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株式会社鈴寅 - 積水化学工業株式会社

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株式会社鈴寅 - 積水化学工業株式会社
平成 23 年 4 月 27 日
各 位
会 社 名 積水化学工業株式会社
代表者名 代表取締役社長
根岸 修史
(コード番号 4204 東証・大証 市場第1部)
問合せ先 コーポレートコミュニケーション部長 山
学
電話番号 03-5521-0522
機能フィルムメーカー「株式会社鈴寅」買収によるIT分野の強化について
積水化学工業株式会社(代表取締役社長:根岸 修史、以下当社)は、株式会社鈴寅(代表取締役社長:
鈴木 隆啓、以下鈴寅社)を本日付で買収しましたので、お知らせいたします。鈴寅社が持つ ITO フィ
ルム[※1]などの技術を活用することで、IT(電子材料)分野の拡大を目指します。
※1:ITO フィルム ― PET フィルムなどのベースフィルムに ITO(酸化インジウム錫)でコーティングされた透明な導電性フィルム。
携帯電話、スマートフォンなどのタッチパネルや、太陽電池、有機ELなどに使用される。
1.背景
当社の高機能プラスチックスカンパニー(プレジデント:松永
善)では、車両・IT・メディカル
の3分野を戦略事業分野と位置づけ、積極的に戦略投資を実施するなど強化を図ってきました。
これまで、IT分野については、フラットパネルディスプレイ(以下 FPD)分野における微粒子群や
シール材、各種接合テープや保護フィルムなどを中心に、実装基板分野[※2]などにおいて機能材料を展
開してきましたが、さらに付加価値の高い周辺製品への進出についても検討していました。
一方、鈴寅社はフィルムの高機能化に寄与する高度なスパッタリング[※3]技術をベースに 2007 年より
ITO フィルム市場に参入し、高い評価を得てきましたが、市場の急激な拡大に対応するためには、さら
なる体制強化が課題となっていました。
この度、当社グループの傘下に鈴寅社が入ることにより、双方の目的を達成することができます。
※2:実装基板分野 ― 電気回路の形成に、多種多様の電子部品を搭載したプリント基板が用いられている。当社では、このようなプリ
ント基板製造に必要な樹脂、テープ等を展開。
※3:スパッタリング ― 薄膜として付けたい金属(ITO:酸化インジウム錫など)をターゲットとして設置し、高エネルギーのイオ
ン粒子を衝突させて、ターゲット表面の原子、分子を外に弾き出し、被着体に膜を成膜する方法。
2.買収の狙い
1)新分野進出と販売シナジー
当社が、IT関連フィルム製品の新分野(ITO フィルム)進出を果たすとともに、特に FPD 分
野での既存IT製品の販売網を活用するなどのシナジー効果を見込みます。
2)当社グループの経営資源活用
当社グループの経営資源を有効活用することによって、ITO フィルム市場の規模拡大のスピード
に対応し、さらなる成長・拡大を目指します。
3)新製品開発
鈴寅社のスパッタリング技術と当社の粘接着、塗工技術などを複合することにより、IT分野を
はじめ、太陽電池、燃料電池などエネルギー分野での新製品の早期開発・立ち上げを図ります。
3.事業目標
FPD 分野において、急成長が見込まれるスマートフォンやタブレット型端末に使われるタッチパネル
向けに、鈴寅社の高性能 ITO フィルムの販売を拡大し、2013 年に売上高 100 億円を目指します。
4.買収対象会社の概要
1)社
名
2)事 業 内 容
株式会社鈴寅
薄膜事業(タッチパネル主用途 ITO フィルム)
テキスタイル事業(金属コーティング加工、合成皮革向けレザー基布加工、他)
3)所 在 地
愛知県蒲郡市浜町 36
4)設 立 年
1936 年 4 月
5)資 本 金
3 千万円
6)従 業 員
約 140 名
7)売 上 高
約 43 億円(2010 年 8 月期)
8)買 収 方 法
100%株式買収
【ご参考】
<静電容量式タッチパネル構成図>
カバーパネル
断面
Module
両面テープ
以 上
<本件についてのお問い合わせ先>
■コーポレートコミュニケーション部 広報グループ
佐藤、大西
■高機能プラスチックスカンパニー 工業テープ事業部 長野
TEL:03−5521−0522
TEL:03−5521−0921
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