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2級 生産管理プランニング (製品企画・設計管理)

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2級 生産管理プランニング (製品企画・設計管理)
「中央職業能力開発協会編」
禁転載複製
平成27年度 後期 ビジネス・キャリア検定試験
生産管理分野
2級 生産管理プランニング
(製品企画・設計管理)
試
験
問
題
(15ページ)
1.試験時間 110分
2.注意事項
(1) 試験問題は、係員の指示があるまで開かないでください。
(2) 試験問題は、40題あります。
(3) 試験問題の配点は、次のとおりです。
問題1~問題40
各2.5点
合計100点
(4) マークシート(解答用紙)には、①試験区分名、②氏名、③座席番号、④受験番号、
⑤生年月日を正確に記入してください。
なお、受験番号の最後の桁は、アルファベットですので、数字と間違えないように
注意してください。
(5) マークシートにマークする際には、HB又はBの黒鉛筆又はシャープペンシルで
はっきりとマークしてください。
なお、訂正する場合は、採点の際にマークシートの誤読の原因となることがあり
ますので、きれいに消してください。
(6) マークシートには、所定の事項以外は絶対に書き込まないでください。
なお、計算等が必要な場合は、問題用紙の余白又は裏面を使用してください。
(7) マークシートにはア~オまでマークする欄があります。問題番号及び問題文に従っ
て正解と思われるものを1つだけ選んで間違えないようにマークしてください。
(8) 試験問題の内容に関する質問には、一切お答えできません。
(9) 試験中にトイレへ行きたくなった場合は、黙って手を挙げて係員の指示に従ってく
ださい。
(10) 試験終了時刻前に解答が済み、退出する場合は、黙って手を挙げて係員の指示に
従ってください。ただし、試験開始後30分間及び終了前10分間は、退出できません。
なお、退出する場合は、周りの受験者に配慮して、静かに退出してください。
(11) 試験終了の合図があったら速やかに筆記用具を置き、係員の指示に従ってください。
(12) 試験終了後、マークシートを必ず提出してください。ただし、試験問題は、持ち帰
ることができます。
なお、マークシートが提出されていない場合は、失格となります。
(13) 試験問題の転載、複製などを固く禁じます。
3.その他
この試験については、電子式卓上計算機(電池式又はソーラー式で、四則計算、√、%、
メモリ(MR、M±)等の標準的な機能を有するもの)を使用することができます。ただし、
電子手帳等、文字や文章の記憶機能を有する機種は使用できませんので注意してください。
H27後-041A01-表紙
問題1
製品企画と設計管理の意義に関する記述として最も適切なものは、次のうちどれ
か。
ア.製品企画は、自社の得意とする技術を活かし、市場ニーズに適合した製品を企画す
る段階であり、最新技術をできるだけ多く盛り込むことが何よりも重要である。
イ.原価は開発・設計段階で 80%が決定すると言われているので、部品選定においては、
コストを最も重視すべきである。
ウ.生産管理部門及び原価管理部門は、設計が最終段階に進んだ時点で、具体化した日
程計画・コスト計画の情報を提供し、それから参画するのが効率的である。
エ.設計成果物については、製品企画部門だけでなく、設計以降で発生 する問題も含め、
資材調達部門・製造部門・検査部門等と検討する必要がある。
オ.目標原価は、製品の構成要素ごと・担当部門ごとに細分化して詳細原価を決定した
後、販売可能価格とのバランスを考慮して決定するのがよい。
問題2
製品企画・設計管理の流れに関する記述として最も不適切なものは、次のうちど
れか。
ア.新製品を企画する場合、ターゲットユーザーと製品特性から、製品を 「生産財・消
費財」と、「汎用品・特注品」とに分類して明確にするとよい。
イ.企画・設計に入る前に、要求仕様、目標原価、量産開始時期又は発売時期の3つの
点を明確にしなければならない。
ウ.構想設計は、概念設計と実体設計との2つに区分され、概念設計では、要求仕様を
もとに、個々の機能分析及び製品全体の機能分析を行い、要求仕様を満たす機能構
造を構築する。
エ.詳細設計では多くの部門、設計者がかかわるため、QCDの管理が重要になるとと
もに、製品製造の準備を並行して進める必要がある。
オ.不適合品 や不具合の発生に対する消費者の企業を見る目は年々厳しくなりつつ ある
ことから、新製品を市場に投入する前の 量産試作とその評価に要する期間が、増加
傾向となることは避けられない。
問題3
DR(Design Review)に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。
ア.DRの目的は、文書化された成果物を、客観的に関係部門の複数の人が様々な視点
からレビューすることにより、より上流で品質を確保することにある。
イ.ウォークスルーは、設計者自身が能動的に行う非公式なレビューである。
ウ.設計段階におけるDRでは、 製造部門のエキスパートが最も重要なレビューアとな
る。
エ.要求定義・要求分析段階におけるDRの目的は、要 求自体のあいまいさや矛盾、漏
れを防ぐことにより欠陥を排除し、開発・設計する対象を明確にすることである。
オ.インスペクションは、モデレータと呼ばれる調整役が主催し、レビュー効率を上げ
るために、レビューの範囲を限定して短時間で行われる。
H27後-041A01-1
問題4
コンカレントエンジニアリングに関する記述として不適切なものは、次のうちど
れか。
ア.図面の早期出図を達成することにより、開発期間の短縮のみならず、開発の効率性
の大幅な向上が期待できる。
イ.柔軟な業務分担体制と人的ネットワークを前提とした 現場主導型のボトムアップ 的
なアプローチが最も望ましいとされている。
ウ.設計段階では、品質、コスト、作りやすさ、廃棄までのライフサイクル全体を考慮
することが要求される。
エ.情報がオープンで共有化されるとともに、関係者間の組織的な壁が取り払われ、一
体となった協働作業が行われる。
オ.CAD/CAM、CAE、PDM、グループウェア等のシステムやネットワークイ
ンフラを整備して、情報伝達の迅速化を図ることが重要である。
問題5
プロジェクトマネジメントの各プロセスの説明に関する記述として不適切なもの
は、次のうちどれか。
ア.「作業順序設定」
作 業 間 の 順 序 関 係 を 時 間 軸 上 で 定 義 す る た め に 、 W B S (Work Breakdown
Structure)を作成する。
イ.「リスクマネジメント計画 」
リスクを認識した際の文書への記述方法や、評価法・優先順位付け等のプロセス
を定める。
ウ.「品質計画 」
品質を保証し、改善していくための組織構造、責任、手順、プロセス及び経営資
源を定義する。
エ.「コミュニケーション計画 」
連絡事項の通知方法、議事録の回覧方法等、情報伝達の手段やプロセスを決定す
る。
オ.「プロジェクトの組織計画の策定 」
プロジェクトにおけるチーム及び個人の役割、責任、報告内容を明確にする。
H27後-041A01-2
問題6
SECIプロセスにおける、 <a群>に示す4つの知識変換モードと <b群>に
示すその内容との組合せとして適切なものは、次のうちどれか。
<a群>
A.共同化
B.表出化
C.結合化
D.内面化
<b群>
1.形式知を暗黙知として習得するプロセスである。書類、マニュアル、物語等に言
語化・図式化されることにより、形式知の移転を助け、他の人に追体験すること
ができる。
2.経験を共有することによって、暗黙知を創造するプ ロセスである。弟子が、言葉
ではなく、観察、模倣、練習によって、師から技能を学ぶのはその一例である。
3.形式知を組み合わせて1つの知識体系をつくり出すプロセスである。コンピュー
タネットワークや大規模データベースを創造的に使うことによって促進される。
4.暗黙知を明確な 形式知に表すプロセスである。暗黙知がメタファー、アナロジー、
コンセプト、仮説等の形を取りながら明示的になっていく。
ア.A:2
イ.A:2
ウ.A:3
B:1
B:4
B:1
C:3
C:3
C:4
D:4
D:1
D:2
エ.A:3
オ.A:3
B:2
B:4
C:4
C:1
D:1
D:2
問題7
経営戦略と製品企画に関する記述として適切なものは、次のうちどれか。
ア.市場調査にかかわる費用、製造のための設備投資、新製品の販売にかかわる費用な
ども製品の直接原価に含めて費用の回収を図る必要が ある。
イ.デザインインは、完成品メーカーにとっては製品開発が効率化され生産性が向上す
るというメリットがあり、部品メーカーにとっては自社製品の採用を有利に展開で
きるというメリットがある。
ウ.新技術を取り入れた製品では、 開発の初期段階においては開発部門 と製造部門が主
導して進め、 量産体制に入った段階から販売部門 の参画が重要である。
エ.顧客の印象を決定づける最も大きな要因は 、製品のデザインとパッケージング であ
り、保守サービス部門の活動は、顧客の印象には影響しない。
オ.生産財の市場戦略では、営業拠点 と保守サービス拠点はメーカ ーの生産拠点に合わ
せることが重要である。
H27後-041A01-3
問題8 下図に示す「成長-シェア・マトリックス」において、A~Dは、PPM
( Product Portfolio Management) の 4 つ の 象 限 を 表 し て い る 。 A ~ D に 該 当 す
る<説明項目 >の組合せとして適切なものは、次のうちどれか。
A
(問題児)
B
(花形製品)
C
(負け犬)
D
(金のなる木)
図
成長-シェア・マトリックス
<説明項目 >
1.産業としての将来の魅力は大きい。
2.競争上の優位性が高い。
3.事業自体の将来性に大きな魅力はない。
4.競争上の優位性が低い。
5.競争に勝ち、生き残った事業である。
6.競争が激しく、多額の投下資金を必要とする。
7.成長投資は必要としない。
ア.A:3、4、7
イ.A:1、4、6
ウ.A:3、4、6
エ.A:1、4、6
オ.A:1、4、6
問題9
B:1、2、6
B:2、3、5
B:1、2、6
B:1、2、6
B:2、3、6
C:1、4、6
C:3、4、7
C:1、4、7
C:3、4、7
C:3、4、7
D:2、3、5
D:1、2、6
D:2、3、5
D:2、3、5
D:1、2、5
原価企画に関する記述として適切なものは、次のうちどれか。
ア.製造工程の複雑化・高度化 が自動機器・省力機器の導入 を促進する といった環境変
化により、製造段階において能率をあげて原価を低減する余地が大きくなってきて
いる。
イ.設定された目標原価に基づいて、目標利益を設定し、さらに必要な利益を獲得する
ために販売目標が設定される。
ウ.機能別の目標原価の割り付けにおいては、品質管理や製品開発のツールとして特性
要因図が利用される場合が多い。
エ.割り付けられた目標原価に対し、品質機能展開により、目標原価達成のための原価
低減活動を推進する。
オ.1980年代から90年代にかけて多くの企業で原価企画が導入されたが、その理由は製
品企画および設計段階で原価の 大半が決まってしまうからである。
H27後-041A01-4
問題10 設計管理で用いられる手法 <a群>と関係の深いキーワード <b群>との組合せ
として適切なものは、次のうちどれか。
<a群>
A.QFD(Quality Function Deployment)
B.VE (Value Engineering)
C.信頼性設計
D.保全性設計
<b群>
1.品質展開
2.フールプルーフ
3.冗長
4.ゼロルック・ファーストルック・セカンドルック
5.部分的シャットダウン
6.タグチメソッド
7.自己診断
8.価値指数
9.機能定義
10.ナレッジ マネジメント
11.異常検出・影響緩和
12.部品・ユニットの互換性
ア.A-1、6、 9
B-4、7、10
C-2、3、12
D-5、8、11
イ.A-1、6、10
ウ.A-5、6、9
エ.A-2、5、11
オ.A-1、8、12
B-4、8、9
B-3、8、12
B-1、3、10
B-4、6、11
C-2、3、11
C-1、4、10
C-4、7、12
C-3、5、10
D-5、7、12
D-2、3、11
D-6、8、9
D-2、7、9
H27後-041A01-5
問 題 11
Q F D ( Quality Function Deployment ) に お い て 、 < a 群 > に 示 す Q F D の 適
用原理と、<b群>に示すその手順の項目との組合せとして最も適切なものは、
次のうちどれか。
<a群>QFDの適用原理
A.細分化・統合化の原理
B.多元化・可視化の原理
C.全体化・部分化の原理
<b群>手順の項目
1.顧客の要求を原始データとして収集する。
2.原始データを分析して、具体的 な要求品質に変換する。
3.要求品質をグルーピングして、要求品質展開表を作成する。
4.要求品質から品質要素を抽出して、品質要素展開表を作成する。
5.要求品質・品質要素展開表を二元表の形にして、品質表を作成する。
6.要求品質に関する情報を整理して、企画品質を設定する。
7.要求品質重要度を品質要素重要度に変換する。
ア.A-1、3
イ.A-1、2
ウ.A-2、3
エ.A-4、6
オ.A-4、5
問 題12
B-4、5
B-3、4
B-4、5
B-3、5
B-3、6
C-6、7
C-6、7
C-6、7
C-2、7
C-2、7
V E(Value Engineering)活 動 の展 開 に お ける V E 実 施 手順 に 関 す る記 述 と して
不適切なものは、次のうちどれか。
ア.VEの対象として選定した製品やサービスが、どんな要求のもとにつくられている
のか、技術、調達、製造、販売上の制約事項や問題点にはどんなことがあるのか等
を正しく把握しなければならない。
イ.VEでは、製品やサービスの果たすべき機能が何であるかを明確に把握するため、
簡潔かつ漏れなく機能を定義 していくことが望ましい。
ウ.価値判断の手掛かりをつかむため、定義した個々の機能を達成するために、現在ど
れだけのコストがかかっているのか、どの機能にどれだけのコストがかかっている
のかを把握する必要がある。
エ.限られた資源(人、物、金、情報等)を有効に活用して大きな成果を挙げるために
は、価値が高い機能に重点を置いて活動を進めていくことが必要である 。
オ.アイデア発想のステップでは、固定的な考え方や一切の批判を排除し、あらゆる角
度から自由奔放なアイデアを発想していくことが求められる。
H27後-041A01-6
問題13
信頼性・保全設計に関する以下の① ~④の<事例>に該当するものの組合せとし
て適切なものは、次のうちどれか。
<事例>
①中型以上の航空機では複数のエンジンを備え、1つのエンジンが故障しても、残
りのエンジンにより、一定時間の飛行を可能とする。
②原子炉では、制御棒の電源が切れると、制御棒自身の重さで降下し、核分裂を制
御して原子炉 が停止する。
③ブレーキを踏まないとシフトレバーをパーキング(P)位置から動かすことがで
きないようになっている。
④汎用性の高い部品をできるだけ多く採用する。
ア.①冗長設計
②保全性設計
③フェールセーフ設計
④フールプルーフ設計
イ.①冗長設計
②フェールセーフ設計
③フールプルーフ設計
④保全性設計
ウ.①フェールセーフ設計
②フールプルーフ設計
③保全性設計 ④冗長設計
エ.①フェールセーフ設計
②フールプルーフ設計
③冗長設計
④保全性設計
オ.①保全性設計 ②フールプルーフ設計
③フェールセーフ設計
④冗長設計
問題14
資材の有効活用に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。
ア.部品の種類削減を推進するには、 設計担当者によるボトムアップ型 の活動が最も望
ましい。
イ.部品の種類削減を行うことにより、設計・調達・製造・アフターサービスに至るす
べての段階における効率化、品質向上、在庫減少等に効果がある。
ウ.製品のシリーズ化戦略として、基本仕様とオプション部分とを明確に区別すること
は、部品の共通化・標準化に有効である。
エ.リユースやリサイクルを考慮した設計には、分解・分別のしやすさを考慮すること
が求められる。
オ.部品の共通化・標準化を推進するには、顧客にとって真の価値は何かを見極めるこ
とも重要である。
問題15 新製品の開発・設計段階にお いて、初期情報(新製品の仕様や図面等) を有効に
活用でき る体制 が整っ て いない場 合に発 生する 問 題として 最も不 適切な も のは 、次
のうちどれか。
ア.試作機を作らないと設計仕様の検証、製造のしやすさの評価ができない。
イ.製造工程での作業性を改善するために、多くの 手直しが発生する。
ウ.開発の着手から量産製造開始までの時間とコストが増加する。
エ.ほかの設計者が行った設計変更に気づかず、製品内で干渉が発生する。
オ.ターゲットユーザーを決定することができない。
H27後-041A01-7
問題 16 D R (Design Review) とド キ ュメ ン ト に関 す る記 述 と して 最 も 適切 な もの は 、
次のうちどれか。
ア.新製品の開発 競争が 激しい現在、DR におい ては、開発・設計 に関す る各種情報を
多面的に評価するのではなく、自社技術の得意分野に絞って評価することが重要であ
る。
イ.DRにおいて は、 過 去の経験や失敗を 参考に 分析しても改善策 に結び つくものでは
ないことから 関係者多数の知識・経験を集積し、分析・評価を行うのがよい。
ウ.技術革新が早 い現在 、DR の実施記録 は、当 該製品の記録にと どめ、 次期新製品の
開発・設計のために残す記録は省略してもよい。
エ.一般的にD Rで評価 対象となるドキ ュメント は、製品企画段 階、構想 設計段階、詳
細設計段階に分けて作成すると抜けや 漏れが少なくなり効率的である。
オ.製造仕様書 は、設計 仕様書が完了し た時点で 直ちに作成に着 手すると よい。これに
よって加工・組立手順、使用する設備・治工具、製造条件等の準備が早くできるため
早期立ち上げが実現できる。
問 題 17 C R M ( Customer Relationship Management ) と S C M ( Supply Chain
Management)に関する記述として不適切なものは、次のうち どれか。
ア.CRMとは、成熟した商品市場における顧客囲い込みのためのマーケティング戦略
や、それを支援するWebシステムやデータマイニング、データウェアハウスなどの
支援ソフトをさす。
イ.SCMとは、資材供給から生産、流通、販売に至る物又はサービスの供給連鎖をネ
ットワークで結び、販売情報、需要情報などを部門間又は企業間でリアルタイムに共
有することによって、経営業務全体のスピード及び効率を高めながら顧客満足を実現
する経営コンセプトをさす。
ウ.CRM戦略に よって、効率的で付加価値の高いビジネスプロセスを構築することで、
ローコストオペレーションの実現と低価格でのサービスや商品の提供、売上の拡大、
採算性の向上を図る。
エ.ある製品の市場がきわめて成熟した市場で、自社製品に他社との差別化を十分に図
るだけのものがない場合には、SCM面の強化が差別化のポイントとなる。
オ.技術的に他社との差別化を図ることができ、顧客の個別要望に対応していかなけれ
ばならないような市場では、CRM面を強化することが必要となる。
H27後-041A01-8
問題18
工程設計に関する記述として不適切なものは 、次のうちどれか。
ア.工程設計の主たる目的は、 各工程で作業者が効率よく、かつ、安全に作業できるよ
うにすることである。
イ.工程設計では、物を作るのに必要な手順、材料、設備、時間、人員数が設定される。
ウ.工程設計で作成される工程表は、工程名、標準作業時間、部品名、機械名、作業名
を表し、原価計算等に利用している。
エ.工程設計を行うことにより、製品を作るために必要な理論上の作業時間である工数
が算出される。
オ.工程設計で作成される工程図は、作業番号、運搬、在庫、検査、機械名等をレイア
ウト図上に表したものである。
問題19
CAE(Computer Aided Engineering)導入の期待効果に関する記述として不適
切なものは、次のうちどれか。
ア.設計途中において、寸法や重量の測定ができることから、手計算の手間が省ける。
イ.従来の机上計算では、予測困難な製品形状の性能予測ができる。
ウ.試作をしない又は試作回数の削減が可能となることから、開発費の削減や開発リー
ドタイムの短縮ができる。
エ.製品の故障の原因を定量化して予測が可能となることから 、重大クレームの発生防
止につなげることができる。
オ.製品の設計企画における要求性能に対し、 シュミレーション機能を使って最適な設
計条件を求めることができる。
問題20
知的財産権に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。
ア.特許法は、開発者・発明者に自己が開発した技術を世の中に開示してもらう制度と
いうことができる。
イ.特許法では、開発者・発明者に開示・非開示の自由があるものの、技術を公開して
もらい、その代償として一定期間の独占権を付与する制度ということができる。
ウ.特許法に基づいて開示された技術は、関連技術の積み重ねによって世の中の技 術水
準を向上させ産業の発達に寄与するので、特許制度の本質にかなう。
エ.「知的財産権 」には、「著作権」や「産業財産権」が含まれる。
オ.「特許権」と「実用新案権 」の存続期間はどちらも“出願の日から 10年”と決めら
れている。
H27後-041A01-9
問題21
品質の分類に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。
ア.適合品質は、製品のバラツキを考慮して設定する。
イ.要求品質は、マーケットに適した品質を把握して設定する。
ウ.社会的品質は、環境、安全等への影響を考慮した品質である。
エ.設計品質は、自社内の技術 、設備能力、コスト等を考慮して設定する。
オ.製造品質は、製造完了後の検査で設定され、「ねらいの品質」と呼ばれている。
問題22
品質保証に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。
ア.品質保証とは、消費者が要求する品質が十分満たされていることを保証するために、
生産者が行う体系的活動である。
イ.効果的な品質保証を行うためには、経営者をはじめ全社の部門が、顧客の視点に立
ち、組織的・体系的に連携することが必要である。
ウ.製品企画段階では、顧客ニーズを もとに、開発する製品のデザインや性能、 耐久性、
安全性などの仕様を決定する。
エ.開発設計段階では、自社の設備や技術水準などを検討して、製品企画を満足するた
めの試作、性能試験、デザインレビューなどを行い、仕様を決定する。
オ.生産設計段階では、工程で品質を作り込み、不適合品を発生させないために工程管
理を行うことが重要である。
問題23
統計的手法に関する記述として適切なものは、次のうちどれか。
ア.母集団から標本を抜き取り、データ を収集するのは、抜き取った標本の合否を判定
し、手直しをするなど、 標本に対する処置が主な目的である。
イ.品質特性値の分布には正規分布や二項分布などがあるが、メッキ製品のキズなどの
欠点数は正規分布に従う。
ウ.ある特性値が正規分布に従い、平均値が50、標準偏差が5の場合、35から65の値が
出現する確率は95.4%である。
エ.製品寸法のバラツキを把握するために、 20個のデータから分散を計算した結果、 25
となった。この結果から標準偏差は5と計算される。
オ.プレス工程での接着強度が、プレス温度に関係があるかどうかを確認するために接
着強度とプレス温度 について、それぞれのヒストグラムを 作成した。
H27後-041A01-10
問題24
長さxの材料からyの長さを切削して長さzの製品を作る場合、それぞれの平均
及び標準偏差が以下のとき、製品長さzの標準偏差として正しいもの は、次のう
ちどれか。
くず
なお、以下の数値は、小数第2位を四捨五入した結果を示す。 ただし、切り屑 は
生じないものとする 。
材料長さx
切削長さy
製品長さz
平均μ x =80mm、標準偏差σ x =3.0mm
平均μ y =30mm、標準偏差σ y =2.0mm
平均μ z =50mm、標準偏差σ z
ア.σ z =1.0mm
イ.σ z =2.2mm
ウ.σ z =3.6mm
エ.σ z =4.0mm
オ.σ z =5.0mm
問題25
社内標準化に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。
ア.標準化することにより、用語、記号、製図方法等の共通の理解を得られる。
イ.部品やシステムを標準化することにより、購入や管理を簡略化することができる。
ウ.部品やシステムを標準化することにより、それぞれの互換性を確保することができ
る。
エ.仕事の方法を明確に することにより、品質を 維持することが可能となる。
オ.ISO、JIS等を 考慮せずに、社内独自の規格で標準化する。
問題26
原価企画に関する記述として適切なものは、次のうちどれか。
ア.原価企画は、 プロセス型産業より加工組立型産業の生産方式によく適合する。
イ.原価企画は、製品の 大量生産を開始する段階での原価低減活動である。
ウ.原価企画は、プロダクトアウト 志向の現場管理技法である。
エ.原価企画は、原価が価格を決定づける価格決定方式をとっている。
オ.原価企画は、 適用される主な手法として、 IE(Industrial Engineering)の分析
手法がある。
問題27
見積原価計算の目的として不適切なものは、次のうちどれか。
ア. 原価見積の正確性を検証することにより、売価算定の基準を正確にすること。
イ.期末製品・仕掛品評価基準を正確 にして、 期間損益計算を迅速に行うこと。
ウ.原価計算自体に要する労力と費用とをできるだけ節減すること。
エ.原価見積を実際原価に代用させ、これを原価管理に役立たせること。
オ.原価見積を標準原価に代用させ、これを期間損益計算に役立たせること。
H27後-041A01-11
問題28
標準原価計算を最も効果的に原価管理に 適用するための条件として不適切なもの
は、次のうちどれか。
ア.標準原価計算を適用する製品の生産形態 が少品種多量生産である。
イ.標準原価計算を適用する製品の製造技術 が安定している状態である。
ウ.標準原価計算を適用する製品の生産の主たる担い手が機械設備である。
エ.標準原価計算を適用する目的が原価維持である。
オ.標準原価計算を適用 する対象が量産段階 の製品である。
問題29
コストテーブルに関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。
ア.コストテーブルは、情報技術の発展とともにより高度化しつつ ある。
イ.コストテーブルには、材料コストテーブル、加工コストテーブル、購買コストテー
ブル、外注コストテーブル、工程別コストテーブル等がある。
ウ.設計過程において用いるコストテーブルは、機能別コストテーブルと構造別コスト
テーブルとに分かれる。
エ.コストテーブルが完備していれば、CAD見積りシステムを構築することができる。
オ.コストテーブルは、実際原価を計算するために使用される。
問題30
固定費の原価低減に関する記述として適切なものは、次のうちどれか。
ア.減価償却費、固定資産税のような固定費 は、中長期経営計画で管理する。
イ.減価償却費、固定資産税のような固定費は、原価企画で管理する。
ウ.広告宣伝費、交際費のような固定費は、資本予算で管理する。
エ.広告宣伝費、交際費のような固定費は、変動予算で管理する。
オ.動力費、修繕費のような固定費は、VA (Value Analysis)で管理する。
問題31
生産期間を短縮するための施策として最も効果が低いものは、次のうちどれか。
ア.製品に使用する部品は、入手容易な標準部品を使用するように設計する。
イ.設備や機械の予防保全を徹底化する。
ウ.製造工程を改善して、更に合理的に生産できるようにする。
エ.不適合品の発生原因を追求し手直しをする作業をできるだけ減らす。
オ.作業待ちの状態にある仕掛品をできるだけ減らす。
H27後-041A01-12
問題32
設計難易度に関する記述として最も不適切なものは、次のうちどれか。
ア.設計工数見積において、新規設計は 設計部門 の管理者が中心に設定するが、類似設
計や流用・改造設計は管理者と設計者の綿密な協議が必要である。
イ.類似設計とは、一部に縮小・拡大を伴っているが 、主に類似設計を行うものや既存
の製品や機構、装置類を組 み合わせて類似流用設計を行うものである。
ウ.流用・改造設計は、既存の製品や部品を改造することを目的としたり、大部分を既
存の製品や部品の組み合わせで設計 したりするものである。
エ.未経験類似設計 とは、対象の製品に対して未経験の部分があり、主に類似・編集設
計を行うものである。
オ.新規設計は、全面的あるいはかなりの部分において 、新しい構想で設計する必要 が
ある。
問題33
設計の納期遅延対策に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。
ア.要求納期に対して設計部門が実行できる設計期間がかなり短い場合 は、客先との間
で納期調整を行い、極力適正な納期設定を進める。
イ.設計負荷は、仕様変更や各種トラブル等により変化することが一般的であるので、
各設計者の能力を把握するとともに、適正規模の設計外注を確保することが重要で
ある。
ウ.受注時には、設計難度及び設計負荷を正確にとらえ、的確に能力と負荷の調整を行
うことが基本である。
エ.設計負荷の変更に対応するために、生産管理部門等により、関連の全部門を対象に
集中管理を行い、関連部門の協力の下に計画・統制することが有効である。
オ.設計段階において、製造部門等の関 連部門と十分に検討し、下流工程からの設計変
更要求等の後戻り作業は行わないようにすべきである。
問題34
設計不良防止のための検図に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。
ア.設計者、班長、係長、課長等の職制を通じてチェックを行う方法は、総合段階検図
法といわれる。
イ.部品図の完成後に、実際に試作品を作成し部品図をチェックする方法は、集積組立
検図法といわれる。
ウ.検図担当者の責任者を決めて検図を行う方法は、有効ではあるが、人員や経費がか
かる場合がある。
エ.検図の実施者に知識や経験が不足し ている場合には、外部コンサルタントによるチ
ェックで補足する方法がある。
オ.検図内容を分類し検図項目やチェックリストを作成し、それに基づきチェックを行
う方法がある。
H27後-041A01-13
問題35
安全衛生管理及び防災に関する記述として適切なものは、次のうちどれか。
ア.安全衛生管理と防災管理には共通の実施項目が多いので、同一の管理体制でもよい。
イ.指定数量未満の危険物の貯蔵、取扱いについては、消防法ではなく、それぞれの市
町村の火災予防条例で貯蔵、取扱い基準が定められている。
ウ.爆発性、発火性、引火性の危険物は 、消防法の規制対象であるので、労働安全衛生
法で定める譲渡または提供時の文書交付の必要はない。
エ.新規化学物質を製造しようとする事業者はあらかじめ有害性の調査を行い、新規物
質の名称、有害性の調査結果等を所轄の労働基準監督署長宛に届け出なければならな
い。
オ.指定数量以上の危険物を取り扱う製造所 等を設置する場合には、所轄の消防署へ申
請し、許可を受けなければならない。
問題36
労働安全衛生に係る法律に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。
ア.労働安全衛生法に関する規則 は、厚生労働省の所管である。
イ.消防法に関する規則は、総務省の所管である。
ウ.有機溶剤中毒予防規則は、厚生労働省の所管である。
エ.高圧ガス保安法に関する 規則は、総務省の所管である。
オ.鉛中毒予防規則は、厚生労働省の所管である。
問題37
労働安全衛生マネジメントシステムに関する記述として最も不適切なものは、次
のうちどれか。
ア.このシステムの構築においては、トップの安全衛生方針を自らの言葉で表明するこ
とが重要である。
イ.このシステムは、計画→実行→評価→改善の手法を使い、安全衛生管理の促進と継
続的改善を推進する手段である。
ウ.少なくとも1年に1回定期的にシステム監査 を行い、その結果に基づきシステムの
見直しを行う。
エ.このシステムで求められている リスクアセスメントでは、 特定されたリスクの大き
さを見積もるが、それはリスク発生の可能性と重大性とにより見積もられる。
オ.このシステムが導入されれば、危険予知訓練やヒヤリハット活動等の 従来の活動は、
省略することができる。
H27後-041A01-14
問題38
ろうえい
環境管理において、例えば有害物質が 漏洩 しているといった緊急事態が発生した
場合、まずとるべき行動として適切なものは、次のうちどれか。
ア.再発防止
イ.近隣への広報・避難誘導
ウ.応急処置 の実施
エ.必要箇所への連絡・応援動員
オ.原因の究明
問題39
EU圏内での有害物質の規制に関する記述として適切なものは、次のうちどれか。
ア.RoHS指令では、定められた 電機・電子機器についてEU圏内における 鉛・水銀
などの使用を指定値以下に規制している。
イ.WEEE指令では、廃自動車に鉛、水銀、カドミウムなどが残らない よう自動車の
生産時にこれらの使用を禁止している。
ウ.RECH指令では、 定められた品目を対象にして、各メーカーに自社製品の回収・
リサイクル費用を負担させている。
エ.ELV指令では、安全性が確認されていない化学 物質を市場から排除していこうと
している。
オ.日本国内からEU圏内へ輸出するときには、 有害物質に関する規制は適用されてい
ない。
問題40
ISO 14001に お いて 使用 さ れる 用 語の 定 義と して 不 適切 な もの は 、次 のう ち どれ
か。
ア.環境側面:環境パフォーマンスが組織の経営に与えるか、与えるかもしれな い影響
イ.環境方針:トップが自らの 組織における環境パフォーマンスの維持、改善及び法の
遵守についての基本的考えを利害関係者に宣言するもの
ウ.環境影響:組織の環境側面が生む環境変化
エ.目的・目標:目的とは環境方針と整合したその組織の到達点、目標はそこに至るマイ
ルストーン
オ .P D CA : 環境 改 善に 取り 組 む仕 組 みの こ とで 、「Plan→Do→Check→Act」 のサ イ
クルを回して改善を継続する。
H27後-041A01-15
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