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平藤 雅之 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 教授
農業とITSの連携 平藤 雅之 Masayuki Hirafuji 農研機構北海道農業研究センター 筑波大学大学院生命環境科学研究科(併任) 自給率1400%の先進農業地帯 十勝の平均耕作面積: 44ha (100haクラスが増加中) (英国:79ha, ドイツ: 56ha, フランス: 53ha, アメリカ:170ha) 農・食・環境のリゾート資源 ICTの進化によって急速に住みやすくなってきた。先進農業対応ビジネスでの起業も増大。 大規模畑作農業は無人植物工場になりつつある http://www.iwasakinet.co.jp/product/iwasaki-solution/precisionfarming/cropspec/index.html 急速に普及が進む可変施肥技術 RTK-GPSによる自動操舵 RTK-GPSによる可変施肥 EZ Steerはebayで約25万円 2016年3月22日 Facebook 「尾藤 光一 - 雪中編! 自動操舵です」 農業ロボットベンチャーが急増中 www.autonomoustractor.com 無料のスマホ用ガイダンスアプリが登場 農業情報設計社(帯広) ゲノムデータの競争から形質データの競争へ 新品種や画期的な栽培方法の開発がターゲット https://www.nanoporetech.com 1000ドルのDNAシーケンサ― http://www.wur.nl/en/Research-Results/Projects-andprogrammes/PhenomicsNL.htm Wageningen UR (オランダ) http://www.plantphenomics.org.au/services/hrppc/ CSIRO (オーストラリア) 世界のフェノタイピングセンター フィールドにおける時系列データの網羅的収集 (JST CREST) Swarm(協調飛行複数ドローン) Open-FS(センサネットワーク) 歩行型フィールドサーバ 収集データの例 実験計画に基づいて様々な時系列データを収集 次世代農業とITSの連携 1. 次世代農業は 無人化 新品種・栽培技術開発の超高速化・自動化 2. ITSとの連携 RTK-GPSの基地局の設置 公道における無人走行 地方における基幹的移動手段としての高速自動運転 EV 電力、通信のインフラをITSと共用 ドローン用レーンの設置 (ネット、ソーラーパネル等で被覆) 北海道では鉄道よりも高速道路が主役 (日経, 2016.10.14) http://www.power-academy.jp/latest/ev/ 高速大量輸送の新幹線/リニア → 無人走行カー/高速EV 本州各地で見られる「分散錯圃」 http://www.maff.go.jp/chushi/ninaite/nouchi/chuu kan/pdf/chugoku_jirei.pdf http://www.maff.go.jp/j/keiei/koukai/kikou/att ach/pdf/index-27.pdf 農地が遠隔地の分散すると自動化の効率が落ちる → 公道における農業機械の無人走行 トラクタだけでなくドローンもRTK-GPSを搭載 基地局が至る所にあると運用しやすい ドローン、無人走行農業機械をサポートする機能 ドローン用のネット、レーン ITSとの通信 ソーラーパネル 通信インフラ 公道上のぶどう棚(中国・トルファン) まとめ 1. 先進国型農業は生産だけでなく知財(品種、栽 培技術等)とリゾートで稼ぐビジネスモデル 2. 農業は次第に無人化 3. ICTと恵まれた自然環境の組み合わせで快適に 生活できる 4. 農業の大規模化、急速に進む人口減、社会イン フラの劣化を想定した新しい機能とシステム