...

橡 Taro11-0701結果書(農業災害補償

by user

on
Category: Documents
18

views

Report

Comments

Transcript

橡 Taro11-0701結果書(農業災害補償
政 策 評 価 結 果 書
平成16年3月31日
(同年改訂6月18日)
経営局経営政策課長
政策分野 農業災害補償
政策分野主管課 経営局保険課
関
係
課 経営局保険監理官
1
目標値(目標年度)
共済金支払に係る事務を標準事務処理期間内に処理することを目標(100%)と
する。(16年度)
〈目標値算定の考え方〉
農業共済事業運営基盤の充実強化及び農業共済組合等の再編整備後の実施体制下
の事業運営の状況を評価する観点から、被災農家の経営安定が図られるよう、関係
者の適切かつ迅速な事務処理を目標値とした。
2 評価結果
(1)有効性評価
達成状況
99.36%
達成ランク
A
所見
・ 15年度は、冷夏等により被害が多発し、事務処理件数は156件と前年
に比べ約2倍に増加したものの、実績は99%となり、順調な達成状況とな
った。
・ これは、今年度のように大きな災害があった場合、特に共済金の早期支払
に対する要望が強く、農業共済団体等が一丸となった早期支払体制の確立の
ための取組が行われたことによるものと考える。
(2)必要性評価
被災農家の損失を補てんして農業経営の安定を図り、農業生産力の発展に資す
るという制度の目標に沿って、今後も迅速な被災農家への対応を推進する必要が
ある。
3
改善の方向
・ 我が国農業情勢の大きな変化の中で、意欲ある農業の担い手が創意工夫を生
かした農業経営を展開するための条件を整備し、農業の構造改革を推進・加速
させることを目的とする、「農業災害補償法の一部を改正する法律」が平成1
7 - 1 - 1
5年6月に成立し、平成16年4月1日から施行された。る。その内容は
① 特定の引受方式に係る農林水産大臣による地域指定を廃止し、共済規程等
で複数の引受方式を選択できるようにする等、農業者の経営実態に応じた補
償の選択の拡大のための措置を講ずる
② 農作物共済において、麦の災害収入共済方式に品種、栽培方法等による類
区分を導入する等、農業生産の実態に即した合理的な補償のための措置を講
ずる
③ 農業共済団体の共済事業等に関する自治法規として、定款のほか、新たに
通常の総会議決で変更可能な共済規程又は保険規程を導入する等、農業共済
団体の運営の合理化のための措置を講ずる
等である。
農業共済団体等に対して、改正内容の周知徹底を図り、今後とも被災農家の
経営安定が図られるよう適切かつ迅速な事務処理を進めることが重要である。
【政策評価総括組織(企画評価課長)の所見】
評価結果は概ね妥当であり、改善の方向を踏まえ、一層の見直し・反映に努め
るべきである。
7 - 1 - 2
政 策 評 価 シ ー ト
政策分野
農業災害補償
政策分野主管課
及び関係課
政策分野主管課:経営局保険課
関
係
課:経営局保険監理官
目
目標年度
平成16年度(単年度毎に評価)
目 標 値
被災農家の経営を安定
させ、農業生産力の発
展に資するという制度
の目標を踏まえ、共済
金支払に係る一連の事
務のうち、損害高の認
定から再保険金の決定
までの事務(評価対象
事務)を標準事務処理
期間内( 30 日以内)に
処理することを目標
(100%)とする。
現状値
90.07%(平成11年)
96.77%(平成12年)
83.45%(平成13年)
97.50%(平成14年)
サブ指標
なし
現状値
なし
標
関係者が取り組
むべき課題
目
標
に
係
る
各
年
度
の
実
績
値
及
び
達
成
状
況
年
目
標
値
被災農家の経営安定が図られるよう、関係者が適切かつ迅速な事務処理を進
める。
度
12年度
13年度
14年度
15年度
実績値
―
83.45%
97.50%
99.36%
単年度83.45%
単年度97.50
%
単年度99.36
%
累
累
達
成
―
状
サ
ブ
指
標
値
況
実績値
達
累
計
―
成
%
計
―
況
単年度
―%
単年度
累
―%
計
計
%
―
―
状
16年度
―%
累
―%
計
単年度
%
累
%
―
―
単年度
―%
単年度
―%
累
―%
累
―%
計
目標値と実績値の推移
達成状況
(達成状況のグラフを記入すること)
目標
100%
50%
0%
13年度 14年度 15年度 16年度 17年度
7 - 1 - 3
計
%
計
達成状況に対す
るコメント
15年度
平成15年度は、冷夏等により被害が多発し、事務処理件
数は156件と前年に比べて約2倍に達したものの、標準事務
処理期間内での達成率は99.36%と昨年度に引き続き極めて
高い水準となった。これは、大きな災害の場合、特に共済金
の早期支払に対する要望が強いため、早期支払体制の確立を
指導するとともに、農業共済団体等の一丸となった取組の成
果である。
なお、平成16年度から、農業者の経営実態に応じた補償の
選択等を内容とする改正農業災害補償法が施行されるが、そ
の内容について農業共済団体等への周知徹底を図り、引き続
き円滑な事務処理が行われるように努めたい。
16年度
17年度
参考指標
目標値の過去の実績値
サブ指標値の過去の実績値
なし
備
考
7 - 1 - 4
政策分野及び政策目標値算出の考え方
政策分野
農業災害補償
目標年度
平成16年度(単年度毎に評価)
目 標 値
評価対象事務の標準事務処理期間内処理率
上位計画
目標年度
なし
平成
年度
目 標 値
〔政策分野・目標設定の全般的考え方〕
農業災害補償制度は、国の農業災害対策として実施される公的保険制度で、自然災害の多い
我が国においては農業災害に対するセーフティネットとして極めて重要な施策である。
また、当該制度は、各地域ごとに農家が組合(農業共済組合)を設立し、共済掛金を出し合っ
て共同準備財産を造成しておき、災害があったときにその共同準備財産から被災農家に共済金
を支払うこととし、これを保険のシステムにより全国に危険分散する仕組みとしている。
このことを踏まえるとともに、平成13年度より国民の視点からわかりやすい政策分野の大
括り化をすることから、平成12年度において政策評価を行った農業共済組合等に係る政策分
野である「農業共済事業運営基盤の充実強化」を含めた「農業災害補償」という一つの政策分
野として政策評価を行うこととする。
〔政策分野の必要性及びそれに基づく目標設定の考え方〕
農業災害補償制度は、共済金が被災農家の経営安定上重要な役割を果たしている点を踏まえ、
共済金支払の事務処理に係る指標を目標として設定することとした。
また、この指標は、農業共済事業運営基盤の充実強化に関しても、農業共済組合等の再編整
備後の実施体制下の事業運営の状況を評価する観点から、適切な指標である。
今年度の目標を達成するべく、農業共済事業運営基盤強化対策補助金(制度の実施機関たる
農業共済団体等の事業運営基盤の強化を推進)等の措置を講ずることとする。
〔政策目標値の算出方法〕
評価指標=(評価対象事務が標準事務処理期間内に行われた件数)/(全件数)×100
※1
共済金支払に係る一連の事務のうち、国に連合会当初評価高が届いた日(接受日)から国
が再保険金を支払う日(決裁完了日)までに行われるものを評価対象事務とする。
※2
件数については、評価対象事務が行われたものについて、共済目的の種類、引受方式及
び連合会単位にて計上する。
※3
評価対象事務を30日以内に処理したものを 、「標準事務処理期間内に事務処理を完了
した件数」として計上する。
※4
標準事務処理期間については、
各事務処理段階に要する期間を積算していくと、最長50日程度となるが、同時並行
で進めるなどの努力を行うことにより30日程度になること
② 当該事務処理を30日で行うことにより共済金支払に関する農家からの要望もほぼ満
たされること
を踏まえて、30日と設定する。
①
7 - 1 - 5
政 策 手 段 シ ー ト
政 策 分 野
農業災害補償
政策手段等
(1/1)
施
策
の
内
容
(目標、サブ指標との関連)
農業災害補償法に基づく農業
災害補償制度の適切な運用を
[経営局保険課] 通 じ た 災 害 に よ る 損 失 の 合 理
的な補てん等を実施(目標)
実績及びそれに対する所見
農業災害補償法
農業災害補償制度の適切な運営を通
じた災害による損失の合理的な補て
ん等を実施した。
農業共済事業事務費 制 度 の 実 施 機 関 た る 農 業 共 済
負担金
団体等の基幹的事務費に対し
(52,941,187) てその一定額を負担(目標)
[経営局保険監理官]
全都道府県における、46連合会(職
員1,357人)及び312組合等(職員
7,848人)により、制度の適正な運営
を実施した(平成15年4月1日現在)。
農業共済事業運営基 制 度 の 実 施 機 関 た る 農 業 共 済
盤強化対策費補助金
団体等の事業運営基盤の強化
(731,054) を推進(目標)
[経営局保険課]
[経営局保険監理官]
②家畜群疾病情報管理システムによ
り家畜の疾病の早期発見体制の整備、
家畜医療電送システムの整備により、
各種情報の活用体制の充実を図り、
事故低減のための農家指導等を実施
(39地区)。
農業共済事業特別事
務費補助金
①損害評価特別事務
費補助金
②農業共済地域対応
推進総合対策費補
助金
(242,918)
[経営局保険課]
[経営局保険監理官]
①農業共済団体等における実
測による損害評価、評価眼の
統一のための実地研修等の推
進
②地域の実情に即し、農業共
済基礎組織の機能強化の推進
①全都道府県の農業共済団体等にお
いて、実測による損害評価等を実施
した。
②農業共済基礎組織の機能強化のた
めの計画策定及び資質向上対策等を
62組合等で実施した。
農業共済組合連合会 農 家 が 負 担 す る 共 済 掛 金 に つ
等交付金
いてその一部を国庫が負担(目
(19,893,064) 標)
[経営局保険課]
加入農家(農作物2,330千戸、家畜127
千戸、果樹130千戸、畑作物109千戸、
園芸施設245千戸)に対する共済掛金
国庫負担額を交付した 。(家畜、園
芸施設は13年度、それ以外は14年度)
水稲病虫害防止費補 水 稲 病 虫 害 事 故 除 外 指 定 地 域
助金
における水稲病虫害の防除の
(225,167千円) 推進(目標)
[経営局保険監理官]
水稲病虫害事故除外指定地域におけ
る水稲病虫害の防除を14県144市町村
において実施した(15年度)。
家 畜 共 済 損 害 防 止 事 農業共済組合連合会等が行う特 特定の疾病につき、その検査及び検査
業交付金
定 の 疾 病 の 損 害 防 止 事 業 の 推 に基づく飼養管理指導等の処理によ
(753,584) 進(目標)
る疾病を早期発見・発病の未然防止
[経営局保険監理官]
活動を全国47都道府県、家畜対象頭
数1,211,831頭に対して実施した
(指定頭数ベース)。
農業共済団体職員等 制 度 の 適 切 な 運 営 を 図 る た め
講習委託費
の講習及び調査等を実施(目
農業災害補償制度調 標)
査委託費
(26,316)
(21,994)
[経営局保険課]
[経営局保険監理官]
※
予算額の単位:千円
7 -1 -6
管理者研修会、幹部職員養成研修会
及び専門職員養成講習会等の講習並
びに調査等を実施(講習会全24回)。
資料1
(単位:百万円)
支払実績の推移
事 業
10
共済金 再保険金
11
共済金 再保険金
12
共済金 再保険金
13
共済金 再保険金
14
共済金 再保険金
15
共済金 再保険金
農
水 稲
24,652
6,845
21,724
12,376
2,924
44
5,859
497
9,235
3,497
98,983
81,797
作
陸 稲
22
1
36
12
13
0
85
52
23
3
10
0
物
麦
8,977
5,067
10,165
5,513
6,510
2,863
6,641
721
6,748
1,119
6,666
1,038
計
33,651
11,912
31,926
17,901
9,447
2,907
12,584
1,269
16,007
4,618
105,659
82,835
7,545
1,791
5,889
305
6,710
176
5,239
136
6,854
1,304
6,325
1,530
41,196 13,703 37,815 18,206 16,157
合計
(注)平成15年の値は平成16年3月15日現在である。
3,083
17,823
1,405
22,861
5,922 111,984
84,365
共
済
畑 作 物 共 済
7-1-7
Fly UP