります。使途の意味でも外観
の意匠的にも存在感をだして
います。また、前の庭ともマッチ
して趣がある空間を醸し出して
います。
[和室]
① 施工前の打合せで提
案させていただいたイメ
ージ画です。
② 仕上がった和室の右
側が大和書院になりま
す。
③ 違い棚
③
[玄関の丸桁と丸柱 →]
こちらの玄関先は、角柱(か
くばしら)ではなく、丸柱(まるば
しら)を使っています。
丸柱にするとやわらかい雰
囲気になりますね。
2
N様邸(福崎)上棟!!
10月2日に,屋根が入母屋となるN様邸の
棟上げが行われました。
お昼には、おでんやマツタケ飯、おにぎりなど
心のこもったお昼ご飯を出していただき、どれも美味しくいただきまし
た。ご用意、朝から大変だったのではないだろうか…と思います。お
気づかい、ありがとうございました。
中庭のあるN様邸。順調にすすんでおり、この祭り後から瓦も葺い
ていきます。
[ 野地板(のじいた) → ]
簡単にいうと、屋根の下に敷く板のこと。
野地板が敷かれると、屋根のカタチがしっかり見
えてきますね。
現場には砥石
①
②
③
ノミやカンナは作業していると切れにくくなることがよくありま
す。なので、現場には、3っつの砥石が置かれています。その
都度その都度、砥いでやると、作業しやすくもなりますし、道具
を大切に使うこともあらわします。
砥石の表面が荒いものから順に①粗目→②中目→③
細目の順に道具を砥いでいきます。
よだれとまなざし
仕事から帰ってくると嫁さんが嬉しそうに「見て見
て~素敵やろぉ。」と、携帯で撮った写真と一枚の
絵を見せてきました。そこには、描くことに集中しすぎ
て口元からよだれを流しながら、一生懸命に絵を描
く娘の姿。そして、なんとなしに、人らしいものが描か
れたカレンダーの裏。
最初は、持って書くと紙に線が書けるから面白い
ってなかんじで書いていたのに、最近は、これを描こ
う!と、決めて描いていたり、楽しそうに歌を歌い、そのメロディーにの 左写真:芸術の秋が訪れている長女
せて絵を描いていたり…。一枚の紙からも成長を感じます。どの子も通 右写真:なんとなくできあがった家族の
顔
っていく成長の道中で僕もおそらくそんなふうに育ってきたんだろうけれど、改めて
今、親になって娘のちょっ
とした成長を感じると親バカにも「天才やっ!」って、声をかけてしまいます。きっと、親はそれでいいもんだ
とも思っていますが。(笑)
しかし最近のじぃじぃ描くブームはすごく、すぐに「じぃじぃ描く~」といっては、絵を描くことに夢中の娘(すぐ
に飽きてることも多々ありますが…)。そして、飾ってやると大変満足した表情の彼女。この創作意欲は
“芸術の秋”という季節が娘を掻き立てているのでしょうか。秋ですね~。
3
※「じぃじぃ」というのは、字や絵を描くことをさしています。
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