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中期経営計画の策定に関するお知らせ

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中期経営計画の策定に関するお知らせ
2012 年 12 月 3 日
各
位
会社名
代表者名
問合せ先
株式会社アコーディア・ゴルフ
代表取締役社長 鎌 田
介
(コード番号:2131 東証 1 部)
常務執行役員 道 田 基 生
電話 (03) 6688-1500 (代表)
中期経営計画の策定に関するお知らせ
当社は、本日開催の取締役会において、下記のとおり、2014 年 3 月期から 2017 年 3 月期を期間とする 4
カ年の「中期経営計画 Accordia Vision 2016」の策定について決議いたしましたのでお知らせいたします。
記
1.中期経営計画策定の背景と基本戦略
前中期経営計画においては、ゴルフ事業革命による収益強化、M&A による利益拡大、ゴルフ総合サ
ービスの展開を掲げ、ゴルフ業界のリーダーとして変革の遂行と収益性の向上を追求してまいりました。
結果、前中期経営計画の期間中にリーマンショックや東日本大震災などのゴルフ場運営に悪影響をもた
らす事象が発生しつつも、前中期経営計画を公表した 2008 年3月期と比較し、2013 年 3 月期は大幅な
増収増益となる見込みです。
しかしながら、当社を取り巻く事業環境は依然として厳しく、ゴルファー一人当たりのプレー回数は増加
傾向にあるものの、ゴルフ人口の逓減およびプレー単価の下落などにより、ゴルフ市場規模としては緩や
かな縮小を続けています。このような環境下において、今後とも収益を向上させていくためには、ゴルフ場
の競争力の強化、ブランド力向上によるゴルファーの囲い込みや消費ニーズの取り込みが課題となって
おります。
また、国内ゴルフ場数が概ね横ばいで推移する中、大規模な法的整理も概ね終了しており、ゴルフ場
売買市場も縮小傾向にあります。
当社は、これまでゴルフ場の買収による利益拡大を基本的な戦略として捉えてまいりましたが、以上の
ような事業環境を踏まえて、今後は、これまで取得した「質の高いゴルフ場資産」の収益力の再強化を戦
略の柱に据え、さらに、ゴルフ練習場事業およびリテール事業の積極的展開を図ることが当社の競争優
位性の確保および顧客の囲い込みによる収益の拡大に資すると考えるに至りました。そして、当社の「質
の高いゴルフ場資産」から生み出される安定的なキャッシュフローは、これまで、新規ゴルフ場の買収に積
極的に投下してまいりましたが、今後は、積極的かつ継続的に株主の皆様に対する還元に充当していく
ことが当社の株主の皆様の最善の利益に資する施策と考え、このような戦略を基に新たな中期経営計画
を策定するものであります。
<基本戦略>
∼収益力の再強化策∼
❶ ゴルフ場のマルチブランド化により、プレミアム市場やローエンド市場でのポジションを確立するこ
と
∼プレミアムブランド、LCC ブランドの立ち上げ(「マルチブランド戦略」)
❷ ゴルフ場運営におけるブランドに応じた最適なコストを実現すること
∼セルフ化、レストランコックレス化、集中購買、事務合理化の推進
(「最適コストの実現」)
❸ ノンアセット型運営ビジネスの推進によりゴルフ練習場事業を拡大すること
∼運営受託、フランチャイズの展開(「ゴルフ練習場事業の拡大」)
❹ リテール事業(ゴルフ用品販売)における販売・仕入れを強化するとともに、用品販売のためのチ
ャネルを拡大すること
∼既存ショップの梃入れ、販売チャネルの拡大(「リテール事業の強化」)
∼M&A 方針∼
❺ 戦略的意義のある投資に厳選、ノンアセット型ビジネス展開に向けたアセットライト手法模索
∼株主還元策∼
❻ 連結配当性向 90%を目処 REIT 並みの株主還元を実施
<2017 年 3 月期目標数値>
・ 売上高については、今期取得ゴルフ場、ゴルフ練習場の売上寄与、およびリテール事業拡大によ
り 2013 年 3 月期対比で 75 億円の増加を見込んでおります。
・ EBITDA については、今期取得ゴルフ場および既存ゴルフ場におけるコストダウン、ゴルフ練習
場の寄与、ならびにリテール事業拡大により、2013 年 3 月期対比で 44 億円の増加を見込んでお
ります。
2013年3月期(予想)
備考
2017年3月期
年平均1.5%成長レベル
既存・新規による成長
売上高
908億円
983億円
EBITDA
225億円
269億円 年平均5%成長レベル
27.4% 既存・新規による成長
売上比
24.8%
営業利益
184億円 −
145億円
売上比
16.0%
経常利益
18.7%
112億円
175億円 −
当期純利益
54億円
96億円 −
EPS
5,263円
9,325円 −
レバレッジ・レシオ
4.27
D/Eレシオ
2.92
0.84 安全性を増しながらの成長
1.09
ROE
5.9%
連結配当性向
9.6%
90.0% 連結配当性向90%目処
104.5%
※レバレッジ・レシオ = 純有利子負債 ÷ EBITDA
4つの収益力の再強化策
①
マルチブランド戦略
③
ゴルフ練習場事業の拡大
②
最適コストの実現
④
リテール事業の強化
新中期経営計画EBITDA増加要因
本社効率化等
リテール事業
(単位:億円)
ゴルフ練習場事業
ゴルフ場事業
8
7
9
269
20
225
+44億円
2013年3月期
2017年3月期
2.基本戦略
∼収益力の再強化策∼
❶ ゴルフ場のマルチブランド化により、プレミアム市場やローエンド市場でのポジションを確立
これまで当社は「カジュアルで、楽しいゴルフ」を掲げ、ゴルファーの裾野を広げてまいりましたが、さらに低
料金で純粋にプレーのみを楽しみたい顧客ニーズが存在する一方、プレミアムサービスを求める顧客層も
存在し、統一ブランドでは多様な顧客ニーズに対応することが難しいことから、次なるステージとして、ゴルフ
場のマルチブランド化を推進し、プレミアム市場、およびローエンド市場におけるポジションを確立いたしま
す。
当社ゴルフ場の中でも特にポテンシャルが高いコースについては、「本物志向」「ステータス」をコンセプト
に、トーナメントクオリティのコースセッティングや上質感のあるクラブハウス、ゴルフライフを充実させる付加
サービスを提供するプレミアムブランドを設立し、単価の維持向上、会員関連収入による収益モデルを追求
します。
また、「シンプル」をコンセプトに、良質なコースコンディションを提供しつつ、付加サービスは省力化する
LCC(LowCostCourse)運営を行う LCC ブランドを設立し、EBITDA マージンの改善を図ります。
ターゲット
ハイエンド
ハイエ ンド層
プ レミアム
プレミアム
ブランド
ブランドポジショニング(イメージ)
ブランド戦略
„
「本物志向」「ステータス」
をコンセプトにブランド価値
を高め、 単価の維持向上、
会員関連収入向上を狙う
„
「カジュアル」をコンセプト
に、 基本的なフルサービ
スを提供し、 高稼働、高収
益を狙う
「プレミアム層」
プ レミアム層
ACCORDIA
GOLF
グレード
ミドル
マ ス層
価格
コ ンシャス層
ボリューム
ゾーン
「マス層」
ロー エ ンド
「シンプル」をコンセプトに、
良好なコースクオリティの
「価格コンシャス層」 提供をしつつ、必要最低限
のサービス提供し、ローコ
ストオペレーションを実現
„
ゴ ルフに対する志向
LCC
❷ ゴルフ場におけるブランドに応じた最適なコストを実現
ブランドごとにコスト最適化を推進し、快適なセルフプレーを提供することによるセルフ化・無人化、ゴルフ
場におけるフロント業務とレストラン業務、又はフロント業務とマスター室業務といった複数の業務間における
人材共有、ならびにレストランにおける調理業務の省力化などの業務改革を通じたコスト削減を行い、利益
改善を実現するとことで、圧倒的な競争優位性を築いてまいります。
セルフ化・無人化の推進
売上げとオペレーションコストの関係
(イメージ図)
オペレーション
コスト
ばらつきが存在
労務費の変動費化(外注/パート化)
売上に応じた
最適コストの実現
①
事業所部門間における人材共有
②
レストランの調理業務効率化、コックレスの実施
売上
①ばらつきの標準化と②全体コストの低減にてオペレーションコストの最適化を図る
事務センターにおける更なる合理化の追求
事務合理化
集中購買の更なる推進と購買価格の低減
❸ ノンアセット型運営ビジネスの推進によりゴルフ練習場事業を拡大
当社のゴルフ練習場事業は、高い収益力を実現しており、かつ、当社ゴルフ場への送客チャネル機能と
してのシナジーが確立しております。今後も、顧客囲い込みの観点から、当社ブランドによるゴルフ練習場
施設増加のスピードを拡大するため、運営受託方式、フランチャイズ方式などノンアセット型運営事業を推
進し、40 施設(保有 60%、受託・FC40%)、売上高 50 億円以上、EBITDA マージン 41%を目標といたし
ます。
❹ リテール事業(ゴルフ用品販売)における販売・仕入強化と販売チャネルの拡大
当社のリテール事業は、設立以来売上を拡大し、2011 年度における売上高は約 35 億円となっておりま
す。
ゴルフ用品の市場規模は約 3,500 億円であり、当社シェアはまだ約1%に過ぎませんが、ポイントカード
の分野では全ゴルファーの約 30%が当社ポイントカードホルダーであり、この基盤を活用することにより、ゴ
ルフ用品市場における当社のシェア拡大余地は十分にあると考えております。
当社シェア拡大のための施策としては、まず、本社主導によるビジュアル・マーチャンダイジングの導入に
より来店率を向上させ、次に、来店したお客様に対するマーチャンダイジングの強化を行い、より顧客ニー
ズに応えた商品仕入や販売手法を確立するとともに、仕入れを強化することで、価格競争力を強化させ、購
買率、客単価の向上を目指します。さらに、ゴルフダイジェストオンライン社との提携による自社予約サイトと
連動した E コマースサイトを通じ、販売チャネルの多角化による収益拡大を目指します。
これらの実行により、リテール事業においては、売上高 90 億円以上、EBITDA マージン 10%以上を目指
してまいります。
∼M&A 方針∼
❺ 戦略的意義のある投資に厳選、ノンアセット型ビジネス展開に向けたアセットライト手法模索
当社は既存の「質の高いゴルフ場」の収益力の再強化を戦略の柱と捉えるものの、戦略的意義のある投
資案件については、今後も積極的に投資してまいります。
また、収益が安定しているゴルフ場などについては、将来的なファンドの立ち上げなど、アセットライト手法
を模索し、当社の財務体質を抜本的に改善しつつ、強みであるオペレーション運営およびバリューアップ投
資を行うビジネスモデルへの変革も視野に入れて模索してまいります。
∼株主還元策∼
❻ 連結配当性向 90%を目処、REIT 並みの株主還元を実施
当社は、これまでゴルフ場買収による拡大成長を図ることにより質の高いポートフォリオを構築できたものと
考えております。しかしながら、今後は、ゴルフ場売買市場が縮小傾向にあるため、従前のゴルフ場買収に
よる拡大成長ではなく、既存の「質の高いゴルフ場資産」の収益力の再強化を戦略の柱に据え、さらに、ゴ
ルフ練習場事業およびリテール事業の積極的展開を図る所存です。そして、これまで積極的なゴルフ場の
買収に投下してきた余剰キャッシュフローを、積極的かつ継続的に株主の皆様に対して還元いたします。こ
の観点から、連結配当性向 90%を目処とすることを今後の経営における基本方針に据えるとともに、新たな
中期経営計画に基づき利益成長とともに更なる株主還元の充実を図り、継続的に配当の増額を果たすよう
努めてまいります。
新たな中期経営計画の内容につきましては、別添にて、本日発表いたします「中期経営計画 Accordia
Vision 2016」の資料をご覧ください。
以
上
【本件に関するお問合せ先】(平日 9:00∼17:00)
株式会社アコーディア・ゴルフ
IR部 野瀬
電話 :03−6688−1500(音声ガイダンス)
E-mail:[email protected]
本プレスリリースは、当社や他社に対する投資その他の取引の勧誘または斡旋を目的としたものではありませ
ん。
本プレスリリースに記載されております戦略・計画・方針・予想等の将来に関する記述は、本日現在において
当社が入手している情報に基づく一定の前提(仮定)および将来の予測等を基礎として当社が判断したもので
あり、これらには様々なリスクおよび不確実性が内在しております。そのため、当社の支配権の変動その他の
要因により、実際の結果等は本プレスリリースに記述された内容から大きく乖離しうることをご承知おきくださ
い。
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