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- 128 - 1 研究の目的 小学生のころより昆虫採集を続けている

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- 128 - 1 研究の目的 小学生のころより昆虫採集を続けている
1 研究の目的
小学生のころより昆虫採集を続けている。身の回りにはたくさんの昆虫がいるが、食草によっ
て生息している蛾の種類がちがう。採集方法は何種類もあるが、今回ライトトラップで観察採集
することにした。何種類の蛾が飛来し、それから何種類の植物を食草にしているか調べた。
2 研究の方法
〈採集方法及び装置の説明〉
走光性のある昆虫を、人工灯を用いて寄せ集め採集。全頭採集でなく、1種1頭になるよう採集
する。
高さ:180cm 幅:90cm ×2枚 スクリーン:90cm × 250cm の白布2枚
光源:10 Wケミカルライト×2本 20 Wケミカルライト× 1 本 10 Wブラックライト×2本
採集時間:2010 年8月4日 18:00 ~8月5日3:30
気温:23℃ 天気:雨と晴れの移り変わりが激しい。23:00 より霧発生 3 研究の結果
13 科 95 種 採集
・95 種のうち、2008 年と同じものは 23 種、ちがうものは 72 種。
・ブナ科の植物を多く食草としている。
・今回はハチの巣を食べて成長するめずらしい蛾も観察することができた。
・今年の 13 科 95 種は合計 29 科の植物を食べている。
・今回採集できた蛾の食草の種類が減っている。また、前回は採集できていたものが、今回は採集
できなかったり、前回は採集できなかったものが多数採集できたりした。
・23:00 くらいから蛾の飛来数が増えた。
4 考察
同じ科の蛾でもいろいろな科の植物を食草にしている。2010 年と 2008 年では食草に大きな違い
は見られなかった。これは場所が同じなので、当然のことと考える。
蛾の種類では 2010 年と 2008 年で共通した蛾は 23 種しか採集観察されなかった。これは 2010
年の 24%、2008 年の 37%にすぎない。その理由としては、①天候の違いで活動する蛾の種類が異
なった。②年によって蛾の発生時期がずれる。などの理由が考えられる。特に今年は 23 時ごろか
ら霧が発生し、その時間帯から蛾の飛来数が増えた。(2008 年は 23 時には飛来が減り、採集観察
自体を終了している。)今年は 2008 年にくらべて天候に左右されたと思われる。
今回の観察で気づいたことは、ライトトラップ点灯後、最初にヤガ科・メイガ科と思われる小
型の蛾が飛来し、その後大型のスズメ蛾などが飛来。12 時を過ぎてからシャチホコガ科の飛来が
増えたようだ。蛾の種類によって活動時間が違うのかもしれない。今まで時間をくぎっての採集
観察は行ってこなかったので、来年以降の課題にしたい。
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