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手作りチーズのでき方のひみつ 優
優 手作りチーズのでき方のひみつ 上天草市立登立小学校 5年 福田 1 研究の目的 牛乳に酢を加えて振ることで手作りチーズを作る方法を知り、いろいろ な種類の酢を使ってチーズを作ってみることで、どのようなチーズができ るのか興味を持った。そこで、穀物酢、米酢、りんご酢、ブルーベリー酢、 バナナ酢、レモン汁を使い、それぞれに牛乳を加えて振ることでできるチー ズについて、どのような割合で、どの程度の回数により手作りチーズを作 チーズ作りの様子 ることができるのかについて調べた。 2 研究の方法 総量を 50mℓとして、牛乳と酢の量をいろいろ変えながら、ビンに入 れて振り、できたチーズ(固体)とホエー(液体)の色や味などを調べ る方法。(方法1) 牛乳の量をそろえて酢の割合を変えて調べる方法。(方法2) 方法 1 によりできたホエー 振る回数によってチーズのでき方の違いを調べる方法。(方法3) 3 研究の結果 方法1では、穀物酢、米酢、りんご酢、ブルーベリー酢、バナナ酢、 レモン汁を使って、牛乳と酢の量の総量を50mℓとして、それぞれの 量を変えながら実験を行った結果、牛乳の量が減り、酢の量が多くなれ ばできるチーズの量が減り、ホエーの味は酸っぱくなった。 方法2では、牛乳の量を一定にして酢の割合を変えてチーズのでき方 を調べた結果、牛乳に対して酢の割合が 40%程度でうまくチーズを作 方法2によりできたチーズ ることができることがわかった。 方法3では、振る回数が増えるほどできるチーズの量も増えるのかどうかについて、0回から 500 階まで 12 通りの方法で調べた結果、100 回以上振っても、できるチーズの量は増えなかった。 0回でも 12 時間以上放置すればチーズができることもわかった。 4 研究の考察(まとめ) 牛乳と酢でチーズが作れることを知り、より上手にチーズを作る方法はないかと考えた。いろい ろな酢を使ってチーズ作りを進めるうちに、総量を一定にして実験することや、酢の割合だけを変 えること、振る回数を変えることなど、いろいろな実験の方法があることに気づき、おもしろさや 楽しさが増していくことを感じた。 酢の種類によってチーズができにくいものがあることがわかり、考え たことを実際にやってみようとすると、ちょっとした条件の違いで結果 が大きく変わることることの大変さを感じた。ラベルの表示が「○○酢」 と書いてあるのに対して、「△△飲料水」と表示してあったものは固ま りにくく、味も甘く色も元の色が残った。このことから、酢とは違うも 方法3によりできたチーズ のであることが予想され、今後の研究の課題となった。 - 89 -