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「説明のしかたを理解する」PDF

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「説明のしかたを理解する」PDF
国語
5 年下
天気を予想する
説明のしかたを理解する
第2次 ①
文章の内容と資料画像の関係から,効果的な資料の工夫を見つけよう
三つの問いに対する答えを,
資料を基に考える。
複数の資料を見比べながら,予報の的中率が高くなった理由
C
を考え,それが資料の中でどのように表れているかを考える活動
を行った。今回のデジタル教科書は,挿絵を拡大して表示できる
● 学習のねらい ●
だけでなく,挿絵をカードとして使うこともできるため,複数の資
C )考えるときにはとても有効であった。
料を並べて比較し(●
○ 図表やグラフ,写真を用いた文章の説明のしかたに着目し,筆者の意図や構成を捉えることができる。
○ 筆者の説明のしかたや内容を捉え,自分の考えをもって交流することができる。
児童の反応
● 学習の流れ(全 6 時間)
第1次
(1 時間)
第2次
(3 時間)
第3次
(2 時間)
「天気を予想する」を読み,
学習計画を立てる。
A●
B
① 興味をもって「天気を予想する」を読む。●
▼
内容のまとまりごとに説明されているものを捉え,
図表などを用いた筆者の説明の
工夫について考える。
C
① 三つの問いに対する答えを,資料を基に考える。●
D●
E
② 言葉と資料をつないでみる。●
③ 筆者の意図と主張を考える。
自分の考えをまとめ,交流する。
予報精度が高まっているね!
2つの資料を並べて見せることで,
「予報精度は1971~1975 年
が 79.0%なのに対して,2006~2010 年は 85.6%と上がってい
るね」
「それだけじゃないよ。1981~1990 年よりも2001~2010
年の方が,急な雨の回数は増えているのに,予報精度は約 82%か
ら約 86%へと上がっているよ」など,資料の中の数値に裏打ちされ
た反応が得られた。
挿絵タブ : 挿絵カード
第2次 ②
▼
言葉と資料をつないでみる。
D
E
●「国語デジタル教科書」活用の具体例
第1次 ①
興味をもって「天気を予想する」を読む。
A
挿絵タブ : 挿絵の拡大
B
教科書タブ :
書き込みツール(直線)
教科書タブ : 拡大
科学技術の進歩の様子について読み,その説明の言葉が資料
のどこに示されているかを考えていった。デジタル教科書では,
教科書紙面と同じ画面に直線やマーカーなどの書き込みができ
D )活動
るので,言葉とその言葉が示している部分を線で結ぶ(●
を行った。さらに「写真が 1 枚もない場合と比べるとどのような
効果がありますか」
「本文では,静止気象衛星の形を知らせたり,
E )して,天気につ
静止気象衛星からの実際の写真を載せたり(●
いての情報収集を分かりやすく伝えています。あなたが筆者の
ワーク・資料タブ :
「はじめに①(天気予想図は,どのように
作られているか考えてみましょう)」
立場なら,どのような写真を準備しますか。本文の言葉をもとに
筆者の立場になって考えましょう」などと問いかけ,
自分の考えと
学習をスタートさせるときに,児童が興味をもって教材文を読
み始めることができるように工夫した。まず,
「ワーク・資料」タ
A )を使い,天気の予想図について想像を
ブにある導入ワーク(●
B ),な
膨らませて考えを発表させた。次に,挿絵を拡大表示し(●
ぜ,
「東京地方の降水予報精度」が年を追って向上してきたのか
を考えさせることで,予報のやり方についての興味を引き出して
いった。
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実践事例 ● 5 年下「天気を予想する」
その根拠をノートに書かせていった。
児童の反応
児童の反応
わたしなら。ぼくなら。
児童はノートに「10 機ほどの静止衛星のうち日本は 2 機の管理
をしていることから,わたしならアジアの地図を用意して,そのうち
日本の衛星が撮影した部分を示す資料を作りたいです」
「ぼくは,
同
じようにアジアの地図を用意して,10 機の静止衛星がどの場所の
上空に分布しているかを示す資料を作りたいです」
「わたしは他の
衛星からどのような情報を受け取っているのか知りたいと思いまし
た。最初からそれが載ってれば良いと思います」など,多様な考え
を書き連ねていた。
95%ぐらい? 80%かな?
天気の予想図について発表し合う場面では,児童も見慣れてい
A )を見せながら「的中率はどのくらいだと思いま
る天気予想図(●
すか?」と発問した。児童は普段の経験から「95%ぐらい」
「80%か
な」など,具体的な数値で考えを広げていった。
国語デジタル教科書
を活用した感想
▶
「天気を予想する」は,文字による表現のほかに図表やグラフ,写真を効果的に使った説明的文章である。また,この
単元のあとに「グラフや表を用いて書こう」という資料の活用能力の育成をねらった学習が続いている。そこで,教科書
の写真を拡大したり,説明している文章との関連を考え合ったりすることで具体的に資料活用の効果を理解することが
できるよう工夫した。
実践事例 ● 5 年下「天気を予想する」
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