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昭和44年度 (1969) - 森林総合研究所 四国支所

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昭和44年度 (1969) - 森林総合研究所 四国支所
昭和 4
4
年 度
林業 試 験 場 四■国 支 場 年 報
農林
林業
試
験
省
場
四
7 0
国
支
場
目次
試験 研 究 の概 要
経営 研 究 室 ‥‥‥… … ‥‥… ‥…・
・… ‥… ‥… ‥‥
・… ‥
・‥‥‥‥
・… ‥‥… ‥‥‥‥… ‥
・…・… 1
造林 研 究 室 … … … … ‥… ‥
・‥‥‥‥‥‥‥‥… … … ‥∴‥‥… …・… ‥… ‥‥… ‥… ‥‥‥‥‥ 10
土壌 研 究 室 ・……‥‥
l
‥……‥‥…‥‥………‥‥…・‥…… ‥
・‥……‥…‥‥‥‥‥
・……,2 1
保護 研 究 室 ‥…・… ‥‥‥‥……‥‥……‥…‥‥‥‥…‥…… ‥‥…‥……‥‥…‥……… 3 2
共同
研究
資
研
究 ‥… … ‥‥… ‥… ‥‥‥‥‥‥… … ‥‥=
・… ‥‥
・… ‥… ‥‥… … ‥
・‥… … …‥… 4 0
料
テー ダマツの材積表 の諏製 …‥…‥‥
・‥‥‥‥ 都 築
和夫,吉 田
実,佐竹
和夫
49
4 年 生 スギ 樹 体 内 の 無 税 養 分 の 分 布 ‥
・‥… … ‥
・‥‥‥… t… 宮 本
知子,安藤
貴
61
土壌 の シル トおよび粘土の定量 …‥‥‥…‥‥‥… ……‥‥‥ 横 田
志朗,吉 田
桂子
68
四国地方 におけ るマ ツカレハ の生態 (Ⅱ) ‥‥‥…・‥‥…‥‥…・‥‥……・ 五十 嵐
豊
73
7 月 下 旬 ∼ 8 月 上 旬 にふ 化 した個 体 の 発 育 経 過
気象 月 報
‥…‥‥‥‥‥…………‥…‥‥… ‥‥‥……‥‥‥…‥……‥…‥‥‥‥…‥… …‥……‥ 8 7
昭和 44 (19 6 9) 年 度 に お け る研 究 業 績
柄虫獣害鑑定 と防除 指導
職員 の 異 動
沿部
‥‥… r‥‥… ‥‥‥‥… ‥‥‥‥‥… … … ‥…・‥… ‥‥‥‥‥ 9 9
‥‥‥……‥…‥
・……‥‥…‥…・‥‥‥……‥‥
・‥‥‥‥……‥…‥… …・10 0
‥‥… ‥… … ‥… ‥
・… ‥‥
・… …・… … ‥
・‥‥‥… ‥‥‥‥‥‥… ‥‥‥‥‥… ‥
・…・‥‥‥… ‥10 0
… ‥‥… ‥‥‥
・… ‥‥… …・… … … …・… ‥…・‥‥‥‥‥‥… ‥‥‥‥‥‥… … ‥‥… ‥‥‥… 10 1
林兼試験場 四関支場 樅構
‥……………… ‥‥………・‥‥‥‥‥…‥‥……‥‥…‥‥… ‥‥
・‥‥‥‥10 2
試験 研 究 の 概 要
l 事.
く⊥
昭和44年度林業試験場四国支場年報
−1
−・−
経営 研 究 室 の 研 究 概 要
経営研究室 における主 なる研究項 目は, これ まで,「森林の構造 と成 長に関す る研究」 と,「外 国産 マツ
類の導入試験 (造 林研究室 と共 同試験 )」 の 2 項 目で あったが,昭和44(1969)年度か らは,「林分の成長
予測に関す る研究 」 と「民有 林の実 態分析 に関す る研究」が加 わ った。
1 .森林 の構造 と成長 に関する研究
この研究項 目に包含 され るもの としては
( 1) スギ人工 林の構造 と成長 に関す る研究
( 2) ヒノキ人コニ
林 の構造 と成長 に関す る研究
( 3 ) スギ天然生林 の構造 と成長 に関す る研究
で, これ らほ,樹種別 に匝†
定標準 地を設 け, これ から得 られ た単位面積 当りの林分各要素の分析 と,これ
ら休分に種 々な取扱 いを加 えた場合 ,取扱 いの相違 によ って各林分要素が どの ように変化 してい くかを,時
系列的に追跡 し,合理的施業法を研究す るものである。昭和 34( 1959 )年度 に作 られた収穫試験地整備計画
では,四国に スギ人工林 8 か所, ヒノキ人工林 4 か所 の新設 と,既設試験地 のスギ天然生林 3 か所,ア カマ
ツ天然生林 1 か所,スギ およびヒノキ人工林各 1 か所の継続 調査 を決定 した。
新設にあたっては、四国の太平洋岸を東部,中部,酉軌 瀬戸内海沿岸を東部,西部と四国を 5地域に分
け,スギについては,太平洋岸東部,中部,西部に各 2 か所,瀬戸内海沿岸束部,西鰍 こ各 1 か所,ヒノキ
については,太平洋岸中臥
西部,瀬戸内海沿岸東風
西部に各 1 か所を計画 し, これまでスギについて
は,太平洋岸東部の魚梁減営林署管内に2 か所,中部の本山営林署管抑 こ1 か所,瀬戸内海沿岸東部の高松
営林署管内に 1 か所,計 4 か所 を、また ヒノキについては,太平洋岸 中部 の須崎営林署管 内と,瀬戸内海沿
岸束部の高松営林署管内に 1 か所 , さらに,昭和44(1969)年 度は太平洋岸西部 の宿毛営 林署管 内に 1 か所
の計 3 か所を新設 し,合計 7 か所の人工 林の試験地を設定 した。
天然生林 につ いて は,昭和34(1959)年度の整備計画で は,天然生休の既設 試験 地は 4 か所 あ ったが,現
在は 2 か所 しか残 っていなく,この2 か所は,魚梁瀬の千本山と小屋赦山に故寺崎博士が大山 4(1926)年
に設定 した,スギ天 然生 林の択伐試験地 である。
2 .外 国産マ ツ類 の導入 試験 (高 知営林局 と共 同)
本研究項目は,造林研究室との共同で,巨
順 において比較的有望と思われる外国マツ2 種類( スラッシュ
マツ, テーダマツ)の造林成績,被害状態を把握 し, 林分構造の推移 と合理的施 業方 法の解 明を研究 す る目
的で, 昭和36( 19 61)年度 から西条営林署 の円山にス ラッシ ュマツ,須崎営林署の松の川通の川谷山 と奈半
利営 林署 の須川 山にス ラッシュマツとテーダマツをそれぞれ 1,000本,2,000本,3,000本,4,000本 と植栽密
度をかえた試験 区を設定 した。
これまでの試験 経過は,主 として樹 高調査をお こないつつ,被害のあ った場合 は被害調査 もおこな って き
た。 さらに昭和43(1968)年度は須川山の スラ ッシュマ ツの資料を用いて材 績表 を調製 した0
る. 林 分 の成 長予 測 に 関 す る 研 究
本研究項 目は昭和44( 196q )年 度よ りの新規 テーマーであ る。さきに,林分の構造 と収穫 に関す る研究で
−2
昭和44年度林業試鹸境四国支場年報
−
は,固定試験地の時系列的観測によ り林分 の成長 ,および収穫予測法を研究 目的 と してい るが,本研 究項 目
は暫定資料 により,林分の成長お よ甲収穫 の予測 法を研究 す るものである0
4 .民有林 の実態 分析 に関す る研究
山村 の過疎化 による労働力の減少 と,労賃 の高 騰は,民有 林の経営 にと って大 きな問題 とな ってお り, こ
れに対す る国や県 の強力な施策の もとに経営の技術 的革新 が要望せ られている。 しか し, そのため には,ま
試験
地
一 覧
表
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∬
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11
試験 地 名
地域
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竺一
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太平 洋 岸
東
部
西又東又 山
飽梁
瀬
1 2 8 は 1は 2
人工
林
ヤナセ スギ
ヨシ ノスギ
太平 洋 岸
東
部
ーの 谷 山
魚梁
瀬
1 00 ろ
人工
林
ヤナ セ スギ
人工
林
ヤナ セ スギ
ヤナ セ ス ギ
9 5ろ
太平 洋 岸
中 部
事中
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川
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l
瀬戸 内 梅
東
部
浅木
太平 洋 岸
中
部
下る 川 山
瀬戸 内 海
東
部
太平 洋 岸
西
部
i 浅
木
原
原
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松
55い
人工
林
須
崎
1 5ろ
人工
林
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t 芯
忘 ̄
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奥足 川 山
ノキ
5 5い
i 人
工
林
暮 ヒ
2 7い
i 人
工
林
壬 ヒ
6 5い
l 天 然 生林
ノ
キ
継続試験地一覧表
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一
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一肝
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皿
太平 洋 岸 東
部
千本
山
太平 群 岸
東
部
小屋 敷 山
太平 洋 岸
西
部
太平 洋 岸
西
部
魚梁
−
−−−−
瀬
一一 一
一 ̄
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スギ , ヒ ノ ー
モミ, ツガ ,
広
スギ , ヒ ノキ㌻】
l 滑
床
滑床
山
l 魚
梁
瀬
5 4い
天然 生 休
宇和
島
61へ
人工
林
宇和
島
7 2に
人工
林
芸ミ,ツガ, !
スギ
−3
昭和44年皮林巣試験場四国支場年報
一
ずもって民有 林の実 態を解 明す る必要があ る0
これ まで,四国 におけ る民有林の実態につ いては, 2 , 3 の主要 な地域 において,過去の施業や成 立過程
が明らか にされてい るが, これ らの主要地域以外 において は 明らかで ない0 これ らの技術的な ものの発掘
と,もうひとつ に,民有林の保有形態別に,施 策的な問題や,経 営上の問題等 を,個別的地域的 に究 明 し,
個別林業の実態や,地域林業の実 態を分析 し,民有 林の施 業休系 の確立を 目的 とす るものであ る。
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一
植栽年度
林令
区域
1 9
l 標 準 地
大12へ′
13
4 6
1 .3 2
2 0
設定年 月
施業 種
標準 地
0 .2 0 3
昭26. 4
昭25. 4
数
本
面積
悪霊 隻
0 .1 0 5
0 .1 0 3
業伐 業
4
5
1
0
i
3 ,2 5 1
2 8 3
t
2 ,6 9 5
萱u
2 ,1 18
8 4 3
3 .9 2 1
5 5 0
3 ,5 7 6
7
1
A
6 ,2 6 0
−
1
5 ,9 1 6
7
1
⊂ J
1
1
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5 ,3 6 5
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2
昭40.
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4
3
8 15
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′hU
伐農伐伐業
署 無 署 署 如州
1
間 施 問間 施
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1
2
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n
1
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2
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一〇
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一
一
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0
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4
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人u ノ
2
0
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2
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0
無施 業
0
3
0
J
554
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∠
4
2
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3 8 0
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昭41. 3
5 36
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3
ヽ
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伐 業伐 −
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問施間
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1 3 0
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昭34. 12
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伐伐業
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5
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無 署 細川 署 B無
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施間施
0
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1
0
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昭38.
昭35. 12
660
8 7 4
B 種間伐
B 種 間伐
0 .1 0 3
1 .4 0
!山 当 り
1 .2 0
択
6 2 4
大14. 4
2 .1 2
3 .9 3
択伐
4 0 0
大14. 4
4 .9 7
28 0
1 60
1 − 2 5 0
明40.
6 3
一
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明36 .
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署間 伐
1 .0 0
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一
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一
㌦
・
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昭6 . 6
■
署間 伐
昭6 . 6
肘4
昭和44年度林業試験 場四国支場年 報
−
調査
−
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岬
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継続 ,新設
地域
一一
計
表
一一
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年
一
一 − 一一
一 − − −  ̄
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■
度
設定年 月
大14. 4
継続
天然生 スギ
/′
大14. 4
滑床
〝
昭6 .
山
L
小屋敷 J」 天然生 スギ
ス ギ
〝ヒ ノ キ
一の 谷 山
〝
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酉又 東 又 山
下子 川 【_
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原
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奥足 J‖ 山
ギ
ヒノキ
瀬戸内海西部
ス
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暗35.12
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〝
暗40. 3
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昭41. 3
〝
昭42. 3
′′
暗44. 7
新設 予定
ギ
〝ヒ ノ キ
太ヨ
ア岸芸芸 ;芸 】
昭6 .
昭34. 12
新設
ギ
〝ヒ ノ 車
中の
− 一
新設予定別
千本 山
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昭45.
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昭46.
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暗48.
〝
昭48.
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一
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一
 ̄
森林 の構造 と成長 に関す る研究
1 . スギ 人 工 林 の構 造 と成 長 に関 す る 研 究
昭和44(1969)年度 は
・ 魚梁瀬営林署の−
・の谷 山スギ人工林収穫試験地 の定期調査 と,宇和島営林署の滑
床山スギ人工林収穫試験地の定期調査を実施 した。
−の谷 山 スギ人工林収穫試験地 は, 1 区, 2 区 の 2 試験 区よりな ってい るが,両試験 区において,直径 に
対する樹古曲線と,直径に対する材細 線を検討するため,直径に対する樹高曲線では6種類の実験式を適
用し、また,直径 に対す る材 積曲線では 5 種類 の実験式 を適 用 し,適合 度を検討 してみ た0
結果 は,表−11 ∼ 4 ,お よび図一−1 ∼ 4 の とお りで,曲線の適 合度よ り見 ると,直径に対す る樹高 曲線で
は,
第1区では,H=10−
A 品す,第2区では
,H=α
Dbが
残差の標準誤
差が
最小
であっ
た
0
また,直径 に対 する材積 曲線で は
・ 第 1 区で ほ, 、r= αD b ,第 2 区では,、r= α e b D が残差 の標準 誤
差が最小であ った。
なお,今後は各試験地 晒 定,暫定試倹地を含む)どとに,尉高曲線や,材構曲線を検討し,曲線を決定
する定数,係数が林齢,地臥 密度別にどのように推移するかを研究する計画である。
昭和4 4年度林業試験場四国支場年報
義一 1
一
一
Ⅶ
−
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一−
−
・の谷山第 1 区
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頂
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一
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1 .7 8 9 1
2 0 .9
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2 8 4 .7 8
3 .2 3 6 1
1 .7 9 8 9
2 0 .9
9 0
3 2 2 .3 5
3 .66 3 0
1 .9 1 3 8
2 0 .9
9 0
2 8 6 .9 0 −
3 .2 6 0 2
1 .8 0 5 6
2 0 .9
9 0
2 8 0 .3 9
3 .1 8 6 2
1 .7 8 4 9
2 0 .9
2 0 .8
0 .4 7
9 0
2 8 0 .0 6
3 .2 1 9 0
1 .7 9 4 2
2 0 .9
2 0 .8
0 .4 7
0 .4 7
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β
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2
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H = 1 0
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H = α D
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自由度
残差分散
m t
D 2
残差 の
捺準誤差
誤差率
m
m!
%
m
H = ・2+て
1
盲手首輌 竜
9 5
2 6 3 .6 8
2 .8 3 5 2
1 .6 8 3 8
1 6 .4
1 6 .2
1 .2 2
H =
9 5
2 5 5 .3 3
2 .7 4 5 5
1 .6 5 7 0
1 ら.4
1 6 .3
0 .6 1
9 5
2 8 7 .8 9
3 .0 9 5 6
1 .7 5 9 4
1 6 .4
1 6 .3
0 .6 1
9 5
2 7 1 .3 5
2 .9 1 7 7
1 .7 0 8 1
1 6 .4
1 6 .2
1 .2 2
9 5
2 6 2 .8 9
2 .8 2 6 8
1 .6 8 1 3
1 6 .4
1 6 .2
1 .2 2
9 5
2 5 5 .1 7
2 ,7 73 6
1 .6 6 5 4
1 6 .4
1 6 .3
0 .6 1
α D
ゐ
むヱ 〉
H =
= α e
H =
α
e
・P
)
∠
H = 10
J叩 か
む宅
H =
α D
む1
e
ヱ〉
表− 3
実験
0 .0 0 2 5
0 .0 5 0 0
噺砥垂
埼柿衰
。.
6。
7許 。
.
26%
0 .0 1 4 5
0 .1 2 0 4
0 .6 0 5 4
0 .6 0 7 6
0 .3 6
90
0 .0 2 3 7
0 .1 53 9
0 .6 0 5 4
0 .5 9 9 8
0 .9 3
9 0
0 .0 0 3 3
0 .0 5 7 4
0 .6 0 5 4
0 .5 9 9 9
0 .9 1
0 .0 0 3 0
0 .U 5 4 7
0 .6 0 5 4
0 .6 0 3 3
0 .3 5
刀
90
∂.
P
90
α e
Ⅴ= α e
・P
実測平 妻推定平
残差 の
標準誤差
自由度
残差
坤
Ⅴ= α D ゐ
V =
直径 に対 す る材積
残差分散
個数
式
−
・の谷 山第 1 区
0・ 2 1 8 5
l
l・ 2 7 9 7
】
誤差率
Ⅱf
O .6 0 5 4
ノ)
ヽr = 1 0
d +ガ刀
む2
ヽ′= α D 血1 e −
。わ
9 0
表−−
−4
…三
…
…
…
…】
一 の谷 山第 2 区 直径 に対 する材 兢
式一個数
実験
自由度
残差分散
d
Ⅴ= α D ぁ
Ⅰゴ岳
0 .0 8 9 5
0 .0 0 1 0
。.
。
。
16d 毒。
.
35許 。
.
34㌍i 。
.
2。
%
1 .9 7 8 5
0 .0 2 1 3
0 .0 1 4 5
0 .3 5 0
:
0 .3 6 1
0 .8 5 3 4
0 .0 0 9 2
0 .0 9 5 9
0 .3 5 0
】
0 .3 3 5
0 .1 5 4 8
0 .0 0 1 7
0 .0 4 1 2
0 . 3
0 .0 9 8 3
0 .0 0 1 1
0 .0 3 3 2
わ一
D
ヽJ = α e
i
3 .1 4
む
Ⅴ= α e 一  ̄万
4 .2 8
〉
∠
Ⅴ= 10 ・d +乃力
5
。
!
。 .
3
4
4
1 .7 1
む2
1 7= αD む1 e 一  ̄
す −
0 .3 5 0
J
O .3 4 7
0 .8 6
−6
昭和44年度林業試験 場四国支場年報
−
H
nl
3 (I
0
0
)
(
♂㌔
。∂ゴ㌔㌔
0 0
2 0
u o
匂0 0
汐
〆
川
①神州一一
②〆
③○く
桝 −
。
⑨●○叫
⑤−
−−−…
⑥−−
一一
1 1I
図− 1
3 0
2 い
魚梁瀬営林署− の谷
Cm D
4 0
スギ
第1区
50
D :H
H
m
3 rl
γ⊂
′
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( J
)
(
0
J ¢〆
J OO
0J
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ヱり
0
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J
JJ
30
J
_
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(
≠
〈
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川
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も●4 d 上4
ホ1
一′
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J ㌔
宮一 一 −
■
㌔、
_L
川2 u
図− 2
4 0
:
州
魚梁瀬営林署一 の谷
スギ
第2区
D
:H
_
.
_
.
.
_
__
【 _
__
.
C m D
昭和44年度林業試験場四国支場年報
−7
1 /
lll
)
(
0
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0 .5
・ ② − 一
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00叫
⑥一
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・一
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・一
・一
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10
20
図
【 3
30
魚梁瀬営林署 一の谷
cmD
40■
スギ 第 1 区
D :Ⅴ
一/
Ⅴ 付
,
′ ∼ ′ /
/
一.
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0
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−
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l()
図− 4
2 〔)
魚梁瀬営林署一 の谷
3 0
スギ
4 0
第2区
D :Ⅴ
Cm
t)
5 0
−
ー
・
8
昭和4 4年度林業試験場四国支場年報
−
2 . ヒノキ人工林 の構造 と成長 に関す る研究
昭和4 4( 19 69 )年 度は,宇 和島営林署 の滑床 山ヒノキ人工林収穫試験地 の定期調査を実施 した0
また,新 設計画 に もとず き, 太平洋西部 の 宿毛営林署管 内の 奥足川 山に, ヒノキ人工 林試験 地を設定 し
た。試 験地の内容は義一 5 の とお りである0
表− 5
「
■
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一
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一 −■
一
■
業
奥足 川山 ヒノキ試験 地
一
一
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㌦
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一
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■
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■
■
■
■
■
■
hq 当 り
地
平均直径
種
平均樹高
備考
本数
 ̄
▼
■
■
 ̄
B 種 間伐
0 .1 2 3 5
174
3 .6
3 .4
1 ,4 0 9
1 、500上 区
無施
0 .1 4 2 2
2 1 7
4 ,2
3 .5
1 ,5 2 6
1 ,500下 区
営林署間伐
0 .0 8 4 7
2 9 5
5 .8
4 .2
3 ,4 8 3
3 ,000上 区
B 種 間伐
0 .1 5 8 8
483
4 .8
4 .0
3 ,0 4 2
3 ,000中 区
無施
0 .0 9 4 4
3 0 0
4 .9
4 .1
3 ,1 7 8
3 ,000下 区
B 種 間伐
0 .0 7 3 2
4 22
5 .5
4 .9
5 ,7 6 5
6 ,000上 区
無施
0 .0 5 5 9
2 5 9
4 .2
3 .7
4 ,6 3 3
6 ,000 中 区
4 .2
5 ,1 4 0
6 ,000下区
菓
l
1 2 .1 9
薬
業
】
営林署間伐
1 0.0967
4 9 7
5 .5
1
5 .スギ天然生林 の構造 と成長 に関 す る研究
1 )椎樹発生調査
試験地は, 魚梁瀬営林署管内の千本 山 と小屋 敷山にあ って, 昭和 4 1( 1966 )∼42(1967 ) 年度 にわた っ
て両試験地 とも択伐を実施 し,実施後の林分について椎樹 の発生消長の経過 を見 るため,千本 山にほ谷か ら
尾根にか けて10m 巾で10標準区を設定 し,交互に地床か きお こし,無処 理区の 2 処理 区を,また,小屋敷 山
には, 中央 の谷か ら両側の尾根にかけて20m 巾で27標準区を設定 し,地床か きお こし,地床刈払 区,無処理
区の各処理を施 し,各処理区を 9 標準区づつ設定 した0 そ して,昭和43(1968)年度に 1 d の椎樹調査 区を
千本 山に 5 か所 ,小屋敷 山に30 か所(各標準区 に 1 か所 )設 け, 7 月以降椎樹の発生消長の状 態を調 べてき
たが,さ らに12月 には試験 区をふや し,千本山 に3 1か所, 小屋敷 山に77か所を設け, 両試験地で合計10紬 ユ
所の調 査区につ いて ,昭和44( 1969 )年 1 月以 降,各 月の稚樹 の発生消 長の状況を調査 した0 昭和44年 1 月
以降12月までの試験地別,処理別,月別,プロット当り平均本数の推移は,卦 一
16 のとおりである。
2 ) スギ種子落下量の調査
千本 山試験地に 5 か所,小巌敷山試験地に30か所の種子収集桐を設置 し,第 1 回 の調査 を196 7年 10月∼ 19
6 8年 4 月 に実施 し,第 2 回の調査を1968年10月∼1969年 4 月 に実施 した0
さらに,19 69年 10 月∼ 19 70 年 4 月に第 3 回 の調査 を実施 した。結果 は目下分析 中で ある。
昭和44年度 林業試験場 四国支場年報
表−
・6
試験地別,処理別, 月別 プロ ッ ト当り平均本数の推移
==こ 二==
ニー
ニ===
=====ニ ー
==
二
月別
\
試験 地
位置
試験
区数
かき起 し
上部
5
2 1
中部
5
1 8
1 8
下部
5
1 9
計
1 5
上部
2 0
2 0
2 0
1 9
1 9
1 8
1 8
1 7
1 7
1 7
1 8
1 8
1 8
1 7
1 7
1 7
1 9
20
1 9
1 9
2 0
1 9
1 9
1 8
1 8
1 7
1 9
19
1 9
1 9
1 9
2 0
1 9
1 9
1 8
1 8
6
1 5
1 5
14
14
4
1 4
14
14
1 3
1 3
中部
5
2 2
2 1
1 8
1 8
1 6
1 7
1 7
1 6
1 5
1 5
1 5
1 5
下部
4
1 3
1 3
1 3
1 2
1 2
1 5
14
15
14
14
14
1 4
計
1 5
1 7
1 6
1 5
15
1 4
1 5
1 5
15
1 4
14
14
14
上部
4
1 7
1 7
1 7
1 7
1 7
1 9
1 9
1 7
1 6
1 6
1 5
1 5
中部
5
1 5
1 5
15
1 4
14
14
14
1 4
1 2
1 2
1 2
1 2
下部
5
1 5
1 5
14
1 4
1 3
1 3
1 3
1 2
1 1
11
11
11
計
1 4
1 6
1 5
1 5
1 5
1 4
1 5
1 5
14
1 3
1 3
1 2
1 3
5
6
6
6
5
4
5
5
11
1 2
1 2
1 1
1 0
1 0
1 0
1 0
11
11
1 1
1 0
1 0
1 0
11
1 1
10
9
9
9
2 0
1 9
1 9
1 3
1 5
1 5
1 5
1 5
1 0
1 0
9
9
9
1 4
1 4
1 4
14
14
7
1
20
5
5
5
5
中
部
5
1 2
1 2
1 2
1 2
下
部
5
1 3
1 3
1 4
1 0
1 0
9
9
中
部
5
9
8
部
l 計
上部
5
1 2
1 2
1 2
11
1 4
1 0
1 0
1 0
1 0
1 0
3
2 1
1 2 1
1 9
1 9
11
中部
4
1 5
1 3
14
下部
4
1 3
1 2
1 3
計
11
1 6
1 4
1 5
上部
4
9
7
中部
3
7
7
下部
4
1 3
11
1 0
8
計
11
上部
4
巾部
3
下部
4
撫処 理
計
11
9
9
1 0
1 9
9
9
1 0
▲U O
4
9 t l O
▲U 7
部
0
1
上
3
l
4
;
i 下
■
一
﹁
部
1
2
上
1
l
簸き処 理
!
1 3
■
3
1
1 5
暮
1
1 8
9
ー1 0
昭和44年度林業試験場四国支場年報
−
外国 産 マ ツ 類 の 導 入 試 験
( 高 知営林局 と共同)
昭和44(1969)年度 は,奈半利営林署須 川山国有林 のテーダマツ林分か ら,昭和43(1968)年 度に収集 し
た単木資料を用いて,テーダ マツの材 積表を調製 し,「テーダマツの材積表の調製 について」 を, 日林 関西
支部20回大会で発表 した0 なお,テーダマツ材 積表 の調製過程 の詳細 について は,本年報の研究資料 に「テ
ーダマツの材積表の調製」 として報告 した。
民有
林
の
実
態
分
析
本テーマ一におけ る研究 の経過 は, まず第 1 に,本場経営部 との共同研究で,昭和43(1968)年以来 ,最
近地域開発 として大 き くとりあげ られてきた,四国西南部 のうち,高知県幡多地区を対象 に,地域 林業 の実
態分析 と, このような地域経済 において, 林業が どのよ うな役割を分 担 できるかとい う 課題への接近を試
み,「高知県幡多地域林業 の分析(1ト 叫林業地域育成扱能 に関す る調査研究〝
」をま とめた。
西祖 谷 山 村 山 村 振 興 特 別 調 査
昭和44(1969)年度,徳 島県三好郡 西祖谷 山村の山村振興特別調査 に参加 し,林業部門を担当 した0 報告
書は「浜谷山村の綜 合的産 業および観光資源 開発につ いて」 というテーマで出 され る予定 であ る0
造林 研 究 室 の 研 究 概 要
造林研究室の研究課題は大 き く育種 ,更新,保育の三つにわけ られ る0
育種 に施す る研究 は「交雑および倍数性育種」 という 課題の下でお こなわれているが ,内容 と して はマツ
類と広葉樹(特 にハ ンノキ類)の交雑お よび倍数性育種が とりあげ られている0 マツ類 につ いて は 4 倍体の
受精現象 および還元分裂 について,ハ ンノキ類 について は還元分裂におけ る染色体 の行動を観察 した。
更新 に関す る研究 と しては,「アカマ ツ更新試験」が これまでア カマツにつ いて おこなわれて きた研究成
果をもとに,四国地方におけ るア カマ ツ更新技術改善の基礎資料を作 る目的で事業 的な規模 でおこなわれて
ぉり,また更新樹種 の生理的特性を 明らかに し,造林樹種選定の基礎資料 とす るため「主要樹種 の生理 的特
性に関す る研究」が とりあげ られ,主 と して蛋 白化学的な視点に立 って研究 がす ゝめ られて い る0 また,昭
和44( 19 69 )年度 より新 たに更新地の地 ど しらえ に関係 して,本支場共同で実 施 してい る「除草 剤の森 林生
態系 に及 ぼす影響な らび に調査法」 とい う課題の下で,西 日本に多い ウラジ ロ・ コシダ混合群落 を対象 とし
て,除草剤散布後 の植生 の変化を 中Jb に研究をす ゝめてい る。 さらに,拡大造林の進展 に ともない,高 海抜
地の造林地 において,寒害がかな り広範即 にわたり認 められ ることか ら,全 国的な規 模で「上木被覆等 によ
る寒害 防止試験」 について も新 たに研究 に着手 した。
保育 に関す る研究 と して は「森林の保育 に関す る研究」 とい う課題の下 で,技打実施 林分 の純生産量の測
定をお こな うとともに,ニ段林造成の基礎 と して スギの庇陰試験を実施 し,四国地方スギ, ヒノキ林分密度
管理図の調整 のため資料 を集 めた0 また, 昭和 43( 1968)年度 まで, この研究課題の 中です ゝめて きた ス
ギ
・ ヒノキ異令混交林(二段林 )に関す る研究 に,新 たに「混交林 の経営」 とい う課題の下に,関西支場 と
昭和44年度林業試験場四国支場年報
−1 1
−
共同で実施す るこ とにな り,昭和44(1969)年度 は土壌研究室 と共 同で事例の収集 にあたるとともに,下木
上部の光環境 の測定 を中心 に研究をす ゝめた。
以上の ほかに「 まつ くい虫 によるマツ類 の枯損 防止」 として全 国的な規 模で計画 され た研究の根系調査,
異常生理,林分構造 の検討等を分担 した。
交雑 および倍数 体育種 に関す る研究
1 マツ類 の交 雑お よび倍数体
クロマ ツ四倍休に タロマ ツおよびアカマツ四倍体 の交雑 をおこな ったが,充実種子は得 られなか った0 交
配後におけ るクロマ ツ四倍体の球呆 はいずれ も発育 は良好で あり,種子 も外見的 には完全であ るよ うに見受
けられたが,充実種子はなく,
子 孫群を得ることはできなかった0 交配に使用 した花粉はよく充実しており,
人工発芽床 におけ る発芽率 も高か ったことから,充実種子が得 られな か ったことは,受精時点での異 常,あ
るいは生理的な不和合現象 によ るものではないかと考 え られ る0
クロマ ツ四倍体およびアカマ ツ四倍体 の花粉母細胞分裂 における染色休 の行動 を観察 した結果 は,つ ざの
とお りであ った。すなわ ち,比較供試 したク ロマツおよびアカマ ツは還元第一
一分裂 において, 12 Ⅱの対合型
を示 し,二価 染色体の結合は固 く,正 しく分裂 して両極 に移行 す る0 第二分裂 でも全 く異常 は認 められず花
粉四分 子を形 成 し, 充実 した花粉に成員 した0 しか し, クロマツ四倍体 は第・一分裂 において, 12Ⅳ∼10Ⅳ+
4 Ⅱの ような四価染 色体の多 い対合型 を示 した。両 極分裂にあた って多 くの細胞 では 24 ‥24の正常な配分 で
分裂 したが,稀 には核 板に 1 個遅滞染色 とな るものが観察 され た0 第二分 裂で もはとん どの細胞は正常な動
きを示 し, 花 粉四分子 を形成す るが, 第一
・分裂で遅滞染色 とな った もの は, 主核 の行 動に合流 することな
く,小室を形成するので,四分子期には五分子等が観察された0 アカマツ四倍休は第一分 裂において,完全
な四価染色 体のみを形成 す る細胞 は見 られなか ったが, 11Ⅳ+ 2 Ⅱ∼ 10Ⅳ+ 4 Ⅱのような四価対合 の多い対合
塑を示 した。また,クロ妄ッ四倍体 と同様どく稀に核掛 こ1∼ 2個の遅滞染色体が観察された0 第二分裂で
多くの細胞は正常な分裂をし,花粉四分子となるが,発ト一
分 裂で遅滞染色体となったものは,そのまま小室
を形 成するので,四分子期 にはわず かで はあるが五分子等が見 られた。 しか し,両 者 とも花粉は二倍体よ り
も大 き く,よ く充実 してお り,受 精能力 は高 いように見受 け られ たので,今後 は交雑後 における受精機構に
ついて調 査 したい と考 え る。
2 コバハ ンノキの人 為四倍体
ハンノキ属 の染 色体数については多 くの研究報告 があ り,ほとん どの種 が 2 n =28以上 の染色体数を もつ
倍数体植 物であ ることが確 認 されている0 しか し, これ らの中で, コバハ ン ノキ(千葉 ,196 2) と,四国地
方に 自生す るカワラハ ンノキ(中平他,1969)は 2 n =14の染 色体を もった二倍体植物 であ るこ とが明らか
にされてい る。筆者等ほ両 種の倍数体育成 を試 み, コル ヒチ ン処理 によ って四倍体 を得 ることができた0 こ
れらの中で コバハ ンノキ は看花結実す るよ うにな ったので,形 態的な特性な らびに細胞学 的な諸調査を おこ
なった。 なお, この調査 は関西林木育 種場四国支場, 竹内技官お よび岡村技 官等 と共 同で実施 中の もので
ある。
コル ヒチン処理を おこな ったの は,発芽直後の種子 300 粒 であ る。処 理後変異 体 と認 め られ るものはかな
り多か ったが,落葉期 までに変異体 と して残 った ものは20個体であ った0 これ らを実験林 に定 植 して調査材
料と したが,体細胞染色体はいずれ も 2 n =28を算定す ることがで き,明 らかに四倍体 であ るこ とを確認 し
昭和44年度林業試験場四国支場年報
2
1
 ̄
−
た。
四倍休は二倍体 に比べて,菓 は濃緑色で厚 みをおび,気 孔孔辺 細胞 ほ20∼ 30%増大 して いる。また,菓面
積も約25%増大 しているが ,形状比で はほ とん ど差異 はなか った。 さらに,樹 皮の皮 目,冬芽 も太 く,ヤマ
ハン ノキ, ケヤマハ ンノキに類 似 し,外観的 にも倍数 休と して の特性を示 して いる。 6 年生 までの成長は 2
個体だけ二 倍体 とほぼ同 じであ ったが,その他 はわず か劣 って いるよ うで あ った。
着花 した個体 について還元分裂におけ る染色 体の動 きを調査 した結果 はつぎのようで あ った。すなわ ち,
二倍体 は第一
・分裂 中期 において 7 Ⅱの対合型 を示 し, ニ価染 色体の結 合は固 く,終 期にかけて正 しく分裂 し
て両極 に移行 し,第二分裂 において も全 く異常は認め られず,花粉四分子を形成 し,花 粉に も異常花粉 はみ
られなか った。 四 倍休は中期において 6 Ⅳ+ 2 Ⅱも しくは 5 Ⅳ+ 4 Ⅱのよ うな対 合型 を示 し, 完全 な四価対
合だけの細胞はみ られなか った。終 期にかけて多 くの細胞 ほ正 しく分裂 して両極 に移行す るが,一 部の細 胞
にほ 1 ∼ 2 個の遅滞染色体が観察 された。第二分裂 でほ正 しく分裂 して花粉 四分子を形成す る場合が多 くみ
られたが,第一一
分裂で遅滞染色体 とな ったものは,主核 の行動 に合流 することは稀 のようであ り,多 くほそ
のまま小室を形成す るので,四分子期には五分子等 もみ られた。 したが って花粉 にはわずか小形花粉を含ん
でい るが,多 くのものは二倍体 より大 き く, よ く充実 してい るように観察 された。
以上 のように四倍体 は還元分裂 において,四価染色体が多 くみ られたが,異常分裂 は少 な く,花粉 もよ く
充実 してい るので,受 精能力は高いことが予想 され る。今後 は二倍体 との交雑 による三倍体の育成 ,な らび
に,ヤマハ ンノキ, ケヤ マハ ンノキ等 との交雑を実施 して,その子孫群 の育成 をはか り,それぞれの遺伝組
成を明 らか にしたい と考え る。
( 中平幸助・ 宮本倫仁)
主要 樹 種 の 生 理 的特 性 に関 す る研 究
四国地 方の主要造 林樹種 であるスギ, ヒノキ, アカマツ等を主体 と して, これ らの樹 種の生理 的な特性 を
明らか に し,造林樹種の選定等更 新保育 の基 礎を与え ることが研究 の目的である。
さしあたり樹種品種の生理的特性を蛋 白化学,酵 素化学 の面 か ら模索 してみた。
1 . ハ ンノキ属花粉 の可溶性蛋 白質溶液についてその電気泳動によ る泳動パ タw ンによる種 の固定試験を
おこな った。その結果 ,同一
・
−
種 内の個体問で は, ほとん どその泳動パ ター ンに ちがいがみ とめ られないが,
種間ではあ きらかなちがいがみ とめられ ,花粉 の可溶性 告白質溶液 の泳動パ ター ンに よって,種の同定が 吋
能で あることがわか った。
2 . 各種 スギ クロー ンの菓の可溶 性蛋白質 溶液の泳動パ ター ンとそのおや木 のサシキ活着率 との関係 を し
らべ た。 その結果,相対的 に易動産の大 きい低分子の蛋 白質成分が,サ シキ活着率 50%以下 とい う活着率 の
低いおや木 の可溶性蛋 白質溶液 においてあ きらか に増加す ることをみ とめた。 したが って,スギ菓の可溶性
空白質溶液の質的差異 が,おや木 の有す るサ シキ活着率 と密接 な関係 にあることを立証す ることがで きた0
3 . まつ くいむ しによ るマ ツの枯損 木発生 要因調査 との関連 で,マツの樹脂流 出量 により鯉康木 と判定 さ
れたもの,不健康木 と判定 された もの, さらに健康木の根系を人為的に切断処理 した ものの立木 の頂芽 か ら
可溶性蛋 白質溶液を抽 出 し,その電気泳動 による泳動パ ターンのちがいを しらべてみた。その結果,泳動パ
ター ンにみ られ るバ ン ドの数によ って その立 木の生理 的健康 度を検討す ることの有意性を見 出 した。
4 . 除草剤 との関連 で,
’施 肥が苗木の耐薬 性に与え る影響 について,お もに苗木 の根端 の呼吸能の面 から
検討 してみた ところ,昨年 と同様にスギ, ヒノキの床替宙におシ
ナる施肥処理 の擦 の肥料 の種 類に よって耐梨
ー1 3
昭和44年度林業試験場四国支場年報
−
性にちがいがみ とめ られ, スギ苗木では C αイオンの 休内への とりこみが ある程度薬害を少な くす る効果 を
有す ることがわか った0
(斉藤
明・ 安藤 貴 )
除草 剤 の森林生 態系に及 ぼす影 響な らびに その調査 法
労働力 の逼迫 にともな い,地掃 え,下刈 り作業の省力化が急務 とされてい るが,森林植生,作業形態 に応
じた薬剤 の選択 と効率的な使用法 に検討を加え,新 しい作業体系を作 る基礎資料を集め るため,昭和44( 19
6 9)年度 よ り全 国的な規模 で 4 か年計画 と して は じめ られ た研究の 中で, と くにわが匡洒 南部に多い ウラジ
ロ
・ コシダを分担 してい る。
昭和4 4( 19 69 )年度 には, 清水営林署27林碇 ほ小斑 (土佐清水市大駄馬 山) に試験地を設定 した0 ここ
は,昭和22(1947)∼23(1948)年に,常剛 健 木類の散生するウラジロ・ コシダを林床植生とするところ
を整理 し,ク リを人工植栽 したが, その後天然生 アカマ ツが極めて疎 に侵入 し,小港木の再 生があ り, ク リ
は大部分 消失 したため ヒノキに改植 が予定 されて いたところであ る0
林床植生 は, ウラジロ・ コシダが 慶占 し, きわめてわずかにススキ, ワラビ,サル トリイバ ラを混 じ,群
落高は 120cm程 度であるが, ウラジ ロの梓長 は 200∼250cm , コシダの梓長は 150∼180cm を示 していた0 足
、=
=〆
Ⅵ
Ⅰ
ⅠⅠ
ⅠⅠ
無散 布 単年
手刈 区 散布区
m
Ⅳ
I ll
単年
散布区
無散布
手刈区
Ⅰ!l
ⅠⅠ
隔年
散布区
Ⅳ
Ⅰ
連年
隔年
無散布
散布区 散布 区 手刈 区
Ⅰ
連年
散布区
隔年
単年
散布 区 散布区
連年
散布 区
沢
A M S 散布 区
1 調査 区の面積 :10 m X 15 m =150Ⅰ
ゴ
掘 一〆 根 一打 F ̄ 【, ̄▼ ̄
 ̄
 ̄
 ̄
 ̄
’
 ̄
▲、
寸
Ⅳ
連
年
散布区
Ⅰ
無散布
手刈区
Ⅰ
Ⅰ
単
年
散布区
Ⅳ
連
年
散 布区
Ⅰ
王
l
隔
年
散布区
ⅠⅠ
単
年
琴布区
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
隔
年
散布区
i
無散 布
手 刈区
Ⅳ
連
年
散布区
Ⅰ
無散布
手刈区
lll
隔
年
散布区
ⅠⅠ
単
年
散布区
沢
A M S +2・3・5−T B A 散布 区
図− 5
試
1 調査区の面 積 ‥15m X 15m ニ225Ⅱf
験
地
の 配
置
一一1
4
昭和44年度林業試験場四国支場年報
−
摺半 島の基部 海岸 に近 い凛 高 120 m の地 にあり, 傾斜100∼350の西∼西 南斜面 ,母岩 は砂岩頁岩で土壌型ほ
B B ∼B c ,A o 麿 の厚 さ 8 ∼ 9 cm,M 層を欠 き,A 層 の厚 さほ20∼25c恥 土性 はA 層 :し
B 層 :S L であ っ
た0 ここに, 地 ご しらえを前提 として A M S お よび A M S +2・3・5 −T B A の 2 薬剤 を散布 した。
試験地の配置 は図−
・
−1 の とお りで,連年 散布,隔年散布 ,単年散布 ,無散布 の 4 処理 3 回線返 しとした。
散布薬剤の成分 と散布量は A M S(70%)150k8/hα,A M S(80% )+2・ 3・ 5−T B A(7% )130k9′
/hαでいずれ も
粉剤,1969年 7 月30 日に動力散布 した。散布前 後の気象条件 は表叫 8 のとお りであ った。
除草剤 散布前 に 7 か所 ,散布後 11月 7 ∼ 8 日に A M S 散布 区 6 か所 ,A M S +2・3・5 −T B A 散布 区18 か所
に1 × 1 ∬ヂの方形 コ ドラー トを設け, ウラジロ・ コシダ生立個体の現存量,本数,被度 を調査 した結果 は表
−一9 の とお りで あ る。
( 安藤 貴・ 斉藤
衰−−8
除草 散布前 後の気象 条件
㊥
W
!
◎
一f
◎l
5
I
古▼i ▼
l  ̄
 ̄◎
4
一札
_
_
ノ
_
二 ̄
[二=
i1
︻
散布 日
1
ニ⋮
二
 ̄
り①
!
2
 ̄2
明・ 岩川雄幸)
◎
一
﹂
( 9
日中晴夜雨
通り 雨
通り 雨
通り 雨
雨量11.5皿
m
雨量 0
雨量 0
雨量 0
表− 9
ウラ
除草剤散布前 および散布後の地上部現存量,本数,被度
ジ
ロ
・コ
シ
ダ
ウラ
ジ
ロ
A M S
75 0
地上部現存皇
( 乾重)
36 8 ∼
コシ
ダ
24 6 ∼
921
′〉
コシ
7
度
(% )
9
7 3
0∼
ツ
0∼
20′ 〉
4
7
5 0
新
試
7
0
8
3 1 7
8 0
0∼
3 1 7
1 .6
0 ′〉
8
5 .1
0∼
3 1 .8
7
更
3 3
0
4 3
2 3 .3
3 0 ′)
マ
2
8 .5
100
アカ
6 6 0
0 /
〉 2 0
6 8
4 6 ′−
4 9 8
6 8 ′
∼
3
6 8
11 ∼
3 7
0 ′−
428
36
ダ
4 2 0
0∼
9 0 5
6
5∼
計
被
1
A M S + 2・3・5 − T B A
2 8 7
3 2
ロ
生立 本 数
( 本/ポ)
0∼
1250
計
ジ
後
1 4 1
11 5 1
5 0 0
( 8 /ポ )
ウラ
布
散
布前
2 4
6 .7
0 ′〉
2
4
1 0
0′
∼
4 5
験
( 愛媛県林業試験 場・ 高知営林局 と共 同試験 )
アカマ ツの更新 のあ り方 を環境条件 に応 じ検討 を加 え,その試験実行 の結果を施業改善 に役立て ようとす
るもので,林業試験研究推進 体制・ 近 畿・ 中国・ 四国地区協議 会の共 同研究で あるアカマツ林施業改善調査
の成果 ,および過去 における多 くの研究成果 が,施業上 どの程度 に活用 しうるかを再検討す るため に,昭和
4 1( 19 66)年度 よ り開始 して いる。
試験設計 について は昭和4 1年度林業試験場年報 を参照 され たい。
昭和44年度林業試験場四国支場 年報
ー1 5
−
昭和44( 1969)年度 にほ,試験開始後 4 年を経過 したので,天 然更新 区の発生椎樹数 の調査を実施 した。
各処 理区に20m の間隔で沢 沿いか ら尾根に 向って測線を入れ,測線上 に10m 間隔で左側 ,右側交互 に 1 nfの
コドラーートを 5 個づつ 設け,その中の稚樹数を調べた。
各処 理区の調 査 コ ドラー ト数 ,平均椎樹数,離散係数を表−10に示す。
表−
・
・10
処
コド ラー ト数
‡坦
筋が
伐採 前 地 拓 区
アカマツ椎樹発生数 と離散係 数
き
区
3 6 0
3 .0 9
5 .5
4 5 5
2 .53
9 .3
1 0 5
1 .29
1 .6
Ⅱ
2 0 0
0 .6 6
2 .2
Ⅲ
2 0 0
0 .9 3
2 .6
Ⅰ
2 3 0
Ⅱ
2 7 0
0 .6 1
2 .9
Ⅲ
2 9 5
0 .5 4
1.7
1 7 5
0 .9 3
2.1
Ⅱ
2 3 0
1 .0 9
2.1
Ⅲ
8 5
0 .9 5
2 .8
区
放置
区
数
5 .0
放置
Ⅰ
伐採 後 地 掠 区
係
3 .10
整 理 区
技粂 整 理 区
離散
3 5 0
枝粂
筋が き 区
平均稚樹発生 数
( 本/ ポ)
Ⅰ
1 .。5
!
2 .5
1
誘導 造 林 区
( ヒノキ植栽 )
1 ,
5 00
本
区
4 9 5
0 .9 8
1.6
3 ,
0 00
本
区
2 3 0
0 .6 0
3 .0
伐採前地枠 区の,筋が き区は3 1,000本/hG,枝条整理区 は30,900本′
/
hαで,両 者に発生椎樹放の差 は認め ら
れないが,放 置区は25,300本/山 とや や低 い。離散係数 はいずれ も 1 よ り大 き く,集 中型 の非 P o isson 分布
を示 す ものと考 え られ るが, 全体 として この程 度の発生数が あれば, 十分な東新が で きた もの と考えてよ
い。
伐採後地好区 は筋が き区6,6000∼12,900本/h8,枝条整理区5,400∼13,500本/llG、放 置i夏9,300∼仙 900本
/haで,地表処理 は椎樹 の発生 に殆ん ど影響がな か ったと考えて よさそ うであ る。また,これ らの区の離散係
数もいずれ も 1 よ り大 で集 中型 の非 P oisson 分布 を示すが,この程度 の更新椎樹数で集 中型 の分布を示す場
合には,全面 に十分 な更新 ができたとは判 断されず ,現地調査 に際 して も, かな り広 い範 囲に椎樹の発生か
殆ん ど認め られない ところがみ られた。 この ような場 合には 人工 的な禰 値を必 要 とす るもの と考え られ る。
ヒノキを櫨栽 し, アカマツの提入を爛持す る誘導造林区は, アカマ ツの浸入の容払 と考 え られ る斜向上部
にヒノキを 1,
500 本/hG で値 栽 し, アカマツの浸入を多 く期待す ることの 困難な斜面下 郎には ヒノキを3,000
本/
hn植与
駄したが,し500 本区には9、800本′
/11G ,3,000 木′
/
llG にほ6,000本/IIG のアカマツの椎樹 が認 められ,−
−
一
応目的どお りの更新結果 が得 られたと考 えてよかろう。
(安藤 ‡‡・ 斉藤
明・ 宮木知子)
ー1 6
昭和44年度林業試験場四国支場年報
−
森林 の 保 育 に 関 す る 研 究
1 . スギ枝 打林分 の純生産 圭の測定
二段林の下木 に対す る光の調節を人為的にお こな う一つ の方法 と して ,枝打が あげられ る。優良小丸太の
生産を 目的 と した愛媛県上浮穴郡久万町の上木 9 年生 ,下木 5 年生 の林分の上 木を,枝下率が55%,65%に
なるように枝打 した試験地を 昭和43(1968)年度に設定 した0 (詳細は43年度年報参照 ) 1 成長期 を経 た昭
和44( 1969 )年 11月に再 度現 存畳 の調査をお こない,成長量,純生産量等を求めた0 その結果 は表−1 1のと
ぉりである。枝 打の程 度が強いほど純生現畠 は明 らかに低 かった。
(安藤
貴・ 宮 木知 子)
表− 11 枝 打 林 分 の 純 生 産 量
KO
 ̄、
、
\
項
成長
生産
目
量
、\ 撃空苧i茹\ ̄
、\
−、I ._
一
一
K O − 2
1
3
・
し
−
O
K
7 5
6 5
5 5
平均 樹 高(m )
0 .8 9
0 .6 8
0 .3 5
平均 胸高直径(m )
0 .7
0 .5
0 ,3
幹材積(d /h a・yr)
2 8 .3 0
1 8 .5 7
1 1 .4 3
幹
9 .9 0
5 .9 8
4 .0 6
技
1 .4 4
1 .1 4
0 .9 0
鞍
ン↑
ミニ
3 .8 6
3 .1 6
2 .7 2
枇
4 .2 7
2 .9 1
1 .9 7
1 3 .1 9
9 .6 5
鼠
( t /h a ・y r )
純生
産
量
1 9 .4 7
2 . スギ庇陰試験
二段林 の造成 に際 して は,−
F 木 と して植栽 され る樹種 について耐陰性を知 っておかなければな らない0 ま
た,1・木 の植栽密度や除間伐 の問題を解明す るために は庇陰下におけ る植栽密度 と成長関係 が基礎 的な重要
事項 となる。このような考 え方 から, スギ( ヤナセスギ)について, 光条件を ダイオ シェー ドを 用いて相
対照射 5.
5%,58.
7%,46.
6%,37
・ 1%,30
・3%に対照区として校地の100%区を加えた6 段階, 植栽密度
を2 5本′
′ポ,59.2木 /ポ,123.5本/刀子,277
・8 本′
′ポの 4 段 階 とした24処理で, 1968年春 にまきつ けた百を 1969
年4 月植付けた。 1 成長期を終えた11月に掘 り取 り調査をおこな った0
その結果を相対照度に対 して密度階 ごとに陳悔 し,凶一
・6 に示す0
図−
・6 からスギ椎掛 こ対 し光がロジスチック理論でいう両性要因であることがわかる0 光(L )が両性安
国で,繊度(ク)が逆数要 因である ときの逆数式 ほ仙を平均個体衷 とす ると
⊥ノ
ー=(A l叶 B )+ 1 一(A 2+A l叩)+L (A 2′
+A 12′
p)t=‥‥…‥…‥‥‥…‥‥‥…●
…‥… 仙
(り
として示 され る。(穂 積和夫, 196 1)
周一 6 の資料 か ら
(1)
式 の定数 を求め たところ
昭和44年度林業試験場四国支場 年報
ー1 7
−
一土
−=
・
00000499巾(・
00193÷+
・
000000279L)+
(・
095÷ +
・
0000263L)
+
・
000242…
(1)
′
巾J
がえ られた。図− 6 の傾向線ほ(1)
′式 か ら求 めて書 き入れ たもので,実測値 と計算値 の差 は士20%程 度とな
ったが,全体 と して比 較的よ く適合 した。
×1 n 2
2 0
2 t)
0
0 爪 ≠ 乞7 7 ・S
P
p = 之5
ミヱ
・さ.
5 ●
●
○
P
、
●●
;5 9 .
乞
O P
10
00
●
●
ゾ望 L 。
、\
●
P
撃
〃U
宝
牛
○
●
‖わ
巻
0
壬ヱ7 7 ・S
O P
6
糸
●
0
●
●
碗さ ふ七 嶋饉 海 蛍蚤
r =
︵ 址︶
ゴl 之3 ・5
○
8
︵ ℃ \址 ︶
○
●
仁王
」1
00
3
」叫
3()
」
一」
.
10
相対
−⊥
−⊥一⊥
(jり
照
度
図− 6
8()
−」
・−
−」
2
100
⊥L _
3(1
10
相対
(% )
脱
⊥
− _
皮 (% )
光の強さと平均個体垂 および単位面硫あた り収量の舶係
10U
糾
榊
︵故 ︶
0
20
観 覧貢 要撃 蛍
0
0
1 0( )
密度
阿− 7
2 0( )
( 木/
ノ
ポ)
鮮 度と最適相対照 度の関係
_L
し;
0
3( )い
一 ⊥
⊥ 一一一 」
日
()
1()
(1
ーー 1 8
昭和44年度林業試験場四国支場年報
− −
また図−
・6
−
− か ら,光 に対 する好適点が低密度ほ ど低い光の ところにずれ る傾向が認め られ る。光の強 さの
好適 点を L op t とす るとこれ は次式で示 され る。
0 1 93 ′,+ 0・ 9 5
A 2 + A 12戸▼
L o 。 t
=
 ̄‥ ‥
A 2 /+ A 1 2′β
J
‥ = ‥
‥ …
‥ ‥ ‥
‥ ‥ ‥ ‥
‥ ‥ …
‥
‥ ‥ ‥
‥ ‥(2
)
0 .0 0 0 2 6 3
( 2)
式か ら密度に対 す る光の強 さの好適点を求め区i示す ると図− 7 の ように示 された。
( 安藤
貴・ 宮本 知子)
5 .スギ樹体 内の無 機養分 の分布
森林における物質循環 の手 がか りを得 るために,無機養分現存量や吸収量について検討が加 え られている
が, その時 に問題 とな る事項 に分析試料のサ ンプ リングがあ る。 この問題を明 らかにす るために, 4 年生 ス
ギの樹休各部 の無扱養分 の分布 をみるための分析 を実施 した。その結果 は本年報の研究資料 に「 4 年生 スギ
樹休内の触機養分 の分布」 として報告 した。
(宮本知子‥ 安藤
貴)
混交 林 の 経 営 に 関 す る 研 究
森林経営 は一般 に針葉樹の比校的短伐期の皆伐方式によ ってお こなわれてい るが,早生樹(品 )種 と晩生
樹
(品 )種 との組合せ による間合混交林の造成,あ るいは耐 陰性 のあ る樹( 品)種 を下木植栽 し二段林を造
成す る異 令混交林等 による経営 は,それな りの特徴を持 つ もの と考 え られ る。
昭和42(196 7)年度 よ り「森林 の保育 に関す る研究」の課題 の下 で,愛媛県上浮穴郡久万町にあ る異令混
交二段 林を対象 と して研究を は じめたが,昭和44(1969)年 度か ら「混交 林の経営」 という課題の下で,関
西支場 と共同 の研究 休制 をと った。
YL
( )
2
(
YL
t ′′h α )
Ll ti S lO12()
2二1
(
6
t /h α )
8
1
0
1
2
1 00
1 0 0
\7
ハU
5 0
○、
、
1ヽ
\△
△
\、
●、
\
\
J 1 2 2 r:
】
\。
\
\ 1 、
芥︵︶1 1
、 ● −−
△1 −ム
〆 〇、
、\
くン ユ
ヽ
l
b て
ム、、
?不 、
\
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●
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葉 蚤(Y lノ) と相対照度( Ⅰ/I o)の関 旅
昭和44年度林業試験場 四国支場年 報
昭和44( 19 69)年度 は,昭和43( 1968)年度 に設定 した枝打 試験地 において,薬量な らびに光環境 の年 間
変動 の調査を おこない, 間伐 試験地 において は試験地設定 1 年後 の下木 の成長を璃査 し,また二段林 の事 例
調査を続 けた。試験地設定 の詳細 については昭和43年度林業試験場四国支場年報を参照 されたい。
枝打 試 験 地
枝打試験地 は上木 ジスギ10年生,下木マ ツシタ 1 号 右年生の ともに スギの林分で,優良小丸太 の生産を 目
的と して多段 林に導 くことか計画 されている林 分である。1968年11月に,上 木の枝下率 を55%( K O − 1 ),
6 5% (K O − 2 ),75% (K O − 3 ) とな るよ うに枝 打 し,1969年 3 月 よ り 6 月, 7 月, 9 月, 10月の 5 回,
表叫12
二
段
__
_里_⊥
▼二毎
上木
樹令
樹高
上木
ス
下木
ヒ
ギ
6 9
ノキ
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下木
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林分調査1968年 11月
1 0 .0
7 .1 9
3 1.
照度測定 1969年 4 月
1 1 .8
4 1 .9
3 .5
1 6 7
6 9
2 3.7
1 1 .8
3 6 .2
3 1 .2 2
3 3 4 .
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1 0 .6
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一
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林分詞査 1970年 3 月
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下木
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下木
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照度測定
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林分調査1967年11月
4 5 1 .9
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上木
下木
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( 松下 1 号)
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林分 調 査 1969年 11月
林分 調 査 1969年 11月
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5
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一
11α 1丁
下木
下木
K A − Ⅱ
3 6 .3
1 5 .1
照度測定
同一
ヒ
ーー
・ 2 0
昭和44年度林業試験場四 国支場年報
−
枝下直径 を測定 し,また下木上部にあた る地 上 2.2m の相対照度の測定をお こな った。
菓量は,昭和42( 1967)年 度 と昭和4 3( 1968 )年度 に層別刈取 りを おこな った13本の標本につ−
いて,あ る
樹冠層 の下部直径 (D z ) とその届か ら上 にあ る菓 量 W LZ との関係を
1 0g W
L Z ‡ 2 .2 1 2 lo g D z + 1 .7 0 4
と求 め, この方式 によ って, それ ぞれ の調査時 の技下直径か ら求め た。 菓量 と相対 照度の関係は B E E R −
L A M B E R T の式 によ って示 され るが, この関孫は図叫 8 ㊨に示すよ うに.
, 林分 ごとに分離 し, 単一 の関係
としては求め られない。 また, 3 月中 ら 6 月 にかけては菓量 が増 して も相対照度 は殆ん ど低下せず, 7 月以
降は菓 量の増加 がそれ程著 る しくないのに相対照度 の低下 は著 る しい。 しか し, 1 測定 日に限 ってみ ると図
−8 く
・に示す ようによ くB E E R −L A M B E RT の式 が成立つ 。そこで各測定 目につ いて吸光係数K を求め たと
亘
ころ , 3 月 24 日
0.158, 6 月 5 日
0.131, 7 月 22 日
0 .16 1, 9 月 8 日
0.213, 10月 6 日
0.296 とな っ
た。光 の測 定は,すべて晴天の 日の11暗 か ら14時 の間 におこな われてい ることか ら,平均的に上記 の吸光係
数は太 陽の 日南中時に得 られ た値 と考えて よい ことか ら,太陽南 中高度(の との関係を求吟てみ た○ この
関係 として
K =0・ 218 co £♂+0・094 ‥‥
・
・‥‥…‥‥‥‥…=…‥‥‥小‥‥‥…‥…‥‥‥‥‥.
‥‥‥‥‥…‥‥‥‥‥
・
・……=仰
が得られ,吸光係数 は太陽南 中高度 と 密接な関係の ある ことがわか った。 このことか ら, 二段 林等 におい
て,下水上 部の相対照度を,多 くの林分で測定 し,比較す る場合には,測定 日を考慮 に入れな いと大 きな誤
りを お か す こ とが 明 ら か に な った。
間伐 試 験 地
上木胤 晩試験地の下木の胸高直径を測定 したが,直径成長 にはまだ上木間伐の影響 はあらわれなか った0
事例
調
査
昭和42(1967)年度 よりは じめてい る二段 林の事例調査 において これ まで測定 した値を表−112に−一
括 して
示す。
(安藤
貴・ 宮本知子)
上木 被 覆 等 に よ る寒 害 防止 試 験
拡大 造林 の進展 にと もない,四 国内において も高海抜地の造林地 が増加 し,昭和42年 度には寒害 による被
害面積 が 3,00 0 hαにおよぶ など,年 によって は大 きな被害を うけてい る0
高海抜地 における寒害防止策を みいだすた めに,昭和44(1969)年度よ り「上木被覆等 による寒害防止試
験」 を始 めた。この試験 は本支場 の共同試験 と しては じめ られた ものであ る。
本山営 林署 12林斑 ,海 抜高 1,
000∼ 1,050 m ,北北西斜面(寒風害の発生が予測 され る場所 )と魚梁瀬営林
署119林弧 海抜9 60 ∼1,
000 m , 南東斜面(凍害の発生が予測 され る場所 )に試験地 を設 け,19 70 年 3 月植
栽を おこな った。
試験設定 は,対照 区,列状植栽 区,巣植区の 3 処理 と し,本山ほ 2 回線返 し,魚梁瀬 は 3 回線返 すことと
した。処理別 の内容は次 のとおりで ある。
対照
区 :3,000/hα植栽,方形植 ,全刈地掃○
列状植栽 区 :列間 5 m ,常問0.8 m 植栽 と し,植列 の両側を地掠,下刈 し,4 m 巾の広葉樹保護帯 を設 ける0
巣栢
区 :2 m の巾で地搾を おこない 3 m 巾の広葉樹保護帯 を設け 1 m 四方 に 5 本植栽 の巣植 と し,
巣と党の中心間距離を 3 m とす る。
( 安藤
貴・ 斉藤
明)
昭和 44年度林業試験場四国支場年報
ー2 1
−
土壌 研 究 室 の 研 究 概 要
土壌研究室 において は森 林土壌,林地肥培,宙畑の土壌肥料の三 つの課題 について研究をすすめている。
森林土壌について iま,四国地方の環境区分 と地域 的な特 性を明 らかにする目的で行 なわれてい る「四国地
方の森林土壌」の研究 は前年度に引 きつづ き既 往の資料 を集 めてい る9 また森林の皆伐な らびに次代林の成
立に ともな う林地の地力の変動の実態を明 らかにするため19 64年 よ り研究をす すめてきた「地力維持」の研
究は本年度 の詞査 でスギ林土壌 について は終了 し, これの とりまとめと,昭和4 5( 1970)年度か らヒノキ林
土壌について研究をすす めて い く。
「 全木集材の地力維持 に及ぼす影響」に関す る研究については前年度設定 した森 ケ内山試験地 の成長 調査
と土壌 の侵食調査 を行 な った。
林地 肥培 の研究 は朴 ノ川 山国有林 におけ る, 1 .苗木の形 状および土 壌条件 が肥効 に及 ぼす影響 , 2・ 中
令林施肥 の両試験地 の成長調査 を行 な ちた。
宙畑 の土壌肥料 関係で は「古畑の土壌 に関す る研究」 と してオガ堆 肥施 用土の理化学性 の検 討をつづ けて
いる 。
「 西畑の施肥 に関す る研究」 と しては施肥量 の多少 ,微量要素 の過剰や欠乏 による土壌,苗木 中の養分変
化,な らび に,要素間の括抗作用等施肥に関 しての基礎 的な研究 に重点を おいて研究を進 めてい る0
「 健前育成に関す る研究」 として, とりあげてきた,連 作と輪作の関係,畦作 り
・ 植え方,健宙について
の規格 の問題 について は本年度の調査で一応終 了す る予定 ,調査資料 について は目下検討 中で ある0
以上のはかに共同研究 として全 国的な規模 で計画 され た「 まつ くい む しによるマツ類の枯損防止 に関す る
研究」の うち土 壌部門,主 と して土壌水分の動態 について研究を進 めてい る。
地力 維 持 に 関 す る 研 究
森休の皆 伐な らびに 次代 の休の成 立にともなう, 林地の地力変動の実 態を 明 らかにする目的で, 昭和39
( 1964)年度よ り馬路営林署管 内の安 田川 山団地 で, 2 ∼50年生 のスギ人工林を対 象 と し,調査を実施 して
いる。現 在までの経過 は,第 1 次調査 と して1964年 と1965年 に, 2 , 5 ,10,15,21,24,31,36,40,50
年生の林分についてそれ ぞれ 2 ∼ 3 か所 の調査地を選定 し,土壌断面形 態な らびに土壌の諸 性質について検
討をお こない,各 林令 と土 壌の相違 を明 らか に し,この結果か ら森林の伐採 と次代 の林 の成 立に ともな う土
壌の推移状 態を類 推 した0
さらに1968年 および本年度 の 2 か年 にわた り,前記 の調査地 について第 2 次調査をお こな った。なお,本
年度はスギ天然林の4 か所の調査地を追加 した0 得られた結果の−一
取 こついて簡単に説明する。
林令 ごとの A o 層量 は助命休で は,林令の増加 とともに増大 し25年生林分 ではほぼ 10t/
h a 前後に達 し,
以後変化 は少 な くおよそ 8 ∼15t′
′
ha を示 したが, 50年生 林分 および 天然 林では土壌型 による差が大 き く現
わオ
1 ,乾性土壌で は 11′
一13t/ha で あ ったが弱乾性,適潤性土壌では 5 ∼ 7 t/ha で ,やや減少 す る傾向がみ
られ た 。
第1 次調査 と第 2 次詞査の間には 4 年の時間的経過が あるので,両 者の調 査結果 か ら土壌 の化学性 の 4 年
間におけ る変化を比較検討 した0 表層土の全炭素や仝窒素含量は10年生 までの幼令林分 の土壌 では減少 し,
それ以上の中, 壮令 林分 の土壌で は 増加す る傾 向がみ られ た。pH (H 20 )はほぼ25年生 林分 の ものまでは
ー
・ 2 2
昭和4 4年 度林業試験場四国支場年報
−−
漸増 し, それ以上 の林分 の土壌 は酸性化の傾向がみ られた0 これ らの傾 向は,第 1 次調 査で得 られた各林令
どとの土壌の化学性の推移状態(昭和40年 度年 報)を裏付 け している ものと云え よう。
この調査は,スギ林土壌については一応本年度で終了 し, とりまとめをお こない,昭和45年度 か らヒノキ
林土壌について同様の調査をおこなう予定である○
(井上輝一価・岩川雄幸・吉田桂子)
全木 集 材 の 地 力 推 持 に及 ぼ す 影 響
全木集材 によ る幹 材および枝 条の林外へ の持 出 しが,林地の土壌(主 と して侵食 )な らびに跡地 の植栽木
の成育 に及ぼす影響 を明らか にす る目的で,昭和43(1968)年 度か ら窪川営林署管 内森 ケ内国有林 に試験地
を設定 し,調査を開始 した。
現地では,実際には全木集材 は行 なわれていなか ったの で,人為的に枝 粂除去区,枝粂放置区を作 り,尾
根筋(平坦面 と斜軌 B B 型土壌),中腹斜面(B c 型土壌), ̄
F 部斜面(B D 型土壌)にそれぞれ配鼓した。
試験 区にほ, 1969年 3 月にスギを植栽 し,植栽時お よび1970年 2 月に樹 高測定 をお こな った。
土壌 の侵食の調査 は,種 々の測定方法が考え られ るが, この調 査地 では,最 も簡便 な方法 と して,試験区
内にほぼ 5 ∼ 6 m の距離を もつ 2 つの定点を設机
この間に鉄線 を張 り2 0cm間隔 に鉄線か ら地表 までの距離
を測定 した。なお, この測定線 は 1 区 内で 2 か所設けた。
表−13
試験 区
土壌 型
調査点 数
処理
土
塊
侵
差の平均
n
食
調
標準偏差
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3
4
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昭和44年度林業試験場四国支場年報
表−14
n
聖霊 簑 l 処 理
3
−
植栽木の 1 年 間の伸長量
平
由度
偏差 平 方 和
均
除
3 1
3 0
1 8 .8 7
3 3 5 5 .4 8
放
50
4 9
1 2 .1 2
6 0 8 1 .2 8
6 . 7 5
9 4 6 4 .4 8
6 5 1 3 .9 5
計
BD
自
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7 9
d =
有意 差 検 定
**
t =
2 .7 0
】
除
放
計
Ⅱ
Bc
8 3
8 2
1 6 .9 8
7 7
7 6
2 0 .8 7
1 5 8
l
Ⅲ
( 平坦 )
l 霊
月旦_し
Ⅳ
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Z… !
計
d =
3 8
7 7
1 8 .3 2
6 5
2 0 .0 9
1 4 2
d =
9 3 5 6 .7 0
9
5 3 1 9 .4 5
1 3 3 4 6 .4 4
1 .7 7
7 5
7 4
2 4 .4 5
1 0 2 8 8 .5 9
放
8 6
8 5
3 0 .4 6
1 2 3 5 3 .3 9
1 5 9
d =
2 .4 5
8 0 2 6 .9 9
除
計
t =
1 5 8 7 0 .6 5
2 2 6 4 1 .9 8
6 .0 1
t =
1 .0 9
t =
3 .1 9
**
調査は1969年 9 月 と1970年 2 月に同一地点 につい て測定 し, 2 回の測定値の差か ら土壌の侵 食の状 態を推
定した。
土壌侵食については,測定値 の分散分析 の結果を表− 13 に示 したが, これ にみ られ るよ うに処 理区問の差
は明 らかではない。 これは諷査 期間 がわずか 5 か月 の短い期間であ ったため と考え られ,さ らに継続 調査 が
必要 であ るが,測定方 法について もなお検討 しなければな らない。
植栽木の調査結果 は表− 14 にみ られ るように, 1 年間 の樹高伸長量は, 下部斜面 の B D 型土壌 をのぞ け
ば,枝 粂放 置区が除去 区に くらべ て大 きい値を示 した。
(下野園正・ 岩川雄幸・ 吉 田桂子 )
林地 肥 培 体 系 の 確 立 に 関 す る研 究
1 .施肥効果 におよぽす苗木 の形状 と土壌条件 の影響
植栽時 の新木の伸長あ るいは根元直径 であ らわされた苗 木の形状 と,土壌 の条件が施肥効果 にいか に影響
するか について, 1967年に須 崎営林署 朴 ノ川山国有林の B l)型土 壌 と B c 型土壌に試験地を設定 した。試
験地設定後 3 年 目に当た る当年度 の調査結果 は表− 15 のとお りで ある。
この調査結果にもとづいて,直径区分を大径乱 小径苗の2 水準とし, 3 年目の樹高増大量についてL 16.
2 4直交表 によ り解析 をお こな った。結果を表− 16,表− 17に示す。
分散分析表 に示 されたよ うに, この実験で は,施肥の有無 と苗木の根元直径の大 小が95% の確率 で有 意で
あった。また,施 肥区の平均増大量 は34.4cm,無施肥 区の平均増大量 は26.1cm,苗木の根元 直径大 区の平均
増大量 は33.3cm ,根元直径小 区の平均増大量 は27.3cmであ った。
2 .中令林 の施肥効果 におよぽす植 栽密度 の影響
中令林 の施肥効果 に植栽密度がいかに影響 す るかを調 査す るため,19 67年須 崎営林署朴 ノ川 山田有林 の1 2
年生林分 に設定 した。試験地設定後 3 年 目に当た る当年度 の結果 を表− 18 に示 す。この結果 によると,施肥
効果 に植栽密度の影響が あることが認め られた。
(下 野園正・ 岩川雄幸・ 吉 田桂子 )
−2 4
昭和44年度林巣試験場四国支場年報
−
表− 15 施肥効果 におよぼす 卦木 の形状 と土壌条件
3 年 目 増 大 量
施肥
宙長
樹高
径抑.
cm
l
現
径
在
m j樹向Cm
B c BD
B c BD
施
】
B c BD毒Bc BDi
9 1 1
3 5
2 4
3 3
2 3
1 6 1
1 5 7
1 6
1 6
1 1 9
1 1 7
2 0
2 1
1 5 6
1 5 7
l
大
2 5
3 7
7 7
3 6
3 9
56
1 8
3 5
1 3
1 5
1 0 1
1 1 3
2 9
3 4
2 0
1 7
1 3 8
1 4 3
1 7
2 5
11
1 1
8 3
9 3
2 4
2 0
1 5 7
1 4 8
ご… ! …
; ;
; i
1 5
1 4
1 1 3
1 1 0
10
r
5 7
1
大
1
5 0 cm
無
ト∬−
施Ⅰ
小
8
6
無
34
一
施
大
無
小
4 0C m
3 2
4 3
2 3
18
1 4 8
1 4 5
5 6
2 3
3 0
1 4
1 3
1 0 4
9 8
8 5
3 6
2 8
1 7
1 6
2 8
1 0
1 2
一 1
√−
エー
」蓋
6
7
︼
− −−
■
 ̄
■
 ̄㌦
− ・・・・・ − − −
− −
均。m効
一
 ̄−
一一 ▼−
−・
−−−−
・ ・
一 ・一
−−・
¶ − ・ 一
・ − ・・
一
−
−−・
−・一 一−・・ −−−
 ̄ −
−・−
■
・・・
−
散
分析
 ̄■
− ■■■
 ̄
 ̄
要因
■
【−  ̄
■
 ̄■■▲
果
土壌
土壌
要
F
施肥
苗木の伸長
F
4 .1 3
苗木 の伸長
H
1 2.3
H
−0 .8 8
苗木 の直径
D
1 4 4 .0
苗木の直径
D
3 .0
S X
D
1 6 .0
S X
D
1 .0
S X H
S X
H
0 .3 8
S X F
2 7 2 .3
2 .3
9 0 .3
S X F
−2 . 3 8
F X D
2 .3
F X D
【 0 .3 8
F X H
9 .0
F X H
H X D
−0 . 7 5
表一18
Ⅳの 2
区
9 2 .5
中令林の施肥効果 におよぽす植栽密度
t Ⅲの 2
無肥
施肥
本 /ha
0 .3
誤差
0 .1 3
F
1 00 .0
S l
施肥
H X D
表
;▲
 ̄
 ̄
 ̄
ト
2 .5
密度
︵U ノ
一・・・
■−・・
一 一
S
試験
5
因l 平
l
一
−−・
・
・
・
−
・
・−一一
・
−
−
 ̄−− −
r〉
− −
− −
一一
一
2
一 肝
⊂ J
−
−
・
・
−
−一
− −
r
n八U
一 −
′▲U
一
表−
¶1 7 分
各要 因の平均効果
( 平均樹 高増大 量30.2cm )
■汀■
一 一
・
一一
−一一 一 −− −一
2 1
2
−
表一 16
35
無
l
−
小量
2 .3 b O
肥l 琵の1肥
晶肥 i 姦
4 .6 8 0
0 .4
0 .9
0 .5
1 .0
無肥
6 .3 1 0
5 .7 7 0
1.1
0 .6
1.1
0 .6
1 .3
1 .8
1 .4
1 .3
2 .0
1 .5
4 .3 1 0
!
3 .8 5 0
Ⅲの 2
....一 ..− 一 一 t
一
:
二
三
L、J
;;
:
…
:;t
J
Cm
O
肥大量
⊂
O
3 年 目の
一
3 年 間 の
肥大量
) 1
2 .9
0 .9
1
2 .0
Cm (2.2m )l
3.0
1・ 1
l
2・ 2
( 1 .2 m
昭和44年度林業試験場四国支場年報
−2 5
−
苗畑 の 土 壌 に 関 す る 研 究
1 . オガ堆肥の施肥 効果 にお よぽす影響
オガ堆肥の施肥効果 にお よばす影響を,稲 ワラ堆 肥を比較 区と して試験 をおこな った。
オガ堆肥 は慣行施用区 と多量施用区 とし,多量施 用区は土壌 の理学性 の改変をね らった量で,前年度にポ
当り20k8 ,当年度 8 k8を施用 した。慣行施用 区は当年度 4 k8施用であ る。比較区の稲 ワラ堆 肥 はd 当 り 4 k8
であ る。
この堆肥 3 処理に,窒素についての処理 を 5 処理 と し, 5 回繰 り返 しで試験をお こな った。痍 酸お よび加
里施用畳 は全区等 しくd 当り 8 9 であ る。
表−19 堆 肥の施 肥効果 におよばす影響
英堆
処理
無
元肥
素区
9
8
区
元肥 9 8 追肥 9 8 区
( 4.5.6月 追 肥 )
元肥 0 8 追肥 9 8 区
( 4.5.6月 追 肥 )
元肥 0 9 追 肥 9 8 区
( 5.6.7月追肥 )
肥
4k8
オガ堆 肥慣行施用
( 酋長cm )
オガ堆 肥多量 施用
4 7 .1
2 1 .0
1 7 .2
5 5 .9
2 2 .2
1 7 .4
6 2 .9
2 4 .5
1 7 .0
5 0 .4
2 1.2
2 0 .8
5 3.3
1 9 .6
2 3 .0
5 8 .3
3 8.1
3 2 .7
7 0.0
3 8 .4
3 4 .3
7 1.6
3 3.9
2 5 .0
7 2.1
4 4 .4
1 9 .8
5 3.5
3 6 .3
3 1 .6
6 3 .3
4 0 .1
3 J .6
6 1.7
2 9.2
3 0 .5
6 2.9
3 7 .9
3 3 .3
6 6.0
3 8.5
2 7 .5
6 5 .5
4 1 .6
2 8 .0
6 1 .5
2 9.6
2 4 .8
5 8.8
2 1 .3
2 1 .6
5 8.9
2 5.3
2 1 .8
7 1.4
2 6 .2
2 0 .3
4 3.9
2 6.6
2 4 .6
5 2.8
2 2 .7
2 3 .3
4 8 .1
2 5 .8
2 2 .5
6 9.0
2 5 .9
2 0 .0
5 8.0
2 4 .0
1 9 .1
5 0 .0
2 2 .7
2 1 .0
表
【 19に全試験 区の酋 長測定平均値を示す 。この測定結果 について分散分析 をお こない堆月
巴処理間 にはい
ずれの問に も有 意差 があ った0 また,窒素 の施 用処 理問も同様で あった0 窒素施用処理問 の有意差検定表を
表−
・20に示
エ
す。また衰一一
21に酋 長平均指数 を示 す。
まず,一
迫肥効果 は,いずれ の堆肥処痙問 にもあが って いない。 ̄
この原因ほ, 1 回の追肥量が少なか った こ
ー
・ 2 6
昭和4 4年度林業試験場四国支場年報
M
表−20
窒素施用処理間の有意差検定表
巳y
理
処
無窒素区
元肥 9 8 区
8
王9 8 区
主j 月j _
1.
無窒
素
2 .
元肥
3 .
元肥 9 9.追肥 9 8 区
9
区
8
**
**
追肥 9 8 区
追肥 9 8 区
( 4 .5 .6 月 )
( 5.6 .7 月 )
**
区
**
**
**
**
( 4.5.
6 月)
追肥
4.
9
8
区
( 4 .5 .
6月)
5.
追肥
9
8
区
( 5.6.7月 )
表−21
理
処
1
無窒
堆
肥
オガ堆肥慣行施用
オガ堆肥多量施用
8
3 2
1 2 1
7 1
5 3
1 18
6 9
5 5
1 0 9
4 8
4 2
1 0 3
4 4
3 9
区
区
月
一
甘 ︶
4 0
区
月
′○ ⋮
8 ︶
5
nフ ︶
5
追
肥月
8
︼
追 .69 .6 9 J
追
A
1 0 0
区
9
9 八u 肥 ハ
u肥 ん
u
肥
元
3
5.
区
8
2
元肥
素
稲藁
酋 長 平 均 指 数 表
と,また梅雨期の関係な どが考え られ るが,最大 の原 因は,施肥 が地表面近 くの土壌 にとどまり,下方に浸
透しなか った もの と推察 され る。
つぎに堆 肥問についてみ ると,オガ堆 肥を多 く施 用す るほど成育 は劣 って いる。このオガ堆肥の施用区が
成育 の劣 る原因は,理学 的な酎では粗大 孔隙には富 むが,他方,微細孔隙 に乏 しい関係か ら乾燥期での保水
力が弱い。また,栄養 的な面 では,オガ堆肥 が可給態養分の保持力の真弱な粗大有機物であ るとい う。こ う
したオガ堆 肥の性質 が影響 して いるものと考 えられ る。
なお,無窒素 区に対 す る元肥施肥 の効果 をみると,元 肥施肥の効 果 は,オガ堆 肥の場 合に効 果的に働 いて
いる。 したが って,窒素 の要求度が 強い ことを示 してお り,適 当な施 用方 法で肥料 の増量 の必要 であること
がうかが われる。
(下野国 正・ 岩川雄幸 )
苗畑 の 施 肥 に 関 す る 研 究
1 .養分吸収 に関す る試験
健宙育成 とい う立場か ら苗木に対 す る適 切な施肥がお こなわれるためには,肥料 の施用 にともな う土塊の
可給態養分量,あ るいは土 壌の永素 イオ ン濃度への影響 ,また,養分量 と水素 イオ ン濃度が苗木の養分吸収
に与え る影響 などについて検討 されて いな けれ ばな らな い。
さらに,苗木 の栄養面か らいえば,樹体 内に吸収 され た各養分相互のバ ランスが保たれていなければな ら
ない し, こうした吸収成分 の比率 につ いて も樹種 どとにな お検討がお こなわれなければな らない。
施肥 による土壌 の 可給態養分量 と 苗木の養分吸収 について 検討す るため, 1966年 に支境 南畑 の褐色 土塊
に, 3 Ⅰ
ゴコンク リー ト枠実験 区を数十 区設定 し,以来 ,スギを対照 に して実験をお こな って きた。当年度の
昭和44年度林業試験 場四国支 場年 報
ーー 2 7
− ・
実験 資料 については分析 が未 了であるが ,設定 3 年 目に当る前年度採取資料 の分析を完了 し,スギを対 周 と
した実験 は, ほぼ所期の 目的を達成で きる見 通 しであ る。設定 3 年 日に当たる結果の概要を述べ る。
( 1) 硫安施肥 が土 壌の可給態 養分 に与 える影響 とスギ宙木の養分吸収
実験区の施肥は, 硫安を 3 Ⅰ
ゴ当 り 0 8 か ら50 8 ど とに450 昏まで10 区分 して施用 し, 他 の肥料 はつ ぎの と
おり施用 した。
稲ワ
ラ
3 ,0 0 0
過燐 酸 石 灰
硫酸
加
里
4 4 0
炭酸 石
1 2 0
灰
7 50
硫酸 苦
土
450
実験区設定 より毎年上記の施 肥を続 け, この施 肥が土壌 の水素 イオン濃度 にい かに影響 したかを検討す る
と,硫安の施用量単位の増加 と,水菜イオ ン濃度の増加は両対数 直線 関係で増加 した。その範囲 は p H 7.15
∼4.8であ った。 この間,苗木の重量増加 は9.6 8 ∼69.7 8 まで硫 安施用量 に応 じて曲線的 に増加 した。
9 月中旬におけ る土壌の可 給態養分 については硫 安の施用量増加 に対 し,土壌 100 8 中石灰 は344∼ 171m g
に,加里 は24.1∼20.3m g に,苦土 は20.2∼ 13.3m g に減少 し,苦土の減少が甚だ しく,苦 土の主に比 して加
里のやや多い加里過剰の状 態 とな った。ツルオーダ燐 酸は1.86∼0.
9 7m g で他の実験 区に比 してやや少な く,
稲ワラの施用が関係 してい るよ うであ った。
置換性マ ンガ ンは, 0.37∼2.72m g まで硫安 の施用増加に対 し直線 的に増加 の傾 向を し, 置換性 マンガ ン
が土壌の水素 イオ ン濃度 と関係が深い ことを示 した。
スギ実の 2 月掘取時期におけ る吸収成分 濃度については,窒素 は,0.766∼0.999% の範囲 で一定 の傾向を
示さなか った。
燐敢の吸収 は0.339∼0.176% で硫安の施用量の増加に対 し直線 的相 関で濃度減少を示 した。石灰 も1.84∼
1 .10%の範囲で燐酸 と同様直線的傾向で濃度減少を示 した。
苦土お よび鉄は,硫安施用量の増 加に対 し,成 分濃度は対 数直線的傾 向で減少 を示 した。 また,加里の吸
収は分散が大 きいが, しいていえば,苦 土の吸収傾 向に類似 しているといえ る。
マンガ ンの吸収は,硫 安の施 用量 の増加 に対 し,成分 濃度はほぼ直線 的に増加 し,土壌の水素 イオ ン濃度
がpH 4.65 よ り高 くな ると,スギ菓 のマ ンガ ン濃度は急激に増大 した0
スギ其 の吸収成分比は,土壌 の加里過剰 を反映 して苦 土吸収 が抑制 され,苦土・ 石灰比 は 6.75∼8・ 8 の高
い値を示 し,また苦 土・加里比 も5.57∼ 8.12の高い値を示す。また,加里・ 石灰比 について は,土壌 の水素
イオ ン濃度が高 くなれば,石灰 の吸収 がやや抑制 され る傾向を示 し1.36∼0.83にゆるや かな低下 の傾 向を示
す。
さらに, マ ンガ ン・鉄 比について も, 硫 安の施 用量の増加 に対 し 6.33∼0.69 まで対数直線 的傾 向で低下
し, マンガ ン・ 鉄比 も土壌の水菜イオ ン濃度が強 く影響す るもの と推察 された0
以上の結果を繚括す ると,スギ葉の養分吸収 は土壌 中の可給態養分量の多少 も関係す るが,土 壌の反応 も
多分に影響 しており,その吸収傾向と副 勺関係を知ることができた。( 日林関西支部大会発表 1969
・ 11)
( 2) 肥料成分 の欠除 および過剰が スギ苗木の養分吸収 に与え る影響
この実験 は,窒素 ,燐酸,加里 、石灰 ,苦土 の 5 要素 について,−
・要素欠除区 と一要素 過剰施用区,それ
−
・ 2 8
昭和44年度林業試験場四国支場年報
−
に5 要素基準施用区を合せて11実験 区で構成 した。施肥 の基準量 と過剰量 はつ ぎのとおりであ る0
( 3 Ⅱf 当 り 8 )
硫安
硫酸 加 里
過燐酸石灰
炭酸 石 灰
硫酸 苦 土
基準
量
3 5 0
4 4 0
1 2 0
7 5 0
4 5 0
過剰
量
1 .4 0 0
1 .7 0 0
6 0 0
3 .0 0 0
1 .8 0 0
実験 区設定 より毎年設計 に したが った施肥を続け,土壌の可給態成分量の概 要を示 せばつぎの とおりで あ
った 。
土壌 中 の 可 給 態 成 分
E X
C aO
E ▼
Ⅹ
量
(土壌100 8 中m g )
T R U O G
P 20 s
EX
M gO
K 之0
0 .2 N −H C I
P 20 5
欠除 実
験区
4 6
4 .8
7 .4
0 .5 5
0 .9 7
過剰 実
験区
584
3 3 .5
3 5 .2
3 6 .1 5
1 4 5 .4 8
基準
験区
1 5 8
2 5 .2
1 8 .7
実
6 .5 1
2 1 .1 9
苦土過剰区は過剰 とい うよりむ しろ適 量 といえ る程 度の集積で あ った。
スギ実の吸収成分濃度について は,その概 要をつ ぎの表に示す 。
( 乾物% )
スギ 実 の 吸 収 成 分 濃 度
Ca
欠除 実
験
区
0 .9 4 0
過剰 実
験
区
1 .8 2 2
基準
実
験
区
0 .6 9 9
0 .0 9 9
0・ 1 9 3
1 .1 0 1
0.1
9
5
!
!
1・ 8 7
1
.
N
P
K
Mg
4
0
5
0 .2 09
0 .7 3 8
1 .2 17
1 .7 8 8
0 .5 2 6
0 .7 4 3
6
この実験結果か らスギの養分吸収について総括 す ると,苦 土,石 灰,加里の吸収に さい しては,土壌 中の
一可給態量を反映 して互いに捨抗関係のあ ることが明確であ った。 また燐酸 とマンガンのあいだに も同様 の仰
向が み られ た。
さらに,燐 酸 と苦土,石 灰,加里 とのあいだには,少な く吸収すれば他方 にも少な く,多 く吸収すれば他
方もまた多 く吸収す る類似吸収 の関係が みられ た。
( 3 ) 昔土肥料 と燐酸肥料 の量 的関係 とスギ苗木 の養分 吸収
土壌 中に可給態 の苦土成分が不足す ると燐酸の吸収が妨げ られ る。 これは前述 の
(2)
の実験結果 から既に改
分あきらかで あるが, スギ苗木の燐酸 吸収 につ いて 苦土肥料 との量的 関係 を 知 るためこの 実験 をお こな っ
た。
実験 区は苦 土について 3 処 理,燐 酸について 4 処 理を組合せ て10実験 区で構成 する。施肥量 の概要 はつ ぎ
のとお りで あ る。
昭和 44年度林業試験場四国支場年報
ー2 9
肥料 の 施 用 量
苦土,燐酸 以外の肥料 は,実験 2 で示 した基準量 を
施用 した0
−−
(3Ⅰ
ゴ当 り 8 )
硫酸 苦 土
過燐 酸石灰
実験 区設定 当時よ り毎年 設計 通 りの施肥を続 けた0
土壌中の苦 土は, 無施用区で4.4∼4.8m g , 基準量 区
鮎施
用
で11.2∼25.2m g ,過剰量 区で33.5∼7 ・3m
1
g ,ツルオ
基準 施 用
ーダ燐 酸 は, 無施用区0.55m g , 基 準量 区2.89∼6.51
多量 施 用
m g , 多量 区15
・ 1∼18
・ 9m g ,過剰区27∼39m g , の実
過剰 施 用
0
0
4 5 0
440
1 .0 0 0
1 .7 0 0
1 .8 0 0
験区が得 られた。
スギ其の燐酸お よび苦土の吸収関係 は明確 にあ らわれた。いずれ の成分 も土壌 の可給態養分量 に応 じてそ
れぞれ吸収す る傾 向で あるが ,苦土 と燐酸 について は,苦 土無施 用区の燐 酸の吸収 よ りも苦土基準量施用 区
の燐酸の吸収が良好で あ った○ しか し,土壌中の苦 土が59・ 7m g , とい うよ うに大過 剰に与 え られ た場合 に
は,燐酸 の吸収が抑制 され た0 これ は苦土が過剰に与 え られたため,スギ実 の苦土濃度 が0
・409% に もな り,
石灰との桔抗 関係 か ら石灰 の吸収 が抑制せ られてお り, これに ともな って燐 酸の吸収 が抑制された ものと考
えられ る 。
以上, この実験 にお ける土壌の可給態苦土量に対 応 した憐較 の吸収 ,また苦 土,石灰 の吸収 とその抵抗 関
係,さらに, スギ葉 の成分比 につ いて繚括的に示す とつ ぎのよ うであ る0
土壌中の苦土 の量 と養分 吸収へ の影響
_−− 一
一
■−−
一 −−・
− ・−− 一一 一
−
・−【
−・・・
一
−
一一
一− −・
・−一−−−r−−
一
一
一− 一一 ・
【一 −
−
− 一一一 一
 ̄ ̄ ̄  ̄■
■
 ̄ ̄ ■
 ̄■■ ̄ ■■■
 ̄  ̄
■ ̄
 ̄〈
「−
一
一 丁 − −
【
− ̄
一
 ̄− ̄−
 ̄
やや不 足∼適 量
欠
程度
土壌中の苦土景
4 .9 以下
m g
スギ其 の成分濃度
( %)
1 1 .
2 一〉
3
3 .
過剰
5 9.7以 上
5
燐酸(基準 区)
0 .38
乏
0 .5 2
0 .4 5
燐較(多量区)
0 .5 7
0 .7 9
0 .3 5
苦土
0 .0 8 5 へ ′ 0 .0 9 9
石灰
2 .1
C a/M g
′〉
1 2 ,4
2
∼
.
0 . 1
2
1.1
6
1 6 .9
′〉
′〉
3.4
1
′〉
7
0
. 1
.
9
.
9
0 .8
9
スギ菓 の 成 分 比
K /M g
7.
8
′)
1
0
.
4 .4
8
′
∼
0 . 4
7 . 1
0
4
′)
′〉
0
0
. 4
.
9
3
3
1.2
∼
1 .4
1 .5
∼
1.8
( 4) 苦 土肥料 と加里肥料の量的関係 とスギ苗木 の養分吸収
スギ新木 の苦土欠 乏は,土 壌中に苦土成分 の不足す る場合 と,晋 土の量に比 して加里成分の量の多いいわ
ゆる加里過 剰土壌に もその兆候があ らわれる。これは
肥料 の 施 用 量
( 3 d 当り8 )
前述の
(2 )
,(3)
,の実験で も幾分あ きらかに されたが,
スギ苗木の苦土吸収について,加里肥料 との量 的関係
硫酸
加
里
を知 るため この実験をお こな った。
実験区 は苦土 について 3 処理,加里について 4 処 理
を組合せて10実験 区で構成す る。なお,苦土肥料の施
用量 は実験 3 と同 じく,苦土,加里以外の肥料につい
ては実験 2 で示 した基準量 を施 用 した。加里肥料の施
用竜 ほつ ぎ の とお りで あ る 。
加里
施用
無
0
加盟
基
準
施用
1 2 0
加里
多
量
施用
3 0 0
加里
過
剰
施用
6 0 0
−1 3 0
昭和44年度林業試験場四国支場年 報
−
この実験 か ら得 られたデー タ一につ いて概要を述べ ると,土壌の可給態苦土量が 4
・1∼4
・9m g のように苦
土欠乏 の状 態では,スギ葉の苦土・ 石灰比 は8÷1∼12
・ 4,ま た苦土・ 加里比 も7
・ 8∼12
・ 7のよ うに,苦土 の吸
収が劣 り石灰,加里を多 く吸収す るよ うにな る。土壌 中の苦土量 が, 11
・9m g に対 し, 加 里の量が 35
・ 2m g
のように,いわゆ る加里過剰土壌において も,苦土・ 石灰比7.1,苦土・ 加里比9.7の ように石灰および加里
を過剰吸収す るようにな る。 さらに,苦土または加里 のいずれか一方がやや不足程度で,その合計量が約 30
m g に足 りない場合において も 石灰 を過 剰吸収する0
また, この実験 において も,苦土の過剰施用は,スギ葉 の苦土 吸収 を多 くし結果的 に石灰 の吸収を強 く抑
制して いる。これ らはいずれ も既 に述べた桔 抗関係のあ らわ れで ある。
加里成分 と燐酸 の吸収 関係 につ いてみ ると加里の施 用によ って燐酸 の吸収 は促進 されるが,過剰の加里は
かえ って燐酸 の吸収を抑制 している。
以上 ,
(1)
,(2 )
,(3)
,
(4 )
の実験 か ら養分 吸収 について の相互関係を総括す るとつぎのよ うであ った。
−
・要素 の吸収が少 い場合 の吸収関係
吸収 が 促 進 さ れ た 要 素
吸収が少 い場合
吸収が低下 した要素
K Ca
N
K Ca Mg
P
F e
Mg
Mn
K
C a Mg
Ca
K Mg∼In
Mg
K Ca
F e
一一
・要素 の吸収 が多 い場合 の吸収関係
▲■▲■・
■一 一 ▼ ■
吸収が低下 した要素
一
−■
・・一
−・・−
−・・・
− −−
1−
吸収 が多 い場合
・・
▼−・
一 −−
− ▼一− −一一 一 一
・・
一− 一 一
一一
−
−− ・
−
■一 一・− −−・
− 1 −一
 ̄■ ̄■ ̄  ̄
吸収 が 促 進 さ れ た 要 素
九‡n Fe
N
P K Mg
Mm
C a Mg
P
K
P
K Mg Mn
Ca
P
K Ca M皿
Mg
(P)
(P )
−・ 一 一 ・・
r
C a Mg
F e
( )は過剰 の場合 に吸収の低下す る要素
( 横 田志朗・下 野園正・ 岩川雄幸)
2 .綬効 性肥料 の施 用効 果試験
宙畑施肥の省力 とい う見地 か ら,緩効性肥料 を用 いて,元肥施肥のみ による育苗を こころみ た0
緩効性肥料 は準備等 の関係か らウラホル ム化成一種類を用い ることと し硫安 を対照 と した○施 肥設計 は表
−22 のとお りで,窒素 の施用量 は,基準施用量 区と 5 割増施用区 として 3 回の繰 り返 しでお こな った0
苗木 の成育 前期の,土壌 中の N H 3−N ,N O 3−N
について,梅南前の 5 月22 日と梅雨後半の 7 月初めに
比色法で分析 をお こな った。その結果 ,梅 雨後半にいた って は全 々反 応ほみ られな か った0 5 月下旬 の結果
昭和44年度林業試験場 四国支場年報
ーー 3 1
−
は表一一23の とお りで, この結果をみ ると硫安施用 区は, そろそろ可給態 の窒素が無 くな り初め,追肥の必要
性が うかがわれ る。 ウラホルム化成区では可給態窒素 は各 区とも十分存在 し, この時期までの追肥の必 要性
をみ とめ られないが, しか し,梅雨後には可給態窒素 がな く,いぜん追肥を完全 に省略す ることので きない
N o.
計
追肥
元肥
区
K
P
1
硫
1
安基準量 区
〝5 割増 区
2
N o.
3
…
5
1 0 .5
1 6
1 0
8 .2 5
1 5 .7 5
2 4
1 5
N
名
区
無窒 素 K .P
;
1 4
2 1
K
P
基準 区
1 0
〝5 割増 区
4
N o.
5 .5
j
15
1 4
壬
2
1
区名
ウラホルム化成
基準量 区
〝5 割増 区
6
5 .5
1 0 .5
8 .2 5
1 5 .7 5
1 6
1 0
1 4
2 4
1 5
21
l
表−23
土壌 100 8 中のN H 4−N , N O 3−N m g
;ニ
プご
4
( 5 月22 日調査)
備考
5
2
1
1
N H 3−N
1 0
N O
0
1
−
一 一
二
↓
一
1 3
ユー
N
・
3
〓
−
一
83
一
〝
1 3
5
一
一
‡
1
l
′−U 5
丑1
︻
2;
!
;
﹂
表巾 24
N o.
1
2
3
4
5
6
計
平均(Cm )
調
査結
( 酋 長 Cm )
果
計
区名
硫安
平均
_上里
堅と__
_
基 準量区
〝5 割増 区
触窒 素 P ,K
基 準 区
〝5 割増 区
ウラホル ム化成
〝5 判増区
基準量区
3 1 .0
1 0 2 .3
3 4 .10
3 9 .1
3 5 .5
1 0 9 .1
3 6 .3 7
2 4 .9
2 1 .5
2 3 .2
6 9 .6
2 3 .2 0
2 6 .0
2 6 .8
2 5 .8
7 8 .6
2 6 .2 0
3 3 .5
3 5 .4
3 6 .2
1 0 5 .1
3 5 .0 3
3 4 .9
3 6 .9
3 3 .5
1 0 5 .3
3 5.10
1 8 7 .6
1 9 7.2
1 8 5 .2
5 7 0 .0
3 3・ 8
1
3 7・ 5
3 4 .5
1
3 1 .2 7
3 2 .8 7
3 0 .8 7
ー3 2
昭和44年度林業試験場四国支場年報
−
表−2 5 有
意
差
検
定
表
理
処
﹁
,
**
**
**
−
**
.
2
*
3
4
*☆
* **
5
ことが土壌分析結果 か らうかがわれた。
掘取時 の副 木の成 長の測定結果 を表−−
24 に,表叩25 に有意差検定表を示す。 この結果 かみ らて も,ま
醐 巴料
区と施肥区の差 は認め られ るが,ウ ラホルム化成 区と硫安 区との差 は全 々認め られな く, したが って, 5 月
下旬に可給態窒素の多 く存在 した ウラホルム区 も,その後,梅雨期 の降雨 のため新木 にはほとん ど吸収利用
されず流亡 した もの と考え られ る。
これ らの結 果か ら,緩効性肥料を用いての追肥省 力試演 では,梅雨後 の可給態窒真 の量 が問題 であると考
えられた。
(岩 川雄幸 )
保護 研 究 室 の 研 究 概 要
保護研究室 では管内の森林および蔚畑 において問題とされ る病害 ,虫害 ,獣書 などの防除 を目的と した,
かな り幅広い分野の研究課題 ととりくんでい る。 これ らの うち,昨年 度よ り本支 場関係研究室の共 同研究と
して とりあげ られた「 まつ くいむ しによ るマツ類の枯損防 止に朋す る研究 」が最 も重要な課題で,本年度 も
引きつづいて造林,土 じょう研究宅 と共同調査を行な って きた。 これ らの概要は後述す る共 同研究の とお り
である。な お,本研究 の関連研究であ る「 マツ類せん孔性害虫防除試験 」については、マ ツ類 せん孔性害虫
の悼の構成 と被害洛 生盈 との関係, カ ミキ リムシ類の生態な ど, こん虫学 的な分野か らの謁査研究がすすめ
られ て い る。
病害 につ いて は、「 スギ の耐病性 品種の育成」 に糾す る研究の−
・環 と して, スギ赤枯病の国境 におけ る感
受性 の比校 およびこの種の研究遂 行上必要 な病原歯の人工胞子形成実験 にとりかか った。また, スギ溝楷病
の被害実態 の把捉 とスギ暗 色枝枯病 の発生環境調査 も引きつづ いてお こなわれてい る。一方, 3 か年計画で
おこなわれ た「 宙畑 土蟻線 虫の実態掴査」 は本年を も って全酋畑の調査を終 了 し,管 内国有 林酎畑 の寄生性
」二
壌線虫の掟類,分れ 寄生性などの実態をほぼ知ることができた。
まつ くいむ しを除 く害 虫β
ヨ係では「お もな害虫 の生態調査」がつづ け られ ,本年度 は主 と して採種園 にお
けるスギ球 果の害 虫調査, ミノガ類の」三態調査など とあわせ てこん虫 の密度 ,被害量 の推定 のための調査が
おこなわれた。また「マ ツカ レハの個体数 変劫 と個生態」につ いて は固定試験地 における年次変劫 ,個生態
の調査 が継 続尖施 された。
獣宙 では従来か らの継続 試験 であ る「野そ先生予祭 と防徐法 」が本年 もとりあげ られ,ス ミスネズ ミの生
息密度調査,繁殖桟構に倒す る解析がすすめ られた。
以上の ほかに研究室に寄せ られ る病虫獣害の浣;
定依頼 に対 す る鑑定 診断 と防除指導 も欠かす ことので きな
い巣箱の一一
つであ る。
裏
書乙 、
■
▼ト一
昭和44年度林業試験場 四国支場年報
−3 3
−「
苗畑・ 林 野 病 害 に 関 す る 研 究
1 . スギ溝 腐病被害林 の実態諏査 (高知・ 椋 鳥県林業 試験場 ,林木育種場 四日支場 とのプl二
同調 査 )
昨年につづいて本病の被 害林をい くつ か選ん で実態調査をお こな った。本年度は高知 県下で 2 か所( うち
1 か所は ヒノキ との混交休),絵島県下 で 1 か所 ,計 3 か所 について病歴,造林地での新感染 の有 無 とその
程度,病患部か らの病原菌の検出などの調査 と実験 をおこな った。 これ らの うち,徳 島県 休業試験場 と共 同
でお こな った結果の概要はつぎの とお りである。
調査対 象木(樹齢10年生)144本の うち, 約 63% にあたる90本が雁病木で, 1 個休あた りの患部 数で平均
6 .5 個に達す る激書林で あった。 と くに被 害の激 しい個休で は地 ぎわ部か ら 当年生主軸に到 るまで多数 の患
部を有 し, 緑 色主軸 にほ胴枯塑 病斑が形成 され, これ らの一部には C .
叩 “
0∫
dβ菌の分生胞 子が認め られ
た。被害木 4 本(平均樹高約 5.3 m )の樹幹 析解 によ り各年令 ごとの樹高を求め,幹に作 られた患部の中心
部の高 さを これに当てはめて年齢 ごとの擢病割合を推定 してみた。 これに よると,地上部か ら40cm までの高
さに形成 された患部は宙畑での病 巣,それ以上 の高 さのものは造 林地での新感染で作 られた患部 とみな して
よさそ うであ る。 これに したがえば,宙畑か ら惟病 菌 として持 ち込 まれ たもの は45本で被害木の50% を しめ
てい る。 さらに, これ らの檻病木の多 くほ造林地 での再感染 をまぬがれない ようであ る。一方,鮒 丙酋は99
本植えつ けられ, この うちの45本 は林内で新たに曜 病 した と推定 できる。
っぎに,各年令 ごとの患部発生率をみ ると,患部数合 計 58 1 このうち,宙畑で のそれ は約15% と少な く,
植えつ け第 1 年 目が27% と最 も多 く, 2 年 目約23% , 3 年 目約 15% と 次第 に減少 して ゆ く傾向が認 められ
る。なお,かな り古い患 拓からも本病原菌 C .∫呼 ‘
0‘
‘
Je が分離検出 され る。
2 .スギ暗色枝枯病 の発 生環 境調査
1 96 6年以来 ,高知県 高岡郡 仁淀村,吾川郡吾川村の本摘発生地で調査 をつづけている。本年度 の調査結果
でほ,どく一
一
価 の地区で散発した程度で大発生は認められていない。これらの資料は従来のものも含めて拉
理中であ る。
(焼野好之)
スギ の 耐 病 性 品 種 の 育 成
1 . スギ赤枯病 の耐病性比較
昨年に引きつづいて
・ 実生宙ではスギ在来品怯8種,さし木宙では関西林木育種場四国支填で養朗 」
の栢
英樹 5 クロー ンと在来品種若干について,出場におけ る感受性 の差異 を比較検討 した。 これ らの結果、実生
宙で ほいずれ も放 しく発病 して差が認め られなか った。 さし木苗 ではい くらか の差が認 め られ るが 今象検討
を要す る点が残 されてい る。
2 .スギ赤枯病菌 α・
′
c吋 の
・α∫
gヴ′
‘
0如 E L L IS et E v E R H A R T の人工胞子形成試験
木蘭は人工培地上に分生胞子を形成 させ ることが きわめて朗雉な菌 の−一
つ で あ って, このことがスギ赤枯
病に関す る諸実験を おこな う上での大 童な障害 とされて きた。スギ赤枯病 の耐病性 に関す る実験 をすすめ る
上で も本菌 の人工胞子を必要 とす る場合が少な くない。木実験 は、 このよ うな観点 にた って,一つ の新 しい
−3 4
{
昭和44年度林業試験 場四国支場年報
分生胞子形成 法,すなわ ち,C .∫
呼 JO fαg 菌 の菌糸 を液 体培地 に移 して振 と う培養 した場合 に,培地 内に作
られ る直径 2 ∼ 6 肌,黒色, 表面平滑 で球形 を した薗核枝 体 ( S clerotiu m −
1ilくe bodies)について,その
分生胞 子形成能 を試 した ものであ る。
現在 までにえ られ た結果 か ら,つ ぎの処法に よってかな り大 量の分生胞子形成 が可能 とな った。
1 )
.培地 と培養 :ス トマイ加 用 ジ ャガイモ煎汁液体培地に本菌を移植 して250 c , 10 ∼14 日間 振 とう培左
すれば上記 の菌核様体 がえ られ る。
2 )
.菌核様体 の処理 :培養終了後 に菌核様 体を とりだ し,殺 菌水 で表面 を洗 淋 し,濾紙上 において表面 の
水分を除 く。−
・方, 2枚重ねの濾紙(直径 7 c恥 肋 .
3 )を入れて殺菌した シヤーー
レに殺菌水0.
5CCを均一
に注加 する。 この渡紙上にさ きの菌核様体をお き, コイ トトロンK B (室内窓ぎわ,25∼ 270 c )に静置 し
 ̄一
議
▼ 真
a
︼
:
叫
▼
那
敷肘
配酢賢 鞋 が
軒帖
背董
ヂ
遭乱戦
写真− a :分生胞子が形成 され た菌核様休
( × 20 )
b :a の拡大(毛ば だってみ られ る
のが 分 生 胞 子 )
( ×50 )
C :菌核様体上 の分生胞子( c )と
分生子梗( p )
( ×800 )
昭和44年度林業試験場四国支場年報
ー35
一
つ
て胞 子 形 成 を うな が す 。
3 ).胞子形成 :コイ トトロンにセ ッ トして早 い ものでは 2 日日ごろよ り蔚核様 休の表面 に分生子梗が作 ら
れ,間 もな く分生胞子が形 成 され る。(写真参照 )胞子形成 は 5 ∼ 7 日目で ピークに達す る。なお, この間
に殺薪水の補充をお こな う。
本法 ほ現 在,培地 および培養 期間 ,菌核様体 の処理な どに検討 と改良を加えつつ あるが, これまでの結果
をま とめて林学会誌 に投稿 中で ある。
(陳野好之)
苗畑 土 壌 線 虫 の 実 態 調 査
1 .管 内国有 林苗畑の実態調 査
本課題 は管内の国有林宙畑におけ る土壌線虫の種類 ,分布 および被害 などの実 態を明 らかにす る目的で,
昭和43年度 より 3 か年計画で 始め られた ものである。 最終年 の本年度 は 6 営林署管 内 7 酎畑で調査を行 っ
表− 26 検 出 された土壌線虫 の種 と密度
署
■
*
p
C
S cu.
二_ i
根
土棍
C m
土根
T y l.
Ⅹip .
備考
土根
土根
i
スギ(0− 1)
︵
ヽノ ︶
︵
︶
︵
士 ± + ±
︶
︵
︶
± ± 士 士
+ 廿♯ 士+
村木
︵
中玖
≠肘 附
=
一
一
C p
耳
¶
根
畑)
㌣ −
( 宙
土*
H e l.
T ri .
P ra .
N o.
〝
〝( 0 − ・1 − −
・1 )
休閑地
′′
⊥
﹁
±
1
−
..
−
︼
−
±
︵ ︵ ︵
土
・ : −
4
± ± 士
−
3
︶
±
榊
−
5
+ + 土± ± ±
−
±
−
±士 ± ± ± +
2
∼ 2
1
川奥
︵
窪米
ド≠ ±
︻
一 −
1
∼
1
スギ( 0 )
ヒノ キ( 0 )
休閑地
ヒノ キ( 0 )
休閑地
⊥
スギ(0− 1)
± 士
川士
︻
−
〝
︵
±
5
± 士︶
4
≠ 榊
3
︶
+ + ±≠ 仰
2
山万
︵
h
松久
∼2
1
Ⅶ土 朴
1
∼
1
1
〝
︶
土
2
︵
±
±
1
ヒノ キ( 0 )
休閑地
3
± ± 士 士
−
⊥
一
一
﹂
︼
−
十
スギ(0 − 1 )
い
士
士 ± ±
−
± ± 士
.
︶
′
.
] 一
一
± ± + 士 +
−
ル柵 耕
一!
+≠
︷
. . .. ■
4
︶
︵
肥
±±
′′
﹁
一
−
± +
3
﹂U
︵
森
本
士=
ヒ
スギ( 0− 1)
±
± ±
± 士
㌻
2
︶
︶ ±
+
±︵ ± +
糾 士
+
1
知平
ケ
′■ \
高宮
±
土 ±
土
け
+
5
榊洲
︵
4
榊耕
︶
︶淵
±
粂山
︵
西円
スギ( 0 )
′′
スギ( 0 )
+士
休閑地
+
検出密度 士;1 ∼100頭,+ ;101∼500頑,一
汁 ;501∼1,000頭,肘 ;1,00 1∼5,000頭,料
P ra . c ;P れ王
り
・Jg/
了
亡ん〃∫Cq 〝も伽
H el.;上わJiroり′
/
g/
王
C力ま
‘
∫d 才
妙∫
∼
の
・α
P ra .p
;P .P g 乃βけ α′
‡
r♂
T r i.c
;T r J亡んo d o 門 J∫ C gd の・ど
J∫
T r i.m
)
(
;T .桝 才/
‡0 /
・
スギ(0 − 1 )
.5,00 1頭以上
S cu .;19c ど
加 /
/
07∼
β川α 占r‘
lCわ・〟r 〟〃乙
′ry l.;了1 ′
Je乃亡んの一
わ・乃Cん〟∫CJd〆 OJJ′
Ⅹip.;
神カ
わ
‡
g/
〃
‘
王のJJgア
イ
cα
J王
〟
桝
ほ頭数少 な く同定 困難を示す 。 * ;±は板辺土填300 昏,根 は1.0 9 あた りの生息数を示す。
−−
3
6
昭和44年度林業試験場四国支場年報
一
た。これ らの結果 は表−26のとお りで あるっ表−26で も明 らかな ように, ネグサ レセ ンチ ュウが各所 の西畑
で検出され密度も高い0 これらのうち,ミナミネグサレセンチュウ
(P r叫′
g〝
g加‘
∫Cq伽 g)は比較的気
温の高い平野部で, キタネグサレセンチュウ(P・タg〝
g細 Cg)は逆に気温の低い山間部で検出される傾向
が認め られ る。 ネグサ レセ ンチュウ以外の ものはいずれ も密度が低 い0 これ らの傾向は昨年までのそれ と類
似す る。な お,本課題 は本年で全西畑の調査を終了 したので現在 とりま とめ中であ る。
2 .ネ グサ レセ ンチ ュウの季 節的変動 と被 害 との関係
大栃営林署 障山苗畑において ミナ ミネグサ レセンチ ュウの時期 的な密度変化,西木の成育に及ぼす影響 I
立枯病 発生 との関孫,殺 線虫剤の効 力比較 など一連 の調査 をおこな った0 これに よると,ネグサ レセ ンチ ュ
ゥの 密度が増加す るのは 7 月以降であ って, 根 の寄生密度が高い苗 木では 8 月以 降の成育がかな り阻害 さ
れるようである0 また,立枯病の発生は梅雨時期から梅雨脚ナまでは肪 g〃
加 古
α∫
0/
α
〝言によるものが多
く,夏期では ダ才
J∫
α
r如
Spp
・ によって占められる0
(陳野好之・ 五十嵐豊)
マツ 類 せ ん 孔 虫 防 除 試 験
( 高 知営林局 と共同試 験)
この試験 は,特 別研究 ,まつ くいむ しによ るマツ類枯損防止 に関す る研究の関連研究 と して,ま た,種構
成と被害発生量については営林局署 との共同試験 としてお こな ってい る。
1 .種構 成 と被害発 生圭
従来,高松営 林署管 内の屋島調査地 と清水 営林署管 内の臼ばえ山調査地の 2 か所の固定調査地を主休 とし
て調 査をお こな ってきたが,本年度よ り臼ばえ山調 査地 は補助調査地 と して取 り扱 って行 く予定0
屋島 調 査 地
1 ) 6 , 11月枯損木 の発生状況 と害虫相 の調査を行な った。
2 ) 間伐 。支場 造林研究 室長安藤技官 の 協力 によ って, 西半 分の 主 と して下層木 を 対象 に して,本数で
4 1.2% ,材積で12.2%の間伐を実施 した0 間伐前後の枯損 木の発生状 況 と種構成 を調査 するため,道 の部分
を除いて調査地の東半分(対照区),西半分(間伐区)をそれぞれ10m X lOm のプロット46 ,0
・4紬 に分け
て調査資料 の整理 をおこな う。
2 . カ ミキ リム シ類 の生態
1 ) ク ロ カ ミ キ リ
成虫の羽 化時期 を各県 休試 の資料な どで調査 0 威卵 数を解剖 によ って調査0 産卵方法,産卵数、経過 と幼
虫の成 長な どを飼育に よって調査 したっ
5 . ク ロ カ ミ キ リの加 害 と根 の 退 廃
枯親木 の根 の害 虫調査 で,枯損 以前 に産卵 (文献 によ る経過 よ り推定 ) してい たと思われ るクロカ ミキ リ
を調 査 したので,加害 と棍の退廃,枯扱 の関係 を明らかにす るため次の調査をお こな った0
1 ) 構 内実験 休での成 虫放飼 による調査
構内のア カで ノ, クロマツの若 い造林木で,主 と して直根を対象に して, 6 ∼10 月に時期 と回数 などの組
昭和44年変体業試験場 四国支場年刊
−3 7
−
み合わせによ って成 虫を放飼 して木の衰弱,枯損 などを調査 した。
2 ) 枯損木の棍 を加害 す る虫のステージの調査
浦の内の枯境木で謝査 した。
( 越智鬼 志夫)
おも な 害 虫 の 生 態 調 査
1 .採種 園の害 虫調 査
スギ球果 の害虫を渦査す るため,土佐 山田町,南国市,須 崎市,構内な どで採種 園,見 本林,造 林地か ら
スギ球果 を採取 し,飼育 した。結果, スギ カサガ, ゴマダ ラメイガ, ウスア カチ ビナ ミシャク,キバ ガ科 の
一種 などが羽化 したが, スギ カサガが一番多か った。
2 .ミ
ノ
ガ
類
1 ) 構 内のフサ アカシヤとラクウシ ョウを加害す る ミノガ類を対 象に して,浅 川実験 林天敵微生物研究室
と共同 で,N 型多角 体ウイル ス(N − ウイルス)を主 として,微 生物によ る防除試験 をおこな った。N 一 ウ
イルスは 今 までの調査で明 らか にされ た 生物的な変動要因の中で, 最 も重要と思 われ た もので ある。 結果
は,無散布 区にもかな り自然流行のN − ウイルス病 の発生をみたが,N − ウイルスの散布 によ って死亡率が
高められ た。
2 ) 食莫量を飼育に よって調査 した。
5 . こん虫の密度 ,被害量の推定 のための調査
森林害虫の合理的防除を行な うための基礎 調査 として,横 内のマツ類 の実験林 の間伐木を用いて.
,直径,
樹高な どを変数 として, これ らと薪条数,幹 の表面 積などとの関係 ,およびマツカ レハ の幼虫, まゆなどの
分布型の調査をお こな った。なお, この調査は実行中であ る。
(越智鬼志夫 )
マツ カ レハ の個 体 数 変 動 と個 生 態
1 . 固 定 試 験 地 に お け る調 査
西条営林署北山試験地 において,1969年 8 月12 日に謝査 した結果 では,まゆ 6 頭( うち 古 1 頭羽化済,死
亡5 ),卵塊 1 個( 6 拉, 8 月 14 日頃全 粒ふ化)がみ られただけで,本年 も依然 と して低密度 の状態が続い
てい る 。
2 . 四 国 地 方 に お け る マ ツ カ レハ の 生 態
1 ) 室
内
飼
育
i ) 早い羽化期か らの次世代の経過
5 月下旬、 6 月上旬 ふ化 した個 体は,いままでの飼育 ではすべ て年 内に羽 化 した(昭 和42( 19 67)年 当文
場年報)。 しか し,調査頭数が少 な くは っき りしなか ったので,本年新 たに野外 で採卵 した個体 につ いて再
調査をおこなった。途中死亡 した個体を除いた結果では,年内に羽化した個体が67%( 5 ∼ 7齢営掛 まとん
ど6・ 7 齢 )で,羽 化期 は, 8 月 2 日か ら9 月 20 日までにわた った。越冬 した個体は33%( 8 ・ 9 齢 ,多 く
は8 齢で越冬 )で,越冬 中の体 重は,平均 して 8 齢 30 0m g 、 9 齢260m g であ った。
−3 8
昭和44年度林業試験場 四国支場年 報
−
i i) 他 窮 地 の 経 過
岩手 県産の飼育は,昨年度 は越冬 中にすべて死亡 した( 昭和43( 19 68 )年 当支場年報 )。本年,新たに東
北支場 よ り越 冬中の幼虫を送付(1969年 3 月 8 日盛 岡市 で採集 ) して もらい飼育を おこな った0 今回 もまた
死亡虫 が多 く, 羽化まで経過 した個休は少 なか った。 これ らの経過 は, 送付を受 けた 3 月13 日, 体重を測
定
(総数 116頭 ,平均 33m g ,最大 162m g , 最小18m g ) して個休飼育 した。 まもな くはとん どが休眠か ら離
脱し摂食 を始 めたが, この時期に摂食 しなか った個体 は 3 月末 まで に死亡 した。順調に経過 した10頭は, 3
回
( 5 頭 )および 4 [
司( 4 頭)脱皮 して営 親 した。羽 化爛 はいずれ も 7 月上旬 であ った。
羽化 した個休を交配 した結果,採卵 で きたので次世 代の飼育 をおこな った。ふ 化 したうち半数以上は越冬
までに死 亡 した。越 冬時の齢構成 は 5 ∼ 7 齢 ,多 くは 6・ 7 齢で あった。 この経過 は前回(昭和42(1967)
年当支場年 報) と同 じ傾向を示 した。体重は,これ らの親(送付 され た個 体)に比較す ると明 らか に大 きか
ったが,高知産の同 じ齢の個体 と比較す ると非 常に小 さい ものであ った。
2 ) 野
外
調
査
i ) 越冬虫の調査
昨年 に引 きつづき,本年 は,高 知県 林業試験場 構内で採集 した。 その結果 は, 総数 133 頑 と 少なか った
が,体 重分布 では43∼ 529 m g までで,昨年 と同 じよ う
表−27
飛来時期 と飛 来数
に,50m g と130m g の 2 つ の山がみ られ た0 70m g を前
飛来時期
一
3
7
2
1
12
13
1
l
1
1
2
1
5
1
3
2
4
0
0
0
〇
一
一
l l喜 i
l
l
合封
1
∬
1
(五十嵐 豊)
37
l
でつづいた。
37
l
本年 は, 5 月.
3 日に最初 の飛 来があ り,10月 4 日ま
27
O
て調査す ることがで きた。結 果を表−一
一27に示 した0
一
㌦ 朋
一
昨年 に引きつづ いておこな った。本年 は年 間を通 し
上 中 下 一⊥ 中 下
川
羽化 した 。
貞 丁
U
下旬羽化 し,体重 210m g の個体が 3 回脱吃で 7 月 中旬
4
■H
2 回 脱 穀 の 同 体 は, 体 重 480m g 以 上 の もの で , 6 月
1
は, 1 ∼ 3 回脱穀後宮繭 した。 この うち, 1 回お よび
( 1 9 6 8 )
O
7
戊後宮繭), 7 月 中旬羽化 した。 200∼530m g の 個体
﹁
上中下
個休は, 3 回悦斑後宮繭 した個体が多 く(一部 4 回脱
。
上中下
月
′hU
4 回脱夜後宮繭 し, 7 月中旬羽化 した0 70∼190m g の
。
上中下
月
その経 過を調 査 した。その結果,70m g 以下の個体は,
谷
。
上中下
月
5
%であ った。本年 は これ らを大 きさ別 に個 体飽育 し,
月
%であ った。さ らに, 4 00m g 以 上の大型 個体は,1.5
i i) 誘蛾燈によ る野外での発生時期調査
○十
後と した割 合では,70m g 以下が 9 %, 70m g 以上が91
2 0 2
5 8
昭和4 4年度林業試験場四国支場年報
野ね ず み
の 被
害
防 除
( 高知営林局 との共 同試 験)
昨年 につづいて松山・ 本山および徳 島営林署管 内に設 けられ た調査地で野ねず みの生息密度調査をお こな
った○調査時期 は 5 , 7 ,11, 2 月の 4 回 とした(徳 島の 2 月 は積雪 のため欠測 )。禍査方法は従来か らお
こな って きた方 法,つま り,50×50m の調査地 内に縦横 10 m 間隔 に25点を とり, この付近にパチ ンコ式 持そ
器を 3 こずつ仕かけて 5 日間野ねずみを捕獲 し, これ らの野ねずみ は,その種類を判別 し,ス ミスネズ ミに
ついてはhαあた りの生息密度 の推定 と増殖機構を検討 した。本年度の ス ミスネズ ミの生息数は表− 28のとお
りで あ る。
表−28
浦獲 された野 ねず みの数 と生息数( 昭和44年度 )
林小班
み捕
ねず
野
署
スミ ス
アカ
ネズ
ネズ
ミ
獲
数
ヒメ
ミ
ネズ
その 他
ミ
Ⅰ
二
( ̄
且
竺−
1竺耳軽重
亘
( 担 当区)き
計
ⅢlⅣ
Ⅱ
竺_
,
と
竺
3
l
1!
5 ぎ
8
7
4
6
4
3
7
4
3
8
4
7
貫き
4
1
3 い
Ⅰ…20以下 ?
2
〝〝
!
4
′h ︶
2 1
去−
…
lⅣ…”
︶
11
A
1
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3
一
Ⅱ
・‥2 5
:…
弓…
…
i
l
2
11
′h ︶
0
い
2
3 6
2!
1 6
7l
( 船戸 )
l
3
4
︵
ヽノ
3
2
Jl
ム1
.
7
2
J・よ・ 丁
肝
1
ト
〝′′
4
…;
11三IⅣ…20以下?
ノー U
徳島
…
0
計
3 6い 1
m
3
ろ
( 平均)
Ⅱ‡‥
・20以下 ?
0
本山
■
1
■ 小山
〝い 1
∬
4
3
8 4い 2
︵
−・
・= ⊥
( 平 均)
7
1
計
。
小 ︼神 仙
2芦
¶
⋮
刊 .
.
叫−
−引 ¶
2
…ぎ ;
Ⅱ… 0
Ⅰ‥
・20以下 ?
5 !
1 J
Ⅱ… 〝
丑
5 至
l
( 名頃 )
9
芸)
(;
至
(2
;
!
(5
;
皇
( 平均 )
)
3 F
20
F
l
O
!
1
2
m ‥・ 〝
Ⅳ…欠 測
これ によると,松 山,徳島ではすべての時期で平 常密度あ るいはそれ以下の低密度 を記 録 してい る。本 山
では11月でhαあたり43頭 と密度の上昇が認め られたが, これ も昨年同時期よ りは低い。本年度 は比較的低 密
度で経過 したが, 松 山・ 徳島でほ 調査地について 再検討の必要が認め られ る。 ス ミスネズ ミの解剖結果 で
ほ,J.
1月 と 2 月の姫娠個体が約50%を しめた。 これ ほ昨年同期の約20% に比較 してかな り高い よ うであ る。
( 陳野好之・ 五十嵐 豊)
−4 0
昭和44年度林業試験場四国支場年報
−−
、
共同
研
究
まつ くい む し によ る マ ツ 類 の 枯 損 防 止 に 関 す る研 究
保護・ 造 林・ 土壌 研究 室
まつ くいむ しに関す る従来の研究 は,マツ類枯損 の主役 と考 え られ ていたせん孔虫を 中心 としてお こなわ
れて きた。すなわち,加害種 の分類 ,同定 ,主要種 の経過習性 など,被害木 の枯損塑や被害型 と加害種 との
関係,産卵加 害対 象木の性状な ど詳細 かつ多 岐にわた っておこなわれ た。これ らの研究の結果,せん孔虫各
種間にあま り加害力の差がない こと,マツ類枯損 の過程 で,ある特定 の種類が 庭先 的に寄生す るとい うこと
も認め られない こと,また,枯損 と加 害種 および寄生数 もー一
定 して いないことなどが 明らかにされ た0 そ し
て,害 虫の寄生加害は明 らかに生理的に異 常 と認 め られ る樹 に対 して のみ可能 で,この異常 はせん孔虫の加
害以前に起 こってい るもの と想定 され, さらに この異常は主 として樹 の地下 部の変調 などに由来す るもの と
考え られた。
この研究 は以上の ような まつ くいむ しに関す る従来の研究を基盤 として とりあげ られた もので,林業試験
場本場,東北,関西,四国,九州の各支場の関係部研究室の総合的な共同研究に よって,主 としてマツの生
理異常の原 因究 明を おこない,害虫防除技術の合理 化お よび枯損防止対策 の確立を はか ることを 目的 として
始められ たものであ。
本研究 は昭和 43( 1968 )年度 よ り4 か年計画で実行 され るもので,本年度 はその第 2 年 目にあ たる0 以下
本年度 の実行概要 をご く簡単 に述べ るが ,昭 和4 3年度 の経過 などは昭和 43年度 当支場年報を参照 され たい0
( 陳野好之)
1 .調 査 地 の 概 況
( 1) 浦 の 内 調 査 地
一高知県須 崎市浦 の内で,図−
・1 に示す よ うに高知市 の南西約 2“血,浦 の内湾の北西 に位 置す る。この地方
のまつ くいむ しに よる被 害は古 く,高知県に初めて被 害が認め られた1946年 すぎ頃よ り毎年 発生 してお り,
県下では教書地に属す る。調査地 はほぼ南向 き斜 面で14年生の主 として クロマ ツ人工林 である。調査 区は傾
斜方向,過去の被害な どより 4 つの ブロ ックに分 けた(図− 2 )0
( 2) 屋 島 詣 査 地
高松宮林著屋島国有林27 ,い の既設の試験地 を昨年 につづ いて使 った(昭和43年度当支場年報参照)0
2 .浦 の内調査地の害 虫相
( 1) 樹幹部 の害虫 ;厚皮部 ではシ ラホ シゾ ウ属 ,薄 皮部ではマ ツノマダ ラカ ミキ リ, キイ ロコキ クイムシ
を主体 と した害虫柏 で,一一
部 の厚皮部 に ツシマム ナクポ カ ミキ リの寄生 を認 めた。
( 2) 根部 の害虫 :枯 損木の根部を 加害 してい た種類 は ヤ マ トシロア リ, クロカ ミキ リ, ノコギ リカ ミキ
リ, シラホ シゾ ウ属,マ ツノホ ソス ジキ クイムシな どで あった0
(越 智鬼志夫)
5 .樹脂 真に よる加害対象 木の判別
浦の内調査地の ブロック外で 218 本を対 象 に して 6 月∼11月に 4 回ヤ ニの流出量調査をお こな ったところ
昭和44年度林業試験場四国支場 年報
○
支場
調査 地
土佐湾
×
須崎 市
○
図− 9
浦 の内謁査地の位鞋図
0
00
0
0
00
00
00
( S
)
00
0
(5
▼℃
0
0
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00
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0
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0
○
00
0
0
0
0
0
0
●l 二
川
0
0
0
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2‡
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00
○
0
1 呈ミ7
0
0
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0
0
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○◎
16
14
0 0
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完
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○
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 ̄
1 5 仙 1 ブ▼− 1 ℃
「  ̄′ 0
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−−
高知市
ーー 4 1
0 0
0
0
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0
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0
キス ギ
0
′1
◎
ー ̄
0 瓜l  ̄す 叫  ̄」叫 旬−
○
−
◎
◎
◎
ブロ ッ ク
図−10 調
○健全木
●
ブロ ック
Ⅱ
査
異 常木
区
の
一
Ⅲ
部
(彰 ′
69春以前 の枯損木
では, 6 月に5 本の異常木が発生したが枯掛 こは結びつかなかった。調査区における異常未発生は表−29の
とおりであ った。衰−−
29 に示 した 8 月22 日共同調査時の Ⅱ,Ⅲ ブロ ックの 異常木の多 くに ほ, シラホシゾ
ウ鼠
マツノマダラカ ミキ リ,キイロコキクイムシなどが産卵加害 していた。これらは虫の発育状態からみ
て7 月 上∼ 8 月下旬 に産卵 したものと推定 され た。
(越智鬼志夫 )
4 .根 系の異常現象
浦の内調査地 で 8 月 下旬∼ 9 月上旬 に調査 をお こな った。この ときの異常木 の発生 は表−29 ,図− 10の と
おりであ る。ブ ロックⅡにおけ る異 常木の発生 は斜面の目]
腹 か ら下部にかけて集 団的に起 こってお り,過去
ーー 4 2
昭和44年度林業試験場四 国支場年報
−
表−29 調査 区における異常木 の発生状況
ブロ
ッ
ク
諏査
本
数
1 3 4
Ⅳ
Ⅲ
Ⅱ
3 2
1 7 1
8 月 22 日
9 5
5
異常木
1 0月 10 日
にお ける枯損木 も同様な傾向で発生 していた ようであ る。根の掘 りとりはチルホールを用いて,異常木はブ
ロックⅡで 6 本,Ⅲで 4 本,計10本。健全木はブ ロ ックⅡで 4 本,Ⅲで 3 本,計 7 本,合計17本掘 りとった。
異常木の多 くは旧実の はとん どが褐変 または落葉 し,新薬で も生気を失 って下垂,または黄褐 変す るもの
が認 められ,幹 には 3 で述べ たよ うにせん孔虫の侵入加 害が観 察 された。 このよ うな現 象か らみ ると,多 く
の異常禾では衰弱が激 しく,枯死直前にあ った ようで,害虫加害以前に現れ る異常現象の観 察材料 としては
必ず しも好適 とはいえな かった。
板部の状態をみ ると,大 径板あ るいは根株 直 ̄
F付 近の大∼ 中径根 でわずかに生気 を とどめ るが,中径根 の
先端付近か ら細根の多 くでは全 く腐敗 す るか褐変 していた。昨年,老 令木で認め られたよ うな黒色 コブ状 部
表−30 伐 倒調査木の板の部分別枯死 量の百分率
吋姦
夫
㌔頂孟子岩ド
諾キ
ー
盲
㌻…
備
区分 I No.
0
Ⅲ−
17
0
Ⅲ−
6
Ⅲ−
18
Ⅱ−
52
Ⅱ−
72
Ⅱ−
85
5 0 .5
l
16
3 4 .2
3 2 .3
1 4 .4
4 3 .1
1 2 .7
5 4 .5
9 0 .0
2 0 .8
00
1 0 0
7 2 .6
100
8 9 .1
1
14
6 8 .9
5 7 .5
3 3 .0
2 8 .2
2
5
常
Ⅲ−
4 3 .6
100
1 00
0
0
0
0
0
0
0
0
3 3 .3
0
〇
Ⅱ− 1 4 3
4 3 .7
1 7 .8
4 7.1
3 9 .9
一
Ⅱ− 1 4 1
一
木
2 7 .7
5 9 .5
9 0 .8
4 8 .2
0 .0 5
+
0
0
0
3 .7
♯I
0
0
0
0
0
14
≠I
0
0
0
0
0
Ⅲ一
29
†什
0
0
0
0
0
Ⅱ−
77
柑
0
0
0
0
0
Ⅱ−
81
十什
0
0
0
0
0
Ⅱ− 1 14
≠ト
0
0
0
0
0
Ⅱ− 18 0
≠ト
0
0
0
0
0
Ⅱ−
33
Ⅲ−
4
Ⅲ−
*は根株 を含まず
根系切 断木
】根系切断木
考
昭和44年度林業試験場 四国支場年報
ー4 3
−
ほほ とん ど作 られず, ご く山部の垂下板で観察 され たにす ぎな い。な お,衰弱 のそれ はど激 しくない一部の
個体で,垂 下根 に后平,黒 変, ヤニ流出などの 異常が認め られた ものもあ った。 一方,健全木でほ細根多
く,根の腐敗な どの現象 ははとん ど認め られない。
地下部現存量の配分率で は異常木 と健全木 との間 に大 きな ちがいが認 められなか ったが,上述のよ うに異
常木で根系の枯損が 目だ った。地下部各部分の重量 に対す る枯死部分量 の百分率 は表仙30に示す とお りであ
った。 これ によると地上部の衰弱が著 るしいほど板系 の枯損程度が著 るしか った。また,板系の枯損 の程 度
が細い根ほ ど著 るしい もの(山一17, Ⅱ− 52,Ⅱ− 143 ), 太 い板 ほど著 る しい もの(Ⅲ−16), 板の太 さに
あま り関係の認め られな いもの(Ⅲ叫 6 , Ⅱ− 141)などのちがいが観察 され た。
( 安藤
貴,斎藤
明,陳野好之)
5 .根 系 切 断 試 験
根系の物 理的な損 傷がヤニの流出および枯損 にどの程度結びつ くかをみ るために,浦 の内調査 地ブ ロック
Ⅱの 9 本に対 して 6 月18 ,19 日に板 系切断 を試 みた。切断方法 は立木の周 辺を基岩に達す るまで(約 50cm )
掘り下 机 立 木の地 瞭部か ら15 c皿
以上離れ た棍を切断 し,切断後埋 め もどした。切断された根 量は平均 して
小径根で 73% ,中径根 で66% ,大径板で60%,特大根で19% ,全 体 として重量の42% 以上と推定 され た0
これ らの立木のヤニ流 出経過 をみると根系切断前に榊( 3 本 は欠測)であ った ものが,切 断直 後の 6 月 20
日でほ明 らかなヤニ流 出の低下 がみ られ た。 しか し,梅雨明けの 7 月17 日では境転 した ものを除 いて捌 こ回
復し,夏期乾燥期を経 た 8 月27 日の測定で も,その後の横転木を除いて異 常は認め られなか った。
また, これ らの立木 と周 囲の立木 について 7 月18 日,地陰部の幹 の含水率( 簡易水 分計 による)と南面 の
十分 に陽光 のあたる部 分の新菓 と旧菓 の含水率(乾煉法に よる)を調 べた結果 は表−
・31のとお りで,根系切
断木 に含水率の低下 は認 められなか った。
表−31
N o.
根
系切
1
幹
( 7 月 18 日調 査 )
根系切断木 と無処理木の幹 と真 の含水率
無処
断木
丁壷
菓l 旧
菓
N o.
木
理
幹l 新
旧菓
薬
99
5 6
6 2
5 0
5 5
Ⅱ− 1 0 8
54
6 5
5 5
6 2
5 6
Ⅱ一 1 0 9
58
6 2
5 1
6 8
6 0
4 8
Ⅱ− 1 1 7
6 1
6 3
5 4
1 30
6 9
6 2
5 4
Ⅱ− 1 1 9
6 2
6 3
5 4
Ⅱ−−1 58
7 0
6 1
5 4
Ⅱ− 1 2 0
6 5
Ⅱ− 1 76
6 7
6 0
5 4
Ⅱ− 1 2 1
6 4
Ⅱ− 1 80
6 4
6 0
5 3
Ⅱ− 1 2 2
5 9
Ⅱ一・ 6 2
6 8
6 2
Ⅱ−一 65
7 0
6 1
Ⅱ一一 72
6 7
Ⅱ−・10 7
Ⅱ
【
Ⅱ−
以上 の結果 および この試験 で切 断されて失 った根 の量 よ りも根の枯損割合が少ない異常木が約半数 もあ る
ことなどか ら,根系 の単 なる機械的 な損 傷による水分の吸収能力な どの低下が,異常木の発生につなが ると
考え ることば妥 当性に乏 しい といえよう。
(安藤
貴・斎 藤
明)
ー4 4
昭和44年度林業試験場四国支場年報
−−
占.異 常根部 か らの菌 の分離検索
根系の異 常に対 す る病原徽 生物の誘 因的 な関係 を明 らかにす るために,昨年 に引 きつづいて糸状菌 の分離
検索を行な った。分離に用いた材料 は,第 1 回( 9 月上旬 )で は異常木の 中径,細棍にみ られ る異常 部(褐
変また は腐敗現象) と健全却 との境界付近および細根の異常 部,健全木 では細板の異常 郁を選んだ。第 2 回
( 11月 中旬)で はすべて表層根の細根にみ られ る腐敗 部 と健全 部の境界付近か ら選 んだ。培地 ほ 3 種類を用
いて常法 に したが って分離 した。
これ らの結果, 11月 に行 な った表層根の細根で は黒色菌(培地上で胞子を作 らず,未同定 )がきわめて高
い頻度で,すべ ての培地で検 出され た。 しか し, 9 月の材料では黒色菌の検出頻度 は低 く,その他 の菌 と し
ては腐敗 した細 根の−
・部で q ′
J才
乃d rocd 坤〃花Sp. が検 出され た程度で あ った。 この ような黒色菌の検出は
昨年 の老令 木の板か らの分離結果 ともはば−
・致す る。
(陳野好之)
7 .地 上 部 の 調 査 一
浦の内謁査地の伐 倒木 について地 上部の調査 も併行 して行な った。まず,針葉 量では,異常木 の葉量が健
全木に比 し少な く,新某 よ りもむ しろ旧菓で少 ない ことがわか った。 このために表−3 2では異常木 の新菓率
が健全木に比 し大 きな値 を示 した。 しか し,昨年の枝の伸長状態 か らみ ると,昨年 は異常木 も健全木 とか わ
らぬ菓量の生産があ った と推定 され る。 したが って,旧菓の少 ない原 因 としては調査時 に異常木 の衰弱がか
なり進んでい たことか ら判断 して,衰弱の進行 にともなって旧菓か ら脱落 したため と考 える方が よさそうで
ある。
表−3 2 地上 部現存量 の配分率な ど
区分
木
幹
出
当年枝
旧年枝
新業
新菓率
旧菓
幹材鏡最
近1 年間
の成長率
Ⅲ−
・ 16
5 9 .0
2 .6
2 6.6
6 .1
5 .7
5 1 .7
1 0 .6
Ⅲ−
・
6
6 4 .9
1 .2
2 4.2
4 .4
5 .3
4 5 .6
8 .6
Ⅲ−
18
6 0 .9
2 .3
2 8 .4
7 .4
1 .0
8 7 .9
1 6 .4
Ⅱ−−5 2
7 3 .3
2 ,0
2 1 .9
2 .3
0 .5
8 1 .3
1 1 .8
*Ⅱ −−
・ 72
5 2 .9
3 .1
3 0 ,3
5 .9
7 .8
4 2 .8
1 2 .6
85
5 8 .0
2 .5
3 3 .9
3 .7
1 .9
6 5 .4
1 0 .4
Ⅱ−−1 4 1
6 9 .1
2 .0
2 3 .2
4 .8
0 .9
8 4 .Z
1 2 .9
Ⅱ−一1 づ3
8 3 .0
1 .8
1 2 .2
2 .6
0 .4
8 5 .9
9 .6
Ⅱ叩
異常
仝
ヤ
N o.
Ⅱ−・ 3 3
+
6 1 .1
1 .5
2 5 .6
6 .0
5・ 8
Ⅲ−
4
+什
6 0 .2
2 .5
2 3.9
8 .1
5 .3
6 0 .2
1 4.1
Ⅲ− 1 4
≠ト
5 9 .1
2 .2
2 2 .9
7 .5
8 .3
4 7 .8
1 5 .2
Ⅲ一 2 9
†汁
6 1 .7
2 .1
2 2 .9
6 .1
7.2
4 6.1
1 5 .0
Ⅱ一
77
一榊・
5 5 .0
5 .8
2 1 .4
6 .0
3 3 .6
1 2 .7
Ⅱ−
81
†什
5 9 .4
2 .0
2 1 .2
7 .7
9 .7
4 4 .3
1 5 .1
Ⅱ− 1 14
−H +
5 8 .6
2 .4
1 9 .6
6 .9
1 2.5
3 5 .4
1 3 .8
*Ⅱ − 18 0
1 ≠
5 .2
7 .7
4 0 .0
1 5 .4
*は根系切断木
6 6 .4
1・ 6
i
1 9 .1
1 1 .8
i
5 0 .8
t lO・3
昭和44年 度林業試験場 四国支場年報
表−33
地上
(m
)
当年
菓
4
5
−
一
当年菓, 当年技の含水率
木
(% )
異常
高
一一、1
当年
健全
木
(% )
 ̄㌻盲 7 ̄
首 ̄ ̄
盲枝
技
1 .2
′}
2
.
2
6 0 .3
5 4 .2
6 0 .9
5 4 .2
2.2
′〉
3
.
2
6 1 .8
5 4 .0
6 1 .5
5 1
3 .2
′〉
4
.
2
5 3 .6
4 5 .7
6 0 .5
5 5 .3
4.2
′)
5
.
2
5 1 .8
4 2 .3
6 1 .5
5 5.6
5.2
′)
6
.
2
4 8 .9
4 3 .6
6 1 .4
5 7 .6
′〉
7
.
2
4 5 .9
4 2 .0
6 1 .5
5 8 .8
6 .2
7.2
′)
8
.
2
4 9 .1
4 2 .9
6 1 .2
5 9 .9
8 .2
′・ 〉
9
.
2
5 2 .6
4 2 .9
6 0 .4
】
9
5 9 .8
異常木 :ヤニの出方( −)の木の平均( 根系 切断木をのぞ く)
健全木 :ヤニの出方(榊)の木の平均(
〝
)
今年の幹の成長率は異常木でやや低 か った。また,当年菓 と当年技 の含水率 は表−3 3に示す ように異常木
で低 く,、
健全木では地上高が高いはど,枝 ではやや高 くな り,菓 ではちが いが認 め られ なか ったが,異常木
では菓 も枝 も地上高が高 くな ると含 水率 ほ低下 した。
(安藤
貴・ 斎藤
明)
8 . タ ンニ ン含有 量 との関係
( 1) タンニ ン含有量のちがい :昨年度 ほ, アカマツ地上部胸高 部位 の材 の直径方向 にお けるタンニン含有
蚤の分布を しらべた。そ して,樹 皮,と くに内樹 皮に大 部分 の タンニン( カテコール, ピロガロール)が集
積し,なかで もカテ コール タンニンの含有量 が多 く, また健全木 と異常木の間の変異の幅が大 きい ことが わ
かった。本年度 は健全木 と異 常木 との問 におけ る地上 部胸 高部位 の内樹皮 のカテ コールタンニン含有量 のち
がいを昨年 と同様鳥潟民 らの方法(1966)によ って検討 した。供試材料 は浦 の内調査地 の根系調査木 のなか
から選んで,伐倒後 9 日目に採取 し乾燥 供試 した。
この結果 は真一34 に示す とお りであ る。 これ らの結果 か ら, クロマツ立木 のヤニの 出方 による健全度 の判
定結果 とタンニ ン含有量 との間には,あ る一定の傾向が認 め られ,カテ コールタンニンの含有量 は,ピ ロガ
ロールタンニンのそれ に比べて多 く,また健全木で多 く(平 均48 .1m g ),異常木 で少 い(平均 37.1m g )値
を示 したが, ピロガ ロール タンニンの含有量にはバ ラツ辛が多 く一定 していない。 このような傾 向は,昨年
度行 なった老令木の結果 ともはば一致 してい る。
( 2) タンニン,キ ノン処理材 に対す るせん孔虫の加 害のちがい ‥カテ コールタ ンニンの含有量 とせ ん孔 虫
の加害 との関係, また, カテコール タンニ ンの酸 化産物であ るキ ノンの存在がせん孔 虫の加害 にどのよ うな
影響を与え るかを検討す るために簡単な実験 をお こな った。11月下旬 に支場構 内に クロマツ 8 年生 立木の胸
高付近 か ら試料を採取 し, これを 2 % P 耶キ ノン液,30% カテコール タンニ ン液, 5 % ピロガ ロール タンニ
ン液 にそれ ぞれ 1 時間浸演処理 した もの と,無処理の 4 処理をお こない, これを金あみぶたを した大型 シャ
ーレの中に且仁べ, この中にキイロコキクイムシ50豆自を放 ち侵入加害のちがいを観 察 した0
その結果 ,触処理 区とピロガ ロール タンニン処理区で は,明 らか に内樹皮への加害 が旺盛 であ ることを認
めたが ,キ ノンとカテ コールタンニン処理 区で は全 く加害 は認 められず,両者の処理材下部にはキイ ロコキ
クイムシの死 体が認 め られ た。 これ ほ少 な くともカテ コール タンニンの酸化産物キ ノンが,キイ ロコキ クイ
ー4 6
− ・
昭和44年度林莫試験場四国支場年報
ムシに対 して毒性 を発存 した ものと考 え られ る。
表−34
N o.
ヤニ の 出 方
77
〝
Ⅱ− 1 1 4
〝
Ⅱ−
14
〝
Ⅱ−
4
〝
Ⅱ−
29
〝
空;コ ̄∼
誌㌻ i ≡三ヲロ㌫芸
ヂ
33
Ⅱ
【
17
+
Ⅱ⊥− 6
Ⅱ一一14 1
〝
別:− 1 8
〝
Ⅱ一一 5 2
〝
Ⅱ−・1 4 3
〝
ⅣT ・
l 49
〝
Ⅱ−・ 7 2 *
〝
(m g )
4 2 .4
1 5 .5
5 7 .9
3 5 .8
7 .3
4 3 .1
7 4 .3
4 5 .7
1 2 0 .0
3 7 .8
1 4 .4
5 2.2
5 9 .8
1 3 .2
7 3 .0
7 .1
4 0 .4
7 .3
6 0 .2
7 .3
3 9 .1
3 2 .0
8 7 .4
3 3・ 3
ぎ
5 2・ 9
i
Ⅱ∼ 1 8 0 *
Ⅱ−
明)
タンニ ンの含有量 **
Ⅱ− ,8 1
Ⅱ−
( 斎藤
3 1 .8
1 6 .3
3 .4
3 4 .8
6 .4
2 8 .9
4 .5
3 3 .4
6 8 .1
2 8 .2
9 6 .3
2 7 .3
1 0 .7
3 8 .0
2 8 .0
3 .9
3 1 .9
2 9 .0
4 .8
3 3 .8
51・ 0
!
6 9 .1
*根系切断処理木
** 内樹 皮の絶乾重量( 8 )あ たりの重量
9 .鹿 島調査地 の林分構造 に対 す る検討
昨年度 にお こな った屋島諏査地の林分構造の検討 によ って,同地のマ ツの枯損 は局 部的に過 密で,その こ
とが下層木に枯損をお こす主因 とな ってい ることを指摘 した。そ こで,本年度 は同調査地 を0.46hαずつの 2
か所 にわけ,東側を無間伐 区,西側を間伐 区と して下層木を対象に して本数で41% ,材積 で12% の間伐試験
を実施 した。試験に ともない11月27 日に行 な った毎木調査の測定資料 によ って本年度 の枯損状 況をみ ると,
昨年 と同様 に枯損 は過密なプ ロ ッ トで, しかも直径階の低い ところ,すなわち下層木 でお こってい ることが
わか った。なお,間伐区で は間伐後立木密度の分布,直径分布 ともにかな り大 き く変 ったので,今後 の枯損
木の発生状況 をみまも りたい。
(安藤 貴 ,越 智鬼志夫 )
1 0 .土 壌 の形態 的特性 および理 学性
浦の 内謁査地の各ブ ロ ックについて,土壌 断面形態を謁査 した。
まず,残存 してい る枯 損木の分布状態か ら過去 における被害発生状 態を推察 すると,ブ ロック Ⅰで は少 な
く,Ⅳ付近が最 も多 く, Ⅱがその中問 に位 置す るとみ られ る。本年度の枯損 もブロ ック Ⅰで少 な く, Ⅱ,Ⅳ
昭和44年度林業試験場四国支 場年報
ー4 7
−
に多いよ うであ る。 と くにブロ ックⅡでは被害 が斜面の下部 に集 中 してい る傾向がみ られ る。このブ ロック
Ⅱの斜面下部の土壌 は,海岸林土壌 としては腐植 の土壌へ の侵入 もやや良好で,被害 の少ない上 部緩斜面 の
土壌 に くらべ ると,良好 な水分環境で生成 されているものと見て よさそうで ある。 また,被害発生の多いフ
ロックⅣ でも,物理性長好で降雨後や時期的には恵 まれた水分状 態におかれ ると想像 され る土壌が分布 して
いる。 これに対 して被害 の少 ない ブロ ック Ⅰでは乾 性の土 壌が分布 してい る。 このような被害発生林分での
土壌 条件, とくに土壌 水分 などについて は,時期的な水分動態を把 捉す る必 要があ ると考 え られ る。
( 下野園正,井上蹄−一
郎)
資
究
料
研
一
I
こil ナ
昭和44年度林業試験 場四国支 場年 報
一一
I
4
9
「
・
テー ダ マ ツ の 材 積 表 の 調 製
都築 和夫・ 吉 田
1 . は
実・ 佐竹 和 夫
じ
め
に
テーダマ ツ(P 如 ‘
‥ αビ
d αム )はア メリカでの通 称名 は ロブロ リーパ イ ン(エ0 的 Jわ′
P わ王
g )といわれ原
産地での 自然分布 は,第 1 図の ごとく,ア メ リカ合衆国の北緯3 90∼ 280 にいた る地域 で,北 は メリーラン ド
州中 部デ ラウェア州 南 部か ら,南 はフロ リダ州 中椰まで,また, 西はアー カンソー州 およびテキサス州束部
にわた り, 大 西洋な らびに メキ シコ湾の沿岸 平野, ピー ドモン ト地方 に 成育 していて, 南 部地方の マツ類
( ∫0 ∠
′
′
力打′
王P J〃g∫)のうちで は短葉松(ぶム0′
イJg‘
げ P ∠
〃g ,P i′
〃′
∫どCカf′
∫
dfα) につ いで分布範 即が広い。
/\こ
C〉
ミ、
ミ
≒三±
モ、
こ
ミミ茸
治
β∂
第1 図
テーダマツの分布範朋
( A g ricu ltu re Handbook No.2711)による)
また、原 産地 での成育環境 と して ほ、テーダマツの分布 区域内の気候 は,温度が高 く,夏 は長 くて暑 く,
冬は混和であ る。 7 月の気温 は、平均 24C O以 卜で38 C Oを こす ことが再三 あ り, また 1 月の気温 は平均2 C 〇
∼17C Oの稲田で,分布の北限および西限地域では、 ときに−23C Oに下がることがある。 年可喝 怖水量ほ
1 ,
000∼1、
500mmであるが、分布の北一
部および西部でほ降水量が少な く,また, メキシコ即 ri岸でほ1,
500m爪
であ る。
一方.テーダマツは,沿岸平野の比榔 勺水はけの悪いところにも成育するが,もっとも成育がよいのほ、
土層 が深 くて聾ミか らず,表土 ほ水 はけが よいが,下 部にほ比較仰 望し、
下層土が あるところ、すな わち適度の
水分 を保持 するところによ く戌育す るといわれ る0
テーダマツの自然分布や, 自然環境 は以_
L の とおりで あるが,ア メ リカ合衆国で ほ,テ ーグマツは,その
ー5 0
昭和44年度林業試験場 四国支場年報
r ・
分布 の広 さや蓄積 の豊富 さ, および用途 の広い ことか ら,針葉樹 の うちで もきわめて重要な樹稽 といわれて
いる 。 1 )
四国 における外国 マツの導入試験で は, このテーダマ ツは,ス ラシュマ ツとと もに,四国地方で比較的有
望な樹種 とみな され,高知営林局 において も,管 内の須崎,奈半利雨宮林署において試植 された0 林業試験
場と営林局 は, テーダマツの成 長傾 向の把握 と,合理的施業法の究 明をお こな うため,19 60年 4 月以来共同
研究 を進 めてきた。 しか し,最 も関心 のほ らわれ る材積 については,材積表がないため,研究上種 々不便を
かこ って き た 。
しか し,196 9年 2 月現 在で奈半利 営林署須川 山に植栽 されたテーダマ ツは15年生に達 し, このテーダマツ
の試験地 の うち,間伐 区域の間伐 を実施 した。この際,間伐木 と試験地 内の標準区外囲林分の優勢木の伐採
木よ り69本を抽出 し,樹 幹解 析を実 施 し,材 頓表 を高知営林局で調製済のア カマツ材槙表 と適 合度の検定を
した結果 ,有意 水準 1 % で両 者の材 椒表の間 に有意差が謎め られ た0
なお,供 試資料 は若 齢林分の資料 のため,直径階 の範囲 は 5 cm∼22cm で,今後 さらに資料を追加収集 し,
より完全な ものに調 製す る予定であ る。
最後に, この研究に ご協力戴いた高知営林局計画課,奈半利営林署 の関係の方 々, とりわ け計画課試験調
査係長吉 本技官,係員清水技官に は多大 の御援助 を賜 わ り誌上を借 りて お礼を 申 し上げ ます0
2 .試 験 地 の 概 要
試験地 は,奈半利営林署管 内須川山国有林20林班 と小社内にあ って,高知 営林局が 1952年 2 月林野庁 より
配付 された桂子を,安芸営林署管 内の内原野西畑に播種 し,1953年 3 月奈半利営林署須川宙畑 に移植 したも
のも
1954年 2 月 ,第 2 図 の試験地 にテーダナ ノ1 1,
000本(hα
当 り4,
000本)を植付けた0 1960年 4 月樹種 の
左)
企
/
q ⊂豆プ
イ
___
」
第2 馴 奈半利 営林署須 川山国有 休に対す る外国産 マツ試験地 内の テーダマ▼
ッ植栽区
土地 粂恥 仕立 本数,伐 期 と成 長との関係や,病 虫害 および風 の被害を検討す るため,営林署 との共同試験
として試験地 に編入 以来,1961年春第 1 回, 1962年春第 2 回, 19 63年春第 3 匝lの調整間伐を実施 し,1,000
本区,2、000本区,3,000本区, 4、000本 区の各密度 区を設 けた。 そ して, これまでは主 として,風害 ,虫害
の状 態,単木の成長状態等を調査 して きたが,1967年 1 月の調査 よ り,林分 と して調査す るため,各植栽密
度区 どとに,1,000本区は 1 ケ所,2,000本 区∼4 ,
000本 区には,それぞれ 2 ケ所 の標準 区を設 けて調査 し, さ
昭和44年度林業試験場四国支場年 械
−∫ 1
−
らに1969年 2 月 に,各植栽 区別 の標準地別に毎 木禍査を実施 し1967年∼1969年の 2 ケ年間の休分要素 の成長
関係を検討 し, さ らに,全区 にわた り,被 害木,枯損 木を含めた間伐を施行 し,最終 的に試験地 を整備 し,
今後 の試験 区どとの施業方針 を決定 した。
すなわ ち,試験 地設定当時,叫応 1,000本区,2、
0 00本区,3 ,000本区,4,000本区 と区分 して設定 したもの
の,区分内の本数はかな らず しも,1,000本区∼ 4,00 0本区の区分 標示 の密度 とは叫致 していなか った。 しか
し,過 去 2 年間の成長経過は,当初の大 きさに比例 して,平均直径,平均樹高,hα当り断面積,hα当 り材積
ほいずれ も大 き く成 長 して いた。結果 は第 1 表か ら第 6 表の とお りで ある。なお表示 した材構は後述 の方法
によ り調製 された材 積表によ り算 出 した。
さらに,1969年 間伐 を施 行 して, 間伐 直後の 残存本数の小 さい もの より配列 し, 最初の 1 区( A 区)を
第1 表
均
平
1 969年
1 967年
▲ −
【 ¶__
(
_
連)
1 ,0 1 6
1 7 .4
1 9 .4
−
B
2 ,8 4 9
1 3 .4
1 4 .6
・−
C
3 、5 2 9
1 1 .9
1 2 .7
D
4 ,8 5 4
9 .2
1 0 .0
E
3 ,1 2 5
1 1 .0
1 2 .0
F
2 ,2 6 2
1 3 .9
1 5 .3
G
2 ,7 0 3
1 2 .9
1 4 .2
( cm )
間伐 木
その 他
量l 成 長 率
現存 木
2 .0
5 .4 3
1 6 .9
1 9 .5
1 .2
4 .2 8
1 0 .7
1 6 .2
1 .3
5 .3 9
8 .1
1 4 .4
1 .4
7 .5 2
5 .5
1 0 .5
1 .0
4 .3 5
7 .2
1 2 .2
1 .4
4 ,79
1 2 .4
1 5 .3
1 .3
4 .79
1 2 .5
1 5 .9
・∃
A
( 1969年 2 月現在 )
直径
長
成
︼−
二厄 冊
1 967年設
定時本数
標準区名
テーダ マツ試験地の平均直径の推移
−
・−
−
壬
一
﹁
− − −
第2 表
平均
1 9 67年 設
定時本数
( 本)
標準 区名
( 1969年 2 月現在)
樹
高
(m )
間伐 木
1 967年 い 969年 巨成長量 王威長率 lその 他
1 ,0 1 6
8 .2
9 .7
1 .5
1 3 .0 4
7 .4
B
2 ,8 4 9
7 .9
8 .9
1 .0
5 .9 5
7 .2
9 .5
C
3 ,5 2 9
8 .1
9 .3
1 .2
6 .8 9
6 .6
1 0,3
D
4 ,8 5 4
6 .2
6 .8
0 .6
4 .6 2
4 .4
7 .0
E
3 ,1 25
6 .4
7 .2
0 .8
5 .8 8
4 .7
7 .4
F
2 ,2 6 2
7 .6
8 .9
1 .3
7 .8 7
7 .7
8 .9
7 .2
8 .5
1 .3
8 .2 8
2 , 7 0
3
壬
第3 表
1 9 69年
8
q
.
2
5
■
5
O
ノ
.〇3
!
.−
ハリ
4
4
.事
7
2
2
5
3
4
■ −
0
4
3
︵u7
. .︼
2
4
.1 ■ −
8
2
.〇1
0
2
2
0
︼
川t川L
.〇〇
0
O
2
0
4
▲U
︵U ノ
2
1
0
8
3
5
3
7
つJ
0 ハ
U l︻ヽ︶
1
︵u ノ
0
4
.4
.4
0
∩フ
.〇1
O几
U l′hU71
3
4
5
7
l′052∧U一
つ ︼
′h U
1
一〇2
7
.
1
川.hに 川÷
﹂川い
4
0
0
2
.4
3
3
2
′
人U
一
I
.〇1
。・
5
“
︻
”
一
ハU
︻
4
13
。・
6
25
1
0
0
2
3
n几U
1・
2
19
3
5・
4
49
8
T
3
7
5
︵ U
8
15
0
〇
一
・ダ ー 軌 −J川
川
1 馴﹁ J
Ⅵり﹂
24
1
0
O
0
0
O
0
J
3
0
3
2
3
2
5
2
′n
U
3
ノ
−
5
4
2
4
Q
4
一7
2
0
1
0
〇
§享
§
手
蔓
妻
葦
毛
8 .8 1
7・
8
54
01
10
O
07
0
〇
2 ,7 0 3 i
8.9
6 .2 1
。・
9
95
01
O
12
0
2 ,2 6 2
〇
3 ,1 2 5
F
〇
E
7 .0
7 .11
・す・
・ざ
28
00
0
00
0
8
00
0
3
00
0
3
02
5
1
∧
U ノ
′ hU
4
1
▲U O
′ ■U
9 .0
O
′L U
1
U
′人 U
0
3
0
4
n
′人U
0
5 1 .
′0
0
0
8
4
2
つ.
︶
7
4 ,8 5 4
1
D
15
〇
0 .
3 0 .7
木
車句桓
均
0
2
2
4
8
7
23
0
〇
0 .
3 ,5 2 9
現存
吏可車
重_
車平
一
1
0
′hU
1
2 ,8 4 9
C
9 .1
1 7・ 8
成
■_
竺」ゥ
?
苧タ
0 .0 3 0 2 4 】
B
9 .8
テーダマツ試験地の胸高断面積 の推移( 1969年 2 月現在単位 ポ)
1 967年
乎
1 967年
標準 区名 設定時
本数
( 本)
G
現存 木
A
G
A
テーダマツ試験地の平均樹高の推移
空
16 ・
3
一
昭和44年度林業試験場四国支場年報
第4 表
テーダマ ツ試験地 の幹材 稜の推移( 196 9年 2 月現在単位d )
1969年
盲可こ
ふ至
言可
′h
′■U
2
4
︶
現存
3 .4
0 .1 4 7 9 7
1 4 4 .4
0 .0 3 7 6 8
3 0.6
0 .1 0 4 6 3
2 1 3 .1
n入U
′h
U
2
2 3 6 .8
O7
7
0
8
0
5
0 ノ
1
2
0
7
0
0
0
4
0
0
0
4 .2
1 7 7 .8
1
2
0
0
5
7
0
0
0
1
nU
1 5 6 .5
0
1
0
U
8
0
<
4
O
0
5
3
O
5
U
1
.
.4
一
⊂ J
27
4
4
7
7
93
0 0
( 1969年 2 月現在 )
テー ダマツ試験地の本数の推移
h α
区
木
0 .0 8 3 0 0
0
4
1
0
4
2
0
′hU
′−U
07
5
5
O一
2
0
nU
標準
′nV
.4
O
第5 表
標準 区名
−.ヽJ
U
…;
…
…
;
…
…
盲
′h
U
7
∧
2 ,7 0 3
75
2 ,2 6 2
G
3
F
0
3 ,1 2 5
30
E
7
4 ,8 5 4
0
.§
…
§
蔓
…
董
…
書
D
55
1 8 1.2
▲
只 U
3 ,5 2 9
53
C
∧U O O O<U∧Uγ
2 ,8 4 9
1
1 0 1.1
1 ,0 1 6
B
4
〇
A
脚 芯㍊ ㍊ ㍊ 仰
!
均蒜 脚仰仙⋮脚㌍
1 967年
標準 区名
当
1 9 69年 間伐
り
耐構
A
5 7
1 4 3
2 ,8 4 9
8 1 2
2 ,0 3 7
1 9 2
5 3
1 39
3 ,5 2 9
9 7 4
2 ,5 5 5
D
1 5 0
1 5
1 3 5
4 .8 5 4
4 8 5
4 ,3 6 9
E
1 5 0
6
1 4 4
3 .1 2 5
1 2 5
3 ,0 0 0
9 8
2 .2 6 2
4 5
5 2
2 .7 0 3
1 ,2 9 7
8 0 7
2 0 .3 3 8
0
0
2 0 0
C
1
B
F
2
0
0
1
G
4 8
2
2
q
ノ
計
( 注)植栽年
1 8 3
林令
1954年 2 月
1
無 有 有 無 無 無 有
1 967年 ‡ 1969年 1 19 69年
1 967年 !1 969年 I 1969年
実行の有無
重木本数」 開運基数_】
畢在峯数一重奉養些_ 間伐本数 現在本数
本!
本:
永
本
本
4 1
9 7 6
1 。0本 i
4
9 6
1 、0 1 6
2 ,2 1 7
1 ,4 0 5
3 ,7 7 9
1 6 ,5 5 9
15年
第6 表
( 1969年 2 月現在)
テーダ マツ伐倒 木内訳
\
木
伐倒
計
木
実
数l 割
実数 l 割
合
一
(9 6 )
︶
︵
2
2
( 9 8 )
( 8 7 )
︶
2
︵
( 7 2 )
︶
︵
3
′′l\
ヽl ノ
O
0
4
一
.
ヽU
J
0 ︻U ▲n 入 U
4
1
︵
︶
′人U
2
⊂
︶
︵
4
︶
1
︵
( 9 2 )
5
4
︵U ノ
( 9 8 )
1
4
4
一
2
7
︶
1
︵
︶
0
0
1
︵
J
( 9 9 )
OnU
甘
1
⊂
.
J
8
8
0
︶
1
︵
( 9 9 )
0
0
′人じ
0
へU ノ
︶
0
0
1
︵
3
▲u 7
n八U
4
︵ u7 3
2
︶
︵
2
︶
0
1
0
︵
0
0
1
︶
︵
5
2
2
︶
︵
2
︵
n八U∧u7
8
︶
︵
′ん U
0
2
′ hU
︶
︵
′h U
OO7
︶
l
︵
∧
1
H
∩火U ▲父 U
︶
U
−
U
′人 U n八U O
2
X
︵
2
5
7
O ノ 1
9
三
三
享
蔓
を
。、
去
去
孟
=1去
引1.
7言
古 を…
2
3
︵
n
︶
4
0
︶
n
l
4
︶
︵U
0
﹁ ヽJ
︶
0
4
︵
0
l
︵
7
.q ・爪T
O
2
7
1
(1 )
( 7 )
U
(2 )
( 9 6 )
( 9 8 )
(1 )
(3 )
巨芸喜ミ書
1
︶
A
︵
︶
0
0
1
︵
、
7
′h
U
(1 )
芸毒害
4
5
︶
2
︵
一
(9 0 )
( 4 )
( 2 )
3
1
︶
0
1
︵
一
0
0
1
︵
(2 )
( 7 2 )
︶
1
︵
7
0
91
′ hU
27
0
︵
ヽ
l′′ ヽ.ノ
0
︶
1
︶
O
︵
l
L
1
ぐ 叶.
引
5
′ ■
U
亡J 2
O
2
1
l
︵
7
0
4
1
∧ ‖V O
.
︺フ ー
.
山仙T 0
︵u
1
( 1 0 )
︶
2
︵
︶
︵
4
00 つ、
U
︶
︵
n 八U
▲n
︶
︵
0
︶
2
︵
1
58
5
︶
0
0
1
0
1
4
0
︶
0
0
1
′−\ ︵
0
0
1
▲〉i
合
︶
︵
4
一 月﹁
3
3
0
丁 ひ﹂
叶
ハ
■
一
!
一 川 53
”割
一数
2
数 積 数 熊恨 数 積 数 積 数柄 数 積 数 積 数 積
木 材 木材 木 材 木 材 木材 木 材 本 材 本 材
寸廟
間伐
1 ,000本 区の無間伐区 と し, 後は順次 2 か所 ずつ間伐区と無間伐 区の ペ アに して調査観測を続けて ゆ くこと
にし た 。
昭和44年度林巣試験場四国支場年 鮎
ーー 5 3
−
まず, F , G を ペアに して, F を2,000本区の知間伐区,G を2,000本区の間伐 区 とし,つ いでB , E をペ
アに して, E を3,000本 区の無間伐 区, B を3,000木区の間伐区 と し, 最後に, C ,D をペアに して, D を
4 ,000本 区の無間伐 区, C を4 ,
000本 区の間伐区 と した。
5 .供
託
資
料
試験地 内の標準区の間伐 による伐倒木,および標準 区外 囲林分 よ り若 干の優勢 木を伐倒 し,伐倒木の中か
ら69本を抽出 し, 樹 幹解 析をお こない, 現在 の皮 付直径 , 樹高,材積 と, 1 年前 , 5 年前 , 10年前 の皮 内
直径 ,樹 高,皮 内材 積を算出 した。供試資料 ほ第 7 表 の とお りであ る。
第7 表
N o.
胸高直径
( c 皿)
樹
高
( 如
材
材積表調製供試資料
積
N o.
( ぜ)
胸高直径
l 樹
( c 皿 )…
高
材
__
▲
土旦 )
積
(d )
1
1 0 .3 0
7 .6
0 .0 3 2 6 7 3
3 6
2 0 .3 1
1 0 .6
0 .1 6 7 1 8 2
2
1 1 .6 6
8 .2
0 .0 4 4 2 5 3
3 7
2 1 .5 9
1 0 .2
0 .1 76 1 78
3
1 3 .5 9
8 .9
0 .0 6 2 9 5 7
3 8
2 2.9 1
1 0 .3
0 .2 0 4 2 5 4
4
1 1 .4 1
7 .6
0 .0 3 7 3 3 0
3 9
2 2.2 6
1 3 .1
0 .2 4 2 7 9 2
5
7 .4 1
7 .1
0 .0 1 5 9 0 9
4 0
1 6 .3 0
1 0 .1
0 .1 0 5 1 9 1
6
6 .4 6
6 .1
0 .0 1 1 4 8 2
4 1
2 1.2 7
1 1 .2
0 .17 5 2 3 1
7
1 1 .1 2
8 .2
0 .0 4 0 9 8 3
4 2
1 7 .3 3
1 0 .7
0 .1 2 2 8 5 5
8
8 .6 0
7 .6
0 .0 2 5 5 4 3
4 3
1 4 .4 1
1 0 .9
0 .0 8 5 5 1 6
9
8 .6 7
6 .9
0 .0 2 3 2 2 0
4 4
1 5 .6 0
1 0 .0
0 .0 9 5 0 8 6
1 0
9 .8 9
7 .2
0 .0 2 7 6 7 4
4 5
1 6 .3 0
9 .0 5
0 .1 0 2 1 3 8
11
7 .2 7
7 .2
0 .0 1 5 5 7 2
4 6
2 0 .5 5
1 0 .3 0
0 .1 5 8 5 9 6
12
7 .9 7
7 .0
0 .0 1 8 1 1 5
4 7
1 9 .6 0
9 .5 0
0 .1 3 3 8 6 5
13
8 .2 0
8 .1
0 .0 2 1 6 7 5
4 8
1 5 .5 5
8 .5 0
0 .0 9 1 5 3 6
14
7 .0 9
7 .5
0 .0 1 6 0 5 6
4 9
1 9 .5 0
9 .9 0
0 .1 4 5 3 2 2
1 5
6 .5 5
6 .1
0 .0 1 09 6 7
5 0
1 9 .0 −
5
9 .4 0
0 .1 2 5 3 6 7
1 6
1 2 .9 7
9 .1
0 .0 6 2 7 5 1
5 1
1 7 .7 0
9 .2 0
0 .1 1 5 6 7 3
1 7
1 0.3 5
8 .9
0 .0 3 4 8 7 0
5 2
1 9 .9 0
1 2 .7 0
0 .1 9 1 7 0 9
1 8
1 2 .7 3
8 .2
0 .0 5 0 4 9 4
5 3
1 1 .4 5
9 .7 0
0 .0 5 0 8 1 5
1 9
7 .6 7
8 .4
0 .0 1 8 1 7 0
5 4
1 5 .0 0
1 0 .5 0
0 .1 0 0 7 4 8
2 0
1 2 .0 8
9 .0
0 .0 4 4 2 6 9
5 5
1 5 .9 0
1 0 .7 5
0 .1 1 1 0 1 6
2 1
7 .6 1
7 .8
0 .0 19 7 4 6
5 6
1 2 .8 0
9 .1 0
0 .0 5 3 1 6 0
2 2
8 .9 9
7 .2
0 .0 2 4 7 1 7
5 7
1 2 .5 5
1 0 .0 5
0 .0 5 6 8 5 2
2 3
9 .3 4
7 .0
0 .0 2 9 7 2 4
5 8
7 .3 0
8 .3 5
0 .0 1 9 2 4 0
2 4
8 .7 8
8 .1
0 .0 2 6 0 5 5
5 9
1 0 .8 0
9 .6 0
0 .0 4 5 7 8 5
2 5
8 .0 3
7 .7
0 .0 2 1 7 4 6
6 0
6 .5 0
7 .3 5
0 .0 1 3 9 2 9
2 6
7 .5 6
8 .8
0 .0 1 7 4 0 0
6 1
1 4 .8 0
1 1.50
0 .1 0 4 3 9 9
2 7
8 .2 4
7 .1
0 .0 1 9 2 8 2
6 2
1 4 .5 0
8 .0 5
0 .0 6 1 0 0 4
2 8
8 .5 3
7 .7
0 .0 2 4 8 4 6
6 3
1 9 .8 5
9 .8 0
0 .1 5 4 9 6 1
2 9
8 .8 3
6 .8
0 .0 2 2 4 7 7
6 4
9 .3 0
6 .8 5
0 .0 2 6 8 0 4
3 0
1 1.38
8 .8
0 .0 4 4 6 0 7
6 5
1 6 .5 0
8 .7 5
0 .0 9 0 1 5 6
3 1
1 3 .6 3
9 .9
0 .0 7 3 3 0 8
6 6
1 1 .7 5
9 .6 5
3 2
1 4 .5 1
9 .1
0 .0 7 6 6 8 9
6 7
1 0 .0 0
8 .0 0
3 3
1 8 .90
1 1 .1
0 .15 16 3 4
6 8
1 3 .4 0
3 4
1 8 .5 5
1 0 .9
0 .1 2 3 1 9 6
6 9
1 5 .8 0
3 5
1 5 .1 2
9 .1
0 .0 7 9 8 7 4
0 .0 5 1 5 5 8
.
0 .0 3 3 1 6 6
1
0 .0 5 3 5 1 6
;:三言 】
0 .0 9 2 0 2 4
ー5 4
昭和44年度林業試験場四国支場年報
−・
4 .調
製
方
法
供試本数69木の樹幹解析 による単木の 1 年前 , 5 年前 ,10年 前の資料 を材積 表調製資料 に供す るため,ま
ず伎付直径 と皮付材研を求 めるための実験 式を決定 し,異常 資料 を棄却 し,棄却後 の資料 を用 いて,皮付直
径,皮付材積を推定 した。 さらに, 材積表調製のための 適 用実験式 を決定 し, この実験式 を用 いて直径階
5 .5cm ∼10.4cm と10.5cm以上 の 2 直径級 に分 け, 両直径級を こみに して 1 本の 材積式 で調製 できるかどうか
を検討 し,属 後 に調製 され た材積表 と,既往高知営林局調製 済のアカ マツ材積表 との適合度 の検定 をお こな
った 。
( 1) 皮付直径 と皮付材積の推定
皮付直径と皮付材積を推定するための実験式としては,資料の分布状態等により一塊 式Y =a +b x を決
定し,ついで,第 8 表,第 3 図,第 4 図のよ うに棄却帯 を計算 し,異常資料を棄却 した。皮付材積を推定 す
る際分布範囲外 にあった異常資料N o.47を棄却 した。そ して皮付直径 につ いて は棄却資料がなか ったため,
棄却前の実験式 を, また,皮付材墳 について は,N o.47を棄却 した棄却後 の資料を用いて,皮付材積推定の
ため の推定式を第 9 表の ように決定 した。
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10
皮内
第3 図
15
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径
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皮 内 直 径 対 皮 付 直 径
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昭和44年度林業試験場四国支場年報
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(d )
第4 図 皮 内 材 積 対 皮 付 材 積
第8 表
皮
皮内直径
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i
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観
直
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径
棄
却
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算
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積
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5 6
昭和44年度林業試験場四国支場年報
R
皮付直径・ 皮付材積の推定
項目
適用
直径
棄却 前 後
Y =a +b x
D 刃 = 0 .0 7 6 6 4 0 + 1.1 11 0 18 D i
0 .1 0 1 5 5 8
棄却
前
Y =a +b x
V 月 = 0 .0 0 1 0 1 0 + 1.20 10 2 6 V i
0 .0 0 0 0 0 8 2 6
棄却
後
Y 三a + b x
V 月= 0 .0 0 0 9 6 9 + 1.1 9 7 6 2 6 V i
0 .0 0 0 0 0 6 3 0
材積
i
時
実験
( 注) D .
才:皮付直径.
式
推定
D i :皮 内直径.
式
残差
Ⅴ甘:皮付材積.
分
散
v i :皮 内材積
さらに,樹幹解 析によ ってえ られた 1 年前, 5 年前 ,10年前 の皮 内直径 ,皮 内材積 に対す る皮付直径,皮
付材積 を,欝 8 表の推定式 を用いて胸 高直径 5.
5 cm 以上 の もの19 5個( 直径 階5.5cm∼ 10.4cm 78個,直径階 10.
5 c皿以上117個)について第10表のよ うに もとめた。
ニ
一
N。
葡 径也
葡直
第10表
樹高
(m
材積
N o.
( d )
)
材積 褒 詞 製 資 料
胸高
直径
( c 血)
(m
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7
7
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5 .50
0 .0 2 5 8 2 0
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0 .0 2 9 7 7 2
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0 .0 2 3 2 2 0
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1 0 .3 0
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1 5 .6 0
1 0 .0 0
0 .0 9 5 0 8 6
9 .1 0
1 5 7
1 5 .5 5
8 .5 0
0 .0 9 1 5 3 6
1 5 .0 0
1 0.50
0 .1 0 0 7 4 8
1 5 .9 0
1 0 .7 5
0 .1 1 1 0 1 6
1 5 .19
8 .1 0
0 .0 7 3 4 8 6
1 5 .8 0
9 .9 0
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1 6 .8 8
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1
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旨
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量
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訓
1 0 .7 0
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2
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0
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0
1 6 .2 9
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1 0 .1 0
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l
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1
7 .2 0
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0 .0 8 3 8 6 4
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1
1 5 4
−
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2
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2
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2
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1
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1
5
1
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1
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1
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1
1
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1
O
2
7
7
1
A
0
2
1
0
1
l
7
8 .5 4
−5 8
昭和44年度林業試験場 四国支場 年報
−
( 2) 村境表 の調製
調製 にあた って,棄却後の資料 195個( 直径階 5.5 cm∼ 10.4c皿78個,直径 階10.5cm 以上117個)の資料 を用
いて,欝11表の ように実験式 の計算 をおこない, 残差分散の最小な実験 式 Ⅴ =a +b ( D 2H )を適 用実験
式に決定 した。
実験
推定
式
残差 分 散
式Ⅴ=a +b( Ⅴ×
D 2 10
H 6)
= 4 0 4 7.3 78 + 3 6 .6 4 8 1 4 ( D 2H )
Ⅴ× 10 6 = − 13 19 9 .0 4 + 19 9 5.87 3H
Ⅴ= a + b lH + b 2D 2 + b 3D 2 H
V=
1 0 αD
61H
0 .2 5 2 9 5 0 + 0 8
0 .7 4 6 9 2 7 + 0 8
十1 5 6.6 2 53 D 2 + 19 8 40 6 D 之H
l o g (Ⅴ ×10 6 ) = 1.9 1 38 3 0 + 1.90 6 9 ㈹10 g D
6之
0 .6 8 7 2 8 8 + 0 8
+0 .7 7 6 4 8 1 5 10 g H
さらに,直径 階全体 をつ うじてこの実験式 の適用が可能か どうか,既往材槙表の直径級の区分に準 じて,
一応 5.5 cm∼ 10 .5cm以上 の直径級 に分 け,分散 の−
・様性の検討を実施 した。
すなわち,等分散 の検定 は普通の F 検定(帰無仮設 は げ1乞=げ22,対 立仮設 は ♂12≧♂22) と速 い,対立仮 設
♂1乞キ♂2之であ るので 両側検定を行 なうことにな り, 2.5 %の値 と比較 し95 % 信頼度の判断が 生れ るといわ
れ, この ような方法で実施 した分散の一−
一
様 性の検定の結果 は第 12表の とお りで,両 直径級 の分 散の間には差
が認 め られ た 。
なお, 自由度 76,115 のF 分布 表の値 を, 一 次補 間法を用いて 算 出すべきだが 自由度の小 さい方 である
1 00 ,70の値1.56 と比較 して安全側で検定 した。
直径
5 .5 c m ′
∼
級
自由
平方
度
1 0 .4 c m
l O.5cm以 上
和
7 6
1 9 9 2 7 2 8 7 6
1 1 5
3 71 2 9 9 4 7 3 5
平均
平
方
2 6 22 0 1 2
3 2 28 6 9 1 1
F 諾 =12
・31>F 諾(0・025)=1
・56
そこで,各直径級 どとに算:
出 した回帰定数,回帰係数を用いて第13表の ように直径級別材韻推定式を決定
し, さらに直径級間の継 目は 3 点平均 し材積表の数値を第14表の ように算 出 した。
直径
級
推定
式
残差
分
散
5 .5 ′
、 ノ1 0 .4 c 皿
Ⅴ× 10 6 = 2 6 5 6.6 2 4 十 3 8 .5 3 1 8 2 ( D 2H )
0 .2 6 2 2 0 4 + 0 7
1 0.5Cm 以 上
Ⅴ× 10 6 = 4 9 0 6 .0 6 9 + 3 6 .3 9 9 9 1 ( D 2H )
0 .3 2 2 9 1 8 十 0 8
昭和44年度林巣試験 場四国支場年報
第14表
−
テ ー ダ マ ツ材 積 表
7
4
−5 9
9
8
10
1 2
11
1 4
13
0 ,0 0 7
0 .0 0 8
0 .0 0 9
0 .0 1 0
0 .0 1 1
0 .0 1 1
0 .0 0 8
0 .0 0 9
0 .0 1 0
0 .0 1 3
0 .0 1 4
0 .0 1 5
0 .0 1 6
0 .0 0 7
0 .0 0 8
0 .0 1 0
0 .0 1 1
0 .0 1 2
0 .0 1 4
0 .0 1 8
0 .0 1 9
0 .0 2 1
0 .0 2 2
0 .0 0 8
0 .0 1 0
0 ,0 1 2
0 .0 1 4
0 .0 1 6
0 .0 1 8
0 .0 2 0
0 .0 2 3
0 .0 2 5
0 .0 2 7
0 .0 2 9
0 .0 1 0
0 .0 1 3
0 .0 1 5
0 .0 1 7
0 ,0 2 0
0 ,0 2 2
0 .0 2 5
0 .0 3 0
0 .0 3 2
0 .0 3 5
0 .0 3 7
0 .0 1 2
0 .0 1 5
0 .0 1 8
0 .0 2 2
0 .0 2 5
0 .0 2 8
0 .0 3 1
0 .0 3 7
0 .0 4 0
0 .0 4 4
0 .0 4 7
0 .0 1 5
0 .0 1 9
0 .0 2 2
0 .0 2 6
0 .0 3 0
0 .0 3 4
0 .0 3 8
0 .0 4 5
0 .0 4 9
0 .0 5 3
0 .0 5 7
0 .0 1 8
0 .0 2 2
0 .0 2 7
0 .0 3 1
0 .0 3 6
0 .0 4 0
0 .0 4 5
0 .0 5 4
0 .0 5 8
0 .0 6 3
0 .0 6 7
0 .0 2 1
0 .0 2 6
0 .0 3 1
0 .0 3 6
0 .0 4 2
0 .0 4 7
0 .0 5 2
…;
…
……
書0 .0 6 3
0 .0 6 8
0 .0 7 3
0 .0 7 8
0 .0 2 3
0 .0 3 0
0 .0 3 6
0 .0 4 2
0 .0 4 8
0 .0 5 4
0 .0 7 3
0 .0 7 9
0 .0 8 5
0 .0 9 1
0 .0 6 2
0 .0 8 3
0 .0 9 1
0 .0 9 8
0 .10 5
0 .0 7 0
0 .0 9 5
0 .1 0 3
0 .1 1 1
0 .1 20
0 .0 7 0
0 .0 7 9
0 .1 0 7
0 .1 1 7
0 .12 6
0 .1 3 5
0 .0 7 9
0 .0 8 9
0 .1 2 1
0 .1 3 1
0 .14 2
0 .1 5 2
0 .0 7 6
0 .0 8 7
0 .0 9 9
0 .1 3 5
0 .1 4 6
0 .15 8
0 .1 70
0 .1 1 0
0 .1 4 9
0 .1 6 3
0 .17 6
0 .18 9
O
O
0 .0 3 3
0 .0 3 6
0 .0 4 0
0 .0 3 8
0 .0 4 2
0 .0 4 7
0 .0 5 2
0 .0 4 8
0 .0 4 1
0 .0 5 4
0 .0 4 6
0 .0 5 1
0 .0 6 1
0 .0 5 8
0 .0 6 8
0 .0 6 4
0 .0 5 5
0 .0 6 2
4
3
0 .0 2 9
0 .0 3 3
7
2
ハU O
0 .0 2 6
2
0 .0 0 6
0 .0 0 7
2
0 .0 0 6
0 .0 0 7
O
0 .0 0 5
0 .0 0 6
0
4 5 6 7 8 9 川 ‖ 12 1
3 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26
0 .0 0 5
0 .0 6 3
0 .0 9 2
0 .1 0 7
0 .1 2 1
0 .1 6 5
0 .1 8 0
0 .1 9 4
0 .2 0 9
0 .0 5 3
0 .0 6 9
0 .0 8 5
0 .10 1
0 .1 1 7
0 .1 3 j
0 .1 8 1
0 .1 9 8
0 .2 1 4
0 .2 3 0
0 .0 5 8
0 .0 7 5
0 .0 9 3
0 .1 1 1
0 .1 2 8
O .1 4 6
0 .1 9 9
0 .2 1 6
0 .2 3 4
0 .2 5 2
0 .0 6 3
0 .0 8 2
0 .1 0 1
0 .1 2 0
0 .1 4 0
0 .1 5 9
0 .2 1 7
0 .2 3 6
0 .2 5 5
0 .2 7 4
0 .0 6 8
0 .0 8 9
0 .1 1 0
0 .1 3 1
0 .1 5 2
0 .2 3 6
0 .2 5 6
0 .2 7 7
0 .2 9 8
0 .0 7 3
0 .0 9 6
0 .1 1 9
0 .1 4 1
0 .1 6 4
0 .0 7 9
0 .1 0 3
0 .1 2 8
0 .1 5 3
0 .1 7 7
0 .0 4 9
0
3
0 .0 8 4
0 .0 7 8
7
0 .0 7 1
0 .0 4 4
1
0 .0 5 7
0 .0 9 7
7
8
1
0
2
0
2
▲n
U
告享
・
§
宣
享
書
§
享
§
蔓
喜
0 .2 5 5
0 .2 7 8
0 .3 0 1
0 .3 2 3
0 .2 7 6
0 .3 0 0
0 .3 2 5
0 .3 4 9
5 .材積表 の適 合度の検定
材積表の適合度の検定については,適合度の検定を次郎 −
7)
により, 既往高知営林局で調製済のアカマツ
材積表 とこの テー ダマツ材積表 につ いて おこな った。
この方法は,回帰に よる換定で,第 5 図のよ うにY 軸 にア カマツ材横,Ⅹ軸 にテーダマツ材積 をと り, そ
れぞれの相対応 す る点をプ ロ ッ トす ると,両材積表が一致すれば原点を通 る45度の直線上 にそれ らの点 ほの
り,Y =Ⅹ( すなわ ち,Y = a +b x な る関係式 で, a = 0 , b = 1 ) とい う関係にな り, テーダマツの材
積表でY = ま+もⅩの回帰式 を作 り, テーダマツよ り推定 した, 会, もの値が a = 0 , b = 1 と有意 な差 の
有無を吟味 し,差がな ければ適合 して いると推論す る方法で ある0
( n − 2 )〔 n( a − a )2 + 2 ∑Ⅹ
( a − a )( も ー b )+ ごⅩ2( 6 − b )2〕
F =
−
,一 一一一
一 一 一−
−一一 一 一
−
−
−
−−− ̄
 ̄
 ̄
−
▼ ̄ ̄
 ̄
瓜
2 g ( Y 一 色 − も Ⅹ)2
【 −
 ̄
 ̄叩
 ̄ Ⅶr
 ̄
F …。。= 14 3・ 7 > F …。。( 0・ 0 1 ) = 4・ 7 1
Ⅹ=テーダマツ材 析
Y =ア カマツ材 積
その結果,供試資料の直径階の範囲内で は有意水準 1 %で両 方の材積表の間に有意差 が認 め られた0
ー6 0
昭和44年度林業試験場四国支場年報
−
2
0
1
0
0
︵唱 ︶
村
有
ト
0
ト
求
卜
′
′
/
L
一.
一 −●.
一
0 .2 0
0 .1 0
テー ダ マ ツ 材 積
第5 図
材
積
哀
の
(d )
適
合
度
文献
1 ) F O R EST
S E R V IC 丘. u .s . D E P A R T M E N T
O F A G R IC U L T U R E :S il、
,
i。
S 。f F 。reSt T r。eS 。f
t h e United States.Agriculture Handbook.No.271.P.360(1965)
2 ) 林業試験場経 営部 :立木 材積表諏製 法解 説書 , P 78∼89( 19 56 )
3 ) 林野庁 :四 国内海地方 あかまつ林 林分収穫表諏製説 明書 ,6 1∼6 4( 19 59 )
4 ) 大友栄松 :材積表 の検定 につ いて, 日林誌 ,38( 6)P 234∼237(19 56)
5 )
E
.
O
h
to m
o
: A
s tu
d
y
o n Preparationof volume Tabl(1),J.Jap.For Soc.,38(5),P165へ′177
( 19 5 6 )
6 ) 都築和夫,吉 田実 :ス ラッシ ュマツの材 構表 の調製 につ いて, 日林関西支部第19回大会講, P 217∼ 220
( 19 6 8 )
7 ) 都築和夫,吉 田実,佐竹和夫 :スラ ッシュマツの材積蓑 の諏製,林試四国支場年報研究資料, P 43∼5 3
(1 9 6 9 )
8 ) 林野庁 :外国樹種 の導入成果 に関する実 態調査 ,その 4 ( テーダマツ), P l ∼ 2 (1967 )
昭和44年変林業試験場四 国支場年報
⊥− 6 1
−」
4 年 生 ス ギ 樹 体 内の 無 機 養 分 の分 布
宮本
知 子・ 安 藤
1 .は
じ
め
貴
に
森林 の物質生産力 や生産構造 につ いて は, これ までに も多 くの研究成果 が発表 されてお り,森林生態学に
おける物質循環 の手 がか りを得 るため,無機養分現存量や吸収量 につ いても検討が加え られてい る。その時
に問題 とな る事項 として分析試料 のサンプ リングがあ る。 したが って ,樹体 内の無税養分の分布を明 らかに
するこ とば, この種 の研究 のための一つの資料 として役立つ もの と思 われ る。 そこで スギ幼令木について_
,
幹,樹皮 ,枝,其 の無機養分 の垂直分布, さらに幹では永平分布 を調査 したの で, その結果を報告す る0
分析にあた ってど指導 いただいた土壌研究室の横 田志朗技官 に深 く感謝 の意 を表す る。
2 .調
査
方
法
供試木 は林菜試験場四 国支場実験林の 4 年生ヤ ナセスギで, 地上 0.2 m の直径6・ 6亭Cm,樹高3・ 20m ,枝下
高0.4 9m ,幹材積3 ,357cm き
,地 上部重 3,116g で あった。
供試 木は19 70年 2 月 9 日伐倒 のまえに南面 の 幹 に しるしをつを
ナ, 地際 か ら伐倒後, 枝をつ けた まま地上
0 .2m ,その上 は0 .5m おきに切 りはな した。 ̄
さらに,当年生幹 , 1 年 生幹 , 2 年生幹, 3 年生斡の高 さで分
(
)−−
一
冊
・
て 二 十
妄十
枝 0 −「
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葉0 − 0
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糞1 − 1 − 0
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謙 一枝 2 − (
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一
図1 .分 析 試 料 の 区 分
、ソ ︼ 、
ソ︼ l
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一
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昭和44年度林業試験場四国支場年報
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仇これを分析 部分の分類 の基 礎 と した。 この区分を地上高で示せ ば表 1 のとお りである。 そ して この地 上
高の区分 ごとに南面 と北面 それぞれに着生 して いる枝 を分離 した0 幹 はただ ちに樹皮を剥離 し,枝は当年生
枝, 1 年生枝 , 2 年 生枝 ごとに, 菓 は当年菓 , 1 年菓 , 2 年菓 にそれぞれ分離 して(図 1 参照)乾 煉 し,
乾董を卸定 したのち分析の試料とした0 スギの場合,緑色酌 ますべてを菓とし,褐変 している部分を枝 とし
ているが, ここで は枝 の主軸 にある部分 の緑色部分 は当年生枝 と した。 さらに幹 は外側 か ら順にけず り, 当
年, 1年弧
2 年前, 3 年前の材に分け,分析試料とした0 この場合,各々の材の乾重は実測できなかった
ので,材積 との比で推定 した。
無税成分 の分析 は, N はキュルダール法 ,他 は硝酸,過塩素酸 による湿式灰 化をお こない, P はシ ャーマ
ン法,K は炎光光度法,C a,M g は原子吸光法で おこなった。
る.結果お よび考察
樹体各部の養分含有率 の分布 をN ,P 20 5,K 20 ,
C a O および M g O について図 2 ∼ 6 に示 す。 これ らの養
分含有率 は幹,樹皮,枝,菓な どの器官 によって大 き く異な るため,各 々の器官 の含有率 の最大値 と最小 値
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昭和44年度 林業試験場四国支場年報
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昭和44年度林業試験場四国支 場年報
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図S .樹体各部 のC aO 含有率
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各設官 にお け るト1gO 含有 率 の区 分
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ヨ
19
昭和44年皮林業試験壕四国支場年報
−6 5
−
の範囲を 5 等分 してぬ り分 けた。 したが って, 同 じ記号で ぬ り分 けてあ って も, 器官 によ って含有率 ほ異
なる。
これでみる と, N ,P 20 5,K 20 の含有率 は, ともに菓>樹 皮>枝 >幹の傾向があ り,それ も新 しく生産
された部分 に多 く,成熟す るに したが い減少 してい る。 とくに K 20 では地 上高の高い,当年成長分の 含有
率が高 い。 また, N , P 20 5,K 20 について幹 の分布をみ ると,水平 的にはやは り当年材 に多 く,中心部分
に少 な く,垂直 的には下方 になるはど少な くな ってい る。 さらに,枝 ,英 で南面,北面 のちが いをみ ると,
いずれ も南面の部分に高 く現れ る傾向があ る。
C aO 含有 率は,樹皮 >葉 >枝 >幹 の傾 である。 前の 3 要素 と異な り, 枝 ,菓 とも新 しい ものより成熟 し
たものが, また,地上高の高い ところ よりも低 いところにつ いたものが高 い含有率 を示 した。 また,枝 ,共
では南面に高 く現れ る傾向がみ られ る。 さらに幹 でほ,水平的 には中心 に向 って高 くな り,垂直的 には上部
が高い 値を示す。
入イ
g O の 含有率 は,菓 >樹皮 >枝 >幹 の順にな ってい る。 含有率 の範 囲は比較 的ませ く,樹体各 如 こ
平均
して分布 してい る。枝,菓で は南面,北面によ るちがい もあま りない。幹 の水平分布をみ ると中心の材 に,
垂直分布では上方 にやや高い傾向がみ られ る。
樹体各部の養分現存量 と平 均含有率を表 2 ∼ 5 に示 す。養分現 存量 を各器官 につ いてみ ると,幹材,樹 史
表2 .幹材 の養分現存量
部分
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P 20 5
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0 .0 1 4
0 .0 4 7
0 .0 1 8
3 − −2
0 .0 0 7
0 .0 0 2
0 .0 0 6
3 −・ 3
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0 .0 0 0 2
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量
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1 4 2
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0 .0 0 0 4
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0 ,1 8 4
0 .0 2 9
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表3 .幹 の樹皮 の養分現存畠
N
分
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0 − −0
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0 .1 1 4
0 .1 0 5
0 .27 5
1 .0 3 9
0 .0 9 7
1 .1 3 9
0 .1 0 7
3
0 .3 9 5
(%)
1.279
5
( g
0 .4 1 2
3 −
平均含有率
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0 .1 2 6
3
喜
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0 .0 3 9
0 .3 4 6
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0 .2 0 4
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0 .0 4 7
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0 .7 2 0
2 .2 8 6
0 .2 4 1
0 .2 8 1
)
昭和44年度林業試験場四国支場年報
表4 .枝 の 養 分 現 存 量
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では C a O >N >K 20 >P 20 5>M g O ,枝,菓で は C aO >K 20 >N >P 20 5>M g O の順 とな り,地上部全体
また,地上 部の各養分現存量 に対す る樹体各部の養分含有割合をみ ると,表 6 の とお りである。 いずれの
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0 ,C aO ,M g O の含有割合
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部分
表5 . 菓の 養 分 現 存 量
昭和44年 度林業試験場四国支場年報
ーー 6 7
−
このような分布 の傾向 は,幹材 については これまでの報告2)
き
)
5)
の傾向 とよ く一致 してい るが,他 の器官 に
ついては比較 すべ き資料 がない。 したが って,い ろい ろな部分の枝 や菓 の養分 含有量 について一般的 な傾向
を知 るためには, さ らに多 くの分析結果の資料を蓄積 す る必要が あろ う。
養分現存量や吸収量を求め ようとす る場合,あ る特定 部分を サンプ リングす ることによって,全休の平 均
養分 含有率が求め られれば都合が よい。 しか し,このこ とはこれ まで に示 した図や表か ら明 らかなよ うに,
その分布が複雑であ るために, あ る特定 の 部分 か らの サ ンプ リングによ り 全体を推定す ることは困難であ
る0 したが って,養 分現存量 を推定 しよ うとす るときには,各器官 どとにそれぞ々
1 の部位の重量割合 に応 じ
てサ ンプ リング し,分析 試料 とする ことが必要で あろう。 また,吸収 量を求 め ようとす る場 合には,各器官
の新生部分 につ いて,それぞれ の部位 に応 じてサ ンプ リングす るなど,その日的に応 じたサンプ リングをお
こなう必要油iある。
参考
1 ) 安藤
文
献
貴・ 宮木知子 ‥スギ助命林の地上部現 存量と リタ一畳
2 .養分吸収量 と還元量
日休関西支部
講19, P 49∼5 1( 1969 )
2 ) 古川
忠 :林木の幹 に蓄積す る無俄養分元 素の研究
3 ) 原則
わー
い 佐藤久男 :スギ壮令木の幹の乾重量,養分 含有量お よび樹皮・ 辺材・ 心材 におけ るこjt らの
配分状 態につ いて
日林誌46. P 281∼293(1964)
日林誌48. P 3 15∼324( 1966 )
4 ) 原 I刀 沈・ 佐藤久男・ 堀 田 府・ 只木艮 也 :28年生 スギ林 お よび ヒノキ林の 養分 含有量
P1 2 5 ∼
5 ) 堤
1 3 3
( 1 9 6 9 )
利 夫 :スギ樹体 の養分量 について
日林誌47, P lO5∼ 10 8(1965)
臼林誌51.
−6 8
昭和 44年度林業試験場四国支場年報
− ・
土壌 の シ ル トお よ び 粘 土 の 定 量
械別
志 朗・ 吉 田
はじ
め
桂 子
に
土壌の粒径分析は,192締 に採用された日本農学会法による淘汰分析が古くから用いられていたが,最近
では比 重法, ピペ ッ ト法 が多 く用 い られ るようにな ってい る0 ピペ ッ ト法は,山中l)の考案や松尾2)の研究
などによ って ピペ ッ ト法 と
・してはこれ以上改良の余地がないまでにな ったが,分析 装筐の機構 的関係から液
面に平行な所 定放置よ り懸濁 液の採取 が閥難で, したが って,採取対照の農大粒子径にあ る程度の誤差 が伴
うの は容易 に想像 され る。
この測定誤差について筆 者らのひ とり吉 田は,洪 積層褐 色土壌を用い シル ト・ 粘土の合量を測定 して、懸
濁濃 度が低い と所定の拉子径 よりも大 きい粒径桂子を取 りこむ傾向のあ ることを確 かめた0
また,牟 即 )らは関東 ロームを用い柁度分布の測定をお こな って, ピペ ッ ト法は静置沈 降時間が長い ため
懸濁 液の対流 ,懸濁 拉子 の凝集 などの関 係か ら正 しい測定が困難で あることを指摘 し,同時に光学 的測定が
より正 しい結果 の得 られ るこ とにつ いて報 じた0
この光学 的測定法 は, 懸濁液 を透過す る光線の強 さを測 って その混淘 濃度を測定 す るもの で, W ag ne r4)
( 1933)法は拉変分布 の測定にセ メン ト工業で広 く用い られ、 M u sg rave と H arn er4)
(194 7) ほ W ag ne r
の方法を顔料工業用にかえて用いてい る0
これ らはいずれ も桂皮分布の測定に光学 的方法を応用 した ものであ って,装 置と して は 日立製 作所の P S
A【 2 形緯度分布測定装置が一段 と進歩 してい る。 この装置は S tok es の関係式
r =レ
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て妄
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T Aは常数
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−を二乗カムによって機械付 こおきかえ,懸跡 夜面 6 cm下方の位置から液面に向って 、
′
丁 の速度で光
走査 し、懸濁液の濃度こ う配を記録 紙に透 過光変∼拉了雀 ( T s% ∼r) の曲線 として得 られ るよ うに工夫 し
てあり,粉体の拉度分布の測定 には しご く便利 に設計 されてい る0
筆者 らはこの P S A 装 置を用いて土壌 中のシル トおよび枯土の定 範に応用すべ く実験 をお こな った0 実験
例はまだ十分で はないが ,これまで の実験結果 についてその概要を述べ る。
実験 1 . ピペ ッ ト法lごよるシル ト・ 粘土合畏の定量誤差についての実験
ピペ ッ ト法によ る土壌 中の粒径分肝では,採取 予定の最大粒子径 にある程 度の誤差 を伴うことは分 肝装置三
の機構的関係から予測されるが,懸濁濃変を異れ た数段階の懸淘液の定量先験による測定誤差の頓向か
ら,ピペ ッ ト法 によるシル ト・ 粘土合量 の測定値 につ いて考察 したっ以下 これ について概 要を述 べ る0
実験 の 条 件
1 ) 洪試 土 壌は支楊 尖験 林の未耕地褐色土壌で あるっ
2 ) 供試土壌の除炭素後の比重 は2.8 1であ った0
昭和44年度林業試験場四国支場年報
ー6 9
−
3 ) 分散剤 はヘキサ メタ燐較 ソーダ35.7 g ,炭較 ソーダ 8 g を水に溶解 し 1 ぞに定 容 した もので,懸萄液
1 ,
000 CC に対 し10CC を用いた。
4 ) 懸濁液の攫拝 は,擬 拝停止後 の懸濁液の回転を防 ぐため,円形ゴム板を付 した擬拝具で静置直前に上
 ̄F 挽拝 して液の回転を さけた。
5 ) 静置沈降時間の算定 は,供試土壌を S tok es 粒 子の集合 と して算定 した。
6 ) シル ト・ 粘土合量の ピペ ッ ト採取は恒温水 槽によ らず室温 でおこな った。
7 ) 粘土定 量の静置沈 降時間は,懸薗液が恒温 水槽所定の温度にな るまで恒温水槽内に放置 し,懸濁 シ リ
ンダー内外の液温が同一一
にな って攫拝 静置 した。
8 ) 粘土懸濁液 の採取 は 5 cm の深 さ2)から採取 し,静置時間の短 縮をほか った。
9 ) 懸濁液の ピペ ッ トによる採取 は,吸入速度を一定にす るためサイ フォンによ リ15秒間で採 取 した。
1 0 ) 計算 にあた ってほ分散剤 の重量を差引いた。
1 1) 風乾土壌10 g について,除炭素後の土壌 蚕量と土壌 の絶乾重患 は小数 2 位まで同一で あ った。
実験 結 果 と 考 察
実験 は風乾土壌 2 , 5 ,10,20 g を杵放 し,常法 によって徐炭素処理をお こない 1,000CC 懸濁 シ リンダー
に懸濁 し,実験 に供 した。実験結果 は実測値を真一 1 に,その百分率値を表一 2 に示 した。
表−、1
風乾
供試 責
懸濁濃度が シル ト・ 粘土合量の測定値におよばす影 響(実測値 g )
除 炭 来
絶 乾 貢
粗
徹砂・粘 土
合鼓
細砂
砂
微妙
粘土
総量
T
2
tlJ
8
0
0
4
士
0
3
1
︵U ノ
0
3
0
3
0
0
3
2
4
0
2
3
⊂
1
1
4
0
3
1
7
3
土
1
3
2
0
士
5
±
0
0
0
0
士
7
5
0
2 .1 2 6 士 0 .8 4 6
nU
0
4
士
2
−
.
ヽ︶
1
0
±
J
0
′Ln ︶
4
0
3
0
3
1
r
LM
りーm
8
0
−卜
0
40
..皿 ▲
0
士
7
2
7
0
1
15
4
O
0
▲‖六 U
0
7
±
一
T
7
∩人U
4
8
︵uフ
±
3
1
A
1
3
0
0
士
1
0
3
0
1
1
′hV
′0
J
±
3
3
1
1
1
0 3 1 ± 0 .10 9
U
J
風乾
供試蚕
n
宏一 2
−L
1 9 .4 9 4 0
O
2 0
∵小
9 .7 4 7 0
n
1 0
士
0 37士0.
O
土 6 .0
土
0 .3 8 7
2
4 .8 7 3 5
⊂
5
′h U
4 4 3 ± 0 .0 3 7 1 .5 4 1 士 0 .0 5 1
l
土0 . 0
8
0 .1 4 2
7
1 .9 4 9 4
0
2
5 .0 3 4 士 0 .0 7 5
9 .8 0 1 ± 0 .18 6
1 9 .4 1 3 士 0 .0 6 6
懸濁濃 度が シル ト・ 粘土合畳 の測定 値におよぼす影響(百分率% )
微妙・ 粘土
合畳
粗砂
2
7 .2 7 ± 0 2
.629
5
7 .9 3 士 0.8 6
1 0
2 0
.7 細抄
2 ±1.89
微妙
…粘
土
l 総
量
7 9 .0 4 ± 2.3 6
3 6 .2 7 士 2 .3 6
4 2 .7 6 士 3.1 3
1 0 9 .0 3 士 4 .3 4
2 1.2 7 士 2 .3 1
7 4 .0 8 士 1.7 1
3 7 .6 1 土 0 .6 4
3 6 .4 7 ± 1.5 5
1 0 3 .2 q ± 1 .5 4
8 .0 6 ± 0 .5 2
2 0 .8 4 ± 1 .12
7 1.6 5 ± 1.18
3 5 .1 4 ± 0 .8 5
3 6 .5 1 士 1.3 0
1 0 0 .5 6 士 1 .9 1
7 .8 4 士 0.1 9
2 1.0 3 士 0 .6 8
7 0 .7 1 士 0 .7 2
3 6 .6 9 士 0 .6 7
3 4 .0 2 ± _
0 .7 5
9 9 .5 8 ± 0 .3 4
この実験結果 によれば,懸濁濃度が低 くな るに したが って供 .
式 重量よ りも分析総 量が多い とい う矛盾 した
傾向を示 して おり, シル ト・ 粘土合崖の測定 に 誤 りのあ ることがわか る。 すなわち, この実験 段階 におい
て, ピペ ッ トによる懸濁液の採取ほ所期の粒子よ りも大 きい粒子部分の懸濁液を採 取 してい ることにな る。
供試 吏員 と分 肝総量の ほぼ等 しい 10,20 g の供試実験 については,上記の ような懸濁 液の採取誤差 がプ ラ
ス, マイナス,ゼ ロで, ほぼ所 期の拉径( 20/
‘
)以 下の懸濁液を採取 したかにみ られ るが, これ について は
細砂(20∼200〃)の定義か ら考 えてみたい。
−7 0
昭和44年度林業試験場 四国支場年 報
−
細砂 の定量 は,径 20/
∠以下 の懸海部分を上澄液が透明にな るまで繰 り返 しサイフ ォンによ って排 出 し,20
〝以上の沈底粒子 と分別定量 してい る。土 壌粒子が S tok es 粒子でない こと, また土壌 粒子が均一 の比重で
はないな どの理由か ら実証はむずか しいが,この分別定量 に際 して 20〃以 上の粒子がい くぶん排 出され る可
能性があ ると考 え られ る。 したが って、正 しい細砂の量 はこの実験結果 よ りも多いで あろうと推察 され る。
このよ うに考 えると,供試 婁畳 と分 析総量の はぼ等 しく定量 された実験 について も, シル ト・ 粘土合量 は
正しい値 よ りも大 きい値 で定 量 されている ものと考案 され る。
実額 2 .光走査 によるシル ト・ 粘土の定量 についての実額
実験
装
置
実験 には 日立製 作所の P S A − 2 形桂皮分布測定装置を用いたが,数回の予備実験 か ら装 置の 1 , 2 の点
を改 めて用い た。すなわ ち,金属製 セルホルダーは装置本体のわずかな温度変化を測定 セルに伝え,懸濁 液
の対流の原因 とな った ため これを用いず, 付属の 15 m セ ルに室温水を満た し, これに被検懸濁 液をいれた
5 皿
皿セル(筆者 らは 5 皿
爪セル, 9 ×25 ×80皿
m を用いたが,10皿
ロセルがよい)を挿入 して測定 す るよ うに し,
懸濁液の対 流を防 ぐこ とがで きた。したが って,被検 懸濁 液ゼ ロの対照 セル と合せ て 2 組の セルを用意 した。
測定 セルの照射光束 につ いて も, 粘土 の沈降速度を考慮 して ス リッ トを調節 し,光束を 1 皿旺以 下に して用
いた 。
なお,測定セルを上,下に微動で きるように装 置を改善すれば,光走査光束の最終 位置 と懸濁 液面 との 位
置調 整 に便 利 で あ る。
装置 の 作 動 と測 定
紺屋の作動は粒度分布測定装置取扱 矧 羽音によるが, ここでは比衛分析を おこなう蝶理を応用して用い
る。
まず,装置を ウォー ミングア ップのの ち,15耶セルに 5 皿セルを挿入 し,室 温水を満 た して透過光 度 0 ∼
1 00%の感度設定を記録紙上でお こな う。この さい,透過光度100% ライ ンを記録紙 の9 7% ぐらいに走 らせて
測定すれば能率的であ る。
つざに,被検 懸淘 液をいれたセルを試料 室にいれ,光 走査の光 束最終 位置と懸濁液面の位置調雛をお こな
い, 慢拝 して所定 静置時間 後に(筆者 らは電子計算 機カシオ A L −1000 に S tok es の式を プログラム して
おいて能率 よ く求 めてい る)装 F程を作動 して測定 をお こな う。 測定 は,粒径28 ,20, 10〃粒子が それぞれ 6
C n−
沈降する時間 におこな うか ら,記録紙を 測定 のつ ど巻 き もど し,記録 はダブらせてお こなえば よい。
懸濁液の測定が終れば,直二
ちに水を満た した対照用の セルと取 りかえ,手
旗濁液の測定記録 の」∴に透 過光 度
1 00 % ラインを ダブらせて記録 して測定を終 る。
柵定記録 は粒子経 と透 過光度(%)のグ ラフと して得 られ るか ら, この記録か ら所定 粒径 の吸光度 を求 め
るには計算尺を用い る。すなわ ち,透過光度(%)を D 尺上に とり, これに対応 する L 尺 の値を逆 に読み と
って −10g T
として求め る。
なお,28〃粒子の記録か らシル ト・ 帖土の合量を, 10.
“粒子の記録 か ら枯土 の量を, 20 ,10〃粒子の記録
からは 5 /
∠拉 了一
の吸光度を追跡 して懸濁 液の分散度S)を求め る。
昭和44年度林業試験場四国支場年報
−】7
1
一
一
実験 結 果 と 考 察
1 ) 適 当な濃度 のシル ト・ 粘土 の懸淘度を10,20,30 CC取 り,一定量 に定容 したの ち吸光度を測定 した場
合,懸濁液の吸光度 はよ く懸濁濃度に比例 し,検量線 は直線 とな り L a m b ert−B eer の法則 にしたが う。
2 ) 懸淘液の吸光度 は供試土壌 によって相違するため,検量線 は供試土壌 どとに求めなければな らない。
3 ) 同一
・
−
土壌で も H 20 2 処理濃度,処理時間によ って吸光度が相違す る。 したが って,検量線 を求 めるシ
ルト・ 粘土 と供試懸尚液 の土壌処理 は同一でなければな らない。実験 1 . で用 いた土壌 の 5 肌 セル による測
定例 をつぎにあげ る。
処
理
6 % H 20 2 1 回処理
〝3 回 〝
3 0% H 20 2 2 回 〝
A s O.1の懸濁濃度(ppm)
5 5 .7
6 1 .2
6 1 .7
4 ) シル トお よび粘土の定量
供試土壌の除炭素絶乾 重および比重 の測定
懸濁 液の調 製にさ きだ って供試 土壌 10 g を除炭素 し,蒸発乾即 して供試土壌重量を求 め. またこの土壌を
用いて比 重を求 めてお く。
懸濁
原
絃
供試土壌 10 g を除炭素 したのち,常法 により 1,000CC 懸衛 シ リンダーに分 散剤 を用 いて懸濁 し,懸濁原液
とす る 。
被検 懸 濁 液
懸濁原液を よ く横枠 し, この うち50CCを ピぺ ッ トで別 の懸濁 シ リンダーにとり,使用濃度 に稀釈 した分散
剤溶液で 1,000CC に定容 して被検懸濁液 とす る。
光走査測定では透 過度20∼40%が適 当であるか ら, 5 皿m セルを使用す る場合は シル ト・ 粘土の懸濁濃 度を
2 00∼400pp m にすれば よい。な お, ピペ ッ トで懸濁液を採取 する場合 は,粒子の沈降 は直 ちにお きるか ら,
標終 に合 わす操作 はすばや くお こない,また採取液の放 出にさい して は,時 々ピペ ッ トを上,下 に振 って内
壁に粒子の沈積をお こさないよ う注 意が必要 であ る。
検量 懸 濁 液
被検懸濁 液を採取 したのち,懸濁原液を再び撹拝 して静置 し.径 20〟以上の粒子が15cm 沈降 した時間に,
1 00CCの ピペ ッ トを用いて20/
ノ以 上の粒子をと りこまない ようピペ ッ トの先端を深 さ10cm ぐらいに定 めて採
取し, これを ビー カーに移す。
ビー カー内の懸濁液はよ く擬拝 し, ピペ ッ トの先端を ビーカーの底に近づけないよ うに し,でき得れ ば撹
拝しなが ら30 CC の ピペ ッ トで 2 回採取 する。 その一つ は 500CC の メス フラス コに移 し,使 用濃 度の分散剤溶
祓で定 零 して検量線 を求 めるための検量懸濁液 と し,他の一一
つ はあ らか じめ絶乾秤量 し, カ ップ状 に したア
ルミ箔容器に移 し, ビーカーまたは蒸発皿を用いて蒸発乾臥 絶乾 してセ ミミク ロ天秤で アル ミ箔 カ ップを
秤量 し,同様に して秤量 した分 散剤 の重最を除 いて検量懸濁液の懸淘重量 とす る。
検量 繰 の 測 定
ーー
・ 7 2
昭和44年度林業試験場四国支場年報
−
検量線 は直線で あるから,検量懸淘液の測定 は一点測定すればよい。検 量線は 20′
‘粒径 の吸光 度を測定 し
て求 める。
以上 の定量法 によ って実験 1 . に用いた土壌の定量結果をつぎにあげ る。
光走査 によ るシル トおよび粘 土
検量
実験回数
濃
懸
濁
度■
l吸 光 度
液
A s O .1 の
粘土
( P P m ) l (A s )
平均
測定
被換 懸 濁 液 A s
シル ト ・
値
粘土
(g )
粘土 l シ ル
ト
3 7 5 .8 0
0 .6 1 2
6 1 .4 0 5
0 .5 2 0
0 .4 3 3
6 .3 8 6 1
5 .3 1 7 6
1 .0 6 8 5
3 8 5 .7 6
0 .6 2 6
6 1 .6 2 3
0 .5 2 7
0 .4 3 9
6 .4 9 5 0
5 .4 1 0 5
1 .0 8 4 5
3 7 8 .6 2
0 .6 0 9
6 2.1 7 0
0 .5 1 6
0 ,4 2 7
6 .4 1 6 0
5 .3 0 9 3
1 .1 0 6 7
3 8 0 .0 6
0 .6 1 5
6 1.7 3 2
0 .5 2 1
0 .4 3 3
6 .4 3 2 4
5 .3 4 5 8
1 .0 8 6 5
1
なあ 土 壌の粒径 分析を節別 法および光走査法 によ っておこなおう とするならば,細砂 はつ ぎの ように し
て求め ることにな る。
細砂 =供試土壌 (除炭素絶乾 重)−(疎+シル ト・粘土 )
したが って,実験 1 に用いた土壌 の分析結果 はつ ぎのとお りである。
土壌の粒径分析 (試料は実験 1 と同一)
供試
重
偲夏雲)
9 .7 4 7 0
粗
砂
0 .7 8 6
シル ト・ 粘土
細砂
6 .4 3 2
2 .5 2 9
引用
文
シノレ
ト
帖」二
5 .3 4 6
1 .0 8 6
献
1 ) 山中金次郎 :土 壌肥料 全編. P 751∼755,養賢堂,東京,1967・
2 ) 松尾 憲一 :粒径組 成と土壌 の物理性 に関す る研究.農技研報 B (14), P 285∼309, 1964・
3 ) 牟 田明徳・ 渡辺薫樹 ‥関東 ロームと粘土 の 正 しい桂皮 分布・ T H E H【T A C H I S C IE N T IF IC IN S T −
RU
M
E N
T NEWSlO(る),PlO∼11,1967.
4 ) C ly de O rr.Jr.m d J .M .
D allaV a lle :粉体の測定
・ P 90,産 業図書,東京,1967・
5 ) 横 田志 朗・ 吉 田桂 子 :光走査法 による徴砂・ 粘土 の定量法. 日林関西支諦, 1969・
昭和 44年度林業試験場四国支場年報
ー7 3
−1
四国 地 方 に お け るマ ツ カ レハ の 生 態 ( Ⅱ 〕
丁月下 旬∼ 8 月上旬 にふ化 した個体の発 育経 過
五十
嵐
Ⅰ. ま
豊
え
が
き
マツカ レハ ∂g乃d roJ∠
仰‘
∫中erfα占iJi∫B u T L E R は古 くか らマ ツ類 の食菓性 の害虫 と して知 られてお り,
その生態 に関 して も従来か ら数多 くの調査 ,研究 がお こなわれて きた。 これ らによると,マ ツカレハ は年 1
回の発生が普通 とされてい るが,地方 によ って はその発育経過 に差が あり,一部 2 化す る個体が混 ってい る
ことが明 らかに されてい る9−13J 7)
。 この ように地方 によって 発育経過 の異な ることは, マ ツカレハの発生
予察,防除の面 か らみ ると,それぞれの地方 での発育経過 を知 ってお くことが必要 とされ る。
聾者 は1965年以来,四国地方での発育経過 を明 らかにする目的で,主 と して室 内飼育 により調査を続 けて
きた0 その結果,高知市においては羽化期 が 5 月 か ら10月 にわた ってお り,一 部 2 化す ることもわか った。
前脚 )では,このうちの羽化期と繭の期間について報告 した。本報においては,前報の中でもっとも普通の
羽化期 とみ られた時期,すなわち 7 月下旬 か ら8 月上旬 までにふ化 した マツカレハの発育経過について,調
査個体数の少ない不備はあ るが,−
・
1応 とりまとめた結果を報告す る。
とりま とめにあた り,ど指導 と助 言をいただいた林業試験場昆虫第 1 研究室長 山田房男氏,同四国支場保
護研究室長陳野好之氏,同室越 智鬼志夫氏 ,飼 育材料 の採集 に便宜を はか られ た高知県林業試験場宇賀正郎
氏に厚 くお礼 申 し上 げる。
Ⅱ.材料 および方法
飼育に用いた材料は,1965年 5 月 22 日高知市 の東 に位 置す る長岡郡大津村高知県林業試験場構内 のアカマ
ツ幼齢林で採集 した終齢前の幼 虫を,当支場 の飼育室(常温 )で羽化 させ, その産下卵を用いた。羽化 まで
の飼育は,腰高 シャー レ(高 さ 8 cm ,直径 9 cm )に網 ぶたを し,アカマツの菓を与えて個体別 に飼育 した。
これ らは 7 月上旬か ら下旬 にかけて羽化 した。
この うちか ら,それぞれ別の雌蛾 か ら得 られた 8 卵塊 をえ らび,各卵塊別 に10∼50頭,合計 12 0 頭を個体
飼育 し,残 りはすべて卵塊別 に集団飼育 した。個体飼育 は最初 は綿栓を した試験管(長 さ17c皿,直径1.8cm )
を用い, 4 齢以降は上記腰 高 シャー レに移 した。集 団飼育 は三面金網の飼育箱(縦,横25cm,高 さ40cm )を
用い た。
飼育 は, 常に外気 と接触 してい る飼育室 で行 ない, とくに, 夜間の照 明が入 らない よう配慮 した。 餌 は
2 ∼ 3 日ごとに とりかえ,休眠中 も餌 が完全 に枯 れ るのは さけた。調査 は脱皮 の経過 と排糞停止 日をその都
度記録 し, さらに越冬中の休重 と越冬後 の頭殻 の大 きさを測定 した。
Ⅲ
【.結 果 と 考 察
1 .ふ化 日,卵塊のちがいによる発育経過
表−
・1 に示 したとおり,産卵 日は 7 月 13 日から 7 月25 日まで,ふ 化日は 7 月21 日か ら 8 月 2 日までにわた
昭和44年度林業 試験場四 国支場年報
表− 1
卵塊別 によ る越 冬までの経過
L
年内に羽化 した個体
い
♀
乍1)
悶咽日
習
i2欝
】 2㌣買
0頭
i
個
…;! ;i 王
2 1
……
;
‡…
…
24‡
8
1
1
0
;
垂
8
t
【 叫
︿ 人U
越冬ま
での生
存頭数
越冬 した個体の齢構成
−総
卵期 間
育
ふ化日
産 卵日
飼
供
試
頭
数
5 齢
 ̄葡「
数8
2
4
1
5
2 3
1 ;頭重
2 2
4
44 l
6齢
頭頭
0
6 2
5
0
4 1
2
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4 暮
7齢
頭
1 0
0
4
0
25
1
7
3
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l
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1 0
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二
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105
(87
・5)
l3(3
8 ・
6 2)
3( 4 .5 ) 5 7( 8 5 .1 ) 7( 1 0 .4 )
1 20綿 ‡
1
2 1 0
4 9
6 5
90
3 8
3
3
0
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3
8 2
2 6
1 5
11
5 6
5
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0
0
0
5 7
7
1 6 4
8
5
3
1 5 6
8
2 0 0
2 1
1 3
8
1 76
i
0
5
0
2
主計 ‡ t
′h︶
′h U
4
8
1
団
l
2
7
2
2
集
‡
9
1
2
1
2
7
1
5
8
合計 l
8
2
′hV
︼
qノ07700
︼
1
7
A
7
︵︺O
2
A
1
∠︻ V
3
体
6
2
‡ i
7 51
l
卜78
( 2・
3 7)
;
85
(47・8)87(48
・ 9)
】
573(76・ 3)
i
注) * 大型 越冬 個体 1 朝 ずつ含む.
** 前嫡 で死亡 した個 体 6 融 合む.
個体飼育 には最初 にふ化 した幼虫 を使 用 し,残 りは全 部集団飼 育に使 用 した.
合計欄の( )の数字 は%.
ってい る。 ふ化 までに要 した 日数は, 最短 7 日, 最長10 日間で卵塊によ って 若干の ちがいがみ られ た。な
お,必 6 ∼ 8 の卵塊 は, この時期の産卵 日と してはややおそい ものであ った0 個休飼育での卵塊一
偏 1 の(1)
∼
( 4)
は,同 じ雌 によって 7 月 13 日か ら16 日まで に産卵 され たものであ る0 これ らのふ化までに要 した 日数 は,
いず れ も 8 日間 で あ り, したが って ふ 化 日が, それ ぞれ 1 日ず つ お くれ て い る0
まず,年 内に羽化 したものの割合をみ ると,個 体飼育で は卵塊別に 0 ∼60%,平均 して36・ 2%。集団飼育
表− 2
個 体飼 育における年 内羽化 した個体 の発 育経過
平均 (最短 ∼最 長)
期間
;
Ⅶ
︼
繭の期間
2
4 ‡
一
別
日
日
日
1 8
1 7 .8
⊂
J
5
11
(4 0∼
5 3 )
4 3 .5
(1 6 ∼
2 2 )
1 8 .1
3
∼
︵
∩7
1 3 )
日
4 5.6
∼
(5 ∼
1
9 )
2
(3 ∼
2
調査頭数の半数が達 した 日
6 )
︶
7
(4 ∼
1
6 )
∼
7 .4
●
*
5 .9
4 .9
︵
(5∼
5
8
5 .3
古2 2
4 0
14
2
1 0 )
︵
(5∼
J
8 )
−L
(5 ∼
︶
6 .6
︵
6 )
● l
5 .8
4 .9
(4 ∼
∼
(5 ∼ 6 )
1
9
5 .1
♀1 5
日
日l
1 0
7
4
6
日
謝
吉1
5
1
(3 9∼
5 0 )
(1 7 ∼
1 9 )
昭和44年度林業試験場四国支 場年 報
ー7 5
−1
では 0 ∼57.1%,平 均23.7%であ った。個休飼育の必 6 , 8 および集 団飼育 の必 5 の卵塊で は年 内羽化がみ
られなか った。 さらに卵塊によ っては個体飼育 の場合 と集団飼育 の場 合で,年 内に羽 化す る割合が異な るも
のもあ った。 しか し,必 6 の卵塊(集団飼育 はおこなわなか った)以 外のすべ ての卵塊で年 内羽化がみ られ
たことか ら,卵塊に よる化性のちがいはないものと思われ る。
−
・方 ,越 冬 した個体 の越冬時 の齢構成をみ ると,ほ とん どが 6 齢 で, 5 齢 および 7 齢が若干み られた○ こ
のうち 6 齢 , 7 齢 に各 1 頭ずつ大型 の幼虫で越冬 した個体があ った。
以上 の結果 か ら,同 じ卵塊か らのふ化 日の ちがいに よる発育経過 に差 はみられず,同一ふ化 日での卵塊 に
ょる差 も少 なか った。さ らに 8 卵塊全部か らみて も, この時期にふ化 したもので は発育経過 に新著な差はみ
られなか った。なお,これ らの結果 にもとず いて,以下 8 卵塊 を合計 して とりまとめ た0
2 .年 内に羽化 した個体 の発育経過
個休飼育で の発育経過を表叫 2 に示 した。まず ,嘗繭齢 をみると, 5 齢が 1 頭で他はすべて 6 齢 で営繭 し
た。兵庫県林評 )での 2 化期によると, 5齢から7 齢までみられたが,多 くは 6 齢であり, 5齢は少なく,
7 齢 はわず か 1 頭だ けで あった。木村5)らのふ化期 を早 めた飼育例で は,年 内嘗 繭が 1 頭 み られたが これは
6 齢で あ った。 さらに,長 日,恒 温処 理での不 休眠個 体では,藍野,山 田5,
6)らによ ると 7 齢営繭 が 1 頭で
他はすべて 6 齢営恥の年 と, 5 齢, 6 齢が約半数ずつみ られた年 があ り,木村16)らによ ると 6 齢 が多 く5 齢
が少数であ った。 また,著者 14)の飼育例で は 5 ∼ 7 齢までみ られたが多 くは 6 齢であ った0 これ らの結果か
らみて,年内羽化個体の多くは6 齢営繭であり, 5 齢は少 く7 齢はごくわずかであるというのが一腰 的な傾
向の よ うで あ る。
営繭齢 によ る雌雄 の割合 をみると, 6 齢営舶で は雌雄 はば等 しいが 5 齢 営繭 は堆( 1 頭 )だ けで あった0
兵庫県林試1つ
)
,藍野,山田5,
6)らによ ると, 5 齢営繭で は雄が大 多数を しめ, 7 齢 営繭 個体 は各 1 頭 とも雌
であ り,著者 ‖)
の例で も 5 齢営繭では雄 が, 7 齢営繭で は雌が多か った○
っぎに営繭齢別 の経過 を比較す ると,
▲幼虫期間合計 日数で, 5 齢 営繭個体 が 6 齢 営繭(平均 )より若干短
かくな って いる。兵庫県林試12)
,藍 野, 山即 ,
6)らの結果で も, 営繭齢が多 くなるに したがい幼虫期問が長
くなる傾 向がみ られ る。 しか し,いずれの場合で も個体間のば らつ きが大 きい0 この飼育 でも 6 齢営繭個体
のば らつ きが大 き く, 5 齢営繭個体の 日数は, 6 齢営繭個体 のばらつ きの中に含まれ るもので あった0 すな
わち, 6 齢営繭個体 は最短で39 日,最長で53 日と個休によ っては10 日間以上 の差が みられ た0 これを各齢期
間どとにみると, 1・ 2 齢期間での差 は小 さ く, 3 齢以降で大 きくな っていた0 また,藍 野・ 山部 )らによ
ると 5 齢 営繭個 休で は, 3 齢期間か ら齢期間が長 くな る傾向をみ とめてお り,この結果で もその ような傾向
がみ られ た。
一灯
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5 0% 日*(初 日∼終 日)
日
6 】営
7 .
2 9
8 .
2
7 . 2 6
7 .
3 1
8 .
4
8 .
8 .
( 8 .6 ∼
2 8 )
2 4 )
・■
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7 .
2 7
8 .
1
8 .
( 8 .4 ∼
9
9
1 3 )
8
1 0 )
淵
9 .
8 . 2 4
3 1 )
8 . 2 3
( 8 .1 7 ∼
2 8 )
月日
月日
9 .
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羽化
繭
ー ̄
耶
月日
7 . 2 3
7 . 2 2
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打方  ̄
 ̄
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−
した
1(ふ 化 )
(7.2 1∼
一
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1 ∼
9 .
( 8 .3 0 ∼
1
9 . 1 9
8
9 . 2 6
1 5 ) (9 .18 ∼
4
1 0 .6 )
9 .
9 .9 ) ( 9 . 1 7 ∼
2 1
2 7 )
ー7 6
昭和44年度林 業試験場 四国支場年報
h
雌雄間では, 1 ∼ 5 齢まで はは とんど差 がな く,終齢期間で雌の方 に若干の延 長がみ られ,全幼 虫期 間の
平均 で約 2 日間 の差 とな った。 このよ うな経過, と くに終齢期間で雌の方 が長 くな ることは,兵庫県林試12)
,
藍野,山師 ,
8)らの結果 と−
・鼓 してい た。繭 の期間で は,雌 で 1 部 9 月中旬 営繭 した個体があ り, この個体
の期 間が 20 日間 を越 してお り, これを除 いた雌雄同時期の もので は,約 1 日間雌 の方 が短かか った。
また,各掛 こ達 した 時期をみると, 営両時期は雌が 9 月上旬から中旬,雄が 8月下旬から9月上旬であ
り,50%営繭 日(総数の半数が営繭 した 日)では堆が 4 日はど早か った。羽化時期 は,雌が 9 月 中旬 から10
月上旬,堆が 9 月中,下 旬で あった。
集別飼 育の営敵 , 羽化時期は表− 3 に示 した。 これによると, 最終 日が個休飼育 より 若干お くれ ただけ
で,SO% 日ではほ とんど差 がなか った。こ こで も 9 月 中旬営繭 した個 休ほ,個体飼育の場合 と同 じように繭
の期間 の延長が みられ た。
衰− 3
3 .越 冬 した個体 の発育経過
集団飼育 にお ける年 内羽化 個体の営
繭,羽化時期 と繭の期間
1 ) 越冬 までの経過
頭数
越冬齢別にま とめた結果を表一一4 に示 した。表
営繭
亘矧
−4 に よると,大 多数が 6 齢で越 冬 してい.
ること
繭の期 間
羽化
訓月
月
日
日
1 8 .4
8 5
がわか る。まず ,この経過 をみ ると越冬時 の齢期
に達 す る 2 齢前 の齢新聞 ,す なわ ち 4 齢期間(個
(8
i .3 1L 9 .言9 )
(9
l .1 7 L l 昌子8 )
(16 ∼
2 3 )
1 9 .0
古8 7
ぎ
(8.
27と9.
至
5)
(9.
l 15L l呂
チ
6)
(1 6 ∼
2 4 )
体によって は 3 齢期間)か ら齢期間の室長がみ ら
れ, と くに 1 齢前の期間( 5 齢期間)で著 しい傾 向がみ られた。 これに対 し 5 齢越 冬個体では 3 齢期間(個
体に よっては 2 齢期間)か ら齢期間の延 長がみ られ, 6 齢越冬 に対 し 1 齢分 だけ齢数が短縮 され た結果 にな
つた0 7 齢越冬個体では, 4 齢期間か ら延 長がみ られたが, 1 齢前 の期間( 6 齢期間 )も著 しく長 い もので
なく, 6 齢越 冬に対 し 1 齢分 だけ齢 数が進 んだ結果 にな ってい る。 しか し,いずれ の場合で も, 1 齢期間を
除いた各齢 期間 では個体 間の差 が大 きか った。越冬齢 に達 した時期を みると, 5 ・ 6 ・ 7 齢 の順 にお くれ る
傾向はみられ るが,大 きな違いで はなか った0 藍野,山 田5)ら,兵庫県林試12)
,藍 野,木村1)らの飼育 にお
いて も,越冬齢 に達す る 1・ 2 齢前か ら齢期間が延長 して おり,藍野,木村1)らによ るとこれは休眠徴候の
あらわれだ と してい る0 さらに,脱皮(越冬齢)を してか ら排糞 を停止 す るまでには,30 日余 り経過 してお
り,脱皮後休 眠す るまでに あ る期 間を 必 要 とす るとしている。 この飼 育経過において も 同 じ傾 向がみ られ
表巾 4
越冬個体 の越冬 までの発育経過
 ̄ ̄
▲ ▲■
▲■■
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一一 −
一一
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間
平均(最短∼最長)
日l
1 5
〔 死〕
6 .3
3
(5 ∼
1 3
7 )
(7∼
5 .8
5 6
(5 ∼
(5 ∼
( 14鮒 2≡
ラ
…
)
〔 2 7〕 日
1 8 ) .
〔 3 5 〕
(7 ∼
8 )
;;
三:
ヲ
;
j
(6 ∼
】
*大型越 冬個体
〔 〕排 糞停止 日までの 日数
3 8
3 8 .6
9 )
5 .8
6
▲速 20
8
4
4
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5
5
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5 .
5
日
1 9 )
8 .7
1 2 )
(1 9 ∼
3 4 )
1 7 ,7
(9 ∼
2 8 )
(2 6 ∼
4 9 )
2 7 .5
(1 6 ∼
3 5 )
一
−
6
一
6 *
6
l4
盲
日
7
3
2
函■
W
︸
”
頭数
齢期
工 臥
越冬 齢
各
2 7 .5
( 19 ∼
29 )
〔 2 9〕
昭和44年度林業試験 場四国支 壕年 報
ー7 7
−−
た。 6 , 7 齢越冬か らは各 1 頭 ずつ,大型 で越冬 した個体が みられ た。 これ らの経過 は表− 4 の上欄 に示 し
た。 2 個体だけの資 料であ るが, これ らの経過 は多 くの越冬個体の経過 と異な ってい た。すなわ ち, 5 齢ま
では年 内羽化個休 と 同 じ経過 をたど ったが, 5 齢期間で延長がみ られ, 6 齢に達 した 日が 9 月上旬であ っ
た。 うち 1 頭 はそのまま経過 し,12月 2 日死亡 した。他の 1頭 は 6 齢期間38 日間で10月14 日 7 齢に達 し,そ
のまま越冬 したが,越冬後 4 月 9 日死亡 した。 このような経過を した と思われ る個体 は集団飼育の中で もみ
られ, これ らは越冬後脱皮す ることな く営繭,羽化 した。また,木村 15)らの飼育の中で もこの ような例が 1
頭み られてお り,これ は 6 齢で越冬 したが, 5 齢期間の延 長が著 しか った。
つぎに,摂食をや め,排糞が零 にな った 日を休眠に入 った 日とみな して, この時期 を表− 4 右欄 か らみる
と,各越冬齢 とも 11月 巾∼下旬 に休眠に 入 ってお り, 齢によ るちがいはあま りない。 藍 野,木村1)ら,木
村,
4)
らによると,東北地方においては, 10月中旬から11月上旬にかけて摂食をやめ, 潜伏習性を生 じて休
眠に入 り,一一旦 このよ うな状 態に入 った個 体は再 び摂食 しない といわれ る。ま た,産地 により休眠時期が異
なることを報告 している。 −
・方 , 日高10)
は, 暖 地においては 一 部樹上で越冬す る 個体が あると報告 してい
る。高知市付近で も,冬期 問野外 でマツの針菓上 にマツケムシをみ ることがで きる。 これ らが樹皮下な どに
潜伏せず に,休 眠状態 に入 ってい るものかどうか ははっきり しない。 この飼育の中で も, 6 齢越冬の うち 2
頭が,一旦摂食をやめ た後に再び摂食を始め,12月末まで断続的に小数の排糞 を続 けた。 このよ うな例 から
みて,高知市付近 でも,樹上で越冬す る個体が一 部あ るもの と思 われ る。 しか し, この飼育 では 2 頭 を除い
て,すべて休眠状態に入 って お り, また,野外で も樹皮下,紙巻 きな どの中に多数潜 伏す る状態がみ られ る
ことか ら,高知市付近で も大部分 の個体 は潜伏習性を生 じて越冬す るもの と思 われ る。
2 ) 越冬後の経過
越冬後は,終 齢,営繭近 くな ってか ら死亡 する個体が多 く,営繭,羽化まで経過 した個体 は少なか った。
表− 5 に越 冬中の休重 と摂食 を始 めた時期を越冬齢別 に示 した。まず,体重をみ ると,越冬時の齢数の大
きくな るに したがい休重 も増加 して いることが わか る。営繭まで経過 した個体は少 なか ったが, これを営繭
齢および雌雄別 にみると,齢数 の少 ない もの,すなわ ち越冬後の脱皮回数の少 ない ものほ ど重 く,また雌の
方が堆 よ り重い傾向 にあ った。集団飼育の場合は 個体飼育での体 重か ら推定 して,体 重300m g以下 を5・6齢,
1 ,000m g 以下 を 7 齢,1,000m g以上を大型越冬 個休 と した。 これでみ ると, 5・ 6齢個体 は約 84% , 7 齢 個休
約12%,大型個体約 4 % とな り,個休飼育 にお ける結果 とよ く似 る僚 向が認め られた。
5 0% 日(初 日∼終 日)
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1 0 . 2 1
( 1 1 .1 5 ∼
9 . 2 7
1 0 .
.2 0 ∼
2 5
2 4 )
1 1 . 2 5
1 2 .2 7 )
1 1 . 2 3
2 7 ) ( 1 1 .1 7 ∼
2 4 )
一一
7 8
−
昭和44年度林業 試験場四 国支場年報
・
表− 5
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−
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− − −
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一
一
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飼育別
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越冬齢 l営繭組 頭 数
7 2 )
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摂食 開 始 時 期
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卜
竪 不 5 0% 日
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1 0 0
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2 . 1 7
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8
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6
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2 . 2 0
570
3 8 0
8 8 0
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1 ,0 2 0
2 ,2 8 0
4 .1
300
8 3 .8
6 ∼
7 2)
−
・
5∼
6
h 4 8 8
1 4 0
6 0
−6 5
5 4 0
3 4 0
7
9 0 0
︶
1
︶
2
3
︶
1 月25 日測定.
大型越冬個体.
測定 前の12月 2 日死亡.
2 .
1 7
2 . 1 7
i f
2 . 2 0
1 0 .4
12.1
4 ) 営繭前に死 亡 した個体 を含めた全個嵐
5 ) 越冬 齢は体 重で推定 した.
つぎに摂食を始 めた時期をみ ると
・ 調査 日( 2 月 17 日)すでに摂食 している個体が あ ったため,最初の摂
食時期は はっきりしなか ったが,最 もお くれ た個体 でも 3 月 5 日までに は摂食を始 めた。休眠離脱 について
の藍 野,山即 )らの報告 によると,関東地方で は 2 月に入 ると は とん ど休眠が完了 してお り, 15。c (定 況
下)では正常 な成育 をす るが , 100 c 以下で は正常 な成育 は始 ま らず, 休 眠か ら離脱 し成育す るにはそれ以
上の高温が必要だ と してい る0 また,山即 2)らは関東地方での越冬後の マツカレハ幼 虫の活動 開始 の発持寄
点ほ 5 0 c 前 後にあると報告 してい る。当飼育室の気温 は,図− 1 に示 した9 これによ ると 2 月 の気 温でほ,
平均気 温は100 c 以下,最高平均 で も15。c 以下で ある0 これでみ ると,藍野, 山即 )らの結果か らで は,ガ
.
た
度が不足しているように思われる0 しかしL佃 22)
らの報告からみると,活動開始が認められてもよい。また
山田 らによると,150 c で は約40 日はどで第 1 匝ゆ 脱安を してい る0 この飼 育では, 早 い もので約 30 日,平
均して40 日前後で第 1 回の脱皮を して おり, 脱皮時期の 3 月末 か ら 4 月 初めでは, 平均気温が 150 c 前 後に
なって いる0 以上の結果か らみて,関東地方の幼虫 と高 知地方 の幼虫 では,気温 に対す る反応 の仕方が興 っ
てい るの か も知 れ な い 。
越冬後か ら羽化 までの経過を表−ユ6 に示 した。途 中死 亡 した個体 が多 く羽化 まで経過 した個体数 は少なか
つたが,これでみると,越冬後節 =回目の脱皮の時矧 ま早い個体で 3 月中旬から始まり,多 くは 3 月下旬か
ら4 月上旬 にかけてである0 越冬齢別 にみると, 6 齢越冬が,他の越冬齢 よりややお くれてい るが大 きなち
がいではない0 5齢越冬個体は,3 剛 妃皮後6 月中旬営繭した0 6 齢越冬個体は,2回収呟鮫営削 −
る個体
昭和44年度林業試験場四国支 場年報
ー7 9
−
と3 回 脱皮後宮繭す る個体 とが あらわれたが,営繭 前に死亡 した個休が多 か った。 しか し,脱 艮の経過か ら
みる と,多 くは 3 回脱皮後 営繭す るもの と思われた。図− 2 に, これ らの前世代虫( 1965年 5 月採集 )の羽
化までの経過 を示 した。 この経過 と, 6 齢越冬個体の脱皮時 期, 経過 日数 を比較 して みて, これ らは 6 月
中,下 旬営繭 , 7 月羽 化 とい う年 1 回羽化す るもっとも普通の経過を とる個体 と推定 された。 また, 1 頭だ
℃ 30
−〇
2
′
し、
〇
2
高
最
■
J
1
\ 、
均
平
10
−1丈
低
b
I 川卵割削(稚科 叶
・ 衣)
1 2時 間以上
ト
ー1
ト」空廻 姓土→
1・1峠l削以 ト
一5
ト・
・−
一】L⊥
1 2
3
⊥
1
1
」
_
⊥ ⊥ _
]
5
6
7
8
_
_
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l_
【」T_⊥
9
10
1 1
1 9 65
12
1
⊥¶L ⊥
2
」_ _
」
⊥ _ − − ⊥ 汀 一 ● _1
2
0
9
8
7
;
(
5
1
_
3
(川
19 6 6
−飼育室
−−一一 高知気象台
飼育室 の気温 ほ週巻 き 自記温度計に よる
周一一1
飼育期間 中の月平均気 温
( 含)
5
[
)
(
倒
_腰笠詭
( ♀)
J
体
_= L
==1 −
O
数
( ♀ 含)
1り
こ)
)
(
−
「 甘一
l山
ーー ̄ ▼ ̄
叫
(日 )
川)
▼
「
5
T
1 」
前歯
ユ
羽化
芯
〔て
 ̄
㌃ 「−
「 此
 ̄
7㌃ ̄
丁 ̄
「
2 0
6 ̄
〉
 ̄
〉
7
展初 の脱 皮 日か ら 5 日ど と に集 計 した
周一1 2 一供試 虫 の前 世 代 の捧 過
8
−8 0
昭和44年度林業試験場四 国支場年報
−
表− 6
個体飼育 における越冬後の発育経過
l O
6
︼
H
日
i
︻
日
2 8
−
㌘−
i
√1,
**:;; 日 i
5*
5
30
2
3
含
5
副
9 i
8
合 M
7
5 l
﹂
平均(最短∼最長 )
間
㌦
期
頭数
計
各齢
越冬 齢
死
;;
一
一
l
1 69
83
(1 5 4 ∼
日
18 0 )
3 3 1 .7
3 7 .7
(3 3 ∼
4 3 )
(3 2 7∼
( 34聖う
言
)
…
3 3 7 )
l
♀1
164
谷2
170
2 5 .5
(2 1 ∼
6*
−−
50
t 44)川 3.4( 8 7 )
(14 2 ∼
18 2 )
30 )
2 3
(2 0 ∼
2 8 .0 ( 2 1 )
(1 7 ∼
5 0 )
3 2 9
3 1 .5
2 6 )
2 9 .1
(1 0 ∼
3 37
3 6
2 3
2 7
(3 1 ∼
( 1)
3 2 )
1 9
(3 27 ∼
3 3 1 )
死
4 4 )
7
♀1
1 50
4 9
2 9 3
7
古1
146
4 3
2 7 3
7
−・
7*
1
【 3
*営軸前に死亡 した個休の経過
太字 は越冬齢の期間.
4 4
( 14品,
(
ト29芸
。
9)
3 19
死
**
( )の数字 は各齢時におけ る調査頭 数.
け4 回脱皮 した個体が あったが, これは営繭前に死 亡 した。 これに対 し7 齢越冬 個体は, 1 回および 2 回 の
脱皮で営繭 し, 1 回脱皮の個体は 4 月末∼ 5 月上旬に営繭 し, 5 月末∼ 6 月上旬 に羽化 した。 2 回脱 皮で営
繭した個体 は前場で死亡 したが,営繭時期か らみて 6 月中に羽化す るもの と思われ る。また, 5 齢 越冬 と6
齢越冬で は羽化期の ちがい ほなか った。
他の地方での飼育例をみ ると,東野,山 田5)らの関東 での例では,越冬 後 4 回 脱皮,すなわち 4 齢越冬 8
齢営繭, 5 齢越冬 9 齢営繭が多 く,吉野?
)によ る関西 の例 で も 4 齢越冬 8 齢営繭であ った。また,藍野,木
榔)らによる東北の例では,越冬後 3回脱皮,すなわち4 齢越冬 7齢宮前か 5齢越冬 8 齢営繭が多かった0
これ らはいずれ も年 1 匝周 化す るものの経過であ るが,越冬 後の脱皮回数は 3 匝】
か 4 回が普通 の もの と思 わ
れる。 さらに, 日高10)によると九州地方で は, 5 ∼ 7 回の脱皮で越冬 し,越冬後は 2 ∼ 4 回の脱皮 を して営
繭す るといわれてい る。 これ らの例か らみて,四国地方の経過 は九州地方の経過 とよ く似てい る。 さらに,
越冬 後は 3 回脱皮の経過,すなわち 6 齢越冬 9 齢営繭が もっとも普通の経過 と思われ る。また,雌 雄別にみ ・
ると同一時偶で は堆の成育が早い傾向がみ られた。
っぎに,集即飼育の結果を図一
・3 に示 した。 ここで も終齢時期の死 亡個休が多 く,わずかに12% しか営繭
しなか った。 これでみ ると, 4 月上旬 まで に営繭 した個体は23頭で, これ は表一 5 での大型で越冬 した個体
数と一致 してお り,越冬後脱皮 しないで営繭 した終齢越冬個体であ った。 5 月下旬 までに営繭 した個休は,
7 齢越冬か らの もの と推定 され, これ らは早い時期に羽化 した。なお,普通の越冬径過をた どった個体の羽
化期( 7 月羽化 )に羽化 した個体 は.わずか に 4 頭で他 はすペて死亡 した○
越冬 した齢数の ちがい によって,越冬個体の大 きさが異な ってい たので,越冬後の頭殻の大 きさを調査 し
た。 この結果 は表− 7 に示 した。羽 化まで経過 した個体 ほ少 なか ったが,途 中死亡 した個体 をも参考 に して
みると, まず, 8 齢 で営敵 した堆 について,越冬齢別 に比較 してみる と,終齢前(終齢時の頭 巾は繭の中で
昭和44年度 林業試験場四国支場年報
5 0% 日(初 日∼終 日)
9 l
営繭
lO
ー
t 羽
化
月日
日
16
5
一万 ̄
 ̄
¶
甘
「  ̄
▼
一骨
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1▲
m
日
一
1
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4
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2 1
一
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月
月日
−
l
6
日
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8頂 ・
繭の期間
に 達
た
各齢
−・ 8 1
6 . 1 3
7 .
4
.
1
■
4 . 2 7
2 1 )
( 3 .2 8 ∼
4 .16 )
4 .
2 1
( 1)
1 読流 i ̄
 ̄
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ラ
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4. 12
1 9 .7
(1 7 ∼
■ . ︼
3 . 2 4
2 1
3 .2 8 ,
1 9 );
5 .
25
。∴…
。
。
蔓
5.
2。
,
5.
23
4 .9
4.
( 3 .1 8 ∼
5
(5 .10 ∼
1
4 . 2 9
4 .2 3 )
5 .
28
6 .
。.
2ニ
・ごア
2。
書 三::
:
1 2
( 。.2 1 ∼ 6 . 1 ,!( 5 . 1 。∼ 6 .8 )
一
一
、
一−
2
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■
3
1
3 . 2 2
5 . 1 0
6 .
3 .
15
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3 .
18
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1
4 .
6 .
28
8
6
⊆
.
4 .2 6 ,
..
︻
(3 .
1
8
′}
4
.
5
4 .3 0
)
﹂
破損 し測定 できない),す なわち 7 齢時 における頭殻の大 きさでは, 5 ・ 6 お よび 7 齢越冬個体の,各越冬
齢の間に差 がみ られない。 また, 6 齢時 の頭殻 の大 きさでも, 5 齢, 6 齢越冬個体の問 に 差が認め られな
い。 この ことは, 8 齢 で 営繭する個体が越冬前 に それぞれ 5 ・ 6 ・ 7 齢まで 進んだ ことを意味す る。 つ ぎ
に, 6 齢越冬 9 齢 営繭個休 の 7・ 8 齢時 の頭殻 と, 7 齢越冬 9 齢営舶 と思われ る個体の越冬齢( 7 齢時) と
8 齢時の頭穀 の大 きさにちがいがみられ ない。 この ことは, 9 齢で営繭す る個休がそれぞれ, 6 齢 と 7 齢ま
(含)
:
F
t
5 し
I
t
hn爪
_
]壬
∠
.
×
上ユコ】
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几
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1
1
l
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1
l
1
1
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1
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1
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山 叩
1
一」コ十 −
数
「
l
1
( ♀ 含)
1
1
1 0
0
[二
( 月 )
」__
3
4 5
「 願 コ乳椚・
Ⅳ甲・−→
6
3 月 1 日か ら 5 日ど とに集 計 した 。最 初 の営 繭 日 は 3 月 3 日
間− 3
越冬 後の営繭期 と羽 化期( 柴田飼育 )
7 8
[]営南 国 羽化
ー8 2
昭和 44年皮林業試験場四国支場年報
− ・
越冬齢
i 営繭齢
頭数
【 儀
6 *
一1
7 *
−1
4 .1 0
1 .0 3
谷1
2 .8 9
0 .9 6
3 .3 4
1 .0 3
5 **
−1
2 .8 9
0 .9 4
3 .1 9
1 .0 3
6
吉3
5
8
3 .1 4
( 3 .0 4 ∼ 3 .3 4 )
♀1
2 .8 9
1 .0 6
( 1 .0 3 ∼
1 .1 0 )
0 .9 6
***
古2
−1
6 **
( 1)
4 4
2 .7 4
( 40 ) 3 .0 1
( 2 .7 4 ∼
7
8
♀1
7
8
古1
7
9
7 **
3 .6 5 )
0 .9 6
1 .0 0
( 0 .9 1 ∼
1 .1 3 )
耶1
−−
3
*大 型個体,死 亡時の頭穀 を測定.
** 営繭前 に死亡 した個体,各齢 の最 後は死亡時の頭殻を測定.
*** ( )内の数字 は各齢 時の調査頭数.
で進んで越冬 したことを意味する。さらに越冬脚 寺の頭殻の大きさが, 5 齢越冬 8 齢富商と, 6 齢越冬 9齢
営舶の個体の憫で も差がみ られない。 この ことは 5 齢越冬個休でほ, 6 齢越冬 9 齢営繭個体に対 し,越冬 に
入る前 に 1 齢齢数が短縮 され たことを意味 し,越冬個体の発育経過 の項 で述 べた ことを うらづけている。ま
た,10齢を経過 した個体が 1 頭( 営繭前に死 亡)み られたが, これは異 例の個体 と思 われ る。 6・ 7 齢越冬
個体か ら雌雄別にみ ると,越冬時の大 きさにおいて,すでに雌 が雄 よ り大 きい傾向にあ り,これは越冬 中の
体重で重い傾向にあ った ことと−
・致す る。
3 ) 年内に羽 化した個体 と越冬 した個 体との発 育経過 の比較
年内羽化個休,越 冬個体 の それぞれ の経過 は す でに述べ たが, つ ぎに両者の 発育経過を比較検討 してみ
る。まず ,年 内羽 化個体 では 6 齢営繭が,越 冬個体では 6 齢越冬が,それぞれ大部分を しめてい ることがわ
かる。 これ らについて表− 2 ・ 4 から比較 してみ ると, 3 齢期間か ら 明 らかなちがいがみ られ る。 すなわ
ち, 1 齢 期間で は平均で両者の差 は 1 日にみ たず, 2 齢期間で は約 1 日間 と, 1 ・ 2 齢期間では はとんど差
がなか った。 3 齢期間 にな ると,年 内羽 化個体 の最長 日数 と,越冬個体の最短 日数で若干の重な りがみ られ
るが,平均 で約 5 日間の差 とな り, 3 齢期での長短が以後の発育経過に大 きな影響 を持 ってい ることが推定
される。−一
九
この差のあらわれた時期をみると, 3 齢に達 した時期までは大差がみとめられず, 3 齢期の
長短 に関連 して 4 齢に達 した時期に差がみ られ る。すなわ ち, 4 齢 に達 した50% 日が,年 内羽化個体では 8
月9 日,越冬個体で は 8 月18 日であ った。 したが づて,年 内に羽化す る拝過をたど るか,越冬す る経過 をた
どるか ほ, 8 月10 日前後に 4 齢に達 してい るか どうか によるもの と思われ る○
昭和44年度休業試験 場四国支場年報
−8 3
− 1
齢
7
頭巾
頭
上唇
】
5 .1 7
1 .6 1
4 .2 6
1 .2 5
4 .1 0
1 .2 5
1 .2 3
3 .9 0
(3 .8 0 ∼
(1.2 0 ∼
4 . 10 )
3 .5 0
〕
1 .5 4
1 .2 7 )
(1.4 4 ∼
1 . 5 8 )〕
1 .8 0
1 .0 8
3 .2 7
(3 .19 ∼
1 .6 1
4 .0 3
04
1_
(0 .98 ∼
3 .3 4 )
(3.9 5∼
1.10 )
( 34 ) 3 .6 3
( 3 6 ) 1 .1 4
( 2 3 ) 4 .4 5
( 3 .0 4 ∼
( 1 .0 1 ∼
( 3 .6 5 ∼
4 .2 6 )
1 .3 0 )
1 .2 4
4.1 0 )
(1 . 1 8 ∼
1 .5 8
( 1 .5 4 ∼
1. 30 )
1 .3 2
5.3 2 )
(1 .
1
8
′〉
1
.
5
( き)
1
1 .3 9
1 .7 3
〕
3 .8 0
1 .2 0
1 .5 1
〕
( 2)
3 .5 7
1 .1 4
( 1 .0 8 ∼
( 2)
1 .2 0 )
4 .1 8
( 3 .9 5 ∼
( 2)
1 .2 7
4 .4 1 )
( 1 .2 0 ∼
1 .3 4 )
5 .3 2 )
( 1 .3 7 ∼
5.2 5
(5 .1 7∼
1 . 6 3 )〕
1 .5 4
5 .1 2
( 4 .7 1 ∼
)
4 .4 1
( 3 .3 4 ∼ 3 .8 0 )
」
1.6 3 )
1 .46
5 .3 2 )
〔 〕繭 内の脱 皮殻,頭 巾は破損 のため測定で きない.
太字 は越冬齢.
つぎに,同∬一
ふ 化 日の 3 卵塊(ノ
拡 1(4 )
・ 2 ・ 3 ) について比較 した結 果を同一 4 に示す。 これでみる と,
年内羽 化個体 に対す る越冬個体の齢期間の延 長は−一層は っきりする。と くに 5 齢越冬 では 2 齢期間か ら, 7
齢越冬では 4 齢期間か ら齢期間の延 長が認め られる。また,年 内羽化個 体の脱 皮 日が比較的揃 ってい るのに
で卜lノ
川 j化仙体
1 批l皿.
⊥止し。
瓜
。
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】
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叩
_
_
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5
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頭h
_
_
_
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_
竺賢竺竺_
_
_
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」
( 齢放) 1
23
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三川 ヒ
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1、
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5
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Ⅶ
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_
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6/
( 絹令
越 冬仙 体
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よ拠 出♭
23
1
5 齢越冬佃 体
( 純吐」
」■
川) 21
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8
図− 4
 ̄「  ̄ 山【
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 ̄ T 「 −  ̄ 丁 ̄
()
1
9 10
ふ化 臼の同 じ3 卵塊 の経過(ふ 化日 7 月24 日)
「 −
 ̄丁一
20
一1  ̄
「 「
→
−8 4
昭和44年度林業試験 場四国支場年報
−
対し,越冬個体では 2 回 目の脱 皮か ら脱 皮 日が不揃 にな っているこ とが わかる0 この ことは, 1 部の個体で
は2 齢期間か らすでに齢期間の延長が始 ま るため と思われ る0
年内 に羽 化 した個体 は,いわゆ る不休 眠個体 であ る0 マツカ レハ の休私 不休眠に関 しては,今までに多
くの報告がみ られ る5,
6几 1§−31)
。 これ らの報告 はすべて温度, 日長時間 による試験で あるが, 日塔18)らに
ょると不休眠個体の出現する日長限界は, 温度範靴 0∼30つC の場合, 日長時間12∼14時間の間にあるとし
ている。 さらに 3 齢以後の成 育の進み方に は照明時間の長短に よって遅速を生 じてい る0
図r・1 からみると,高知市の8 月の日長時間は13時間以上であり,特に3 齢時期の 8 月上旬は1蛸 間に近
い。気温 では, 高 知気 象台 の観測資料 の月平均値 と当飼育室の それ とを比較 してみ ると, 冬期間 2 0C 前 致
飼郁 ミ
の方が高かったほかはたいしたちがいがなかった0 しかし,月平均最高,最低では飼育室内が若干最
高で低 く,最 低で高い傾向にあ った0 これでみる と, 高知市で の 8 月 の平均最高気温 は300 c 以上であ り,
平均最低で も250 C 前後であ る0 この結 果は,高知市 での 8 月 の気乱
日長 時間 の条件 が,前 に述べた 日塔
らの試験範囲に入 るもの と思われ る。 したが って, この飼 育の中で不休眠個体 があ らわれたのも, この よう
な関 係 に あ った か らか も知 れ な い 。
Ⅳ. む
す
び
以上のように, 7 月 中,下旬ふ化 した普通の羽化爛か ら採卵 し,室内(常温 )飼育 した結束,周一卵塊 か
ら年 内に羽 化す る個体(不休 眠個体 )と越冬す る個休(休眠 個体 )が現われ た。 この うち不休眠個体は, 5
柵およぴ 6 齢で営和 したが,はとん どは 6 齢 営繭であ った0 一一
方 ,休 眠個体 では 5・ 6 および 7 齢で越冬 し
たが, 6 齢越冬が主であ った0 越冬後は 1 何か ら 4 回脱 皮 して営繭す る個体 までがみられたが, 3 回脱皮が
多く,したがって休眠個肘 ま,6 齢越冬9 齢営繭が主であった0 また,一一
別 齢または7齢で越冬し,越冬
後は脱 皮す ることな く営繭 した個体 もみ られた0 これ らをま とめて示す と表叫 8 のよ うにな る。 このうちの
不休眠 個体 の経過 は, 2 化 の場合 の夏世代 に相当す るものの一つの経過 と考え られ る0
休眠 個休、不休眠個体の問 に,発育経過の差を生 じたの は主 と して 3 齢期間の長短に よるものであ った0
また,差 を生 じた時期 は 8 月 10 日前 後で, この時期 に 4 齢 に達 して いるか否 かで休眠か不休眠 かに別れ るよ
表れ 8
越冬
齢
営繭
総
括
羽化
齢
表
時
9 月 中∼ 10月 上
備考
期
l 普通の 2 化期
l
年内 羽 化
〝
4 月下∼ 5 月
〝
5
7 月
8
6
8
/′
6
9
′′
6
1 0
7
8
7
9
終齢越冬
早い 1 化期
普通の 1 化期
越冬
〝
5 月下 ∼ 6 月
i 6
月
早い 1 化 禍
昭和44年度林巣試験場四国支 場年報
ー8
5
叫
うで あ る。
このよ うないろいろな経過 は,同一卵塊 から もあらわれてお り卵塊の ちがいに よるものではない。 日高10)
や土生9)の例 にも示 され るように,高知市におけ るマツカ レハ の経過 も非 常に複雑 なことがわ か った。
この飼育 結果だけか らで も, 1 化 期は 4 月末か ら 7 月 まで, 2 化期が 9 月中旬か ら10月上旬までみ られた
ことにな る。 さらに この中に 2 化期 か らの経過や, 1 化期の早い時期か らの経過がま じり,一層複雑 な経過
をた どってい る。 これ らの経過 につ いて も引 き続 きとりまとめて報告 したい。
文献
1 )藍 野・ 木村・ 五十嵐・ 五1・
−
嵐・ 山家・ 土方 :産地の異な るマ ツケム シの発育経 過比較
経過 と休眠期第 74回 目林講
2 )一一−
・ −・一
・ − −−・【
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−・ 一一・ 州
:同上
2 0 1
Im
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326 ∼
3 27
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1962.
6 )−−
一
・−一
一・r 叫・一叫 :同上( 4 )マツケムシの発育におよぽす 日長時間の影響 第7拒 帽 林講
7 )一−
‥ 叫
P
19 66 .
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P35 2∼
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3 )木村・ 山家・ 五十 嵐・ 五1−
1嵐 :同上
194 ∼
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P
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・一
・叩
;マツカ レハ幼虫 の休眠離脱
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第75回 日林講
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九州病虫研究会報
V oL.8
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兵庫林試報
P 79∼93
196 1・
1 3)五十嵐 :四国地方におけ るマツカ レハ の生態(第 1 報 )−特 に高知市付近 にお ける営繭時期 と繭の期 間
の関係一第19回 日林全開西支 部講
P 164∼166
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1 4)一叫 :未発表.
1 5)木村・ 五十嵐 :東北地方におけ るマ ツカ レハ の生態 r l 姉イヒ日を異 にす るマツケムシの越冬 までの生育
経過について一一 第73回 日林講
1 6)肝 一・【
P 22 4∼227
1962・
:令期別に短 日処理 した マツケムシの発育経過 について
第74回 日林講
P 329∼333
19
6 3 .
1 7 )日塔・ 小久保 :茨城県鹿島地方におけ るマ ツカ レハ について( 2 化性 マツカ レハ の生育経過)
目林講
P 3 14′
〉316
:マツカ レハ の化性 に及 ぼす 日長時間 の影響
1 8 )
1 9)−
・叫・一一一‥同上( 2 )
第70回 日林講
第 72回 日林講
P 3 16∼ 317
196 2・
2 0)−−‥ r − :同上( 3 ) 第 7姫・†日林 講
P 323∼325
1963・
2 1)山田・ Lh 崎・ 西 野 :マ ツケムシに対す る 日長効果
第78回 目林講
P 317∼3 18
P 175∼ 177
2 2)叩 叫・ 小 林・ 一 −・ 一
一Ⅶ :越冬後 にお けるマツカ レハ幼虫の発育速度
6 9 .
第70回
1960.
1960.
1967・
欝80回 目林講
P 290∼291
19
気象
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至1 9 6 9. 12
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昭和44年度林業試験場四国支場年報
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昭和44年度林業試験場四国支場年報
5 月
昭和4 4年度林業試験場四国支場年報
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昭和44年度林業試験 場四国支場年 報
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昭和44年度林業試験場四国支場年報
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ー9 8
1 2月
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(週巻 )
自記 温 度 計 C O
昭和 44年度林業試験場四国支場年報
−−− 9 9
叫
昭和44 ( 1969) 年 度 に お け る研 究 業績
分類
著者 名
書
マツ類 を 加害 する カ ミキ リ ムシ類 の 生態
( Ⅰ)ヒゲナガカ ミキ リ属 2 種 の幼虫 の識別
越智 鬼志大
杉本 民雄
小島 圭三
iブ
マツ類 を 加害す る カ ミキ リ ムシ類 の 生態
越智鬼志夫
林誌
5 1 .7
1 9 69 . 7
陳野
〝
5 1 .7
1 96 9 . 7
題名
昆虫
年
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せ
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1 9 6 9 .1 0
( Ⅱ)〃 〃乃O亡んα∽〟∫属 2 種成虫 の羽化 と産
卵習性 などについて
病
A needle blight of TαエOdiα椚
好之
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ん〟∽ R IC H .cau se d by C grco 坤Orα
∫g 9 〟0 ね g FLLIs et EvERHART
スギ溝腐病被害林 の実態調査( Ⅰ)
一高知県
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・
造林
スギ幼令妹 の地上部現存量 と リタ一畳
1 .季節変動
土壌肥料
安藤
貴
竹内 郁雄
1 9
〝
安藤
宮本
光走査法 による徴砂,粘土 の定量法
横田 志朗
吉田 桂子
〝
硫安施肥が土壌 の化学性お よび スギ前 の養
横田 志朗
下野国 正
岩川 雄幸
〝
二段林上木枝打後 の下木上部の相対照度 の
安藤
高知県幡多地域林業の分析(1ト 林業地域育
成機能 に関す る調査研究−
1 9 6 9 .1 1
〝
貴
知子
貴
天然林の−
〝 ・次生
産力比較研究班
中間報告
高木 唯大
都築 和夫
林業試験場経営
部資料
季節変化
経営経済
日林 関 西 支 講
2 .養分吸収量 と還元量
分吸収 にお よぽす影響 について
造林
陳野 好之
西村 英 昭
1 9 7 0 . 3
1 5 9
1 9 7 0 . 2
巾1 0 0
昭和44年 度林業試験場四国支場年報
…
病虫 獣 害 鑑 定 と 防 除 指 導
桁害
虫 害
1 7
獣 害
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1
4 2
2 4
内訳
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林
関
民有
林
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針葉
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広葉
樹
係
8 8
1
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昭和44年 7 月31 日付
事務 官
退職
川
村
東
洋
彦
(庶務課会計係 )
昭和44年 9 月 1 日付
( 新規採用 )
〝前
命庶務 課会計係
昭和44年 11月 1 日付
命木場経営部第二科営農林牧野研究室
技
官
吉
実
(経営研究室)
田
〝吉
田
命本場造林部造林科種子研究室
〝宮
本
倫
仁
免支場造林研究室併任
〝宮
本
倫
仁
免支場造林研究室併任
実
(
〝
)
昭和4 5年 3 月 16 日付
尾
勝
義
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男
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野
窪
田
四
郎
窪
田
四
郎
命庶務課庶務係長
事務官
津
命九州支場庶務課庶務係長
(〝
妹
昭和45年 4 月 1 日付
( 調査室)
〝
)
( 庶 務課庶務係長)
( 関西支場庶 務課)
5 月 1 日付
( 土 じょう研究室長)
( 調査室長)
(〝
夫
丈
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命支場造林研究室
正
〃
免支場土 じょう研究室併任
〃
命支場土 じょう研究室長(併任)
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官
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命九州支場調査室長
)
( 本場造林第二研究室 )
7 月 1 日付
命九州支場育林部育林第一研究室
藤
明
(造林研究室 )
昭和44年 度林業試験場四 国支場年報
ー1 0 1 −
沿革
1 947(昭22)年12月 1 日 大正試験 地を併 せ林業試験場高知支場発足,位置を高知市丸の 内 9 ,高知営林局
構内に置 く。
1 954(昭29)年 4 月 1 日 大正試験地 を廃止 。
1 95 9(昭34 )年 7 月 1 日 林業試験場四 国支場 と改称。
1 96 2(昭38 )年 4 月 9 日 高知営林局庁舎改築 にともない仮庁舎の位置を高知市丸 の内 5 (旧農林省高知統
計調査事務所跡) に移す。
1 964(昭39 )年 3 月 29 日 高■
知市朝倉字行宮の森の新庁舎に移 転。
1 964(昭39)年 4 月15 日 落成式挙行。
歴代の支場長名
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7 代
井
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藤
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6 代
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4 代
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長
3 代
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〝
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2 代
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農林技官
後
初代
昭和44年度 林業試験場 四国支場年報
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林業 試 験 ∵
場 四 国 支 場 機 構
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土子
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係長
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支場長
岩川
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調査
室
室長 .
窪田
盈夫
都築
五
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奥田
雅
子
前田
悦
三
一下
山
歌
子
一門
田
良
夫
㌦− 佐
竹
和
夫
四郎
経営 研 究 室
室長
斎藤
和夫
.一 福
田
秀
雄
l
一l 造 林 研 究 室
室長
安藤
貴
土じ ょう研 究 室
一l
室長(併)窪 田
四郎
ーl 保 護 研 究 室
室長
陳野
好之
ミニ芸 芸 ≡ 芸
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一井
上
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郎
一岩
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一吉
田
桂
子
−1二≡1」
芸 鬼志芸
即1 椰4 5咋 11 月 10 L_
t 印刷
昭和4 5 咋 1 1月 20 日 発 行
n 7川 144咋度林業試験以 州 _
q文 以年報
鮨集 発 行
怨林弔林光試験松帆 刃文毯与
高知市朝 倉字 行宮 ノ森
電話 高知㊨ 1 1 2 1
印刷
所
砧 知 印 刷 株 式 会 朴
高知 市 稲 荷 町 4 8
A n n u a l R e 押 rt Of the Shikoku Branch
F o re st Ex匹riment Station,1969
C o n te n ts
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