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第 52 回 インテリア設計士資格検定 <2級学科試験
第 52 回 インテリア設計士資格検定 <2級学科試験> 1.試験時間:1 時間 30 分(午前 10 時 30 分~正午) 2.ページ数:問題=8 ページ(表紙を含まず) 3.問 題 数:17 問 解答用マークシート=3 枚 159 アイテム 4.注意事項 (1)試験監督員の指示があるまで、この表紙は開かないでください。 (2)試験監督員の指示に従って問題のページ数を確認してください。ページ不揃いの場合は手をあげ、取り替え てもらってください。 ページ数は各ページの右下に記入してありますので、記入部分のみ調べてください。 ※今回は 1/8 から 8/8 までです。 (3)「開始」の合図で始めてください。 (4)質問があるときは、黙って手をあげてください。ただし、原則として質問には答えられません。 (5)試験終了時間前に解答ができあがった場合は、試験監督員の指示に従ってください。 (6)「終了」の合図と同時に終了し、試験監督員の指示に従って提出・退室してください。 (7)問題用紙はお持ち帰りください。 (8)手洗いに立ちたいときは黙って手をあげ、試験監督員の指示に従ってください。ただし、原則として学科試 験中のトイレ休憩は認められません。 (9)携帯電話の電源は、必ず切ってください。 5.解答用紙(マークシート)の注意事項 (1)受験票に記載の協会名(都道府県名のみ)と、氏名、フリガナを記入してください。 受験番号は、1マスに1文字を記入し、それに対応する位置にマークしてください。 (2)マークは、HB以上の濃さの鉛筆で○内を確実に塗りつぶし、外にはみ出さないようにしてください。 良い例 マークの仕方 悪い例 (3)解答数以上マークした場合は、間違いになります。 (4)訂正は消しゴムで確実に消してください。消しくずや汚れがあると、読み取り機の誤作動で採点ミスになる ことがありますので、十分注意してください。 (5)所定欄以外にマークしたり、記入したりしないでください。 (6)汚したり、ホッチキス部分以外、折り曲げないでください。 経済産業省許可・社団法人日本室内装備設計技術協会 ページ数確認箇所:次ページ以降のこの部分を確認する。 1.次のサスティナブル社会におけるインテリア設計のあり方に関する A ~ N に最も適切な語句を それぞれの語群から選び、解答欄の番号にマークしなさい。 1)これからのデザインは、限りある地球環境資源をできるだけ節約し、また、既に使用されている資源は可能な 限り再生して有効活用を行うよう心がけなければならない。前者は A といい、後者を B と呼んでいる。 また、木や綿などの C にももう一度目を向け、デザインで活用していくことが大切である。さらに、まだ使 える部品等はなるべく分解可能にして D していくことが強く求められよう。 なお、製品の製造・加工段階でも材料の使用、種類をできる限り制限し、しかも E で計画されることが低炭 素化社会に導くことができよう。 語群:1)リサイクル 2)リユース 3)省エネ 4)リデュース 5)リフォーム 6)自然資源 2)インテリア空間やそこで用いられるモノは、そこで暮らす人々にとってできるだけ愛着がもたれ丈夫で長持ち、 F で使用されることが何よりのエコ手段である。そのために維持管理などの G は容易で、 H の点でもで きるだけ少ないように考慮されたデザインが求められる。このように生活者・消費者の I での環境負荷を抑 えることがデザインの課題でもある。 語群:1)クリーン 2)メンテナンス 3)ロングライフ 4)消費エネルギー 5)環境改善 6)使用段階 3)インテリア空間はやがて役目を終え、廃棄、処分される時が来るが、その際には J が配慮されたデザインで あれば、限りなく再利用や K が可能となる。また、最小限の L を行い、この際には地球に再び還元される ような M が配慮されていることがエコインテリアデザインである。なお、こうした生産から使用、廃棄、処 分までを考えたデザインを N という。 語群:1)生分解 2)易分解 3)廃棄 4)再生 5)エコロジカルデザイン 6)ライフサイクルデザイン 2.次の日本の住宅史に関する記述の A ~ R に最も適切な語句をそれぞれの 1~3 から選び、解答欄 の番号にマークしなさい。 1) 寝殿造は A の末期に完成した B の住宅様式である。寝殿の内部は中央部の母屋と周囲の庇から成り、母 屋の一部に C と呼ばれる閉鎖的な部屋もあるが内部は開放的で屏障具などで仕切って使用した。柱は D で 建物の周囲の柱間には E と呼ばれる建具が設けられ、室内には高杯、衝重、厨子などの F が置かれた。 A:1)江戸時代 2)鎌倉時代 3)平安時代 D:1)面皮柱 2)丸柱 3)角柱 B:1)庶民 2)武士 3)貴族 E:1)蔀戸 2)唐戸 3)格子戸 C:1)対屋 2)塗籠 3)釣殿 F:1)設備 2)調度 3)家具 2)書院造は G に完成した H のための住宅様式である。多数の部屋に分かれ、柱は I になり、畳が敷き詰め られた。腰高障子、舞良戸、杉戸、ふすま、あるいは J と呼ばれる引き戸方式の建具が設けられた。主室に は床の間、付け書院、違い棚、 K が配されて、上段の間には二重折り上げ L などがつくられた。 G:1)平安時代 2)奈良時代 3)安土桃山時代 J:1)壁代 2)遣戸 3)唐戸 H:1)町人 2)武士 3)貴族 K:1)出文机 2)帳台構 3)座敷飾り I:1)面皮柱 2)丸柱 3)角柱 L:1)格天井 2)板天井 3)斜天井 3)数寄屋造は M 初期に現れた住宅様式である。書院造に N 様式が取り入れられたもので、柱に O が用いら れ、また土壁を使い長押の上の P に関心が寄せられ、繊細で華麗な意匠が競われた。一部に Q 、珍木など の珍しい材料や色彩が用いられた。数寄屋の代表的な建物として R がある。 M:1)江戸時代 2)鎌倉時代 3)奈良時代 P:1)帳台 2)欄間 3)小壁 N:1)武家屋敷 2)楼閣建築 3)草庵茶室 Q:1)銘木 2)香木 3)古木 O:1)面皮柱 2)丸柱 3)角柱 R:1)東照宮 2)二条城 3)桂離宮 第 52 回 2 級学科試験問題 1/8 3.次の造形に関する記述に対し、最も適切なものをそれぞれの語群から選び、解答欄の番号にマーク しなさい。 1)造形美の原理の基本で、部分と部分、あるいは全体と部分の比例関係を表すものに A がある。中でも B は 最も美しい比例として知られる。その比率は 1:1.618・・・の値となるものを指す。また、1:√2 のような比率 で作られた長方形をルート長方形と言い、JIS 規格の紙のサイズに適用されている。 部分と部分、全体と部分などの組み合わせが人に好感を与えるような場合、それを C という。これには共通 性によって得られるものと、もう一方、差異(違いや対立)によって得られるものがある。前者を D といい、 後者を E という。 語群:1)ハーモニー 2)プロポーション 3)シミラリティ 4)コントラスト 5)黄金比 2)視覚的に釣り合いがとれている状態のことをバランスといい、ある軸線を介して左右対称になって釣り合って いることが F で、左右非対称で釣り合っていることを G という。また、釣り合ってはいない状態のことを アンバランスという。 リズムとは、ある一定の間隔で繰り返しの要素を設けることによって、空間や物の表情に躍動感や活気をもた らすことである。同じ形や色の繰り返しを続けることが H であり、この繰り返しを大から小、濃から淡、あ るいは強から弱のように、暫時変化させながら繰り返していくことを I 。さらに、中央から放射線状に広が るように繰り返されることを J という。 語群:1)アシンメトリー 2)シンメトリー 3)ラディエーション 4)リピテイション 5)グラデーション 4.次の造り付け家具に関する記述の A ~ J に最も適切なものを下記語群から選び、解答欄の番号に マークしなさい。 造り付け家具(造作家具)とは、部屋のサイズと A 計画、イメージと機能に合わせて自由に設計することがで き、 B 本体に固定された耐震性能の高いオーダーメイドの家具である。 そのため、壁面の幅や高さに合わせて計画ができ、柱や梁などの凹凸があっても、そのスペースに合わせてピ ッタリ造ることができる。色やデザイン、素材、仕上げなどを部屋の C 材や置き家具に合わせたり、テレビ、 オーディオ、エアコン、照明などの設備機器を組み込んだりすることもできる。 さらに、各部屋の用途に必要な家具が設計段階から計画でき、家族の D に合わせて改造・追加もできる。 造り付け家具はオーダーメイドになるため、既製品より E になる。そのため、事前の打ち合わせは十分に行 い、将来の F の変化を予測し、いつまでも快適で使い勝手の良いプランニングをしなければならない。 また、造り付け家具は箱が基本の構成体である。この箱に扉や棚板、ハンガーパイプ、引き出しなどが付き収 納用途が決まる。複雑な造り付け家具でも箱の組み合わせと考えると理解しやすい。このように箱単位で考え ると、製作設計も工場製作もしやすく、 G 施工においては短時間で完成度の高い造り付け家具が設置でき、 全体からみればコストダウンにもつながる。 造り付け家具が天井いっぱいまである場合、扉は床から天井までの一枚扉にしても、本体の箱部分は、搬入経 路や搬入口の大きさ、現場での取り付け方法を考えると、上下に H し積み重ねる必要がある。これは幅方向 においても同様である。 造り付け家具を設置する時は、まず床に上端を水平にした I を固定し、その上に下部の箱を載せ、天袋など の上部の箱を積み重ね、上下及び横に連結し一体化する。次に各箱内部から側壁、後壁、天井、床などに固定 し、側壁や天井の「逃げ」として取った隙間部分を調整材のフィラーや J で塞ぎ完成させる。 語群:1)台輪 2)造作 3)割高 4)ライフスタイル 5)収納 6)分割 7)建物 8)支輪 9)ライフサイクル 10)現場 第 52 回 2 級学科試験問題 2/8 5.次の室内環境に関する記述の A ~ J に最も適切なものをそれぞれの語群から選び、解答欄の番 号にマークしなさい。 1)通常、室内空気の汚染度は A の濃度によって表されるが、その最大許容濃度は B 程度とされている。 語群A:1)ダイオキシン 2)NO2(二酸化窒素) 3)CO2(炭酸ガス) 語群B:1)0.1%(1,000ppm) 2)0.01%(100ppm) 3)0.001%(10ppm) 2)室内空気汚染の防止のためには、1 人当たり C の換気が目安となる。また喫煙者がいる部屋ではその D 倍 の換気量が必要とされる。 語群C:1)30m3/時 語群D:1)0.8~1.2 倍 2)15m3/時 2)1.2~1.8 倍 3)5m3/時 3)2~3 倍 3)室内の換気量は換気回数で表され、 E 当たりの換気量をその部屋の F で割った値で示される。 語群E:1)1分間 語群F:1)容積 2)1時間 2)面積 3)24 時間 3)断面積 4)自然換気には風による室内外の G によるものと、室内外の温度差によるものがある。温度差の場合の換気量 は、窓面積が同じであれば縦長の窓は横長の窓より換気量は H 。 語群G:1)湿度差 語群H:1)同じ 2)重力差 2)小さい 3)気圧差 3)大きい 5)換気扇による換気で、通常の住宅では排気は機械で、給気は自然給気で行うが、この方式を Iという。また、 この換気方式によるダクトタイプのキッチン用レンジフードに使用されているファンは J ある。 語群I:1)第3種機械換気 語群J:1)プロペラファン 2)第2種機械換気 2)シロッコファン 3)第 1 種機械換気 3)パイプファン 6.次の音に関する記述に最も適切なものをそれぞれの語群から選び、解答欄の番号にマークしなさい。 1)音は物理的には“波”で現れ、それには、強さ、高さ、音色の 3 つの属性がある。強さとは、具体的には音の 大きさのことであり、その単位は A で表わされる。また、高さとは音の高低、すなわち周波数のことであり、 単位は B で表わされる。さらに音色は音の良し悪しを示し、これは通常 C で示される。 語群:1)波形 2)dB(デシベル) 3)Hz(ヘルツ) 2)静かなインテリアを造るためには、まず外部や隣室から侵入する騒音を防がなければならない。そのためには 隙間をできるだけなくして窓や出入口、壁などの D 性を高め、次いで壁などにできるだけ E 材料を用いて 遮音性を高めなければならない。その場合、同じ材料であれば、壁は厚ければ厚いほど音を遮ることとなる。 物理的に音がどれほど伝わるか否かは、透過損失で表わされ、単位は F である。 語群:1)dB(A) 2)重い(質量の大きい) 3)気密 3)室内で発生する音に対しては、カーテンやクロス、カーペットのような吸音力の大きい材料を用いて静かな インテリアとする。このような繊維材料は、特に G に対して効果がある。また、薄い板状の材料は H に 対して、さらに、穴のあいた材料を壁面に隙間を設けて張れば I の音に対して効果がある。 語群:1)低音 2)高音 3)全音域(すべての音) 7.次のエコ材料に関する各記述に対して最も適切なものをそれぞれの語群から選び、解答欄の番号に マークしなさい。 A)かつて、番傘や団扇(うちわ)などに用いられていた、艶やかな赤褐色で独自の風合いを持ち、耐水性、防水 性、防腐効果があるが、直射日光に弱いのが欠点の自然材料の塗料は、次のうちどれか。 語群:1)柿渋 2)漆 3)亜麻仁油(あまにゆ) B)沖縄周辺に産するショウガ科の植物の繊維で作られた壁紙。撥水加工したものもあるのは、次のうちどれか。 語群:1)琉球紙 2)月桃紙 3)ケナフ紙 C)漆喰(しっくい)とは消石灰、海藻糊、スサを原料とした日本古来の土壁の仕上げであるが、空気中に含まれ ている成分に反応して硬化する。その成分は、次のうちどれか。 語群:1)酸素 2)窒素 3)炭酸ガス <次ページにつづく> 第 52 回 2 級学科試験問題 3/8 D)三和土(たたき)とは土間の一種で、3 種の材料を混ぜ合わせて床に敷き、叩いて固めることから「三和土」 と書くが、消石灰、粘土入り山砂利と、もう一つの材料は、次のうちどれか。 語群:1)塩 2)にがり 3)ふのり E)植物性プランクトンの死骸が堆積して化石化した土を用いて作られる珪藻土は調湿効果や保温性にすぐれ、 しかも、空気中のある成分を吸着するため壁材としてよく用いられるが、その成分は、次のうちどれか。 語群:1)ホルムアルデヒド 2)一酸化炭素 3)二酸化炭素 8.次の無機質系インテリア材料に関する記述に対して最も適切なものをそれぞれの語群から選び、解 答欄の番号にマークしなさい。 1)石材の中でも A は酸、アルカリに弱く、トイレの床材に、また、風化しやすいため外部には使用できない。 また、通称御影石といわれる石英、長石、雲母などの結晶体でできた B は耐水性に優れ、堅質で、磨くと光 沢が出るが、耐火性に乏しく、逆に表面をジェットバーナー仕上げにすると、独特のテクスチャーが得られる。 語群:1)蛇紋岩 2)砂岩 3)大理石 4)粘板岩 5) 花崗岩 2)ガラスは珪砂、珪石、ソーダ灰を原料とし、融解、成形して作られる。このうち、融解した金属の上にガラス 素地を浮かべるように成形したガラスを C といい、普通ガラスに微量のニッケル、コバルト、鉄、セレンな どを加えた着色透明ガラスを D と呼んでいる。 語群:1)ペアガラス 2)熱線吸収ガラス 3)フロートガラス 4)すり板ガラス 5)合わせガラス 3)近年、新しいガラスが多く開発されている。ガラスの表面に特殊な膜を形成させて、これを合わせて電解質を 封入して、低電圧の電流を加えることにより視野を変える(遮る)ことのできるガラスを E といい、ガラス表 面にフッ素樹脂などをコーティングして光を制御することにより、額縁ガラスや展示ケースなどに用いられる ガラスを F という。 語群:1)結晶化ガラス 2)調光ガラス 3)高透視ガラス 4)無反射ガラス 5)X線遮断ガラス 4)タイルは焼成温度が高い順に素地材質の硬度が高い。1300℃以上で焼いた G は緻密で金属質の清音を発し、 殆ど吸水しないが、1200℃前後で焼いた H は透明性がなく、焼き締まってはいるが、やや吸水(5%)する。 語群:1)土器質タイル 2)磁器質タイル 3)陶器質タイル 4)せっ器質タイル 5)テラコッタタイル 5)加工性が良いために建具、家具金物、装飾金物に用いられる金属の I は銅と亜鉛の合金。硬くて耐久性は優 れるが、酸、アルカリ、アンモニアに弱い。一方、鉄とニッケル、クロムの合金で加工性が良く、耐腐性、溶 接性に優れるため、シンクやバスタブなどに使われる合金は J である。これには SUS304 があり、磁性がな いことが特徴である。 語群:1)ジュラルミン 2)ステンレス 3)ブロンズ 4)黄銅(しんちゅう) 5)アルミニウム 9.窓は、取り付けられている位置により窓の呼び名が決まっている。次の窓に対し最も適切な説明文 を選び、解答欄の番号にマークしなさい。 A)天窓 B)高窓 C腰窓 D)肘掛け窓 E)掃き出し窓 F) 地窓 1)側窓採光(サイドライト)で、一般に開口部が床面まである窓をさす。掃除に際してほうきでごみを掃き出 すことができることからこの名称で呼ばれる。テラス窓と呼ばれることもある。 2)サイドライトで、床から窓の下端の高さが 80~90cm に設けられるタイプのもので、ちょうど、立った人の 腰の位置に相当することから付けられた名称。 3)サイドライトで、窓の下端が床から 36~45cm 程度のところあり、ユカ座の姿勢で座った際に外を見渡す ことができる。 4)トップライトとも呼ばれ、屋根や天井に設けられる窓。同じ面積の側窓に比べ、3倍の明るさが得られる。 5)ハイサイドライトと呼ばれ、天井に近い位置に設けられる明り取りや通風のための側窓。通常、眺望など は望めない。 6)掃き出し窓の一種であるが、特に和室などの低い位置、床面に接して取り付けられる窓。ユカ座の人にと っては外の庭木などの足元回りが見えたり、庭にある池の反射光などによる採光効果も期待される。 第 52 回 2 級学科試験問題 4/8 10.次の、図で示す和室の天井に最も適切な名称を語群から選び、解答欄の番号にマークしなさい。 A B D E C 語 群 1)目透かし張り天井 2)網代(あじろ)天井 3)さお縁天井 4)格(ごう)天井 5)打ち上げ天井 11.次のキッチンに関する記述に対し最も適切なものをそれぞれの語群から選び、解答欄の番号にマー クしなさい。 1)キッチンレイアウトを行う際、冷蔵庫と A 、レンジ台の前面中心位置の 3 点を結ぶ直線または三角形を B という。この 3 点の距離、あるいは面積が C ければ作業効率が高いレイアウトといわれる。 語群A:1)流し台 2)食卓 3)食器棚 語群B:1)ミニキッチン 2)ワークトライアングル 3)黄金三角 語群C:1)長 2)多 3)少な 2)キッチンの種類で、カウンターの一部が、ちょうど半島のように突き出してダイニングテーブルと一体化した タイプを D といい、キッチン機能を一つにまとめて島型にして、多人数の人が集まり囲んで調理できるもの を E という。さらに、シンク、レンジ、冷蔵庫をコの字型に並べ、作業効率を良くしたタイプが F である。 語群D・E・F共通:1)ペニンシュラ型 2)U型 3)アイランド型 3)システムキッチンはもともとドイツで開発されたものであるが、わが国ではシンク、レンジなど、いろいろな ユニットを組み合わせ、一枚の継ぎ目のない G で一体化したものをいう。また H になっていて、他のメー カーの機器を組み合わせることはできないが、同一メーカーにおいてはレイアウト、素材、色柄、設備機器な ど自由に組み合わせることができる。 語群G:1)幕板 2)ワークトップ 3)フィラー 語群H:1)オープンシステム 2)クローズドシステム 3)マルチシステム 4)JIS(日本工業規格)で決められたキッチンの作業台までの高さは I であり、その奥行きは J である。 語群I:1)75cm 2)85cm 3)95cm 語群J:1)60cm 2)70cm 3)80cm 第 52 回 2 級学科試験問題 5/8 12.次の塗料、塗装に関する記述に対して最も適切なものを下記語群から選び、解答欄の番号にマーク しなさい。 A)日本の伝統的な塗料であり、天然樹脂塗料の代表的なもの。常温多湿での乾燥が条件であり、成分はかぶれ の原因になるが、高級家具や美術工芸品に用いられ、手入れに時間がかかる。 B)通常オイルペイントと呼ばれ、植物や動物性の油脂が原料で、安価で塗りやすく肉付きが良い。乾燥が早く、 粘着性があるが、臭いが残る。屋外の鉄部や木部に使われる。 C)ラッカーをシンナーで溶かして刷毛やスプレー塗りする。透明な仕上げが得られ、塗膜の仕上がりにしっと りとしたぬくもりがある。木材に塗ると濡れ色になり、木目が強調される。乾燥が早く作業性が良いので、 現場塗装に適している。 D)高級な塗装として知られる。チリやゴミを嫌い、硬化後は塗膜が硬く耐水性、耐摩耗性に優れる。家具や木 製の床、框、カウンターなどの塗装に用いられる。 E)一般に水性エマルジョンペイントと呼ばれている。安価で種類が多く、広く内装に使われている。耐水、耐 アルカリ性についてはやや劣るが、有機溶剤を含まないため、無臭で無公害なので、良く用いられる。 F)戦後デンマークで開発された手法で、木材の自然で柔らかなしっとり感を最大限生かした塗装である。素地 に油を浸透させて拭き取り、表面に塗膜を残さず、艶の少ない仕上げ効果が得られる。 G)塗膜性能に優れ、耐水性や防かび性が良いため、浴室、キッチン、地下室の壁面や金属などに用いられる。 また耐アルカリ性が良いため、モルタル下地などの塗装に使われる。 語群:1)ポリウレタン 2)オイルフィニッシュ 6)合成樹脂エマルジョンペイント 2 種 3)クリアラッカー 4)漆 5)油性ペイント 7)塩化ビニル樹脂エナメルペイント 13.次のカーペットに関する記述に最も適切なものをそれぞれの語群から選び、解答欄の番号にマーク しなさい。 1)古くから、トルコ、ペルシャ、日本では堺、鍋島、赤穂などで羊毛などを用いて人の手で織られていた手織り カーペットを A という。 さて、18 世紀中頃にイギリスで初めて機械織りのカーペットである B が開発された。これは 2~5程度の色 を用いて柄を織ることができた。ところが 19 世紀の後半になると、8~12 色程度の多くの色を用いて、複雑な パターンの織れる C が発達した。 やがて 20 世紀になってアメリカで、基布にパイル糸を差し込む刺繍製法の D が開発され、カーペットは大 量生産が可能となった。さらに、20 世紀中頃には基布に繊維のウェブ(ふわふわした膜状の繊維)を針で突き立 てて作られるフェルト状の敷物が出回るようになった。これを E という。 語群:1)ウイルトンカーペット 4)タフテッドカーペット 2)だんつう 3)アキスミンスターカーペット 5)ニードルパンチカーペット 2)カーペットに使われるパイル糸の繊維は天然繊維と化学繊維に大別できる。天然繊維の代表は F である。天 然繊維の繊維素を溶かして再生させた G は、染色性は良いが、“へたり”には弱い。 天然繊維に比べて合成繊維は耐久性に優れ、虫がつかないなどの利点はあるが、特に 1938 年にデュポン社で 開発された H は毛玉ができたり帯電し易いなどの課題を残した。合成繊維の中では染色性に最も優れ、鮮明 さや堅牢性が良いのが I である。この樹脂そのものは透明で、繊維は毛玉ができにくく、もつれも少ない。 また、 J は染色しにくいが、帯電もあまりなく、水に強いことが特色となっている。 語群:1)ポリプロピレン 2)ナイロン 3)アクリル 4)ウール 5)レーヨン 第 52 回 2 級学科試験問題 6/8 14.次のイメージ図で示したウインドウトリートメントの名称を語群から選び、解答欄の番号にマーク しなさい。 A) C) B) F) H) G) 語群: 1)オーストリアン 6)スカーフスワッグ 2)ムース 7)カフェ 3)プレーン 8)スカラップ D) E) I) J) 4)シャープ 9)セパレート 5)バルーン 10)ピーコック 15.次の家具の部分詳細図に最も適切なものを下記語群から選び、解答欄の番号にマークしなさい。 A B D E C F G H I J 語群:1)本実による端嵌(端喰)の接合 2)幕板と隅木で補強されたランバーコア芯天板と脚の詳細図 3)様式テーブル天板の雇実による縁材の接合(象嵌入り) 4)薄く見せる天板のデザイン例 5)ガラス落とし込みシリコンコーキングの天板 6)天板縁材の面チリ表現 7)パーティクルボードコアビニルエッジ木口処理天板 8)MDFコアポストフォーム天板 9)厚く見せる天板のデザイン例 10)ロールコア天板とフレームコア(フラッシュ)扉とプッシュラッチの表現 第 52 回 2 級学科試験問題 7/8 16.家具蝶番(丁番)は機能、形状ともに多様であり、デザインに及ぼす影響は大きい。次の名称と説明 文に合致する図を選び、解答欄の番号にマークしなさい。 平蝶番:最も代表的な蝶番であり、ピアノの扉に使用されるような長いサイズのものや、装飾が付いて A クラシックなデザインにマッチするもの、蝶番自体が装飾を兼ねているものなど種類は多く、サイズ、 材質、仕上げなどのバリエーションも多い。 P蝶番(ピボットヒンジ):図はインセット扉の表現であるが、アウトセット扉のタイプもあり、取り付 B け方法による違いで、いくつかの種類がある。いずれも扉の上下に取り付ける点では同じで、回転軸が 扉の前に位置するので、前方に持ち出しながら 180 度近く開く。調整は難しく、取り付け精度を要する。 ミシン蝶番:いくつかの種類があるが、図のものは回転部がダブルジョイントメカニズムになっており、 C 2 枚重ねの天板を 180 度開いて使用面を広げた際フラットにする目的や、下開き式扉のキャビネットで 使用の際も、金物の突出がなく収納物の出し入れの際に引っかからない。 スライド蝶番:蝶番が外から見えずすっきりしたデザインに納まる。図はアウトセット扉タイプのもの D であるが、インセット扉用もあり、それぞれガラス扉用もある。ユニット家具やノックダウン家具が組 み上がった状態で扉を調整できる機能があるので、造作家具のように現場で扉を吊り込むものにも向い ている。 アングル蝶番:主にアウトセット扉(かぶせ扉)に使用。回転軸が扉の前に位置しており、扉を前方に持 E ち出しながら 180 度近く開く。キャビネット内側に金物の突出がなく、収納部が有効に使える。調整は 難しく、取り付け加工の精度が必要と言える。 1 2 3 4 5 17.次の建築関係の法規・法令に関する記述の A ~ J に最も適切な語句や数値を下記語群から選び、 解答欄の番号にマークしなさい。 1)内装制限の適用部位は、居室および地上に通ずる廊下・階段・通路の A である。 2)火気使用室の下がり壁については、その材料は B で作られたものでなければならない。 3)火気使用室の下がり壁の天井面からの下がり寸法は C 以上とする。 4)住宅内における階段の幅は D 以上必要とする。 5)回り階段の踏み面の奥行き寸法は、狭い方から E の位置で測る。 6)屋上やバルコニー、吹き抜け周りの手摺の高さは F 以上にすること。 7)同じく、その手摺子の縦桟の間隔は G 以下が望ましいとされている。 8)住宅の居室の窓・開口部の有効採光面積は、床面積 の H 以上が必要である。 9)キッチンなどの火を扱うコンロの上は I 以内は不燃材で仕上げなければならない。 10)居室の天井の高さは、建築基準法では最低 J 以上だが、現実には 2.4m 以上が普通である。 語群 1 2 3 語群 1 2 3 A 壁と天井と床 壁と天井 壁 F 110cm 100cm 90cm B 不燃材料 準不燃材料 難燃材料 G 15cm 13cm 11cm C 50cm 45cm 40cm H 1/10 1/7 1/5 D 90cm 80cm 75cm I 100cm 90cm 75cm E 40cm 30cm 20cm J 2.3m 2.1m 1.8m 第 52 回 2 級学科試験問題 8/8